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Ammo→Re!!のようです
517
:
名も無きAAのようです
:2014/04/29(火) 22:43:14 ID:WhlWnops0
防戦では勝てず、捨て身の攻撃で勝てる相手ではない。
これまで多くの争いを見てきた経験が、そう教えた。
だから少年は、必要以上の覚悟を用意してロウガとの戦闘訓練に臨んだ。
戦術も戦略もないが、兎に角、相手の動きについていこうと必死になった。
何度も攻撃を仕掛けても、拳は掠りもしなかった。
逆に、カウンターの回し蹴りが何度も少年の前髪を撫でた。
どうにかその攻撃を避け、気が付けば攻撃の主導権は完全に相手の手にあった。
!ヽ, __ ,/{
リi、゚ー ゚イ`!「ま、歳の割にはよくやった方だ」
ロウガがそんな感想を口にする。
まだ終わっていないと、少年は答えた。
それを聞いたロウガは嬉しそうに口元を緩め、容赦なくナイフによる斬撃を再開した。
少年は三十秒にも満たない休憩を終え、その場から飛び退く。
横薙ぎの一撃は、少年の顎に溜まっていた汗の一滴を切り払った。
もう一歩距離を開けようとした時、少年は気付いた。
自らがリングの隅に追い詰められていることに。
背中にロープの存在を感じ、後退が出来ないことを悟る。
左右か正面の、三面にしか活路は見いだせない。
足元を払うような一撃が、気休めにもならない状況把握を強制的に終わらせた。
それを飛んで回避し、続けて反射的にしゃがんだ。
相手は剛の者だ、攻撃の間は最小であるはずなのだ。
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