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【RP】アゼンディア廃城
1
:
アフカール朝カルディザ
:2014/10/09(木) 02:00:24
カルディザ地方南方、国境に一つの廃城が存在する。
アゼンディアと嘗て呼ばれていた王国は、他国との合従及ばず怒り狂った吸血鬼に蹂躙され、呆気なく滅んだ。
王族の行方は滅ぼした吸血鬼たちにも分からない。荒城と化したアゼンディア王都のみが、往年の繁栄を消えゆく声で語っている…。
※以下はジョークです。正しくは他「RPスレッド」の注意書きをご覧ください。
アフカール朝と接触したいのであれば種族問いません。暴力ゼロのアットホームな吸血種です。
『常設/日常生活タイプ』なので、ほのぼの系キャラクターも大歓迎!
決闘に敗北した人類種、行き場を無くした幻想種、楽しく語り合いませんか?
途中入場、退場自由。吸血鬼達が全力で相談に乗ります。
安心して内政している国家、緊迫した先の見えない戦争で血を流しましょう!
初代スルタン イグール=ベイ
2
:
アフカール朝カルディザ
:2014/10/09(木) 02:18:18
【ヴァルヴェヘル/魔族種男/黒青/顔にベールを垂らした軍服姿】
「御意。」
そう言って私は魔導信機を切った。
本国からの命令である。このアゼンディア廃城にて国境警備の任に当たると共に、外交官の窓口になれとの仰せだ。
先日集結した大戦では多くの吸血鬼達が倒れたと共に、国土も荒廃した。この荒城も財団に対抗する諸国の会議場として使われた。戦争を通してこの国も変わろうとしているらしい。
尤も、直接接触しようとする国はいるのだろうか…。まあ、警邏の任もあるから暇ではないだろうが。
最近は各国が退避勧告を出しているため、少なくなってきているが、たまに人類種がこの付近に迷い込む。少し脅かしてUターンさせる。吸血鬼の優しさである。
さて…。私は手持無沙汰にヴァルター拳銃を弄りつつ、来訪者を待った。
3
:
クロン共和国
◆xdszxH5rLE
:2014/10/09(木) 22:15:40
【ジュヌヴィエーヴ 人類種/黒/白いフリルの少女】
月夜の晩に。
薄暗い廃城の中を彷徨い歩く幽霊…いや少女が一人。
「……」
少女が身に纏う上等な衣服から、彼女が裕福な、そしてマティエ・アルツェールの人間であることはわかるだろう。しかし本来、彼女のような幼い存在は、親という庇護者に厳重に護られて、一人でこんな所を歩いたりすることはない。子供はもう寝ている時間だ。
「…誰かいないの」
鈴の鳴るような声。豪奢なプラチナブロンドを揺らして、金の瞳をゆらめかせた、精巧なクロン人形のような少女。
4
:
アフカール朝カルディザ
:2014/10/09(木) 22:35:00
【ヴァルヴェヘル/魔族種男/黒青/顔にベールを垂らした軍服姿】
「お嬢ちゃん?」
私は姿が見えぬように、物陰から少女に声をかけた。
「ここから先はね、吸血鬼っていう悪い奴らがいるから、南の方に戻りなさい。白い道標に従えばプッペンシュピールに帰れるから」
とりあえず外交官ではなさそうだし、明らかに不自然な少女である。何かの魔法なのだろうか…。
こんな子を吸血しても仕方がない。あんまり居座るようなら発砲せざるをえないな。
5
:
クロン共和国
◆xdszxH5rLE
:2014/10/10(金) 08:46:10
【ジュヌヴィエーヴ 人類種/黒/白いフリルの少女】
「…プッペンシュピール?」
きょろきょろと、声の主を探す。
「…知らない。ここはどこ? 悪い人」
「戦争のとき、アードラット・ル・ヴェッセから人買いという人に連れられてきたの。逃げてきたの。だから帰り方、解らない」
「でもいいの。悪い人たちに血を吸われるの、とっても気持ちいいの。もうそのことしか考えられなくなるくらいに」
手足も背丈も伸びきっていない、幼女と言って差し支えない幼い少女の、妖艶な笑み。壊れた精神。
ぴくぴくと少女が小さく震えているのが見えた。吸血の快感を思い出して余韻を味わってるようにも、 これからのことを期待して興奮しているようにも見える。
「…ねえ、喉、渇かない…? 悪い人」
6
:
アフカール朝カルディザ
:2014/10/10(金) 16:05:30
【ヴァルヴェヘル/魔族種男/黒青/顔にベールを垂らした軍服姿】
「なるほど、お嬢ちゃんは帰る場所は無いし、吸血鬼が嫌いじゃないのか」
ほほぉ、自分から吸われに来るとは変わっている。とはいえ、こんな幼子では満足できる血量は無いし、吸血鬼化する前に死にそうだが。
吸うにせよ、罠なら困る。薬を打たれているような言動にも取れるし、その薬に白マナが仕込まれていたら面倒なことになるな。
「でも、吸血鬼に吸われることは悪い仲間に加わることなんだよね。お嬢ちゃんは何か特技でもあるのかな?」
少し遊んでやるとしよう。
7
:
クロン共和国
◆xdszxH5rLE
:2014/10/12(日) 09:58:43
【ジュヌヴィエーヴ・オージェ 人類種/黒/白いフリルの少女】
「…吸血鬼? …どうして吸われると悪い子になるの?」
人差し指を頬に当てて、はてなという仕草。
幼すぎるからか、それとも伝承に触れたことがないのか、あるいは出身世界が異なるからか、吸血鬼という概念そのものを理解していないように振る舞う。
「得意なこと…? ジュヌヴィエーヴね。お歌を歌うの、得意よ。お絵かきも。けんりを持つクロン市民だから」
「…でも、いつまでも血袋でいたいの。悪い人達に血を吸われるの。喉からも、手からも、足からも、胸からも。初めてのときは鎖で繋がれて、目隠しをされて、喉を舐め回されて、気持ち悪くて暴れていたの。でも牙を突き立てられたら頭の中に幸せがぱわぁ…って広がって、怖いことも嫌なこともみんな忘れて、身体の中がどろどろに融けて、もっともっとっておねだりしていたの」
虚ろな笑みを浮かべる少女。吸血の記憶が脳裏に焼き付き、いつまでも繰り返されているのかも知れない。
8
:
アフカール朝カルディザ
:2014/10/13(月) 00:45:09
【ヴァルヴェヘル/魔族種男/黒青/顔にベールを垂らした軍服姿】
どうやら、本当に吸われていたのか…だったらもう吸血鬼化していそうだな。
私はこの廃人を持て余していた。脱がせて踊らせようかとも思っていたが、これだけ幼いと興にもならない。
しかしこの女の子はクロン人なのか。ケレスデン人なら復讐の為に吸血されていても可笑しくないが、クロン人に手を出す奴がいるとは…。それだけの余裕のある吸血鬼がいるならイグール=ベイ様に忠誠を誓って先の大戦で暴れろと思う。駄目だ、イライラしてきた。こいつを撃ち殺したくなる衝動に駆られる。
まあ、歌が得意なら多少の無聊も慰められるだろう。
「吸われたいなら何か歌ってくれお嬢さん。」
そう言いつつ俺は拳銃に手をかけた。【ヴァルヴェヘル/魔族種男/黒青/顔にベールを垂らした軍服姿】
どうやら、本当に吸われていたのか…だったらもう吸血鬼化していそうだな。
私はこの廃人を持て余していた。脱がせて踊らせようかとも思っていたが、これだけ幼いと興にもならない。
しかしこの女の子はクロン人なのか。ケレスデン人なら復讐の為に吸血されていても可笑しくないが、クロン人に手を出す奴がいるとは…。それだけの余裕のある吸血鬼がいるならイグール=ベイ様に忠誠を誓って先の大戦で暴れろと思う。駄目だ、イライラしてきた。こいつを撃ち殺したくなる衝動に駆られる。
まあ、歌が得意なら多少の無聊も慰められるだろう。
「吸われたいなら何か歌ってくれお嬢さん。」
そう言いつつ俺は拳銃に手をかけた。
9
:
アフカール朝カルディザ
:2014/10/13(月) 00:46:07
すみません、連投してしまいました。
10
:
クロン共和国
◆xdszxH5rLE
:2014/10/16(木) 01:21:05
【ジュヌヴィエーヴ・オージェ 人類種/黒/白いフリルの少女】
「…不思議。悪い人は歌なんてわかるの?」
自らの危機になんら頓着せずに首を傾げる。理解しているのかいないのか。何か大事な物が欠落しているようにも見えた。
スカートについた埃を振り払ったのち、壁を背に、胸に手を当てて、闇に魅入られた少女は歌い始める。
「どうしたの どうしたの
闇の生 楽しんだが勝ち
もっと欲望のままに生きましょう
己の苦悩を周りの世界に撒き散らし
貴方に関わるものすべてを不幸にするの
人より生まれ 人を喰らい
人を求め 人を蔑み
人に戻らんとして果たせず
人を越えようとして果たせず
永劫の渇きの中で悩み苦しみ続けるものよ
苦しむ必要などないの 闇の中の怪物よ
受け容れましょう 自らの闇を
委ねましょう 自らの獣に
すべてを汚し 犯し 殺し 壊し
虚ろな救われぬ魂を刹那の快楽で満たしましょう
呪われしものに祝福を」
11
:
アフカール朝カルディザ
:2014/10/16(木) 03:00:59
【ヴァルヴェヘル/魔族種男/黒青/顔にベールを垂らした軍服姿】
「確かに我々は欲望のままに生きている。だが、それは誇り高いものなのだよ。お嬢さん。」
俺は少女が歌い終わった後、静かに拳銃を向けた。
「怒りだ。それこそが我が国を、我々吸血鬼を、そして俺を強くさせる。君の唄う一時の快楽ではない、永久の快楽だ。」
美しい声の響いた廃墟に、乾いた音が後を追いかけるように鳴った。
急所は外した。果たして吸血鬼化してしまっているのか、これで確かめるとしよう。
12
:
クロン共和国
◆xdszxH5rLE
:2014/10/17(金) 08:54:28
【ジュヌヴィエーヴ・オージェ 人類種/黒/白いフリルの少女】
狙いは違わず。少女は腹部に死の衝撃を受けて絨毯に沈む。
急所は外れていたから即死はせず、だから死ぬ前に相手を見て、一言言い残すことはできた。
「…悪い人」
溢れ出る自らの血を舐めて、眠るように目を閉じる。
清楚な白いドレスが血に染まっていく。血は止まらず、やがて廃城の一角に少女の亡骸と血の海が出来上がった。
(ジュヌヴィエーヴ・オージェ、死亡)
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