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Ammo→Re!!のようです
93
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 22:11:16 ID:ndF7vt0k0
ノパー゚)「あぁ、ブーンは間違いなくいい男になる」
デレシアとヒートの思想は、大分似ているところがある。
ブーンに対する見方も評価も、その大部分は同じだ。
違いがあるとすれば、やはりブーンに向ける視線の種類だ。
時間があればブーンの傍で話をしようとするヒートの心情はデレシアも理解できるが、その理由が分からない。
旅の中でそれが分かれば、きっと、ヒートの事がもっと好きになることだろう。
彼女が語るまでは、そのことに触れるのは止めておく。
ζ(゚ー゚*ζ「さ、料理が冷める前に食べちゃいましょう」
(゚、゚トソン「それもそうですね。
ミセリ様、最初は何を?」
ミセ*'ー`)リ「サラダをお願いします、トソン」
ボウルに盛られたサラダを小皿に取り分け、トソンはフォークを新鮮なアスパラに突き刺した。
それをミセリの口元に持っていくと、ミセリは一口でそれを食べた。
七年前に視力と四肢を失った代わりに、彼女は優れた聴覚と嗅覚を手に入れた。
だからこそ、卓上に並ぶ料理の中にサラダがあることが分かるのだ。
ミセ*'ー`)リ
(;∪´ω`)「おー」
それを羨ましげな眼で見るブーン。
意識が戻ってから、傷が癒えるまでの間、固形物が食べられないことを告げると、悲壮な表情を浮かべていた。
噛み応えの無い物は、彼にとってはあまり好ましくないものなのだろう。
しかしそれは、これまでに彼が食べたことのある流動食に問題がある。
ノパー゚)「ちょっと待ってな、ブーン。
今リンゴをすってやるからよ」
(*∪´ω`)「りんご!」
ぱっと顔を輝かせ、ブーンの尻尾がローブの下で激しく動く。
店に頼んでおいたリンゴとすりおろし器を手にしたヒートは、それをすり始めた。
果肉が細かくすりおろされ、溢れだした果汁を果肉が吸い上げる。
ヒートはスプーンで果汁を吸った果肉を掬い、ブーンの口にそれを近づける。
ノパー゚)「いいか、必ずよく噛んで食べるんだぞ」
(*∪´ω`)「はい!」
スプーンについた果汁を全て舐め取る勢いで、ブーンはリンゴを食べた。
言いつけ通りに果肉を何度も噛んでから、喉を鳴らして飲み込む。
(*∪´ω`)「おー! おいしいです!」
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