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【BBT】渇望の楽園

1GM:2013/12/29(日) 16:00:07
“羽根”。それは手にした者に絶大な力を与える、地球の守護者の欠片。
“羽根”の力に溺れる魔王の息子ガイウスが作り出したのは、あらゆるエゴを肯定し、魔が人を襲う人外の楽園。
自ら魔王を僭称したガイウスは、更なる力を求め、一人の少女に手を伸ばす。
半魔たちは元の世界を、そして奪われた大切なものを取り戻せるのか?

BEAST BIND TRINITY 「渇望の楽園」

心焦がすは魔の渇望、心つなぐは人の絆。

136皆上 旭『アシュター』:2014/01/15(水) 23:37:30
罪、魔獣の殺意使用、+5D6で合計34+15D6

10D6 → 2 + 6 + 5 + 1 + 4 + 3 + 2 + 4 + 1 + 4 + (34) = 66
5D6 → 5 + 3 + 1 + 3 + 5 = 17

合計で83ダメージ

「蝿共の餌になるのは貴様だ!!
 ウォラァァアア!!」

地面に深く姿勢を沈め……飛び上がる勢いそのままに蹴り上げる!

「沈めやァッ!!」

そして、天井を蹴り飛ばし、打ち上げた敵をそのまま地面に叩きつける。

137GM:2014/01/15(水) 23:47:39
この人狼は、君達に襲い掛かってきた時点で既にボロボロであった。
何があったのかは想像に難くあるまいが――――でも今は、そんな事は良いんだ。重要な事じゃない。

「ガ、ッ……」

血反吐を吐き、人狼が苦悶の声を微かに上げる。
辞世の句もなく、人狼の命は潰えた。
後は、玉座を目指すのみだ。

【SYSTEM】
狗狼暁が死亡しました。戦闘から取り除かれます。
現在のエンゲージ状況:(PC1,PC2) - (ガイウス)

イニシアチブプロセスに移行します。
次の行動は、行動値7 エシェット=グラヴァーダです。
行動宣言をどうぞ。

138“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/15(水) 23:56:19
ムーブ、マイナー破棄。
その場でナコト写本による《前世の技:神撃》をガイウスへ!
人間性 2D6 → 3 (残人間性-26)

命中 3D6 → 4 + 4 + 3

4+4をチョイス、射撃基準値7を足して達成値15だ!

「………そう言わずに、遊んでくれよ」
「でないと今にも、燃え尽きてしまいそうなんだから!」

腕を交差して振りぬくと同時、聖火と硫黄の濁流がガイウスへと雪崩れ込む!

139“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/15(水) 23:58:05
あ、人間性のとこで2D6って言ってるけど、減少分は1D6だよ。減る量は3で正しいけどね。

140GM:2014/01/16(木) 00:06:33

「――――食い散らせ蠅共!」

何処からともなく湧き出る無尽蔵の蠅は、攻防一体の軍勢だ。
その物量は、本来相性の悪い炎さえも食い散らかして減衰する。

【SYSTEM】
ガイウスは武器『死蠅の葬列』でガードを宣言します。
ダメージをどうぞ。

141“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/18(土) 21:46:41
ではダメージを振る前に……皆上君、罪を投入するかどうかだけ宣言してくれ。
タイミング的に確認しておかなきゃいけないんだ。悪いね。

142皆上 旭『アシュター』:2014/01/19(日) 00:49:11
>>141
追加する気は無かったが……要請があれば出そう

143“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/19(日) 22:23:48
いや、それならいいんだ。
罪を消費してダメージを5d6増加、ガードとアーマーを無視するよ。
10+2d6+7+9+5d6=26+7d6だね。

7D6 → 5 + 1 + 3 + 2 + 5 + 4 + 1 + (26) = 47

「aha――――I need you♪」

減衰?
そんなもの、できる訳がない。
その力が悪魔の力である限り、神罰から逃れられるわけがない!

「踊ろう! 踊ろうガイウス!」
「ボクが燃え尽きるまで! 君が燃え尽きるまで!」
「いいや、燃え尽きて尚も踊ろうじゃないか!!」

144GM:2014/01/19(日) 23:01:43

「貴様、よくも……! カエルの小便よりも……下衆なッ! 下衆な天界の力などを……よくもこの俺にィィッ!」

相反する激情が交錯する。片や情愛。片や憎悪。
交錯する二つの激情は、さりとて決して混ざり合う事はない。
最初から分かっていたはずだ。
例えその身を神の炎に焼かれようと、ガイウスがキミを受け入れる事は、ない。

【SYSTEM】
ガイウスはダメージ47点を、素通しで受けます。
イニシアチブプロセス――――行動可能なキャラクターが存在しません。
イニシアチブ、及びクリンナップ・プロセスにおいて、何か行動はありますか?
なければ、次のラウンドへ移行します。

145“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/19(日) 23:13:32
残念ながら、イニシアチブもクリンナップもやることはないね。

146皆上 旭『アシュター』:2014/01/21(火) 23:06:08
>>144
ナイデス。

147GM:2014/01/21(火) 23:10:26
【SYSTEM】
では次のラウンドへ移行します。
セットアッププロセスの行動を宣言してください。
ガイウスは特にありません。

148“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/21(火) 23:35:15
セットアップ、そんなものは……否、《攻撃誘導》の宣言!(残人間性-22)
[翻弄:エシェット]をガイウスに!

「アハっ、アハハハハハハハ!!」
「ボクは肯定しよう! ボクは受容しよう! ボクは渇望しよう!」
「君のエゴを、君の在り方を、君そのものを!」
「君は否定するだろう! 君は排斥するだろう! 君は憎悪するだろう!」
「ボクのエゴを、ボクの在り方を、ボクそのものを!」

燃え上がる感情をそのまま炎に変え、ボクは叫ぶ。

「そうさ、ボクらは止まれない。知っている、そんなことは知っているとも」
「だからガイウス!」

哀しみと喜びとを混ぜこぜにした表情で、ボクは叫ぶ。

「ちゃんとボクを殺してみせろ! キミを愛するボクを、そのエゴで食らいつくしてみせろ!」
「それだけが君の勝利で、それだけがボクの勝利なのだから!」

149皆上 旭『アシュター』:2014/01/22(水) 18:09:39
まつろわぬ魂使用。
現人間性 -4

150GM:2014/01/22(水) 22:15:00

「どこまでも目障りな奴だ……!」

渇望を肯定する世界律は、理性の存在を許容しない。
これは必然だ。

【SYSTEM】
ガイウスは[翻弄:エシェット]を受けました。
セットアッププロセスの処理終了。
イニシアチブプロセス――――行動値12、ガイウスの行動です。

ムーブアクション:なし
マイナーアクション:なし
メジャーアクション:《災厄者》 対象:PC2名
命中判定:diceBot : (2D6+14) → 7[6,1]+14 → 21

151“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/22(水) 22:24:08
では回避を試みようか。

3D6 → 2 + 4 + 5

4+5を選択、現在のクリティカル値が9なのでクリティカルだね。
基準値が6なので、達成値35で回避だ。
そして皆上君の方は《守護の盾》込みでカバーリングするよ(残人間性-23)。

152GM:2014/01/22(水) 22:26:45
――――無数の肉食蠅が、行く手を阻む。

【SYSTEM】
ダメージ:diceBot : (3D6+14) → 10[5,3,2]+14 → 24

153“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/22(水) 22:45:27
感情アーマー値14、《超覚醒》でダメージ-7、さらに《不壊の盾》を使用してダメージ-8(残人間性-25)。
合計29点軽減で、ダメージ完全無効。ダメージが通らないので、追加効果の狼狽も受けない。

「フフフ……ボクは、キミといつまでも踊っていたいんだけどね……」
「どうもそれを望んでいるのはボクだけらしい。なかなかうまくいかないね、人生は」

蠅の壁を、炎がこじ開ける。
そして皆上君の方を向いて、クスリと笑おう。

「さぁ道は開けたぞ。行きたまえ、ヒーロー」
「あまり苦痛は与えないでやってくれ。それだけが、ボクから君への王命だ」

154GM:2014/01/22(水) 22:47:33
【SYSTEM】
イニシアチブプロセスに移行します。
次の行動は、行動値9 皆上 旭『アシュター』です。
行動宣言をどうぞ。

155皆上 旭『アシュター』:2014/01/23(木) 21:42:42
>>153-154

「王命だって?いつ俺の王になったんだよ……」

構えを取り、全身に力を貯める。

「だが――任された」

貯めた力を巡らせ、足へと充填する。

「あいつを倒さなければ緋葉への道も開かないからな!」

ムーブでガイウスにエンゲージ、メジャーでビーストブレイク使用!

2D6 → 6 + 6 + (10) = 22

文句なしクリティカルだ

156GM:2014/01/24(金) 00:14:33

「ム……!」

戦場を覆う蠅の群れが、キミの行く手を阻む。
しかしガイウスはエシェットに気を取られ、キミをろくに見ていない。
――――つまり、好機だ。

【SYSTEM】
ガイウスは武器『死蠅の葬列』でガードを宣言します。
ダメージをどうぞ。

157“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/24(金) 00:16:58
ではそこに《ロイヤルブラッド》!
ダメージに8+1d6をプラスしたまえ!(残人間性-28)
先ほど喰らわせたボクの炎が、皆上君の攻撃に呼応するように燃え上がるぞ!

158皆上 旭『アシュター』:2014/01/26(日) 18:43:52
罪のダメージ増加、魔獣の殺意も使用する。

10D6 → 6 + 6 + 1 + 2 + 1 + 1 + 4 + 1 + 3 + 1 + (34) = 60
1D6 → 3 = 3

合計63ダメージ!

159GM:2014/01/26(日) 22:53:19

「馬、鹿な――――」
「敗ける……死ぬ? あり得ない……あり得ないあり得ないあり得ない!」
「何が間違っている? 俺は正しい。魔物として純化し、『羽根』の力も手に入れた俺が!」

蠅の群れを抜け、世界律の干渉を超え、『アシュター』の一撃がガイウスを貫く。
キミの武器に――――拳か、或いは足か、はたまた別の何かかは判らないが――――確かな手応えが返る。
キミの……いや、キミ達の勝利だ。

「何故だ、何故――――!」

絶叫と共に、池袋の空を覆っていた暗雲と共に、ガイウスの存在が解れ、消えていく。
まるで、夜が明けるように。
最初からそこに居なかったかのように、ガイウスは消えていく。

――――ただ、足元に着地した『黒い羽根』だけが、ガイウスの実在を物語っていた。

160皆上 旭『アシュター』:2014/01/27(月) 19:37:19
>>159
「ウォォォ!!!お前のエゴ!!砕かせて貰う!」

込めた力を炸裂させ、空気の壁を蹴破り、摩擦で灼く燃えあがる一撃をガイウスに叩き込んだ。

「緋葉を……お前ごときに渡してたまるかよッ!」

ガイウスの体を貫いた後、ゆっくりと地面に着地する。

「……無事か!緋葉!」

走り寄ろう

161“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/27(月) 23:15:41
「かくて――――正義の味方は魔王を倒し、少女を救い出す」

身を焦がす炎を鎮静化させ、硫黄の鎧を剥がし、塩になった骨肉を生身に戻す。
戻しながら、“黒い羽根”のすぐ傍に膝をついて座り込む。

「後に残るのは黒い羽根。蠅が遺した、夢の残滓」

そして羽根をつまみ、目の高さまで持ち上げて。

「馬鹿だね、ガイウス。魔王が正義の味方に勝てるわけないだろう」
「君はそのままでも強くあれたろうに。まったく、本当に馬鹿な奴だよ、キミは」

そっと羽根に口づけをして、ポケットにしまい込む。
取り込まないのかって? 馬鹿言わないでくれ、そんなことをして何をするというんだ。

「ふふ、正義の味方を連れてくるのは卑怯だったかもしれないけど、まぁ許してくれよ」
「ボクの力じゃ、キミをこの手で倒す訳にも行かないからね……」

ボクの炎は、魂を焦がす浄化の炎だ。
通常時ならともかく、覚醒段階に入ったボクの炎はそれこそ魂を燃やし尽くす。
魂が燃えるというのは、なかなか苦しいものだから。
その苦痛を君にまで背負わせるわけにもいかないだろう。ま、ボクとは違ってそのまま即座に浄化されるだろうけど。

「さようならだ、ガイウス」
「救えないことに――――――ボクは君を、愛していたよ」

それだけ言って、最後に一筋の涙が――――未だ熱を帯びた頬の上で、蒸発して消えた。

162GM:2014/01/27(月) 23:21:43

「うん……これで終わり、なのかな。」

磔にされていた緋葉の戒めを解く。
『羽根』を強引に抜こうとした事で負荷がかかっていた以外は、さほどダメージは受けていないようだ。
ガイウスは『エシェット』への『下賜品』として、彼女の命に幾ばくかの価値を認識していたようだ。
とは言え、それはあくまで『モノ』としての価値に過ぎないのだが。

さて、これで事件は無事解決――――とは、まだ行かない。
彼女の体内に眠る『羽根』と、ガイウスの残した『羽根』。
二つの『羽根』をどうするか、決めなければならない。

【SYSTEM】
次のシーン以降はエンディングフェイズです。
人間性の回復を行ってください。

――――シーンを終了します。

163“神罰の継承者”エシェット=グラヴァーダ:2014/01/27(月) 23:32:33
では愛を消費し、【エゴ:ガイウス!ガイウス、ガイウス、ガイウス!】を【絆:鳴海緋葉(興味)】に戻しつつ
SA[ガイウスを止める]は無事に達成できたので、12d6振ろうか
ちなみに現在値は-28。心が躍るね。まぁ期待値が出れば余裕で帰ってこれる数値だ

10D6 → 3 + 5 + 2 + 4 + 5 + 1 + 5 + 1 + 6 + 6 = 38
2D6 → 2 + 4 = 6

うん、問題なく44点回復し、人間性16まで復帰したな!無事生還だ!
愛使う必要なかったぐらいだ!経験的には美味しくないね!

164皆上 旭『アシュター』:2014/01/27(月) 23:37:39
現在の絆そのままにダイスを振る。
なお、人間性は現在-7である。なんでこんなに減らないのか

4D6 → 5 + 5 + 6 + 4 = 20

最終人間性は13である。

165GM:2014/01/28(火) 22:48:28
エンディング1/魔界大王
シーンプレイヤー:エシェット=グラヴァーダ

魔界ドミニオン、某所――――
懐かしき巨大城塞に、キミは帰ってきた。
質実剛健な城塞の玉座に座するは、豪放磊落な地獄派の重鎮“魔界大王”ヴァルス=グラヴァーダ。
……子離れできない事で有名な、キミの父親だ。

「良く帰ってきた、我が娘よ! 久しぶりじゃな。」
「何やら随分と面倒な事に巻き込まれたようじゃが、お前の活躍もあって事態は無事収束を迎えたと聞いておる。流石はワシの娘よ。」

うむうむ、と満足そうに頷く魔界大王。
穏やかなその声には、5000年のキャリアに裏付けされた確かな自信が見て取れる。
最終的にキミがどうにかなる、などと言う疑いは微塵も持っていなかったようだ。

「さて、親子で固い話なんぞするもんじゃない。手短に行くとしよう。」
「件の一件で入手した『羽根』について、じゃったな。」

ぎょろり、と爬虫類めいた眼光がキミを貫く。
まるで値踏みするかのように。
 ・ .・ ・
「お前は、どうするのが正解だと思うかね? わが娘よ。」
「ああ、別にそれで今後の対処を決めるなどと言う事は無いから安心して気楽に答えい。」
「いくら子煩悩のワシでも、そこまでこじらせちゃあおらんでな。」

166エシェット=グラヴァーダ:2014/01/28(火) 23:26:54
「お久しぶりです、父上。相変わらずお元気そうで」

スカートの裾をつまみ、軽く一礼。
父親とはいえ、魔王だからね。最低限の礼儀は通さなければ。
……うん、父上は無礼を働いても笑って許してくれそうだけど、それはともかく。

「羽根の処遇、か……」
「そうだな……父上の手元に置いて天界に対するカードにする、ってとこかな」
「あちらの警戒不足で下界に堕ちたものが、うっかり地上の勢力をひっくり返しかけたんだからね」
「なにせ主犯は失楽派の、しかも魔王の息子の独断専行だ。地獄派としては、悪くないカードだろう」

とはいえ、天界側は失楽派も地獄派も「魔界」とひとくくりにするのかもしれないけどね。
それでも天界側じゃ守れない可能性が提示されたわけだ。こちらで保管するのは、十分可能な範疇だろう。

「――――ま、あのガイウスがわざわざ天界から奪ってきた逸品だ。精々有効に使ってやりたいしね」

そう言って、苦笑する。
正直な話をしてしまえば、これが本音だ。
これでノコノコ天界に返却したら、彼の努力は全て水泡に帰してしまうから。
まぁ、ガイウスが私がこれを活用するのを喜ぶとも思えないけどね。
いいんだ、エゴだよエゴ。失恋してちょっとナイーブなのさ。

167GM:2014/01/29(水) 00:09:39

「なるほど。悪くはない。悪くはないが……『羽根』を手元に置くリスクについても言及していればもっと高得点をやれる。」
「……そう、問題は手元に置いておくリスクだ。何しろドミネーターを3分クッキング感覚で創れる代物じゃからな。」
「天界の連中は我欲が薄い者やら全体の調和を重んじる者が多いからまだ良いが、魔界ではそうもいかん。」

最も、『黒い羽根』を取り込んだ魔物の大半は異形化してしまう事でも知られている。
悪鬼に変じる事を快く思わないデーモンとしては、手を出しにくい代物である事も確かだ。

――――最も、『自分は大丈夫だ』と考える傲慢なデーモンも多い。
或いは元から異形化している忌まわしき悪鬼共も、殊更リスクを恐れる事は無いだろう。
特に悪鬼共は下剋上の機会を虎視眈々と狙っている。
『羽根』を手元に置く事は、ともすれば足元を脅かす材料でもあるのだ。

「とは言え、札としては非常に有効な代物である事も確かだ。これの有無が魔界三派の勢力図に影響する程度にはな。」
「積極的に羽根の蒐集を進める失楽派が危険視されているのは、今更言うまでも無かろう。」
「そう、切り時さえ間違えなければ有用な札だ。天界は言うに及ばず……失楽派や、或いは刹那派に対しても。」

ヴァルス=グラヴァーダは饒舌に語る。
……が、ふと我に返って苦笑いを浮かべ、頭を掻いた。

「と、歳を取るとどうも話が長くなっていかんな。此度の『羽根』についてはワシに任せておけ。悪いようにはせん。」
「それより、折角娘が手柄を土産に帰郷したんじゃ。魔王として……否、一人の父として、祝わぬわけにはいかん!」
「今宴を用意させておるでな。地球ドミニオンの事など色々と聞かせとくれ。ワシも長い事赴いておらんでな……」

168エシェット=グラヴァーダ:2014/01/29(水) 00:54:32
「あはは、そりゃあ私たちは悪魔だからねぇ」
「もっとも、その辺を上手く制してくれると踏んで、父上に託すわけだけど」

なんせ、5000年生きた地獄派の大魔王だ。
海千山千、千軍万馬。下剋上なんてなんのその。
その辺の実力に期待しても、別に悪くは無いだろう。そういう自慢の父上なのだ。

「宴……宴、か」

少し、顔を伏せる。
手柄を立てて――――その手柄を妬む彼は、もういないのだ。
それが少し……ほんの少しだけ、胸を締め付ける。
今も私の魂を焦がす炎が、何かを燃料に大きく燃え上がったような気すらして――――

「――――――うん、そうだね。それは喜んで参加しようか!」

その感傷を振り払うように、笑って見せる。
湿っぽいのが似合う性質じゃないんだ、私は。濡れ場は好きだけどね!
なぁに、失恋なんて飲んで騒いでヤって忘れるに限る!
と、前世で誰かが言っていたような気がする。
私? いや今回の事件で気付いたが、どうも初恋だったらしいのでよくわからないんだ。
情欲の街ソドムとゴモラの民が恋を知らないとは、とんだ笑い話だな。はっはっは。

「ふふ、しかし父上……地球は変わらないよ。ずっと、何も変わらない」
「私がかつて生きた時代のまま、愛に満ち溢れているのだから!」

そう、結局のところ、ガイウスの王国と私の街の違いはそこなのだろう。
私たちは誰かを愛しすぎて、その愛がエゴと混ざり合ってしまったのだ。

天使を犯そうとした?
だって、あんなに美しいのに、あんなに気持ちいいことを知らないなんてかわいそうじゃないか。

弱者や病人を助けなかった?
なにせ、私たちは好きに生き、好きに死ぬのを美徳としたからね。彼らは路上で、満足げに朽ちて行ったとも。

救えないことに、私たちはそれが愛だと思っていた。
それが罪だと言われた時には、冗談を言われたのだとばかり思っていた。

そう、私たちは愛したい人を愛していた。たとえそれがエゴだ罪だと罵られようと、知ったことか!
たとえ神様が否定したって、私たちの中に愛はあった――――そう叫ぶために、私は今生を謳歌しているのだから。

だからガイウス、私の愛した人よ!
君は怒るかもしれないが、私はあえてこう叫ぼう!
世界の本質は、愛だ! また来世にて、君も愛を謳いたまえ!
きっとそれはとっても楽しいぞ! 君に良き来世があることを、今宵の宴にて祈ろうではないか!

「では父上、私はドレスに着替えてこよう。そうだ、確か前にガイウスに賭けで仕立てさせたドレスが…………」

169GM:2014/01/29(水) 01:00:28
かくて、世はことも無し。

【SYSTEM】
――――シーンを終了します。

170GM:2014/01/29(水) 01:01:30
エンディング2/新しい日常
シーンプレイヤー:皆上 旭

あの忌まわしい事件から、2週間が経った。
事件は大規模な火災や同時多発的に発生した爆破テロ、及びガス爆発や集団幻覚として扱われた。
ガイウスの世界律によって疑似的にノウンマンと化していたアンノウンマン達は、事件の事を既に忘れている。
事件の爪痕はドミニオン崩壊後も残っていたはずだが―――― 一夜の内に『自然な』偽装工作が施されていたそうだ。
一連の情報操作の陰には、刹那派の重鎮にして『池袋の夜』のドミネーター、メフィストフェレスの存在がある……
などとまことしやかに囁かれたが、真相を知る者は一様に口を噤んでいる。
ともかく、平和な池袋を襲った痛ましい事件は、世論を大いに賑わせたが――――

――――恐ろしい事に、文化祭は延期される事無く決断的に決行される運びとなった。
自粛の動きもあったそうだが、最終的には一刻も早く平穏な日々を取り戻すため『あえて行う』と言う形でまとまったようだ。

「「「「「おかえりなさいませ、ご主人様。」」」」」

キミ達のクラスの出し物は『猫耳メイド&犬耳執事喫茶』だ。なんとも業が深いな。
正直GMとしてもいかがな物かと思わなくもないが、PLの意向には逆らえない故致し方ない。
……それはともかく、キミは休憩室で猫耳メイドユニフォームに身を包んだ緋葉と話していた。
なんだかんだで、この二週間は目まぐるしく過ぎていた。
こうして二人で会話する機会も、思えば久しぶりである。

「とんでもない事件に巻き込まれたけど、なんとか準備も間に合ったね。」
「それもこれも、皆上君達のお蔭、なんだよね。ホントにありがと。」
「……でも、みんながみんな私みたいに助かったわけじゃ、ないんだよね。」

さて、彼女は未だあの痛ましい事件の記憶を保有している。
身体に眠る『羽根』の力により、認識のズレが発生しないよう保護された故だろうか。
かつてアンノウンマンであった鳴海緋葉は、ノウンマンとなっていた。

171GM:2014/01/29(水) 10:08:45
エンディング2/新しい日常
シーンプレイヤー:皆上 旭

あの忌まわしい事件から、2週間が経った。
事件は大規模な火災や同時多発的に発生した爆破テロ、及びガス爆発や集団幻覚として扱われた。
ガイウスの世界律によって疑似的にノウンマンと化していたアンノウンマン達は、事件の事を既に忘れている。
事件の爪痕はドミニオン崩壊後も残っていたはずだが―――― 一夜の内に『自然な』偽装工作が施されていたそうだ。
一連の情報操作の陰には、刹那派の重鎮にして『池袋の夜』のドミネーター、メフィストフェレスの存在がある……
などとまことしやかに囁かれたが、真相を知る者は一様に口を噤んでいる。
ともかく、平和な池袋を襲った痛ましい事件は、世論を大いに賑わせたが――――

――――恐ろしい事に、文化祭は延期される事無く決断的に決行される運びとなった。
自粛の動きもあったそうだが、最終的には一刻も早く平穏な日々を取り戻すため『あえて行う』と言う形でまとまったようだ。

「「「「「おかえりなさいませ、ご主人様。」」」」」

キミ達のクラスの出し物は『猫耳メイド&犬耳執事喫茶』だ。なんとも業が深いな。
正直GMとしてもいかがな物かと思わなくもないが、PLの意向には逆らえない故致し方ない。
……それはともかく、キミは休憩室で猫耳メイドユニフォームに身を包んだ緋葉と話していた。
なんだかんだで、この二週間は目まぐるしく過ぎていた。
こうして二人で会話する機会も、思えば久しぶりである。

「とんでもない事件に巻き込まれたけど、なんとか準備も間に合ったね。」
「それもこれも、皆上君達のお蔭、なんだよね。ホントにありがと。」

さて、彼女は未だあの痛ましい事件の記憶を保有している。
身体に眠る『羽根』の力により、認識のズレが発生しないよう保護された故だろうか。
かつてアンノウンマンであった鳴海緋葉は、ノウンマンとなっていた。

172皆上 旭『アシュター』:2014/01/30(木) 17:08:12
>>171
「俺だけじゃないけどな……
 それと、悪かったな。今まで隠し事をしていてよ」

鳴海に言う。
俺は、今までコイツを騙して生きてきた。
これからも、クラスメイトを騙して生きていく事になるだろう。
その生き方を改める気はないが……
なんとなしに、そんな謝罪が、口をついて出た。

173GM:2014/01/31(金) 22:29:41

「あー、ウン……正直言うと、まだあまり整理が付いてないんだけどね。」
「仮に、突然『実は俺……正義のヒーローなんだ』だとか『実は怪物が人を襲ってるんだ!』とか言われてもさ……」
「『はいはい妄想乙』とか『何言ってんだこいつ……』ってなるじゃない? ……普通は、なっちゃうんだ、多分。」
「ちょっと前までの私も、そうなると思う。今は、たまたまそうじゃないだけで。」

所々声色を変えたり表情を二転三転させたりと、務めて明るく振舞う緋葉。
少なくとも隠し事についてどうこう言う心算は無いらしい。
アンノウンマンは『夜』の真実を知ったとしても、それを真実だと感覚で理解できないと言う事を、彼女は実体験で理解している。
隠したく無かろうとも、周囲はそれを真面目にとってはくれない。
被害者の遺族に真実を語ったとしても、『不謹慎な冗談はやめてくれませんか!』で一蹴されるだろう。
アンノウンマンとは、そう言うものなのだ。

「だから、まぁ……アレだよ、アレ! そう言うので気に病むことは、ないと思う。」
「……うん。むしろ、言わない方が当たり前、なんだよ。多分。」

僅かに表情が曇る。
この日常が、薄氷の上に成り立つものだと知ってしまったせいだろう。
アンノウンマンでなくなるとは、そう言う事なのだから。

174皆上 旭『アシュター』:2014/02/01(土) 19:44:13
>>173
「……実を言うとだな、お前は、凄い力を持つ『羽根』の所持者なんだ。
 これから先も、今回みたいに狙われるかもしれない。」

『昼』と『夜』。その二面に気付いて貰えたのならば本望だ。

「その『羽根』は、持ち主に返すこともできるかもしれない……
 まあ、また狙われたとしても俺が居るけどな」

175GM:2014/02/02(日) 01:02:48

「うん、なんか凄いのが私の中にあるんだ、ってのだけは判ってる。」
「ホントにその位しか判ってないけどね。誰かに教わるって訳にもいかなかったし……」

少し前までアンノウンマンだった緋葉にそんなツテがあるわけも無い。
強いて言えばそれこそキミ位だが、そんな暇も無かったわけで。
詰まる所、『羽根』についての知識は未だろくにないままである。
精々『なんか凄いの』程度の漠然とした認識があるだけだ。

「そっか。元々誰かの落とし物なんだ、これ。」
「……なら、返そう。きっと落とした人も困ってるし。」

あまり悩む素振りも見せずに即断した。
中々豪胆な話である。

176皆上 旭『アシュター』:2014/02/02(日) 21:17:31
>>175
「じゃあ早い内に行く事にするか……
 何事も無ければいいけどな、そんときは任せろよ」

さて、頼れる大人はだれだろうか。
半魔なら、守護者につてのある者も居るだろう。早い内に相談しておこう……

177GM:2014/02/02(日) 22:08:32

「うん、その時はお願いね。」
「正直これについては皆上君しか頼れる人がいなくてね……」

さて、若い半魔ともつながりがありそうな人物をこちらから提示する事は十分に可能だが……
今この場でやるのは無粋と言うものだろう。
何より――――

「ストロベリッている所大変申し訳ありません……」
「そろそろシフト交代の時間でございま……時間だぞー。」

――――そろそろ交代の時間だ。

178皆上 旭『アシュター』:2014/02/02(日) 23:10:04
>>177
「ああ、今行く」

スッと立ち上がってそのまま立ち去ろう。

「じゃあ、早い内に予定空けといてくれよな」

クラスメイトには聞かれてもいいか。

179GM:2014/02/02(日) 23:16:54

「オッケー。じゃ、また後でね!」

後方で何やら悶えている緋葉の方を振り返る事もなく、キミは店員……もとい、犬耳執事のシフトに入る。
後日何やら妙な噂が立ったらしいが、その辺は今語るべき事ではないだろう。

――――ともあれ、事件は収束に向かう。
キミの役目は、一先ずお終いだ。

【SYSTEM】
全てのシーンが終了しました。
ポストアクトに移行します。

180GM:2014/02/02(日) 23:33:05
先ずは、お疲れ様でした。
これよりアフタープレイを開始します。

セッションに最後まで参加した―1点
SAを達成した―SAひとつにつき1点
最終人間性―~0:0点 1~20:5点 21~40:4点 41~60:3点 追加振りを行った:0点
ドミニオンアーツ―特技級合計Lv5 5点
良いロールプレイをした―1点
他のプレイヤーを助けるような発言・行為を行った(※)―1点
セッションの進行を助けた―1点
場所の手配・連絡他―1点

(※)の項目はPLからの他薦とします。それ以外の項目にはチェックをどうぞ。
なお、場所の手配・連絡についてはぶっちゃけ達成が不可能なのでGM権限で差し上げます。
全体の他薦が出そろい次第、GMが集計を行い最終的な経験点を配布します。
各自、他薦する項目があるならその項目と、GMに経験点を与えるかどうかのチェックを提示してください。

181エシェット=グラヴァーダ:2014/02/03(月) 01:01:23
いやぁ、流石に私一人で勝てるような相手じゃなかったからねぇ。
敵を蹴散らすその姿の頼りになること頼りになること。
そういうわけで、「他のプレイヤーを助けるような発言・行為を行った」については文句なしにマルだ。

182皆上 旭『アシュター』:2014/02/03(月) 19:42:27
エシェットが居なければ死んでいた。よって文句無し

183GM:2014/02/03(月) 21:07:47
ではPLは合計16点の経験点をどうぞ。
以上でアフタープレイを終了します。
お疲れ様でした。

184エシェット=グラヴァーダ:2014/02/03(月) 21:59:02
……おっと、すまない、GMに経験点を与えるかどうかのチェックをし忘れていたね。
いやホントすまない。悪気があったわけじゃあないんだ。
改めて、楽しいセッションをありがとう。GMも経験点を受け取ってほしい。

185皆上 旭『アシュター』:2014/02/03(月) 22:34:52
あ、自分も忘れていた。
同じくGM経験点をどうぞ


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