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攻城戦よもやま話〜悪の枢軸Prin秘話〜

1Prin:2003/11/23(日) 20:48
Prinです

秋の芸術イベント
「聞かせてください。あなたのエターナルカオス」
に文章を提出したのですが、落選してしまいました。
レベル高すぎです^^;

私のは、入選した作品と比べると文章力でかなり劣り、全ての人が
楽しめるストーリーでもなく、自慢のような目障りなところも多い
かもしれません。

とはいえ、レベル1〜2くらい上げられるほどの時間を費やして、
隔離で散々に叩かれる覚悟をした上で、^^;
色々考えて書いたものなので、やっぱり誰にも読まれないまま
捨ててしまうことはできません。

そんなわけで、恥を忍んでこの場を借りて発表させて頂きます。
この場を借りるのは、内容的にもここにあってますし、
反論・議論等がしやすいからです。遠慮なくどうぞ。
(管理人さん、BBS運営ありがとうございます^^)

今まで攻城戦に興味が無かった方も楽しめるように書いたつもり
です。
最後まで読んでもらえるとうれしいです。

2Prin:2003/11/23(日) 20:48
■ プロローグ ■

蘇秦はその弁舌で燕・趙に仕官し、強大な秦に対抗するために
韓・魏・斉・楚の各国を説き伏せ、六国の合従を成立させて、
自身は六国の宰相を兼ねた。

MMORPGのストーリーは各プレイヤーの行動次第でどのように
でもなる。この物語に登場する Prin は蘇秦のような行動を
したのではないが、結果として、蘇秦のような生き方も不可
能ではないことを示すこととなった。


■ Prin ■

Prin はアンドロメダのエイディア村に生まれた。性格は

・社交的
・ためらいなくオープンチャットする
・誰とでもパーティを組む
・落ち着きが無い
・戦闘好き。ブルカンの方が性格にあってると言われる

Prin は当時「北ダン」と呼ばれたデカドンに入り浸って、
多くの友人に支えられて成長した。

3Prin:2003/11/23(日) 20:49
■ エイディア100人 ■

Prin がはじめて多くの人に名前を知ってもらうようになった
のはデュレプレック狩りイベントを主催したときである。

エイディアだけを集め、デカドン最深部にあるデ部屋を制圧
してデュレプレックを狩るイベントだ。
当時、デュレプレック狩りはこの世界で最も難易度の高い
もので、最弱の種族エイディアだけで行うのは初めての試み
だった。

この頃のエイディアで200レベルを超える人はほとんどおらず、
まだ黒騎士より強い装備は無く、カイゼンのリングより強い
武器も無かった。しかも当時のカイゼンは今のよりも威力が
小さく、黒騎士は非常に高価なものであった。

デュレプレックのいるデ部屋に行くためには、多くの強敵が
沸く長い長い道を往かねばならず、デ部屋にたどりついたとし
ても、大量のメイスカーバルがいる。100人で出発したとしても、
途中で大半が減り、なんとかたどり着いたメンバーもデ部屋で
皆殺しにあう可能性があった。

Prin は長い間の北ダン生活で、デュレプレック狩りに限らず
「4Fへの挑戦」がとてもやりがいのある、楽しい、「自作
クエスト」であることを知っていた。
何ヶ月も前からこの試みをなんとか達成したいと考えていた。
イベントがうまく行けば、多くの人に楽しい思い出を残せる。

しかし、大人数で行う狩りイベントは、イベントに関係の無い
人から見れば、静かに釣りをしている人の前をモーターボート
で走り抜けるような迷惑な行為であり、実行には非常に大きな
覚悟を必要とした。

2002年9月1日(Lv142)
なんとかイベントは成功した。30〜40人しか集まらない懸念も
していたが、約100人ものエイディアが集まってくれた。
これを指揮して地下を大移動することは非常な困難であったが、
友人の協力もあってなんとか成功し、多くの人から感謝されて
Prin 自身最高の思い出となった。

団結力の強いエイディアだからこそ成功したと言えるが、
実は、準備にはかなりの時間をかけた

・朝のデ狩りツアーに何度も参加して道を覚える。時間を計る
・分単位のスケジュールを立てる
・各局面でアナウンスする言葉の下書き
・時間通りにアナウンスの言葉が言えるかどうかの練習(海で^^)
・高レベルエイディア数十人への参加の依頼
・友人へのボランティアの依頼
・各方面へのイベントの告知

これだけの準備をし、イベント中は時計とにらめっこして、
確実に時間を守るようにした。とても大変だったが、
後日「統率がとれていた」というほめ言葉をいただき、大きな
自信を得ることができた。

しかし、やはり何人かからは、たった1時間でも狩場占領は
許せないという非難を受けた。

このイベントが、人から非難されることと、大人数の指揮を
取ることの初めての体験となった。

4Prin:2003/11/23(日) 20:49
■ 攻城戦開始 ■

2002年9月7日(Lv143)
初の攻城戦が開催された。Prinは不参加。まったり温泉が優勝。
当時 Prin のエイディア仲間では、「攻城戦にエイディアが
出ても餌になるだけ」という考えが広まっていた。Prin も
攻城戦には興味を持ってなかった。

2002年9月18日(Lv151)
攻城戦初参加。
当時は「水晶を狙う」などは思いもよらず、PKを狙って、
何度も失敗し、

「やはりエイディアは攻城戦には向かない」

という結論を出してしまった。
Prin はエイディアのみのギルドに属していたので、ギルド員も
攻城戦とは無関係だった。

■ クリゲット ■

「一人で攻撃していたら誰も倒せないが、みんなが攻撃してる
 水晶保持者を一緒に攻撃すれば、何回かに1回は倒せるかも
 しれない」

という考えがうかんだのは10月の終わり。
時は攻城戦グランプリが始まり、Xenon 全盛時代から Alufa
全盛時代へと遷り変わる頃だった。

2002年11月1日(Lv175)
攻城戦グランプリ第2戦にて初のクリゲット。
これで攻城戦の楽しさに目覚めた。

この頃から、一人で攻城戦の練習するようになった。

練習の甲斐あってクリゲット回数は次第に多くなり、
第二回攻城戦グランプリの3試合では、6回、4回、7回と、
3戦で合計17回のげっとを記録し、絶頂の時代をむかえた。
3戦目のときのレベルは190になっていた。エイディアの中で
は高レベル者であった。
まだメタ(Lv250以上)がほとんどいなかった時代だ。

しかし、良い時代は長くは続かなかった。

5Prin:2003/11/23(日) 20:50
■ エターナルカオス2003 ■

2003年1月23日(Lv200)
エターナルカオス2003の導入によって、攻城戦の様相は大きく
変わった。
エイディアの2次スキル自然同化が水晶を保持してても発動
できることで、水晶を狙えるチャンスが激減してしまったこと
に加え、ブルカンのスレイヤー・デモリションやヒューマンの
地雷によって簡単に殺されるようになってしまった。

水晶をとって同化に成功すれば、長く保持はできるものの、
水晶をとれるのは平均1回程度に減り、1回もとれないことも
しばしばあった。

この頃、別の理由で狩りも攻城戦も参加できない日々が続いた。
レベルは中々あがらなくなった。

6Prin:2003/11/23(日) 20:50
■ 超攻城戦開始 ■

2003年5月3日(Lv221)
超攻城戦が導入され、勝利ギルドには税収が入るようになった。
半年近く活動を停止していた古豪 Alufa は、Alufa. となって
復活し、攻城戦のための連合ギルドがいくつか誕生した。

5月、6月は Alufa. と Xenon の2強時代であった。
3位〜5位グループに Tinia、サビシ我リヤ、風林火山がいて、
1〜5位のメンバーはほぼ固定されていた。

Prin は相変わらずエイディアのみのギルドで水晶だけを追い
かけていた。
クリゲットは毎回0〜2回程度。メタレベル全盛時代になって
いて、220代装備もできないレベルで戦うのはとても厳しかった。

7Prin:2003/11/23(日) 20:51
■ 転機 ■

2003年6月22日(Lv224)
通常の攻城戦とは異なるユーザイベント「攻城戦・4種族対決」
が行われた。
イベントが提案された時には「ブルカンが勝つに決まっていて、
つまらない」などの意見もあったが、多くの人が勝つために燃
えた。
まったく勝ち目の無いエイディアも例外ではなかった。
多くの人が参加を表明した。
Prin は初めて団体での作戦を考えた。とても楽しかった。
Prin はエイディアのリーダー(友人)を補佐する役割を受けた。

しかし、どう考えてもエイディアのとれる作戦は、同化壁によ
る城主部屋封鎖と城主部屋内での水晶キープしか無かった。
とはいえ、同化壁は、ただ立って人を邪魔するだけのとてもつま
らない役回りである。これまで団体戦をしたことが無く、
常に水晶を追い掛け回していた Prin には受け入れがたい役だ。
一応、作戦掲示板に提案はしてみたものの、この作戦はつまら
なすぎて誰もやらないかと思っていた。

8Prin:2003/11/23(日) 20:51
■ みんなで勝利を目指すということ ■

しかし、みんなの心は勝つために盛り上がっていた。
同化壁作戦は当たり前の様に採用され、誰もがためらいもなく
従った。

しかし、残念ながら同化壁作戦は失敗した。皮肉にも、あまり
にも強力な壁を作りすぎたせいで、味方さえも部屋に入れなく
なってしまったのだ。
壁を突破して中に入ったブルを攻撃できる人がほとんどいなかっ
た。水晶はあっけなくブルにとられ、同化壁は解散せざるをえ
なくなった。

みんなで安全地帯に避難したが、次に打つ手は無かった。
果敢に城主部屋に突っ込むエイはブルの餌となり、点数は急速
に減っていった。
城主部屋はブルで充満し、どう考えても水晶奪還は不可能であっ
た。

もはや勝利はあきらめるしかない。
マイナスになってさらに減り続ける点数をとめたかったが、
エイにとっては水晶をとっている時間点こそが得点源であり、
エイだけでPKで点を稼ぐというのは、これまでの攻城戦の
常識では考えられなかった。
しかし水晶が取れないならPKで稼ぐしかないのだ。

自信があったわけではないが、城主部屋の東南の隅に同化壁で
扇形の陣地を構築して、内側から攻撃する提案をした。

徐々に同化エイの円弧壁ができあがり、ブルを攻撃できるよう
になった。
だんだんと点の減り方がにぶくなり、ついに上昇に転じた。

これは感動的だった。数分後、ついにプラスになった。

結局、結果は当初の予想通りブルの圧勝に終った。しかし、
エイディアの中に悲観はなかった。

「がんばれば勝てるかも」

ほとんどの人が次回も同じ条件で戦うことを望んだ。

この種族対抗戦が Prin に与えた影響は大きかった。

「みんなで力をあわせて戦うことは楽しい」

今まで単独で水晶を狙うことしかなく、埋めようもないレベル差に
力の限界を感じていた Prin に新たな希望を与えた。

9Prin:2003/11/23(日) 20:51
■ Tinia へ ■

2003年7月6日(Lv225)

・攻城戦勝利を目指している
・まだ超攻城戦の勝利経験がない

という二つの条件を満たすギルドに入りたいと考え始めた矢先、
Tinia の友人に誘われて Tinia に参加することになった。
Tinia は比較的低レベルの人が多いギルドということで、Prin
に合っていた。メタばかりのギルドには足を引っ張りそうで入り
にくいこともあった。

2003年6月末の時点で超攻城戦は Alufa.8勝(esでの2勝を含む)、
Xenonが5勝で、完全な2強状態であり、他のギルドの勝利は
まだ無かった。

2003年6月29日の結果は

1位:Xenon 推定4100点/42人
2位:Alufa. 推定3920点/53人
3位:Tinia 推定3850点/65人

であった。Tinia は人数はいつも最も多いが、一度も勝利した
ことの無いギルドであった。

■ ラッキーなデビュー ■

Prin の Tinia での初戦はとても運が良かった。
エタカ2003の導入以来、水晶は1時間に2回までしかとれた
ことがなかったにもかかわらず、この日は3回もゲットできた。
しかも3回目のゲットでは Tinia のメンバーに守られて同化を
3周することができた。合計11分も水晶を維持したことになる。
メンバーに強い印象を残すことができた。

しかし、この日も Tinia は勝てなかった。結果は

1位:Xenon 推定4003点/46人
2位:Alufa. 推定3500点/54人
3位:Tinia 推定3345点/80人

とのことだった。圧倒的な人数であるにもかかわらず、勝てない。

10Prin:2003/11/23(日) 20:52
■ 続く偶然 ■

その3日後、たまたまボルディン城にて、一人で攻城戦の練習
をしていたところ、偶然、Tinia メンバーによる作戦会議に遭
遇した。
作戦会議の開催を Prin が知る由も無く、たまたま通りがかっ
ただけだったが、参加に来たと勘違いされたのか、パーティに
参加させてもらえた。

実は Prin はエイディアのみのギルドにしか属したことが無かっ
たため、他の種族の戦い方はよくわかってなく、作戦もあまり
理解できなかった。^^;

しかし、これもきっかけの一つとなり、次の攻城戦の後、
作戦BBSに参加させてもらえるようになった。

■ 発見の日々 ■

作戦BBSでは、多くの質問をしていろいろと教えてもらった。
オリオンの攻城戦を見学したりして、自分でも作戦を考え、
提案するようになった。
変なアイディアも気にせず出し続けた。

11Prin:2003/11/23(日) 20:52
■ 均衡崩れる ■

7月中旬から Alufa./Xenon の2強状態が崩れはじめた。
Alufa. の強さが圧倒的となった。
特にワープポイント(WP)付近の狭い場所に水晶を持って立て
こもる Alufa. の作戦は強力で、どのギルドも近寄ることができ
ないほどだった。

■ 博物館 ■

2003年8月1日(Lv225)
Prinのエターナルカオス博物館(http://prin2.hp.infoseek.co.jp/)
の館長に就任した。

12Prin:2003/11/23(日) 20:52
■ 打診 ■

2003年8月3日(Lv225)
この日も Alufa. が圧勝。2位の3倍の点数をとった。

1位:Alufa. 推定5830点/60人
2位:Xenon 推定1850点/46人
??:Tinia 推定 980点/68人

もはやどのような作戦も無意味に見える大差だった。

攻城戦終了後、Tinia の作戦指揮官から内緒が来た。

「作戦指揮は同化ができるエイの方が向いてるかもしれない。
 次回から指揮官やってくれないか?
 よければ作戦BBSに推薦するのでOKしてほしい。」

これまで作戦について色々なアイディアを出していたが、
Tinia 加入後1ヶ月でこんな依頼をしてもらえるとは思って
いなかった。もちろん答えはYESだ。

13Prin:2003/11/23(日) 20:53
■ 不戦同盟 ■

Prin は次回の作戦として、前からの持論であった城主部屋付近
での作戦を提案し、その方針と決まった。

並みの作戦では圧倒的な強さの Alufa. に勝てないことは明ら
かであったので、個人的なつてでサビシ我リヤに同盟を申し込
んだ。
第一に、Alufa. がWP付近にこもった時に、単独ギルドで攻撃
をしかけても勝ち目は無い。協力が必要だ。
第二に、次回は城主部屋付近での作戦を行う予定だが、Tinia
は人数は多いがレベルの低い人が多く、城主部屋に来るまでの
間に多くの人が倒されてしまう。これを避けるためにも、南門
〜WPを主戦場とするサビシ我リヤと同盟することは大きな価
値があった。

同盟とは言っても単なる不戦同盟であり、
「同盟と言いつつ、攻撃された」
と後で多少のいざこざが起こるのは目に見えていたが、
そんなことを恐れていては Alufa. には絶対に勝てない。
リスクを負うしかない。

サビシ我リヤの交渉相手もそこを十分に理解してくれていた。
もはやどのような作戦をとっても単独で勝つのは不可能なのだ。

不戦同盟はすぐに結ばれた。

14Prin:2003/11/23(日) 20:53
■ 司令官デビュー ■

2003年8月7日(Lv225)
司令官として初めての攻城戦を迎えた。今回は初めて水晶を狙
わず、常に同化して状況を監視し、指示を出した。

しかし、、、やはり惨敗に終った。
2位〜4位のギルドの点数を合わせても1位の Alufa. の
点数に遠く及ばない。

1位:Alufa. 推定8140点/60人
2位:Xenon 推定2840点/40人
??:Tinia 推定2100点/45人

15Prin:2003/11/23(日) 20:53
■ Tinia 首脳会議 ■

惨敗の攻城戦の後、Tinia を構成する各ギルドの代表による
今後の攻城戦を考える会議が行われた。

Tinia は10を越える小さなギルドの集まりで構成されている。
5人とかで攻城戦に参加してもつまらないので Tinia に集まっ
たのだ。

Prin の元の所属ギルドは Tinia とは関係なく、Prin は Tinia
に個人参加している。なのでギルドの運営に関しては深入りし
ないつもりでいたが、今日から司令官になったこともあって、
参加することになった。

「Alufa.をどう倒すか」

長い議論が交わされたが、圧倒的な戦力差は歴然としていて、
名案は出てこなかった。

最後に決まったのは
「お祭り的に Xenon,Tinia,サビシ我リヤ,風林火山の4ギルド
 が合併して Alufa. を叩こう。後のことはその後で考えよう」
ということ。

例えていうと、
壊れた機械を直そうとしたがどうしても直らず思い余って機械を
叩いてみるような、自暴自棄にも似た作戦だ。
さらに壊れてしまうかもしれないが、他にできることがないの
だからしょうがない。

今できること、今やれることを考えに考えた上でのたった一つの
解なのだ。やるしかない。

Prin はサビシ我リヤとの橋渡し役を請け負った。

16Prin:2003/11/23(日) 20:54
■ RoseBerry ■

4ギルド連合の話は各ギルド内でも調整が必要なため、まとま
るのに時間がかかった。

2003年8月16日(Lv229)
まだ連合の話に決着がついていないこの日、9日ぶりに攻城戦
が開かれた。9日ぶりというのは異例のことで、どのギルドも
Alufa. を倒せる気がせず、申込む気がおきなかったと思われる。

しかし、なんとこの日、突然100人を越える巨大ギルドが現れ、
Alufa. を破ってしまった。そのギルドは RoseBerry

1位:RoseBerry 推定5700点/112人
2位:Alufa. 推定4500点/50人
3位:Tinia 推定3200点/54人

17Prin:2003/11/23(日) 20:54
■ 同盟締結 ■

RoseBerry に先を越されてしまったが、この攻城戦終了後、
4ギルド連合は成立した。
この日から4ギルド代表者8人による会議がしばしば行われた。
Prin から見れば、雲の上の人たちによる会議である。
平社員から見た取締役会議のようなものだ^^;

■ 総司令官 ■

2003年8月20日(Lv229)
鯖2のシルストでソロ狩りしていたところ、知らない人からの
内緒がきた。
「〜さんが探してました。鯖1の競技場に来てほしいとのこと
です」
決闘の申込みのような内緒だ。

果たして鯖1に行くと、連合ギルド首脳陣が待っていた。

「総指揮任せます」
「え???」

Prin は Tinia の代表者でなく、Tinia を構成するギルドの代表
でもない。こんな依頼が来るなんて、予想してなかった。

特に理由は聞かなかったが、勝手に想像すると
・エイである(同化しながら作戦指示ができる。テレポで素早く戦場を見れる)
・既に指揮官を経験している

ということがまずあげられるが、
代表者会議のメンバーを見ると、それぞれの人が有名すぎて、
その中からは選べなかったのではないかというような気もする。
オーストラリアの首都にキャンベラが選ばれたようなのもだ。

あと、Prin なら

・打たれ強い。厚顔無恥。目立ちたがり。喜んで引き受けそう^^;

ということも考えたかもしれない。それは正しい(爆)

実際、112 人を集めた RoseBerry も叩かれていたので、4ギル
ド連合の攻城戦後に各方面から叩かれることは予想しないでも
なかった。しかし、そんなこと気にしない。喜んで引き受けた。

18Prin:2003/11/23(日) 20:55
■ RoseBerry 敗退。Alufa. 再び勝利 ■

2003年8月21日(Lv229)
まだ連合ギルドができる前のこの日、攻城戦があった。
RoseBerry は人数が半減し、5位以下に転落。
再び Alufa. が圧勝した。

1位:Alufa. 7300点/40人
2位:Xenon 3400点/37人
3位:Tinia 2900点/45人
??:RoseBerry 1600点/49人

■ 作戦会議 ■

2003年8月22日(Lv229)
各ギルド代表による作戦会議にこの日から Prin も参加。
万が一にも負けることのないよう、念入りに作戦が組み立てら
れた。

この作戦を現場での状況に合わせて的確に実行していく責任は
Prin にある。
何度も反すうして作戦を頭に入れた。

19Prin:2003/11/23(日) 20:55
■ Rebellion始動 ■

2003年8月24日(Lv229)
ついに連合ギルドが始動する日が来た。ギルド名は「Rebellion」
反乱や謀反を意味するらしい。
Prin は初めてギルドマスターになった。”反乱”ギルドの。。。

通常の攻城戦では開始30分前くらいに人が集まり始めるが、
この日はなんと2時間前から続々と人が集まってきた。

開始1時間前には既に100人を超えた。
その頃から、この日の作戦を何度もギルチャで説明した。

20Prin:2003/11/23(日) 20:55
■ 手違い ■

気が付くと人数が200人を超えていた。通常の攻城戦の4ギルド
の合計参加メンバーは 130 人程度だ。明らかに増えすぎている。
4ギルド以外のメンバーが混ざっていたのだ。しかしこの時点
ではどうすることもできなかった。前に進むしかない。

攻城戦に参加するほど高レベルな人が 200 人も集まった史上最強
最大のギルドのマスターに、Prin は突然なってしまったのだ。
事の大きさを考えると、足がすくむ。

21Prin:2003/11/23(日) 20:56
■ 開戦 ■

ついに決戦の火蓋は切られた。200人の人数は強かった。

強すぎた。

何日も前から何回にも渡って検討された作戦はほとんど意味が
無かった。Alufa. どころか、Rebellion を除く他の全ギルドは
城内に入った瞬間に倒される修羅場になった。

Rebellion メンバーは敵を求めて城内の隅々まで駆け回り、
門外まで出て戦う人もいた。

不運なことに、開戦時は首脳陣でパーティを組んで、必要に応
じて作戦を検討することにしていたが、攻城戦開始直後にリー
ダーをしていた Prin 自身が強制落ちしてしまい、意思の疎通
が難しくなってしまった。

■ 覚悟 ■

もはや勝利は疑いの余地がなかった。そして、

攻城戦終了後に RoseBerry が受けた批判よりも桁違いの批判・
非難が巻き起こるのも目に見えていた。

こうなったら覚悟を決めるしかない。

「徹底的に戦って超攻城戦初の1万点をめざそう。」

多くの得点を稼ぐためには、多くの敵が必要だったが、敵を求
めて点数の入らない門の外まで出て戦うほどの状況であったの
で、まずは中に引いて敵を多く引き込むことが必要だった。
しかし、声をからして叫んでも、敵を求めて城門で戦う人は減
らなかった。敵は城門の外で中を伺うばかり。中へ入ろうとし
てくれない。

多くの人は各所属ギルドの役割・支持を守って、敵のいない守
備位置にいてくれたが、統制の利かない人たちも何人もいた。
特に、4ギルドとは関係の無い人にとって Prin の指示に従わ
なければならない理由は無い。

力の無い統率者はみじめなものだ。

22Prin:2003/11/23(日) 20:56
■ 勝利 ■

結局 13,500 点をとって勝利した。
Prin もそうだが、一度も攻撃することもなく終ってしまったと
いう人が何人もいたはずだ。
Alufa. を倒すという目的は達したものの、敗者はもちろん、
勝者にとっても、とてもつまらない攻城戦になってしまったの
は確かだった。

当初の予定ではあと2回、Rebellion として戦うことになって
いるが、また圧勝するにしても、今回よりは多くの人が楽しめ
る攻城戦にしたいと、Prin は強く感じた。

■ 反省会&次回作戦会議 ■

勝利の後、すぐに代表者会議が開かれた。
・シャイロン運営、税金に関する方針
・今回を反省して次回は自ギルド員しか Rebellion への参加を
 許さないこと
・次回は城外で戦うこと。城主アルベルトを守りぬくこと。
 その作戦
・城外で負けたときの城内での作戦

実は城外戦に関しては、Prin は第一戦の前から考えていて、
了承を得ていた。
・城外での本気の戦いは、攻城戦史上かつてないことであり、
 新しい楽しみを発見できるかもしれない
・Rebellion がやらなければ、今後も行われないかもしれない
・城外では Rebellion 以外は必然的に団結するので、Rebellion
 対他全ギルド連合軍という構図になり、接戦が期待できる

23Prin:2003/11/23(日) 20:57
■ 非難と応答 ■

予想通り攻城戦終了後から Rebellion に対する非難が続出した。
全て無視した方が沈静化は早かったかもしれないが、Prin は
それができない性格だった。
また、次回の城外戦を盛り上げるためにも宣伝が必要だった。

精力的に対話し、非難を浴びた。励ましの言葉もいただいた。
毎日夜中まで文章を考え、対話・宣伝の活動をした。
この活動によって多くの人に名を知られるようになった。

。。。「悪の枢軸」として!?

24Prin:2003/11/23(日) 20:57
■ Rebellion第二戦 ■

2003年8月28日(Lv229)
アルベルト防衛を目指した Rebellion としての第二戦があった。

Rebellion の人数は、前回よりは大分減って目測で130〜150くらい。
連合軍側との人数バランスがどうなるか、実際に始まってみるま
で(実ははじまってからも)分からず、勝つか負けるか、予想で
きない状態だった。

超攻城戦史上初の城外での戦いが始まった。

今回は前回と違い、壁の無い平原での戦いであり、どちらの軍
も敵がいなくて困ることはない。主に最東の塔(第一の塔)を
中心に激戦が展開された。

やはり Rebellion 優勢。
開始20分。Rebellion 内で「もう充分。城内で戦おう」の声
が出始めた。しかし、城内で戦ったら前回同様 Rebellion の独
壇場になるのはわかっていたので城外での戦いを続けた。

開始25分。Prin は勝てると確信した。ここから、今日の攻城
戦をどう盛り上げるか考え始めた。

実は Alufa. が貞子の館等と連携して同時に東西から攻めかかっ
てくる等、城外ならではの反撃をひそかに期待していた。
そしてそのときの対応策などを攻城戦開始前は色々悩んでいた。
しかし、期待も虚しく、残念ながら城外での組織的は反撃の気
配は無かった。

開始30分。Rebellion の中に、自主的に戦いをやめて城内へ
入る人が出始めた。
同じ頃、幹部パーティで、どう盛り上げるかの会議を行った。

Prin は
「全軍で一旦広場に戻り、数分休憩して、連合軍がみんな
塔の周りに集結して、塔のライフが減ってきた頃に再度決戦」
という案を提案したが、なかなか返事が返ってこない。

気が付くのが遅れたが、実は強制落ち等でいつのまにか幹部
パーティは人数が減ってしまっていた。
しかも、残っていた幹部メンバーは血気盛んで、最も戦闘の激
しい場所に突っ込んでいって、何度も殺されながら激しい戦い
を繰り返していた。

考えてみれば、連合軍を追い込んでシャイロン広場を包囲する
力が無いのであれば、塔と広場の間のどこかに戦線があるわけ
で、全員全力で戦っても暇になることは無いはずだった。
初めての試みとはいえ、味方への士気の上げ方が悪かったのが
悔やまれた。

25Prin:2003/11/23(日) 20:57
■ 風向き ■

開始35分。(休憩等の手加減の)決断をしなければ、とあせっ
ているとき、徐々に状況が変わり始めていることに気づいた。
第一の塔付近で押され始めたのだ。
放置していた第四の塔は、少数の連合軍により半分近く減って
いた。

この時点でも負けるとは思わず、城内に入ったメンバーを呼び
戻すことを積極的にはしなかった。城内に何人くらいいたのか、
把握もしていなかった。

■ 劣勢 ■

全軍で第一の塔近辺の敵を追いやり、返す刀で第四の塔を攻撃。
これで、残り2割くらいまで減っていた第四の塔のライフは
戻り始めた。

しかし、第四の塔のライフはまだ半分も戻ってないというのに、
再び第一の塔に総攻撃してきた連合軍のため、第一の塔が急速
に減り始めた。
再度全軍で第一の塔に押し寄せたが、減りが止まらない!
第四の塔のライフも再び減り始めた。

突然の状況の変化だった。

開始38分。Prin は第一の塔をあきらめ、全軍を第四の塔に向
けた。
しかし第一の塔を倒した連合軍が第四の塔に殺到してくると、
それを支え切れず、あっという間に第四の塔も倒されてしまった。

このとき開始45分。防衛まであと15分。

第二の塔が半分まで減ったところで、予定通り、北門守備隊に
城内に入って、守備位置に付く指示を出した。

次は塔が8割ほど減ったところで、城主部屋守備隊に配置の指
示をしなければならなかったが、なんとここで Prin の同化が
切れてしまった。

敵に追いかけ回され、塔のライフが見れなくなってしまった。
逃げるのに忙しく、叫ぶこともできない。
やっとのことで城主部屋への守備に付く指示を出したが、
これが遅すぎた。

致命的だった。

26Prin:2003/11/23(日) 20:58
■ 陥落 ■

開始52分。城主部屋守備隊への指示直後、塔も倒れ、北門が
開いた。
まだ守備体制が整わないまま、城主部屋に連合軍がなだれ込ん
できた。同化エイの召喚シャドウによる攻撃など、押し寄せる
連合軍を止めることはできなかった。

開始54分。防衛達成まであと6分の時点でアルベルト陥落。
Prin の野望は打ち砕かれた。

27Prin:2003/11/23(日) 20:58



■ 戦後 ■

当初 Rebellion は3戦する予定であったが、もう十分と判断し、
第二戦を最後に(少なくとも一旦は)解散することとなった。

Alufa. は、やはり解体していくつかのギルドに分かれていた。
Xenon も分裂した。その他のギルドも大きめのギルドは人数が
減った。

そういう人たちのおかげで、超攻城戦は二強/一強の時代から
中堅ギルドによる群雄割拠の時代になり、これまで勝利経験の
無かったギルドも勝利するようになった。ラスクリゲットによ
るドラマチックな逆転勝利も何度も起るようになった。

<超攻城戦 時代変遷>

5月〜7/13:Alufa./Xenon 二強の時代
 - Alufa./es   8勝(Alufa.6勝、es2勝、両者はほぼ同メンバー)
 - Xenon     7勝

7/14〜8月:Alufa.一強と反乱の時代
 - Alufa.    6勝(申込み者が中々出ず、城主期間が長い)
 - Rebellion   2勝
 - RoseBerry   1勝

9〜10月:戦国時代
 - Tinia     7勝
 - Alufa.    5勝
 - サビシ我リヤ 3勝
 - 風林火山   2勝

28Prin:2003/11/23(日) 20:58


■ エピローグ ■

この世界には決められたストーリーは無い。各人の行動次第で
ドラマが生まれ、多くの人の行為によって歴史ができる。

最もドラマチックで達成感のあるクエストは、自分で設定した
クエストである。例えば

・今まで倒したことの無い敵を倒す!
・自力で欲しい武器を手に入れる!
・デュレプレックを見たことのない初心者をデ部屋に連れて行く!
・攻城戦で自己ベスト点を更新する
・15人で攻城戦に勝利する!
・どんな手を使ってでも攻城戦に勝利する!

仲間と協力して行う挑戦は、達成感をさらに大きなものとし、
ドラマが生まれ、歴史ができる。

今の超攻城戦の戦国時代もそろそろ終わりを告げ、次の時代に
入るだろう。その後はまた別の時代が来る。

時代は変わる。しかし時代を変えていくのは人なのだ。
行動しよう。

29Prin:2003/11/23(日) 20:58


■ あとがき(後日談&要望&お礼) ■

Rebellion 騒動の後、普段の生活に戻って、とても驚いたこと
があります。
あれだけ各方面で叩かれ、悪の枢軸として有名になったつもり
でしたが、Prin の周りのほとんどの友人は Rebellion を知ら
ないのです。(本当!)
自分としては相当な覚悟を持っていろいろやってきたのだけど、
そんなことは全然関係の無い場所が直ぐ近くにありました。
世界は広かったのでした^^;

実は攻城戦はマイナーな遊びなのでした。
しかし、攻城戦の楽しさを知らないというのは、何かもったい
ない気がします。いや、かなりもったいない。
エタカの楽しみの何分の一かを味わってないようなものです。

私にも攻城戦システムで改善して欲しいところはたくさんあり
ますが、自分にできることを工夫してがんばってきました。
高レベルでPC性能がそれなりなら、やり方次第でいくらでも
楽しめます。

しかし、PCスペックが悪かったり、レベルが低い人が楽しめ
るようにするにはシステム改善が必要です。
誰もが楽しめる攻城戦ができるようになることを期待してます。
(みんなで改善要望出しましょう)
レベル別(階級制)攻城戦がシステム的に可能になると、低レ
ベルの人が参加できるようになることはもちろん、みんなセカ
ンド、サードを育てたり、盛り上がること間違いないです。
Prin としては是非メタ未満級の攻城戦に参加してみたい^^

それから、
Tinia の司令官はずっと Prin がしていると誤解している人が
いるようですが、9月に入って攻城戦開始時刻に間に合わない
ことが多くなったので、Rebellion 解散後は2回ほど司令官を
務めた後、いちクリゲッターに戻してもらいました。
所属も、Tinia の連勝が続くと一旦抜け、連敗が続くとまた戻
るというのを繰り返しています。「がんばれば勝てるかもしれ
ないが、がんばれないと勝てない」という状態が一番楽しいと
思うからです。今後、どうするかはまだわかりません。

最後に、
攻城戦を団体戦として楽しむようになってから、多くの人に
知り合いました。
Tinia のみなさん、Rebellion に参加したギルドの代表のみな
さん、いろいろとご迷惑をおかけしました。とても楽しい思い
出をありがとう。
今まで狩りを手伝ってくれた方、イベントに参加してくれた方、
励ましの言葉をくれた方、取引をしてくれた方、ありがとう。
戦場での好敵手のみなさん、これからも末永く戦いましょう。

それではまた戦場で

2003年11月15日 Prin

30Prin:2003/11/23(日) 21:00


ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。

意見などありましたら遠慮なくどうぞ。

31全てはまだ呼んでませんが:2003/11/23(日) 23:39
全てはまだ読んでないのですが、ぱっと見の感想は
日記調に近い
だらだらと長い
かな?

ただ自分の日記を書けと言われれば誰にでも書けます
だらだら長く自分の伝えたいことを書くなら誰にでも書けます
もうちょっとひねったほうがよかったのかと感じます

あと入選してるのは適度に長くなく、実在のキャラ名等が入ってないように見受けられます

32名無しさん:2003/11/24(月) 18:34
ちょっと長すぎるかなという印象でした
あまり長い文章を読むのがとくいではないので^^;
実際、入選してた文章もほとんど読んでいません。
適当に文章のところだけは投票してしまったので・・・
(全部門にチェック入れないと投票できなかった)

もう少し的を絞ったテーマでもっとストーリー性を出すと
読み応えが合って面白いかと思います
実在しているギルド名などはやはり出さないほうがいいかも
しれませんね。
また最後はサポへの要望も含まれているので
作品というより、サポへの要望メールに出したほうがよい部分も
あると思います

Rebellionの裏側を書くならば、自分のサイトなどに
そのストーリーを発表したほうがよかったと思います

あとは、貴方の野望でRebellionを結成したのかどうかは
わかりませんが、もう少しそのギルドを立ち上げたことで
解散せざるを得なかったギルドがあったことも考えて書いたほうが
よかったのではないでしょうか。
解散は結果的によかったかもしれませんが、解散によって
城主を狙うことができなくなった人たちもいます。

もっと、フィクション性を高くし
Rebellionの名を出さずに、もっと悪役に徹底したギルドの
裏側を書いたほうが面白かったかもしれません

33関係者:2003/11/24(月) 18:58
ふむ。今までの流れが再度確認できて良かったw

34又三郎:2003/12/09(火) 11:38
読んだヽ(`Д´)ノ
Flashにすればよかったね。
いや、問題は色々あると思うけど……。
良かれ悪かれPrinさんのECに対する熱い想いは込められてると思います。
俺のは全然だけどなー。


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