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今のブーン系にはエロが足りないようです

632名も無きAAのようです:2015/09/26(土) 01:16:11 ID:7Hhzibug0
学校が終わると運転手が時間きっかりに迎えに来ている。
僕達は部活動に所属してはおらず、決まって授業を終えると帰宅する。
もしかすると彼女は何か入りたい部活動があったのではと思い訊いた事がある。
しかし彼女は一緒に帰宅するのが役目ですので、と言うのみであった。

クラウン・マジェスタは軽快に首都高へ駆け上がる。
僕は柔らかな本革のシートに身を委ねて外の景色を眺めていた。
トンネルに入ると隣に座る彼女の姿がリア・ウインドーに映る。
背筋は伸び姿勢よくきちんと座っていた。

( ・∀・)「クーは」

ふと、僕は思いついて尋ねてみる。

( ・∀・)「携帯電話を持っているだろう」

川 ゚ -゚)「はい」

彼女にも携帯電話が付与されている。勿論それは緊急時に連絡を取るためだ。

( ・∀・)「家以外には誰が入っているんだ」

彼女の連絡先に母親が入っている事はない。母親はおろか彼女の本来の親族全てとの関係は断ち切られている。
そういう契約なのだ。僕に買い取られた後は一切の連絡を許されない、そう明記され父の秘書もきちんと説明している。
言うなれば五千万円を払うので娘を捨てろ、という契約なのだ。そして彼女の母親はそれでも迷わずサインをした。
書類上は養子縁組を結んだという事になっているが五千万円と引き換えに彼女は捨てられたのだ。

川 ゚ -゚)「学校の友人が数名入っています」

ほう、と僕は驚いた。学校に友人がいたのだ。
校内ではほぼ常に僕に付き添っている。他の者と話す時間は少ないだろう。
それでもきちんと友人と呼べる存在がいるのだ。それに僕は心当たりがない。
学校で僕の知らない友人が彼女にはいる。それは驚きに値する事だ。

何度も言うが僕は父譲りの征服欲の強さを持っている。独占欲も当然強い。
所有する彼女に関しては住まい、暮らし、身体、職務、忠誠心全てを掌握していたつもりだった。
しかし彼女にも僕の知らない世界があるのだ。僕は嫉妬でもしているのだろうか。




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