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ダンゲロスSSC3 雑談スレ

62〈私〉:2017/11/19(日) 02:27:27
「いや違う…お前は砂羽じゃない!砂羽はもっとこう…淑やかだ!俺のケツも受け入れてくれる筈だ!」
 それきり刈谷は泣き崩れる。砂羽は狼狽した。自分にはこういうとき、出来ることがない。お互いに甘えていたのだ。砂羽は常に被害者だった。彼女は自分より弱っている人物への接し方が分からない。

「こいつ一人の時はこんなことしてたんだな…」
 砂羽は大人になりきれなかった子供で、刈谷は大人の真似が上手な子供だった。二人で少しずつ大人になりたかった。ケツ振りマンになった。

「なあ、砂羽。二人生きることと、一人でケツを振ることでしか生きていけないのは違うんだ。違うんだよ……」
「うん、そうだね、なんかごめんね……」

 砂羽もあまりの事態にまた涙した。二人は折り重なるように抱きしめあい、傷を舐め合った。刈谷融介は童貞を失った。砂羽は自分の女性を受け入れることができた。

 砂羽は顔のマスクを剥がしてオッサンの姿になった。
「残念だったな!僕は笠原砂羽ではない!秋葉原元康氏だ!」
「うわあああああああ」

 笠原砂羽は笠原砂羽ではない。秋葉原元康氏だったのだ!
「笠原氏と入れ替わっておいたのさ!彼女とは昔、仕事の関係で繋がりがあってねえ…!」
「ちくしょうベイベェ、ケツブルガリアとは一体何なんだぜ。」

 あわよくばケツブルガリアの意味が分かるかと思って聞いてみたが、秋葉原元康氏はどうしようもない奴を見る目で刈谷を見返した。
「えっ…何で知らんの、お前…?」
「ええっ知ってて当然のレベルですかぁ?」

 その時、ホテルの窓ガラスが割れた。
 ついにファックマリア様がバイクで刈谷の部屋に突入したのだ。
「卒業おめでとうっ!刈谷融介!」

「アギャギャギャギャ」
「刈谷融介ー貴様の貸借天の弱点は、二階から突然バイクで後頭部を轢かれると防御が間に合わないことだ!」

「アギャギャギャギャ」
「秋葉原氏の仇だーッ!」
 秋葉原氏は部屋の隅で血塗れで動かなくなっていた。

「アギャギャギャギャ」
「卒業おめでとうっ!」
「卒業おめでとうっ!」
「卒業おめでとうっ!」

 こうして刈谷融介はファックマリア様に鎖で首を拘束されたまま、C3ステーションまでバイクツーリングすることになった。
 卒業おめでとうっ!
 後半へ続く

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