したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

从 ゚∀从ハイマスターのようです

1名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 23:37:04 ID:0cYqkOuw0
スナイパー空手講座にようこそ

141 ◆gFPbblEHlQ:2015/02/22(日) 14:24:01 ID:is/8837s0


【後日】

【沢近医院】



(; ´_ゝ`)「おげぇ……おげぇ〜……」カチャカチャカチャカチャ

 沢近医院の待合室でノートパソコンと格闘中の流石兄者。
 彼はせめてもの気晴らしに嗚咽を漏らし続けていた。
 今日で徹夜三日目なので正気を失っていた。

  _
( ゚∀゚)「何やってんすか」

 そこにジョルジュ長岡がやってきて問い掛ける。
 トレーニング終わりなのか、体からは仄かに湯気が立ち上っていた。

(; ´_ゝ`)「殺意ギコ、被害状況のまとめ」
  _
( ゚∀゚)「ほーん」

(; ´_ゝ`)「下位ランカー皆殺しなんだよ……。
      このままじゃバトルロイヤルできねえんだよ……」
  _
( ゚∀゚)「ザコ狩りなら別に良くないっすか?」

(; ´_ゝ`)「ザコでも張り切って参加できるイベントにしたいんだってさ。
      今は新しい参加者の目処を立ててるとこ」
  _
( ゚∀゚)「居るんす? 参加者」

( ´_ゝ`)


( ´_ゝ`)「居たら二徹で済んだ」

 兄者の真顔での返答に、ジョルジュはかなり尻込みした。

.

142名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:25:05 ID:is/8837s0

(; ´_ゝ`)「おげぇぇぇ……」ズルズル

 兄者は頭を抱えてテーブルに崩れ落ちた。

(; ´_ゝ`)「50位まで全治一年とか半年とかナイだろ……。
      警察に言ったら傷害事件で牢屋行きだっての……」
  _
( ゚∀゚)「じゃあ警察に言えば解決じゃないっす?」

(; ´_ゝ`)「言ったら俺らも芋づるだよ。逮捕されたい?」
  _
( ゚∀゚)「嫌っす」

(; ´_ゝ`)「それになんか『ある』みたいなんだよ。
      杉浦が警察にパイプ持ってて、それで許されてる的なのが」
  _
( ゚∀゚)「ほーん。やっぱ金ですかね?」

(; ´_ゝ`)「シラネ」

 そっぽを向き、兄者はヤケクソ気味に答えた。


(; ´_ゝ`)「とにかく内々に解決させなきゃ警察が動き出すのよ。
      そんぐらい事が大きいの。だから俺が大変なの」
  _
( ゚∀゚)「大変っすねえ」

(; ´_ゝ`)「そうなんだよぉ〜」

.

143名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:25:47 ID:is/8837s0


 〜〜 今日のハイン 〜〜



从;゚∀从「とにかく守れ! 囲え!」バチッ!

从;゚∀从「よっしゃ配置適当だけど端っこに集めたぞ!」バチッ!

「桂馬引っ掛けてグシャアだ」ペチッ

从; ∀从「ぐああああ!」グシャア



从;゚∀从「じゃあ攻めだ! 行けぇ銀! うおおお!」バチバチバチバチッ!

「棒銀・・・なのか? じゃあ俺も」ペチッ

从;゚∀从「なんか戦えてる気がする! 行けそう!」バチッ!

 三十秒後。

从; ∀从「ぐあああああ」グシャア


.

144名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:26:31 ID:is/8837s0


【昼ぐらい】

【沢近医院の病室】

【みんな揃ってる】



(ヽ´_ゝ`)「――私に良い考えがある」ゲッソリ

爪;'ー`)「死にかけで言われても」


    |┃三       
    |┃     、_   「なら栄養剤ぶっこむ!?」
____.|ミ\__*(‘‘)*     
    |┃=__    \   
    |┃ ≡ )  人 \ ガラッ


(ヽ´_ゝ`)「……いい?」チラッ

爪;'ー`)「俺に聞かれても。俺なら絶対やらないけど」

(ヽ´_ゝ`)「パソコンにテキスト開いてあるから、それ皆で読んどいて」

爪;'ー`)「分かった……」

 兄者はよろけながら病室を出て行った。

爪;'ー`)「何があったんだよ」
  _
( ゚∀゚)「心労ですかね。さっき警察から電話あったみたいで」

爪;'ー`)「……今の聞かなかった事にするぞ」

.

145名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:27:18 ID:is/8837s0


(`・ω・´)「んで何や、パソコンがどうした」

爪'ー`)「多分ギコの事だろ。どれどれ――」


    |┃三       
    |┃      、_   「そうだ! ギコを倒しに行くぞ!」
____.|ミ\__( ´_ゝ´)     
    |┃=__     \   
    |┃ ≡ )   人 \ ガラッ


爪;'ー`)「お前あのガキに何された!?」
   、_
( ´_ゝ´)「流石兄者だ! 見て分からないのか!?」
  _
( ゚∀゚)「すげーーーー(鼻をほじりながら)」


(`・ω・´)「……ほーん」

 バカそっちのけでパソコンを覗き込むシャキン。
 彼は開かれていたテキストに目を通し、真剣な表情を作っていた。

.

146名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:27:58 ID:is/8837s0

【流石兄者リセット中】


【以下イメージ図】

   (  ´・ω)
  γ/  γ⌒ヽ (´;ω;`)  ウッ…
  / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ
  .l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
  {  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
  .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
 .   |    |   / //  /

【以上イメージ図】

147名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:28:58 ID:is/8837s0


(; _ゝ )「下位ランカーに協力してもらって、ギコを誘き出します……」

 腹パンで我に返った兄者が弱々しく話し始める。


(; ´_ゝ`)「そんで四人掛かりで倒します。一致団結して頑張るぞい……」

(`・ω・´)「四人でやる程の相手か? って質問にはワイが答える」

 割り込み、シャキンが補足する。

(`・ω・´)「はっきり言ってその通り。
      ありゃあ『気』に呑まれて自我も無い、ただの破壊兵器……」
  _
(; ゚∀゚) ゴクリ

(`・ω・´)


(;`-ω-´)「っていう設定の、調子乗った最強バカや。
      バカは強いで。何するか分からん。だから強い」

(`・ω・´)「そういう輩は袋叩きで確実に仕留める。それが一番やとワイも思う。
      目的は邪魔者の排除やし、共闘に問題は無いやろ?」

 ジョルジュとフォックスは一回顔を見合わせてから軽く頷いた。

.

148名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:29:38 ID:is/8837s0


爪'ー`)「協力するのは良いけどよ、肝心なのはエサじゃないのか?」

( ´_ゝ`)「エサなら美味そうなのが居るだろ、そこに」

 兄者が部屋の隅を指差して言った。
 皆の視線が、その一点に集中する。


(=゚ω゚)ノ ペラ・・・

 彼は一人静かに漫画を読みふけっていた。


爪'ー`)「……あいつ何位?」

( ´_ゝ`)「40位。現状50位ぐらいまで狩られてるから、丁度良い順位だ」


(=゚ω゚)ノ「……なんですかょぅ」チラ
  _
( ゚∀゚)「ははっ! お前おもしれぇ語尾してんな! 引くわ」

(;=゚ω゚)ノ「今更!? 前は言わなかったのにょぅ!」
  _
( ゚∀゚)「冗談だって! ところで頼みがあるんだけどさ……」

 ジョルジュは言葉巧みにぃょぅに歩み寄っていった。


爪'ー`)「……あいつコミュ力あるよなあ」

(`・ω・´)「図々しいだけや。ウチにも勝手に転がり込んできたしな」

.

149名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:30:29 ID:is/8837s0

【ぃょぅに説明中】


【以下イメージ図】

   (  ´・ω)
  γ/  γ⌒ヽ (´;ω;`)  ウッ…
  / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ
  .l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
  {  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
  .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
 .   |    |   / //  /

【以上イメージ図】

150名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:31:17 ID:is/8837s0


(;=゚ω゚)ノ「えぇ〜……」
  _
(; ゚∀゚)「ダメか? 危ない目にはあわせねぇって」

(;=゚ω゚)ノ「要はザコ狩り野郎を釣るザコ役だょぅ。そんなの気分悪いょぅ」
  _
( ゚∀゚)「いいじゃん実際ザコなんだし」

(;=゚ω゚)ノ「そうだけどぉ〜」


( ´_ゝ`)「……仕方ない」

 説得が難航していると見た兄者は即座に二人の間に割り込んだ。
  _
(; ゚∀゚)「あっ邪魔すんなよ! 今俺の巧みな話術で」


( ´_ゝ`)「10万やる」

 兄者は財布から万札10枚を抜き取って差し出した。

(=゚ω゚)b グッ

  _
( ゚∀゚)「話術で……」


.

151名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:31:57 ID:is/8837s0

( ´_ゝ`)「よっし、決まりだ」

 兄者はハキハキと言った。

( ´_ゝ`)「決行は今夜九時。場所は町外れの廃工場にする」

( ´_ゝ`)「お前らは七時にココ集合。
      俺と一緒に廃工場で待機、ギコとぃょぅが来るのを待つ」

(;=゚ω゚)ノ「オ、オレはどうすればいいんだよぅ」

( ´_ゝ`)「ぃょぅはココに居てくれればいい。
      準備が出来たら電話するから、その指示に従って行動、ギコを誘き出してくれ」

(;=゚ω゚)ノ「……もし途中でやられたら?」

( ´_ゝ`)「最大限人気の多い道を選ぶから安心しろ。
      ただまぁ、もしそうなったら……仕方ないな」

(;=゚ω゚)ノ「……やっぱり止めっ」

( ´_ゝ`)「20万」

(=゚ω゚)ノ「頑張るょぅ」

152名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:32:40 ID:is/8837s0


( ´_ゝ`)「じゃっ、そういう事で」

 兄者は今一度全員の顔を見渡してから言った。

( ´_ゝ`)「解散っ」


.

153名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:33:25 ID:is/8837s0


【夕方くらい】

【みんな帰った】


(=゚ω゚)ノ「……」



♪ペーペポ ペーポポペー
      ペーペポ ペーペポ ペペポポペー♪


      *(‘‘)* 「コレすごい楽しいけど乗る!?」
   ヘ⑩ ノ( ノ )
  ('ω` ) < )〜
   U U U U


(=゚ω゚)ノ「遠慮しますょぅ……てか室内でそれ乗るのかょぅ」

*(‘‘)*「シケてんなぁ〜〜〜〜いいもん私が課金しちゃうから」 チャリン

.

154名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:34:06 ID:is/8837s0


*(‘‘)*「今夜」 チャリン

(=゚ω゚)ノ

*(‘‘)*「らしいじゃん、流石兄者が動くのは」 チャリン

*(‘‘)*「いい加減私と組む気にはなったか?」 ウィーン


♪ペーペポ ペーポポペー
      ペーペポ ペーペポ ペペポポペー♪

      *(‘‘)* 
   ヘ⑩ ノ( ノ )
  ('ω` ) < )〜
   U U U U ,,
    ”


(=゚ω゚)ノ(うるせぇ……)

155名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:34:48 ID:is/8837s0

(=゚ω゚)ノ「……その話なら断ったょぅ」

*(‘‘)*「強い奴と戦いたいって言ったのはお前だろ〜〜」

*(‘‘)*「こっちも準備があるんだょぅ。やるなら早く言ってょぅ」

(;=゚ω゚)ノ「真似しないでほしいょぅ」

*(‘‘)*「カァ〜〜ッ! それでも金玉ついてんのかよナァ〜〜〜」

(;=゚ω゚)ノ「そりゃ、確かに言ったけど……聞かれてると思ってなかったから……」


【以降2レス、回想】


.

156名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:35:44 ID:is/8837s0


――前回ラストの回想中――


(=゚ω゚)ノ「……俺も、強い奴らと戦いてぇょぅ」

    |┃三       
    |┃     、_   
____.|ミ\__*(‘‘)*     
    |┃=__    \   
    |┃ ≡ )  人 \ ガラッ


(;=゚ω゚)ノ そ ビクン!


    |┃       
    |┃     、_  「――その言葉が聞きたかった」
____.|ミ\__*(‘‘)*     
    |┃\_    \   
    |┃   )  人 \

.

157名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:36:24 ID:is/8837s0


(;=゚ω゚)ノ「なんの話だょぅ」
  、_
*(‘‘)*「強い奴らと戦いたい。そういう話だよ」

  、_
*(‘‘)*「キミにそのチャンスをあげよう。
     私の研究の協力してくれれば、君は更なる高みを目指せるぞ」


(;=゚ω゚)ノ「えっ」
  、_
*(‘‘)*「みなまで言うな。
     ありがとう、これからは一心同体だ」


(;=゚ω゚)ノ「普通に嫌ですけど」

*(‘‘)*


――回想終わり――


.

158名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:37:05 ID:is/8837s0

(;=゚ω゚)ノ「入院して分かったけど、あんた絶対マトモじゃないょぅ」

(;=゚ω゚)ノ「そんな人の研究なんか関わりたくねえょぅ……」
  、_
*(‘‘)*「誰がマトモじゃないって!?」



♪ペーペポ ペーポポペー
      ペーペポ ペーペポ ペペポポペー♪
       、_
      *(‘‘)* 「いったい誰が!?」
   ヘ⑩ ノ( ノ )
  ('ω` ) < )〜
   U U U U



(=゚ω゚)ノ「うーーーん説明が難しい」
  、_
*(‘‘)*「説明できないなら私はマトモですぅ〜謝ってください〜」

(;=゚ω゚)ノ「……とにかく放っといてくれょぅ! オレは入院患者だょぅ!」

*(‘‘)* チャリンチャリンチャリン



♪ペーペポ ペーポポペー
      ペーペポ ペーペポ ペペポポペー♪

      *(‘‘)* 「イヤで〜〜〜〜す謝ってくださ〜い」
   ヘ⑩ ノ( ノ )
  ('ω` ) < )〜
   U U U U

159名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:37:50 ID:is/8837s0


(#=゚ω゚)ノ「うるっっっっっせえ! いい加減にしろょぅ!」 ブンッ!

 ぃょぅは手元にあった漫画(エア・ギア)を掴み、ヘリカルに投げつけた。
 ヘリカルはそれを容易くキャッチし、中身をあらためた。

*(‘‘)*「威勢良し、てめぇこそ誰が入院患者だょぅ」

 ぃょぅの漫画に目を向けたまま彼女は話した。


*(‘‘)*「大体なぁ〜お前の怪我なんかとっくに治ってんだよ〜」

(;=゚ω゚)ノ「……え?」


*(‘‘)*「うちは杉浦ロマネスクと仲良しなんだぞ?
    マトモな医者じゃないのは当然。手足ボキボキも短期で完治させる」

*(‘‘)*「お前を退院させなかったのは単に話し相手が欲しかったから。
     腕が良すぎるのも考えモンだよ。みんなさっさと退院しちまう」


*(‘‘)*「……私だってまだガキだ、寂しくなる時もある……」 チラッ

(;=゚ω゚)ノ「そ、そうだったのかょぅ……」


*(‘‘)*(泣き落としでいけそうだな……)

.

160名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:38:31 ID:is/8837s0

*(‘‘)*「お前、この漫画が好きなんだろ。
     いっつも読んでて、楽しそうにしてた」

*(‘‘)*「……本音を言えば、私もそれに混ぜてほしいんだ……」

(=゚ω゚)ノ「……」

*(‘‘)*「傷付いてでも通したい『何か』があるんだろ。
     ここに担ぎ込まれる患者は大体そうなんだよ」

*(‘‘)*「みんな楽しそうで、傷だらけなのに胸を張ってやがる。
     私には到底出来ない人生だ。だから少し、羨ましい……」


*(‘‘)*「お前の言葉を聞いた時、私と同じだと思ったんだ。
     もっと強い奴らと戦いたいっていうのは多分、私と同じなんだ……」

*(‘‘)*「私もお前も、人と対等にぶつかり合えるだけの強さを欲しがってる……。
     でもそれは私一人じゃ無理だし、お前一人でも無理だ」


(=゚ω゚)ノ「沢近先生……」

*(‘‘)*(あと一押しだな……)

 心の声はとても冷静に状況を把握していた。


.

161名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:39:15 ID:is/8837s0

  、_
*(‘‘)*「私に出来る事は全てやる!
     お前は私に出来ない事だけやってくれ!」

 ヘリカルはぃょぅに対し、深々と頭を下げた。


(=゚ω゚)ノ「……」



(;=゚ω゚)ノ「いや冷静に考えたら絶対かなり嘘ついてるょぅ」

  、_
*(‘‘)*「嘘なんて無い! 信じてくれ! うおお!」チャリン


♪ペーペポ ペーポポペー
      ペーペポ ペーペポ ペペポポペー♪
       、_
      *(‘‘)* 「一回だけでいい! 私が作る武器で戦ってくれ!」
   ヘ⑩ ノ( ノ )
  ('ω` ) < )〜
   U U U U


(;=゚ω゚)ノ「う〜ん……」
  _ _
*(‘‘)*「お願いだからぁ〜一回だけ〜」

.

162名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:40:04 ID:is/8837s0


(;=゚ω゚)ノ「……危なくない?」

*(‘‘)*「……うーんとね、よく分かんない!」

(;=゚ω゚)ノ「今こそ嘘ついて安心させてほしいょぅ……」

 その後、ぃょぅは深々と溜め息をついた。


(=゚ω゚)ノ「本当に一回だけだょぅ」

*(‘‘)*「……それだよ、それを聞きたかった」 チャリン


♪ペーペポ ペーポポペー
      ペーペポ ペーペポ ペペポポペー♪
       、_
      *(‘‘)* 「乗りな! 私の秘密基地に連れてってやる!」
   ヘ⑩ ノ( ノ )
  ('ω` ) < )〜
   U U U U


(;=゚ω゚)ノ「それで公道出たら即帰るょぅ!」

163名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:41:06 ID:is/8837s0

【同日の夜、繁華街の路地裏】


.∧_∧
(*´Д`)「1さん! べろべろに酔ってたりしない!?」

((( )))
(; ´Д`)「お前の前で酔ったら終わりです……」

 自宅への近道を選び、暗い路地裏を進んでいく二人。
 ランキング3位の1さんは八頭身を連れて東京旅行をエンジョイしていた。

 今日はその一環として近くの繁華街に出向いていた。
 適当な店に入って一杯酌み交わし、また適当な店に入って一杯。
 そういう事を繰り返してしばらく、空はすっかり暗くなっていた。

.∧_∧
(*´Д`)「肩貸すよぉ……おいでよぉ……1すぁん……」

((( )))
(; ´Д`)「お前は酔っ払っても変わらないな……」



(#,, Д )「――貴様が3位か」


 その時、彼らの前に一人の男が立ちふさがった。
 件の男・殺意ギコである。

.

164名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:42:28 ID:is/8837s0

((( )))
( ´Д`)「……」

.∧_∧
(; ´Д`)(例のランカー狩りか。結構強そうだが……)

 暗闇の中、深紅の双眸が揺らめく。
 それを見るや、八頭身は無意識に体を強張らせていた。

((( )))
( ´Д`)「下がって。これと戦うなら『覚悟』が無ければ無理です」

 八頭身を置いて1さんが前に出る。
 1さんは体の節々の骨を鳴らし、目の色を変えた。

((( )))
( ´Д`)「『必殺』の覚悟がなければ、命を落としかねない」

 1さんは半身に構え、両手を上着の裾ですっぽりと隠した。
 それは、いわゆる萌え袖だった。

.∧_∧
(; ´Д`)「……」

 1さんが萌え袖を作った時、
 それを見て誰より先に勃起(チンコが立つという意味)する筈の男は額に汗を滲ませていた。

.

165名も無きAAのようです:2015/02/22(日) 14:43:42 ID:is/8837s0


(#,, Д )「――汝、闇の武士(もののふ)と見たり」

 闇に潜んだまま、ギコが呟く。

((( )))
( ´Д`)



((( )))
( ´Д`)「――然り」

 1さんはギコのノリに合わせて言った。


(#,,'゚Д )「――ならば心の臓、穿ち貫く!」

 ギコが力強く一歩踏み込む。
 その一歩が起こした巨大な地響きは、夜の街をほんの一瞬静寂させた。

((( )))
( ´Д`)「……酔いが覚めた」

 1さんは呟き、ギコの懐に飛び込んだ。

.


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板