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16
:
名無しさん
:2014/06/04(水) 03:19:51
雪女
昔々、ある所におじいさんとおばあさんがおりました。
そこは年中冬と見紛う寒い地域で、いつも雪が降っておりました。
そんなある日の事、息子夫婦がやってきて赤ん坊を預かって欲しいと言われたのです。
それを承諾し、老夫婦は赤ん坊を育てるようになりました。
今まで二人きりでしたが、孫が増えて家の中が騒がしくも明るい生活になりました。
孫はすくすくと育ち、16を過ぎる頃…少女は村一番の美女と言われるようになりました。
そんな折、村で一番と称された狩の腕を持つ青年と恋に落ちたのです。
老夫婦もこの男ならばと、結婚を認め二人は晴れて夫婦になりました。
孫夫婦は20を過ぎても、30の年を過ぎても仲のよい夫婦でした。
しかしそんな中、一つの噂が立ったのです。
奥さんは雪女が化けているのではないか?と
そんな噂がたったのは、かつて村一番の美女と呼ばれた頃と変わらぬ姿のまま、
40の年を迎えようとしていた時でした。
既に老夫婦は天寿を全うし、孫夫婦にも遅くに生まれた息子と娘がおりました。
こんな噂が立っては村にいる事もできず、一家は別の街に移り住む事にしたのです。
しかし村の対応は迅速でした、一家が村を出ようとしたその時。
ケンタウロスの射撃が一家を襲ったのです。
夫は妻を咄嗟に庇いましたが、当たり所が悪く夫は即死でした。
あっけに取られる間もなく、伏兵による第二射が一家を襲います。
妻と娘はかすり傷でしたが、息子が腹を射抜かれ死に絶えました。
もはや母娘の運命は明らかであり、迫り来る死から逃れる術はありません。
そんな時、この地方では珍しくもない吹雪がケンタウロス達を襲いました。
突然の吹雪に辺りの視界は一気に閉ざされ、自慢の弓も録に撃てません。
仕方なく剣を抜くも雪が深く、ケンタウロスと云えど歩みは遅い。
それを好機と見たのか、妻は怯え竦んでいた娘を叱咤し逃がしました。
娘は必死の形相で、靴が脱げるのも気にせず駆けて行きました。
妻は少しでも時間を稼ごうと、仁王立ちするも剣に刺され死にました。
子供は逃がしましたが、吹雪の中だったのでケンタウロス達は追う事はありませんでした。
吹雪を自在に操ったあの女は、紛れも無く雪女だった。
そう村長に報告し、ケンタウロス達は村を去っていったのです。
おしまい
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