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異伝スレッド

10ルーンラント公国(ルーンラント公国植民地領:2016/05/18(水) 21:36:43
 ルーンラント公国首都レクスヴェコニア、議会の方では、相変わらず民衆による反議会デモが繰り返されている。民衆の不満は頂点に達しているのだ。だがその一方で王宮の周辺には戦車部隊が展開し、陸軍部隊が王宮を守衛しているので、その周囲は静けさを保っている。
「スリーズル様。御答えをお聞かせ願いたく存じます」
公国軍の将軍は、王宮の尤も豪華な一室で寛ぐ女公の前に跪く。
「私は民主主義が最も望ましいと考えますが…」
女公の顔は、悩ましげだ。
「その民主主義はいまや汚職にまみれ、腐敗し、日々民衆が不満の声をあげています。各地でストライキは続発し、公国の経済は混乱しています。」
「…」
「公国はもはや議会を取り除かなければ、存続は立ち行きません。スリーズル様。いいえ、戦乙女(ヴァルキューレ)シュペルシュロイデリン。貴方の権威を以てこの国を統治して頂くほかに公国が存続する道はありません」
「私に民主主義の破壊者になれというのですね?私にそのような不名誉とその責任を負えというのですね?そしてあなた達軍人は責任を逃れて、議会と政府に代わって権力をほしいままにする…と?」
「……そのような…」
「では、私が親政を行うからには、公国軍隊は権力の座から遠ざけます。今よりも。貴方たちは政治にかかわることはできなくなる。私の僕となって戦いでの名誉の他に得るものは何一つなくなる。宜しいですね?」
「…………………………結構で御座います」
「宜しい。では、あなた達の計画に乗りましょう。クーデタなど、好ましくありませんが…」
「ありがたく存じます。既に政府を動かし、王政サンマルコと植民地の安全保障条約を締結いたしました。あとはリーゼンバウムの不干渉を獲得できれば、クーデタを実行できます。」
「すっかり、仲が悪くなってしまいましたね。あの国とは…」


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