したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

キラキラダンゲロス2 ネタバレ感想スレ

39オムニボア:2024/07/07(日) 19:01:15
遅ればせながら、対戦していただいた皆さま、ありがとうございました。
まとめてで申し訳ありませんが、対戦いただいた皆さまの作品、いずれも素晴らしいものでしたので、それぞれ短いながら感想を書かせていただきます。

パンク・キャノン様。
プロローグで提示されたオムニボアの末路として、『故意に請いせよ行為する乙女』のアンサーは素晴らしいものだったと思います。
パンク・キャノンサイドのプロローグで提示した、読者を翻弄する文体を「観察者」を気取るオムニボアを翻弄する一(にのまえ)姉妹という構図とリンクさせる。
そうすることで、オムニボアが陥れられた苦境に説得力を持たせ、当然の結末であるという認識を読者へと与える。御自身の持ち味と対戦相手の特性、自己の手札を組み合わせて、これしかないという展開を叩きつける。完璧な文章でした。

Dr.Carnage様。
『Bad guys, and Bad works』、wikiの特殊タグを用いた演出の中でも、特筆すべき鮮やかな展開だと思いました。
折り畳み演出自体は派手なものではないのですが、その付属メッセージがセンスに溢れている。読者に、物語が決着したと思わせておいて、隠した物語で真相を叩きつけ、逆転する。それは、『故意に請いせよ――』とはまた別の切り口での、読者と「観察者」オムニボアに与える心理的衝撃をリンクさせる構図で、作中のDr.Carnageがしたように、「劇場」で演じられる物語を意識した展開です。
SSキャンペーンにおいて、地形利用は作者のみなさまが悩まれるところだと思いますが、この物語の地形利用は「この場所でなければならない」「それが、対象の特性に対しての決定打となる」という点において、ひとつの模範解答、無二のものであったと思います。

柘榴女様。
『愚か者の走馬燈』、抜群の完成度を誇る物語でした。
一夜目、二夜目で積み重ねてきた彼我の物語を踏まえ、その結果を少し捩じる。
結末としては意外な着地点でも、積み重ねてきたものから考えて、読者に対して納得感がある。それこそがエンターテイメントの基本であり、本質であり、一番難しい部分です。その王道を、真っすぐに叩きつけた作品であったと感じました。
たとえば、「対戦相手を強い魂として定義し蒐集し続けてきた柘榴女が、オムニボアの魂を選ばない」こと。「他者の物語を一方的に評価・観賞してきたオムニボアが、物語を俯瞰する姿勢に対して激高する」こと。
これは、一見して「積み重ねてきた行動ロジックから捩じれている」ように見えながら、物語にこれまでちりばめられてきた要素からすれば、とても納得のいく結論です。
自キャラのみならず、相手のキャラクターの物語を丁寧に読み込まねば、こうしたストーリーをまとめあげることはできないと思います。すばらしい文章でした。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板