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ダンゲロス・アブノーマル 行動処理スレ
280
:
たびびと@GK
:2011/04/21(木) 22:21:51
最初は気付かなかったが……今は、オーロラが出た時から隠しようもないくらい強く。
寺院の敷地には、食欲を誘う媚薬にも似た香りが漂っていた。
「く、食いてぇ……」「ハァハァ……なんかエロい気持ちになってくるな」
「あの美幼女も食いてえ……」「俺は夕美子さんを」「えっ、じゃあ教祖を」
【ふ……ふふ……なるほど。
人肉食に調教されたこの教団員共は、この香りに興奮するというわけか。
どいつもこいつも……
――――――――――大妖怪の力をなめるな】
トットちゃんの9本の尻尾が、音もなく広がった。
と同時――その場の全員の変態性癖は、トットちゃんに一気に吸い尽くされる!
やはり並の変態は、彼女にとっては単なる『餌』にしか過ぎない!!
【ふ、ふはははははは!! 素晴らしい! 素晴らしい性癖のエネルギーだ!
あっ、ああああ!! こんなに沢山の性癖っ! あんっ……
一度に味わうなんて初めて……っ、ら、らめええええええええっ!!!】
快楽に悶えるトットちゃんは、艶めかしい喘ぎとともに股間から愛液を――
【……はっ!?】
「気づいたのね。そう、これが私の最後の仕掛け……」
【し、しまった……妾が絶頂に達したために、
テーブルの下のスープにさらに愛液が……!】
「はぁはぁ」「なんか更に美味そうな匂いがするぜ〜〜」
「び、美幼女の喘ぎ最高!!」「俺もトットちゃんを食べたい!」
「これがトランセンドサッカーだ!!」
かぐわしいスープの香りに、萎えたはずの教団員が復活している……
いや、トットちゃんの妖艶な喘ぎに触発されて、
むしろロリコン率が上がっているような。
――これは。
――理論的に……勝てないのではないか?
(妾が性癖をレイプすれば……溢れ出す愛液で、さらにスープの誘引力は増す。
人肉料理に調教されたこやつらは、何度萎えさせても……
そこに『ミレニアムスープ』がある限り復活する!
そして……料理が美味くなって結果的に得をするのは織原夕美子……)
トットちゃんが負けることはない。
相手が何度復帰しようと、性癖を何回でも吸いとばいいだけの話だ。
だが、この状況で調教されているのはどちらか……?
多種多様な人間の性癖達――まさに人間のフルコース。
それを食らっている自分は、既に織原夕美子のフィールドではないのか……!!
【こんな……こんな事が起こって良いのか……
性癖によって生み出されたものが、新たに同等以上の性癖のエネルギーを生み出すなど。
エントロピーの法則を無視しておるぞ……!!】
「ええ……だからこその『ミレニアムスープ』よ」
横に立つ慈衛が、彼女の疑問に答えを返す。
「無限に循環し、その度に力を増す性癖なんて……
本来はエントロピー的にあり得ない。
けれど例外的にそれを凌駕する存在がある。それは!
幼い少女の性感エネルギーの相転移よ!!」
【何ィッ!!】
「分かりやすくフローチャートで説明するわ!!
――つまりこういう事よ!!」
・性癖がレイプされる→変な触手が喘ぐ→気持ち悪いので更に萎え萎え
・性癖がレイプされる→美幼女が悶える→素晴らしい光景に股間復活
「女子高生フェチの私でも分かるくらい明らかな理論ッ!
萎えた触手より、美少女が悶える方が興奮する……!!
あなたはその姿になったことで、無限エネルギーの原動力と化したのよ!」
「そう――そして私は、その理論を元に『ミレニアムスープ』のレシピを考案した。
結果は……成功だったね」
【……そうか……妾は性癖や萌えをレイプするつもりが……
今はむしろ、新たな萌えを生み出す存在となっていたのか……!
ふふ、はははははははは……はははははっ……!!】
「もうあなたも私のメニューの一つ……
皆と同じ、仲間なんだよ」
――完全なる不能だったはずの『萎』が、新たな性癖を生み出した。
最初から彼女達は、自分を倒すのではなく……
変態の天敵のはずのトットちゃんでも、変態として受け入れられるように『調教』していたのだろう。
そうだ……この感覚、どこかで――
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