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从゚×ナ从ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
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失意ばかりが、胸に広がっていた。
息苦しさと、吐き気が、徐々に肥大してくる。
どうやって帰宅したのか、ほとんど覚えていない。頭の中は彼女でいっぱいで、その全てが俺を責め立てていた。
アパートに戻ると、ちょうど大家さんと鉢合わせした。
(;´・_ゝ・`)「げっ、ドクオくん!」
('A`)「どうしたんですか」
(;´・_ゝ・`)「い、いやあ実はさっき国の役人が来てさ、結構な補助金と住居が出るみたいだからさ、じゅ、住民ももういないしさ」
('A`)「……出ていくと?」
(´・_ゝ・`)「そうそう。そうなんだよ悪いね。というか、もう他の人も出ていったよ。残りは君だけさ。
鍵は全部開放されているから、あとは好きな物取っていってくれ。自己責任だ。じゃ、さよならー」
ぴゅーっと、大家は道を行く。何もかもが忙しない人だった。
声をかけても良かったが、とてもそんなテンションではなかった。
補助金を出してまで転居を促すとは、いよいよもって国はこの県を見捨てにかかっているのだ。
そんな危ないところに暮らす方が悪い、そう言われているみたいなものだ。
アパートはすっかりがらんどうだ。砂漠に埋もれたら、ものの数日で自然に還ってしまうだろう。
自室に戻って荷物を整理し始める。
確かにここに残っていても、もういいことはない。
クーとだって、せっかく会えたのに酷い別れ方をしてしまった。
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