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( ^ω^)ブーンは装術士のようです
1
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/06/04(月) 22:52:21 ID:2doo3AL20
Q:年内とは6月までのことですか?
A:申し訳ねえ……申し訳ねえですだ……
「シベリア長編序章祭 」より
まとめ様(敬称略)
フェレット速報
ttp://xn--hckwcp3c2c5ce5k.com/?p=625
かぎまとめ
ttp://hookey.blog106.fc2.com/blog-entry-1003.html
ブーン系小説グループ
ttp://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/591?mode=tree
青空ホライゾン
ttp://mo-neru.net/portable/boon/30005/index.html
十話「自然公園と戦闘狂」
35
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/07/15(日) 20:28:41 ID:Jx6VRkhM0
予告編スレにも書きましたが
十話の続きを一週間以内に投下します
一ヶ月かかったとかもうね……
36
:
名も無きAAのようです
:2012/07/15(日) 20:50:26 ID:ASIAw0sE0
だが良いのである。
37
:
名も無きAAのようです
:2012/07/21(土) 21:22:18 ID:U1diOASYO
一週間なら、そろそろだな
38
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/07/23(月) 21:55:32 ID:QEZXH5hY0
すみません、一週間以内とか言っておきながら……
ぶっちゃけまだ出来てないので明日までには必ず出しますマジで。
39
:
名も無きAAのようです
:2012/08/02(木) 22:59:44 ID:Uf.4sFOUO
おい!もう8月に入ったぞ
40
:
名も無きAAのようです
:2012/08/22(水) 10:42:15 ID:RZNRdFRYO
おーい、生きてるか!
41
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/08/22(水) 21:30:20 ID:DcewdYQ60
どっこい生きてます……
なんか色々あって、というのは言い訳にしかなりませんよね。すみません
とりあえず投げ出すつもりは無いので一ヶ月に一回くらい「早く書けゴミが」と罵ってくれればありがたいです
42
:
名も無きAAのようです
:2012/09/07(金) 03:04:53 ID:AtVkxm/sO
おいもう9月だぞ、早く書けゴミが!
序章の時から読んでるから完結が見たいんだよ
ゴッドイーター、パワードスーツ、ピザデブそれからこの作品
もう当時好きだった作品で完結望めるのはこれとピザデブしかないんだよ
ξ゚⊿゚)ξ別に早く書けと言ってるんじゃないんだからね
43
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 21:53:27 ID:Jd4x58So0
はい!遅筆ゴミの私め、これから投下させていただきます!
十話の続きですので色んな情報は
>>1
参照でお願いします。
44
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 21:55:08 ID:Jd4x58So0
それを呆然と見ていたクーに後ろから声がかかる。
(*゚∀゚)「アタシに背を向けるたあ余裕じゃねぇか……」
さすがに無傷というわけにはいかず、ゆっくり立ち上がるにとどまっていたが。
川# - )「……貴様がっ!」
そこまで叫んで言葉を飲み込み、棍を構える。
(*゚∀゚)「なんだ?言いたいことがあんなら言やいいじゃんか」
川 ゚ -゚)「……彼が大丈夫と言った。なら私に出来ることは貴様を倒す事だ」
(*゚∀゚)「はっ、言うねえ……やってみなよ!」
多少のダメージはあるもののまだまだ属性上の不利は変わらない。
加えて向こうにはまだ何かがある。
川#゚ -゚)(だからといって私が負ける理由にはならんっ!)
クーの棍とツーの爪ががっぷり四つに組み合った。
45
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 21:57:44 ID:Jd4x58So0
(*゚∀゚)「わりかし耐えるもんだねぇ」
川;゚ -゚)「……ぐっ!」
(*゚∀゚)「だけど片手のアタシと張り合ったって意味ねーんだよ!」
残ったもう一方の手でクーの棍を弾き飛ばす、しかしその隙を埋めるように火の玉が撃ち込まれる。
川 ゚ -゚)「貴様とて“腕二本”の私とでは張り合いがなかろうよ!」
弾き飛ばされた棍を拾い上げ更に火の玉を連射する。
(*゚∀゚)「アンタの腕は何本もありやがるって訳かい!そいつぁ楽しい話だぜ!」
(#*゚∀゚)(それがいつまで続くものかよっ!)
川#゚ -゚)「心配には……及ばんよッ!」
そのツーの内心に答えるように叫んだ。
しかしクーの魔力が急激に消費されているのは確かである、
このままでは限界はそう遠くはない。
(*゚∀゚)「けっ!」
それをごまかすかのような魔術の連続攻撃にもまったく怯まず突っ込んでくる。
川#゚ -゚)「炎の……壁っ!」
46
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:00:28 ID:Jd4x58So0
(#*゚∀゚)「チイッ!」
さしものツーも多数の火の玉の攻撃を避けているために先ほどのような芸当はできない。
川#゚ -゚)「まだまだぁッ!」
(;*゚∀゚)「無茶苦茶しやがる!」
荒れ狂う炎の魔術を必死で避けるツーは、だんだんとクーの思い通りに動かされていた。
しかし気付くことはない。いや、気付いていたとしても逃れる事はあまりにも難しい。
川 ゚ -゚)(逃がしは、しない)
今やクーはツーを倒す事だけに全力を傾けていた。
ツーは彼女にはめられていた箍を外してしまったのだ。
(;*゚∀゚)「ぎっ!」
跳ね回りながらもツーは好機を伺っていた。
なんにせよ遠距離で振り回されていてはじり貧であり、懐に飛び込めばその後はどうとでもできる。
姿勢を限界まで低くして、駆けた。
川 ゚ -゚)(来るか……!)
クーはこうなる事を読んでいた。
当たり前だ、そう動かしたのだから。
クーが判断を迷っていたのは『上か下か』だけだった。
47
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:07:00 ID:Jd4x58So0
川#゚ -゚)「チッ……!」
この際だ。運試しといこう。
そう内心で呟き、火の玉をツーの足元と頭上に走らせた。
(*゚∀゚)「はっ!」
ツーは地面を一蹴りし、跳躍した。
お互いの距離が急速に縮まる。
川 ー )
????そしてそれこそが、クーの狙い通りだった。
川 ゚ -゚)「“火炎突風(フレイムガスト)!”」
それはツーが予測していたものと比べあまりに強すぎ、速すぎた。
ツーの視界が一瞬で赤に埋め尽くされる。
(* д#)「……かはっ!」
属性の不利をものともしない強烈な炎に、半身を焼け焦がされた。
空中に投げ出され、眼下の川に落ちて行く。
川#゚ -゚)(そのまま流されてしまえッ!)
(*#゚∀#)「は……があぁぁぁあああああっ!」
言葉にならない叫びをあげ、水面に手をつくと、そこでツーは『止まった』。
48
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:10:47 ID:Jd4x58So0
川;゚ -゚)(具象化、か……!)
(*# ∀#)「ヒュー……ヒュー……」
息も絶え絶え、といった具合でどうにか川の淵から這い上がってくる。
ほとんどの魔力を使い果たしてしまったクーはそれを驚愕の表情で見ていた。
川#゚ -゚)(なら、もう一度川に!)
しかしツーは無事な方の腕をクーに向けて、言葉を絞り出した。
(*# ∀#)「そレいじょヴ……チかヅいてみロ……やつザキにしテやる……!」
その気迫に圧されている間にツーは水を掬い取り、火傷した部分に塗りつける。
するとそこの火傷が元に戻っていく。
川;゚ -゚)「……くそっ」
水の魔法の持つ『治癒力』が作用した結果だ。
(#*゚∀゚)「……ヒャハハハハ!上等だよ、テメェ!そんな死にたきゃ殺してやる!」
魔力の消費はクーよりも多い位だろうが、体力はまだまだ健在のようだ。
川;゚ -゚)(こちらは……体力も残り少ないと言うのに……!)
49
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:12:55 ID:Jd4x58So0
(#*゚∀゚)「だっ!」
一瞬で距離を詰められ、攻撃を仕掛けられる。
川;゚ -゚)(今受けたら確実に押し負ける……!)
どうにかギリギリで回避するものの無理がたたって体勢を大きく崩した。
川#゚ -゚)(だったらッ!)
崩した体勢から地に前転し更に距離をとる。
その勢いでなかば無理矢理体を起こしたが、振り返ってみてもツーは先ほどの位置から動いていない。
(*゚∀゚)「どーやらさっきので魔力切れたみてーだな……ツマンネ」
(*゚∀ )「だけど、さんざん楽しませてくれたお礼だ。アンタが死ぬまでやってやる」
それきり無言になり雰囲気が変わる。
川;゚ -゚)(来るか……!)
50
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:14:37 ID:Jd4x58So0
なるべく遠い間合いで闘おうとするクーと懐に入り込まんとするツー。
クーの間合いで三合程打ち合ったところで棍が地に叩き落とされた。
すかさず急接近したツーに火の玉を炸裂させるも、防がれる。
かろうじてツーの間合いから逃れ、棍を拾い上げ投げつけた。
かん高い音が響き弾き飛ばされる棍を見てナイフを取り出し切りかかる。
が、余裕をもってかわされ腹を蹴飛ばされた。
立ち上がろうとしたクーが見たツーの目は
(*゚∀ )
先ほど見た“あの目”と同じだった。
51
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:17:04 ID:Jd4x58So0
“獲物”を目の前にした狩人の目????
川;゚ -゚)(なんとしても……!)
震える膝をどうにか起こし、飛び込むようにしてその場を離れた。
その直後クーの立っていた場所が爆砕される。
それを成したのは手甲から『射出された』爪であった。
川;゚ -゚)(やはり飛び道具……!)
ボウガン並みの威力を持つそれを受ければ、
装術で強化された肉体でも無傷とはいかないだろう。
ましてや魔術師ならば即死してもおかしくはない。
逃れはしたが、最早まともに戦闘の出来る体力は残っていない。
(*゚∀゚)「ハハッ、無様だね。そのまま這いつくばって命乞いでもするか?」
川;# -゚)「既に決着がついたような口を叩くな……!
まだっ、終わって、いないっ……!」
(*゚∀゚)「もう終わってんだよ」
そう言って何かを引っ張るように右手をたぐりよせた。
????背後からの鈍い光に気づいた時にはもう遅く、
クーの肩と脚に爪が突き刺さっていた。
52
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:20:13 ID:Jd4x58So0
川; - )「ぁぐっ……!」
その場に膝をついてしまう。立ち上がる気力も残されていなかった。
そんな状態で当然魔術など使える訳もない。
(*゚∀゚)「残念だったね。あの坊やを助けに行けなくてさあ!」
反射的にナイフをかかげただけで防御すら出来ず、自らの鮮血が視界を染める事を覚悟する。
しかし土煙が視界を覆い尽くし、それがはれた時に映ったものはクーだけでなくツーも驚かせた。
(;*゚∀゚)「な……」
( ^ω^)
川;゚ -゚)「……ブーン君!」
53
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:22:30 ID:Jd4x58So0
(;*゚∀゚)「チッ……」
接近戦は分が悪いと判断したか、距離を取る。
川;゚ -゚)「気をつけろ……、彼女はあの爪をボウガンのように撃ってくる」
後ろにいるクーに頷きを返すとすぐに正面に向き直った。
(#*゚∀゚)「ずいぶんとお早いお戻りですことっ!」
嫌味なのかなんなのかよくわからない事を言ってブーンに突撃してくる。
爪の一撃を受け止め、カウンターにナイフで攻撃を返す。
かわされる。
受け止める。
カウンター。
かわされる。
単調な繰り返しにブーンが疑問をもった瞬間、ツーはブーンを蹴り倒す。
いや、そうではなかった。彼女はブーンを踏み台にして近くにあった樹に登ったのだ。
川;゚ -゚)「……しまった!」
猫のように両手の爪を使ってあっという間に樹上に到達する。
これではブーン達の方からツーの姿をとらえることが出来ない。
54
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:25:08 ID:Jd4x58So0
( ^ω^)(どこから……)
気配を探るが、わからない。
しかし、ツーが狙って来るのは……
(;^ω^)「ッ!」
川#゚ -゚)「よけろブーン君ッ!私はいい!」
やはり身動きのとれないクーを狙ってきた。
クーの言葉に逆らい、庇うように立ち塞がる。
(#`ω´)「おおおぉぉおっ!」
地面にナイフを叩き付けると、そこが隆起して土の壁を形成した。
川;゚ -゚)(いつの間にこんなっ!?だが……)
先ほどの威力を見るにこれでもまだ足りない。
粉砕されてしまう、そう思った、だが。
(;*゚∀゚)(なにっ!?)
止まるとは行かずとも十分に威力を殺し、防御に成功する。
55
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:30:30 ID:Jd4x58So0
(#^ω^)「だあっ!」
爪の飛んで来た方向へナイフを投げる。
しかし手応えはない。
まだツーには攻撃手段がある。先ほどクーの受けた具象化を使った攻撃もその一つだ。
川 ゚ -゚)(だがあれはこの距離では思うようには操れん筈。
完全でないとはいえこちらが見えていないなら尚更だ)
むしろ警戒すべきはやはり上からの射撃だろう。
ブーン一人ならともかくまともに動けないクーを庇っていては回避も防御もままならない。
そしてブーンがクーを見捨てないであろうことは先ほどの攻防ではっきりした。
歯噛みする。せめてあと一つでも火の玉を出すことができれば、
歩く事さえできれば囮にはなれるのに、と。
川 ゚ー )(文字通りの“足手まとい”だな)
そんなふうに自嘲しているとブーンが目の前で背中を向けてしゃがみこんだ。
まさか乗れとでも言うのだろうか。
川#゚ -゚)(そんなことをしてる間に撃たれたらどうする!君だけでも早く安全な場所に……)
( ^ω^)(大丈夫だお。その時はクーさんを茂みに投げ飛ばすから)
いっそそうしてくれたらどんなに楽だろうか。そう言おうとして、やめた。
ブーンの表情は真剣そのものだったから。
56
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:32:19 ID:Jd4x58So0
川 - )(……すまない)
( ^ω^)(片手で大丈夫ですかお?)
川 ゚ -゚)(手に力は入らんが腕を回すくらいは出来る)
どうにかおぶさる事に成功してブーンが走り出す。
川 ゚ -゚)(人一人背負っているとは思えない機動力だ)
狙われにくいよう蛇行しながら林を背にできる所まで移動した。
これで多少は攻撃の方向が限定された筈だが、念のため背後はクーが警戒する。
川 ゚ -゚)(とりあえず後ろにはいない。まだ上にいるはずだ)
言って、ブーンの方を見ると頬は紅潮し息を切らしていた。
川 ゚ -゚)(やはり無理を……いや、言うまい)
これでも隠しているつもりなのだろう。指摘したら意固地になる可能性がある。
何より、クーの為にしてくれているという事を考えると自分勝手ながら止める気にはなれなかった。
57
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:35:19 ID:Jd4x58So0
視界の隅が光る。それが何かと問われるまでもなく回避行動を取った。
しかしその光は急激に軌道を変え、ブーン達に襲いかかる。
(;^ω^)「ぐっ!」
どうにかかすっただけで済んだが、クーが地面に投げ出されてしまう。
慌てて向かおうとした時にはもうツーは地面に降りたっていた。
(*゚∀゚)
クーは咄嗟にナイフを地面に突き立てた。
衝撃波が発生しクーの体は吹き飛び、地面に叩き付けられる。
しかしそれが結果的に射撃を回避することにつながった。
川; ー )「……念のために、保険を……かけておいた甲斐が……あったよ」
なにが起こったかわからず混乱するツーにブーンが斬りかかる。
(;*゚∀゚)「……テメェの仕業か!」
ツーが避け続けていた、ブーンとの一対一の接近戦にようやく持ち込んだ。
58
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:40:46 ID:Jd4x58So0
(#^ω^)「うおおぉぉおおおっ!」
(;*゚∀゚)「クッソがぁ……っ!!」
流石のツーも片手だけではブーンの猛攻を防御するのがやっとだ。
投躑されたナイフを紙一重でかわす。
それがツーの後ろの木の幹を半ばまで粉砕するのを見て冷や汗がつたった。
そのまま追い討ちをかけんとするブーンに反撃のナイフが迫る。
なんのこれしきとあっさり弾き返すと地面に落ちた筈のナイフが浮かび上がり再びブーンに襲いかかった。
どうにかかわすもブーンの頬にかすり傷をつける。
ツーの手元に舞い戻ったナイフが再度放たれ、上空に飛ぶ。
(;^ω^)「!!」
ツーの狙いに気付いたブーンは隙が出来ようとナイフの方に神経を集中せざるを得なかった。
どうにか背後のクーを守ったブーンが視線を落とすと、既にツーは発射態勢に入っている。
咄嗟に先ほどの土の壁を作り出し防御を行なう。だがその向こうには既にツーは『いない』。
(#*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
高く跳躍したツーはいつの間にか回収していた爪を左手の手甲にセットし、
今にもブーンに向けて発射せんとしている。
(;゚ω゚)
(#*゚∀゚)(もらった!)
59
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:44:51 ID:Jd4x58So0
????しかし。
次の瞬間ツーの視界は緑に埋め尽くされ、彼女の全身に衝撃が走った。
川; ー )
(* ∀ )(そうか、最後はやっぱりテメェか……)
何が起きたかを理解したあと、ツーの意識は徐々に闇に飲まれていった。
??????????
???????
????
(;^ω^)「クーさん!」
川;゚ -゚)「……無事か?ブーン君……」
(;^ω^)「……そりゃこっちのセリフですお。ありがとうございます」
倒れた木に視線をうつす。先ほどブーンにより粉砕された木のようだ。
自重を支えていた残りの部分が燃え焦がされ止めをさされたらしい。
川 ゚ー゚)「さすがに山火事を起こすにはいたらなかったが、なるほどよく燃えたよ」
川 ゚ -゚)「はぁ……疲れた、少し、眠らせてくれ」
心配そうに見つめるブーンを見返しながら、クーはしばしの平穏な眠りにつく。
60
:
名も無きAAのようです
:2012/09/09(日) 22:46:12 ID:F.1Gn40YO
ゴミと罵ろうと120番位を探してたらこんな上にあった!
61
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:49:46 ID:Jd4x58So0
??????????
鈍い痛みがクーを目覚めさせる。
目を開けてみるとブーンの後頭部が見えた。
( ^ω^)「起きちゃいましたか?もう少しですお」
川 ゚ -゚)「…………?」
状況が把握出来ずに辺りを見回してみると、遠くの方に小屋があった。
休憩用のそれだろうか。
川 ゚ -゚)「……すまん。君も疲れているだろうに」
(;^ω^)「クーさんほどじゃないですお。それにクーさんがいなけりゃ僕は……」
川 ゚ -゚)「最初は奴も殺すつもりは無かったようだが、いつの間にかそれが目的に変わってしまっていた。
それが奴の敗因だろう」
(;^ω^)「…………」
ツーの強さと残虐性を思い返しあらためて冷や汗が吹き出す。
そうこうしている内に小屋に辿り着いた。
( ^ω^)「ちょっとここで待っててくださいお」
川 ゚ -゚)「む、どうした?」
62
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:52:39 ID:Jd4x58So0
(;^ω^)「いや、そのう……」
登ってきた斜面の下の方に目をやる、そこには何故か二人をボロボロにした張本人が眠っていた。
川;゚ -゚)「ッ!?……何をして……!」
驚愕したクーが立ち上がろうとするも痛みで思うようにいかない。
その内にツーを背負ったブーンが帰ってくる。
川#゚ -゚)「……君は!どうしてそんな奴を!」
傷に響くのも気にせず大声で叫ぶ。当然の反応といえる。
( ´ω`)「……でも、あのまま放っておいたら怪物の餌になっちゃうかもしれないって」
ハッとなる。
確かに自分達はツーを殺したかった訳では無かったのだ。
助けてどうなるかはわからないが見殺しはやはり寝覚めが悪い、というブーンの意見もわかる。
川 ゚ -゚)「……しかし、武装は解除。四肢は拘束させて貰う。いいな?」
何度もうなずくブーン。さすがに再び戦闘に……というのは勘弁のようだ。
63
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 22:58:56 ID:Jd4x58So0
小屋に入ってようやく一息をつくことが出来た二人。
ツーの手足を縛り、傷の手当てを始めた。
川 ゚ -゚)「そこまで深くはないがやはり消毒は必要だな……」
先ほど受けた肩と足の傷を処置するために服をはだける。
(;^ω^)「い、いきなり何を……!」
ブーンが驚き立ち上がるとクーは眉根をよせて言う。
_,
川 ゚ -゚)「?、服を脱がなければ消毒が出来ないだろう。
足はともかく肩は自分では消毒出来ない」
(;^ω^)「そ、そりゃそうですがお……」
クーの晒した肌を見て思わず視線をそらしてしまう。
クーが後ろを向いているので頬が紅潮している事は気付かれずにすんだ。
さすがに思春期の少年には年頃の女性の肌は刺激が強い。
なるべくじろじろと見ないようにして消毒する。
やはり痛むらしく消毒液の染み込んだ綿を当てるたびにクーの肩が跳ねた。
それを見て余計に意識してしまう。
64
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 23:02:20 ID:Jd4x58So0
シベリアン程ではないものの色白のなめらかな肌、その上を流れる絹のような黒髪。
加えて肩口から見える美しい横顔は疲労の為か普段よりも緩んでいる。
(;^ω^)(気にするなって方が無理な話だお……!)
川 ゚ -゚)「……どうした?終わったのか?」
(;゚ω゚)「ももも、もうちょいで終わるお!」
川 ゚ -゚)「……そうか」
ごまかすように消毒を終え、そのままの勢いで包帯も巻き終えた。
川 ゚ -゚)「ありがとう。足の方は自分でやるよ」
ようやく緊張状態から解放されてほっと息をついた。
( ^ω^)「……でもこの小屋に救急道具があって良かったですおね」
川 ゚ -゚)「元々ここは遭難者の為の小屋のようだな。だからベッドも清潔なんだろう」
( ^ω^)「えっ、こんなところで?」
大きな森に高低差のある道を行くのだから気候が悪ければ遭難、という事も十分にありうる。
更に怪物も出てくるとなると何があろうと不思議ではない。
川 ゚ -゚)「もうすぐ日も落ちる。標高がさほどではないと言っても、
木の生い茂った山道を夜歩くのは危険だ」
65
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 23:06:20 ID:Jd4x58So0
川 ゚ -゚)「幸いここには非常食もあるし……(;^ω^)「あ」」
一晩をこの小屋で過ごそう、と言おうとしたところブーンがすっとんきょうな声を出した。
川 ゚ -゚)「どうした?」
(;゚ω゚)「……クーさんが持って来た弁当ってどうなりましたかお?」
雷に撃たれたような驚愕を顔に貼り付けて聞いてくる。
川;゚ -゚)「あ……」
クーも同じような声を漏らすしかなかった。
川 ゚ -゚)「恐らく、ツーに襲われたあたりに置き去りに……」
そして今頃は動物や怪物のエサになっていることだろう、と付け足す。
(;゚ω゚)「じゃあ、今日の晩ごはんは……」
非常食の置いてある棚を見ながらつぶやく。うすうすわかっているのだろう。
川 ゚ -゚)「……悪いが明日の朝までは水とビスケットだけだな」
今後の利用者の為にも無駄に食料を浪費するわけにはいかない。
あくまでルールではなくマナーの問題になるが。
それを聞いた途端ブーンは膝から崩れ落ちた。
66
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 23:07:56 ID:Jd4x58So0
( ω )「」
川;゚ -゚)「お、おい、大丈夫か!?」
驚いたクーがブーンの顔を覗くと白目をむいている。
川;゚ -゚)「気をしっかり持てブーン君!傷は浅いぞ!」
頬を軽く叩いたり揺すったりして必死になる。
そんな騒動はどこ吹く風でのんきにいびきをかいているツーを視界の端でとらえ、
やはりあの女に関わるべきでは無かった、という思いをより強くしたのであった。
67
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 23:14:29 ID:Jd4x58So0
よっしゃ、なんとか十話終了しました!申し訳ございませんでした!
次の十一話はいつになるか確実なことは言えません。散々予定を外しているので……
流石にもう少しまとまった投下回数が欲しいので十二話を投下後、更に投下間隔が伸びる可能性があります。
なるべく避けるようにはしますが……
とりあえず報告だけは月一回します。
あらためて申し訳ございませんでした!
68
:
名も無きAAのようです
:2012/09/09(日) 23:44:04 ID:F.1Gn40YO
読んだよ
69
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/09/09(日) 23:49:30 ID:Jd4x58So0
>>68
ありがとうございます。
これからも投下間隔が空く度に罵っていただければ幸いです。
70
:
名も無きAAのようです
:2012/09/09(日) 23:49:42 ID:ri7BwHMc0
乙ですぜ。待ってて良かった。
71
:
名も無きAAのようです
:2012/10/02(火) 04:04:31 ID:DztASm2wO
「次早く書け、ゴミ、ロリコンが!」
以上をもって10月分の叱咤激励終了します
72
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/10/07(日) 21:56:24 ID:Kce76qmc0
>>70-71
あざーす!
生存報告をしに来ました
もう少しかかりそうです
あと素直クールさんの誕生日だそうで……おめでとうございます
73
:
名も無きAAのようです
:2012/11/30(金) 22:52:01 ID:yB4Jw9Xg0
すいやせん
祭り参加しててまだ書けてません
74
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/11/30(金) 22:55:50 ID:yB4Jw9Xg0
おっと鳥を忘れてるアホが一人登場~
75
:
名も無きAAのようです
:2012/12/01(土) 00:27:33 ID:za1Kts8AO
書けた分だけでも、投下したのかな
そんな途中までの作品は結構あるみたいだけど
76
:
◆tIPtMGfRl6
:2012/12/01(土) 00:34:49 ID:kWfrv8HY0
書けてないのは装術士のほうでござる
祭りのはおかげさまでなんとか終わりました
もう少し待ってね
とりあえず年内には出したい
77
:
名も無きAAのようです
:2013/01/19(土) 17:41:31 ID:UNoIa2/IO
おーい、2013年になったぞ
78
:
名も無きAAのようです
:2013/02/14(木) 23:16:56 ID:dkIwrqSMO
もう今日はバレンタインデーだぞ
79
:
名も無きAAのようです
:2013/04/09(火) 04:00:35 ID:t4PRZdE6O
4月になったぞ
80
:
名も無きAAのようです
:2013/05/20(月) 02:00:21 ID:BCwgwJGkO
もうすぐ6月になるぞ!
81
:
◆tIPtMGfRl6
:2013/05/28(火) 13:52:42 ID:zcD4WzNo0
装術士の家族です。奴は遅筆と童貞をこじらせて入院しております。
嘘です申し訳ございません……
でも遅筆をこじらせたのは本当です
最新話自体は今週中にはなんとかなりそうですが
このままグダグダやっていても完結へはたどり着けないと思いますので一度本気で書き溜めようかなと思っております
82
:
名も無きAAのようです
:2013/05/28(火) 13:59:58 ID:10mQ6EgAO
生きてて、やる気が残ってるならそれでよし!
83
:
名も無きAAのようです
:2013/08/01(木) 23:43:27 ID:93574h/wO
おーい、生きてるかシベリアの序章の時から見てるから気になって
百物語ではなんか書けよ
84
:
名も無きAAのようです
:2013/09/11(水) 01:13:25 ID:9aHCySnMO
おーい、生きてるか生きててこのレスをみたら
ξ゚⊿゚)ξはクサマンだからふぁぶりーずの特売日が気になるようですと
総合のお題募集のときにレスしてくれ
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