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145ピクセルリマスター記念:2021/09/23(木) 23:25:01
FINAL FANTASY IV #0684 最終章 決戦(6)
ゼムスへと続く道は月の民の作った人造的な水晶宮から一転、ここまでに通ってきた
月の洞窟や山岳に近い、洞窟状の場所であった。
しかし地下深く続くその道のりは果てしなく長い、下へ下へ進む最中に覗いてみたところ底知れぬ闇が広がっているだけであった。
作戦は一刻をあらそうが消耗も激しい、幸運にも道中に身体を休める結界が張られている小部屋を見つけることができた。
結界内部にコテージを二つ張った。一つはセシル達男性陣、もう一つはローザとリディアのためのものだ。
片方のコテージからリディアが小さな姿を現す。
「リディアか。ローザはもう眠った?」
「あっ……うん」
月のクリスタルに道行かれたどり着いた中心核への道は、やはり激戦が待ち構えていた。
魔物の数も強さもこれまでとは比較にならないものであった。その中でメンバーの傷をいやすのは白魔道士であるローザである。
(ローザについてきてもらってよかった)
改めて彼女に感謝した。
(疲れているだろう……そっとしておこう)
彼女の眠るであろうコテージを一瞥しつつ、労いの言葉を心の中に留めておいた。
「カインは?」
コテージを張るやいなや、すぐさま眠ってしまったエッジの事は知っているのだろう。セシルのほかにもう一人、ここにいない人物の名を呼ぶリディア。
「この先まで行って見回りしてくるって言ってたよ……」
結界の小部屋の出口へ顔を向ける。結界の外、黒い深淵の先は数多くの魔物が闊歩する。
「そうなんだ」
相槌をうつリディア。セシルとローザの所にカインはなるべくここにはいたくないのだろう。リディアの頭はそんな考えがよふぎっていた。
もちろん、ここまでの道中は一緒に戦ってきたし、何か裏があるとも思わなかった。しかし今のセシルとローザの二人に対して
素直に一緒にいる事はできないのか。セシルは気づいているのだろうか?
「そういえばセシル。その剣は――?」
重い空気を打ち消そうとしてリディアは話題をかえる。セシルの腰の剣に眼をとめる。
「ああ、これはエクスカリバー。鍛冶屋ククロが僕の剣を鍛えてくれたんだ」
セシルがパラディンとしての道を歩み始めた時、父の声と共に自らに降ってきた聖なる剣。ミシディアに伝わる言い伝えを残した伝説の剣。
やや古ぼけたその剣が随分と立派な装飾と眩しい輝きを強くしていた。
「腕のいい鍛冶屋でね、この戦いに向けて剣を鍛えなおしてくれたんだよ」
巨人が破壊され、魔導船を最後の戦いにへと向かうわずかな間、ククロは寝る間も惜しんでこの剣を鍛えていたのだ。
「リディアにも感謝しなくちゃ」
「え」
静かにセシルの話を聞いていたが、予想外に自分の名前が出てきた事に驚きの声を上げる。感謝の心当たりを探したが、すぐには思い浮かばない


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