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鷹勢力に宛てられた怪文書
1
:
チチウイッカプイ
:2017/06/04(日) 23:01:06
ターン18のある夜、建設と開発の進む都市3に、白服を纏った不気味な偉丈夫の集団が現れた。
彼らは一時庁舎を包囲したが、特に何をするそぶりもなく無言を貫き、間もなく東の雪原へ姿を消した。
翌朝、カプセルに入れられた紙切れの束が発見された・・・
我らは全ての耳を閉ざし、全てを見渡す民である。
平野の民よ、汝らに吹雪を見通す目を与えよう。汝らに我らの力を与えよう。
我らはただ一つ、この街を通過する保障をもらい受けたい。6ターンの間のみ、しばし我らに明け渡すのだ。
雪無き地に我らは生きられぬ。この地を通過することかない次第、そっくりそのまま返還することを約束しよう。
しかし汝ら用意せよ。我らを拒み北への歩みを止めぬというのなら。
紙切れは3枚、同一内容が記されていた。
一枚は鷹の言葉で、一枚は近世ルーンラント語で。
最後の一枚が「現代」フォロノワ語で書かれていたことが明らかになるのは、しばらく後の話である・・・
2
:
チチウイッカプイ
:2017/06/04(日) 23:06:46
各紙片の裏面には、このように記されていた。
返答をカプセルに入れ、明後日都市3を訪れるオルクヌウト族の隊商に同行せよ。イルルクーツククで待つ、我ら。
3
:
鷹
:2017/06/05(月) 00:04:29
未知なる異民族との接触をうけて、直ちに鷹本国へ事態と怪文書が報告された。
膺の本国で慎重に討議された結果、現地に北伐で進出していた単須碑将軍の地方
雑軍5万の中から30名余りの軍人を護衛とし3名の国使が、イルルクツーククで
待つ「彼ら」の下に行く「予定」となった。先ずは必ず返信がされなければならない。
返答の国書は次のように記載されている。
この建設中の都市は膺国が匪賊から国家を護るために軍隊を用いてこの地を占領し、
建設しているものである。この土地は確かに無主の土地である事を確認しており、
貴方たちは何の権利を以て私たちの占領した土地をよこせと仰るのか?
貴方たちが通行したいのであれば、通行すればよい。だが何故、土地をお渡しする
必要があるというのか?なぜそして6ターン後にお返しすると仰るのか?お返しする
とおっしゃるが、その保証はどこにあるのか?
私達にはあなた達の真意を測り兼ねる。
話し合いを求む。応じられるのであれば、国使を貴方たちのもとに遣わす。
以上
4
:
チチウイッカプイ
:2017/06/06(火) 02:12:34
オルクヌウト族の隊商は鷹の国書をイルルクーツククに運び、その帰りに返書を携えて鷹軍の本営に現れた。
前回と同様、3か国語で記されカプセルに内包されたものだった。以下は鷹の言葉で書かれたものである。
我らは既に汝らの目的を知る。我が目は何れにもあり、何処にもない。
そして我らは最早、先の書簡の真意を説明する必要を認めない。理性と力を持つ民のために、進む道を変えたのだ。
我らは最早、この都市を占有する意思を持たない。ただ西方の氷雪に向かう道が、平野の民に閉ざされることが無ければそれでよい。
かつまた、我らは己の暮らす地の果てに、再び外来者が訪れるのを良しとしない。その代わりに、我らは汝らの土地を新たに求めず、永久の友好を築きたい。
これを前提とし、汝らをイルルクーツククに歓待せん、我ら。
5
:
鷹
:2017/06/06(火) 23:50:42
返信
膺国に害意、侵略の意思を持たないすべての人々に国境は開かれている。
膺国は害意、侵略の意思を持たないすべての人々、国と永久の友好を求めている。
貴方たちがわたしたちと長い平和を求めるならば、わたしたちは心から喜んで応えよう。
貴方たちがわたしたちを客として招いていただけるならば、客として最大級の礼節を取り、貴方たちを満足させられるだろう。
以上。
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