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キラキラダンゲロス2 応援スレ
27
:
柘榴女
:2024/07/14(日) 18:00:42
柘榴女の結末については色々と伏線を張った状態でしたので、一応迄に用意していた結末を公開することといたしました。IFの世界の悲劇としてお楽しみくださいませ。
■■
決勝の相手と激戦。
その過程で池袋全域が戦場となり『NOVA』のVIP含めて皆殺し。
最終的に柘榴女は致命傷を負いながらも対面を撃破。
死体の山の上で勝利を高らかに叫ぶ。
これで捧げる魂は100になる!!
■■■
「ウェヒ!ウェヒヒッヒィ!!これで!これでぇえ!」
柘榴女は相手の目玉を抉ると、大切に、愛おしそうに瓶に詰め込んだ。
そうして、心底嬉しそうに、どこまでも無邪気に瓶を天に掲げた。
「これでぇ!!100!マー君ににに捧げるよぉ〜!!待たせ待たせたねぇ!御免ねえ!!!」
これで、集めに集め捧げに捧げた瓶の数は100。
柘榴女の異次元の理屈で言えば、愛息のマー君は蘇るはずであった。
しゅるしゅると、柘榴女の目前の幻覚が糸を集めるかのように現実化していく。
それは、柘榴女にしか見えない幻覚。
狂った脳髄が映し出す在りし日の幸福な面影。
「ママ…」
「ああ…!!!ああああぁぁぁ!!!マー君!マー君!」
それが幻覚であることはもはや柘榴女には関係ない。
何故ならば、柘榴女にはハッキリと愛息の姿が見えている。
鈴のような声が聞こえる。焼き立てのパンのような匂いがする。
駆けよって抱きしめてみればしっかりとした抱き心地がある。
狂った脳髄が生み出した幻覚は、柘榴女にとっては間違いなく本物なのだ。
それが幻覚であると指摘するものはもうこの池袋にはいない。
今にも死にそうな柘榴女は、最後、暖かな愛息の幻影を抱きしめて死に至ろうとしていた。
「マー君!マー君!もう離さないから!絶対に離さないからねェ!愛してるからぁ!」
血に体中を染めた柘榴女。
硬い義手による抱擁も、幻覚のマー君は優しく受け止めた。
「うん。僕も大好きだよ。ママ。」
最悪の殺人鬼は死に際、自らの狂気が作りだした優しい揺りかごに身をゆだね、意識を溶かしていった。
──愚かな、女の話をしよう。
愚か者というものは、自分が愚かだということに最後まで気が付かない。
自分は大丈夫だと本気で信じたまま崖に向かって車を飛ばして落ちていく。
目の前の地獄を楽園だと信じて笑いながら死んでいく。
しかし。嗚呼、しかし。
本当の、本当の愚か者は────
愚かであり続けることすらできない。
崖から落ちているまさにその最中に、何かを間違えたと後悔するのだ。
今進んでいる道がろくでもない道だと、引き返せなくなってから気が付くのだ。
そして…柘榴女は、悲しき母性のなれの果ては。
本当の愚か者であった。
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