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DNG_02 関西陣営応援スレ
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:
小野美姫
:2018/05/28(月) 00:50:04
【小野美姫プロローグSS】
兵庫県のとある集落。
突如前触れもなく現れた、巨大甲殻類千年ザリガニは人々を恐怖で飲み込んだ。
集落の勇敢な男たちが抵抗を試みたが、すでに無残な死体に姿を変えている。
人々が逃げまとう集落の中で、ザリガニは我が物顔で歩き回り、建物を破壊しながら捕食を続けていた。
今も逃げ遅れた少女がザリガニの目の前に取り残されている。
「だ、誰か」
少女は助けを求めるが答えるものはどこにもいない。
当然だ。既に逃げ出したか。恐怖で動けないかどちらかだからだ。
このまま少女もザリガニの毒牙にかかると思われた。
―――その時だった。
今まさに命を奪われんとする少女の元へ飛び込む一人の影。
それは少女を抱えて、少女に振り下ろされた鋏から彼女を助け出した。
「全く、おちおち休んでもいられないわね」
影の正体はラフな服装のショートカットの女性。
そう、彼女こそ天下に名の知れた甲殻類ハンター小野美姫だ!
彼女は休暇のためにこの集落の宿に宿泊していたのである。
「あ、ありがとうお姉ちゃん」
「逃げなさい」
美姫に助けられた少女はザリガニと反対の方へ走っていく。
「さあ憎き甲殻類。私の前に現れたこと後悔させてさせてあげる」
少女が立ち去るのを見届けた美姫が肥後守を取り出し、ザリガニの方へ構えた。
食事の邪魔をされたザリガニがその怒りをぶつけるように彼女に向かって鋏を振り下ろす。
回避!さらに鋏が横薙ぎに振るわれる!美姫が上方に飛ぶ!
そして、美姫は懐から算盤を取り出した。
「御破算で―――」
算盤の珠を全て払い盤面を零の状態に戻していく。
「願いましては」
そして、零の状態になった珠を次々と弾いていく。演算が始まる。
美姫の頭の中が冴えていく。
演算の間もザリガニは美姫を襲うが、彼女はそれを手際よく回避する。
「よし」
演算終了。千年ザリガニ解体の道筋は見えた。
あとはただ肥後守の刃を振るうだけだ。
美姫が構える。ザリガニが鋏を振りあげる!
「クラブ……!」
美姫が加速!一気に接近する!ザリガニが鋏を振り下ろそうとする!
「カービング!!」
さらに加速!一気にザリガニの懐に飛び込む。
「カッター!!」
ザリガニに肥後守を振るう!
刹那に振るわれた斬撃により、ザリガニの身体がバラバラになった。
こうして集落は救われたのだった。
美姫の力で人類に仇名す恐るべき千年ザリガニは滅びた!
ご当地魔人でもある彼女の次の戦場はハルマゲドンだ!
戦え!小野美姫!故郷を滅ぼした悪鬼巨大蟹を滅ぼし、復讐を遂げるその日まで!
ちなみにハルマゲドンに甲殻類はいないぞ!
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