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( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。

741 ◆dKWWLKB7io:2014/11/09(日) 21:28:29 ID:Am.mXpzk0

(XX)「残念」

七人のうち、雑魚の四人は衝撃波で飛ばした。
フードと黒マスクの二人はジャンプして避けた。
最後の一人、骸骨マスクは後方に飛んだあとに繰り出した剣技によって衝撃波を防御していた。

そしておそらくは防御後に一撃繰り出すことの出来るであろう剣技に沿って、
その細い剣を、細剣とはまた違う幅を狭くした細く薄い剣によって、
無防備な弟者の脇腹を突き刺していた。

(´<_`;)「っ!!」

技をキャンセルさせられた場合も硬直は起きる。
無防備な状態の弟者を更に追撃することなど、容易なはずだった。

しかし骸骨マスクはそうはしなかった。

(XX)「今のは 仕方ない。剣技の 流れ だから。それに まだ 殺してない」

攻撃を許可しなかったフードの男に言い訳じみたことを言っている。
しかしフードの男は返答しなかった。
それを許されたと判断した骸骨マスクの男。

そして三人が兄者と弟者の前にさっきと同じように立つ。

衝撃波を受けて倒れていた四人も復活し、苛立ちと殺気を隠そうともせず武器を構えている。

ただ一つ変わったのは、弟者のHP。
赤く変わったそれを、兄者は凝視した後弟者を見た。

(´<_`;)「逃げられるわけ、無いじゃないか」

弟者の狙いは分かった。
兄者の企みがうまくいった場合は、三人を通常の武器による追撃によってさらに大きな隙を作り、
兄者を抱えてでも逃げるつもりだったのであろう。
考えられた最悪の状況により三人が上空に逃げた場合は自分の剣技によって三人を追撃し、
できた小さな隙によって、けれど硬直から回復しているであろう兄者を連れて逃げるつもりだった。

だが実際は更に最悪な状況だった。
剣技による衝撃波の相殺と追撃による自身の負傷。

それは弟者の読みの浅さが招いた結果と言うには酷ではあるが、
そうとしか見えないのも事実であった。

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