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Ammo→Re!!のようです

259名も無きAAのようです:2013/12/25(水) 10:56:04 ID:g8BJJxhk0
これこそが、この事件の影を暴く第一歩。
ショボンとクルウは部屋に鑑識班の人間を残して、死体が保管されている船倉に向かった。
船倉までは、各ブロックにあるエレベーターにあるカードリーダーに、権限の与えられたカードキーをかざすことで行けるようになる。
二人だけのエレベーターは、途中で止まることなく真っすぐに船倉へと降りていった。

湿った空気の通路を進み、白い蛍光灯が照らす部屋に入る。
エタノール臭、そして微量の鉄臭。
白を基調とした清潔そのものの部屋には目立った調度品はなく、書類の乗った机と椅子、そしてベッドが一つだけ。
部屋の左手には厳重なセキュリティに守られた、クルウの趣味の部屋がある。

数百体の死体が眠る、死体安置所だ。
オアシズは船だ。
水葬にせず土葬を望む家族のために保管しているのもあれば、無縁仏故に一年間保管し、海に還すものもある。
そして、ここはそんな死体を保管する唯一の場所なのである。

全ての死体にはナンバリングがされ、いつどこでどのように死亡し、どのような処置がされたのか。
それら全てが、このオアシズが持つダットに集約され、管理されている。
クルウの場合、ダットを使わずとも死体の情報を記憶しているので、余計な手間が省ける。
案内されるまま、一定の温度を保つように設計されている死体安置所に足を踏み入れた。

蛍光灯が薄緑色の床と白い壁を照らし、部屋の真ん中にあるスチール製の机に乗ったそれを照らしだしている。
その上に、黒い死体袋に収められた物が置かれていた。
死体を挟んで向かい側に並び、クルウがチャックを下ろす。

川 ゚ 々゚)「防腐加工済みだから、まだ変化はしていないはずよ」

(´・ω・`)「蛆が湧いてないことを祈るばかりだよ」

袋の中から出てきたのは、写真で見た通りの惨たらしい死体だった。
早速、クルウが見せてくれたのは右の米神。
つまり、銃弾が侵入した箇所だった。
血で固まった髪の毛をどかしてよく観察してみると、火傷の痕が見られる。

至近距離から発砲された証拠だ。

(´・ω・`)「他には何かないのか?」

川 ゚ 々゚)「傷口を見たけど、特には」

(´・ω・`)「反対側は?」

川 ゚ 々゚)「はい」

被害者の頭を反対側に向けて、血に汚れた傷口を見せた。
確かに、脳みその多くがどこかに消え、乾いた血が顔半分に付着している。
更に、複雑に折りたたまれた四肢を見る。
左半身が血に濡れている。

不自然だ。


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