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ブーンのオナニーは圧倒的なエネルギーを放つようです

1名も無きAAのようです:2012/05/03(木) 01:47:25 ID:WMNPT9pI0
 巨大なうねりが、はじめからそうであるとは限らない。
 例えば、たったひとつの偶然が、世紀の大発見に繋がる様に。例えば、たった一人の小さな狂気が世界を巻き込む戦争を引き起こしてしまうように。
 或いは世界の成り立ちそのものが、些細な事象をこそ積み上げられたものなのかもしれない。

27名も無きAAのようです:2012/05/09(水) 00:02:59 ID:Bs6fcI2IO
1日平均約55回、この数字だけ見るとできそうな気も 
空砲でもカウントOKなんだろうか

28名も無きAAのようです:2012/05/09(水) 00:04:07 ID:frxkq.XM0
テクノブレイクで死ぬ

29名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:42:11 ID:3EVi3vTI0
作者です
すっげーサボってました
これからはぼちぼち投下したいと思います

とりあえず第一話続きです

30名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:43:41 ID:3EVi3vTI0
  目を覚ましたのは、ドクオにとってまるで見知らぬ部屋の中だった。
 即座に身を起こすが、鞭で打たれるような痛みが全身を襲い、苦痛の呻きが無意識に漏れた。
 一体何が起きたのか……。いつの間にか手当てを受けた包帯だらけの自身の体を見つめながら、ドクオは絡まった糸を解きほぐす様に、おぼろげな記憶を追う。
 意識を失うその間際。靄がかかったようにあやふやではあるが、微かに見えた何者かの顔。
 
( ^ω^)「おっ。目覚めたのかお」

 その顔が扉からひょっこりと顔を出した。

( ^ω^)「さすがに、そろそろ目が覚めなかったら病院に電話しようと思ってたところ……」

('A`)「おい」

 暢気なブーンの言葉をドクオが遮った。その口ぶりには焦りと苛立ちがたっぷりと含まれ、同時にそれを隠すつもりがないことが、容易に汲み取れた。

('A`)「関わるなといったはずだ」

( ^ω^)「言われてないお。救急車は駄目って言われただけだお」

('A`)「フン。俺が極悪人だったらどうするつもりだ?」

( ^ω^)「そんな傷だらけの体で何が出来るんだお」

('A`)「ボロボロでも、お前をひねり殺す程度の力があるといったら?」

( ^ω^)「うーん、まあその時は……」

31名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:44:27 ID:3EVi3vTI0
 ブーンの両腕が微かに動く。ドクオその動きを警戒しながらも、ブーンに気取られないようにゆっくりと自分の白ブリーフの中に右手を忍ばせた。
 張り詰めた緊張に、ドクオの頬からあご先へ冷たい汗がつたって行く。
 やがて、ブーンの両手の平が、肩の横に小さく掲げられた。

( ^ω^)「……お手上げ、だお」

 相変わらずの暢気な表情でドクオに微笑みかけた。

( ^ω^)「訳有りなんだろうけど、そんなに気を張るなお。お前大怪我してるんだお」

相も変わらず、まるで緊張感のないブーンの顔を、ドクオはしばらくじっくりと眺めていたが、目を細めると同時に、ふっ、と口から笑みを漏らした。

(‐A-)「そうだな。その通りだ。俺の負けだよ」

( ^ω^)「おっおっ。どうやら極悪人ではないようだお」

('A`)「ああ。残念ながらな」

 二人、静かに笑みを交わす。ドクオの中に張り詰めていたものはいつの間にか霧散していた。

32名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:45:23 ID:3EVi3vTI0
( ^ω^)「そういえば、名前、まだ聞いてなかったお。僕は内藤ホライゾン。みんなにはブーンって呼ばれてるお」

('A`)「……ドクオだ。なんだ……その、悪かったな」

( ^ω^)「気にするなお。とりあえずゆっくり傷を癒せお」

('A`)「すまない。恩に着る」

唐突に、がちゃり、とドアが開けられた音が部屋の中に響いた。とっさに警戒したドクオを、「大丈夫だお」とブーンが静かな声で制した。

ξ*゚⊿゚)ξ「あ、目を覚ましたのね。良かったー」

('A`)「あんたは?」
 
( ^ω^)「彼女はツン。彼女もドクオの手当てを手伝ってくれたんだお」

('A`)「そうか、アンタにも礼を言わないとな」

ξ゚⊿゚)ξ「いいのよ。ブーンに関わるとトラブルに巻き込まれるのは昔からの事だから」

33名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:46:28 ID:3EVi3vTI0
('A`)「ところで、俺は一体どのくらいの間寝ていたんだ?」

( ^ω^)「ああ、大体……」

口を開きかけたブーンをよそ目に、テレビのリモコンのスイッチをツンが押した。
テレビのスピーカーからは軽快な音楽が流れ、ありふれたニュース番組のタイトルがモニターに映し出された。

『おはようございます。七月二十二日、朝九時のニュースをお伝えいたします。本日最初のニュースです……』

 ξ゚⊿゚)ξ「ちょうど丸一日って所ね。その間ウンともスンとも言わないもんだから、本当に心配したわよ」

 テレビから流れる淡々とした声を聞き流しながら、ツンがドクオに優しい笑みを向ける。
 良い奴らだ。ドクオはそう思う。あの場所で野たれ死んでいてもおかしくない状況であったし、事実、それを覚悟していた。
 捻くれ者を自負するドクオをして、命を拾うことが出来た感謝を、自らの幸運にではなく目の前の二人へと素直に向けることが出来た。

34名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:47:31 ID:3EVi3vTI0
( ^ω^)「お。なんだかテレビが騒がしいお。放送事故かお」

ξ゚⊿゚)ξ「そんな事ではしゃがないの。悪趣味ね」

 二人をぼんやりと見つめ、ドクオは今、自分が平穏な場所に在ることを尚更強く実感していた。

('A`)(そうだ……だからこそ、「奴等」にこの世界を好きにさせるわけにはいかない)

『臨時ニュースです。現在○○市において謎の集団による無差別な破壊行為が発生していると言う速報が入ってまいりました。』

( ^ω^)「なんだお。○○市って結構近くじゃないかお」

('A`)「まさか……」

『付近との中継がつながっております。中継のモララーさん』

『はい。こちらモララーです。現在犯人グループに関しては詳しい情報は入っておりませんが、下半身を露出した不審な集団の目撃情報が入ってきております』

('A`)「間違いない……奴等だ」

( ^ω^)「どうしたんだお?ドクオ?」

35名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:48:35 ID:3EVi3vTI0
『現在テロの可能性をふまえ、警察および自衛隊が鎮圧の用意を……ああっ。爆発です。市街地の方向から爆発音と思われる・・・・・・』 

('A`)「すまない。どうやら悠長なことも言ってられなくなっちまったらしい」

 ふらりと立ち上がったドクオが、たどたどしい歩調で玄関へと歩みだす。
 引きずるようなおぼつかない足取りではあったが、それとは裏腹に、そのこぶしは血が滲むほどに硬く握り締められていた。

( ^ω^)「あれがお前の訳ありの『訳』かお?」

('A`)「……世話になったな」
 
 ドクオは答えなかった。だが、その無言の中に肯定が含まれていることを、ブーンは確かに感じ取っていた。
 ばたり、と玄関が閉ざされる音が部屋の中に響き渡る。テレビからは、相変わらず不明瞭な情報だけが繰り返されていた。
 しばらくして、ブーンはすっくりと立ち上がると「うーん」と、一つ、大きく背中を伸ばした。

36名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:49:48 ID:3EVi3vTI0
( ^ω^)「そんじゃ、僕もそろそろ行くお」

 さらりとブーンが言った。まるで小さな用事をこなしにいくような、重みも気負いもまるで感じられない口ぶりだった。

ξ゚⊿゚)ξ「……彼を助けに行くのね」

( ^ω^)「おっおっ。僕が勝手に決めたことだお。勝手にやることだお」

ξ゚⊿゚)ξ「危険よ」

( ^ω^)「伊達に(腹筋を)鍛えてないお。あんなもやし男一人ぐらい担いで逃げられるお」

ξ ⊿ )ξ「……嘘つき」

 ツンがぼそりと呟く。
 ブーンの耳に届いたか、それはツンにはわからなかった。ブーンは笑顔のまま言葉を続ける。

( ^ω^)「……あいつ良い奴だお。助けてやりたいお」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしようもないお人よし振りね」

( ^ω^)「わかりきった事だお」


ξ ⊿ )ξ「ブーン」 

 明らかに今までと違うツンの口調に、玄関のドアノブを掴みかけたブーンの手が止まる。

37名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:51:27 ID:3EVi3vTI0
ξ ⊿ )ξ「……帰ってきたら、怒るからね」

 言葉とは裏腹に、今にも泣き出しそうな響きに、ツンに向かって振り向きたい衝動がブーンの中に湧き上がった。
 だが、もし振り向いてしまえば、自らの決意に迷いが生じてしまうことをブーンは理解していた。
 だから、せめてその代わりに、ブーンはそっと目を閉じた。

( ‐ω-)「もし、帰らなかったら?」

ξ ⊿ )ξ「絶対に許さない。そんなの」

 弱弱しくも、迷いのない返答だった。それだけで、一歩を踏み出していくのは、充分過ぎた。

( ^ω^)「行ってくるお!!」

38名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:53:04 ID:3EVi3vTI0

ドクオは走る。
痛みがのたうつ体を引きずるように。もつれる足に鞭打つように。
それは最早、逃避行ではない。戦う為に男は行く。
往く路は暗闇の中ではない。……たとえ逝く先は同じ暗がりの中だとしても。

逃げ惑う人々の波を掻き分け、その流れとは逆の方向へとひた走る。
自らの戦場へ。
自らの死地へ。


チンコを丸出しのままで。

39名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:56:31 ID:3EVi3vTI0
             ◆

それは、まさに破滅を思わせる風景であった。
かつて天を突くように聳え立っていたビル群は、今や大地を埋め尽くす瓦礫の山と化していた。
所々に火の手が上がり、立ち上る黒煙は分厚い雲の様に日の光を遮り、世界を灰色に染め上げている。

一人の男が雄たけびを上げながら、狂ったように銃を乱射していた。
血の気が失せた顔の上を、煤に黒く濁った汗が流れ落ちていく。

 一方、銃口を向けられた黒衣の一団の表情はそれとはま実に対照的なものであった。
 各々が冷たい歪んだ笑みを浮かべながら、ゆっくりと男へとにじり寄っていく。

 それは、追い詰めた獲物の命を奪う瞬間の、確信の愉悦であった。
 事実、彼らに向かって放たれた銃弾は、彼らの体を微塵も傷つけることはなかった。
 露出した陰茎を激しく擦りあげる度に、彼らに降り注ぐ鉛の雨は、見えない傘に弾かれるように、見当違いの方向へと消えていくばかりであった。

 だからこそ、瞬く間に襲われた圧倒的な衝撃に対応できた者は、そこには存在しなかった。
男が感じたのは、ただ、一陣の突風。
 しかし、風が通り過ぎた後には、あの謎の一団の姿が魔法のように消え去っていた。

「逃げろ!!」

 咄嗟に投げかけられた言葉に、男は声の主を見やる。そこに居たのは貧相な体つきの男だった。

('A`)「逃げろ!!早く!!」

40名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:58:10 ID:3EVi3vTI0
 ドクオの声に、男は駆けていく。それを見送る間もなく、ドクオは周囲に視線を送る。
 ドクオの周りにはすでに黒衣の一団が立ちふさがっていた。

「裏切り者が、のこのこ死にに来たか?」

('A`)「そうだな・・・・・・だが俺の命をただでくれてやるつもりも無いがな」

 ドクオ不敵な笑みを浮かべる。微塵の迷いも無い、覚悟がその瞳に燃えていた。

('∀`)「とびっきりのパーティータイムだ」

41名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 00:59:40 ID:3EVi3vTI0
            ◆

一体、幾人の敵を打ち倒したであろうか。そんなことを考える間もなく、ドクオは萎えかけたチンコを必死にしごき続けた。
ドクオの体力はすでに限界を超えていた。体中の包帯はにじみ出た鮮血に赤くそまり、手のひらの中で硬さを失いつつある男根は、赤黒く腫れ上がっていた。

('A`)『ここまでか・・・・・・』

敵に与えた損害は決して少なくはない。だが、態勢を整えた黒衣の集団は、再びドクオを取り囲んでいた。
結果は最初から見えていた。それでもなお、戦う決意を持ってここまで来た。

('A`)『くそ・・・』

だが、わかりきったこととはいえ、ドクオのこぶしは悔しさに震えていた。

「まったく、お前ら烏賊臭いんだお」

不意に響き渡ったその声は、ドクオを含めその場に居た全ての人間にとって予想外のものだった。
全員が、声の主へ一斉に視線を走らせた。

( ^ω^)「ドクオ。助けに来たお」

42名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:01:33 ID:3EVi3vTI0
そこには、緊張感の無い笑みを浮かべた男が一人。

(;'A`)「馬鹿な!!何でこんなところに来た!?」

( ^ω^)「助けに来たって言っただろうお」

(;'A`)「無駄だ!!普通の人間には太刀打ちできない!!」

「ふん、また一人死にに来たか」

(;'A`)「逃げろ!!ブーン!!」

( ^ω^)「大丈夫だお。僕もちょっとはオナニーに自信があるお」

 一斉に黒衣の男たちの亀頭の先が、まるで狙いを定めるライフルの銃口の如く、一斉にブーンに向けられた。
 ブーンはそれに応えるように静かにファスナーを下ろすと、自らの息子を握り締めた。

「死ね!!!!」

(;'A`)「やめろおおおおおおおおおおぉおおおおおおおお!!!」

43名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:03:45 ID:3EVi3vTI0
男達は一斉にチンコを擦り上げ、ドクオの悲痛な叫びが辺りに響き渡った。
だがそれすらも打ち砕くように、轟音と爆発がブーンの姿をかき消した。

(;'A`)「ああ・・・・・・」

ドクオは力なく呻き地面に膝を着いた。
他者を巻き込むことをこそ避け続けていた。しかし、自分のせいで絶対に巻き込むまいと決めた人間が、死んだ。
ドクオの中を絶望が支配していく。

「次は貴様だ。裏切り者」

(  ω )「待てお。そう焦るなお、早漏め」

44名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:05:27 ID:3EVi3vTI0
土煙が薄まり、徐々にブーンの姿を映し出していく。
そこにあったのは傷ひとつない姿でチンコをいじり続けるブーンの姿だった。

( ^ω^)「言ったはずだお。オナニーにはちょっと自信があるって」

「馬鹿な!!」

(;'A`)「ブーン。まさかお前は・・・・・・」

( ^ω^)「今度はこっちから行くお!!」

ブーンが一層強くチンコを擦りだすと同時に、ブーンを中心に逆巻く突風の如き衝撃波が生み出される。
ブーンがその男根をしごき上げる度に、衝撃波は増幅され、やがてそれはうねりを上げる荒波の如く黒衣の一団に襲い掛かった。
 まるで、風に煽られたぼろ布のように黒衣が次々と宙を舞う。

45名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:06:16 ID:Sn35OwRc0
なにこれ気になる。
支援

46名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:07:00 ID:3EVi3vTI0
(;'A`)「まさか・・・・・・オリジナルのオナニストなのか・・・・・・」

( ^ω^)「これでとどめ〈フィニッシュ〉だお!!」

 ブーンはより一層激しくチンコをしごきだした。圧倒的エネルギーの奔流が吹きすさぶ風となり、周囲を満たしていく。
 そしてそれが頂点に達したとき・・・・・・

47名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:11:09 ID:3EVi3vTI0
(;^ω^)「な・・・・・・」

(;'A`)「なに・・・・・・」

 それは唐突に掻き消えた。否、より大きな力に掻き消されたのだった。
  _
(  ∀ )「まさか、オリジナルが出てくるとは予想外だったぜ」

ズボンのポケットに手を突っ込んだまま、笑みを浮かべ、ビルの残骸に一人の男が立っていた。
その顔を見上げたドクオの表情が見る見る青く染まっていく。

(;'A`)「ジョルジュ・・・・・・オリジナルオナニスト、ジョルジュ長岡・・・・・・ッ」
  _
( ゚∀゚)「少しは楽しませてくれよ・・・・・・イレギュラー!!」

ジョルジュの体から、凄まじい衝撃が放たれた。

48名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:13:48 ID:3EVi3vTI0
次回予告

 オリジナルのオナニスト、ジョルジュの圧倒的な力の前に敗北を喫するブーン。
 ブーンは、強大な敵に相対する為にドクオの下で修行に励む
 ドクオの口から明かされる、オナニーの真実とは?果たしてブーンはジョルジュに勝利することが出来るのか?
 
 ブーンのオナニーは圧倒的エネルギーを放つようです
     次回 第二話 『最初の敵』

49名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:18:03 ID:3EVi3vTI0
第一話はここまでです
プロット自体は全話出来ているので逃亡はしないよ。多分。

この馬鹿馬鹿しい大真面目な話に、最後まで付き合ってもらえたら幸いです
それではまた

50名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 01:45:27 ID:f.B/Bf/cO
乙。楽しみにしとく

51名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 07:20:50 ID:hRj4OPcwC
乙、全話書いて欲しいぜ
マジ面白いわ

52名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 11:56:48 ID:ncQsXRNo0
イレギュラーwwwwwwwww

53名も無きAAのようです:2012/08/17(金) 13:54:45 ID:i4lu/.mk0
負けるんかいwww

54名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:24:42 ID:1fVw4W2k0
作者です
第二話前半投下します

55名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:26:08 ID:1fVw4W2k0
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、および作者の性癖には関係
ありません。マジで。

第二話
  「最初の敵」

56名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:30:35 ID:1fVw4W2k0
(;'A`)「訓練を積んだオリジナルの力・・・・・・これほどのものか!!」
 
(;^ω^)「くっ。なんなんだお!?この力は!?」
  _
( ゚∀゚)「どうした?その程度か?」

 ジョルジュから発せられる大気を振るわせるほどの力に、思わずブーンの手

が止まる。

(;'A`)「オナニーを止めるな!! オナニーは防御も兼ねている。あれをまとも

に喰らえば木っ端微塵だ」

(;^ω^)「だけどあいつもオナニーなんかしてないお!!」
 
 再びチンコをしごきながら、ブーンはジョルジュを睨みつけた。
 ジョルジュは尚も、余裕の笑みを浮かべ、ポケットに手を突っ込んだままビ

ルの残骸の上で二人を見下ろしている。

57名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:32:48 ID:1fVw4W2k0
>>56
訂正


(;'A`)「訓練を積んだオリジナルの力・・・・・・これほどのものか!!」
 
(;^ω^)「くっ。なんなんだお!?この力は!?」
  _
( ゚∀゚)「どうした?その程度か?」

 ジョルジュから発せられる大気を振るわせるほどの力に、思わずブーンの手が止まる。

(;'A`)「オナニーを止めるな!! オナニーは防御も兼ねている。あれをまともに喰らえば木っ端微塵だ」

(;^ω^)「だけどあいつもオナニーなんかしてないお!!」
 
 再びチンコをしごきながら、ブーンはジョルジュを睨みつけた。
 ジョルジュは尚も、余裕の笑みを浮かべ、ポケットに手を突っ込んだままビルの残骸の上で二人を見下ろしている。

58名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:33:49 ID:1fVw4W2k0
;'A`)「いや、よく見ろ。奴のズボンのポケットを!!」

 ブーンは必死に目を凝らし、ジョルジュの手元を見やる。
 ジョルジュの手元のズボンのふくらみが、もぞもぞと蠢くように運動していた。

(;゚ω゚)「あいつ!!ポケット越しにオナニーを!?」

(;'A`)「戦闘態勢<ベストスタイル>も出さずにこれほどの力とは・・・・・・」

(;^ω^)「ベストスタイル?」

(;'A`) (ブーンはオナニー戦闘術を知らない・・・・・・オリジナルが相手では勝ち目は・・・・・・無い)

59名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:34:33 ID:1fVw4W2k0
 ドクオの頬を冷たい汗が伝う。彼我の戦力差は比べるべくも無い。
 せめて、この場を生きて切り抜ける。ただその一点に全てを賭ける事こそが最善。それがドクオの結論であった。
 呼吸を整え、ドクオは再び自身のムスコを握り締めた。

(;'A`)「来るぞ!!絶対に手を止めるな!!」

 ドクオが叫ぶと同時に、極限まで高められたエネルギーがジョルジュの体から解き放たれた。
 ジョルジュを中心に、放射状に発散された衝撃波は、土石流の如く全てを飲み込み、嵐の如く全てをなぎ倒し、空を覆う暗雲すらをも吹き飛ばしていく。


(;゚ω゚)「おおおおおおおおおおおお」

 巻き上げられた瓦礫が視界を、轟音が聴覚を、四肢を刻まれるような激痛が意識を奪い去っていく。その最中でブーンはただ狂った様にチンコをしごき続けた。
 生と死の瀬戸際で、時間は濃密さを増す。あまりに永い刹那の中で、ブーンはただ、すがるような気持ちで耐え続けた。

60名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:39:21 ID:1fVw4W2k0
(;゚ω゚)「ぐっ・・・・・・ハア・・・」

 呻き声の入り混じる荒い呼吸がブーンの口から漏れる。
 いつの間にか訪れていた静寂の中で、ブーンのうつろな瞳に、あまりに鮮やかな黄昏を背負い微笑むジョルジュの姿が映る。

(; ω )「く・・・そ・・・・・・」

ブーンの意識はそこで途切れた。

61名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:40:53 ID:1fVw4W2k0
               ◆

 ――――――――二日後

「おおおおおおおおおお」

「はああああああああああ」

人気の無い山の中で、二人の男の雄たけびが響き渡る。
 ドクオとブーン。二人は約十歩ほどの距離で向かい合い、互いが自らのチンコをしごきあげていた。
 一見して異様な光景。だがしかし、無論二人はただオナニーをしているわけではない。二人の間でせめぎあう不可視の衝撃が、周囲の空気を激しく振動させ、木々のざわめきが辺りを埋め尽くしていた。

('A`)「甘い!!」

(;^ω^)「ぐっ!!」

62名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:42:04 ID:1fVw4W2k0
 二人の力の均衡は、ブーンが徐々に追い込まれる形で崩れていく。
 やがて、ブーンが耐え切れなくなったと同時に、彼の体は軽々と弾き飛ばされた。

(;^ω^)「くっ・・・・・・痛つつつ」

('A`)「それじゃ駄目だ。まるで力をコントロールできちゃいない。本来、力で圧倒的に勝るはずの俺を相手に押し負けたのがその証拠だ。」

 大の字に倒れたブーンに歩み寄りながらドクオは語りかけた。手を差し伸べ、ブーンの上体を起こしてやると、自分も近くへと座りこんだ。

('A`)「いいか?オナニーの制御とは精神の制御だ。この力を自在にコントロールできなきゃ、奴らには勝てない。 
    考えるだけじゃ駄目だ。感じるだけでも足りない。思考と感覚を同レベルで、一体のものとして処理するんだ。」

(;^ω^)「そうは言っても、僕はこの力のことを詳しくは知らないお。
       ひたすらオナニーしてたら、最近、偶然に出せるようになっただけだお」

('A`)「偶然・・・・・・か・・・・・・。ブーン、一つ確認しておきたい事がある。」

( ^ω^)「なんだお?」

('A`)「お前、童貞だな」

63名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:42:53 ID:1fVw4W2k0
(;^ω^)「どどど童貞ちゃうわ」

('A`)「いや、分かってた事だ。ちなみに俺も童貞だ」

( ^ω^)「ああ、うん。それはなんとなく分かってたお」

64名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:45:14 ID:1fVw4W2k0

('A`)「というか、そもそもこの力は童貞にしか使えないんだ」

( ^ω^)「そうなのかお?」

('A`)「ああ、童貞は魔法使いになれるという言い伝えは聞いたことがあるだろう?
   それがこの力だよ」

( ^ω^)「この力が・・・・・・?」

('A`)「オナニーの瞬間、極限まで高められた童貞の妄想力は、次元を越え、より高次元に存在する精神存在とリンクする。
    物質的な繋がりではないとはいえ、別の次元への穴を開けるんだ。この次元移相の余波は物理的な事象として現実世界に顕現する。
    それがこの力の正体だ」

(;^ω^)「でも、そんなことでこんな凄まじいエネルギーが発生するなら、今頃この世は大混乱だお」

('A`)「もう一つ・・・・・・この力を行使できるのはDT因子という特殊な因子を持つ人間だけだ」

(;^ω^)「DT因子?」

65名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:51:25 ID:1fVw4W2k0
('A`)「ディメンショントランスファー因子。略してDT因子。
    先天的にこのDT因子を持つのは数億人に一人と言われている。そしてその存在こそが・・・・・・」

(;^ω^)「オリジナルのオナニスト・・・・・・かお」

('A`)「そうだ。そしてオリジナルはお前を除き世界に五人存在し・・・・・・全員が奴らの組織に属している
   あのジョルジュという男もその一人だ」

(;^ω^)「あんな奴が他に四人も・・・・・・」

 ブーンの脳裏にジョルジュの不敵な笑みがフラッシュバックする。
 恐怖を押し殺すように、ブーンの拳が硬く握られた。

66名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:52:26 ID:1fVw4W2k0
('A`)「俺や、あの黒衣の集団は後天的にDT因子を付加された存在、言わばオリジナルのコピーに過ぎん。純粋な力ではオリジナルに遠く及ばない。
    更にジョルジュはオリジナルの中でも『天才』と称される男だ。今のままでは勝ち目はない」

 ふと、ブーンはドクオの肩が震えていることに気が付いた。視線も、うなだれるように自らの拳に向けられている。

( ^ω^)「どうしたんだお?」

('A`)「すまない・・・・・・・関係の無いお前を巻き込んだ挙句、お前に頼ることしかできない・・・・・・せめて俺にもっと力があれば・・・・・・」

( ^ω^)「良いんだお。僕はただ、逃げ出すのが癪なだけだお。ツンにも言ったけど、僕が勝手にやることだお。
       さあ、時間がないんだろうお。そろそろ続きを始めるお」

67名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:53:11 ID:1fVw4W2k0
 ブーンの言ったことは間違いなく本音なのだろう。のんびりとした口調からでも充分それを汲み取ることが出来た。
 短い付き合いではあるが、ドクオは、ブーンが優しさに裏表が無い人間であることを理解していた。
 だからこそ、巻き込んでしまった罪悪感は一層ドクオの心の陰を暗くするのであった。せめて自分がすべきことは果たさねばならない。ドクオは心にそう誓う。

('A`)(例え、力をコントロール出来る様になったとしても、ブーンが自身の戦闘態勢<ベストスタイル>を見出せなければ敗北は必至――――
   いざとなったら、俺が時間を稼がなければならない)

68名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:54:19 ID:1fVw4W2k0


( A )(俺の命を引き換えにしてでも・・・・・・)

69名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:55:45 ID:1fVw4W2k0

('A`)「あと五日か」

 立ち上がったドクオがつぶやいた。

70名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 23:57:30 ID:1fVw4W2k0
前半は以上です

来月のジージェネ発売までに完結できるかしら……

71名も無きAAのようです:2012/08/24(金) 17:35:48 ID:NTtqjyOM0


72名も無きAAのようです:2012/08/24(金) 18:11:41 ID:AzWtJJAs0

続きが楽しみ、頑張って

73名も無きAAのようです:2012/11/10(土) 00:10:47 ID:69hqOGA.O
そろそろ、続き書いてくれよ!

74名も無きAAのようです:2012/11/16(金) 00:24:29 ID:iJhnkPxwO
ようやくGジェネのプロフィールが100%になったので、もう一つのワールドエンド・サイバーパンク・ロードムービーとあわせて、そろそろ再開します
のんびり待っててね

75名も無きAAのようです:2012/11/16(金) 22:26:53 ID:tmWchprE0
あいよ

76名も無きAAのようです:2015/03/13(金) 00:21:31 ID:7BmW2Q760
まっとるよ


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