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ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第4巻 ーーー

1 : 名無しさん :2015/05/07(木) 21:39:07 pQG89lts
リョナSS総合スレです
仲良く進行していきましょう

保管庫はありませんので、保存は各自でお願いします


ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第1巻 ーーー
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/37271/1176397637/
ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第2巻 ーーー
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1312390724/
ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第3巻 ーーー
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1395500752/


旧板スレ
ttp://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/ryonani/1145776314/l50


2 : 名無しさん :2015/05/07(木) 21:47:09 ???
>>1


3 : 名無しさん :2015/05/07(木) 22:56:12 ???
新スレ出来たので斬首SS投下します。
既に完成しており、後はキャラ名を入れて、キャラに合うように少し修正するだけになってます。忙しい合間を縫って書いたので、あまり完成度は高くなく、本当に斬首描写だけって感じですので、キャラが立ちすぎてるキャラは勿体無いかなと思います。
と、いうことで今出ている2キャラは他のSSで使わせてもらいます。
リクエストはまだ受け付けるので誰か良いキャラ(適当に扱えるようなキャラ)がいたら教えてください。


4 : 名無しさん :2015/05/07(木) 23:50:10 ???
>>1


5 : 名無しさん :2015/05/08(金) 00:07:22 ???
ナコルル・リムルルは反応の違いがお互いを引き立てそうでいいね
先にちょんぱされた方の生首を見せ付けられた反応とか妄想しがいあるよね


6 : 名無しさん :2015/05/08(金) 00:33:36 ???
>>3です
>>1さん乙です


7 : 名無しさん :2015/05/08(金) 00:42:09 ???
>>3
暗殺教室の倉橋さんあたりなんてどうでしょう?
http://www.ansatsu-anime.com/images/e10.png


8 : 名無しさん :2015/05/08(金) 10:53:42 ???
>>7
ベタに茅野さんの方が良くない?


9 : 名無しさん :2015/05/08(金) 19:09:59 ???
今のところ>>7>>8あたりに傾いてますが、他に案はありますでしょうか?ほんと大したことないSSですので‥


10 : 名無しさん :2015/05/08(金) 21:22:33 ???
ぜひとも読みたいです!


11 : 名無しさん :2015/05/08(金) 21:29:47 ???
では流れに乗って暗殺教室のキャラで行きたいと思います
倉橋陽菜乃http://www.ansatsu-anime.com/images/e10.png
茅野カエデhttp://imgcc.naver.jp/kaze/mission/USER/20150406/23/2129633/553/640x360x23d928983f714a10ef7f2d50.jpg
岡野ひなたhttp://www.ansatsu-anime.com/images/e4.png
の中から一人を処刑しようと思いますが誰が良いですか?
他の人でも全然構いませんが!


12 : 名無しさん :2015/05/08(金) 21:44:44 ???
わたしは>>7でも>>8でもないので
>>11さんの好きなキャラでお願いしますw


13 : 名無しさん :2015/05/08(金) 21:47:15 ???
あっいや別に>>7さん>>8さんでなくても良いですよ
画像観て可愛いと思ったキャラで笑
まぁ何も無いようでしたら僕が適当に選んで書きます


14 : クディルの人 :2015/05/08(金) 23:29:40 ???
>>1
流れぶった切ってすいません。
前スレの大豊作ぶりに感動すらしちょります。皆様乙です。
自分の方は手直し出来次第続き投下と言いながら手直しどころか全部書き直しレベルなので
その間、短いですが前スレ>>988の飛鳥対ブライアンを数日内に投下したいと思います。

>>3さん
どんなキャラでも斬首楽しみにしてます


15 : 名無しさん :2015/05/08(金) 23:33:27 ???
>>11
うーん‥三人ともかわいいですねぇ
倉橋さんとか結構ツボ


16 : あかねの人 :2015/05/09(土) 02:42:53 ???
どうも、新スレ乙です。
>>14
ブライアン×飛鳥の投下楽しみです。


前スレでリクエストのあった処刑ものを、短いですが書いてみました。
元ネタはジャンヌ=ダルクですが、特定の元ネタはありません。
しかし、バレー部主将とか青髭の旦那とかに影響を受けていると思います。


17 : あかねの人 :2015/05/09(土) 02:44:03 ???
1.

――イングランド王国占領下ルーアン ヴィエ・マルシェ広場――

一人の少女が成人男性が両手でも抱えられないような大きな木柱に磔にされていた。
鉄鎖が肉に食い込み、赤く鬱血するほどきつく縛られ、少女の顔や身体のあちこちには暴行の痛々しい傷痕が見て取れた。

『オルレアンの魔女め、報いを受けろッ!』
『なにが聖処女だッ!! 汚らしい阿婆擦れじゃないかッ!?』
『悪魔の手先め、正体を見せろ』

周囲では野次馬達が少女に向かって罵声を浴びせかけ、なかには拳ほどの石を投げつける者もいた。
磔にされた少女――ジャンヌ・ダルクの顔に投げつけられた石が当たった。それに呼応するように周囲の野次馬達も面白がって石を投げつける。

「――ッ」

投げつけられた石が身動ぎすら出来ない少女の顔にあたり、額から一筋の血が頬を伝って流れ落ちた。
それでも口を固く結び、じっと耐えるその姿は、祖国においてオルレアンの乙女と謳われた聖女としての品格を失っていなかった。

(主よ、これは試練なのですか? 主よ、我を救いたまえ)

ジャンヌは瞼の裏に映る十字架に問いかけるも、彼女が信じる神はなにも応えない。
かつて、農村の純朴な娘でしかなかったジャンヌに啓示を与え、戦いに駆り立てた神はなにも応えなかった。
どれだけい祈ろうとも、どれだけ求めようとも。

『投石を止めよ、異端者ジャンヌ・ダルクを火刑に処することは異端審問裁判にて決定されている。
 何人たりともこの決定を覆すことは許されない。投石を止めぬ者は牢屋にぶち込むぞ』

異端審問官の呼びかけと周囲の兵士達の制止によって、ようやく投石が鎮まった頃、ジャンヌの顔や腹には真新しい痣が幾つも浮かんでいた。

「主よ、これは報いなのですか? あなたの子らを殺した私の罪だというのですか?」

自身の窮地を救わない神への疑念が聖処女の胸に渦巻く。
罵声を浴びせかけられても石を投げつけられても歪むことのなかった信仰篤き少女の口元が震えるように歪み、瞳からは涙がこぼれた。

『イングランド軍を駆逐し、王太子をランスへと連れて行き、フランス王位に就かしめよ』

聖人を遣してまで伝えられたあの声はなんだったのか? 戦うこと以外にどのような方法を採ればよかったのか?
磔にされた少女の咽び泣くような問いかけに答えるものはいなかった。
ジャンヌが己が罪を神に問うている間も着々と火刑の準備が進められていた。
足元には大量の藁や薪が積み上げられ、そのうえに油が掛けられていく。兵士達は次第に熱を帯びていく野次馬達を火刑台から離れさせ、松明に火を灯す。
自身の処刑の準備が着々と行われているさまを見せ付けられ、篤い信仰心で守られていたジャンヌの心にも恐怖が芽生え始めていた。


18 : あかねの人 :2015/05/09(土) 02:45:17 ???
2.

『これより、神の名において刑を執行するッ!!』

異端審問官が仰々しい仕草でそう宣言すると、火刑台を囲む民衆から大きな歓声が上がった。

「主よ、我を導き給え」

震える声がジャンヌの口から漏れる。されど、かつて聖処女と謳われた少女の祈りは民衆の野次によってかき消されてしまう。
そして、火刑台に炎が放たれ、むせ返るような獣油の燃える臭いと煙が、磔にされた少女の身体を這い上がり、天に昇っていく。

「かはッ……がぁッ」

立ち上る煙に呼吸を遮られ、ジャンヌは喘ぐように酸素を求め、空を仰ぎ見た。
吸い込まれそうな蒼い空が徐々に黒く霞んでいく。

(主よ……主よ……何故、我を見捨て給う)

燃え盛る炎がジャンヌの身体を舐めるように焼きはじめる。熱は痛みへと代わり、耐え難い苦しみとなって少女を襲う。

「ア゛ア゛……アア゛ァァァ」

言葉にならない悲鳴を上げ、ジャンヌは必死で熱から逃れようと身体を揺する。
しかし、鎖できつく締め上げられた身体は微動だにしなかった

『ははッ、魔女めッ!! 浄化の炎で清められよ』
『もっと、もっとよく見せろ。魔女の苦しむさまを!!』
『聖女を騙るペテン師め、地獄に堕ちろ』

火刑台の炎に呼応するように野次馬や兵士達のボルテージも上がっていく。

(私が……魔女。私はただ民を祖国を救いたかっただけなのにッ。神のため戦っていたはずなのに――)

誰かのために戦ってきた。信仰のために戦ってきた。その結末がこれなのか。
民衆から罵られ、異端として魔女として焼かれる。これが結末なのか。

「ああ、なんて無意味な――」

爛れた口がつむぎだした最後の言葉は、誰に届くこともなく、轟々と燃え盛る炎の中に消えた。


19 : あかねの人 :2015/05/09(土) 02:47:14 ???
3.

――フランス王国ブルターニュ地方とある城にて――

室内は濃密な死の香りに満ちていた。
石造りの床には真新しい血で多くの図形や何らかのシンボルが描かれ、壁には棚が備え付けられ、邪悪で猥らな知識を湛えた多くの書籍がひしめいていた。
しかし、ひときわ目を引いたのは、大きな五芒星の中央に横たわる全裸の少年とそれに覆いかぶさる壮年の男。
男は少年の首に節くれだった指を巻きつけ、爪が食い込むほど強く、締め上げていた。

「――ッ」

まだ幼さの残る少年の顔は絶望に染め上げられ、涎の垂れた口端からは空気の漏れるか細い音がわずかに鳴っていた。
壮年の男――ジル・ド・レはそんな少年を無感情な目で眺めながら、自身の逸物を深々と少年の尻へと突き入れる。
その浅ましい姿には、かつてオルレアンの乙女とともに戦場を駆け抜け、救国の英雄と讃えられた知将の面影はなく、邪悪で醜悪な悪鬼のそれへと変貌していた。
腰の動きが徐々に早くなり、その汚らしい液体を幼い体に吐き出した時、少年は既にこと切れていた。
ジルが逸物を少年の尻から抜いたとき、その顔は失望に満ちていた。

(何故だ……何故、私は罰せられない?)

崇敬の対象であったオルレアンの乙女を失い、失意のうちに所領に帰ってからの8年間。ジルは冒涜的な行為に耽っていた。
国王をも凌ぐ財力を湯水のように使い、錬金術や黒魔術に耽溺し、多くの少年少女に陵辱を行い、命を奪った。
しかし、神は彼を罰することはなかった。ありとあらゆる涜神を積んだ狂気の貴族を野放しにしていた。

「なぜ……私は生かされ……ジャンヌだけがッ」

慟哭とともに、ジャンヌと過ごした日々が脳裏に甦る。
野花のような素朴な笑顔に癒された。
従軍の経験などないのに旗を持ち、誰よりも戦場を駆け回る雄々しさに勇気が湧いた。
神を疑うことのない篤い信仰に憧れた。
だが、彼にとって眩い光であった少女はもういない。純朴な信仰を持った少女はもういない。
主はジャンヌを見捨てたのだ。

「いや、違う……神など最初からいなかったのだ」

ジルがそう漏らしたとき、扉を蹴破って兵士達が流れ込んできた。

「――そうか。なら、ジャンヌはただの人間に罰せられたのか?」

ジャンヌの死も、数千年にわたって続けられてきた人の営みの一部でしかなく、そこに信仰が介在する隙などなかったのだ。

「私もジャンヌの人生にも意味もなかったのだ。信仰のなんと無意味なことか」

渇いた笑いが口から漏れだし、それはやがて哄笑へと変わり、その神を冒涜する嘲笑は処刑される直前まで止むことはなかった。


20 : あかねの人 :2015/05/09(土) 02:49:43 ???
以上終わりです。
もし、感想やアドバイス、リクエスト等あればお願いします。


21 : 名無しさん :2015/05/09(土) 20:46:59 ???
ジャンヌはいいねえ、原点だねえ


22 : 名無しさん :2015/05/09(土) 22:56:39 ???
ノエルの人です

まさかジャンヌ・ダルクを選ぶとはビックリ
そういえば「ジャンヌダルク処刑裁判」という本が復刊されますね
1冊で新作のゲームソフト買えるレベルの値段ですけど…

さて、不破さん&矢田さん首吊りSSですが
まだちょっと時間かかりそうです…(汗
あと山場が2つぐらいあるので、もうしばらくお待ちくださいー


23 : 名無しさん :2015/05/09(土) 22:59:22 ???
>>22
楽しみです!気長に待ってます!


24 : 名無しさん :2015/05/09(土) 23:00:45 ???
>>22
ぜひ上履きかローファーが脱げる描写をお願いします!!


25 : 名無しさん :2015/05/09(土) 23:31:21 ???
僕も斬首SSですが、とうの昔にほとんど出来ており、後はキャラ決定と投下だけだったのですが、書いて保存しておいたPCを家に置いたまま出張するという荒技をやってのけた為、遅くなりました。今日の夜中までには帰宅して投下できるかと‥。そんなこんなでまだキャラ変は出来るので何かリクエストありましたら、どうぞ。ちなみに今は暗殺教室の茅野さんか陽菜乃ちゃんあたりで考えてます。


26 : 名無しさん :2015/05/10(日) 02:20:10 ???
「…っふぅひぃ…っ!ぁあっ…はあぁ!いやぁ…いやぁあっ…!!」
首枷に頭を通され、その頭上には鋭い光を放つ刃。
「ゆぅ…許してぇ…!!こっ…怖い…死にたくない…っ!!」
首枷の淵にしがみ付き、頭を抜こうと足掻く倉橋陽菜乃…。自分が何故斬首されそうになっているか分からないのに、とりあえず謝るところに彼女の人柄が表れている。

彼女は今地下室の様な所で仰向けに寝かされている。小柄ながらも美脚の脚は黒ハイソに包まれており、ローファーを履いている。そう、彼女は制服のままなのだ。制服の少女が地下室に寝かされているだけで異常な光景だが、彼女は首枷に頭を通され、その上には大きな刃物ーつまりギロチンがある。

陽菜乃の顔面は蒼白。脂汗塗れになって、てかりをも帯びている。普段の天真爛漫な彼女からは想像も出来ない様な姿だ。
歯をカスタネットのように打ち鳴らし、瞳は瞳孔が開き切って、落ち着きなく泳ぎ…血走り‥

彼女はまさに処刑されようとしているのだ。理由は誰にも分からない。誰が仕掛けたのかも分からない。だがその事実だけは確実なのだ。そしてそれは本人が一番よく分かっていた。

「あぁ゙ぁあっ!!あぁ゙ぁあっふあぁぁ―――!!!ぎゅやぁ゙ぁあっはぁあ―――!!!!あぁ゙っ!!あ゙ぅ゙わぁゎあ゙――!!!」
首枷にしがみ付き。何度も何度もその狭い穴から頭を引き抜こうと足掻く。
錯乱状態。恐怖から喚き散らす事しか出来ず、無駄にその足掻きで首の皮が破け、傷だらけ、血まみれに。

脚を激しくバタつかせているためローファーは半脱げ状態になっている。普段から上履きやローファーを脱ぐ癖のある彼女も今はそんなことを気にしてる場合では無い様だ。その格好は無様としか言いようがない。


27 : 名無しさん :2015/05/10(日) 02:21:10 ???
その瞬間は呆気なく訪れた…

『ドゴォン!!』
陽菜乃の首が桶の中へ落ちる。と同時に身体は大きく跳ね上がる。そのせいで半脱げだったローファーも完全に脱げて足元にバラバラに転がる。
桶に転がる陽菜乃の首。
口、鼻、眼窩から血が滲み出る。
粘ついた血を溢れ出させる口元は神経反射なのか「ぱくぱく」と言う動きを繰り返す。

眼窩から眼球が飛び出さんばかりに見開いた目元。黒目は両目とも上方を向いており、ほとんど白目を剥いている状態だ。
生気を失った蒼白の肌。その肌は恐怖と絶望に深く皺を刻んで死の瞬間の表情を貼り付けている。驚愕の表情というのがぴったりの表情だ。

首を失った身体は、いまだに首枷にしがみ付き小刻みに震え、まるで未だに抗い続けるかのように震え続けていた。

首を失った陽菜乃の身体。
痙攣を続けるその体。首を失い血を吹き出しながら激しく身体を痙攣させる。
指先は未だに首枷を掴み、脚を大きく開きつま先を露わにさせた無様な格好。黒ハイソの足裏はやや汚れているようだ。清純派の彼女にしては意外である。

シューっという音と共に失禁が始まる。死と共に弛緩し始めたらしい。恥ずかしげもなくお漏らしを続ける陽菜乃。制服のスカートに大きな染みを作ってしまう。痙攣と共に辺りに飛び散る尿。
プーっという音と共に脱糞も始まったようだ。ベチャベチョ。スカートでは収まりきれなかった尿で出来た水溜りに軟便をパンツから溢れ出させる。

眼球剥き出し血を滴らす舌はだらしなく延び‥
不様に口をあんぐりと開け放ち、鼻の下を伸ばす‥鼻からは大量の鼻水を溢れ出させる。首が落ちた桶は彼女の血液と体液で溢れかえっている。

誰もが目を背ける哀れな生首。
斬首と言う、惨ったらしい末路。

やがて目玉を引っ張る筋肉が弛緩したのか黒目が落ちてくる。右目は右を向き、左目は下を向く、何れにせよ明後日の方向を向く顔になってしまった。

http://i2.gamebiz.jp/images/medium/99393030955433821bf6980016.jpg


28 : 名無しさん :2015/05/10(日) 02:25:34 ???
今回は暗殺教室の倉橋陽菜乃ちゃんを処刑してみました。初めて(この掲示板以外ではSSを書いていましたが)なので下手くそですみません。
今回は情景描写に力を入れてみました。単なる処刑妄想って感じですが‥まぁこれも一つのリョナ妄想ってことでお手柔らかにお願いしますw
>>24さんの書き込みを見て急遽靴脱げ描写をぶっこんでみましたがどうでしょう。
他の方のリクエストも受け入れてみたいなーと思うので次は茅野カエデちゃんの絞殺妄想とかどうかなーと思ってます。


29 : 名無しさん :2015/05/10(日) 13:06:53 TuGth5Wo
>>26>>27
おぉ!素晴らしい!臨場感が半端ないですねw
清楚から一気に無様に堕ちぶれる感じが堪らないです!
あなたの次回作も期待してます。
ノエルの人さんの次回作も楽しみです!


30 : 名無しさん :2015/05/10(日) 13:07:57 ???
あっすみません!
ageてしまった


31 : あかねの人 :2015/05/10(日) 22:03:12 ???
>>26>>27
乙です。
首が斬られて桶に落ちる描写を見て、スカイリムの処刑イベント思い出しました。
まあ、あれは処刑されたのオッサンだったけど……。


32 : 名無しさん :2015/05/10(日) 22:57:33 ???
>>31
いえいえ下手くそでお目汚し失礼しました。迷惑でなければ、また違うのが出来ましたら投下したいと思ってます。
あかねの人さんの次回作も期待してます!


33 : 名無しさん :2015/05/10(日) 23:18:16 ???
>>28
はじめてこの板に投下されたのですね
これからは是非、倉橋の人と呼ばせていただいてもいいですか(笑)

不破さん&矢田さんSSでちょっと質問ですが、エロ表現とかも入れていいですか?
実際に襲う内容になるので、陵辱シーンが入りそう(ていうか入った)ですので


34 : 名無しさん :2015/05/10(日) 23:22:54 ???
>>33
はい。皆さんの素晴らしいSSを見ていたら創作意欲が掻き立てられましたw
あっはい是非倉橋の人でw

不破ちゃん&矢田さんは僕がリクしたのでは無いのですがエロ表現に関しては個人的にはあっても全然OKです!でもあまりハードすぎるエロはちょっと苦手かも…って感じですかね。


35 : 名無しさん :2015/05/10(日) 23:27:03 ???
首吊りSSリクエストした者の一人です!全くもって倉橋の人さん(早速使わせてもらいました笑)と同じ感じです!ただリクエストしたのは僕が二重人格じゃない限り僕だけでは無いはずなので他の人はちょっとわかりませんが…多分みなさんリクエストを受け入れてもらっただけで嬉しいと思いますのでOKかと!笑
投下楽しみにしてます!


36 : 名無しさん :2015/05/11(月) 07:49:34 ???
倉橋の人です。
次は茅野カエデちゃんの絞殺妄想を作成中です。
今は暗殺教室がトレンドのようなので、この波に乗っておきますwやはり暗殺教室のヒロイン(?)と言えばカエデちゃんですね。思いっきり無様にしてあげようかと思ってます。


37 : 名無しさん :2015/05/11(月) 20:19:49 ???
>>36
おぉー楽しみです!


38 : 名無しさん :2015/05/13(水) 09:06:06 ???
一時期すごく盛り上がってたのに最近は静かだねw
いや別に嫌味とかじゃなくて変化が面白いなと思った
俺もSS書こうかなー
絵師になるよりはSS書きの方がなりやすそうだけど、皆さんクオリティ高すぎて下手くそな自分が書いて大丈夫なのかが不安だ


39 : 名無しさん :2015/05/13(水) 12:43:57 ???
クディルの人です。
倉橋の人乙です。処刑される直前のパニックになっている描写が素晴らしくそそりました。
是非カエデちゃんも無様にしてあげてくださいw

>>38
ガンガン投下してくだせい!
自分も
リョナりたいキャラに限ってエロ絵すら希少→じゃあ自分で描くか→高校時代美術が1だった画力→字なら書けるか
という経緯で書き始めました(書きたいと思ったキャラ達はまだ全部は書いてないですが)。
お待ちしてます。


40 : 名無しさん :2015/05/13(水) 15:27:28 ???
カエデちゃんの絞殺妄想、脱糞描写までしちゃって大丈夫かな?
倉橋さんの時は特に考えずに入れちゃったけど…


41 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:20:05 ???
どうも、あかねの人です。
ちょっと、オリジナルのヒロピンものに挑戦してみました。
そして、轟沈。オリジナルで書くの難し過ぎてワラエナイ
拙いものではありますが、皆さんの妄想の糧にでもなれば嬉しいです。


42 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:21:19 ???
1.

廃墟の割れたガラス窓から射し込む蒼い月光が、冬の夜闇をいっそう深いものにしていた。

「なにも怖がることなんてないんだよ、お譲さん」

黒いローブを身に纏い、黒い仮面で素顔を隠した男の声は、その奇異な姿に相反して柔らかかった。慈愛に満ちているとさえ言ってもよい。
しかし、学習机をロープで縛って作られた即席のベッドに手足を縛られ、猿轡をかまされた少女の瞳は恐怖で濡れていた。

「そう、なにも怖がることはない。君の尊い魂は我らの神の一部となり、永劫の刻を生きることになるのだから」
「……!」

仮面をつけた男の手には銀色に輝く大きなナイフが握られていた。

「怯えることはない。心を落ち着けて」

少女の服と下着が音を立てて裂かれ、まだ膨らみきらない柔らかな乳房がこぼれる。

「さあ、神にその魂を捧げよ」

幼い胸にナイフがあてがい、そして、身をよじる少女の心臓を一息に――

「そこまでだッ!!」
「!?」

仮面から覗く男の瞳が驚愕に見開かれる。自身と生贄の少女以外は誰もいないはずの廃墟の一室に一人の女が立っていたからだ。
否、それだけではない。その女の格好は異様だった。
肉感的なボディラインを灰銀色の金属製のボンデージで覆い、顔の口から上を灰銀色のドミノマスク――いわゆる女王様マスクで隠している。

「な、何者だ、貴様はッ!?」
「悪に名乗る名は――」

もはやテンプレともいえる返しだったが、彼女がそれを言い終えることはできなかった。

「死ねッ」

仮面の男は手に持ったナイフをボンデージ姿の女に向かって投擲したのだ。
縛り付けられた少女は思わず目を瞑る。助けに来てくれた――と思われる女性の喉に深々とナイフが突き刺さるのを幻視した。

「正義のヒロインの口上を邪魔してんじゃねぇよ、カスが」

余裕の声に誘われるように目を開くと、女の指には投擲されたナイフが受け止められていた。
そして、

「ほら返すぞ、受け取りやがれ」

手首のスナップだけで軽く投げ返されたナイフは、驚愕に目を見開く仮面の男の額に深々と突き刺さり、絶命に至らしめた。
動かなくなった男に興味をなくしたのか、マスクの女はゆっくりと少女に近づいてくる。

「いま、助けてやるからな」

少女を拘束するロープを切り、猿轡を外す。

「……プハッ。あ、ありがとうございます。あ、あの、えっと……」
「焔を焚き付けるもの――ヴォルヴァドスの使徒アカネ。それが私の名前だ」

マスクの女は頬を朱に染めて礼を言う少女に向かってそう名乗ると、廃墟の窓を突き破って蒼い月が頼りなく照らす夜闇へと消え去った。


43 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:22:33 ???
2.

藤堂茜は小さな探偵事務所の所長である。
27歳にして一国一城の主といえば聞こえは良いが、事務所は汚い雑居ビルの一室で、仕事は浮気調査や人探し等が大半。
2年前に失踪した両親の跡を継いで探偵事務所の所長になったものの、フィクションと現実のギャップにやりきれないものを感じていた。
もし、父親の代から勤めている古参の探偵が残ってくれていなければ、跡を継ぐのを諦めて看板を下ろしていただろう。

「……とはいえ、こう毎日書類仕事だとなぁ」

溜息とともに、事務机の上に詰まれた書類を見つめる。家業を継いだとはいえ、経験の浅い茜に現場仕事が回ってくるはずもなく、書類と格闘する日々が続いていた。

「まあ、最近じゃ、あっちが本業みたいなもんか」

事務机のうえにつまれた書類を投げ出し、テレビをつける。
そこには、先日助けた少女が映っていた。。

『それでは、貴女を助けたのは警察ではないんですね?』
『はい、違うと思います。その……少し奇抜な格好をしていらしたので』
『それはいったいどんな?』
『そ、その、ちょっとエッチな格好でした』

などと、インタビューを受けおり、

『我々、取材班は謎の痴女の正体に迫るべく、今後とも取材を続けていこうと思います』

と、レポーターが興奮気味に息巻いていた。

(まるでアメコミのヒーローだな)

そんな様子を見て、茜は思わずにやけてしまう。
世間を賑わせる正義の味方が、小さな探偵事務所のお飾り所長だとは誰も想像だにしないだろう。
そう、藤堂茜は1年前におきたとある事件をきっかけに正義の味方になった。
はじめは街のチンピラを懲らしめる程度であったが、今では街に蔓延る謎の秘密結社と戦っている。
秘密結社の名前は『星の智慧派』。何の神を崇めているかは調査中だが、街で誘拐や殺人事件を起こしているカルト集団である。
そして、おそらくは両親の失踪と関係している組織だ。
しかし、奇妙なことに、警察がこの教団が起こしている事件について、捜査を進めている様子はなかった。

「だからこそ、私がやらないと。私にはその力があるんだから」

炎を模したような痣が浮かぶ右手を握りこむ。
1年前におきた事件で死ぬはずだった彼女は一つの契約を交わした。
『焔を焚き付けるもの――ヴォルヴァドス』と名乗る神と交わした契約により、死を免れ、力を得た代わりに、
彼女はヴォルヴァドスの使徒となり、かの敵と戦う使命を背負ったのだ。

「こんな使命なら、願ったりだ――痛ッ!?」

握りこんだ右手の痣に刺すような痛みが走り、血が流れた。

「……今夜も現れやがったか」

藤堂茜は猫科の野生動物のような獰猛な笑みを浮かべ、闇が蔓延る夜の街へと飛び出した。


44 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:23:48 ???
3.

夜の街を銀の弾丸が駆け抜ける。
すでに変身は済ませている。焔を焚き付けるものとの契約により、藤堂茜はヴォルヴァドスの使徒アカネへと変身する。
纏う衣はパンツスーツから装甲化されたボンテージとドミノマスクへ、鴉のような黒髪は銀糸の如き輝きを放つ長髪へと変貌し、
身体能力も強化され、ビルからビルへと飛び移りながら移動することも容易いことだった。

「……見つけたッ!!」

強化された視力が敵の姿を捉える。
場所は建築途中で放棄されたビルの一角。警察官が2人の少女を庇うように、喪服のような黒いスーツに身を包んだ不審者と対峙していた。
拳銃を持つ手は震え、立っているのがやっとの状態に思えた。
黒スーツの不審者の手には銀の輝きがあった。
先日のようなナイフではない――刃渡りが1メートルほどもあるナイトソードが、哀れな犠牲者を刺し貫かんと虚空に閃く。

「間に合えぇェェ――ッ」

アカネは渾身の力を込めてビルの屋上を蹴り、黒スーツの敵に突撃する。

「!?」

砲弾の如き勢いで上空から飛来する何かに気付いたの黒スーツの不審者が大きく跳び退ったため、
アカネの上空からの奇襲はアスファルトを砕いて地面に大きなクレーターを作るに留まった。

「おい、大丈夫か?」
「あ、ああ。き、君は?」

突如、空から降ってきたアカネの問いかけに対して警察官は困惑したように尋ねる。

「話はあとだ。逃げられるか?」
「す、すまない。脚をやられて……」

よく目を凝らせば、警察官の太腿と肩は血で赤黒く濡れていた。

「わかった。でも、できるだけ離れててくれ」

アカネはそれだけ告げると、視線を剣を携えた敵に向ける。
喪服のような黒いスーツを身に纏い、素顔を黒い仮面で隠した異様な風貌の女だった。
右手の痣からピリピリとひりつくような痛みが奔り、とろりと血が一滴流れた。

「てめぇ、なに者だ?」

吠えるように声を荒げるアカネに対して、仮面の狂信者は静かに答えた。

「私は選定者。神の依り代を探すもの」


45 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:24:57 ???
4.

(選定者? 神の依り代? どういう意味だ?)

黒いスーツの女の言っていることは全く理解できないが、ひとつだけ分かることがある。ヴォルヴァドスとの契約の証が教えてくれる。
それは、この女が倒すべき敵だということだ。

「我が魂に眠りし焔よ 盟約の言葉によりて 深淵の闇を打ち払う蒼き刃となれ」

アカネの呪文に呼応するように蒼い燐光が収束し、その手には蒼白く発光する一振りの剣が握られていた。

「ハァァ――ッ」

アカネは女狂信者に肉薄し、剣を大きく振りかぶり、上段から打ち下ろした。
激しい擦過音が響く。
アカネの剣撃は女が手にする銀の剣で払われてしまうが、払われた剣撃の勢いに遠心力を上乗せし、横薙ぎの回転斬りで相手の胴を狙う。
これはバックステップで避けた女のジャケットとシャツを裂くにとどまった。

「まだまだッ」

気炎を吐きながら、距離をとろうとする女の喉を狙って突きを繰り出す。

「まるで児戯だな」
「なッ!?」

仮面の奥の瞳がスッと細められる。女は蒼白く発光する剣に銀剣を添えるようにして軌道逸らすと、そのまま滑らせるようにアカネの右腕を断ち切った。

「あっ!? ア゛ア゛ァァ」

一拍遅れて脳を焼く痛みがアカネを襲う。激痛に耐え切れず、そのまま膝をついて、血が噴出する右肩を左手で抑える。

「あ゛ッ!! 腕……私の腕……どこッ!?」

視線を上げると女の手にアカネの右腕が握られていた。それはビクビクと痙攣しながら、女の手から逃れようと悶えていた。

「なるほど、ヴォルヴァドスの使徒か」

女は切断されたアカネの手に浮かんだ痣を見て、得心したかのように数度頷き、その腕をアカネに向けて放り投げた。
右腕は自ら意思を持つようにアカネへと這っていく。

「ハァ……ハァ……」

荒い息をつくアカネが自らの腕を掴み上げ、接着するように切断部を合わせると、接合部からドロリとした玉虫色の粘液が溢れる。

「再生しているのか? 興味深いな」

既にアカネの身体と切断された右腕はひとつになっていた。傷ひとつない元通りの姿に。
アカネの身体は1年前にヴォルヴァドスと契約したときから常識ではありえない再生力を得ていた。

(ハハッ。まさか腕を切られてもくっつくとは思わなかったな。これじゃあ、化け物は私じゃねぇか)

自虐的な笑みで口角を吊り上げ、立ち上がる。既に腕を切られた痛みはなくなっていた。


46 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:26:25 ???
5.

再度、呪文を唱え、蒼白く発光する剣を構える。
アカネのそんな姿を、黒いスーツの女は科学者が実験動物を観察するように見つめていた。

「舐めんじゃねぇッ」

契約により強化されている身体能力を駆使し、一瞬で相手の間合いギリギリまで接近し、一気に跳躍する。
相手を飛び越え、空中で反転し無防備な敵の後背に着地すると、その頚椎に向かって横薙ぎの一撃を繰り出す。

(捉えたッ!!)

蒼白く発光する剣が相手の頚椎に吸い込まれるように閃く。
しかし、

「えっ!?」

急所を切断するはずだった一撃は虚空を斬るのみ。
そして、仮面の女が振り向きざまにはなった突きが、装甲ボンデージの隙間を抜ってアカネの心臓を貫いた。

「がッ――」

短い悲鳴とともにゴボゴボと止め処無く血塊を吐き出し、さらに剣を引き抜かれた傷口から血が勢いよく溢れ出す。
だが、溢れ出し血液は数瞬後には、アカネの身体を意思を持つ群体のような統制された動きで這い上がり、傷口や口腔から体内へと帰っていく。

「心臓を突いても死なないのか。これは面白い検体だな」

仮面の女の瞳がスッと細められ、声には嗜虐心に濡れた吐息が混じる。

「く……クソがッ……」

実験動物を見るような女の瞳に危険を感じ必死に立とうとするが、力が入らず、無様に倒れこむ。
アカネの肉体は致死の傷でも再生するが、それは致命的なまでに体力を消耗する。傷が治っても死ななくても戦い続けられるわけではないのだ。

「次は首を斬り取ってみようか」

黒い仮面の女がもつ銀の剣がアカネの首に向けられたそのとき――

パァンッ

と渇いた発砲音が響いた。

「早く逃げるんだッ!!」

叫び声とともに連続した銃声が響く。脚と肩を刺し貫かれ、避難していた警察官がアカネの危機に銃を発砲したのだ。
リボルバーから撃ちだされた弾丸のひとつが女の額に吸い込まれていくの、アカネの常人ならざる眼が捉える。
しかし、女の仮面に当たる直前で、弾丸は物理法則を無視した軌道で逸れていった。


47 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:27:32 ???
6.

「官憲ごときが、そんな玩具で私を倒せるとでも思ったか」
「あ……ありえない」

5発の銃弾をものともせず、女は驚愕に目を見開く警察官に向けて右腕を伸ばし、

「次元と時空を統べる王よ 汝に請い願わん その暗き祝福で 我が前にある敵を討て」

邪悪な呪文を呟いた瞬間、拳銃を撃ち尽くして呆然と立ち尽くす警察官に『なにか』が衝突する。
まるで大型トラックに衝突されたかのように宙を舞った警察官の身体は建設途中のビルの外壁に激突し、水風船が破裂するように潰れた。

「あ゛あ゛あ゛ーーッ」

自分を助けようとした警察官の無残な最期を目の当たりにして、アカネは狂った獣のような咆哮をあげながら、仮面の女に突進する。
だが――

「いまの貴様では何万回挑もうと私には勝てんよ」

冷徹な囁きとともに銀の軌跡が虚空を舞う。

「がはッ!?」

アカネは四肢を切断され、無様にアスファルトのうえに倒れこんだ。
手足を失い悶えるアカネの脇腹を蹴り、仰向けに転がすと、仮面の女はその首筋に銀の剣をあてがった。

「さあ、実験の続きだ。その首を刎ねてみよう」
「殺してやる、絶対に殺して――」

アカネの雄叫びは遮られた。仮面の女の無慈悲な一撃がその首を刎ね飛ばしたからだ。
アスファルトのうえを転がるアカネの顔は怨嗟の叫びをあげた状態で刻を止めている。

「さすが首を刎ねれば死ぬか――!?」

黒いスーツの女が興味をなくし、その場を去ろうとしたとき、目の端に動くものを感じた。
切断された四肢と胴が歪なダンスを踊るように刎ね飛ばされた首に向かってモゾモゾと動いている。
いや、それだけではない。ヴォルヴァドスの使徒が流した大量の血液までも、ゆっくりとうねりながら頭部に集まり始めていたのだ。

「ハハ、四肢を切断され、首を刎ねられても死なぬか。これではいまの装備では殺しきれないな」

女は仮面を外し、哄笑を挙げる。その顔は見るもの全てを虜にするような魔性の魅力を秘めていた。

「次に会うときを楽しみにしているよ、戦いを運命づけられた可哀想な同胞」

切断された頭部に身体のパーツが集まっていくおぞましい光景をあとにし、喪服のように黒いスーツを纏った美貌の女はいまだ深い夜闇へと溶け込むように姿を消した。


48 : あかねの人 :2015/05/13(水) 17:28:58 QSBt9baA
以上で終了です。
まるで、続編があるような終わり方ですが、特に考えてないです(汗)
ヒロピンとクトゥルフ神話をミックスしものを唐突に書きたい欲求に駆られたので書いてみました。
ヒロピンものなのに変身ヒロインの年齢が27歳という誰得設定。すいません、私得でした。
次は格ゲーキャラか月姫のシエル先輩で陵辱SSを構想しています。
もし、感想やアドバイスがあれば、お願いします。


49 : 名無しさん :2015/05/13(水) 19:11:33 ???
>>39
シチュリクスレからアイデアを拝借してマリー&ガリーのマリカが処刑される話か進撃の巨人のミカサが巨人に喰われる話を書いてみたいなぁと思ってます。が、いまいちSSの書き方が分からないので悩み中…。このネタが需要あるのかも分からないしw

>>48
ありがとうございました!あかねの人さんの作品はリョナとしても興奮するけど、それ以上に話自体に引き込まれます!


50 : 名無しさん :2015/05/14(木) 08:33:56 ???
ミカサが食われるのは読んでみたいですねぇ


51 : 名無しさん :2015/05/14(木) 11:35:53 ???
確かに読みたいし興奮しそうだけど巨人に喰われるとなると一口か二口で一瞬で喰われるよねw


52 : 名無しさん :2015/05/14(木) 13:08:07 ???
食われた後の描写がキモになりそうだ
胃の中で徐々に溶かされる様子とか


53 : 名無しさん :2015/05/14(木) 13:23:01 ???
個人的には喰われる描写が気になるな。頭から喰われて首チョンぱ、そのあと痙攣する身体を一口で喰われて喰われてお終いというのも興奮する


54 : 名無しさん :2015/05/14(木) 14:53:51 ???
エレンがミカサの目の前で食われて
仇を取ろうとするも同じ巨人に食われるとか
ありきたりだけど興奮するわ
無念のまま咀嚼されて胃の中で再会とか胸熱


55 : 名無しさん :2015/05/14(木) 15:13:29 ???
シチュリクスレで名前が上がってたポケモンのカガリを使ってSS書いてみたいなぁ


56 : 名無しさん :2015/05/14(木) 15:18:38 ???
>>48
GJです。オリジナルSSお疲れ様でした。
そういえば、前スレのあかね対シャンプーの話でもショゴスクッキングが出てたような(テケリ・リ
春麗SSも面白かったので格ゲーキャラに期待です。
陵辱SSなら攻めキャラでポイズンとかもいいかも……アレ生えてるし


57 : 名無しさん :2015/05/14(木) 16:28:22 ???
ミカサは頭から喰われるのが似合いそう


58 : あかねの人 :2015/05/14(木) 18:52:13 ???
>>49
そう言っていただけると嬉しいです。
これからも、精進していきます。
>>56
はい、クトゥルフ神話好きですね。まあ、ぼっち属性なのでTRPGの経験はありませんが(涙)
つまり、ポイズンのアレが春麗のナニに突き立てられる訳ですね、わかります。


59 : 名無しさん :2015/05/14(木) 21:21:47 ???
女らしくあることを捨てて、全身を限界まで鍛え上げたミカサ。
戦闘服の内側には、女性らしい柔らかな脂肪を極限までそげ落とした、引き締まった肉体がある。
化粧など全くしないどころか、腋や陰部の毛の処理すら無頓着の彼女。
すべては巨人を討つため。
ただそれだけのために、自分のすべてを投げうって強くなった。

それなのにーー。

ミカサは巨人の凄絶な攻撃を食らい、風に吹き飛ばされた塵のように地面を転がった。転がった跡にミカサの執念の血がべっとりと付いている。
全身の骨が折れて、思わず発狂したくなるほどの激痛に身悶えるミカサ。額から血を流し、ひゅうひゅうと虫の息のままぐったりと仰向けになった彼女。
鋭い眼光を帯びた両目が細くなっていき、意識が薄れていく。そんな彼女が最後に見たのは、口を大きく開けた巨人の顔。
ミカサは両手に握る刀の柄をきゅっと握りしめた。


(エレン……どうか、貴方だけでも生き延びてーー)

ミカサのこれまでの努力を、巨人は一口で粉々に打ち壊した。

ゴリゴリゴリィっ!!

巨人の歯の隙間から血がブシュリと弾け飛ぶ。奥歯ですりつぶすようにクチャクチャと音を立てて巨人はミカサの頭部を咀嚼した。

首から上を失ったミカサは盛大に出血し、ドプンという音を立てて激しく身体を仰け反らせる。肩からつま先まで一本の弦が走っているかのように、ピンと引き伸ばされるような痙攣。


ビクッビッビクッ、ビクビクン!

首を失ったミカサの身体からマフラーがするりと下に落ちた。刀を握っていた手から握力が無くなって、泥でぬかるんだ地面に突き刺さった。
そして、巨人に勝つためだけに鍛え上げられた腹筋が、うねうねと踊りだし、白い戦闘服を鮮血で汚していく。
巨人が身体を手から離すと、ミカサの身体は泥の中へ沈み込んだ。
巨人討伐のために徹底的に肉体を鍛えたミカサ。しかし首を失った彼女の身体は、血にまみれたエロい肉塊でしかなかった。

巨人は倒れたミカサの身体を、思い切り手で払いのけた。ゴム人形のようになったミカサは血を撒き散らしながら数メートル吹っ飛び、太い木の枝に身体を打ちつけ、もんどりを打ってうつぶせに倒れた。

失禁を始め、服に尿が染み込んで股間にグレーのシミを作っていくミカサ。

あまりにも惨い最期を遂げたミカサ。
わずか15歳の少女は、自分の想いを遂げられないまま、大人へと成熟していくことすら許されないまま死んでいった。
そんな彼女の背中に、非情の雨が降ってくるーー。


死体回収班が到着したとき、ミカサの身体は男として回収された。ほとんど発達しなかった乳房とアスリート並みに鍛え上げられたら身体は、知らないものが見れば間違いなく男と見紛うだろう。
その死体が15歳の少女ーーミカサ・アッカーマンであると判明したのは、下半身を脱がせたその瞬間であった。死体処理の男は、男だと思っていた死体が実は女だったという「役得」にありついて、その女性器で不貞行為を働いたという……。


60 : 名無しさん :2015/05/14(木) 21:23:52 ???
>>49さんではないのですが
書かせていただきました


61 : 名無しさん :2015/05/15(金) 03:27:33 ???
おぉー!素晴らしい!
ありがとうございます!


62 : 名無しさん :2015/05/15(金) 12:29:10 ???
矢田&不破首吊りSSも楽しみ!


63 : クディルの人 :2015/05/15(金) 21:55:29 ???
>>59
乙でした。
巨人暴れ回ってるのに死体処理すげえ(尊敬)

さて、以前言っていたブライアン×飛鳥投下します
鉄拳シリーズ自体最近やってなかったので所々おかしいところがあるかもしれませんがその辺は
生温かく脳内で補完していただければ幸いです。

↑ここまで言い訳

↓ここから投下

「隙があったらかかって来いや」

少女―風間飛鳥が構える。
不敵な笑みを浮かべてその先に立つ男―ブライアン・フューリーは投げかけられた言葉にも一切反応を見せず、ただ彫像のように正面の飛鳥を見据えている。

(とは言ったものの…)
相手に悟られぬよう極力表情を変えないまま飛鳥は考える。
目の前の男はそんなこと言われずとも、一瞬でも隙を見せれば即座にそこを突いてくるであろうことは容易に予想がついた。
幼いころから風間流古武術を叩き込まれている彼女は、それによって得られた武術家としての感覚で、相手の尋常ならざる強さを感じ取っている。

(こりゃあかんで。気張っていかな)
ふっと息を吐き出し、ちりちりと飛鳥が距離を詰める。
ブライアンもそれに合わせて徐々に距離を詰めはじめ、静かな緊張があたりに満ちていく。

風間流の基本となる構えは古流柔術のそれに近いもので、攻撃にも防御にも即応することができるという利点がある。
これにより、飛鳥は見た目は同じ構えのまま格下の相手にはわざと防御に回り、相手に予想通りの動きをさせることでそれを封じるという戦法を取り、
同等かそれ以上の相手には積極的に相手の隙を狙い、自分のペースに持ち込んで倒すという戦法をとる。

二人の距離が詰まり、ブライアンの間合いに入りそうになったその時、飛鳥は一歩踏み込んだ。
白い道着に紺の袴、額に白い鉢巻という今の彼女はその名の通り白い鳥が飛ぶようにブライアンに迫る。
飛鳥を迎撃するべくブライアンの右腕が唸りを上げるが、拳は飛鳥に当たることは無く、直前まで彼女がいた空間を叩き、
その時には右腕に飛鳥が飛びつき、肩と肘を極めにかかっている。

油断ならない相手と判断した飛鳥の攻撃。
相手の方が体格的に優れている以上、リーチの差を利用されては圧倒的に不利だ。
ならばブライアンの間合いの奥にある自分の間合いまで一思いに突っ込み、その動作で先手を取る。

この手は上手く決まったように思えた。ブライアンがしたのは「飛鳥の間合いでの迎撃」であって「攻撃」ではない。


64 : クディルの人 :2015/05/15(金) 21:58:53 ???
「ぐうっ!」
「くっ!!」
ブライアンが力任せに腕を引き付け、飛鳥の腕を振りほどく。
攻撃面と同様、防御面においても体格のアドバンテージというのは大きい。
一説によれば、身長10cm、体重10kgの差で、小兵の方の投げ技や関節技はほとんど無力化されるという。

腕を引き付ける動作とほぼ同時に、左腕が飛鳥の右肩を掴むと、
一瞬意識がそちらに行った飛鳥の腹にお返しとばかりに再び右が突きこまれる。

「くううっ!」
間一髪、ブライアンの拳は飛鳥の腹の目の前で、急降下した彼女の肘を殴りつけるに留まった。
右腕を引き戻しつつ相手の腕に絡め、その動作で拘束を解いて跳び下がる飛鳥。
最初は相手の間合いの外に、次の一歩でさらに距離を取り、その次で二人の距離は最初の間合いまで広がった。

(痛たた…なんつー馬鹿力しとんねん)

再び構え直した飛鳥はその構えのまま左手を握り、また開く。
左手がびりびりと痺れている。

先程は回避が間に合わないと判断し咄嗟に肘を落として攻撃を防いだが、硬い肘で受け止めてもこれだけの衝撃である。
もしまともに殴られていたら―飛鳥の背中に冷たい汗が流れる。
左手が回復するまで待ちたいところだが、そう簡単にはいかない。

飛鳥の三歩をブライアンは二歩で詰めた。
いや、正確に言えば三歩だったが、飛鳥が反応できたのは二歩目からだ。

猛烈な左フックを紙一重で躱し、中段への右前蹴りを危うく捌き、間髪入れずに放たれる右ボディブローを相手の左にすっとんで躱す。

(あかん!止まったら相手の思うつぼや!)
飛鳥はこれまでのやり取りで理解していた。
単純な体格や身体能力において相手は自分より上にいる。
そしてそこから繰り出される拳足のスピードもパワーも自分とはけた違いだ。

肉体というハードウェアにおいて、飛鳥に勝ち目はない。

(捕まったら終わる!)
距離を取り、向かってくるブライアンをいなしつつ反撃を試みるが、真っ向やりあっては勝負にならない。

だが、まだ飛鳥は諦めていない。
(ほんなら……っ!)
ハードウェアで勝てないのなら、ソフトウェアで勝つのみ。
本来、風間流古武術は別名を風間流柔術と言い、柔よく剛を制すは彼女達の目標とするところだ。


65 : クディルの人 :2015/05/15(金) 22:04:21 ???
ブライアンの拳が何度目かの空を切った時、飛鳥の蹴りがブライアンの膝をかすめた。
本当にかすめた程度だったが、それでも一瞬だけブライアンの意識がそちらに移った。
次の瞬間、飛鳥の突きがブライアンの喉元に迫る。
意識が下に行っている隙をついての攻撃、ブライアンはそう判断し、そして見え透いたその策を内心嘲笑いながらカウンターを繰り出す。

そこまで、飛鳥の想定内。

殺到する右の拳をボクシングのダッキングの要領でくぐり、ブライアンの右前に移動する。
とはいえそれで見失うブライアンではない。
飛鳥の移動を捕捉すると、すぐに右足が跳ねあがった。

ここまでも飛鳥の想定内。

さっきまで胸があった場所を蹴りが突き抜けると同時に、重心を下に移動し一気に懐に飛び込むとブライアンの真下、人体の構造上、
見下ろさなければ死角となるそこから重心を前上方に滑らせしっかりとスピードの乗った腕をブライアンの顎めがけて打ち上げる。

風間流鬼殺し。

蹴り出す力、振り上げる力、重心移動による体重、それら全てが蹴りを放った直後、一瞬硬直したブライアンの顎に集中する。
その結果、彼の巨体が大きく揺れ、首が上を向く。

反対にガードは下がり、無防備になった頭に飛鳥が追撃の後ろ回し蹴りを叩き込む。
体の軸を可能な限り細く素早く回転し、単純な蹴りの威力に遠心力を上乗せする。勿論、彼女の他の技と同様、
重心移動や身のこなしの速さを最大限活かして極限までエネルギーのロスを抑えたそれはブライアンの巨躯を地面に叩きつけることを可能とした。

ずしん、と仰向けに倒れるブライアン。
蹴りの残心を示してからふっ、と息をつく飛鳥。
内心倒れてくれたことに安堵しながら踵を返す。

「今日はこれくらいで許したる―」

言いかけて、本能的に振り返った。
ブライアンは立っている。最初と同様、不敵な笑みを浮かべて。

「嘘…やろ……」
思わず心の声が漏れる。
女性である彼女が本来肉体的に不利であるはずの男性格闘家―それも父を倒した中国武術家のような鋼の肉体を持つ―に対しても渡り合えて来たのは、
物心つく前から叩き込まれていた風間流によるものだ。

彼女のこれまでの人生十七年、数千日に及ぶ鍛錬の日々。
その中で何百万、何千万、いや何億かそれ以上という回数繰り返したであろう蹴り、その中でもベストテンに入るような会心の一撃。

それをうけて尚、目の前の男には傷一つない。

彼女の風間流、彼女の十七年、彼女の結晶。それがこの男には全く通用しない。

「ンフッハッハッハッハッァ!!」
地の底から響くようなブライアンの笑い声。

「ばけもん…」
飛鳥の声はかき消された。


66 : クディルの人 :2015/05/15(金) 22:10:48 ???
やがて口を閉じ、ゆっくりと、見せつけるように構えをとるブライアン。その正面に飛鳥を捉えている。

(あっ、あかん!正面におったらあかん!)
頭では分かっているが、体はいう事を聞かない。
ブライアンの目を正面から見てしまった瞬間、飛鳥は呑まれていた。
細い一本道の上にいるような、逃げ場のないような感覚。
じりじりと気圧され、距離を詰められながら後退するしかない。

不意に踵が壁に当たる。
「あっ!」
気付いた時にはブライアンが目の前にいた。ブライアンの拳が風を切って飛鳥の顔面に迫る。

「わあっ!!」
紙一重のところで防御するが、その拳は先程までとは比較にならないほど重い。
防御した腕ごと顔面に叩きつけられそうなほどに押し込まれ、顔を逸らして何とか事なきを得るが、すぐに次、
そのまた次と同じようにとんでもない重さの拳が飛鳥を襲う。
辛うじて捌いてはいるものの、既に腕の感覚は無くなりつつある。
(このままやったら…っ!)

焦り始めた飛鳥にチャンスが訪れる。
連続してのパンチにより、ブライアンの上半身が若干入り身となったのを見逃さなかった。
その腕の下を潜り抜け、何とか距離を取ろうと試みる。
ブライアンも振り抜いた腕を戻しながらバックハンドブローを放つものの、同じ方向に動いている飛鳥にはダメージが軽減されている。
その不十分な手打ちを掴み、巨漢であっても抗い難いとされる末端の関節を狙いに行く飛鳥。
―チャンスはそこまでだった。

飛鳥がブライアンの手を逆手に取ったのと同時に、彼女の膝ががくりと折れた。

「あぐっ!」

ブライアンのローが袴の下の足に食い込んでいる。
一撃で飛鳥の動きを止めたそれは、バックハンドブローを囮とした本命にして布石。
飛鳥がそれに気付いたのは、本当の本命―動きを止めた彼女に鉞の様に振り下ろされた肘がぱっくりと左目の瞼を切り裂いた時だった。

「うあっ!?」
脳天への直撃を半ば無意識的に避けたが、足の動かない状況では完全な回避などできる筈もない。
左半分の視力を失った彼女に再び突きこまれた右アッパーが彼女の胃を叩き潰した。

「がっ!?ぁッ……!」
鍛えられているとはいえ女性特有の柔らかさのある腹に、吸い込まれるように拳がめり込んでいく。

痛い。いや、そんな言葉ではとても表せない。

見開かれた目はどこにも焦点が合わず、目尻には大粒の涙がたまり、開かれたまま閉じられない口からは
蛙が押し潰されたような音と唾液がとめどなく滴る。
ブライアンの右拳を中心にして「く」の字に折り曲げられた飛鳥の体は、人間離れした怪力によりその形のままで持ち上げられていく。
持ち上げられることでブライアンの右腕に全体重がかかることになる飛鳥のダメージは、
彼女が幼い頃から鍛錬を積んだわけではないごく普通の少女であれば、それだけで死に至るほどのものだ。


67 : クディルの人 :2015/05/15(金) 22:15:04 ???
やがて「く」の字が「へ」の字になった時、ブライアンは血のシャワーを浴びた。

飛鳥吐血。

ブライアンは気にするそぶりも見せず、持ち上げた少女を彼女が吐き出した赤黒い血に叩き落とす。

「がぶっ!」
背中から落とされ、激痛と息が詰まる苦しみに悶える飛鳥をブライアンはサッカーボールのように蹴り飛ばした。

「うぶっっ!!!」
ノーバウンドで壁に叩きつけられた飛鳥は、激痛だけでつなぎとめられた意識を必死に呼び起こす。
(無理や。敵わへん……。けど立たな……立たな殺されてまう…)

立ったからといって助かる保証などどこにもないが、それでも倒れていたら恐らくそのまま踏み潰される。
その恐怖から、壁を掴み、全身に鞭打って何とか立ち上がろうとする飛鳥。
その努力は無用のものであり、またその前提が完全に誤っていたことを彼女はすぐに知ることとなる。
ブライアンに胸ぐらを掴まれ引きずり起こされることで。

「ぐ……ぁ……」
必死に拘束を外そうとする飛鳥だが、ブライアンの腕は全くビクともせず、飛鳥をつま先立ちくらいの高さまで持ち上げる。
直後、フリーになっていたブライアンの右腕が猛スピードで飛鳥の頬を捕えた。

「ぶふぅっ!!」
真っ白い歯が一本、血と一緒に吹き出された。
ブライアンは掴んでいた手を離す。
崩れ落ちる飛鳥。
彼女の膝が地面につくより速く、左アッパーが重力を無視して彼女を撥ね上げる。

「ごっ!?」
後はもう、サンドバッグも大差なかった。空中にあって足が地面につかないという点でも。

「かはっ!あぐっ!!」
無限に襲い来る激痛の中で飛鳥はソフトウェアにおいても自分が敗北したことを知った。
確かに技の精緻さ、体格の不利を覆す技術自体の完成度という意味で言えば飛鳥はブライアンに勝ったかもしれない。

だが、それより広い意味での技術―自分の肉体を用いてより確実に相手を仕留めると言う意味においてはブライアンの圧勝だった。
得意と思っていた分野で飛鳥が勝ったのは一科目のみ。その他は圧倒されていた。

「ぐっ!かはっ!あぐぅ!!」
ブライアンの暴風圏の中で、飛鳥はなす術もなく甚振られ続ける。

「うぶっ!ぶふぅっ!!…も……やめ…げはっ!」
悲鳴に交じって、普段の彼女からは聞けないであろう弱々しい声が漏れる。

「かは……っ!あぐっ!……ウチの……負け…けほっ!うああっ!!」
相手が敗北を認めようが、もう自分に抗う力も気力もないと分かろうが、ブライアンは手を止めない。

「ぐっ!ああっ!!うぐっ!かはっ……ぁぁ…」
白い道着は血に染まり、その下に着込んだ黒いインナーもまた自身の血を吸って重くなっている。
ぐちゃぐちゃになった彼女が風間飛鳥であると、彼女の血縁者でも気づけるか。


68 : クディルの人 :2015/05/15(金) 22:17:25 ???
「あぐっ!うぶうっ!!げほっ!ぅぁぁ……」
子宮に深々と突き刺さった拳が引き抜かれると、磔刑に処された死体の様に、ゆっくりと壁から剥がれ落ち前に倒れてゆく飛鳥。
ブライアンはようやく攻撃の手を止め、相手が自分の方に倒れるに任せそして―

「…ぇ…ぁ……」
完全に倒れる直前に鉢巻を掴んで引きずり起こすとそのまま放り投げた。

「うあっ!」
仰向けに倒された飛鳥。その上に狂気の笑みを湛えたブライアンがマウントする。

「や…、いやや……助け……うぶっ!」
虫の息な飛鳥の命乞いは、振り下ろされた拳によって拒絶された。

「ぶはっ!うぐっ!あぐうっ!!!!」

さて、『柔よく剛を制する』には『剛よく柔を断つ』という対句がある。
だが、こちらが『柔よく〜』のように格言めいて使われることはあまりない。
その理由は、今の二人を見れば簡単に分かるだろう。
あまりに当然でありふれている事はこの手の格言にはなりにくい。

「っは……っ、も、もう……許し…がっ、あぁ……」
間断なく振り下ろされる拳は、最初のサンドバッグやパンチングボールのような乾いた音ではなく、ぐちゃりと重く湿った音に変わっていた。
「ぅ……ぁ……」
飛鳥の股倉から生温かいものが広がっていく。


剛よく柔を断つ。ごく普通の、当たり前の話。





69 : クディルの人 :2015/05/15(金) 22:21:45 ???
以上スレ汚し失礼しました。
何か理屈っぽい文章になっちゃいましたね…
やはり参考とかいって格闘漫画読みながら書くべきではなかった(反省)
あと飛鳥が1Pコスなのは趣味です。
若干大阪弁もおかしいかもしれません。お許しください。


70 : あかねの人 :2015/05/15(金) 22:44:49 ???
>>69
GJです。格闘リョナ大好物です。
長い時間をかけて習得した技が圧倒的なフィジカルの強さのまえに負けてしまう、最高のシチュエーションですね。
自分も格闘漫画とか小説の格闘シーン参考にすること多いので、その気持ちよくわかります。
ところで、どんな漫画を参考にされているのか、良ければ教えてほしいです。


71 : クディルの人 :2015/05/15(金) 23:19:34 ???
ご感想ありがとうございます。
参考にした格闘漫画ですが、今回は刃牙シリーズのうんちくっぽい部分と、描写では若干明日のジョーも(これは格闘漫画と言うよりボクシング漫画ですが)
普段は修羅の門&刻シリーズなんかを格闘時の静と動の切り替えの参考なんかにしています(戦闘→会話→戦闘みたいなの)。


72 : あかねの人 :2015/05/16(土) 21:42:51 ???
どうも、あかねの人です。
ストリートファイターの春麗リョナSSですが、前スレに投下したものとは関係のありません。
今回は2点の注意事項があります。

1.エロ描写がほとんどです。リョナ:エロ=1:9ぐらいの比率になっています。
2.敵役で登場するポイズンにアレが生えている設定を採用しています。

上記のようなものが苦手な方はスルーでお願いします。



>>クディルの人さん
参考漫画教えていただいてありがとうございます。うんちくっぽい解説が載ってる漫画は重宝しますね。
女子総合格闘技を題材にした漫画の鉄風とかも結構良いですよ。


73 : あかねの人 :2015/05/16(土) 21:44:19 ???
1.

薄暗い路地裏を何度も曲がり、ようやく到着した小さなモーテルをまえに、春麗はわざとらしい溜息をついた。

(アメリカにもまだこんなところがあるのね)

路地を抜けるあいだに男娼に声を掛けられたこと十数回、怪しげな薬を売りつけられたこと数回。つまり、最低の街ということである。
普通の人間が立ち入ることのない地域に春麗が訪れているのも仕事だからだ。仕事でなければ、このようなゴミ溜めになど決して足を踏み入れることはないだろう。
インターポール捜査官として、犯罪組織シャドルーを壊滅させるべく日々仕事に明け暮れる春麗であったが、捜査は完全に行き詰っていた。
そんなとき、アメリカのメトロシティを拠点に活動していた犯罪組織マッドギアの構成員達にシャドルーが接触しているとの情報が入ったのだ。
マッドギア自体は既に壊滅しているが、司法の手を逃れた手鍛れの犯罪者達が、アメリカの地下社会に潜伏しているのは事実として確認されていた。
そのような元構成員達をシャドルーが勧誘しているという情報に一片の真実があるのではないか、春麗はそう考えたのだが――。

(こんなところに住んでる人間にシャドルーが務まるのかしら)

シャドルーは世界規模の犯罪組織であり、小国の軍隊をも凌ぐ武力を持っているといわれている。対して、この地域にいるのはケチな薬の売人が精々だろう。
デスクで受け取った活字で見る情報と現地の雰囲気に乖離があることは良くあることだ。今回もそうなのだろう、そうに決まっている。

(でも、帰ったところで他に情報もないし……)

1%を切るであろう『もしもの可能性』にかけて、春麗は帰りたいという欲求をなんとか抑え込み、モーテルのドアを開けた。
精液に吐瀉物、それにカビ臭さの混じった異臭に鼻腔を刺激され、思わず顔を顰める。

(たしか、最上階の角部屋だったわね)

ハンカチで鼻と口元を覆いながら狭い階段を上ると、途中の踊り場では、男が酔い潰れて寝込んでいたり、薬物中毒と思われる女性が虚空を見つめて笑っていた。
できるだけ、不快なものが視界に入らないように注意しながら、目的の部屋を目指す。

(……ポイズン。マッドギア元構成員、国籍はアメリカ、本名不明、性別不明、詳細不明)

携帯端末に入力されている情報を見て春麗は本気の溜息をついた。要はなにもわかっていないのだ。荒い画像の写真があるのがせめてもの救いである。
パンクなファッションに厚い化粧、収まりの悪いピンクの長髪、胸があるので女性なのだろう。プライベートでは、春麗が絶対に関わることのないであろう人種である。

「……ここね」

さてどうしたものか。穏便にいってもいいが相手は腐っても犯罪組織の元構成員である。
電気が点いているのは屋外から確認済みだ。電気メーターも回っているのでおそらく中にいるだろう。

(逃げられても癪だし……)

一瞬の逡巡の後、春麗は自慢の脚力を活かして扉を蹴破った。俗に言うダイナミックお邪魔しますである。

「動くな、インターポールよ」


74 : あかねの人 :2015/05/16(土) 21:45:24 ???
2.

扉を蹴破り、室内に突入する。直後、武道家の勘で危険を察知し、両腕をクロスさせ頭部を守るように防御体勢をとる。
ガンとクロスさせた腕に痛みが走る。写真に写っていた女が警棒で奇襲を仕掛けてきたのだ。

「この程度でッ!!」

奇襲は防いだ。今度はこちらの番だと言わんばかりに反撃に移ろうとした春麗の身体を高電圧の電流が駆け抜けた。

「がぁッ!?」
「……バーカ。スタンバトンよ」

筋肉が強制的に収縮させられ、意思に関係なく倒れ込みそうになる身体に喝を入れ、なんとか踏み止まる。
しかし、この場合、それは更なる悲劇を生むことになった。

「ハハッ、よく耐えたわね。じゃあ、これはご褒美よッ!!」
「――ッ!?」

例えようのない痛みが股間を突き抜け、春麗は目尻に大粒の涙を溜め、声にならない悲鳴をあげた。電撃により無防備になった股間に女の蹴りが突き刺さったのだ。
春麗は今度こそ耐え切れず、口端から涎を垂らしながら、安モーテルの床に倒れこんだ。
写真の女――マッドギアの元構成員ポイズンは、腰についていた手錠を取り上げ、筋肉の収縮と股間の激痛に悶える春麗の腕を後ろ手に縛り上げる。
そして、腹を蹴り上げ、抵抗できずに仰向けになった春麗の腹のうえに馬乗りになると、懐から小さな注射器を取り出す。

「リラックスできるうえに気持ち良くなれる即効性のお薬よ」

怪しげな注射器に、身を強張らせる春麗の耳に優しく囁きかけ、その首筋に迷いなく注射針を刺した。

「……さて、これで抵抗できないわね。じゃあ、商品としての価値があるか味見してみようかしら?」
「商品? なにを?」
「それは、こういうことよッ!!」

春麗の服がポイズンの手で力任せに引き裂かれ、豊満な乳房がこぼれでる。

「きゃぁッ!?」
「へえ、結構大きいのね。でも、お腹は引き締まってて、これは高く売れそうね」

両手で柔らかく張りのある胸を揉みしだかれ、春麗の表情が屈辱に染まる。だが、動揺は隠せない。
これから、自分の身におきることへの不安から心臓が早鐘のようにドクドクと鳴り響く。

「いったい、どういうつもりッ?」
「優秀な捜査官が悪者に捕まったら、何をされるかなんて分かりきってるでしょ」

動揺する春麗に気を良くしたのか、ケラケラと下品な笑い声をあげながら、耳や首筋に長い舌を這わせる。
ねっとりとした舌使いでピチャピチャと水音を鳴らしながら、はじめは耳朶を啄ばむように、そして、徐々に奥へ奥へと侵入させていく。
手はゆっくりと乳輪のあたりを揉みながら、時折、乳首を指で優しく摘み上げる。

「はっ、はぁ……ん」
「耳が弱いの? ほら、わかる? 乳首がこんなに硬くなってる」

身体から込み上げてくる快感に必死に耐える春麗だったが、ポイズンの絶妙な愛撫に熱のこもった吐息を漏れ始めた。


75 : あかねの人 :2015/05/16(土) 21:46:51 ???
3.

(どうして、私がこんなやつにッ)

必死で抵抗しようとする春麗だったが、先ほど打たれた薬の影響か、身体に力が入らなず、相手の為すがままに身体を蹂躙される。
ポイズンの舌が首筋から乳房へと移り、乳首を啄ばむように責め始める。ザラザラとした舌で乳首を舐めまわされ、時折、甘噛みされるたびに、春麗の小さな悲鳴が漏れる。

「フフ、気持ちいいでしょ?」
「そんなわけ……ないでしょ」
「そう? じゃあ、不感症じゃないか、確かめてみないとね」

ポイズンは春麗の腹の上から股へと体を移すと、スカートとストッキングを破り、下着のうえから女性器を指で擦り上げる。

「ほら、湿ってるわ」
「う、嘘よッ!! そんなこと――」
「あらあら、強情ね。もっとよく見せてあげないとね」

必死で否定する相手にサディスティックな笑みを返し、ポイズンは春麗の下着を無理矢理引き千切り、女性器に指を侵入させ、クチュクチュと水音を鳴らしながら愛撫する。

「あぁ、はぁん……んぅ」

唇を噛み、快感に耐える春麗の口から喘ぎ声が漏れ出る。

「ほら、気持ちいいでしょ?」
「そんなこと――んッ」

これでもかしら、とポイズンは愛液で濡れた指を見せつける。自身の愛液で濡れた指をまえに、春麗はただ顔を背けることしかできなかった。

「感じてエロくなった雌の顔は見られたくない? エリート捜査官のプライドが許さないわよね。でも、アタシはその顔が見たいの」

恥辱にうっすらと涙を浮かべる春麗を言葉で嬲りながら、一度はとめた女性器への愛撫を再開する。
決して乱暴な愛撫ではなかった。しかし、先ほどまでよりも深く膣内に入り込んだ指先は的確に女のツボを刺激し、春麗を絶頂へと追い詰める。
さらに、クリトリスの包皮を器用に剥き、愛液にまみれた指の腹で丁寧に擦り上げると、

「はぁん、あん、んぅ」

指の動きに合わせて春麗の嬌声があがる。膣内とクリトリス、そして乳首と3つの性感帯を同時に責められ、意思に反して絶頂へと登りつめていく。

「ほら、腰が動いてきたわよ。イクの? イッちゃうの?」
「い、いやぁぁぁッ」

悲鳴と嬌声の混じった叫びと同時に、春麗の膣からびちゃびちゃと体液が溢れ出る。俗にいう潮吹きである。

「潮まで吹いちゃって淫乱なのね。アタシも我慢できなくなっちゃった」

潮を吹きながら、ガクガクと腰を震わせ、快感に悶える春麗をよそに、ポイズンはタンクトップとホットパンツ、そして下着を脱ぎ捨てる。

「えッ!?」

絶頂により靄のかかった春麗の視界に、本来、女性の身体についているはずのないモノがついたポイズンの姿があった。
本来女性器が付いているはずのそこには、大きく屹立した男性器がそそり立っていた。

「あなた……男だったの」

春麗の問いに対して、ポイズンはなにも応えることなく、濡れそぼった膣に勃起した男性器を押し当てた。

「う、うそッ……いや、やめて」
「だめよ、我慢できないもの」

涙目になりながら必死で閉じようとする股を力任せに広げ、一気に挿入する。


76 : あかねの人 :2015/05/16(土) 21:49:27 ???
4.

「い、いやッ!! 抜いて……お願い」
「あなたのなか良い具合だわ」

瞳に涙を溜めて懇願する姿にはエリート捜査官の面影はなく、もはや獣欲のはけ口にされる哀れな女でしかない。
弱々しいながらも抵抗の意思をみせる春麗であったが、薬と念入りな前戯によって、身体は快感をむさぼる貪欲な雌の身体へと変貌していた。
ポイズンが腰を振るたびに、弓のように背をしならせ、悲鳴と嬌声が入り混じった叫び声があげる。

「ふふッ、乳首弱いのね。弄るとアソコがキュッと締まって気持ちいいわ」
「あッ、んぅ、はぁん」

もはや、ポイズンの言葉を否定する力もなく、より多くの快感を得るために自ら腰を激しく振り、
子宮を圧迫するほどに膣奥を突かれ、涎を垂らしながら、身体の芯から込み上げてくる快楽に身を委ねる

「アハハ、インターポールの捜査官殿も一皮剥けば雌犬だね」

侮蔑の言葉を吐き捨てられ、さらに勃起した両乳首を捻りあげられる。
普通なら痛みしかないであろう乱暴な愛撫も、雌の快感に狂う春麗には絶頂への福音でしかなかった。

「ひぎぃッ、ダメ……ダメ、こんなので良くなったらッ」
「我慢しなくていいんだよ。ほらッ、イケッ! イッちまいな」

絶頂しまいと、歯を食いしばって耐える春麗を、ポイズンが責め立てる。
乳首とクリトリスを擦り上げられ、膣奥を太い肉棒で激しく突かれ、

「あッんぅ、イ、イク、イッちゃぅぅ」

背を弓のようにしならせ、腰をがくがくと震わせながら2度目の絶頂に達し、プシュップシュッと勢いよく潮を吹き散らす。
春麗の顔はだらしなく弛緩し、涙と涎で汚れていた。

「……ハァ、ハァ」
「まだ、へばっちゃ駄目よ」

ポイズンは2度目の絶頂に荒い息をつく春麗の髪を掴み上げると、挿入したまま後背位に体勢を変え、ピストン運動を再開する。

「待って……イッたばかりでぇッ、こんな激しくされたらッ」
「そのわりには、此処は凄い締めつけよ。獣みたいに犯されて感じるなんてとんだマゾ女ね」

違う。おかしな薬さえ使われなければこんなことにはならない。
私はこんなオカマに犯されて、よがるような女じゃない。
ポイズンの言葉を必死で否定するが、口から出るのは狂ったような嬌声だけだ。

「ひぁ……あっ、ダメッ、またッまたッ」
「いいよ、何回でもイカせてやるからさ。しっかりと尻を振りな」

ビクビクと身体を痙攣させながら、連続して絶頂を迎える春麗の尻肉を掌で張り、ポイズンは自身も熱い吐息を漏らしながら、肉棒を激しくピストンさせる。

「あッ、あ゛あ゛――ッ」
「イクよ、イクッ!!」

絶頂しているあいだも絶えず、激しいスパンキングと肉棒のピストン運動で責められ、何度も掠れた悲鳴をあげる。
ポイズンは射精の快感に身を震わせ、膣内に大量の精液を吐き出し、春麗は膣内に射精されると同時に大きく痙攣すると白目を剥いて気を失った。

「あんた最高だよ、春麗。買い手がつくまで、性奴隷としてたっぷり調教してやるから愉しみにしてなよ」

白目を剥いて倒れ込んでいる春麗の耳朶に、ポイズンはそう優しく囁きかけた。


77 : あかねの人 :2015/05/16(土) 21:50:39 QSBt9baA
以上で投下終了です。
100%趣味だけで書いてしまった(後悔
拙さが目立つSSだったと思いますが、少しでも皆様の妄想の糧になれば幸いです。
もし、感想やアドバイス、リクエストなどあればお願いします。


78 : 名無しさん :2015/05/17(日) 02:45:46 ???
良かったけど……リョナ分が少ないのがちょっと残念だったかなぁ(前置きはあるけど)
ありがちな陵辱エロになってしまってる


79 : 名無しさん :2015/05/17(日) 14:19:06 ???
カエデちゃんの絞殺妄想作成中…
もう少々お待ちを…


80 : 名無しさん :2015/05/18(月) 02:55:16 ???
深夜にこっそりカエデちゃん絞殺妄想投下。
スカ表現注意です。名前部分に「スカ表現注意」と入れるので、嫌な方はその部分は読み飛ばしてください。


81 : 名無しさん :2015/05/18(月) 02:56:22 ???
来たな…
男はニヤリと笑う。狙っていた女が来た。
茅野カエデ
小柄で身体も貧弱だが、その可愛らしい容姿はそれを補って余りあるほどだ。
こういう娘の方が良いのだ…

カエデは一人で歩いていた。もう夜の20時に近く辺りは真っ暗だ。制服を着ているところを見ると学校帰りなのだろう。塾かもしくは寄り道をしていたか…そんなことはどうでも良い。

男はカエデの背後にゆっくりと近づく。今時の娘にしては珍しく歩きスマホはしていないが、イヤホンを付けて音楽は聴いている。
好都合だ。
手に持っている縄を握りしめる。


82 : 名無しさん :2015/05/18(月) 02:57:30 ???
………………


「…っふぁ゛ぁあがぁあ゛ぁああっふぅ゛ぁあぁ……」
彼女の首に縄を掛けてから何秒くらい経過しただろうか…。男は考える。
そろそろだろう
男はカエデの首に縄を巻きつけ持ち上げた。小柄なカエデはすぐに地面に足が着かなくなる。
「うげぇぁ…! 」
行き場を失ったつま先がフラフラと揺れる。
「うごぉぉ…!ぐ…ぅ…ぐ…るじぃ…ぐぇ…ぇぁ」
「ぁあ゛ぁあっはふぅぉおぉおぅふぅ…ぁあ゛……じ……じぃ…にだく…な…ぁ…い…」
カエデの口から溢れるのは呻き声と泡だった唾液。その顎は唾液…噴きあがった脂汗に塗れべたべた。
乱れた髪がそのベタベタした顎や頬に纏わりつく。
持ち上げられ首吊りに近い形になったカエデはローファーを履いてる足を必死にバタつかせる。地面につま先が付きそうで付かない。右足のローファーが踵から脱げ、しばらくつま先にブラブラと引っ掛かり‥そして音を立てて地面に落ちる。カタン、パタン。カエデのハイソを履いたつま先が露わになる。そのつま先を必死に伸ばし地面に付けようとしている。
足掻きに足掻いて、首を締め付ける縄を解こうと立てられる爪。
その足掻きからカエデの首筋は皮が向け…血を浮かび上がらせ…ずれた縄の痕…紫の筋が何本も引かれる…。

最後の力とばかりに激しく脚をバタつかせる。そのせいで左のローファーが前方にすっ飛んで行った。
カエデの蒸れて湿ったハイソが両足とも露わになる。


83 : 名無しさん :2015/05/18(月) 02:58:35 ???
「ぐぅげぇごぉお゛ぉおぅ!!ぉお゛ぉおっふぉおっう゛がぁ゛ぁあ―――!!!!」
縄を解こうと足掻いていた腕は不意に前方の何もないところを掴もうとし始める。そして―――黒目が少し泳ぎ‥いきなりグルンと上を向き‥息絶えた。
その表情は眼球が飛び出てしまいそうなぐらいに見開かれ…白目を剥いている‥。右目は完全に白目を剥いていて左目は若干黒目が上の方に見えている。涙も大量に溢れ出している。そして眉間に深く刻まれた皺。
目元だけを見たら、顔もドス黒く正に鬼の形相。
それに相対して、長くでろっと口から出た舌。口はだらしなく開き…だらだらと唾液を垂らす。壮絶な目元とだらしのない口元。鼻からは大量の鼻水が垂れており、だらしなく開いた口に入っていく。

生気を失ったドス黒い顔…一日ローファーを履いて、白くなった紺のハイソックス…つま先はピンとしている。時々痙攣もしているようだ。生理的現象だろうか。

…と、いきなりカエデの制服のスカートが黒ばみ始める。よく耳を澄ますとショーっと音がしている。そう、カエデは失禁を始めたのだ。
ショォォォォォ…
失禁は段々と激しくなって行き、仰向けに寝かされてる為、スカートの上に小さな湖を作ってしまう。


84 : スカ表現注意 :2015/05/18(月) 02:59:38 ???
ビチビチビチッ!!ブリブリ!!ショオオオォォォォォ…………。
いきなり恥ずかしい音を響かせるとカエデは脱糞を始めた。制服を着てるため見えないが恐らくパンツを茶色に染めているところだろう‥‥。
 ミチミチミチ………………。
 ブポッ!
フィニッシュだろうか、最後に凄い音をさせると一気に脱糞した。
ミリミリミリ……ヌチョ……
大量に捻り出された軟便はパンツを超え制服をも通り抜け、地面に溢れ出している。


85 : 名無しさん :2015/05/18(月) 03:01:29 ???
そんな時もカエデは白目を剥いて口をだらしなく開き舌をダランと出して‥‥さっきから表情を変えずに、恥じらうこともなく…。
相変わらず不定期にピクピク痙攣している。その度にカエデの首が力なく揺れる。その首は彼女の苦しみを代弁するかのような壮絶な跡…。

男にいやらしい気持ちは無い。
地面に倒れたカエデの死体を放置したまま何処かへ去っていた…。


86 : 名無しさん :2015/05/18(月) 03:04:48 ???
どうでしょうか。絞殺描写は難しいですね。前回といい今回といい上手く書けなくて、すみません。ベテランSS師さん、リメイクお願いしますw

ちなみに靴脱げ描写は前回はレスみて取り入れましたが、僕がハマってしまって今回も靴脱げ描写を入れてしまいましたw再読してみるとくどいですね。反省。

描いててカエデちゃんは良いネタだなと思いましたw


87 : あかねの人 :2015/05/18(月) 03:45:46 ???
>>78
やっぱり、リョナ成分薄かったですかね。
たまにこういう陵辱系エロ書きたくなるんですよ。
次は普通の格闘リョナ書くと思います。
ただ、責めキャラはレインボーミカって決めてるんですけど、受けキャラが決まらないんですよね。
ストリートファイターの新作にレインボーミカでないかなぁ。


88 : 名無しさん :2015/05/18(月) 18:23:54 ???
>>86
いや良かったと思う
堕ちてからの無様さが際立ってて好きだ


89 : 名無しさん :2015/05/18(月) 18:32:46 ???
スカ表現が無様で面白かったw
ケツに力を入れてひりだす様が伝わってきた


90 : 名無しさん :2015/05/18(月) 23:03:39 ???
ここ最近は毎日投下されるな


91 : 名無しさん :2015/05/18(月) 23:50:06 ???
魔力吸収の人はもう書かないのかな…
シャナの続きが見たい


92 : 名無しさん :2015/05/19(火) 02:51:03 ???
>>87
さくらか春麗あたりのストリートファイター系のキャラクターが妥当だけど、
プロレスつながりでレッスルエンジェルスのマイティ祐希子とかランブルローズの日ノ本零子とかでも面白いかも。


93 : 倉橋の人 :2015/05/19(火) 07:47:33 ???
次は何にしようかなーと悩んでるんですが、以前ふぶき姫のSSが非常に興奮したので妖怪ウォッチをネタに出来ないかなーと考えてます。
前スレ>>935さんのニャーKBってのが良いと思ったんですが実在のモデルがいるようですねぇ…AKBはよく分からんのです…(汗)
ベタに女主人公のフミちゃんもどうかなと思いましたが、小学生なんだ…。高校生くらいかと思ってた…。需要があれば書きますが、無いようでしたら他のネタ考えまする。


94 : 名無しさん :2015/05/19(火) 10:07:19 ???
妖怪ウォッチならゆきおんなが好き
誰かゆきおんなの可愛さを共有出来る人いないかな!笑


95 : 倉橋の人 :2015/05/19(火) 16:37:24 ???
ゆきおんなで書きたい!
でもシチュエーションが思い付かん!笑


96 : 名無しさん :2015/05/19(火) 17:54:32 ???
ハム子の人の美鶴SS楽しみだな。


97 : 名無しさん :2015/05/19(火) 18:07:05 ???
ノエルの人さんの新作も楽しみだな!


98 : ハム子の人 :2015/05/20(水) 23:27:48 ???
>>96
お待たせしてしまって申し訳ありません
今週中にはうp出来るように頑張りますw


99 : 名無しさん :2015/05/21(木) 00:53:41 ???
>>97
首吊り処刑ものだよねー?
楽しみやね


100 : 名無しさん :2015/05/21(木) 10:23:20 ???
>>98
楽しみに待ってます!


101 : 名無しさん :2015/05/21(木) 10:25:48 ???
>>97>>99
八割ぐらい完成してるので
気長に待っていただけたら〜


102 : あかねの人 :2015/05/21(木) 19:02:13 ???
>>98
とりあえず、ズボン脱いで待機してますね。すごく楽しみです。


たぶん、今日の夜ぐらいに格闘リョナSS投下できそうです、おそらく。


103 : あかねの人 :2015/05/21(木) 22:36:55 ???
どうも、あかねの人です。
予告していたように、ストリートファイターの格闘リョナSSを投下します。受けキャラが春日野さくら、責めキャラがレインボーミカです。
ストリートファイターZERO3のレインボーミカという少しマニアックなキャラを登場させているため、
念のため、公式のキャラ紹介ページを貼り付けておきます。


春日野さくら
http://www.capcom.co.jp/newproducts/arcade/zero3/files/sakura.html
レインボーミカ
http://www.capcom.co.jp/newproducts/arcade/zero3/files/mika.html


104 : あかねの人 :2015/05/21(木) 22:38:00 ???
1.

都内某所に設けられた秘密クラブの会場は、異様な熱気に満ちていた。
異様なのは雰囲気だけではない。数十人の観客全てが仕立ての良いスーツやドレスで着飾り、素顔を隠すための仮面を着用している。

「流石は地下闘技場。いつ来ても雰囲気あるなぁ」

女子高のセーラー服に身に纏った少女は、自身に向けられる異様な風貌の紳士淑女の熱のこもった視線に居心地の悪いものを感じつつ、感嘆の声を漏らす。
セーラー服の少女――春日野さくらは正真正銘の女子高生である。しかし、それと同時にストリートファイターでもあった。
かつて偶然出会った「あのひと」の戦う姿に憧れ、もう一度出会うために自身もストリートファイトの世界に身を投じたのだ。
そして、自身の格闘技の腕を磨くため、今では地下闘技場のリングに立っている。
自分でも馬鹿らしいと思う。もう一度会えるかどうかもわからない人を求めて非合法の地下闘技場で戦うなど常軌を逸している。

(でも、こうして戦い続けていれば、いつか会える気がする)

いつか「あのひと」に再び出会えたとき、自分を誇って拳を交えることができるように。その秘めた想いを胸にこれまで戦ってきたのだ。
後悔や迷いはない。どんな場所でもどんな相手でも倒すだけだ。

「よしッ!!」

額の鉢巻をきつく結び、オープンフィンガータイプのグローブを嵌めた掌で、自身の頬を張り、気合を入れる。
そして、向かいのコーナーで観客に手を振ってアピールしている女性に視線を移し、相手の体格や仕草から能力を分析し、戦いの方針を立てていく。

(今日の対戦相手はデビュー前のプロレスラーか。えっと……リングネームはレインボーミカ)

金髪のツインテールが特徴的な相手の女性は、豊満な肉体を水色を基調とした派手なリングコスチュームで包み、顔を覆面で隠している。
身長はさくらよりも10cmほど高く、プロレスラーなだけあって体格では2周り以上大きく見える。おそらく、まともにぶつかれば、力で捩じ伏せられてしまうだろう。
通常の格闘技ならありえない体格差でのマッチメイクだが、ストリートファイトの経験があるさくらにとっては大した問題ではなかった。

(掴まったらキツイけど、スピードで撹乱しつつ、急所に攻撃を叩き込めばイケるッ!!)

持久戦になれば、体力的に不利なのは明らかだ。なら、急所を狙って速攻で倒すのがベストなはずだ。
さくらが極めて単純な戦いの方針を決めたところで、レフェリーから声をかけられ、ボディチェックと簡素なルール説明が行われる。

「武器の使用は禁止。時間は無制限。決着はレフェリーの私が戦闘不能と判断したほうが敗北となります」

互いにレフェリーに了解の意を伝え、コーナーに戻り、試合開始のゴングを静かに待つ。


105 : あかねの人 :2015/05/21(木) 22:39:16 ???
2.

試合開始のゴングとともに両者が飛び出す。

「オッシャーッ!!」

気合の入った雄叫びとともに繰り出されたレインボーミカのラリアート。しかし、さくらはコレを――

「そんな、見え見えの攻撃あたるわけないでしょ」

潜り抜けるように避けて、不用意に振り返った相手の腹に前蹴りをめり込ませる。

「ぐェッ」
「まだまだッ!!」

さらに、身体を『く』の字に折り曲げて咳き込むミカの顎にアッパーカットを打ち込む。
しかし、顎にさくらの拳が当たる直前、咳き込み苦しんでいたはずのレインボーミカの口端がニヤリと笑みを形作った。

(前蹴りのダメージはブラフ!?)

気付いたときには遅かった。
渾身のアッパーカットを寸前で避けられて隙だらけになったさくらの顔を、ミカの手ががっしりとホールドする。

「痛いから気合いれるッスよ」

呟きとともに、さくらの顔面にヘッドバッドが叩き込まれる。衝撃で鼻が潰れる音が耳に響き、大量の鼻血が吹き上がった。

「ご、ごのッ」

拳を振るい、蹴りをいれ、なんとか拘束を解こうとするが、不安定な体勢からの攻撃では女子プロレスラーにダメージを与えることは出来ず、

「がぁ、あッ……や、やめ――」

お返しとばかりに5発のヘッドバッドが叩き込まれる。衝撃のたびに悲鳴をあげるさくらの顔は、額と鼻から出血し、真っ赤になっていた。

「まだまだ、ヘバッてもらっちゃ困るッス」

ヘッドバッドのダメージでふらつくさくらの身体を引き摺り、ミカはコーナーポストをよじ登る。
そして、トップロープでさくらの身体を抱き上げると、

「いくぞーッ!!」

威勢の良い掛け声とともに、雪崩式ブレーンバスターで、さくらの身体をリングに叩きつけた。
会場から大きな歓声が上がる。


106 : あかねの人 :2015/05/21(木) 22:40:34 ???
3.

「かはッ――」

背中からリングに叩きつけられた衝撃で、さくらの視界はチカチカと明滅し、肺の中の空気が一気に押し出される。

「ハァ、ハァ」

瞬間的な呼吸困難に陥ったさくらは、喘ぐように酸素を求める。
肉体のダメージは相当なものだった。顔面は血塗れで視界は塞がり、呼吸も満足に出来ない状態だった。
だが、まだ諦めるわけにはいかない。ここで戦いをやめてしまったら、「あのひと」に顔向けできない。
ギリッと唇を噛み、朦朧とする意識を痛みで無理矢理覚醒させ、

「しゃあッ!!」

気合の入った掛け声ともにファイティングポーズを再びとる。
そんなさくらの様子を見て、レインボーミカは声をあげて笑った。

「いいッスね!! まだ、お客さんも暖まってないのに試合が終わったらって心配してたッス」
「これはプロレスじゃないッ」

軽快なステップで相手の間合いギリギリまで接近し、一気に跳躍し、飛び蹴りを放つ。
予備動作の大きい蹴りはガードされてしまうが、その威力は相手の体勢を崩すには十分だった。
着地後、ガードの崩れたレインボーミカの鳩尾を、ボディブローで抉る。

「かはぁッ」

再び身体を『く』の字に折ったレインボーミカの口から、苦しそうな呻き声が漏れる。それは、さきほどのような演技ではなく、本気で苦しんでいる表情だった。
さくらは勝機を確信し、一気に畳み掛ける。
ワンツーと相手の顔面を殴りつけ、相手のガードが上がったところを、本命のボディブローを連続で打ち込む。

「がは……げぇッ」

そして、口から涎を垂らしながら咳き込むレインボーミカの顎を掌打で打ち上げる。
一瞬、ガクンと相手の膝が落ちかけるが、その瞳には力が残っており、フラフラになりながらも立っていた。

(倒れないの!? ここで決めないとやられるッ)

プロレスラーのタフネスに驚嘆しながらも、とどめの一撃を放つべく、全身を流れる気を両掌に集め――

「真空波動拳ッ!!」

一気に撃ちだした。


107 : あかねの人 :2015/05/21(木) 22:41:35 ???
4.

さくらから撃ちだされた気の塊に吹き飛ばされ、レインボーミカの身体が宙を舞い、コーナーポストに激突する。

「ハァハァッ……勝った」

会心の一撃だった。アレをまともに受けて立つことができるものはいないだろう。勝利の安堵からか、さくらの顔に笑みが浮かぶ。
瞬間、全身から力が抜け、倒れ込みそうになるのを、膝を押さえてなんとか耐える。全身の気を瞬間的な爆発力で撃ちだした為、さくらの身体を極度の疲労感が襲ったのだ。

「!?」

だが、違和感に気付く。通常、勝負が決まれば、観客から拍手があがり、レフェリーがアナウンスをするはずが、そういったものがないのだ。
顔を上げ、レフェリーが見つめるコーナーポストに視線を移す。

「……う……そ」

そこには我が眼を疑う光景があった。そこには、膝をつきながら立ち上がろうとするレインボーミカの姿があった。
リングコスチュームのあちこちが破け、豊満な胸や尻の一部を露出させながらも、その瞳から闘志は消えておらず、

「ハハッ。まさか、かめはめ波を撃てる人間がいるとは思っていなかったッス」

そう冗談を飛ばしながら立ち上がると、ゆっくりとファイティングポーズをとった。
レインボーミカが完全に立ち上がるまで時間はあった。だが、さくらは攻撃しなかった。否、したくてもできなかったのだ。
恐怖と疲労で身体が動かなかった。自分の渾身の力を込めた一撃をまともに受けて立っていることなど信じられなかったし、信じたくなかった。

「そっちから来ないなら、こっちから行くッスよ」

ロープの反動を活かした猛獣のような突進がさくらを襲う。

「くッ」

咄嗟に両腕を顔の前でクロスさせて頭部を守るが、レインボーミカのドロップキックのまえでは、大した意味を成さなかった。
体重の乗った一撃にさくらの身体は軽々と吹き飛ばされ、コーナーポストに激突する。
頭部を強かに打ちつけ、小さな悲鳴をあげるさくらを、両腕で抱えるとベアハッグを仕掛ける。

「あッ……ぐぅ」
「まだまだ、もっと絞っていくッスよ」

胴回りを絞り上げるように締め付けられ、肋骨と背骨がミシミシと悲鳴を上げ始める。
両手を組んでレインボーミカの頭部に叩きつけ、なんとか拘束を解こうとするものの動じる様子はなく、
苦痛に呻くさくらの顔を観客に見せ付けるように、リングを周る。歩く振動でさらにさくらの胴は締め上がっていく。

「ハァハァ、あ……がぁ」

やがて、反撃する体力もなくなったさくらの腕がだらりと垂れ下がる。その瞳には涙が溜まり、口端から涎がだらしなく垂れ下がっていた。

「あれ、もう限界?」

そんな惨めなさくらの様子に、レインボーミカは不満そうな声を漏らした。


108 : あかねの人 :2015/05/21(木) 22:42:51 ???
5.

「仕方ないな。じゃあ、最後は私のフィニッシュブローでちゃんと盛り上げるから寝てていいッスよ」

レインボーミカはクラッチの位置をやや下方に修正すると、さくらの身体を高く持ち上げる。

「な……にを?」
「これは盛りあがるッスよ」

戸惑うさくらに女子プロレスラーは屈託のない笑顔で返した。そして――

「ヒギイィィッ!?」

女子高生ファイターの悲鳴が会場内に響いた瞬間、わっと観客から歓声が上がった。
レインボーミカは高く持ち上げたさくらの身体――正確には股間に、自身の膝を叩き付けたのだ。
股間から奔った激痛に悶絶する。さらに、股間を押さえたままリングに倒れ込むさくらの脇腹を蹴り付け、仰向けに寝転がすと――

「いくぞーッ」

観客の歓声に気分が乗ったレインボーミカは、観客にアピールしながらトップロープに跳び乗る。

(に、逃げなきゃ)

全身を襲う痛みに歯を食いしばって耐えながら、なんとかこの危機を脱出しようとするものの、身体は血の代わりに鉛でも流されたように動かなかった。

「ボンバーッ!!」

掛け声とともにトップロープから跳び上がったレインボーミカのヒップドロップが、さくらの顔面に炸裂した。
さくらの悲鳴はレインボーミカの豊満な尻肉に押しつぶされ、誰にも聞こえなかった。

カンカンカンッ

と試合終了の鐘が会場内に鳴り響き、観客達から勝者に惜しみない拍手を送られ、レインボーミカは女子プロレスラーらしく、トップロープに跳び上がって歓声に応えた。
一方、リング中央では、顔を血で真っ赤に染め上げ、白目を剥いて失神するさくらのだらしなく開いた太腿の間からは、黄色い液体が流れ


109 : あかねの人 :2015/05/21(木) 22:44:08 QSBt9baA
以上で投下終了です。
読んで頂いてありがとうございました。
レインボーミカというかプロレスキャラは、打撃・関節・投げと技が多彩なので、責めキャラに最適だと個人的には思います。
いつもこれぐらいの格闘リョナを書いてますが、皆さん的にはもう少しハードだったり、長い方がいいんですかね?
感想やアドバイス、リクエスト等ありましたら、お願いします。


110 : 名無しさん :2015/05/22(金) 00:40:55 ???
プロレスリョナってまだ自分は未開拓だけど、
SS読んだら何か新しい物に触れれたような気がしました。
リクエストってゼルダ姫×ライクライクでも良いのでしょうか?
スマブラベースで、ドレスがヨダレでデロデロヌトヌトになる程
何度も何度も食べられるシチュなんです


111 : 名無しさん :2015/05/22(金) 02:36:13 ???
DOAでも見てみたい
ティナにボコボコにされるリサとか


112 : 名無しさん :2015/05/22(金) 02:43:41 ???
なんだかんだで大きいのが小さいのを順当に叩き潰す妙ってあるよね


113 : 名無しさん :2015/05/22(金) 09:53:17 ???
キャットファイトものは好きだからgjですわ


114 : 名無しさん :2015/05/22(金) 13:43:07 i88LZzLE
実在の格闘家ロンダ・ラウジーVSキャミィ・ホワイト

http://th04.deviantart.net/fs70/PRE/i/2015/054/4/8/ufc_vs_streetfighter__rousey_vs_cammy__fight__by_samdelatorre-d8j8bhu.jpg


115 : あかねの人 :2015/05/23(土) 02:46:57 ???
>>110
私のSSを読んで、そのように思っていただけたのなら、本望です。
頂いたリクエストですが、ゼルダ未プレイなうえに初めてのジャンルなので、短いものになるかもしれません。

>>111
DOAはやったことないんですけど、ウィキとピクシブとかである程度キャラ像とか人間関係が把握できたら、書けると思います。
一応、動画サイトとかで投げ技集みたいなのを探して見てみたんですけど、ティナはアメリカンなパワーのあるプロレスで良い攻めが出来そうですね。

>>112
体格差があるほうが映える技とかもありますしね。ベアハッグとかアルゼンチンバックブリーカーとか。
でも、小さい女の子にいい歳のお姉さんが、手も足も出ずに負けるのも、私は好きです。

>>113
おっと、こんなところにも同志が(歓喜)
キャットファイトはいいですよね。女性同士の戦いほど美しいものはないと個人的には思っています。
まあ、実際の映像とか見るとガッカリ感ハンパないですけど……。



頂いたリクエスト全てには対応できないと思いますが、書けそうなものは書いてみたいと思います。


116 : 名無しさん :2015/05/23(土) 20:12:12 ???
>>115
ありがとうございます!よろしくお願いします!


117 : 名無しさん :2015/05/24(日) 04:18:56 ???
前スレ363における、ノエルの人の作品はもう見れないのでしょうか…


118 : 名無しさん :2015/05/24(日) 04:47:44 ???
>>115
DOAにはエレナ、リサ、クリスティ…と言った年齢詐称BBA達がいるから是非甚振ってあげてください
責め役はあやね、ヒトミ、マリー、ほのかとかが良さそう


119 : 名無しさん :2015/05/24(日) 11:34:58 ???
>>97
今夜です
よろしくお願いしますね


120 : 名無しさん :2015/05/24(日) 11:41:31 ???
楽しみにしてます!!


121 : 名無しさん :2015/05/24(日) 18:08:35 ???
ガチャガチャ(ベルトを外す音)


122 : 名無しさん :2015/05/24(日) 21:07:35 pQG89lts
ノエルの人です

矢田桃花&不破優月SSを投下します
前回の不破SSの続きになります

長いので、テキスト投稿します
よろしくお願いいたします

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org332436.txt.html
パスはいつもの

次回作はまだ未定です。
私のネタがシチュスレで拾われたので、その絵のお礼に一本書くのもいいかなあ、なんて考えているのですが
どうするかまだ分かりませんね

>>117
再うp希望の方が多いようでしたら再投下してみようかとも思うのですが…


123 : 名無しさん :2015/05/24(日) 21:10:22 ???
おぉ!ありがとうございます!今から読みます!


124 : 名無しさん :2015/05/24(日) 22:07:16 ???
>>123
再うpを希望致します!


125 : 名無しさん :2015/05/24(日) 22:10:18 ???
>>122
今回も素晴らしかったです!興奮しました笑
ありがとうございました!


126 : 名無しさん :2015/05/24(日) 22:10:32 ???
ごめんなさい…124は、>>122の間違いです。。。


127 : 名無しさん :2015/05/24(日) 23:03:33 mr8jar.A
>>122
いつもありがとうございます。今回も高クオリティで安心しました。
前スレの奴は俺も見れなかったので再度上げて貰えると凄い嬉しいです。


128 : ハム子の人 :2015/05/25(月) 00:22:52 ???
>>122
乙です。とても読み応えがありました
自分はこういう男視点のリョナ小説書こうとして何回も挫折してるので色々参考にもなりました
しかし矢田さんって可愛いですね。どことなく髪型がハmコレ以上はやめときます

美鶴のSSですが、明日の夜には投下できると思います。長々とお待たせして申し訳ありません


129 : 名無しさん :2015/05/25(月) 09:24:33 ???
>>122
色々と細かい描写がそそってよかったですわ


130 : 名無しさん :2015/05/25(月) 22:16:42 ???
ノエルの人です

長かったので大変でしたが
喜んでいただけて本当に良かったと思います
次は何を書こうか悩んでますので、何かリクあればお願いします

美鶴SSも楽しみです


131 : 名無しさん :2015/05/25(月) 22:27:49 ???
エヴァンゲリオンのアスカとか…


132 : ハム子の人 :2015/05/26(火) 00:18:10 ???
明日の夜という期限は過ぎてるんですが、美鶴SSの準備出来ましたので投下します
P4Uの美鶴ということでしたが、私はP4Uをやってないので細かい設定が間違っているかもしれません
あと例のファーコートは脱いでいる設定で妄想していただけたら幸いです


133 : シャドウ・ボクシング1 :2015/05/26(火) 00:19:53 thpQsgBo
リング―それは、割れんばかりの歓声と、
眩しすぎるぐらいの照明で彩られる、戦いの舞台である。
今日も二人の戦士が、雌雄を決するためにリングの上に立つ。

「…明彦、これはどういうつもりだ?」

対戦カードの片割れである、赤い髪の女が淡々と言った。
彼女の名は、桐条美鶴。革製の防具のついたラバースーツに全身を包むその姿は、さながら麗しい女戦士と言ったところである。
手に持った赤いレイピアは、いつでも対戦相手の身体を刺し突けるように構えられている。

別に美鶴は、リングの上で死闘を演じる興行師では無い。
彼女は、自身の祖父が生み出した化物・シャドウに対する対抗組織である『シャドウワーカー』のリーダーだ。
その証拠に、腰のホルスターにはシャドウと戦うための必需品であるペルソナ召喚器が掛けられている。
今回は日本の片田舎である『八十稲羽』という地域に発生したシャドウの迷宮に潜入したところ、気付いたらリングの上に飛ばされていたのだ。

対するもう一方は、美鶴の旧知の人物であり、同じくシャドウワーカーに属する真田明彦―といってもその人ではなく、本人そっくりに象られたシャドウである。
角刈り気味にされた銀の髪、上半身にマントだけを纏い、鍛えあげられた肉体を存分に見せつけるその姿は紛れも無く真田本人のものだが、
唯一違うところがある。目が髪と同じ銀のはずの瞳の色が、金色なのだ。雰囲気も異様で、ただの一言も発すること無くニヤけた顔で美鶴の方を見ている。

「どうやら明彦のマネのつもりのようだな。
 ここは強さを求め、戦う舞台というわけか―あいつらしい。」

真田の事をよく知る美鶴は、この光景を創りだしたシャドウに感心すら見せる様子で、冷静につぶやく。
だが一方で、会場の至る所にあるふざけた煽り文の書かれた垂れ幕や、妙ちくりんな着ぐるみのマスコットの置物に、
まるで旧友を汚されたような気分になり、胸のうちに怒りを溜め込んでいた。
美鶴という人間はその片目を隠すほどの長く赤い髪で彩られた凛々しい顔立ちと、知的な印象を与える振る舞いによりクールな印象を持たれがちだが、
その実激情家でもあり、自身の激しい感情を戦いへの原動力として昇華させている面もある。

「お前は明彦のように見えて、明彦ではない―つまり、思いっきり戦えるということだな。
 良いだろう、私もこの力を存分に振るってお前たちシャドウと戦い―」

こんなくだらない試合は放棄してもよいのだが、美鶴は戦う覚悟を決めていた。それに、どうせ見えない壁でリングの周りは塞がっている。
美鶴がレイピアを構え直し、真田のシャドウは胸の前で拳を合わせ、ファイティングポーズを取る―それが、ゴングの合図だった。

それが、合図となった。

「必ず、勝つッ!」

高らかに試合開始のゴングが鳴り、リングの端に居た両者は中央目掛けて駆け出す。


134 : シャドウ・ボクシング2 :2015/05/26(火) 00:21:51 thpQsgBo
先に仕掛けたのはシャドウの方だった。豪腕から繰り出される素早いジャブを美鶴の顔面に仕掛けようとするが、
彼女は、軽やかに足をステップさせながら次々とかわしていく。
続けざまに放たれた鋭いストレートも、美鶴の素早いバックステップにより射程から逃れられてしまう。

「どうした? 明彦の力はそんなものではないはずだが…」

美鶴は余裕の笑みすら浮かべてシャドウに向き合う。一方、明彦のシャドウの顔からは先程のニヤついた笑みが消えている。
挑発に乗ったのか一旦構えを解き、美鶴と同じく腰に付けられたホルスターから召喚器を手に取り、ペルソナを召喚するためにこめかみへ当てようとする。

その一瞬の隙を、美鶴は見逃さなかった。

「ふっ!」

構えを解いた無防備なシャドウの身体に向かって、美鶴は大きく跳躍しレイピアを突き出す。
レイピアは、シャドウの右肩を的確に刺し貫いた。

『グアァウッ!』

シャドウが喉から絞り出されたような悲鳴を上げる。人間のように血は出ないがダメージは受けているようで、召喚器を取り落としてしまう。
そして、シャドウが顔を苦痛に歪め左手で肩を抑えたその時―

「そぉっ……れッ!!!」

美鶴はシャドウの腹部に思いっきり蹴りを入れ、シャドウの身体をリングの上へと叩きつける。

『ウゥァ……』

尻餅をついたシャドウは、よろめきながら何とか立ち上がろうとする。
だが、立ち上がる頃には―

「さて……そろそろ終わりにしようか。
 極限まで高められたアルテミシアの力……喰らうがいい!!」

美鶴は自身のペルソナ・アルテミシアを既に呼び出していた。
そしてその直後、魔法強化スキル・コンセントレイトによって集中力を高め、今まさにシャドウへ氷の鉄槌を下そうとしていた。

「ブフダイン!!!」

冷気系上位魔法の名を叫ぶと、辺りをひんやりとした空気が包み始める。
異変を感じたシャドウが後ずさろうとする、その刹那―

『オ゛ォオッ!?』

シャドウの周囲の空気が急激に凍り、リング上に巨大な氷塊が出現する。中には、恐怖の表情を浮かべる真田明彦のシャドウが閉じ込められている。
氷漬けにされた相手は絶対零度の世界に閉じ込められ、二度と動けなくなる―桐条美鶴式の『処刑』が決まった瞬間だった。

「片付いたか」

美鶴はその光景を眺めると、身をリングの外の方へと翻した。
試合は美鶴の圧倒的勝利で終わった。もう、リングの周りにある壁も消えているはずだ。

その時だった。

『ウッハハハハハハハハハッ!!!!!』

突然、美鶴の背後から轟音が鳴り響き、続いて高笑いが聞こえてきた。

「な、何だ!?」

美鶴が慌てて振り返ると、背後には砕かれた巨大な氷の欠片と、胸の前で拳を叩き合わせる真田のシャドウの姿があった。
冷気魔法の直撃を受けたにも関わらず、真田の身体には凍傷の一つもなく、そればかりか自力で氷の檻を脱出したのだ。

「馬鹿な!? 何故無事でいられたんだ!?……!! あ、あれは!!」

美鶴がよく目を凝らすと、シャドウの胸にた雪の結晶を象ったペンダントがあるのが見える。

「絶冷石……!!」

絶冷石―冷気属性の攻撃を完全に遮断するアクセサリである。
真田のペルソナは冷気属性が弱点で、それに対するお守りとして戦いに用いていたことは美鶴もよく知っている。
だが、何故それをシャドウまでもが持っているのかはわからなかった。

「! く、来る……!?」

動揺する美鶴にシャドウの右ストレートが襲う。
美鶴はとっさに避けることが出来ず、レイピアを用いて攻撃を受け止めようとする。
だが。

「あぁっ!?」

レイピアは風を切るようなストレートを抑えきれず、美鶴の手から弾かれてリングの外へ飛んでしまう。
レイピアは見えない壁に衝突するとそのまま勢いを失い、垂直落下した。


135 : シャドウ・ボクシング3 :2015/05/26(火) 00:23:44 thpQsgBo
「し、しまっ……!!」

冷気魔法も通用せず、武器も失った美鶴に勝ち目はなかった。
リングの端へ追い詰められた美鶴の腹部を、鋭い角度のボディーブローが襲う。

「がはぁあ゛!?………ウ゛ゥ……」

レザーの防護具は、シャドウの逞しい筋肉が相手では役に立たなかった。
拳は腹部へと深くめり込み、美鶴の身体を腹の激痛と激しい衝撃が襲う。ラバースーツに包まれた大きな胸がブルンと揺れる。
美鶴は腹を抑えたまま膝を付き、そのまま前に倒れ込む、かに思われたのだが。

「ゴヴッ!?」

今度は、シャドウのアッパーが美鶴の顎を襲う。
倒れかけていた美鶴の身体が持ち上がるが、顎を突かれ脳が揺れたことにより美鶴の意識は飛び、身体がリングのワイヤーロープへともたれかかる。
だが、美鶴は直ぐに目覚めることとなった。

「ぐブゥエ゛ッ!?」

更に、シャドウのフックが美鶴の頬を叩き潰し、彼女はその衝撃で意識を取り戻した―顔に広がる灼けつくような痛みを伴いながら。
きめ細やかな肌で守られた美鶴の頬に赤黒い痣が付き、口の端からは血がたらりと垂れる。

「う゛っほ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!」

そして、シャドウの容赦の無いラッシュが美鶴の身体を襲う。
数年前、水着姿を見た後輩に「まるでモデルのよう」と評された程の美しさを持つ美鶴の身体を、贅沢にもサンドバッグに据えたシャドウのトレーニングは暫く続いた。
すらっとした肢体を持つボディが、豊かな赤髪で彩られた美しい顔が、シャドウの拳の餌食になっていく。

「うボ゛ロ゛オ゛ッ!?」

最後に、トレーニングの終わりを告げる再度のボディブローが美鶴の腹をえぐる
今度は防具に保護されていない、ラバースーツが剥き出しになった箇所を付いており、まるで腹を食い破らんとばかりに深くめり込んでいる。

「オブボボボボボボボボッ………ゴブッ………」

美鶴の胃の中の物が逆流し、汚らしい汚物が美鶴の口から吐き出され、リングの上に広がっていく。

(私が、こんな……!!)

お嬢様育ちの彼女にとって、人前で吐くなどという行為は初めての経験だった。
そして美鶴は膝を付き、自ら吐瀉物の海へと沈んでいく。

「ゴ………ハ………ァ………」

ピクン、ピクン、ピクンと、美鶴の身体が小刻みに跳ねる。
それにつられて、防護レザーに包まれた大きな尻がプルンと揺れる。
そんな状態になっても、まだ微かに意識を保ち続けていた。

『ムゥ……』

しかし、それも長くは持たなかった。シャドウは美鶴の首根っこ髪ごと掴み、体を持ち上げる。
そして、空いていたもう片方の手も使いギュウ、と首を締めあげた。

「カ………ヒ………」

気道を塞がれたことで全く呼吸ができなくなり、美鶴の僅かな意識も絶たれようとしていた。

(こんなところで……私は……死ねないんだ………)

それでも、美鶴は必死で抵抗しようとする。だが彼女にできたことは、口から舌を突き出すことだけだった。
酸素の供給が無くなった身体はより一層痙攣し―

ビクンッ!!

弓のように身体を反らせた美鶴が股間から黄色い液体を放出すると、身体はだらりと垂れ下がり、ぐったりと動かなくなった。
白目を向き吐瀉物まみれとなった美鶴の顔が、重ねられた幾つものテレビに映し出されていた。

一方その頃。

『ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!』

美鶴のシャドウが、汚い悲鳴を上げながらもんどりをうち、床に叩きつけられた。
シャドウは身体をビクビクと痙攣させたかと思うと、肉体を破裂させ辺りに黒くてドロドロとした液体をまき散らした。

「ふん……美鶴のシャドウの割には弱かったな」

美鶴のシャドウを仕留めたのは、『本物の』真田明彦だった。
彼はシャドウが美鶴本人に仕掛けたものに勝るとも劣らないほどのラッシュを浴びせ、見事勝利を掴みとっていた。
あっさりと戦いに勝ち安堵する真田だったが、ふとあることに気づく。

「ん? あのペンダントがないな……どこかに落としたか?」

彼は首からかけていたはずのお守り・絶冷石が無いことに気付く。

「まぁ良いか、苦手な相手を克服するチャンスかもしれんしな……
 それより美鶴だ、早く本物を探さなくては」

そう言うと真田はマントを翻し、迷宮の奥へと駆け出していくのだった。

その後彼はすぐに、テレビに映される無様な姿の美鶴を見ることになる。
正確には彼だけでなく、この迷宮に閉じ込められた者全員が、だが。


136 : ハム子の人 :2015/05/26(火) 00:33:35 ???
以上です。長々とお待たせした割にはこじんまりとしてしまいましたが…
美鶴のボディスーツはハイレグアーマーとはまた違ったエロさがあって良いですね
特にシチュの指定はなかったと思うので自分が好きな格闘リョナにしてしまいましたが、如何だったでしょうか?

>>ノエルの人
あそこまで長いものを、男の子視点で書ききったのはすごかったですw
自分もこういう視点でP3女子勢をリョナる小説を書いてみたいです

折角の機会なのでリクもさせていただきますw 他の方のP3キャラリョナも見てみたいと思うので
もしノエルの人さんがペルソナ3を知っているのであればお願いしたいです
キャラはハム子、と言いたいところですがあまり書きやすいキャラではないと思うので、ノエルの人さんのお好きなキャラクターでお願いします


137 : 名無しさん :2015/05/26(火) 00:35:42 ???
リク……パイロットスーツとか着たキャラがみたいかまなにをリクしようかまた迷う……


138 : 名無しさん :2015/05/26(火) 00:59:32 ???
>>136
お疲れ様です!
シチュ的には美鶴だけ負けてしまったってことか…
性格上、助かっても物凄い恥辱を感じてそうなのがいいなぁ


139 : 名無しさん :2015/05/26(火) 01:06:53 ???
>>130
リクするならシチュが連鎖するものが読みたいです
水責めで腹パンパン→回転責めで嘔吐→頭がフラフラの状態で戦闘を強制とか
個人的には魔法少女モノがいいです


140 : 名無しさん :2015/05/26(火) 01:41:46 ???
リクの発言したら作品投下されてたとは…(汗
>>136リクした者です、
ありがとうございます!
スーツと言えばエロさもですが防護性高そうなスーツに包んでの守ってくれなかったや限界きて破れた系も中々……
打撃には勝てなかったよ感が出てとても素敵でした!吐いたり漏らしたりも良かったですよ!


141 : あかねの人 :2015/05/26(火) 02:10:49 ???
>>136
美鶴SS最高でした。ラバースーツに身を包んだ美鶴さんとかエロ過ぎでしょ。
ボクシングもいいですね。ボディブロー責め美味しいです。


142 : 名無しさん :2015/05/26(火) 06:57:21 ???
リク・・・柊シノアとか・・・


143 : 名無しさん :2015/05/26(火) 12:26:04 ???
シノアちゃんリョナ妄想対象として最高だよね


144 : 名無しさん :2015/05/26(火) 13:15:15 ???
>>130新鬼武者のお初をお願いいたします
お腹出てたり露出多めの衣装の方を……


145 : Hutton2 :2015/05/26(火) 21:05:46 i88LZzLE
もし今現役のアイドルがアイドルではなく総合格闘家だったら。という妄想の下始めましたので投下させていただきます!
Pixivでアンケートもやってるのでよろしければお願いいたします!


146 : Hutton2 :2015/05/26(火) 21:07:07 i88LZzLE
第1回女子格闘技トーナメントが開催されることとなった。参加人数は8人。主催者兼レフェリーは蜷川実花。
そして主役の格闘家は矢島舞美、永尾まりや、山本彩、倉持明日香、針尾ありさ、広沢麻衣、白石麻衣、桜井玲香。いずれも実績をかねて選考された選りすぐりの格闘家だ。

抽選の結果トーナメントの組み合わせはAブロックが矢島舞美×永尾まりや、桜井玲香×針尾ありさ。Bブロックが広沢麻衣×倉持明日香、白石麻衣×山本彩となった。

東京ドーム地下格闘技場が貸しきられ、真ん中には金網に張り巡らされた六角形のリングが用意され、それを取り囲む大勢の観客たちが、いまや遅しと開始を待っている。

そして1回戦第1試合が始まる。
AKB道場からの永尾まりやがリングイン。コスチュームは黄色のスポーツブラに同じく黄色のショートタイツ。そして続いて℃-ute道場から矢島舞美がリングイン。こちらは白のスポーツブラに白のショートタイツといった出立ちだ。
レフェリーの蜷川を挟んで説明を聞いていく二人。158cmの永尾に対して166cmの矢島。頭ひとつ矢島が大きいといった格好だ。
そして説明が終わり両者フェアにこぶしをあわせるとコーナーに離され開始のゴングがなる!

まずは二人ともオーソドックスな構えからサークリングしてお互いの動きを見ると、矢島から仕掛ける。「フッ!フッ!ハッ!」と息を吐きながら右ジャブ、左ストレート、右のローを絡ませる。
しかし永尾もパンチをうまく裁き、ローキックも足を上げてガードする。そして次はこちらとばかりにローキックを連発で狙うと矢島もうまく足を上げてガードするが、永尾は間髪要れずにタックルにいき、倒すことはできなかったがそのまま金網まで押し込む。
永尾「く・・・ん・・・」矢島「ふ・・・・ん・・・・く・・・・」両者くぐもった声を出し、永尾はさらに押し込んでいくが、ここで矢島が背中に金網をつけながら、慎重さを利用し、永尾を上から押し付けるような状態から膝蹴りを狙う。
「んぐっ!」腹部に入り思わず体が浮いてしまう永尾。さらにもう一発矢島「フッ!」永尾「んくぅ・・」
腹部への膝蹴り2発決まり、一瞬永尾の動きが止まるとささっと体を入れ替え、今度は永尾を金網に押し付け矢島がさらにラッシュを見せる。顎を突き上げるようなショートアッパー、左右のすばやいジャブ、フック。たまらず永尾が抱きつくような格好になるとさのまま抱きかかえ、リング中央に両者抱き合いながら投げるような攻撃をしかける矢島。
間一髪でなんとかマウントを許さずガードポジションでマットに背をつけながら相手に胴に足を巻きつける永尾だが、苦悶の表情。「はぁ、はぁ・・・・く・・・・」ガードポジションを取られながらもそこから顔面へのパウンドを落としながら腹部にも強烈な打撃を落とし、さらに膝を長尾のまたに押し付けるように開かせてマウントを奪いにいく矢島「決める!ハ!ハ!フ!フ!」
顔面は何とか防ぐが腹部にパンチが決まり始め、股を開かされていることでついにマウントポジションを奪われかける。
「くぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」たまらないとばかりに体を反転させバックマウントを奪われている状態に何とか回避するが、今度は後頭部へのひじが落ちてくる。矢島「ハ!ハ!ハ!」永尾「ん・・・ぐぅ・・・くぅ・・・・」頭部をガードしながら非常に苦しい永尾。
針尾ありさ×桜井玲香の勝者と戦うことになった。


147 : Hutton2 :2015/05/26(火) 21:08:07 i88LZzLE
しかし次の瞬間ブラインドエルボーを繰り出し、それが矢島の頬を貫くと「く・・!」そういい一瞬動きが止まる。矢島がバランスを崩した今だとばかりに体を反転させグラウンドから逃げ切ろうとするが、頬へのダメージだけでは逃げ切れず、再びマットを背につけたガードポジションの状態になる。
絶体絶命の状態から切り抜けた永尾に拍手が起こるが当の本人は「く・・・・クソ・・・はぁはぁ・・・」といい苦しい状態なのは変わりない。
しとめ損ねた矢島は今度こそとばかりに再びパウンドを落としにいくが次の瞬間!
永尾がうまく矢島の右腕を引き込み、こちらはマットに背をつけ矢島を座らせた上体でカチッと腕ひしぎを決める!
「あぁ!・・・く・・・いっつ・・・!」思わず悲鳴を上げる矢島。
しかし永尾の逆転勝利かと思われたがこれでは終わらなかった。腕を決められたまま永尾の尾てい骨や背骨に膝を落としていく。
永尾「んん!くぅ!んぐ!」あまりの激痛に腕ひしぎが弱まり、そのままうつぶせになるような状態で上に乗られると、さっきと同じ頭部への打撃を警戒するが、その刹那。シュルっと矢島の左腕が首元に侵入し一瞬で首が締め上げられる。
永尾「く・・・しまっ・・・く・・・・」矢島「ハッ!フッ!」掛け声を上げながらスリーパーを完成し、永尾が引き剥がそうとするとそのまま流れるように転がり、自分が下になっての胴締めスリーパーを完成させる!
矢島「今度こそ!ふぅううん!」思い切り締め上げると永尾が「あぁ!・・・く・・・んくぅ・・・!」歯を食いしばりながら耐えていくがこのまま逃れるすべも無くブラックアウトしてしまうというのを察するとタップしていく・・・・。

レフェリーが矢島の体を叩き、技を解放させるとゴングがなる!
矢島「はぁはぁはぁ・・・・・勝った!」そのまま仰向けで勝利をかみ締める矢島。「はぁ・・・はぁ・・・・げほ・・・・かは・・・」横に倒れ苦しそうに呼吸をする永尾。

「ただいまの試合、胴締めスリーパーにより矢島舞美の勝利です!」
そうアナウンスされるとレフェリーから手を上げられ、愛くるしい笑顔になり勝利をかみ締める矢島。しかしすぐ横たわる永尾のところえいき、「はぁ・・・はぁ・・・・ありがとうございました。すごく・・・強かったです。大丈夫ですか?」
まじめで実直な性格の矢島に声をかけられ、右手を差し出されるとると「はぁ・・・はぁ・・・強いね・・・。完敗だよ・・・。」そういって座りながら握手をし、立ち上がりながら抱き合う二人。

万雷の拍手を受けながら1回戦が終了した。勝利した矢島は針尾ありさ×桜井玲香の勝者と戦うことになった。


148 : Hutton2 :2015/05/26(火) 21:21:26 i88LZzLE
次回からはご迷惑になるのでこちらではなくPixivのみに投稿したいと思っております。


149 : 名無しさん :2015/05/26(火) 23:15:31 ???
ノエルの人です
いろいろとありがとうございます

ペルソナはP4Uでしか知らないので書くの難しいかな…
ただ書くとすれば、キャラはもう決まってますけどね
(メカ娘が好き)

今流行りのシノアも、いざ書くとなるとかなり難しそうです
腹パンしたくなる可愛さですけどねw


>>145
乙でした
しかし一人しか名前知らないうえにその顔も思い出せていないのですが(汗


150 : 名無しさん :2015/05/27(水) 00:43:16 ???
アイドル言われて誰一人わからなかったヤベェwwwww


151 : 名無しさん :2015/05/27(水) 00:49:42 ???
ちょっと提案なんだけど人狼でリョナSS書けそうだよね


152 : 名無しさん :2015/05/27(水) 01:55:48 ???
人狼って押井守原作のやつ?


153 : 名無しさん :2015/05/27(水) 11:33:23 ???
文脈的にパーティゲームのほうじゃん?
毎晩一人ずつ、キャラが首吊りと喰い殺しで死ぬゲームだからたしかにリョナ感溢れてるね
会話フェイズがあるから、怯えたり、必死になったり、自己犠牲したり、調子に乗ったりの時間をたっぷり取れるし


154 : 名無しさん :2015/05/27(水) 12:04:17 ???
倉橋の人さんの次回作も楽しみだな


155 : 名無しさん :2015/05/27(水) 12:18:54 ???
>>153
面白そう
色んなキャラで出来そうだね


156 : 名無しさん :2015/05/27(水) 20:27:21 ???
まぁルール的に占い師はいないほうがリョナりがいがありそう


157 : 名無しさん :2015/05/27(水) 20:40:48 ???
>>122
前回見逃したので再度投下して貰えると凄くうれしいです…


158 : 名無しさん :2015/05/27(水) 22:11:40 ???
>>153
参加させるとしたら
キャラは誰が良いかな


159 : 名無しさん :2015/05/27(水) 22:41:06 ???
最近犠牲に(?)なったキャラ総出演とかw


160 : 名無しさん :2015/05/28(木) 04:39:53 ???
>>158
セシリア・オルコットに一票


161 : あかねの人 :2015/05/29(金) 02:08:35 ???
>>110
リクエスト頂いていた、ゼルダ姫×ライクライクのリョナSSですが、
半分ぐらい書けているので、今週中ぐらいには投下できそうです。
>>151
人狼SSかぁ。なんというか話を作るのに構成力が要りそうで、スゲー難しそうですね。


162 : あかねの人 :2015/05/29(金) 23:00:52 ???
どうも、あかねの人です。
リクエスト頂いていたゼルダ姫×ライクライクのリョナSSです。
正直、ゼルダシリーズもスマブラシリーズもやったことないで、これであっているのかどうかわかりません(汗
設定とかキャラの雰囲気とか間違ってたら、ごめんなさい。


163 : あかねの人 :2015/05/29(金) 23:02:18 ???
1.

「……ここは?」

ドレス姿の女性が眼を覚ますと、そこは見たことも無い空間だった。
3メートル四方程度開けた空間の壁面は燐光を伴っており、薄暗いながらも一応の視界は確保できる程度には明るかった。
おぼろげな光を発するひんやりと冷たい壁に触れると、パラパラと光の粒が零れ落ちる。

「これはヒカリゴケですね」

白磁のような指先についた光の粒をマジマジと見つめるうちに、ある違和感に気付く。

「私はどうしてドレスを?」

寝るまえに、きちんと着替えたはずだったが、いつのまにか紫と白を基調としたドレスを身に纏っていた。
そして、ここはどこなのかという疑問に戻る。

「……。考えていても解決しそうにありませんね」

そうなにかを決意するように考えを口にすると、淡く輝く壁を伝って歩き出す。
もしも、普通の女性ならこのような状況に陥れば、パニックになるか、へたり込んでしまうだろう。
だが、彼女は違う。彼女はハイラル王国の王女、ゼルダなのだから。

「……ッ!」

指先に走った痛みに思わず顔を顰める。痛みの元を調べると、そこには小さな魔方陣が描かれていた。

「トラップの類ではないようですね。なにかの鍵かしら?」

指先に集めた魔力を魔方陣に流し込む。

「!?」

すると、ゴゴゴッと腹に響く重い轟音とともに、壁の一部が動きだす。
そして、その奥には淡く輝く長い通路が続いていた。

「まだ、続くのですね」

一瞬、これで解放されるのではないかという淡い期待を抱いたが、そう簡単にはいかないらしい。
嘆息するゼルダだったが、自らの頬を軽く張って弱気な心を振り払い、通路へと一歩踏み出した。


164 : あかねの人 :2015/05/29(金) 23:03:19 ???
2.

それは一瞬の出来事だった。
それまで、頼りなくはあったが、通路を見渡す程度には明るかった視界がゼロになったのだ。
しかし、変化はそれだけではない。ヌメッとした生温かい感触が全身を包み込み、粘液のような液体が鼻腔を刺激する。

(い、いったいなにが?)

状況は全く理解できないが、ひとつ思い当たることがあった。
それはハイラル王国を救った勇者リンクから聴いたライクライクというモンスターの話である。
ライクライクは筒状の無脊椎動物型のモンスターである。このモンスターは獲物を丸呑みにすると、武器や防具ごとその強力な消化液で溶かして食べてしまうのだという。
リンクからその話を聴いたときはずいぶんと恐ろしく思ったものだったが、まさか自分が襲われることになるとは……。

(い、息がッ――!!)

モンスターの体内から脱出するべく必死に身体を動かそうとするが、抵抗すれば抵抗するほど、モンスターの体内での締め付けは強くなり、余計にゼルダを苦しめる。
無数の襞がついた肉壁からは絶えることなく、消化液が染み出し、ゼルダの全身をねっとりと濡らしていく。

(嗚呼、なんておぞましい)

嫌悪感と恐怖心から一時的に身体のリミットが外れたのか、肉壁の締め付けに抗い、その襞の一部に思いきり爪を突き立てることに成功する。
ビクッビクッと肉壁が大きく震えたかと思うと、勢いよく対外へと吐き出された。

「ハァッ……ハァッ」

モンスターの捕食から解放され、ゼルダは酸素を求めて喘ぐように新鮮な空気を吸い込む。
絹糸のように美しい髪と高い知性と高貴さを携えた美しい顔、それに清楚で優雅なドレス。すべてがモンスターの汚らしい消化液で濡れていた。

(早く逃げないとッ)

ねっとりと肌に張り付く髪やドレスを不快に感じている暇などなかった。
目の前のライクライクがビクビクと痙攣している間に、とにかく一歩でも離れなければならない。
もつれそうになる足を必死で動かし、通路の先へと駆け出そうとした瞬間、

ドンッ

と、大きな『なにか』にぶつかり、ゼルダは思わず尻餅をついてしまう。

「……嘘でしょ」

自身がぶつかった『なにか』を見上げ、王女は悲鳴をあげた。
そこには、もう1匹のライクライクが行く手を遮っていた。否、1匹ではない。その背後には3、4匹のライクライクが集まってきていた。

「こ、このッ」

へたり込みそうになる弱い心に活をいれ、炎の魔法を撃ち、目の前のモンスターを焼き払う。
ゴウッと勢いよく燃えるモンスターをまえに、ゼルダは一縷の希望を見出したそのとき――

「キャッ」

ゼルダは悲鳴をあげて前のめりに倒れ込む。背後にいたライクライクが追いつき、ゼルダの下半身を咥え込んだのだ。


165 : あかねの人 :2015/05/29(金) 23:04:28 ???
3.

「い、いやッ!! はなして」

必死で逃れようともがくが、ライクライクの呑み込む力は想像以上に強く、遂には胸辺りまで呑み込まれてしまう。

「はがぁッ……ア゛……あ゛」

ライクライクの体内で身体をきつく締め付けられ、ゼルダの口からか細い悲鳴が漏れ始める。
背骨や肋骨を圧迫され、呼吸すら困難な状態へと陥っていく。

(こ……なった……らッ)

このままでは、ジリ貧になるのは分かりきっている。一か八か、自身も相応の傷を負う可能性はあったが、密着状態から魔法を撃ちだそうとした時、
自身の危機を察したのか、ベッとライクライクはゼルダの身体を勢い良く吐き出したのだ。

「――ッ!!」

通路の壁に後頭部を打ちつけ、声にならない悲鳴をあげるゼルダ。
身体に纏っていた上品なドレスは、モンスターの酸性の粘液によって、そのほとんどが溶けてしまっていた。
後頭部への衝撃で一瞬意識が飛んでしまったゼルダだったが、すぐに意識を取り戻し、
モンスターの消化液と圧迫攻撃により、苦痛を訴える身体を酷使して、なんとか逃げようと辺りを見回すが、

「あ……あ……もう嫌」

どこから集まってきたのか、通路の前も後ろもライクライクが数匹ずつ、行く手を遮っていた。
そして、背後にいた1匹が恐怖に慄くゼルダを頭から丸呑みにする。
またしても、ライクライクに体内に囚われ、ゼルダの顔が絶望に歪む。上半身が飲まれてしまっては魔法で攻撃することもできなかった。
しかも、これまでとは比べ物にならない絞めつけにより、ゼルダの上半身の骨がミシミシと悲鳴をあげ始める。

(もう駄目……助からない)

呼吸困難と全身を襲う苦痛に、ゼルダの瞳から涙が零れ出す。
さらに強くなる絞めつけに、身体の細く弱い骨から砕け始める。悲鳴をあげようにも口が開かないほどの絞め付けが、ゼルダの全身を苛んでいた。

(リンク……助けて)

かつて国を救った英雄に助けを求めるが、その口から漏れるのはくぐもったか細い苦痛の呻き声のみ。
しかし、それも長くは続かなかった。やがて、既にドレスが溶けて生まれたままの姿になった下半身が、ライクライクの口からだらしなく垂れ下がる。
呼吸困難により、ゼルダはライクライクの体内で絶命していたからだ。


166 : あかねの人 :2015/05/29(金) 23:05:29 QSBt9baA
以上で投下終了です。短くなってしまい申し訳ありません。
満足いただけたら幸いです。
捕食リョナ(でいいのかな?)は、初めて書きましたが、難しかったです。 
なんとういうか、映像的にはなんとなく想像できるけど、文字に書き起こせないというかなんというか……。

次なにを書こうか思案中なのですが、前に書いたさくらリョナSSの地下闘技場設定を流用して、
いろんな作品の垣根を越えて、バトル系の女性キャラにキャットファイトさせるのも面白いかな、とか考えてます。


167 : ハム子の人 :2015/05/30(土) 02:33:02 ???
お疲れ様です。ゼルダもリョナ的にかなりお世話になったキャラなのでかなり楽しめました
清楚な雰囲気の女性が丸呑みで汚され、事切れていく描写はやはり良い物ですね
異世界キャットファイトも面白そうですね 私もいつか挑戦してみたいですw

>>149
アイギスリョナも面白そうですね
自分も以前書きましたがメカ娘のリョナ描写に難儀しましたので、他の人のを見てみたいというのはありますw


168 : 名無しさん :2015/05/30(土) 13:13:23 ???
>>122
再うpはやはり難しいのでしょうか…


169 : 名無しさん :2015/05/30(土) 18:52:55 ???
>>166
リクした者です。美しくて美しくて最高に美しいゼルダ姫が
こんなにまで汚らしく惨めに散って行く様がとても素晴らしいです!
飲み込まれて締め上げられると言うのもヘビに通じた物があって
何度も何度も美味しいSSでした、ありがとうございました!


170 : 名無しさん :2015/05/31(日) 12:55:39 ???
>>168
いろいろ手直ししてから投下するので、気長に待っていただければ
できれば今晩投下したいですねー

新作ですが、前スレでいただいたリクも含めて、完成したものから投下したいと思います


171 : あかねの人 :2015/05/31(日) 19:48:33 ???
感想ありがとうございます。ご満足いただけたようで安心しました。
丸呑み描写は初めてだったので、とにかくドロドロヌチョヌチョを意識しました。
ゼルダの画像を調べたとき、すごく綺麗で高貴な感じがしたので、最期は惨めな姿になるように心がけたつもりです。

追伸
ハム子さんの次回作を楽しみにしています。


172 : 名無しさん :2015/06/02(火) 23:15:22 ???
>>170
お返事ありがとうございます!!気長にまたさせていただきますので、無理せずに推敲いただければと思います。


173 : あかねの人 :2015/06/03(水) 21:36:48 ???
春麗×ブルーマリーで格闘リョナ執筆中。今週中には投下できそうです。
また、春麗リョナです。そろそろ、あかねの人じゃなくて春麗の人になってしまいそう。
原点回帰の意味で、らんま1/2のあかねリョナSS書こうかなぁ?
まあ、はじめて書いたリョナSSはレッスルエンジェルスだったけど……。


174 : 名無しさん :2015/06/04(木) 00:47:52 DKSPIGls
>>173
おー楽しみです!
初めて書いたレッスルエンジェルスのリョナSSも気になりますね


175 : あかねの人 :2015/06/04(木) 17:52:54 ???
どうも、あかねの人です。
また、春麗リョナです。
今回も一応公式のキャラ紹介ページを貼っておきます。

春麗
http://www.capcom.co.jp/sf4/chunli.html#character_btn
ブルー・マリー
http://kofaniv.snkplaymore.co.jp/character/index.php?num=mary


176 : あかねの人 :2015/06/04(木) 17:53:58 ???
1.

地下闘技場に設けられたリングの上で、春麗は入念に柔軟体操をしながら、試合開始の合図を待っていた。
インターポールの特殊捜査官である彼女が、地下闘技場の選手としてリングの上に立っているのは、もちろん仕事だからだ。
東京の地下に設けられた、この地下闘技場が、彼女が追う犯罪組織シャドルーの資金源になっているという情報が舞い込み、実際に選手として試合に出ることで潜入捜査をしているのである。

(それにしても、何度見ても気味の悪い観客達ね)

闘技場の中央に設置されたリングを睥睨するような位置に設けられた観客席には、仕立ての良いスーツやドレスを身に纏い、顔を仮面で覆った観客達が試合の開始をいまかいまかと待ち望んでいる。
おそらくは上流階級の人間達なのだろう。普通のスポーツ格闘技では拝むことのできない過激で暴力的な試合に酔っているのだ。
既にこの地下闘技場で五試合ほどの試合経験があったが、いまだに観客から送られるねっとりと絡みつくような視線には慣れなかった。

「糞蟲共が」

ここにいる観客全員を逮捕してやりたいという欲求が、春麗の心の中でざわざわと蠢きだす。しかし、もしそんなことをすれば、せっかくの手掛かりが水泡と帰すのは火を見るより明らかだ。
行動に移すのは、シャドルーの尻尾を掴んでからだ。そう自分に言い聞かせ、大きく深呼吸することでざわざわと落ち着かない心を静めていると――。

『これより本日のメインイベントッ!! 春麗VSブルーマリーの試合を行います』

わぁッと観客達の歓声が上がり、審判がそれぞれのプロフィールを読み上げる。
春麗のプロフィールは当然ブラフだ。この地下闘技場では、インターポールの捜査官ではなく、ただの女性格闘家である。

(初めての相手ね……サンボ使いか。組み付かれたら厄介ね)

対戦相手の女性――ブルーマリーの身体は引き締まっており、その仕草や物腰は決して素人のものではないのは明らかだった。
審判が読み上げるプロフィールが正しければ、相手の格闘スタイルは組んでからの投げ技や寝技が主体である。逆に、春麗は立ち技――特に蹴り技を得意としていた。

(なんとか、こっちの間合いで戦い続けるしかないわね)

寝技は格闘センスだけでどうにかなるものではなく、日々の鍛錬がものをいう世界である。
春麗も逮捕術として訓練を受けているが、専門ではない。もし、組み付かれて寝技に持ち込まれれば、危機を免れないだろう。

(とにかく、蹴りで相手の足を止めないと)

春麗が簡単な戦いの方針を決めたところで、レフェリーから声をかけられ、ボディチェックと簡素なルール説明が行われる。

「武器の使用は禁止。時間は無制限。決着はレフェリーの私が戦闘不能と判断したほうが敗北となります」

互いにレフェリーに了解の意を伝え、コーナーに戻り、試合開始のゴングを静かに待つ。


177 : あかねの人 :2015/06/04(木) 18:00:53 ???
2.

試合開始のゴングが喧しく打ち鳴らされる。しかし、互いにいきなり突っ込むようなことはせず、慎重に間合いを計りながら、先制のチャンスを待つ。
もしも、これが潜入捜査先での試合でなければ、女性格闘家同士のハイレベルな試合を愉しむ余裕もあっただろう。しかし、残念なことに今の春麗にその余裕はなかった。
試合に勝ち続けて、少しでもこの地下闘技場の暗部を探る必要があり、負けるわけにはいかなかった。

(このまま、睨み合いっていうのも面白くないわね)

膠着しつつあった緒戦を自ら打ち破る。軽やかなステップで相手の間合いギリギリまで接近し、拳を突き出して前方に飛び込む突進技『箭疾歩』を繰り出す。

「くッ!!」

予備動作が大きいため、ガードされてしまうが、その突進力までは殺し切れなかったのか、マリーは一歩後退する。
その隙を逃さず、前方に跳躍。よろけて隙の生まれた相手の水月に飛び前蹴りが炸裂する。

「ぐぁッ」

急所を正確に蹴り抜かれ、身体を『く』の字に折って咳き込むマリーに、春麗は追撃の連続蹴りを打ち込む。
あまりの速さから百裂脚とも称される蹴りが、相手の膝と脇腹、そして側頭部を捉えた。

(勝ったッ!!)

足先から伝わる確かな手応え、ぐらりと倒れこむ相手の姿に勝利を確信したが、

「舐めるなッ」

今にも倒れこみそうだったマリーが、ダンッとリングを踏みしめ、春麗の胴に組みつく。

「掴まえた」
「このッ!! 離れなさい」

勝利を確信した油断から隙を突かれた自身の不甲斐無さに苛立ちつつ、倒されまいと足を踏ん張る。
だが、身長も体格も対して変わらないはずが、春麗の身体はズルズルとコーナーへと押しやられてしまう。

(なんて馬鹿力!! これだから、アングロサクソン系はッ!)

同じ体格でもアジア系とアングロサクソン系では馬力が違う。
組み合ってからの力の勝負で優勢に立つのは難しい。しかも、今日の相手はサンボ使いである。組んでからの攻防は相手のほうが圧倒的に巧かった。
組み合いでは敵わないと判断し、相手の無防備な腹部に膝蹴りを叩き込む。うッとマリーの口から苦悶の呻き声が漏れ聞こえた。

(もう一発当てれば、解けそうね)

もう一撃くらわせようと足を上げた瞬間だった。その一瞬の隙を突かれ、逆にコーナーに叩きつけられる。

「ぐぅッ」

背中に鈍い痛みが走り、肺の中の空気が押し出され、力が抜ける。マリーがその隙を逃がすはずもなく、春麗は遂にテイクダウンを取られてしまった。


178 : あかねの人 :2015/06/04(木) 18:02:15 ???
3.

マウントポジションから腕ひしぎ十字固めを極められるまで時間はかからなかった。
腕を伸ばしきられないように抵抗したものの、春麗の腕の力がマリーの背筋力に敵うはずもなく、抵抗虚しく完全に技を極められてしまう。

「がッ……アアッ」

リングに春麗の悲鳴が響く。
しかし、春麗の耳には、肘の靭帯があげるバリバリという悲鳴の方が、自身の悲鳴よりも大きく響いていた。

(う、腕が――ッ)

このままでは、靭帯が断裂してしまう。激痛に悲鳴を上げる春麗はやむなくギブアップの意志を示すべく、バンバンとマットを叩く。
もし、これが普通の格闘技の試合なら試合終了のゴングが打ち鳴らされ、レフェリーが無理矢理にでも技を解くだろう。
だが、このリングで行われるのは普通の試合ではない。暴力に飢えた上流階級の観客達を満足させるための地下闘技場の試合だ。
観客が満足しなければ試合は終わらない。相手もそれを承知しているのだろう。技を解くどころかより力を入れて腕を伸ばしにかかる。

「いやあぁッ!! やめてッ、腕がッ――」

激痛に悲鳴を上げる春麗は恐慌状態で何度もマットを叩くが、試合は終わらない。そして……。

「――ッ!!」

ブチブチと肘の靭帯が断裂する音が鳴り、遂にはボグンと肘関節が脱臼する鈍い音が響いた。
肘に焼けた鉄杭を刺されたような強烈な痛みに、歯を食いしばって耐える春麗。マリーは拘束を解き、数歩離れたところで臨戦態勢の構えを取っている。

(ゴングが鳴らない。まだ闘えっていうの)

絶望が春麗の心に纏わり付く。
しかし、それでも彼女は格闘家だった。脳を焼くような鋭い痛みに耐えながら、荒い息をつきながらヨロヨロと立ち上がる。

「ナイスガッツ!!」

相手から送られる素直な賞賛の声も、いまの春麗には届かない。時折、チカチカと明滅する意識をフル回転させながら、勝機を模索する。
右腕は完全に使い物にならない状態だが、春麗の攻撃の要ともいえる足は両方とも無事だ。

(待ちは駄目ね。自分から動いていかないと……)

時間が経てば、負傷している春麗が不利になるのは明白だ。ならば、自分から動いて闘いの流れを作っていくしかない。

「フフッ。準備はいいかしら?」
「ええ、いつでもどうぞッ!!」

マリーの挑発とも聞こえる言葉に、左手から放った『気』の塊を投げつけることで応える。
気功拳――全身を巡る『気』を掌で練り上げて撃ち出す春麗の気功術のひとつだ。
本来は十分に練り上げた『気』を両掌から撃ち出す技の為、マリーに向かって撃ち出されたものは大きさも威力も劣る。
しかし、不意打ちの飛び道具に驚いたのか、マリーの腹にこれが直撃する。それでも、一瞬怯ませる程度の威力でしかなかったが、相手に接近するにはその一瞬で十分だった。
春麗の左拳がマリーの顔を捉える。拳に釣られてガードを上げた為にがら空きになった脇腹に、中段の回し蹴りがくいこむ。
マリーの顔が苦痛に歪む。だが、春麗の追撃は終わらない。左右の強烈なローキックでガードを下に向け、腹に足裏全体を使った横蹴りを放ち、コーナーまで一気に蹴り飛ばす。
足裏全体で放った蹴りはダメージこそ控えめだが、相手との距離を離すには有効だ。

「これでとどめよッ!!」

コーナーを背にグロッキー状態のマリーの水月を狙って、必殺の足刀蹴りを放つ。
しかし、春麗は見てしまった。グロッキー状態だったはずのマリーの口元がニタリと笑みを形作っていたのを。


179 : あかねの人 :2015/06/04(木) 18:03:31 ???
4.


「引っ掛かったわね」

春麗の足刀蹴りはマリーの脇腹を掠め、逆に蹴り脚を掴まれてしまう。
マリーは春麗の足首を脇腹に押し付けるようにクラッチすると、その体勢から自ら素早く内側にきりもみ状態で倒れこみ、その回転力をもって春麗の身体を投げ飛ばす。俗にドラゴンスクリューと呼ばれるプロレス技である。

「ああッ……」

足首を固定されたまま捻られた為、膝関節は可動域を超えた負荷に悲鳴を上げる。だが、マリーの攻撃は終わらない。
春麗の足を取ると、ヒールホールドを仕掛け、ドラゴンスクリューで痛めつけられた膝の靭帯がバリバリと音を上げて断裂し、半月板が砕ける。

「ギィア゛あ゛あーッ」

右肘に続いて右膝までも破壊された春麗の絶叫が地下闘技場に響き渡る。
無事な左腕で砕けた膝を押えて蹲る春麗をよそに、観客達は立ち上がり、

『もう1本!! もう1本!!』

左足も折れ、とマリーにコールを送る。さすがにそろそろ試合を止めようとしていたレフェリーもこれには苦笑しつつも、おとなしく引き下がり試合続行の合図をだす。

「ここの客は、本当に貪欲ね」

観客のコールに呆れつつも、マリーはもはや戦意など残っていない春麗の左足に手をかけると、

「貴女に恨みはないけど、ここはそういう試合だから勘弁してねッ!」
「あ゛あ゛……や゛めで」

春麗の懇願をやんわりと退け、左足にもヒールホールドを仕掛ける。すると、春麗の左膝は右足と同様にいとも簡単に砕けた。

「あ゛……あ゛……ッ」
「アハハ。貴女、凄い顔になってるわよ」

完敗だった。これまで同姓の格闘家に負けたことなどなかった春麗にとって、それは耐え難い屈辱だった。
その顔にエリート捜査官として面影はなく、惨めな敗者のそれだ。瞳からは涙が零れ落ち、口端は泡と垂れ落ちた涎でべたべたになっていた。
だが、そんなことは些細なことだ。深刻なのは肉体のダメージだった。自慢の美脚を完全に破壊され、無事なのは左腕のみ。もはや、普通の生活に戻れるかどうかすらも怪しかった。

「じゃあ、そろそろ終わりにしましょう。観客達がその左腕も潰せって言うまえにね」

マリーはそう言うや否や、無抵抗の春麗の背面につくと胴締めスリーパーで頚動脈を一気に絞め上げた。

(ああ、やっと終わる)

同性の格闘家に負けた悔しさよりも、苦痛が終わる安堵のほうが大きかった。
一瞬の息苦しさの後、春麗の意識が闇に堕ちる。リングには勝者を讃える観客達の惜しみない拍手と春麗の股間から流れ落ちた黄色い水溜りだけが残った。


180 : あかねの人 :2015/06/04(木) 18:05:07 QSBt9baA
>>174
レッスルエンジェルスのリョナSSですが、保管庫に題名付きで纏めていただいているようなので、
保管庫のURLとSSの題名だけ書いておきます。

保管庫
http://waero.h.fc2.com/ryonatop.html

『教育的おねえさん』『エンターテイメントしーしー』『スポットライト』
『ハイエナの狩猟法』『都市伝説』『道場破り』『威信防衛』
『抗争の幕開け』『禁断症状』『年末MMA 新女vsWARS』


181 : あかねの人 :2015/06/04(木) 20:02:26 ???
連投すいません。
>>180のレスですが、メモ帳のコピペミスで下記の文章が抜けてました。


本当は春麗VS不知火舞の伝統の一戦にしようかと思ったのですが、今回は関節技メインで責めたかったので、攻めキャラにブルー・マリーを採用しました。
今回のSSは、ちょっと冗長になってしまった感じではありますが、皆さんの妄想の糧になれば幸いです。
また、感想やアドバイス、リクエストあればお願いします。
(○○と××を戦わせてほしいみたいなのでもOKです。シチュエーションの指定があれば可能な限り対応します)


182 : 名無しさん :2015/06/05(金) 10:15:55 ???
>>181
すごく良かったです
好きなシチュはプライドの高い年増キャラが生意気な小娘にボコボコされる展開なのですが、
DOAのエレナorリサVSあやねorマリーorほのか
という組み合わせで読んでみたいです


183 : 名無しさん :2015/06/05(金) 13:55:27 ???
>>181
面白かったです、得意の足を封印されて甚振られる春麗は最高ですね
リクエストなのですが、鉄拳のリリとDOAのマリーローズを戦わせて欲しいです!
普段高飛車でお嬢様なリリ嬢が召使いを自称するマリーに完膚なきまでに打ちのめされるシチュエーションを
妄想してたのですが、自分ではなかなか書けなくて…


184 : 名無しさん :2015/06/05(金) 22:22:08 ???
>>181
GJ!春麗リョナを書いてもらえるのはホントにありがたいです。
ただ春麗の技にはない箭疾歩を使ったのがちょっとひっかかった点かも・・・。
今度は年下の小娘にリョナられる春麗というシチュを希望します


185 : 名無しさん :2015/06/06(土) 19:16:22 ???
ノエルの人です

D会について再うpの声が多いので
下記にてこっそり投下します。(微妙にセリフとか描写とか変えました)
できれば続きが完成する目処がたってからのほうが良かったのですが…
勢いだけで書いてきたシリーズなので続きはないかもしれない(汗
もう行き着くところまで来たのかなあ、という感じです


ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org354738.txt_oE5VqIUC0N8jeabB0TBC/www.dotup.org354738.txt
pass:d4c


では、良い夢を


186 : あかねの人 :2015/06/07(日) 08:48:28 ???
たくさんの感想及びリクエストありがとうございます。
リクエストに関しましては、出来るだけ応えていくつもりですので、気長に待っていただければと思います。


>>182
DOAのリサってラ・マリポーサでもいいんですかね?
設定的には同一人物だったと思うんだけど、なにぶん未プレイなもので……。
相手役はほのかを検討中です。動画見た感じ、技とかパワー系で書きやすそうかな。

>>183
動画サイトでリリの映像確認したんですけど、なんの格闘技をベースにしているか分からず、困っていたのですが、
『そうだ、手も足も出せないぐらいボコボコにされれば、リリの攻撃シーン書かなくて大丈夫』ということに気付きました。
それにしても、マリー・ローズはDOAキャラにしては、オッパイ小さいな。

>>184
春麗リョナ大好物なんですよ。強気な女性が惨めに負けるシーンが大好きなんです。
箭疾歩を使ったのは、突進系の技で中国っぽい技だったからという安直な理由です。
リクエストについてですが、ストリートファイターで生意気な小娘といえば誰だろう? ハン・ジュリかな?

春麗 「あなた、頭にクロワッサン刺さってるわよ」
ジュリ「てめぇは頭に肉まんつけてんじゃねーか」
2人 「ビキビキ♯」


187 : 名無しさん :2015/06/07(日) 10:17:32 ???
>>186
リサとラ・マリポーサの違いはマスクの有無くらいなので全く問題ないです!
ちなみに、服装のバリエーションはリサの方が多く、カジュアルなものからフォーマル、水着、ネタ系など幅広いです
ラ・マリポーサは変態チックなマスクとレスラーっぽい派手な衣装です
どちらでも技や性格は変化しないです


188 : 名無しさん :2015/06/07(日) 10:19:01 ???
>>186
ちなみに、ほのかは相手の技を真似ることが得意で、リサの技もいくつか真似られてます
本家なのにパクリに負けるっていうのが良さそうですね


189 : 名無しさん :2015/06/07(日) 13:41:00 ???
>>186
リリは我流ストリートファイトスタイルとあるので、そこまで気にする必要ないですね。
ちなみに、マリーはシステマという格闘技を使うのですが、これがまた敵の攻撃をかわしたり捌いたりして
翻弄しながら関節技で仕留める感じなので、リリの惨めさがより際立つと思います。


190 : 名無しさん :2015/06/07(日) 21:10:58 ???
>>181
GJです。
伝統の一戦も是非読んでみたいです。
気が向いたらよろしくお願いします❗❗


191 : 名無しさん :2015/06/07(日) 22:05:18 ???
>>185
神よ、感謝します!


192 : 名無しさん :2015/06/08(月) 07:09:58 ???
>>186
ジュリは春麗と同い年くらいだから、あんまり小娘って印象はないですかね
年下で生意気さを加味すると、かりんとかいぶきあたりですかね?


193 : 名無しさん :2015/06/08(月) 07:11:22 ???
小娘にボコられるBBAなリサに期待


194 : あかねの人 :2015/06/08(月) 21:51:36 ???
>>187
>>188
>>189
情報サンクスです。書くときの参考にさせていただきます。
リサのリョナSSは8割ほど書けているので、近々投下できると思います。

>>192
情報サンクスです。ジュリってもっと年下(18歳ぐらい)だと思ってました。
見切り発車で書き始めるところだった(汗
じゃあ、神月かれんのお嬢様が順当ですね。性格も分かりやすいし……。


195 : あかねの人 :2015/06/08(月) 21:54:24 ???
連投すいません、追記です。
>>190
と、とりあえずリクエスト頂いたものを書きますので、気長に待っていてください。


196 : 名無しさん :2015/06/08(月) 21:55:18 ???
知ってるキャラが出てるとリョナ物としては勿論、普通のSSとしても読んでて楽しい。GJです!もっとKOFとかストリートファイターのキャラで見たいです


197 : 名無しさん :2015/06/09(火) 00:37:53 ???
あかねの人の投稿ペース
早くてすごいな


198 : あかねの人 :2015/06/09(火) 17:55:36 ???
どうも、あかねの人です。

>>197
文章書くのが好きなんですよ。それに結構レス返して頂けるので嬉しいですし。
まあ、ひとつの話の分量は少ないし、話自体のクオリティはお察しの通りなんで、速さ位しか取り柄が無いのです。

……というわけで、DOAのリサ・ハミルトン(ラ・マリポーサ)のリョナSSを投下します。
原作見プレイなので、キャラクターの性格や言動がいろいろおかしいと思いますが、2次創作ということで許してください。
今回も一応、公式のキャラクター紹介ページを貼り付けておきます。参考にしてください。


リサ・ハミルトン(ラ・マリポーサ)
http://www.gamecity.ne.jp/doa5/chara20.html

ほのか
http://www.gamecity.ne.jp/doa5/lastround/top.html


199 : あかねの人 :2015/06/09(火) 17:56:45 ???
1.

覆面のルチャドーラが派手な演出とともにリングインすると、観客のボルテージは最高潮となり、会場にいる老若男女全てのファンから惜しみない声援が送られる。
かつてDOATECの研究員だったリサ・ハミルトンだが、いまでは無敗の覆面ルチャドーラ『ラ・マリポーサ』として活躍している。
鳴り止まないファンの声援に応えながら、リサは頬が自然に緩むのを感じた。
闘うことも楽しいが、会場の観客達と一体となる感覚はそれ以上に快感だった。DOATECの研究員では決して得られないものだっただろう。
しかし、最高の試合はリサと観客だけでは成り立たない。無敗の覆面ルチャドーラ『ラ・マリポーサ』に相応しい対戦相手が必要不可欠なのだ。

(さて、今日の対戦相手は……)

向かいのコーナーで待機している少女に視線を移し、おもわず絶句する。
日本人特有の童顔に小柄な身体。しかし、胸だけは親友のティナ・アームストロング以上というアンバランスな少女だった。
プロフィールによれば、名前はほのか。ハイスクールガールだったはずだ。

(こんな娘で大丈夫かしら?)

不安がよぎる。
争いごとに向かないおっとりとした表情で観客に手を振り、こちらの視線に気付くや否や、

「大ファンなんです。後でサインくださーい!!」

これから闘う相手にサインをねだる少女。
覆面のしたでリサの笑みが引き攣る。この試合が終わったら、この試合を組んだプロモーターに文句を言いに行くと心に決めた。
しかし、いかに対戦相手が素人同然のハイスクールガールとはいえ、手を抜くつもりも手加減するつもりもない。
このプロレス会場に来ている観客はチケットを買って見に来ているお客様で、彼らを満足させることが彼女の仕事なのだから。

「それでは、本日のメインイベントッ!! 
 無敗の覆面ルチャドーラ『ラ・マリポーサ』VS絶対秘密のスクールガール『ほのか』の勝負を開始します」

ゴングが鳴り響き、試合が始まる。
リサにとっていつも通りの試合、覆面のルチャドーラ『ラ・マリポーサ』の無敗伝説のひとつとなる試合のはずだった。


200 : あかねの人 :2015/06/09(火) 17:58:06 ???
2.

試合の流れを掴んでいるのはリサだった。
不用意に接近しようとする少女を蹴りで動きを止めつつ、的確に打撃を決めつつ、不用意にだされた腕をとって投げ飛ばす。

「そんな動きじゃ、私は捕らえられないわよ」
「このッ!!」

無理矢理掴みかかろうとするほのかを、闘牛士のように華麗に避け、すれ違いざまにボディフックで脇腹を抉る。
さらに、腹部に奔った鋭い痛みに身体を硬直させる少女の尻を蹴り飛ばす。

(……この子、本当に素人ね)

攻撃を受けながらも、怯まずに向かってくる根性は認めるが、それ以上のものは感じられなかった。
もしも、これが普通のプロレスなら少女の攻撃をわざと受けても良かったが、このリングは真剣勝負が売りだ。手を抜こうものなら、目の肥えた観客達はすぐに気付いてしまうだろう。
このままダラダラと試合を続ければ、観客の高まった気持ちはすぐに冷めてしまうのは明らかだ。

(さっさと終わらせたいけど……)

蹴られた尻をさすりながら、立ち上がる相手の顔には、のほほんとした表情が浮かんでいる。
かなり頑丈に出来ているのか、その表情からダメージを推し量るのは困難だった。
そうこうしている間にも、真正面から掴みかかってくるほのかに対し、リサはその腹めがけて前蹴りを放つ。
試合開始から幾度となく繰り返してきた光景だったが、今回は違った。
ほのかは、前蹴りのタイミングを読んでいたかのようにローリングでかわすと、そのままリサの背後を取ったのだ。

(!? しまッ!!)

気付いたときには遅かった。ほのかはリサの細い腰に両腕を回すとガッチリとクラッチし、ジャーマンスープレックスを仕掛けたのだ。
視界が観客席から天井のスポットライトへと目まぐるしく変化し、ズダンッというリングを揺らす轟音と共に、衝撃がリサの脳天を襲う。

「かはっ」
「まだまだいきますよ〜」

衝撃に身体を硬直させるリサを再度抱え上げ、ジャーマンスープレックスを放つ。
咄嗟に受身を取ろうとしたリサだったが、ほのかがフォールに行かずにそのままコーナーポストに向かって投げ飛ばしたため、
受身が出来ない状態でコーナーポストに頭から激突してしまう。

「――ッ!!」

衝撃でチカチカと明滅する視界に、相変わらずおっとりとした笑みを浮かべるほのかの姿が映った。
身体を起こそうとするが、支える腕が震え、上手く力が入らない。

(わ、わたしがハイスクールガールごときに……油断した)

悔しさのあまり唇を噛む。しかし、後悔している余裕はなかった。
ほのかはリサの足を持ってリング中央まで引き摺っていき、その脇腹を蹴りつけてうつ伏せに寝かせると、

「プロレスといえば、ジャーマンスープレックスにキャメルクラッチですよね」


201 : あかねの人 :2015/06/09(火) 17:59:08 ???
3.

細い顎に添えられた手が、グイグイとリサの身体を反らせていく。

「あ゛あ゛うあ゛ーッ」

リサの背骨がミシミシとしなり、苦痛に悶える悲鳴があがる。
ほのかの小さな身体のどこにこれだけの力があるのか、リサの身体は盛大にしなり、視界は天井のスポットライトを映していた。

(ダメ、技が解けない)

ガッチリと極まったキャメルクラッチはそう簡単には解けない。なんとか技を解こうと、もがくあいだにも背骨へのダメージは蓄積していく。
あと少し力を入れられれば、リサの背骨は圧し折れるだろう。しかし、リサが激痛に耐えかね、タップを決意したとき、スッと技が解かれた。

「……ハァハァ……どうして?」
「まだまだ、お客さんにはもっと愉しんでもらわないと」

ほのかは、荒い息をつくリサを無理矢理抱え起こし、その腹に膝蹴りをくらわせて前屈みにさせると、両膝でリサの頭を挟む。
そこから両腕を胴周りに回してクラッチし、相手の身体を反転させながら自らの頭上まで跳ね上げ、パワーボムの体勢に入る。

「チャンス!!」
「きゃっ!?」

リサは絶体絶命の危機に勝機を見出し、ほのかの頭を自らの両足で挟み込んでそのままバック宙の要領で回転しつつ、挟み込んだ頭をマットに叩きつけた。
カウンターのフランケンシュタイナーが見事に決まり、ほのかはマットのうえで大の字の状態でダウンしている。
この勝機を逃すわけにはいかなかった。リサはふらつく身体に鞭を打ち、コーナーポストに跳び乗る。

「これで決めるッ!!」

リングのマットに対して背中を向けた状態から渾身の力を込めて跳躍し、バック転をしながらリング上に横たわっている相手めがけてムーサルトプレスを仕掛ける。
無敗の覆面ルチャドーラ『ラ・マリポーサ』のフィニッシュムーブである。これを受けて立ち上がったのは、彼女の親友でありライバルのティナ・アームストロングだけだ。
まさしく必殺の一撃となるはずだった。

「があ゛あ゛ッ!?」

しかし、会場に響き渡ったのは、覆面のルチャドーラの絶叫だった。ほのかは激突の瞬間に膝を立て、相手の自爆を誘ったのだ
硬い膝に自ら飛び込んだ形になったリサは、衝撃のあまり、口から吐瀉物を撒き散らしながら、マットのうえで蹲ったまま悶えている。

「ふふ、もう立てませんかぁ? じゃあ、立つの手伝ってあげますねぇ」
「な、なにを?」

もしも、いまフォールすれば、スリーカウントを取ることが出来ただろう。
しかし、ほのかは蹲ったままのリサを無理矢理立たせると、その背中に両腕を回してクラッチすると、力任せに持ち上げる。

「ゆっくりと絞めていきますね」
「や、やめ……て」

ほのかはこれまでと同じおっとりとした声でそう告げると、両腕に力を込めて絞め上げる。
キャメルクラッチで痛めつけられた背骨を再び攻められたリサの口から苦悶の悲鳴が漏れだす。

「や゛めて……おれ゛る」

再びミシミシと悲鳴を上げだす背骨の痛みに、抵抗すら出来ずに攻められ続けるリサ。
その顔は涙と涎で汚れ、無敗の覆面ルチャドーラ『ラ・マリポーサ』の面影はなかった。


202 : あかねの人 :2015/06/09(火) 18:00:20 ???
4.

「あ゛……あ゛……」
「あれあれぇ、もう限界? 思ったより大したことないんですねぇ」

もはや抵抗する力もなく、自身の腕の中でぴくぴくと小刻みに痙攣するリサを一度下ろす。
そして、すぐさま体勢を変えて、先ほどフランケンシュタイナーで返されてしまったパワーボムを仕掛ける。
しかし、リサの身体にはもはや抵抗する力は残されておらず、虚ろな視界は急激に迫る天井のスポットライトとその倍の速度で遠ざかるスポットライトを映していた。
ズガンッと轟音が会場に響き渡り、リサの身体がマットのうえで跳ねる。
苛烈な攻めのあとに、まともに受身も取れない状態でパワーボムをくらって、完全にグロッキー状態のリサを尻目に、ほのかはコーナーポストによじ登り、

「いっくよー」

観客にアピールしつつ、リサがそうしたように、リングのマットに対して背中を向けた状態から渾身の力を込めて跳躍し、
バック転をしながらリング上に横たわっている相手めがけてムーサルトプレスを仕掛けた。
たった一度でも技を見れば、自身も使えるようになる。それが、ほのかが持つ稀有な能力だった。

「――ッ」

激突した瞬間、リサの口から声にならない悲鳴が上がり、瞳がぐるんと動き、白目を剥いて失神してしまう。
失神により弛緩した身体の一部から、ツンッと鼻腔を刺激する液体がチョロチョロと流れ出し、黄色い水溜りをマットにをつくる。

「わわわ、制服におしっこついちゃった。早く洗わないとシミになっちゃう」

勝ち名乗りも程々に、ほのかは慌てた様子でリングから飛び降りると、花道を走って退場していく。
後には、自らのフィニッシュムーブで無様に失神させられたうえに、大勢のファンの前で失禁ショーを披露したリサ・ハミルトンだけが残された。


203 : あかねの人 :2015/06/09(火) 18:01:32 QSBt9baA
以上で投下終了です。
リサには、もっとルチャっぽい技させたかったけど、表現するのが難しかったので諦めました(汗
あと、ほのかに最後の最後でムーサルトプレスを真似させたけど、ただのパワーキャラみたいになってしまった。
キャラクターの特性を出すって難しいなぁ。

書き終わってから、いろいろと反省点が思い浮かぶSSでしたが、満足いただけたなら幸いです。
感想やアドバイス等ありましたら、お願いします。
次はリリ(鉄拳)×マリー・ローズ(DOA)のリョナSSを今週中を目標に投下します。
その次は春麗(ストリートファイター)×神月かれん(ストリートファイター)の予定です。


204 : 名無しさん :2015/06/09(火) 21:28:53 ???
>>203
リサというだけでもありたがいSSでした
色々と工夫を凝らしていた点が見受けられて良かったのですが、年増であることや年齢差を弄る台詞なんかがあると良かったと思います
その点は春麗に期待ですね!


205 : 名無しさん :2015/06/09(火) 22:20:06 ???
>>203
お疲れ様です!
年増が年少者に手も足も出ないって感じが出てて良かったです。

次のお嬢様のリリが召使いのマリーにどれだけ辱められるのか楽しみにしてます!!


206 : 名無しさん :2015/06/10(水) 15:11:53 ???
>>203
GJ!
ぽやっとした子にやられるのも良いもんですね!!

あと かれん じゃなくて かりん ですよ


207 : 名無しさん :2015/06/10(水) 22:20:52 ???
>>203
小娘にやられるお姉さまたまりませんな。マリーちゃんは楽しみ!レイチェルとか紅葉をいたぶるのもみてみたいです。


208 : あかねの人 :2015/06/10(水) 22:30:15 ???
どうも、あかねの人です。
リクエストを頂いていた鉄拳のリリのリョナSSを投下します。
例によって、公式ページのキャラクター紹介ページを貼り付けておきます


リリ(鉄拳)
http://www.tekken-official.jp/tk6ac/characters/lili.html

マリー・ローズ(DOA)
http://www.gamecity.ne.jp/doa5/ultimate/home.html#characters


209 : あかねの人 :2015/06/10(水) 22:31:35 ???
1.

「本日より、お嬢様のお世話をさせて頂くことになりましたマリー・ローズです。よろしくお願いします」

深々と頭を下げてお辞儀する少女と経歴書を見比べながら、リリはソファに座ったまま押し黙る。
目の前で頭を下げている少女はどう見ても中学生にしか見えないが、経歴書が詐称されていないのであれば、年齢は18歳だ。
こうして自分の前に立っているということは、召使いとして正式に雇用されているわけで、採用審査にも合格していることになる。
それに、物事を見た目だけ判断するのは、モナコの名家であるロシュフォール家の令嬢としては、あまりに器が小さい。

(ここは、セバスチャンの選定眼を信用するとしましょう)

家で雇用している召使いを統括している老執事が信用できると判断したのなら大丈夫だろう。
だが、経歴書のなかには、もうひとつ気になる部分があった。

「あなた、格闘技を嗜んでいらっしゃるの?」
「はい、いざという時に主人を護るのも、召使いの務めですから」

その瞳には、奉仕の精神に基づいた純粋な忠誠が宿っているように思えた。

「なるほど、良い心掛けですわ。でも、弱くては意味がなくてよ」
「……と言いますと?」

話の流れで、主人の言いたいことは分かっているだろう。しかし、それは主人に対し、拳を向けるということだ。
召使いの立場から、そのようなことは口に出来ないであろうことは察しがつく。
だから、リリは自分の口から告げる。

「ふふ、光栄に思いなさい。私手ずから、あなたのお相手をしてさしあげますわ」
「……これは試験でしょうか?」

訝しげな表情を浮かべる新人召使いを安心させるように、リリは柔和な笑みを意識して浮かべる。

「安心しなさいな。あなたを私の召使いとして迎えるためのちょっとした余興ですわ」
「承知しました。それでは御胸をお借りします」

またも深々と頭を下げる新人召使いに、オホホホッと高笑いを返すリリには気付くことができなかった。
深々と頭を垂れる新人召使い――マリー・ローズの顔に嗜虐的な笑みが深々と刻まれていることに――。


210 : あかねの人 :2015/06/10(水) 22:32:55 ???
2.

モナコの名家であるロシュフォール家の邸宅の地下には、かなりの規模のトレーニング施設がある。
バイク型のものやベンチプレスをするための運動器具が多数設置されており、護衛を勤める召使い達が日々トレーニングに励んでいる。
しかし、その一角にリリ専用のスパーリングルームがある。
この特別室は外界から遮断され、防音も完備しており、監視カメラ等も設置されていない。そのかわり、総合格闘技等で使用されるリングが一つ置かれている。
普段から、令嬢としてそれなりの振る舞いを強いられるリリの数少ないプライベート空間だ。

「ここなら邪魔も入りませんわ」
「……すごい施設ですね」

リングのうえで、感嘆の声をあげるマリーに対し、リリはフフンと胸を張る。
お互いに着替えは済ませている。
2人とも、見た目は簡素だが、高級生地を惜しみなく用いたタンクトップとスパッツタイプのトレーニングウェアを着用し、いつでも戦える状態だ。

「よろしくお願いします、リリお嬢様」
「こちらこそ、よろし――ッ!!」

スッと、マリーからさしだされた手を反射的に握り返すリリ。しかし、その瞬間、股間に鈍い衝撃と鋭い痛みが奔った。
手を握り返そうとしたリリの股間を、マリーが爪先で蹴り上げたのだ。

「あ゛あ゛……」
「申し訳ありません、隙だらけだったものですから。今もほ〜ら!!」

股間を押えて痛みに耐えるリリの脂汗の浮いた顔を、股間から引き抜かれたマリーの爪先が襲う。
咄嗟に両腕を上げてガードしようとするも間に合わず、顔面に蹴りを受けたリリは、鼻血を吹き上げながらマットに倒れこんだ。

「ふふッ……お楽しみはこれからですよ、お嬢様」

口元に嗜虐的な笑みを浮かべ、リリの腹のうえに馬乗りになるマリー。
リリはその薄気味の悪い笑みを見て初めて気付いた。この新人召使いは自分を壊すつもりだと――。

「――ッ」

マウントパンチがくると思い、顔を防御するリリ。
しかし、マリーはそんなリリの思考の裏をついて、顔を守るために無防備に掲げられた腕をとると、腕ひしぎ十字固めの体勢に入る。

「あははッ。最高ッ!! お嬢様ったら思ったとおりに動いてくれるんですね」
「この……馬鹿にしてッ」

腕を伸ばしきられまいと抵抗するが、いかにリリのほうが体格が良いとはいえ、腕の力だけでは背筋力には勝てない。
リリの抵抗は十数秒続いたが、結局は、マリーの腕ひしぎ十字固めが完全に極まってしまう。

「わ、わたしの負けですわッ!!」

自身の右腕を極めるマリーの身体をパンパンと叩く。タップ――負けの意思表示である。
このまま続ければ、肘が壊れるのは明白だ。召使い如きに負けるのは悔しかったが、腕が折れるよりは幾分かマシだ。

「だ〜め」
「な、なにを!?」

マリーは技を解くどころか、いっそう力を入れてリリの右腕を伸ばす。肘からバリバリと音が鳴り、靭帯が悲鳴を上げる。
そして――

「あ゛あ゛――ッ!!」

ボグンと肘関節が外れる音と、リリの絶叫がスパーリングルームに響き渡った。


211 : あかねの人 :2015/06/10(水) 22:34:03 ???
3.

顔に脂汗を浮かべ、脱臼した腕を抱えて蹲るリリを、マリーは満足気に眺める。

「もう限界? だらしないなぁ」
「……絶対許しませんわ」

新人召使いの小馬鹿にしたような表情が、リリの闘志に火をつける。
歯を食いしばって激痛を押さえ込み、なんとか立ち上がる。そして、左腕一本でファイティングポーズをとる。
その姿にマリーはくつくつと可笑しそうに喉を鳴らすが、構えをとる様子はない。

「戦いはまだ終わっていませんわ。あなたも構えないさい」
「ふふッ。私はこのままで大丈夫。どこからかかってきても良いですよ、お・嬢・様」

ギリッと奥歯を噛み締め、素早いステップで一気に相手の間合いまで入り込み、連撃を繰り出す。
しかし、リリの攻撃はマリーを捕らえられずにいた。
マリーが構えを取らないのは、相手を侮っているからではない。敢えて構えることなく、身体を脱力状態におくことで、さまざまな状況に臨機応変に対応するためである。
彼女が得意とするシステマという格闘技は、この脱力姿勢を用いて相手の攻撃を捌き、致命的な反撃を叩き込むことを基本としているのだ。
繰り出す拳は捌かれ、蹴りも避けられ、組み付こうとすれば逆に体勢を崩され、反撃を受ける。

(当たらない、当たらないッ、あたらないあたらないあたらないッ!!)

リリのなかで苛立ちと焦燥が、鎌首をもたげた蛇のように湧き上がる。
その心の隙が攻撃を甘くした。相手の顔面を狙って繰り出した拳は、マリーの手に絡め取られ、そのまま流れるような動きで脇固めを極められてしまう。

「あぐぅ」

マットに押し倒され、肩を極めれらて悲鳴をあげるリリ。そんなリリの悲鳴を愉しむように、マリーは徐々に力を入れていく。

「このままだと、左腕も壊れちゃいますよ」
「ひぐぅ……や、や゛め゛て」

リリはあまりの激痛に、召使いに対して涙を流しながら懇願する。
マリーは新しい主人の情けない姿をひとしきり堪能すると、非情にも肩関節を外した。

「――ッ」

リリは涙を流しながら、声にならない悲鳴をあげる。しかし、それでもマリーの責めは終わらない。
苦悶の表情を浮かべるリリの腹を蹴りつけて仰向けに寝かせると、マウントポジションを取り、涙と鼻血で汚れた拳を叩きつける。
両腕を壊されたリリには、反撃する力も抵抗するすべもなかった。

「がぁッ……ギャッ……ひぃあ」

拳を打ち付けるたびに悲鳴をあげるリリの反応を愉しむように、何度も何度も拳を振るう。


212 : あかねの人 :2015/06/10(水) 22:35:25 ???
4.

「わたし……お嬢様みたいに無知で高慢な人間が大嫌いなの」

マリーは訥々と語りだす。しかし、その拳の勢いが弱まることはなく、話す間も容赦なくリリの顔に打ちつけられる。

「エレナ様に仕えていたときも、こうやってしてあげたのよ。そのとき気付いたの。わたしは貴方達みたいな人をこうやって苛めるのが好きなんだって」

かつての主人を甚振ったときの記憶を思い出したのか、頬を上気させて興奮気味に語るマリーは、血だらけになったリリの顔にそっと手を添える。

「だから、これからもお相手をしてくださいね、お嬢様」

マリーは幼さの残る顔に嗜虐的な笑みを浮かべ、血だらけになった主人の耳元でそう囁く。
しかし、その小悪魔のような囁き声は、既に気絶していたリリには届かなかった。


213 : あかねの人 :2015/06/10(水) 22:37:48 QSBt9baA
以上で終了です。
なんとなく、指が動くままに書いてたら短くなってしまいました。申し訳ありません。
でも、自分では結構すんなり書けたほうかな、と思います。少しでも皆さんの妄想の糧になれば幸いです。
次は春麗×神月かりんで投下予定ですが、まだ勝負の流れとか全然考えてないので時間かかると思います。
……ので、愉しみにして頂いている方には申し訳ありませんが、気長に待っていてください。

>>206
すいません、勘違いしていました。
神月かりんでしたね。間違えないよう気をつけます。


スレチかと思うんですけど、SS書いててDOAに興味持ったんですが、いまから買ってストーリーとかキャラクターの関連性とかって分かるものですか?
さすがに昔のを買う気はしないので、買うとしたら一番新しいやつ(DOA5かな?)だけ買うつもりなんですけど。
あと、PS4で続編でる予定とかってあるんですかね?
詳しい方がいれば教えて頂けたら嬉しいです。


214 : 名無しさん :2015/06/10(水) 23:45:16 ???
>>213
お疲れ様です!
召使いにいいように遊ばれるお嬢様いいですねぇ、お嬢様のプライドもグチャグチャって感じで
それにしても筆が早くて凄いです。


DOAですが、PS4をお持ちならDOA5LAですね、一応無料版があって好きなキャラクターを購入して追加していく
感じです。無料版でも何人かキャラクターを使えるので大丈夫ですよ。
ストーリーやキャラクターの関係性はwikiで調べれば大体分かると思います。
続編ですがDOAシリーズは割りと人気のあるゲームだし、開発も意欲あるようなので続編も期待していいと思います。


215 : 名無しさん :2015/06/10(水) 23:45:27 ???
>>185 >>213
素晴らしいリョナをありがとうございます!


216 : 名無しさん :2015/06/10(水) 23:59:32 ???
>>214
打ち間違えました!DOA5LAじゃなくてDOA5LRです!


217 : 名無しさん :2015/06/11(木) 12:29:53 ???
>>213
お嬢様が召し使いにやられるのいいですなぁ
エレナもすでにやられてるってのも興奮しました


218 : 名無しさん :2015/06/11(木) 19:59:39 ???
シャナの人続き書いてくれないかなぁ


219 : 名無しさん :2015/06/12(金) 00:59:02 ???
神月はかれんじゃなくてかりんだったと思います


220 : 名無しさん :2015/06/13(土) 03:34:28 ???
>>213
gj!
女同士の下克上なシチュ、ギブアップ後もネチネチ嬲るなど大好物だった
これはエレナ版も読みたくなる 今後そっちの過去も書く予定もあれば是非頼みたい


221 : あかねの人 :2015/06/13(土) 19:02:32 ???
たくさんの感想ありがとうございます。とても励みになります。
現在、>>184さんのリクエスト『年下の小娘にリョナられる春麗』でSS執筆中です。
できれば、日曜の夜までには投下したい。まだ、リョナ描写までイケてないけど……。


222 : 名無しさん :2015/06/13(土) 23:19:53 ???
花子さんはどうやったら子供達をより怖がらせることが出来るか、悩んでいた。今まで様々な方法で怖がらせてきたが、どれもマンネリ状態だ。最近新たな怖がらせ方を考案したが、それもマンネリになりつつある。
「遂にアレをやる時が来たわね…」
心の中で呟いた。今までやらずに来た最終案である。つまり便器の中から現れる方法だ。昨今の花子さんすら信じないような子供達もいきなり便器から出てきたら驚くだろう。
しかし一つ問題があった。便器の中に入るのが嫌なわけではない。何せ人生(妖怪生?)のほとんどをトイレで過ごして来たのだ。別に汚いとは思わないし、きちんと掃除されたトイレは実はそんなに汚く無いことも知っている。
では、問題とは何か。それは自分が水の中に入ったら、どうなるのかが分からないのだ。妖怪だから水の中でも平気なのか、人間と同じように水の中では息が出来ないのか。後者だったら便器の中に潜んでるという方法は不可能ということになる。
「…とりあえず試してみるしかないわね…」
花子さんは便器を覗き込んだ。きちんと掃除されて綺麗な便器の中。顔を入れるのに躊躇は無かった。念のため息を大きく吸い込んでから突っ込んだ。
「………」
水の中。花子さんは息を吸おうとしてみる。しかし口に溜めていた空気が泡となって出ただけで、息は出来なかった。
「やっぱりこれは無理か…」
花子さんは諦め、顔を上げようとした。
…しかし…
花子さんの小さな身体は見事に便器にはまり、身動きが取れなくなってしまっていた!便器を上げていなかったのも運が悪かった。花子さん便器から足をツンと生やした状態で身動きが取れなくなってしまったのだ。その上、水が流れる穴のところに頭が軽くはまってしまった。
「まっ…まずい!」
花子さんは必死に動ける部分を暴れさせた。便器から出ている手は便器をバンバン叩き、必死に頭を便器から抜こうとする。足はバタバタ暴れさせる。しかしそれが災いした。暴れさせていた足が流れるスイッチを蹴ってしまい、水が流れ始めたのだ。逆に流れれば水が無くなり助かりそうだが、今は頭が水が流れる部分にはまっている。つまり水は流れず、詰まった状態になってしまうのだ。案の定、水かさは更に増え、花子さんは上半身まで水に浸かってしまった。
花子さんは更に手と下半身を暴れさせる。手は便器を叩きすぎて真っ赤になり、足からは赤い靴が脱げ、便器の中に落ちた。
突然、花子さんの足がビクッとなり、つま先がツンと天井を向いた。
かと思ったら、ヘナヘナヘナと全身を脱力させ、天井を向いていたつま先は力無く下に落ちて行き、下半身を弓反りにさせた、なかなかアクロバティックな形で固まった。
薄汚れた白い靴下の足の裏を入り口に向け、スカートが捲れ、パンツが丸見えになったまま花子さんは静かになった。やがて露わになった白いパンツが黄色く濡れて行き、やがて茶色に染めて行き……。
その後どうなったのかは誰も知らない。

花子さんhttp://livedoor.blogimg.jp/youkaiwatch_nyansoku/imgs/a/e/aee7beed.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/youkaiwatch_nyansoku/imgs/7/2/72b68c24.jpg


223 : 名無しさん :2015/06/14(日) 14:36:39 ???
足ピンがイッたみたいでエロい


224 : あかねの人 :2015/06/14(日) 17:10:47 ???
どうも、あかねの人です。
リクエストを頂いていた春麗リョナSSを投下します。
設定的には、>>176の『春麗VSブルー・マリー』の続きになっていますので、興味のある方は参考程度に読んで頂ければと思います。
それでは、今回も一応公式のキャラ紹介ページを貼り付けておきます。


春麗
http://www.capcom.co.jp/newproducts/arcade/zero3/files/chunli.html

神月かりん
http://www.capcom.co.jp/newproducts/arcade/zero3/files/karin.html


225 : あかねの人 :2015/06/14(日) 17:13:07 ???
1.

犯罪組織シャドルーの手掛かりを追って潜入した地下闘技場にて、対戦相手のブルー・マリーに両膝及び右肘を壊され、敗北を喫した春麗であったが、
地下闘技場専属の長身で紙袋を被った医師の神業的な治療によって快復し、観客の粘つくような視線が注がれるリングに再び立つのであった。

(今日の対戦は相手は……ッ!?)

春麗はリングの向かいで試合開始を待つ少女を見て絶句する。
少女の特徴的な容姿には見覚えがあった。金髪縦ロールに紅い学生服、そしてスカートから垣間見える黒スパッツ。
その常人のセンスを逸脱した容姿は、神月財閥の令嬢――神月かりんに他ならなかった。

「どうして神月財閥のお嬢様が?」

神月財閥の令嬢が地下闘技場にいる理由は不明だが、潜入捜査中とはいえ本職の警察官として、見過ごすわけにはいかなかった。
謎の医師による神業的な治療で五体満足に快復したとはいえ、試合に敗北し、この地下闘技場の恐ろしさを知った身としては、忠告くらいすべきだろう。
春麗はレフェリーの制止を無視して、神月かりんの目前で口を開く。

「ここは貴女のような子供が来るようなところではないわ。すぐに帰りなさい」

極めて簡潔な忠告。いや、言葉が足りないと言うべきかも知れない。
現に財閥の令嬢は春麗の忠告を侮辱と受け取ったのだろう。顔を紅く染め、キッと睨みつける。

「その言葉そっくりそのままお返し致しますわ、お漏らしオバサン」
「なッ!?」

相手の身を案じて忠告したのに、まさか罵倒を返されるとは思わず、絶句してしまう春麗。
しかし、かりんはそんな春麗を小馬鹿にするように続ける。

「オーホッホッホ!! 私、あなたの試合を観客席で見ていましたの。無様な失禁ショーでしたわね」
「――ッ」

屈辱的な敗北の記憶を掘り返され、春麗は掌に爪が食い込むほど強く拳を握り締め、眼前の少女を睨みつける。
しかし、これまで多くの犯罪者を震え上がらせてきた春麗の眼光を受けてもなお、その高笑いは止まない。

「どうやら、忠告する理由もなくなったようね。リングに立つなら手加減はしないわよ」
「怖い怖い。お小水をひっかけられないように注意しないといけませんわね。オーホッホッホッホ!!」

捜査官として強い正義感を胸に秘める春麗であったが、こうまで侮辱されては、この少女を気にかけてやろうという気にはなれなかった。

(小娘ごときが!! 泣いて謝っても許さないわよ)

内心はらわたが煮えくり返るほど腹立たしかったが、その場で殴りかかるようなことはせず、
春麗は生意気な小娘に殺気の篭った視線を送りつつも踵を返し、自陣で静かに試合開始の合図を待つ。
試合開始のゴングがなる前から、激しい舌戦を繰り広げた春麗と神月かりん。
しかし、彼女らの本当の戦いはこれから幕を開ける。


226 : あかねの人 :2015/06/14(日) 17:14:18 ???
2.

試合のペースを握っているのは春麗だった。
相手が接近しようとすれば前蹴りで迎撃し、動きが止まったところを下段と中段の蹴りを巧みに使い分け、ダメージを与えていく。
得意の蹴り技のリーチと威力で相手を近寄らせず、一方的に攻め続ける春麗の常套手段だ。
しかし、それでも神月かりんの防御は堅く、なかなか有効打を与えることが出来ていないのも事実だった。

(防御が上手いわね。でも――ッ)

バンッと肉を打つ激しい音がリングに響く。春麗の中段蹴りを両腕をクロスしてガードしたかりんだったが、その威力に押されて数歩後退する。
ガードが間に合ったため、有効打にはなっていなかったが、かりんの腕は既に真っ赤に腫れ上がっていた。
相手が防御を堅めようとも、その防御ごと壊すのが、春麗の蹴りである。既にかりんの身体の彼方此方は内出血により毒々しい紫色に変色している。

「くッ」
「ほらほらッ!! 試合前の威勢はどうしたの? 馬鹿みたいに高笑いしてみなさいよ」

痛みと屈辱に顔を歪ませるかりんに対して、春麗はさらにミドルキックを放つ。

「そう何度もくらいませんわッ!!」

しかし、かりんは怯むことなく、ダンッとマットを強く踏み、一歩前進する。
あえて蹴りに踏み込むことで威力を殺しつつ、さらに身体を半回転させて両腕を交差した胴体正面で受ける。

(距離とタイミングを読まれた!!)

試合開始直後から得意の蹴りを多用していた春麗に対し、かりんは攻撃を受けながら、反撃の機会を待っていたのだ。
自身の迂闊さに思わず歯噛みする。しかし、後悔している暇はなかった。蹴りを防御しつつ、さらに身体を回転させたかりんの肘打ちが、春麗のこめかみを襲う。
インパクトの瞬間、視界がチカチカと明滅する。春麗は奥歯をギリッと強く噛み締めることで意識を繋ぎ止め、なんとかダウンを踏みとどまる。
しかし、視界には目前にまで迫った不快な金髪縦ロールがあった。

「――ッ」

かりんは春麗の懐へと潜り込むと、その肋骨に肘撃の二連撃を叩き込む。

「ひぃッ!!」

ベキベキッと肋骨が折れる音が春麗の耳に響く。しかし、かりんの追撃は終わらない。
トドメとばかりに放たれた掌打が水月にめり込む。

「かはッ――」

あまりの衝撃に一瞬呼吸が遮られ、足腰から力が抜ける。春麗は口端から涎を垂らしながら、そのまま蹲るようにマットに倒れ込んでしまった。

(……なんて威力なの)

たった3発の攻撃で足に力が入らなくなるほどのダメージを受けて、その威力に身を震わせる。
冷静に呼吸を整えようとするたびに折れた肋骨から激痛が奔り、春麗を苦しめた。

「あらあら、このままダウンなんてさせませんわよ。この神月かりんの身体を痛めつけた御代はきっちりと払ってもらいますわ」

かりんは蹲ったままの春麗の髪を掴んで無理矢理立たせると、そのままコーナーポストへと投げ飛ばす。


227 : あかねの人 :2015/06/14(日) 17:15:29 ???
3.

コーナーポストにもたれ掛かる獲物を追撃するかりん。春麗はそんな相手を迎撃すべく、体内を巡る膨大な量の『気』を瞬時に練り上げる。
春麗の奥の手といえる必殺技『気功掌』である。体内を巡る『気』を一点に集中して撃ちだす事で、通常では考えられないほどの物理的な破壊をもたらす技である。

(これ以上攻撃をもらうのはマズイ。一気に終わらせる)

かりんの驚異的な威力を持つ打撃に長期戦は不利になると考え、春麗は勝負を決めるため、全身の力を一撃に注ぎ込む。
目の前に生まれた肌で感じるほどの『気』の奔流にも、かりんは怯むことなく、距離をつめ、拳を繰り出す。

「くッ」
「吹き飛べ……ッ!!」

しかし、春麗が『気』の塊を撃ちだそうとした瞬間、かりんの拳が折れた肋骨を掠める。肋骨から全身へと激痛が駆け巡り、集中が途切れてしまう。
その瞬間、解放を待ちわびていた『気』は行き場を失い、制御を失った『気』は術者本人の身体に破壊エネルギーを撒き散らす。

「があ゛あ゛あ゛――ッ」

身体が体内から爆発するような感覚。身体中に裂傷が奔り、血が噴き出し、青いマットを赤く染める。
その隙を見逃すほど神月かりんという少女は甘くはなかった。コーナーにもたれ掛かる血塗れの春麗を串刺しにするようなボディストレートで、その腹を抉る。

「驚かせるんじゃありませんわッ!! この年増女」
「ごふッ」

腹に拳を受けて、身体を『く』の字に折る春麗。

(私がこんな小娘に……嫌よ、負けたくない)

血塗れになりながら、気力だけで立っている春麗をかりんの容赦のない攻撃が襲う。

「がぁッ、ふぐぅ、ひぎィッ」

骨折している肋骨にさらに掌底を叩き込まれ、股間をすく上げるような掌打を打ち込まれる。攻撃を受けるたびに、春麗の苦悶の悲鳴が会場に響く。
折れた肋骨が肺を傷つけたのか、血泡混じりの胃液を吐く春麗の細い顎に、トドメとばかりに二段蹴りが放たれる。

「これで終わりですわ」
「あ――ッ」

顎に2発の蹴りを受けて撥ね上がった春麗の顔は天井を仰ぎ見る。しかし、その瞳はなにも映し出していなかった。
1発目の蹴りが顎に入った瞬間、春麗の瞳はぐるんと裏返り、2発目の蹴りの勢いのままに身体は宙を浮き、どさりとマットに堕ちた。
失神し弛緩した春麗の股は、だらしなく開かれ、ちょろちょろと尿が漏れ出す。

「オーホッホッホ!! 所詮は凡俗。粋がっていても、大したことありませんわね」

白目を剥いたまま、失神している春麗の顔を踏みつけながら、神月かりんは盛大に高笑いをあげる。

「まあ、当然の結果ですわ。神月即ち勝者ッ!!! 勝者即ち強者!!! そして、強者とは即ち……この神月かりんなのですからっ!!」

リングには、レフェリーが無理矢理連れ出すまで、かりんの高笑いがこだましていた。


228 : あかねの人 :2015/06/14(日) 17:20:13 sEUcrJXQ
以上で投下終了です。
また、短くなってしまい、リクエストして頂いた方には申し訳ないです。
最近、長いのが書けなくなってきているような気がします(汗
拙い作品ではありますが、少しでも皆さんの妄想の糧になれば幸いです。
次はKOFあたりのキャラを出そうかなと画策中です。


アニメの影響で血界戦線に嵌ってしまって……。
嗚呼、アリギュラ可愛いよ、アリギュラ。
だれか、アリギュラに苛められる、チェインとK・Kを書いてくれないかなぁ(願望


229 : 名無しさん :2015/06/14(日) 18:58:31 ???
>>228
お疲れ様です!!
受けのリリも良かったですけど、責めのかりんも最高ですね。仕事が早くて羨ましい!

KOFですか、魅力的なキャラクターが多くて迷いますね…
ローズ・バーンシュタインなんてどうでしょう?典型的なお姫様で性格は高慢、受けとしては最高だと思います。


230 : ハム子の人 :2015/06/14(日) 23:48:25 ???
お疲れ様です。相変わらずテンポがいいですね
格闘戦の末のお漏らしはビジュアル的にも精神的にもダメージがすごくて良いですよね〜
このまま春麗さんはお漏らしおばさんの称号を欲しいままにしてしまうのか…

自分も唐突に思いついた『年下の男の子に無様にやられてしまうハム子のSS』を投下させていただきます
夕方に思いついて先程仕上げたので誤字や読みづらい箇所がいつも以上に多いかもしれませんがご了承ください


231 : 天田少年の野望1 :2015/06/14(日) 23:50:36 ???
それでは投下します。ちなみにハム子(朱美)視点です。

――――――――――――――――――――――――――――――

「朱美さん、僕に稽古をつけてください」

そう天田くんに言われたのが3日前。私は今、戦闘訓練をするために寮の前で天田くんと向き合っている。 時は既に影時間で、辺りには他の仲間も含めて誰もいない。
私の武器は薙刀、天田くんの武器は槍とお互いに長物を使うので、私は訓練相手として丁度良いのだろう。
実戦を想定した訓練なので、私は戦闘用防具であるハイレグアーマー、天田くんはジップ付きのパーカーに短パンとお互い動きやすい装備を身につけている。せっかくやるのだから、なるべく本格的にするつもりだ。
最も刃物は危険、というわけで私は木製のホッケースティック、天田くんはデッキブラシを使っているのだけれど。

「いつでもいいよ」
「はい……!」

私が声を掛けると、天田くんから力の入った返事が返って来た。緊張しているのだろうか?
…無理もない。私がシャドウとの戦いに参加したのが4月、天田くんが参加したのは8月の下旬、戦いの経験には4ヶ月程の差がある。
また、私達は体格も全然違っていた。私はそこまで大柄ではないのだけれど、高校生と小学生では、男と女とは言え体格に大きな違いがある。
それに、シャドウとの戦いにはだいぶ慣れてきたとは思っているけど、人間相手の訓練はこれが初めて。緊張するのも無理は無いか。
それは私も同じことだけれど、私には稽古を『付ける側』としての余裕があった。

あと…天田くんは礼儀正しくて優しい子だった。女の私と戦うことに、今更ながら抵抗が出てきたのかもしれない。

「リラックスして。普段通り戦えばそれでいいんだから」
「は、はい……すみません、ちょっと緊張しちゃって……」
「手加減はしないけど、今の天田くんなら私とも互角に戦えるはずだよ。
 あと、私に傷が付くとか、そういうのは気にしないで。慣れてるから」
「は、はい!」

諭すように励ますように、天田くんに声をかけると固まっていた体勢がほぐれた。そして肩にデッキブラシを担いで、いつもの臨戦体勢を取る。

「い、行きます!」
「うん!」

天田くんは駆け出し、私に向かってデッキブラシを突き出す。
私はそれをバックステップで躱す。

「まだですっ!」
「よっと!」

次に飛び出したのは、回し蹴り。デッキブラシを視点にして小さい体を振り回し、私に向かって脚を振り回す。
だが、私は即座に脚を折り畳んでしゃがみ、それも躱す。

「せいやっ!」
「わわっ!?」

地面に着地した天田くんに向かって、私はスティックを振り下ろした。
だが天田くんは軽い体を活かして直ぐ様バク宙をするように後方へ回転する。間一髪で躱されてしまった。
すごい、と思ったが顔には出さず、私は直ぐ様次の攻撃に備える。

「行きますよ……!!」

天田くんが、デッキブラシを後ろに構える。溜めて思いっ切り突きを入れるつもりだろうか?
私は再び後ろへ準備をして、身構える。躱した後の隙を付けば、今度こそ天田くんに一撃を入れられるだろう。

「かくごぉぉぉぉぉっ!!!!!」
「えっ!?」

だが、私の予想に反して天田くんはデッキブラシを振りかぶり、私の方に向かって跳躍した。
そして、天田くんは私に脳天目掛けてデッキブラシを振り下ろす。

「くっ!」

予想外の攻撃で一瞬反応が遅れた私は、咄嗟に両手でスティックを構えて受け止めるのが精一杯だった。
かなりの速度で振り下ろされるデッキブラシに驚き、私は思わず目を閉じる。

ぶつかりあうスティックとデッキブラシ。硬い木同士がぶつかることを示す高い音が辺りに響き渡り、その後直ぐに腕を痺れが襲う。
脚をがに股にして踏ん張ったにも関わらず、衝撃で後退させられ、白いブーツのヒールと地面が擦れる音がした。
まともに喰らえばかなりのダメージを負っていただろう。一応頭には防具として鋼鉄性のカチューシャを被っているのだが、直撃していれば意識を失っていたかもしれない。

直後、カランと乾いた木の音がした。目を開けると、目の前には私が握っているスティックしか無い。
慌てて下を向くと、デッキブラシを捨てた天田くんが私の直ぐ側まで来て、脚を振りかぶっている。

「えっ……?」
「隙だらけですよ」


232 : 天田少年の野望2 :2015/06/14(日) 23:52:14 ???
天田くんが振り上げた脚は、ハイレグの鎧に包まれた私の股間を直撃した。

「……っあああああああああああああああああああ!!!!!!!」

天田くんの足先から金属の鎧を伝い、柔らかい股間の肉が激しい痛みに襲われる。更に痛みは恥骨を伝い、脚をガクガクと震えさせる。
目の奥からは涙がこみ上げ、口からは情けない叫び声が自然と飛び出た。
痛みのあまり腕に力が入らなくなり、私はスティックを地面に落としてしまう。

「ああああぁぁぁぁぁっ…………」

私は反射的に、空いた両手で股間を抑える。絹で出来た白い手袋の触感が、剥き出しの太ももに伝わる。
そのまま支えを失って膝を折り、地面にうずくまった。手で抑えても痛みは引くどころか、段々とさざなみのように広がっては引く、ということを繰り返し、私は暫く顔を伏せたまま悶え続けていた。
痛みに耐えようとすると全身から脂汗が吹き出し、ダラダラと流れるのが分かる。

「ぐっ……うっ……」

十秒ほどすると、私は漸く顔を上げることができた。頭の中に、申し訳無さそうな顔をして私を見る天田くんの顔がなんとなく浮かび上がる。
だけど、それはあまりにも甘すぎる想像だったことを、私はすぐに思い知った。

「うっ……あ、あまだ、くん……?」
「フフフ……」

今まで見たこともない……いや、想像すらしたことのない程の邪悪な笑みを浮かべた天田くんが、傍に立っていた。

「どう……して……?」
「思ってたより、ずっと弱いじゃないですか、朱美さん」
「なっ……!?」

普段、礼儀正しくて誰に対しても丁寧に接している天田くん。
その口から出てきた言葉はとても汚くて、私は動揺を隠せなかった。

「早く立って続きやりましょうよ。これじゃ稽古になりませんよ…。」
「あ、天田君くん、一体…どうしたの……?」
「うるさいなぁ。早く立たないとまた蹴りますよ、アソコ」
「!!」

天田くんの言葉で、私は反射的に立ち上がっていた。
でも、股間が未だ疼くせいで、足元がおぼつかない。

「なんかフラフラですね。そんなので稽古相手務まるんですか?
 そんな身体でも直ぐに立ち上がれたってことは…よっぽ痛かったんですね、さっきの」
「天田くん、いい加減に……!!」

挑発を続ける天田くん。私の中の驚きと悲しみが、徐々に怒りへと塗り替えられていくのが分かった。
私は天田くんを叱り付けようとするけれど、意に介さず私の近くまで寄ってくる。

「いい加減にしないと……こうですか?」

天田くんは私の不意を突き、私の脛を蹴り飛ばした。

「あぁうッ!?」

今度は足首に激痛が走り、私は思わず片膝を付いた。

「うぅっ……くっ……」
「もういいですよ……立ち上がらなくても。どうせ僕には勝てないんだから」
「………!!」

怒りで自分を奮い立たせて、私は再び身体を起こす。
痛む脛の痛みも、体力の低下も、気合で押し留めて何とか立ち上がった。
天田くんは、シャドウとの戦いで自分がちょっと強くなったからって調子に乗ってるのかもしれない。 それを諌めるのは私の役目だと思った。

「天田くん……本気でやるからね。後悔しないでよ!!」

私はスティックを拾わず、そのまま天田くんの方を向いてファイティングポーズを取った。

「本気って……武器持ってないじゃないですか。そんなんで勝てる訳……うわっ!?」

無警戒な天田くんに向かって、回し蹴りを放つ。間一髪で躱されたが、顔には動揺の色が滲んでいた。

「はっ! やぁっ! せいっ!」

そこから次々と蹴りを放つ。天田くんも次々と躱していくが、そうする度に動きは少しずつ鈍くなっていた。
遂に、私の脚が天田くんの身体を捉えようとしていた。

(やったっ……!)


233 : 天田少年の野望3 :2015/06/14(日) 23:53:50 ???
これで痛い思いをすれば、天田くんの目も覚めるだろう―そう思った瞬間。

「っ! う、うそっ!?」

私の脚は、天田くんの身体の直前で静止していた。動かそうとしても、支点にしていたもう一方の脚が動くだけだった。

「やっぱり、体術も大したことないですね……いきなり蹴られた時はちょっとびっくりしましたけど、残念です」

天田くんは、信じられないことに私の脚を両手で挟みこむようにして受け止めていた。
ブーツ越しに、天田くんの強い握力が伝わってくる。
あんな小さな身体のどこにそんな力が―私は戦慄した。

「せぇぇぇっ………のっ!!!」
「きゃあああああああっ!!!……がほっ!?」

天田くんが私の脚を振り回す。片足立ちで不安定だった私の身体はあっさりと地面に叩きつけられた。
背中に強い衝撃が走り、一瞬息ができなくなる。

「うっ……ゲホッ、ゲホッ……あうっ!?」

地面に転がって咳き込んでいると、頭に激痛が走り、目の前に天田くんの姿が現れる。
どうやら私のポニーテールを引っ張って、上体を持ち上げているらしい。

「朱美さんの身体……白くて綺麗ですね」
「な、何、を……!?」
「それに柔らかそうで、気持ちよさそうだなぁ……
 でも、簡単に壊れちゃいそうだ……こことか」
「んお゛っ!?」

天田くんが私の腹に蹴りを入れる。天田くんの履いたサッカーシューズが私の腹にめり込んで、内臓が押し潰されるような奇妙な感触がして、じわじわと痛みが広がっていった。

「それっ、それっ」
「あぁっ!! うお゛ぉ!?」

次は太腿が踏み潰され、更に胸甲越しに膨らんだ胸が蹴られて、潰される。

「腕……細くて、綺麗ですね。……簡単に折れそうだなぁ」
「や、やめっ……あぁあッ!?」

最後に、天田くんの蹴りは私の左腕を直撃した。
咄嗟に蹴られた部分を右手で押さえる。

「うあっ、あぁ、あうぅッ、あはぁッ」

蹴りを受けた左腕が、ぷらんと垂れ下がるのがわかった。骨が、折れている。
痛みが、だんだんと広がって来る。呼吸がうまくできなくなって、掠れたような声が出る。
そして……。

「あぁっ……うあああああああああああぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァッ!!!!!!!」

私は、涙と鼻水を垂らしながら絶叫した。骨折により後から引いてくる激痛は、今日感じた中で一番の痛みだった。
激しいめまいがして、気を失いそうになる。天田くんが何かをやっているのが微かに見えたが、私にはそれが何なのかわからなかった。

「くあぁ!?」

突然、首が締まって息ができなくなる。下に目をやると、天田くんの腕が私の首に巻き付いていた。

「朱美さんの首、こんなに綺麗なんだからこんなもので隠しちゃダメですよ」

私は急所を守る防具として鉄のチョーカーを身につけていたのだが、それは外されて天田くんの手にあった。

「朱美さんの首……柔らかくて……なんだか気持ちいいや……」

天田くんは手を離してチョーカーを地面に捨てると、より一層締める力を強めてきた。

「かっ……はっ……こひゅ……」

どれだけ口を動かしても、空気が入ってこない。口を動かしすぎて下唇から舌が溢れるのがわかったけど、それを気にする暇なんてなかった。

お願い。もう怒ったりしないから、手を、離して。

そう言いたくても、言葉が出ない。呼吸すら出来ない。
段々と体の感覚が無くなってきて、視界が白くなる。
股間から、なにか生暖かい感触がする―。


234 : 天田少年の野望4 :2015/06/14(日) 23:55:33 ???
「……ん………」

気が付くと、私は自室のベットの上に居た。
あれは、悪い夢だった。一瞬それを期待したが、部屋を漂うアンモニア臭と、あちこち痛む身体のせいで私はあれが現実なのだと知った。

突然、携帯が鳴る。それは私の手の中にあった。
汗で湿った白手袋のせいで手が滑り、ベッドから落としそうになる。でもなんとかカバーを開き、ボタンを押した。

送り主は、天田くんだった。

――――――――――――――――――――――――――――――

朱美さんへ
もうお目覚めになられましたか?
タルタロスでシャドウに傷つけられるあなたを見て、僕の中で何かが目覚めました。
とうとう我慢できなくなって、今回の計画を思いつきました。
普段凛々しく戦ってる朱美さんが、あんな姿を晒した時は本当に興奮しました。
また、稽古つけてくださいね。
それと、今回のことは内緒にしておいてくださいね。
でないと、下の動画をネットにばら撒きますよ。
これからも、平時は普段通りの付き合いでお願いします。
天田より

――――――――――――――――――――――――――――――

添付された動画には、意識を失った後の私が映っていた。
白目を剥いて、舌を突き出し、小便を垂れ流し、体中が痙攣して手足がクネクネと動いていた。

その傍らに、下半身を裸にした天田くんが居た。
天田くんは、自分の股間のあたりに手をやっていた。暫くして手を離すと、『そこ』から白濁色の液体が飛び出すのが見えた。
私はその行為の意味を、なんとなく知っている。

しっかりしてて、それでいて可愛い弟のようだった天田くん。その姿は偽りだった。
戦う前の、初な様子も全て演技だった。
数々の暴言も、私を傷つけるためだけの演技だったのかもしれない。だけれど、私に対して彼が歪んだ愛情を持っていることは事実だった。
そんな子に、私はまるでお姉さんのように接していた。

誰かに話して楽になりたい。でも、それすら叶わない。
一人で、抱え込むしかない。

「ヴッ!?」

胃の辺りが疼いて、吐き気が込み上げてきた。私は右手を口に当て、込み上げる液体を抑えようとする。
でも、右手から漂う汗の臭いのせいで余計に吐き気が込み上げる。
部屋には洗面台が備え付けてあるが、体中が痛むせいで、立ち上がることすらままならない。

「ヴォエ゛ッ!! ゲボッ、ゴボッ、ゴフッ……」

胃液が、口の中までに達する。上を向いていたせいで胃液が喉まで逆流し、咳き込む。
私は慌てて胃液塗れになった手を離し、横を向いて、胃液をベッドの上にぶちまけた。
眼前から、すえた臭いが漂い始める。

「あぁ………」

私は、その臭いから、そして信じたくない現実から逃げるように目を閉じ、二度目の眠りに就いた。
もう次の朝なんて来なければ良い、そう願いながら。


235 : ハム子の人 :2015/06/14(日) 23:59:44 thpQsgBo
以上です。
コレハム子視点にする必要あったのか…登場人物視点で書くのは始めてだったので自信ないです
天田くん視点の方が良かったでしょうか

どうでもいいですが、腕折られるシーンはDBZでベジータが18号に蹴りで腕られるシーン参考にしました
あの白い長手袋に包まれた腕を見てると折りたくなります 次は脚折りたいです


236 : 名無しさん :2015/06/15(月) 02:13:38 ???
>>228
リクエストした者です。
ああーすばらしい!お漏らしおばさんと罵られながら打ちのめされる春麗はやっぱり最高です!
長さもちょうど良く感じましたよ。ありがとうございました!


237 : instagram :2015/06/15(月) 21:57:03 ???
ちゅんりーちゃんのコスプレ画像を載せたら いいね!が止まらなくなりましたwww


海外人気NO.1のファーストレディが
綺麗に美しく清楚で凛々しいの
真逆で、負けるのは貴重ですね(*'▽'*)♪


お漏らし(笑)


238 : あかねの人 :2015/06/16(火) 21:08:17 ???
ハム子の人さん、お疲れ様です。堪能させてもらいました。
年下の子供にやられるお姉さん最高です。天田君鬼畜すぎぃ(褒め言葉
武器格闘も面白そうですね、棒術とか鞭とか。
他の人の作品を読むとインスピレーションがわくというか、刺激になります。


239 : 名無しさん :2015/06/16(火) 21:59:34 ???
ノエルの人です
あかねの人、ハム子の人、お疲れさまです。
お二人が精力的に活動されているので、しばらくサボっていましたw
他の人の作品を読むと、創作欲が湧いてきますね!

いくつかのSSを書き出しました。完成する見込みは……全部無いですが(汗

【リスト】
・アルカナの廿楽冴姫と犬若あかねの、脚フェチ特化のリョナSS
・泥沼に犯されて溺死する悪魔城のキャリー
・終わりのセラフより柊シノア徹底陵辱
・電撃FCより姫柊雪菜&司馬美雪コンビ補食吸収もの
・uniよりオリエ&ユズリハコンビ 一対多リンチもの
・月姫より翡翠の屈辱精神リョナ

どれも完成の見込みはないですが、せめて一番人気のやつだけでも仕上げたいなと思ってますー。


240 : 名無しさん :2015/06/16(火) 22:28:35 ???
おおお…
ノエルの人さんのピックアップしている作品どれも魅力的ですが、
是非ともオリエとユズリハの1対多数のリンチものが見てみたいです。


241 : 名無しさん :2015/06/16(火) 22:34:57 ???
>>239リストちょっと追加
いただいたリクから追加します

・エヴァ三人娘絞殺
・魔改造アイギスvs魔改造ラビリスの情け無用デスマッチ

アイデアはあるんだ。
でも書きあげる時間も体力も無いんだ……


242 : 名無しさん :2015/06/16(火) 22:55:47 ???
月姫の翡翠が見たいな
肉体的にも精神的にもリョナって欲しいぜ


243 : 名無しさん :2015/06/16(火) 23:07:29 ???
アルカナのSSが見たいです!


244 : 名無しさん :2015/06/16(火) 23:48:32 ???
コンビ捕食吸収ものに一票! って票割れすごいなw


245 : 名無しさん :2015/06/17(水) 00:18:24 ???
キャリー!
キャリー読みたいです!


246 : 名無しさん :2015/06/17(水) 03:34:32 ???
シノアに1票!


247 : 名無しさん :2015/06/17(水) 03:41:22 ???
シノアの小柄なくせにやけにしっかりしてる腰回りの雰囲気はまさに陵辱向きであると言える


248 : 名無しさん :2015/06/17(水) 04:08:51 ???
この中なら翡翠


249 : 名無しさん :2015/06/17(水) 08:10:53 ???
どれも魅力的だが個人的にキャリー


250 : 名無しさん :2015/06/17(水) 15:25:57 ???
エヴァに一票


251 : 名無しさん :2015/06/17(水) 16:31:48 ???
捕食吸収ものが見たいです


252 : 名無しさん :2015/06/17(水) 18:01:22 ???
捕食吸収に1票


253 : 名無しさん :2015/06/17(水) 18:09:16 ???
オリエ&ユズリハに1票
多数にボコられるシチュめっちゃ好き


254 : 名無しさん :2015/06/17(水) 19:32:55 ???
キャリーの溺死レイプ、しかも相手が泥とか
聞いただけで興奮する
是非


255 : ハム子の人 :2015/06/17(水) 21:06:20 thpQsgBo
>>あかねの人
感想ありがとうございます
天田くんの棒武器はデッキブラシだけですがハム子はホッケーやラクロスのスティックとか錫杖も使いますね
薙刀も良いですが棒で戦う女の子もいいですよね

>>ノエルの人
労いの言葉有難うございます 遅筆なので精力的には程遠いですw
なんとなくこれを選ばなければならない気がするので
魔改造アイギスvs魔改造ラビリスの情け無用デスマッチお願いします


256 : 名無しさん :2015/06/17(水) 23:56:54 ???
ageてしまったことに今頃気付いた…orz
申し訳無いです


257 : 名無しさん :2015/06/18(木) 00:18:53 ???
UNIの二人が見たいです


258 : 名無しさん :2015/06/18(木) 00:38:25 ???
ノエルの人です。

ご回答、ありがとうございます!
今のところ、キャリー・雪菜&美雪・オリエ&ユズリハの三つが人気高そうですね
優先的にこちらを書いてみるようにして見ます。

(それ以外のSSも、全く手をつけないわけではないので、気長に待っていただければと思います)


259 : 名無しさん :2015/06/18(木) 01:50:25 ???
今回のアンケートで分かったことはこのスレには足フェチが少ないということだ…


260 : 名無しさん :2015/06/18(木) 06:51:35 ???
楽しみ過ぎる
エピオス錠買ってくる


261 : 名無しさん :2015/06/18(木) 17:40:20 ???
>>259
そもそもニッチなんだから、ニッチの集団に混じったところでニッチな事を理解した方がいいぞ


262 : 名無しさん :2015/06/19(金) 08:58:26 ???
脚フェチいいじゃない
キャリーのタイツ最高


263 : 名無しさん :2015/06/21(日) 23:20:28 ???
色々楽しみだぜ


264 : 名無しさん :2015/06/22(月) 02:05:52 ???
ノエルの人です
近々キャリーが上がりそうです

他の方が書いたSSとか読んだり、自分で書いたりしてきましたけど
キャラのイメージを壊さずにリョナるのって大変ですね
やっぱりリョナ入る前は、長くなっても良いから日常とか戦闘描写みたいなのは入れた方が良いのだろうか

いきなりリョナから入ってほしい人も居るのかな


265 : 名無しさん :2015/06/22(月) 02:44:15 ???
個人的にはやっぱり闘える女性がやられてるのが好きなんで戦闘描写はあった方が嬉しいですね


266 : 名無しさん :2015/06/22(月) 05:22:56 ???
戦闘キャラはそれだけでリョナられるリスクを孕んでるからアレだけど
そうなる覚悟の無い非戦闘キャラが蹂躙される方が背徳感あって好きだな個人的に

戦闘描写的には頑張って抵抗するんだけど、全て無駄に終わる無常さとか好き
そのキャラらしい日常描写とか仕草がリョナ前にあると前後の落差が生まれるから良いと思う


267 : 名無しさん :2015/06/22(月) 06:01:47 ???
抵抗力を残したままじっくりねっとりいたぶるのが好きだから戦闘描写は濃密な方が好き
戦闘向きじゃない娘でも必死に抵抗する姿にグッと来るので
「もしかしたら助かる、勝てるかも」くらいの加減で長く楽しみたい


268 : 名無しさん :2015/06/22(月) 06:33:47 ???
戦闘描写ってある意味一番ナチュラルにリョナっ気がある場面じゃなかろうか?
まぁ、そこをメインにしないっていう上手い数行の前置きがあればそれでもって感じではあるけども


269 : 名無しさん :2015/06/22(月) 07:11:52 ???
いわばタワーデフェンスゲームみたいに打てる策は全部打って
それでも最終的に負けちゃうのが好き
かと言って常に最善手が出せる訳じゃないので
後で致命的な失敗に気付いて愕然とするのもいい
充実した生き様があってこそ逝き様も輝くってもんですよ

>ノエルの人さん
お疲れ様です
キャリーがどんな逝き様を見せてくれるのか、楽しみにしてます


270 : 名無しさん :2015/06/22(月) 22:14:24 ???
みんな朝方の方が元気とか一体どうなってんだこのスレは


271 : 名無しさん :2015/06/22(月) 22:21:26 ???
リョナラーの朝は早い


272 : 名無しさん :2015/06/23(火) 14:53:26 ???
補食吸収ぜひ見たいです。あと司馬じゃなくて司波ですよ。
なんか紛らわしいですね。


273 : 名無しさん :2015/06/23(火) 21:43:38 ???
興奮してきた


274 : 名無しさん :2015/06/26(金) 18:08:31 ???
雨も凄いし新作に期待せざるをえない


275 : 名無しさん :2015/06/27(土) 01:54:55 FfSGrOwk
初投稿です
----------------

由美: 茶髪顎下ボブ
真紀: 黒髪鎖骨上ロング 色白

――レストランの奥の席
由美と真紀の二人はバイキングを楽しんでいた。
ここは都内でも有名なホテル。
お手頃価格のランチバイキングが女性に人気だ。
そんなホテル内のレストラン……
今日は場違いな男が入店してきた。

『おにぎり人間の逆襲』

それは大きな男だった。
緑のシャツの下に汗で浮き出た白いタンクトップ。
まばらに生えた脛毛を剥き出しにする半ズボン。
コナンの鰻重ォ&源太を2.5m大にしたような体格で、
左右非対称に歪んだ顔とデコボコな骨格の三角形の丸刈り頭。
――どこか裸の大将を彷彿とさせる池沼性をはらんでいた。


性格・体型と全体的な印象を一言でいえば……
そう、クレヨンしんちゃんのマサオがそのまま大人になったような男だった。


さて、この店では和洋各種の料理を楽しめるのだが、
今日の二人はパスタとサラダの気分。
トマトやオリーブといった爽やかな自然の恵みを味わいながら二人は舌鼓を打っていた。

しかし、ふと気づくと店内に漂う何か酸っぱい匂い。
はっ、と由美が振り替えると、そのすぐ後ろには棒立ちの醜悪な豚が一匹。
ぬるりとしたマサオが二人をまっすぐに見下ろしていた。

マサオが手に持つトレイには文字通り山盛りの寿司寿司寿司。
皿を使わずトレイにそのまま乗せた寿司の山だった。
ーーだが、この臭いは酢飯の臭いではない。

マサオは脇目もふらず、当たり前のように二人のテーブルに相席してきた。


276 : 名無しさん :2015/06/27(土) 01:56:17 FfSGrOwk

唖然とする二人には目も向けず、マサオは寿司をひたすら口に詰め込み始めた。
赤ちゃんのような太くて短い指、しかし毛むくじゃらで爪もボロボロに膿んでいる。
山盛りの寿司を何貫もまとめてグシャリと掴み取りしては、口の中にほうばれるだけほうばった。
それは食べるというより、押し込んでいるように見える。
そうしてあっという間に寿司の山をマサオは平らげた。
胃に収まったのではなく、食道から口中の隙間いっぱいに寿司がギッシリの状態。

――あんぐりと開けた口の中は、今にも飯が溢れ出そうな程の飯でいっぱい。
ほどなくして、マサオは平らげたものすべてをトレイに吐き出した。

「「ぎゃーーー!!」」
トレイからはみ出てテーブルいっぱいに広がる白い濁流。
飛び散ったゲロは由美達にまでかかった。

(なによコイツ信じらんない……キモ過ぎ・・・)
真紀はカバンを抱えるとすぐさまその場を立ち去ろうとした。
しかし――

ガシッ
マサオは左手で真紀の肩をむんずと掴むと、再び元いたテーブルに座らせた。
まだ座ったままだった由美もいつの間にか腕を掴まれていた。

「アイちゃん、僕もうお腹いっぱいだから代わりに食べてよ……」
マサオは鷲掴みにした二人の頭を下に倒す。
二人はトレイに顔を押し付けられた。
「うぇっっぷ!」
底の深いトレイは先ほどの寿司ゲロでいっぱいで水溜りのよう。
二人がもがくほどに鼻と口のなかに汚物が入ってきた。

(っ臭い! 痛い!? ・・苦しい!!)
魚の生臭さとマサオの口臭が混ざり合った悪臭に絶えかねた真紀はジタバタともがいてマサオから逃れようとする。
しかし、マサオは真紀の頭の上で何度も指をくねらせる。
タケノコのような指が真紀の長い黒髪を何重に巻いて絡めとっていく。
ぐしゃぐしゃに乱れてダンゴ状になった髪の毛はもう、とても真紀が自力でほどけるようなものではない。

「えぐっ!! ぷはあっ! はぁ……はぁッ!」
ぶくぶくと泡を立てながら溺れる真紀。
ゲロが目に入って滲みるし、何より頭皮が凄まじく痛い。
髪の毛は根元から指に絡み付いている。
なのにマサオは全然お構いなしで、まるで野良猫を洗うかのような乱暴な手つきでドサドサと手を前後に振りながら真紀の頭を押さえていた。

「嫌っ! 痛い!! やめてー!!」
真紀の悲鳴にはマサオは聞く耳を持たない。
その悲鳴を聞いて由美はただただ恐れるばかり。

(逆らうともっと酷い目に合う・・・)
由美は逆らわずじっとしていた。
しかしこれは、そのままやり過ごせば誰かが助けてくれるとか、そういう打算ではない。
同じように顔をトレイに入れられて見えないものの、聞こえてくる真紀の悲鳴とマサオの意味不明な奇声に圧倒されていたのだ。

「駄目だよアイちゃん!! ご飯残したら僕またネネちゃんに、、叱られちゃうよぅっ!!」
鼻水を垂らしながら真剣な表情でマサオは叫ぶ。
ガンッッ!!!
「「ぎぎゃああああああああ!!!」」
二人の額がガチンと正面衝突した。
髪の毛を引っ張り上げられた二人の頭を、マサオは勢いよくシンバルのように叩きつけたのだ。
「あ・・・」
割れた額から血がこぼれ出して二人の顔は真っ赤に染まった。
ポタポタと滴る血がゲロのおかゆにじんわりと広がって梅色の水玉模様が散らばった。


277 : 名無しさん :2015/06/27(土) 01:57:32 FfSGrOwk

「……たす・・・けて・・・」
ふるふると痙攣する真紀はか弱い力で腕を伸ばす。
しかし途中で力尽きてその腕はべたりとマサオの胸に乗りかかった。
「うぁぁ!! き、汚いよアイちゃん!! ぶえ”えええええん!!!」
血でシャツを汚されたのに驚いたのか、マサオは異様に慌て出した。
「は、離れてよぅ!」
マサオは右手に持った由美を放り投げると、空いた右手で真紀を突き飛ばした。
しかし左手に長い髪が巻き付いたまま。
真紀の体は髪に引きずられてぐるりと回転しながら、再びマサオの胸に戻ってきた。
「ぶゃぁあああああ!!!」
マサオがブンブンと両腕を振り回す度に真紀の体は操り人形のようにガクガクと揺れて踊った。
「もうあっちに行ってよぅ!! 離れてよう!!」
マサオは真紀が離れないのが左手にへばり付いた髪の毛のせいだときづくと、
右手で真紀を抱きかかえた。
そうしてグググと左腕に力を込めると、顔に脂汗と血管を浮かべながら左腕を突き上げた。

ブチブチブチィっ!!!

「あああああああん!!!」
マサオはドタドタと千鳥足で店中のテーブルをひっくり返しながら逃げ出した。
その左手には鳥の巣のようになった真紀の髪の毛とその頭皮がくっついたままだ。


後に残ったのは騒然となったレストランと放心状態になった二人。
恐怖で震え上がった由美と、前頭部から側頭部・後頭部にかけての頭皮を全て剥きとられた真紀であった。
幸いなことに二人の命に別状は無く、この事件は二名の軽症者を出すのみで済んだ。


278 : 名無しさん :2015/06/27(土) 02:16:55 ???
リョナノベルゲとか作る人いないのかな


279 : 名無しさん :2015/06/27(土) 04:30:18 ???
パワー系池沼の理不尽な暴力イイ…


280 : 名無しさん :2015/06/27(土) 05:06:00 ???
ドン引き


281 : 名無しさん :2015/06/27(土) 09:58:29 ???
特に理由のない暴力が由美と真紀を襲う!


282 : 名無しさん :2015/06/27(土) 10:48:41 pQG89lts
>キャリー
今日の夕方ごろ投下します


283 : 名無しさん :2015/06/27(土) 14:11:06 ???
こえええええっ!


284 : 名無しさん :2015/06/27(土) 15:08:29 ???
上空から投下されて真っ赤なトマトなキャリー(違う)
楽しみです


285 : 名無しさん :2015/06/27(土) 15:40:55 ???
>>278
絵+文+プログラムの三手間が必要だからなぁ……
絵が描ける人ならゲームじゃなく漫画にしたほうが手間少なそうだし。
絵がないと誰も興味を示さないし……まあカス子とか使う手は一応あるけど。
難しいよね。


286 : 名無しさん :2015/06/27(土) 18:39:36 ???
「はぁ……はぁ……っ」

鬱蒼とした森の中は禍々しく歪んだ枝で覆われ、どこを向いても出口は見えない。
それはまるで終わらない悪夢を思わせる。
キャリーは息を切らしながら、爪で裂かれた片腕を押さえていた。
この森の中は血に飢えた狼がうようよいるのだ。

キャリーの戦う力はほとんど残されていない。
息を潜めて、気配を消しながら、よろよろと歩いていた。

(痛い……っ、動いてっ……私の腕……!)

そう強く念じながら、キャリーは傷口から手を離して腕を動かそうとするが

ズキンッ!

「うぅうっ……!」

絞り出すような声で呻き、またすぐに傷を抑えるキャリー。
その鋭い痛みに思わずうずくまる。
短いスカートが揺れる。
狼と戦った時に黒のタイツが破れ、擦り傷が走っている。

ズキン、ズキン、ズキン……。

キャリーは奥歯を噛みながら痛みが落ち着くのを待つ。

(耐え、なきゃ……、こんなところで、死ぬわけにはいかない……!)

度重なる戦闘でキャリーは心身ともに疲弊していた。
そんな彼女を支えるのは、清きフェルナンデス家の末裔という、バンパイアハンターとしての矜持だった。
キャリーは額に汗をにじませながら立ち上がると、身を隠すための場所を求めて歩いた。


287 : 名無しさん :2015/06/27(土) 18:40:51 ???
しばらくすると、キャリーは大きな池を見つけた。
残念ながら、その池の水は飲めそうにない。
池というよりは沼であり、水面にはヘドロが渦を巻いて嫌な匂いがする。

その沼の中から……。

(ーー来る!)

キャリーはまだ動く腕に光球を宿して飛び上がると、沼に光の玉を勢いよく飛ばした。
それが命中すると、蒸発音と共に沼のドロがうねり、とぐろを巻いたかと思うと、次第に人の姿を取り始めーー両手と巨大な顔が沼から現れた。

キャリーは樹の枝に着地したが、すぐに飛び降りた。
沼から伸びる手が樹を思い切りなぎ倒す!

ベキベキベキッ!!

キャリーは軽い身のこなしで空中で回転し、草の上に柔らかく着地する。
前に駆け出して、再度光の球を敵の顔に叩き込もうと一気に詰め寄る!
再度手に光を宿しーー。

「たぁっ!」

勇敢な声と共に再度光の球を放とうとした。
しかし。


泥の顔が口を大きく開くと、そこから猛毒の吐息を思い切りキャリーに浴びせた!


「ーーーーーーんぐっ!?」

キャリーの走る足が止まる。
嗅覚のみならず、目にしみるほどの毒ガスをまともに受けたキャリー。

「ぁ…………ぅあっっ?!」

突然膝がガクガクと笑い出し、それを止めることができない。

「ぅ、ぁあっ……!」

両足を内股にして、そのまま膝が床に付いた。
そしてキャリーはうつぶせに倒れてしまう。

「ぁ、ぁあぁっ……ごほっ……ぅ、ウゥウウウウっ、ゲホッ」

物静かで凛々しいキャリーも、毒ガスを受けて激しく嘔吐し、溺れる瀬戸際のような汚い悲鳴をあげてしまう。
後頭部を震わせながら亀のように丸まり、内側からせり上がってくるものを懸命に堪えようとする。
しかし、一度吐き出してしまうともう止めることはできない。

「ぅっく、ぅ、ぶふっ」

両目から涙を流しながら、しゃくりあげるように嘔吐を繰り返す。
キャリーの口から、だらだらと涎が流れるーー。

「ごほっ、ゴホッ……ぉ、ぇ」

ろくに食事も取れていなかったせいか、吐き出したどどめ色の液体はさらさらとしていた。
もはや動くこともかなわぬキャリー。彼女は敵の目の前で隙をさらしていた。

ーー殺される。

キャリーは細い手足を使って何とか立ち上がろうと試みる。
しかしあまりの腐臭に手足が思うようには動かず、生まれたての小鹿のように手足をもつれさせて転ぶ。

「きゃんっ……!」

ハンターである彼女が、狩られる立場へと逆転してしまった。
そのことを理解した瞬間、キャリーの視界は真っ暗になったーー。


288 : 名無しさん :2015/06/27(土) 18:41:54 ???
うつ伏せに倒れたキャリー目掛けて、大きな拳が振り上げられーー地面を叩くように思い切り振り下ろされた!


ベキベキィ!!


「ぎゃぅっ!?!?!?」


思い切り背中から上を殴られたキャリーは、受けた衝撃が下半身に伝わり、両足の太ももが高く浮き上がる。
12歳の可憐な少女であるキャリーが、まるで雑魚モンスターがやられたときのような声をあげて悶絶した。


「ぎ、ギャあぁああっ、ぁ、ぉおっ、ヴォっ……!!」


背中から逆くの字になったキャリーは、寝返って仰向けになりながら悶える。
ピンと伸ばした腕をピクピクと痙攣させながら、片足を曲げる。
あまりの激痛に、キャリーは思い切り目を剥きながら唇をわなわなと震わせた。
さらに身体をびくりと反応させると、またうつぶせの態勢に戻る。
キャリーの服に付着した泥が、ねちょり、という粘った音を立てる。

さらに沼の巨人は、キャリーの頭を指で摘まむようにして掴むと、顔を地面に擦り付けるように、ズリズリズリと動かす。

「んんんん”っっ!!」

雑巾がけでもしているかのように、泥の上をズリズリと擦り回るキャリーの顔。
彼女の顔と服はあっという間に泥だらけになり、怪物に持ち上げられる。

泥を全面に塗りたくられたキャリーの顔は、もはや目鼻口がどこにあるのかも分からない有り様である。

ボトボトっ、ボトトッ

キャリーの顔と身体についた泥の塊が床に落ちていく。
キャリーは両目をぎゅっと閉じた状態で、必死に呼吸をしようとするが、泥の臭いにおいが容赦なく彼女の嗅覚を刺激して、まともに呼吸することもできない。


「ぅええっ……!」


自分が不潔な存在へと貶められていくことに、キャリーは涙を流す。
その清らかな涙も容赦なく泥に汚されて、汚水のように染み出してしまう。
耳元や目元でハエが飛び交っているのが、彼女を絶望的な気分にさせる。
そして彼女には、さらなる過酷な仕打ちが待ちかまえていた。


「ゃ、ゃだっ……!」


キャリーの身体が、沼の中心にある妖怪の顔の上へゆっくりと持ち上げられる。
その一瞬で、キャリーは己の最期が近づきつつあることを悟った。


ーー食われる。


289 : 名無しさん :2015/06/27(土) 18:42:58 ???
「ゃ、やめて!!いや!! だめぇええっ!!」

泥の塊にぽっかりと口が開く。
キャリーはその中へ吸い込まれてしまうーー。


「ガボゲボゲボゲボボボォォ!?!?」

口の中に落ちたキャリーは、一瞬で口と鼻と耳の穴から泥が進入してしまう。
キャリーの全身が泥で埋め尽くされ、眼底に闇が浮かび上がったように目の前がぼやける。
一瞬で呼吸ままならぬ状態になったキャリー。


「モググググォグォグォッッッ!!」


胸が潰れそうなほどの激しい嫌悪感と恐怖に、キャリーは絶叫を上げようとする。
しかし、およそ少女らしからぬ汚い悲鳴すらあげられず、強制的に泥が口と鼻の中に押し込まれる。
キャリーの咽喉を押し開くように泥は入り込んでいく。


「ォグェッ……グェッ、ゲッ、ゲプッ……!」


当然の反応として、キャリーは口から突如入り込んできた泥を必死で吐き戻そうとする。
しかし、それ以上に泥の侵入の方が早い。
キャリーは鼻の両穴から泥を流しながら悶えるが、呼吸できない苦しみは終わらない。


(ゃ、ゃ、ゃべっ……やべでっ……!! だれ、がぁっ……)


声を出すこともできなくなったキャリーは、まだつなぎ止められたままの意識の内で、助けを求める。
しかし、泥は容赦なくキャリーの中へと侵入していき、バンパイアハンターという彼女の誇りを粉砕していく。
目の前にある圧倒的な泥の奔流。
それは生き残る希望をわずかすらも与えることはない。
目の前に突きつけられる圧倒的な闇。


(死にたくないっっ……こんなところで、死ねないっっ……!)


キャリーは諦めなかった。
絶対に助からないと分かっていても、自分は生き続けなければならない。
高貴なるフェルナンデスの血を受け継いで行かなければならない。
キャリーは両手と両足をめちゃくちゃに暴れさせながら、水面を目指しもがく。
しかし。
泥はそれだけでは飽きたらず、キャリーから女の尊厳をも奪い取ろうとしていた。


290 : 名無しさん :2015/06/27(土) 18:44:04 ???
(ぅ、ぅそっ……そこ、もっっ……?)


尻の辺りをまさぐられている感覚。
恐怖がキャリーの全身を侵食していく。
ヌチャヌチャ、ヌチョヌチョ、と冷たい泥が自分の股間に塗りつけられている。


(やめてっ、やめ”っ…………)


泥はタイツの微細な網目から浸透して、キャリーの足やパンツを汚していく。
そして。


ズリュリュリュリュリュぅぅぅぅっっ


(ィヤアアアアアアアア!!)


キャリーの子宮と大腸に、汚い泥が流し込まれていく。
もはやキャリーは人間ではなく、ただの泥袋であった。
わずか12歳の、大人になりきれていない少女の全身が、臭くて汚くて冷たい泥に蹂躙されていく感覚。
人間が生きていく上で決して味わうことのないほどの苦しみ。
自分の全てが泥に奪われていく感覚に、キャリーは意識が朦朧としてしまう。
自分がバラバラになっていくイメージが脳裏に浮かぶ。
その自我まで塗りつぶされてしまいそうになる。


(こ、こんなっっ……こんなのって、ないよっっ……!)


生きることへの執念が揺らぐキャリー。
自分が懸命に両手足を動かしても、泥は途方もない質量を伴って目の前に迫ってくる。
フェルナンデスの家を継ぐに足る男に差し出されるはずだった純潔の園が、隅々まで犯されていく。
息ができないキャリーの体力にも限界が訪れる。
胸が焼けるような苦しみに、キャリーは次第に眼球を裏返してしまう。


(ぃきっ……ぃきがっ、もぅ……っっ! ひ、ぬぅっっ、ひぬっっ……!)


キャリーは両腕を前に伸ばして助けを求める。
しかし誰も助けには来てくれない。
沼の底へと次第に引きずり込まれていることが分かるだけでーー。
やがて、死ぬ目前の最も苦しい状態へと追い込まれるキャリー。


(ひっひっしっ、ぢ、ぢぬ”ぅううっ! ぢぬ”ゥウウウッ!!)


両腕がびくりと痙攣し、完全に両目が白目を剥いてしまうキャリー。
心臓の鼓動が際限なく早まる。
それはねじ巻きのブリキ人形のように、巻ききったゼンマイを使い果たそうとしているのだ。


(もぐぐぉぐぉぐぉぐぉブァっ!)


たまらずキャリーは息を吸い込む。
それは勿論自殺行為であり、そのわずか一息で泥は気管支にまで到達した。


(ゥンビュルビュビュウっっ、ォビュッ)


両手足をキュッと丸めたキャリーは、泥を吸い込み続けた。
脳の奥がぼんやりとして、全身の血が水のように冷たくなっていくのを感じた。
まるで胎児になったかのように、身体を丸め込むキャリー。


(ごめん、なさぃ…………ごめーー)


びくん、ビクビクビククッビクッ!
ガクッガクッ……ピククっ、ぴくっ


ーーーーそして、命の灯火が消える。


キャリーが最後に見たのは、自分の両腕に巻いていたリボンが、持ち主を無くして揺蕩っている光景だった。
キャリーは口から泡をブクブクと吐き出しながら、そのままゆっくりと全身から力が抜けていく。
股間の締まりがなくなって、キャリーは水中で失禁した。
黄ばんだ靄が股間から腰の周りに広がった。


(…………、………………)


痙攣しながら排泄を終えたキャリーは、腰の周りが軽くなったのか、次第に水面の方へと浮き上がり始めた。


291 : 名無しさん :2015/06/27(土) 18:45:21 ???

沼は元の穏やかな姿を取り戻していた。
暗色な森に一筋の風が吹きすさぶ。
沼の周りはキャリーの戦闘によって木が朽ち果て、地面が抉られていた。
激しい戦いの痕が残っているが、今は生き物の気配のない静謐な沼だけがそこにあった。


プカリ……プカリ……。


そんな湖の水面に、幼い少女の背中が顔を出した。
浮き上がった少女の太ももにリボンが引っかかり、葉や虫が衣服に付いていた。
水中で苦しみに苦しみ抜いたキャリー。
今はとても安らかで微動だにしない。
魂が抜けて生命の抜け殻となったのがよく分かった。
しかし、わずか12歳で散った少女の抜け殻を狙う別の生き物が姿を表した。


一匹のワニであった。


ワニは眼だけを水面に出しながらゆっくりとキャリーの元に近づいていく。
その眼は色を好む男の卑猥な目によく似ていた。
ざぱり、と湖面から巨大な口が開かれると、キャリーの横腹辺りを思い切り咥えこんだ。
バシャバシャとワニが立てる水しぶき。
ワニはキャリーの身体を水面に引き込むように潜り、バシャバシャと音を立てる。
静かな水面に同心円状の水紋が現れる。

キャリーの身体は沼の中に消えて見えなくなった。
キャリーが居たその周辺が紅色に染まっていく。

しばらくして、キャリーが履いていたショートブーツが、片方だけ浮かんできた。
靴の裏を露わにしながら水面にプカプカと浮かんでいる。
そして、時間差でさらに浮き上がってきたのは、そのブーツを履いていたであろう、キャリーの片足だった。
ストッキングがビリビリに破られた状態。
ちょうど脚の根元の部分から、紅が煙のようにじわじわと沼のなかで広がっていた。


292 : 名無しさん :2015/06/27(土) 18:47:05 pQG89lts
以上、キャリー編でした
短いので物足りなかったかもしれませんが……
これぐらいの長さで書いていくよう心がけていきます

楽しんでいただけると嬉しいです
ではノシ


293 : 名無しさん :2015/06/28(日) 00:18:19 ???
サモンナイト3のアティ先生のリョナSS書いてください


294 : 名無しさん :2015/06/28(日) 09:53:04 ???
>ノエルの人さん
キャリー編素晴らしいです
キャリーの必死の抵抗から絶望に至る過程、絶望してからの恐怖と苦痛が
とても股間に来ました
ありがとうございます!リクエストが多くて大変だと思いますが、またそのうちキャリーでお願いします!


295 : 名無しさん :2015/06/28(日) 11:42:42 ???
キャリー編待ってました!
序盤の気丈な振る舞いからの無様な最期、そして遺体は原型を留めず・・・

素晴らしかったです!やはりリョナは生前のキャラと死にゆく過程のギャップが効いてこそですね・・・
個人的に死体までしっかり獣に処理される無慈悲なラストはめっちゃ好みでした!!


296 : 名無しさん :2015/06/28(日) 23:15:44 ???
感想いただきありがとうございます!

リクの多かった補食吸収と一対他リンチものを書こうと思っていますが、責め方で何かいいアイデアがあれば……と思っています。
採用するかは分かりませんが、希望あれば教えていただけると嬉しいです〜


297 : 名無しさん :2015/06/29(月) 01:32:03 ???
捕食の方は、何かしら化け物を想い人と混同するような展開があったら嬉しいです


298 : 名無しさん :2015/06/29(月) 20:40:13 ???
一対多なら相手にもよるけど、最初は勝てる雰囲気かもし出して欲しいかも
中盤以降は数の暴力に屈するみたいな。後はじわじわと衣服剥かれつつみたいな辱める要素とか・・・?

そいや募集の時翡翠SS希望も多かったけど、書かれる際は翡翠の「感応能力」を上手く使って欲しいなと思ったり
「体液を交換した相手を強化する」能力だから原作だとセックスで強化してたし、多分翡翠の血肉を取り入れても強化されそう
レイプor捕食されて逆に相手を強化してしまう展開面白そう


299 : 名無しさん :2015/06/29(月) 23:35:22 ???
>>296
ライオンに食べられる的なシチュとか?


300 : 名無しさん :2015/06/29(月) 23:36:44 ???
一対多ならだんだん疲弊していくみたいな描写あると嬉しい
>>298 と内容被り気味だけど優勢だったけど隙をつかれて足とか腕を負傷してそこから崩されていくみたいな


301 : 名無しさん :2015/06/30(火) 19:30:35 ???
一対多数なら、2人ともキャラ的に獲物持ちなので、つばぜり合いをしているところを
側面、背後からなどどうでしょうかね。
あと多数なら、敢えて最初の方はあまり傷つけずに衣服等を重点的に服ビリした後に
言葉ではやし立てて、羞恥攻めした後に本格的にリョナっているところを見てみたいですね。


302 : 名無しさん :2015/07/02(木) 10:40:22 ???
>>296
新鬼武者のお初で魔空空間によるシチュを
捕食、吸収から異常な量の敵


303 : 302 :2015/07/02(木) 10:45:13 bJyzOZiE
途中送信失礼しました。
新鬼武者のお初で魔空空間によるリンチはどうでしょうか、吸収系の敵からゾンビ系の敵に加え打斬突銃など様々なパターンがある程敵が多く全100階もあるので疲弊シチュもいけるかと……


304 : 名無しさん :2015/07/03(金) 22:00:08 ???
ノエルの人だよ

皆さんありがとうございます。
どんな責め方が喜ばれるのか気になったので、質問させていただきました。

今はオリエ&ユズリハのリンチものを鋭意創作中です!
ただ、今回は一人一人じっくり丁寧に描写したいので、オリエ編とユズリハ編に分けて投下する予定です。
まずはオリエ編の完成目指して頑張ります。

私も何か新作が読みたいです。
ハム子の人やあかねの人、新作書いてくれているのかなあ。
楽しみです。


305 : 名無しさん :2015/07/04(土) 12:28:31 ???
陽菜乃の人さんの作品も読みたいな
最近来ないな


306 : 名無しさん :2015/07/07(火) 22:08:45 ???
アカメが斬る!のアカメの拷問リョナと
天体のメソッドのノエルの誘拐監禁リョナ
誰か書いてくれないかなぁ


307 : 名無しさん :2015/07/09(木) 01:51:43 ???
アカメ拷問は俺も見てみたいわ


308 : 名無しさん :2015/07/10(金) 04:34:24 ???
補食ならゾンビとかに生きたまま徹底的に食い尽くされるの希望… それこそゾンビにすらなれないほどに…以外とバイオとかでも見たことないな
後はハンターハンターのポンズみたいのもいいけどキャリーのはそれっぽいですね


309 : 名無しさん :2015/07/10(金) 05:25:59 ???
妖怪腐れ外道にメチャクチャに食い散らかされるナコルルなんてのは?


310 : 名無しさん :2015/07/10(金) 20:33:16 ???
鬼武者補食ならかえでもいいかも


311 : 名無しさん :2015/07/10(金) 21:19:44 ???
>>296
いっそ丸呑みとリンチを合わせて、複数の丸呑み生物が一人の女を取り合ってそれぞれが四肢を別々に呑み込み
自分が全部丸呑みするんだと引っ張り合ってる内に四肢をもぎ取られて絶命する展開とか

可能ならスターオーシャン3のソフィアとか聖剣3のアンジェラとかで見たいです


312 : 名無しさん :2015/07/11(土) 02:29:59 ???
艦これの古鷹ちゃんが大量の駆逐イ級に群がられて溺れながら捕食されちゃうとか…


313 : 名無しさん :2015/07/11(土) 04:09:14 ???
リザードマンに補食されるソフィーティアやシャンファ、タリム


314 : 名無しさん :2015/07/11(土) 10:18:19 ???
>>306
ノエルの監禁誘拐リョナとか俺得すぎるw
可愛いけど誰もリョナらないキャラだよね


315 : 名無しさん :2015/07/11(土) 17:12:56 ???
ふと思ったけど格ゲーキャラのリョナSSって結構少ないんだね
DOAと鉄拳程度しか知らないけど、下手でもいいなら書いてみようかね


316 : 名無しさん :2015/07/11(土) 17:30:48 ???
>>315
ぜひお願いします!


317 : 名無しさん :2015/07/12(日) 01:26:37 ???
シャオユウ希望


318 : 名無しさん :2015/07/12(日) 11:42:19 ???
315だけど、リクエストがあったシャオユウで書いてみようかな
それと、対戦は女vs女、男vs女、女vs人外、クロスオーバーのどれがいいかな


319 : 名無しさん :2015/07/12(日) 12:30:55 ???
もちろん女同士


320 : 名無しさん :2015/07/12(日) 13:10:40 ???
男vs女で


321 : 名無しさん :2015/07/12(日) 13:15:38 ???
>>318
デビル仁にデビル化させられるシャオユウをお願いします


322 : 名無しさん :2015/07/12(日) 14:52:24 ???
やっぱ女同士


323 : 名無しさん :2015/07/12(日) 14:53:44 ???
俺は人外か男が相手で一方的なのがいいなぁ
どれを選んでも誰かのツボには入ると思うし書き手の好きなのでいいんじゃない?


324 : 名無しさん :2015/07/12(日) 17:12:40 ???
SS書くのって結構難しいものなんだね、ここでSS上げてる人の凄さが分かるよ
とりあえず、今回はシャオユウvs人外女の展開で書いてみます。皆ありがとう


325 : 名無しさん :2015/07/12(日) 21:28:44 ???
ノエルの人です

お待たせしました
今から手直しして、投下します
今晩深夜には……


326 : 名無しさん :2015/07/12(日) 21:50:34 ???
人外女はエリザかな?


327 : 名無しさん :2015/07/13(月) 00:06:21 ???
投下します

今回は、アンダーナイトインヴァース(UNI)よりオリエさんです。
知らない人のために、公式の画像貼り付けておきます

ttp://inbirth.info/img/chara/cha_ori.jpg


328 : 名無しさん :2015/07/13(月) 00:11:47 ???
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org413441.txt.html

今回もちょっと長いのでうpろだで上げることにしました。
ではノシ


329 : 名無しさん :2015/07/13(月) 03:50:07 ???
鉄拳ならブライアンといいたいところだけど飛鳥で思いきりやってるし… 男なら意外と下衆な奴いないな… 人外なら補食などもいけそうなトゥールオーガとかアザゼルとか?


330 : 名無しさん :2015/07/13(月) 05:53:12 ???
>>327
清楚可憐な正義系戦闘力高いヒロインのリョナはやはりいいものですね
前半の凛々しさと後半の弱々しさのギャップが最高でした!
戦力を削られて、同時に精神も弱っていく描写がたまりません
あと読んでるこっちまで蜘蛛怖かったですw


331 : 名無しさん :2015/07/13(月) 11:22:12 ???
シャオ人外希望


332 : 名無しさん :2015/07/13(月) 11:31:35 ???
ハンタの蟻とポンズなんて? 原作だとあっさりしてたのをじっくりねっとりなぶりながら


333 : 名無しさん :2015/07/13(月) 22:03:40 ???
>>328
投下乙です
無双→疲弊→苦戦→逆転→絶望 の流れがたまらんかったです
折れずにずっと抵抗し続けてた女の子が最後に絶望してリョナられるのは素晴らしい
じっくりといたぶってくれた蜘蛛さん達は分かってる

ユズリハ編も楽しみに待ってます!


334 : 名無しさん :2015/07/13(月) 22:45:05 ???
>>328 エロかったです!


335 : 名無しさん :2015/07/13(月) 23:33:05 ???
ノエルの人です
喜んでいただけて嬉しいです!

次はユズリハに行きたいところですが
司波深雪やエルトナムも捨てがたいなぁ……
次は何になるかまだ分からないですw

このスレとかシチュスレで書き込まれたリクなどから
ネタを発想してたりするので
また細かなシチュとかキャラとか書いていただけると、とても助かります


336 : 名無しさん :2015/07/14(火) 13:02:28 ???
エルトナムってシオン?


337 : 名無しさん :2015/07/14(火) 22:38:47 ???
>>324に期待


338 : 315 :2015/07/14(火) 23:21:23 ???
シャオユウのSS完成したけど、これってここにそのまま転載していいのかね?
それともノエルの人と同じようにうpロダとかにうpした方がいいのかな?


339 : 名無しさん :2015/07/14(火) 23:25:19 ???
>>338
どっちでもいいと思うよ


340 : 315 :2015/07/14(火) 23:35:47 ???
お待たせしました〜、一応シャオユウのSS完成しました。
初めてなのでクオリティはお察しだけど、皆の妄想の糧になってもらえれば…

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org416332.txt.html
パスワードは[ryona]です。


341 : 315 :2015/07/14(火) 23:39:17 ???
説明させてもらうと、ゲームのままのエリザだとまだそこまで圧倒的な力の差は感じなかったから
ちょっとだけ能力を足しました。やっぱりリョナの醍醐味は力の差だからね。

続きについてだけどこんな文章で良ければ好評なら書きたいと思ってる。


342 : 名無しさん :2015/07/15(水) 00:25:50 k8AmHfiM
鉄拳の飛鳥がリリにボコボコにされる話誰か作ってくれませんか。。


343 : 名無しさん :2015/07/15(水) 17:04:25 ???
>>340
ありがとうございます
いい塩梅でシコれました


344 : 名無しさん :2015/07/15(水) 17:59:51 ???
飛鳥はもうあるじゃん…


345 : 名無しさん :2015/07/15(水) 18:02:00 ???
あぁリリにか


346 : 名無しさん :2015/07/15(水) 18:11:30 ???
オズリックに散々なぶられた挙げ句美味しくいただかれるかえでとか


347 : 名無しさん :2015/07/16(木) 23:39:14 ???
戦国無双2の稲姫とかジアビスのティアやナタリアとか…


348 : 名無しさん :2015/07/17(金) 00:35:44 ???
次の作品投下までのコーヒーブレイク&妄想ネタにでもなれば……

あなたはどれ派?(痙攣編)

①ビクンっビクンっ(激しく大きい感じ)
②ビクッビクッ(筋肉が引き攣った感じ)
③ピクッ……ピククッ(小刻みで不規則)
④ガクッガクッ(骨や関節ごと動いてしまってる)


349 : 名無しさん :2015/07/17(金) 01:15:37 ???
単純な好みとすれば2


350 : 名無しさん :2015/07/17(金) 15:57:37 ???
「カルピスは濃い方と薄い方どっちが好き?」程度の違いでしか無くてどれも大好きだけど
どちらかというと1が好き

突っ伏した状態で尻を突き上げてビックン!ビックン!が一番捗る
でも時間経過で3に移行するのが自然でいい


351 : 名無しさん :2015/07/17(金) 18:39:49 ???
まぁ、言っちゃえばどういう経緯でその状態に到ったかって問題だから、そこだけ抜き出して語るのもちょっと足りない感じ


352 : 名無しさん :2015/07/17(金) 19:12:27 ???
絞殺なら③かな
斬首なら①


353 : 名無しさん :2015/07/18(土) 00:24:12 ???
2が上品で好きだけど、1と4の方が興奮するw


354 : 名無しさん :2015/07/18(土) 12:37:17 ???
>>352
これ


355 : 名無しさん :2015/07/18(土) 17:50:28 ???
おお、盛り上がってますね。
作品を投稿できる人って本当にすごいと思います。
で、私も少しでもこのスレに感謝の気持ちを還元したいと思い頑張ってみたんですが……
……終わらない。面白いのかもわからなくなってきてしまいました。
途中までなのですが、一回上げさせてください。

http://www1.axfc.net/u/3502137

2次創作になります。
パスはこのスレのテーマのアルファベット5文字。
感想やご要望などありましたらよろしくお願いします。
この路線で許されるなら、頑張って、続きを書きたい……


356 : 名無しさん :2015/07/18(土) 18:28:59 ???
>>355
続く!?続くのか!?


357 : 名無しさん :2015/07/18(土) 22:46:43 ???
>>356
正直、わからないです。


358 : 名無しさん :2015/07/19(日) 15:34:15 ???
おっ、FFタクティクスだ
そうか、アイツらこういう経緯で・・・
リョナあるなしに関わらずよく書けてると思います、悲惨な情景が浮かんできます


359 : 名無しさん :2015/07/19(日) 18:47:08 ???
>>340は見逃してしまったようだが
格ゲリョナだとDOAイイすよね


360 : 名無しさん :2015/07/20(月) 00:08:13 xQho0S6E
こんばんは。盛り上がっているようで嬉しい限りです。
ただ今からエリスリポートを投稿させていただきます。


361 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:09:45 xQho0S6E

特別講演会「敗北を乗り越えるために」
8月23日第6校時
第3特別講堂


(先日引退したばかりのヒロインを講師として招いての講演会。
学園長から紹介されると、特別講師アメジスト・スワローは短く返事をして、実際のコスチュームに身を包んだ姿で演壇に登る。
ツバメを模した専用のヘルメットを装着し顔を隠しているものの、変声機は見られず彼女の生の声が講堂に響く。
柔和な声質で、語り口などには私達と同年代の特徴が色濃く現れている。
ヘルメットのゴーグルは顔を口元まで覆っており、鳥の嘴を模してその先はやや尖っている。
コスチュームは純白のブラウスと紺色のチョッキ、プリーツスカート。全体として制服のようなデザイン。
さらに特殊素材のロングブーツと長手袋が清涼感のある空気を醸し出している。
スラッとした足。ブーツとプリーツで形成される絶対領域が素敵)

あ、あー。(大勢の前で話すことに慣れていないのか、マイクテストを兼ねて発声を確認したようだ)
こんにちは。ただ今紹介に預かりました、アメジスト・スワローです。
所属としては、一応、私設自衛団ということになってますけど……特に他の団員がいるわけではありません。
大組織に属していない……商店街の八百屋さんや魚屋さんが経営するのと同じように、単独で連合と戦っている、所謂「通りすがりのヒロイン」ってやつです。
より多くの戦果を上げるなら、大きな組織や同盟に属して情報提供や物資面での支援を受けた方がいいのでしょうけど……私は日常を失いたくなかったんです。
同盟の加盟には、身分を公に明かさないといけません。
私には、それができなかった。
昼は正義の味方であることを隠して学校へ行って、夜は悪との戦闘に明け暮れる。
それでいいと思っていましたし、戦うことで、どのような形であれ、他の人からお金をもらうというのは、なんだか違うような気がしていたんです。
なので、私は身分を隠して戦うことを選択しました。

私がアメジスト・スワローになったきっかけは祖父です。
祖父は、とある企業の特殊スーツの元開発者で。
祖父は退職後も自宅のラボで研究を続けていたんですが……歳老いて頭を打って以来、研究への没頭以外の感情機能を失ってしまったんです。
祖父は……お祖父ちゃんは研究マシンになってしまいました。
自らの身体の大半を機械に改造してまで、日夜開発に明け暮れて。
その成果の結晶が、私の、この強化スーツなんです。
泳ぐのを止めれば窒息してしまうマグロみたいに、研究を止めれば生命活動さえも停止させかねないお祖父ちゃんのために、私はスーツを着ました。
私がアメジスト・スワローであることは、お父さんもお母さんも知りません。
私とお祖父ちゃんだけの秘密です。
お祖父ちゃんは、私のことを検体の1人くらいにしか認識できていないでしょうけど。
この強化スーツが……私がアメジスト・スワローであるということが、私と祖父を繋ぐ絆なんです。
私が戦いの中でスーツを壊してしまうと、祖父は優れた分析力でその原因を突き止め、改善を施した上で完璧に修復します。
だから、やられるたびに、アメジスト・スワローはパワーアップを果たすんです。
でも、私の身体のことは、お祖父ちゃんは多分心配してないんじゃないかなって思います。
私が孫だってことも、お祖父ちゃんはもうわからないみたいですから。
それでも、私がお祖父ちゃんの大切なスーツを着ることを拒まないのは、おそらく、それによって実践データが取れることを期待しているから、じゃないかな。
お祖父ちゃんが言ったわけじゃないから、絶対じゃないけど……


362 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:10:46 xQho0S6E

アメジスト・スワローの初陣は金曜日の夜でした。
満月を背に、ビルの上から「シャドウゲイト」の構成員達を見下ろす私。
そのまま一足飛びに飛び降りて、見上げる程の男達をあっという間に一蹴しました。
私も、その映像をニュースでみたんですけど。
自分で言うのもなんですが、ちょっと決まりすぎでしたよ。
皆さんと違って、私は戦士としての英才教育を受けていたわけではありません、
それでも、いきなりアメジスト・スワローとして戦うことができたのは、お祖父ちゃんのスーツがそれだけ非凡な性能だったからです。

シャドウゲイトの構成員を倒した私は、興奮で震えていました。
考えてもみてください。
私はそれまで、ただの少女でした。それが、一夜にして正義の味方の力を手に入れたんです。
力に戦き、酔ってしまったのも、仕方のないところかと思います。
そのまま、怖くなって私はその場を飛び去ったのですけど。
アメジスト・スワローの姿を、町の防犯カメラの数々が捉えていました。
翌日のニュースで「謎の若ツバメ」と大々的に報道されて。
自分の姿がテレビに大きく現れて、はやし立てられるのを、私は朝食のスクランブルエッグが乗ったテーブルに座って見ていました。
その時の戸惑いと、激しい高揚感。
熱い痺れが身体に走って、私は興奮で頭から爪先までカッカしたのを覚えています。
大変なことになってしまった。
誰も、この若ツバメの正体を知らない。
ばれたらどうしよう。
でも、こんな、三つ編みと丸眼鏡の学生が、正義の味方だなんてだれも思うまい。
そんな、世界の重大な秘密を自分だけが知っているかのような優越感と緊張感。
スリルです。
秘密を保持したヒロインという肩書きが、私を虜にしてしまったんです。
そのいけない快感が、私を単独での活動に駆り立てたのかもしれません。

それ以来、私は正体を隠しながらシャドウゲイトとの戦いに明け暮れるようになりました。
アメジスト・スワローの活動範囲は関東全域に渡りました。
正体がばれないようにするための、私なりの攪乱工作で、それなりの効果を得た様に思います。
自分に関する報道を見て1人にやけるのが私の楽しみになりました。
私を応援してくれる人もどんどん増えました。
学校では地味で、ほとんどの人にとってクラスの風景でしかなかった私が、多くの人に拍手を送られ、羨望の目で見られる。
そんな正義の味方の特権が、私にはとても心地よいものでした。


363 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:11:49 xQho0S6E

ある時、ネットでアメジスト・スワローを検索すれば、非公式のファンサイトなんてものまでできていました。
まぁ、公式で出るわけありませんよね。
所属は、私と、お祖父ちゃんの2人だけなんですから。
それで、そのサイトが結構、よくできていて。
私の写真や映像をまとめたギャラリーとか、掲示板なんかも充実していました。
そのコンテンツの中で特異だったのが、「アメジスト・スワローは誰だ」というものでした。
そこでは、アメジスト・スワローの背丈やコスチュームの性能などから、私の正体を絞り込み、割り出そうと議論が成されていて。
怪しい人物がリストアップされて名前が並んでいたんですけど。
それを見た時は、可笑しくてパソコンの前で笑ってしまいました。
リストに上げられた名前は実に2000を超えていましたが、私の名前はどこにもありませんでした。
妄想混じりの証言や、的の外れた証拠提示が、有力な説として重宝されたりしていて。
彼等さえも煙に巻いていることに、私はアメジスト・スワローを続けていく自信を持ったのでした。
私は自分の正体を守るために、このサイトを随時チェックするようになりました。
思い出せば懐かしい話です。
ブラウザを立ち上げるのがあんなに楽しかった時期は、他にありません。
もう、今では考えられない事です。


364 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:12:58 xQho0S6E

でも。
ここからは心して聞いて下さい。
これから正義に身を捧げるみなさんのために、私は赤裸々に告白します。
シャドウゲイトは、あまりに強大でした。
あれは、夏の終わり。ちょうど今くらいの時期だったかと思います。
私は……アメジスト・スワローは、シャドウゲイトの罠にかかり、奴らの手で、「散華」を受けました。

(「散華」とは、報道や公式の場など、厳格な場面で用いられる専門用語で、ヒロインが敵の手により敗北したことを現す。
他に敗北を現す言葉として「惨敗」「撤退」「殉死」などがあるが、「散華」は特にヒロインが敗北した後に性的暴行を受け、
怪人などの体液もしくはそれに準ずる異物の胎内への侵入を許してしまった場合に用いられる。
また、その程度により「壮絶な散華」「物見散華」などの表現に分けられ、ただの敗北とは区別されている)

絆である強化スーツを切り裂かれ、手錠で両手の自由を奪われて。
トラックの荷台の上で、私はおぞましい怪人の触手の餌食となりました。
私の、初めて、でした。
奴らは、しばしば、公開処刑の術として、私達に散華をもたらします。
下卑た、許し難い蛮行ですが、残念ながら、私達の心を折るのに有効な手段であることは、認めざるを得ません。
科学特捜省の出している「英雄女傑白書」によると、散華を受けて戦線に復帰することができた女傑は僅か13.3パーセント、そのうち、戦果と認められる働きができた者は2.8パーセントしかいないそうです。
心身に深刻な傷を負ったヒロインが、それ以前と同様の働きをすることは困難なんです。
さらに、私達の無惨な姿を晒して見せしめにすることで……連中は影の賛同者を得ます。
散華を受けるということがどういうことなのか。
その意味をみなさんに伝えるよう、私は講演を依頼されました。
身の毛もよだつ話です。
とてもとても、他人になんて……親にさえ言えるようなことではありません。
でも、これも。被害者をこれ以上出さないためです。
お話、させていただきます。
知っておいてください。大衆の、恐ろしさを。
(なお、男性ヒーローに対する性的報復としては「砕牙」などが挙げられる。砕牙とは男根の切除であり、それを受けたヒーローが復帰する割合は0.7パーセントと絶望的な数値となっている)

連中は散華の意味するところを熟知していました。
私を犯し抜き、絆のスーツをおぞましい白濁液で汚した怪人は、私の素顔を守っているヘルメットをはぎ取り、私の正体を白日の下に晒すことをしませんでした。
「死よりも恐ろしい屈辱をくれてやる」
私を慰み者にした後、あいつはそう言い残して私を放置し去っていきました。
その言葉の意味を、私はすぐに思い知ることになります。


365 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:14:03 xQho0S6E

私は、戦うことを止めるわけにはいきませんでした。
お祖父ちゃんの命がかかっています。
戦士はたくさんいても、お祖父ちゃんの作った強化スーツを着ることができるのは私だけなんです。
世間の刺す様な視線を感じながら。私は戦いました。
世間のアメジスト・スワローに対する評判は、散華を受けて以来、ガラリと変わっていました。
私は、ある意味では、今まで以上の人気者になったと言えなくもないでしょう。
アメジスト・スワローに対する視線には、明らかに好奇の感情が交じっていました。
いえ、実を言えば、それは私が散華を受ける以前からそれはありました。
でも、正義の戦士というブランドがそれを陰に押しとどめていたのです。
しかし、私が、怪人の性のハゲ口として「使われて」しまったことで……それが一気に表面化しました。
まず私の、いえ、アメジスト・スワローの非公式ファンサイトは閉鎖に追い込まれてしまいました。
私に対する、下卑た言葉を用いた非難中傷の嵐が掲示板をズタズタにし、私の散華されている画像やコラ画像が何百枚と貼られファンサイトとして機能を失ってしまったのです。
サイトの管理人さんには非常に気の毒なことをしてしまいました。
会ったこともありませんが、できるなら、一度、お詫びを申し上げたかった。

非公式ファンサイトは閉鎖してしまいましたが、代わりに、会員制の、新たな非公式ファンサイトが開設されることとなりました。
デザインは閉鎖されたファンサイトを踏襲しているのですが、色彩は全体的にアングラな感じに変更されていて。
まるで、私が堕ちたのを象徴するかのような豹変ぶりです。
そこでは私の敗北画像や映像などが公開され、閲覧者を楽しませているのです。
私自身が名乗りを上げ閉鎖させるわけにもいきません。
私が戦うたびに、たとえ勝利を収めたとしても……良く探したものです。きわどいアングルの画像がどんどん潤っていってしまって。
ましてや敗北、あるいは、散華という結果になれば。
それから3日は私の、とても正視できないようなあられもない姿がサイトに氾濫し続けるのです。
さらに卑猥な加工を施されているコラージュも有志の手により投稿されるようになり、それがサイト全体に受け入れられてしまっていました。
コラージュと本物の区別さえついていないライト層も相当数いたことでしょう。
私は、自らの身を守るため、そのサイトの会員となり、動向を監視することにしました。


366 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:15:17 xQho0S6E

そして、私から見えている景色もまた、180°変わってしまいました。
私は、「アメジスト・スワローの正体である私」ではなく、「アメジスト・スワローが世を忍ぶ蓑」となっていきました。
例のサイトにもやはり、「アメジスト・スワローは誰か」という内容を扱うコンテンツがあったのですが。
その名簿はいつの間にか300まで絞り込まれていました。そして、その中には、なんと、私の本名が。
いつ、どうやって私の名が浮上したのかはわかりません。
恐ろしい、情報網。
何がそうさせたのか、そんなことはわかりきっていますね。
私の正体を暴き、晒してやろうという真理。
獲物となってしまった私は、散華を受ける前とは比べものにならない、厳しい監視に晒されることになったんです。
大衆のアメジスト・スワローに対する認識の変化と共に、私を捕らえようとする網はより強固になってしまったことは疑いようがありません。
下卑たゴシップです。しかし、そのいやらしい包囲網は、私の精神を着実に消耗させ、私を、絡め取ろうとしていました。

私は、アメジスト・スワローであると露見することを恐れました。
使い込んだ野暮ったい丸眼鏡や、三つ編みが、いつしかアメジスト・スワローの世を欺く変装へと変わっていました。
私は、私を失ってしまったんです。
代わりに残されたのは、慰み者として戦場に赴く、哀れな若ツバメとしての運命だけでした。

誇りたくもありませんが、私は散華を受けてなお戦い、勝利を収めたことのあるごく少数派に属することになりました。
その稀少さが世間の歪な好奇を助長させたという面もあったかもしれませんが。
結果、私は複数回の散華を受けるという、少数の中でもさらに少数のおぞましい経験しました。
連中は、私の立場をよくわかっていました。
散華の度に、私は耐え難い屈辱を受けましたが、連中は、私のマスクを暴き、私を苦痛の連鎖から解放してはくれませんでした。
その度に、私は世界の慰み者となり、そこに流れたいくらかの情報から、リストに書かれた名前がだんだんと消え、私の正体へと近づいていく様に恐怖しました。
散華を受けた次の日の朝、お母さんに元気に挨拶をして、学校へ行き。
そのまま何食わぬ顔で、地味な女学生として振る舞わなければならないのがどれだけ辛いことか。
乱れ、連中によって少しずつ身体をほぐされていると実感するたびに、制服に包みながら、背徳感で頭がチカチカしてしまうのです。
例のサイトのトップには、私の全身像が、もちろん無許可で掲載されていますが、その太股の部分には、いくつかの「正」の文字が付け足されています。
私が散華を受けた回数です。私が辱めを受けてから30分以内に、注ぎ込まれた数、入れられた数が正確にコラージュとして反映されているようなのです。
私は、アメジスト・スワローは、常に「そういう目」で監視されているんです。


367 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:16:32 xQho0S6E

リストの名前が2ケタまで絞られる頃には、私の、ごく近い者達の視線でさえ、変わっているように感じる疑心暗鬼に陥ってしまっていました。
見透かされている。
丈さえ校則を守ったスカートとセーラー服を着て、三つ編みと丸眼鏡で無垢な女学生を装っていても。
私は正体を見抜かれ、クラスのみんなから視姦されているような気がしてしまって。
そう考えると、身体が震えて、汗が止まらなくなって。
苦しくって苦しくって、息が上がってしまうんです。

……ふう、少し熱くなってしまいました。
話の切り口を少し変えましょう。
リストの中でも有力と目されている者は3名いましたが、幸いと言いますか、その中に私の名前は含まれていませんでした。
その中でも1番の最有力候補は、なんと、売り出し中のアイドルでした。
もう、私なんかよりもずっと可愛くて、スタイルも良く。
世の男共の願望が捜索にバイアスをかけたという面は否定できないと思うのですが、どうでしょうか。
それに、本人も、そう思われているというか、思わせるようし向けているような素振りがあって。
インタビューとかで、そう臭わせる発言をちょいちょい挟んでいたんですよ。
それが、彼女の売り方だったのでしょう。
そうやって注目を集めようという戦略だったんです。
大変危険な行為です。そんな身を張ってまで、私を臭わせる意味はないんじゃないかなと思いますが。
芸能界ってのはわかりませんね。
しかし実際、彼女にシャドウゲイトの魔の手が及ぶのに時間は掛かりませんでした。

ニュースにもなっていますし、伏せる理由もないので実名を挙げさせて頂きますが、
アイドルの編木流子さんは、シャドウゲイトの手により、壮絶な散華を受けました。
散華、と、言うのが適切かはわかりません。
彼女は、本当は戦士ではなかったのですから。
でも、こういう場で、その、「そういう」ことを意味する言葉を他に知りませんので。
すみません、勉強不足で。
話を戻します。
彼女は、被害者です。
シャドウゲイトの連中は、彼女がアメジスト・スワローではないということを知っていたはずです。
でも、私が「堕ちた」という視覚的イメージを世間に強く印象づけるために、 編木さんは公開散華を受けたんです。
自業自得という面もあるかもしれませんが、アメジスト・スワローが、ふがいないばっかりに、そのような目に遭わせてしまったことは否めないのです。
テレビ局から連れ去られた編木さんは、連中に用意されたアメジスト・スワローの衣装のレプリカを着せられて。
ネットで中継された状態で、磔にされ、拷問を受けて。
「私はアメジスト・スワローじゃない!」
と、早々に叫んで白状したのですけれど、連中は聞き入れませんでした。
アイドルにあるまじき取り乱し泣きじゃくる顔で白状する女と、さらに苛烈な責め苦を与えるあいつら。
ある意味では化けの皮が剥がれた瞬間です。私は、偽物と本物という違いはあるにせよ、他人事には思えませんでした。
私は、いつ、連中によってこのような残酷な目に遭わされてもおかしくない。
それだけのことを、流子さんはともかく、私は連中にしてきたんですから。
そういったメッセージが、この編木流子さん散華事件には込められていたんです。
ご丁寧に、テロップで「アメジスト・スワロー処刑中継」なんて白々しいものまでつけて。
(心なしか、口元が先ほどよりも嬉しそうだ。
 自分を騙る者の末路には、ヒロインとしては言えないような思うところがあったのかもしれない)


368 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:18:20 xQho0S6E

その様子をネットで見た私は青ざめました。
連中の罠である可能性は高かったのですが、シャドウゲイトの暴挙をそのまま見過ごすわけにはいかず。
私は、シャドウゲイトと渡り合ってきた経験から、当局よりも少しだけ連中の基地の所在について詳しかったのです。
誘拐時刻から場所を割り出した私は、アメジスト・スワローのスーツを着て流子さんの囚われていた基地に殴り込みました。
中継の顛末を監視する必要性もありましたが、それは録画することにして。
後にチェックした時には、私が偽物のアメジスト・スワローを救出する様子がバッチリ中継されていましたよ。
秘密兵器がスーツに内蔵されたてで、連中のチェックも及ばなかったのが決め手でしたね。
図らずもアイドルの散華と救出劇というセンセーショナルな内容となってしまって、少し申し訳ない気持ちもありますけど。
多分、私の一番有名な武勇伝です。ふふふ。

事件後のサイトは、これ以上無いくらいの氾濫っぷりで。
流子さんの衣装が、私のものとどう違うかの検証や、みなさんにはお見せできないような映像の捏造、編集が飛び交い、賑わっていたんです。
まるで、本物の私が流子さんの立場になって犯される展開になるよう、私の映像と混じり合わせた編集がなされた映像だとか、漫画だとか。
それは、とても屈辱的な光景でしたが、それ以上に衝撃的だったのは、「アメジスト・スワローは誰だ」のコンテンツが、
一気に20人にまで絞り込まれてしまっていたことでした。
このコンテンツが、流子さん散華の遠因となった可能性は否定できません。
よせばいいのに、事件を反省として、より厳正な検証が行われつつあったのです。
普通、打ち切りに向かうものではないんですか?なんで私を苦しめる方向へ向かうのでしょうか。


369 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:19:28 xQho0S6E

でも、その検証によって私にまで捜索が辿り着くことはなかったんです。
流子さんの事件によってそのサイトの存在が明るみに出て、世間で問題視されまして。
それにかこつけて、私の痴態が全国ネットに流れてしまうようなこともあったのですが。
当局によりサイトの閉鎖が通達され、淫欲にまみれた非合法サイトはその役目を終えることになったんです。
私は、ほっとしましたが、どこか気抜けしてしまったような面もありました。
直接関係したわけではないですが、それから数度の活動の後、アメジスト・スワローは、その任を終えることとなったのです。

決定的だったのは、このスーツの開発者であるお祖父ちゃんが、他界したことです。
未だシャドウゲイトは健在。後ろ髪引かれる思いはありましたが、連中の討伐は、この学園のヒロインさんに引き継ぐことができました。
あとは、みなさんにお任せすることとなります。

最後になりますが、みなさん、散華には気を付けてください。
散華は、ヒロインとしての尊厳を踏みにじられるばかりか、大衆からいらぬ誹りを受ける原因となります。
周りでそのようなヒロインがいたら、彼女の心身を支えてあげてください。私には、そういう人がいなかったから。

それに、最後に一つだけ。
散華の魔力に負けないでくださいね。くせに、ならぬよう……
ご静聴ありがとうございました。

(意味深な言葉を残して、アメジスト・スワローは一礼して演壇を降りた。質疑応答が10分ほどあったが割愛する。)


370 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 00:24:12 xQho0S6E
以上です。
リョナ、なんでしょうか。わかりませんが。
取り敢えず、書いてた時はすごく楽しかったです(笑)
まさかエリスリポートがまた投稿されるとは思われていなかったでしょう(笑)

私が投稿を始めた頃には信じられないくらいに賑わっていて良いですね。
では、スレッドにさらに多くの作品が投稿されることを祈念しております。
スレ汚し失礼しました。


371 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:38:36 ???
初投稿

ソーマの秘書子がワイヤートラップで殺されます


372 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:39:37 ???
月光の下を一人歩く少女がいた。
新戸緋沙子、通称秘書子、日本一の料理学校である遠月学園の1年生であると同時に学園総帥の孫娘、薙切えりなの秘書を務める少女である。
そんな彼女を密かに追跡するのは筋骨隆々とした大男、美作昴である。
ストーキングを得意とする彼は、かつてはコピー料理をする料理人であったが、秋の選抜と呼ばれる学内の料理大会で幸平創真に敗れてから自らの考えを改め自身にしか無い料理を目指していた。
彼はストーキングで培った根気の良さと生来の仕事の丁寧さを駆使し、新たな自分の武器を手にするべく様々な料理を研究したが、中々結果を出すことが出来なかった。
コピーが骨の髄まで染みついてしまった彼はどの料理を作っても、誰かのモノマネになってしまったのである。
そこで彼はこう考えた、誰も使ったことのない食材からなら自分にもオリジナルの料理、スペシャリテを生み出せるのではないかと。
そして彼の恐るべき考えの犠牲に選ばれたのが新戸緋沙子だった。


373 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:40:41 ???
「全く幸平創真ときたら!えりな様をなんだと思っているのだ!」
憤懣やる方なしと言う様子で夜の学園を歩く秘書子、彼女は幸平創真に呼び出され極星寮から帰る途中であった。
「たまにならというならともかく、そんなにしょっちゅうえりな様に味見を頼めるわけがないだろう!」
彼女の怒りは幸平創真という少年に向いているようだった。そしてその怒りは至極当然だ。
彼女の主人である薙切えりなは神の舌の持ち主とされ、遠月十傑の一角を占める天才少女とされている。
その舌の正確さ故に、彼女は様々な店や企業から味見を依頼されており、一介の学生にはそうやすやすと味見を頼める相手ではないのである。
秘書子の脳裏にさっきの幸平のヘラヘラとした顔が浮かび再び怒りが湧く。しかし次に浮かんだのはすれ違っていたえりなとの仲を取り持ってくれた時の笑顔だった。
顔が熱くなり、鼓動が早まる。最近、幸平のことを考えると決まってこうなる。全くもって不思議なことだが悪い気分ではない。
幸平には恩があるし、えりな様に味見を頼んでやろう。そう決めた秘書子の足取りが少し軽くなると同時に狡猾なワナが作動した。


374 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:42:22 ???
美作は手に汗を握る。彼女がえりなのもとに向かうときに必ずこの道を通ることはストーキングから分かっていた。
この道は昼間は人通りが多いが夜は人っ子一人通らなくなる。まさに計画を実行するのにはうってつけだ。
この一ヶ月、待ちぼうけを喰らい続けた甲斐があった。
彼女がポイントに近づく。あと三歩、二歩、一歩。
ついに彼女の足がワイヤーに触れた。


375 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:43:57 ???
突然ワイヤーが首に巻きつき、空中に持ち上げられた秘書子は混乱していた。
(苦しい、息が出来ない、首が痛い!なんだこれは!)
なんとかワイヤーから脱しようと首に手を掛ける。しかしその行為は徒らに美しい首の傷を増やすのみであった。
それと同時に意識しているのか足を激しくバタつかせる彼女、中身が丸見えだがお構い無しだ。
(幸平創真、助けてくれ!)
とっさに幸平に助けを求める彼女、しかし助けなど来るはずも無く時間だけが過ぎる。
すると激しい頭痛に襲われる秘書子。次第にその痛みは増していく。それと同時に視界が赤みを増して行く。静脈がワイヤーに閉塞されているにも関わらず動脈が完全に閉塞されていないために起きる症状だ。
(えりなさ…ま………タスけ…て)
主人に助けを求めると同時に彼女の意識は闇へと落ちた。


376 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:45:21 ???

ギイ…ギイ…ギイ…

空中で力なく揺れる新戸秘沙子を見つめる美作。
あたりには彼女の尿や便の匂いが立ち込めている。吊るしてから30ぷんは経った。この辺が頃合いだろう。
剪定用の長いハサミでワイヤーを切る。
ドサリという音を立てて彼女の体が落ちる。
彼女を仰向けにし、死に顔見つめる。鬱血し白目を剥き、舌を突き出した哀れな死に顔。首筋にはワイヤーの跡と吉川線が痛々しい。
彼女を生贄に選んだ理由は、薬膳料理のエキスパートであり、健康的な食生活を送っていたからだ。
美作は禁忌の食材である人肉を使った料理に手を伸ばそうとしていたのだ。
もちろん相当に葛藤したが、料理人としての、スペシャリテを手にしたいという思いが、殺人への躊躇を上回った。
そうと決めたら彼は早かった。彼女の生活パターンや人間関係を把握し、殺人計画を練り上げ、ついに実行に移した。
ついに計画を成功させ「食材」を手にした美作だったが、彼は「食材」に食欲ではなく性欲を覚えていた。


377 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:46:24 ???
吊るされて激しく死のダンスを踊る新戸秘沙子、顔が鬱血し動きが鈍くなる新戸秘沙子、ダランと手足を垂らし失禁する新戸秘沙子。
そしてみっともない死に顔を晒す新戸秘沙子。
もはや彼女について知らないことは無いはずだった。常に凛とした振る舞いをする彼女。その彼女が自分の知らない、知らなかった顔を見せている。
股間が痛いくらいに熱くなっている。美作は滾ったそれを取り出すと飛び出した舌に触れさせる。それと同時に射精してしまった。
出すものを出し、落ち着いた美作は彼女の顔に飛び散った精液を拭き取り、ワナを回収する。
回収し終えると「食材」を抱きかかえ、その場を立ち去る。
彼は地下に穴を掘り、秘密の調理室を予め用意していた。この計画に備えて。
彼は力なく体を預ける「食材」の顔を見つめる。そして「食材」を解体する前に下処理だなと股間に熱さを感じながら調理室に向かうのだった。


378 : 名無しさん :2015/07/20(月) 01:47:54 ???
以上、拙作によるお目汚し失礼いたしました。
もしかしたら調理編に続く?かもしれません


379 : 名無しさん :2015/07/20(月) 04:45:17 ???
続き希望!


380 : 名無しさん :2015/07/20(月) 05:11:28 ???
調理した秘書子をえりなとソーマに振る舞うと捗りそうですね


381 : 名無しさん :2015/07/20(月) 06:40:06 ???
>>370
こういう息苦しくなる感じの好き


382 : 名無しさん :2015/07/20(月) 08:20:49 ???
リョナ的には生きたまま調理されるとかはどうか? 出来れば次は榊涼子あたりでお願いします


383 : 名無しさん :2015/07/20(月) 09:01:32 ???
恐怖を与えてアドレナリンを分泌させたり
肉を叩いて柔らかくしたりすると美味しくなるかもしれないねw
料理漫画だけに下ごしらえのシーンもいいかも


384 : 名無しさん :2015/07/20(月) 13:26:37 ???
一晩の内に2作品も投稿されてる!皆さんクオリティが高くてすごいなぁ…

この前のシャオユウの続き書いてるんだけどこの暑さのせいかなかなか進みが遅いからちょっと小休止として
別のSSを書こうかと思ってる。
そこで今期アニメの監獄学園の花ちゃんが可愛すぎる、ということで花ちゃんのSSを書こうかなと思ってるん
だけどどうだろう?リョナ3割、エロ7割くらいの内容になっちゃいそうなんだけど、ここで投稿してもいいかな?


385 : 名無しさん :2015/07/20(月) 13:31:18 ???
秘書子の肉を振る舞われ途中で気付き怒りを露にするも次は自分だと気付き戦慄するえりな様… そしてなす統べなく生きたまま…


386 : 名無しさん :2015/07/20(月) 15:15:59 ???
>>370
読ませる文章だった
本人からの体験談として追想するのも面白いですね


387 : 名無しさん :2015/07/20(月) 19:41:27 ???
>>370
講演を聴いた生徒たちのssが書けそうな気がしているのですが、完成したら投稿してもよろしいでしょうか……


388 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/20(月) 21:52:10 ???
>>387
是非是非、大歓迎です。
よろしくお願いします。


389 : 名無しさん :2015/07/20(月) 22:24:18 ???
>>384
もちろん大歓迎だ。


390 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:21:18 ???
皆さんこんばんは。
今から>>377のつづきを投稿させていただきます。


391 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:22:29 ???
ガチャリ

調理室のロックを解除し中に入る。
以外と広いその部屋には調理設備一式とステンレス製の大きな調理台が置かれていた。
その台にお姫様抱っこの要領で抱えていた「食材」を配置する。
まずは血抜きをして内臓を取り除かなくてはいけない。
だが、その前にやることがあった。
制服とワイシャツを脱がせ、下着に取り掛かる。
ブラジャーのホックに手を回し外す。
ぷるんと形の良い美乳が姿を表した。ゴクリと息を呑んでから手を触れ、その柔らかさを堪能する。
先ほどから感じていた股間の熱さに耐えきれなくなった美作は自らのズボンを下ろし、怒張を露わにした。
同時に彼女のパンツを引きちぎる。生前、異性に見せたことなどないであろう陰部は薄く整えられた陰毛に覆われていた。
割れ目に自らのモノをあてがい、押し込む。失禁のせいか、はたまた今際の際に濡らしたのか湿っていたためスムーズに入る。三分の一くらい入ったところで何かを破った感触がした。見ると血が出ている。やはり処女だったようだ。
純潔を奪われたにも関わらず、緋沙子の反応がないことが美作を興奮させる。
その興奮にまかせて一気に貫く。緋沙子の、一度も本来の目的に使われることのなく脂肪の塊と化した乳房がゆさりと揺れた。
死後40分程度しか経っていないせいか、中はまだ暖かさが残っていた。
激しく腰を打ちつける。緋沙子の体がガクガクと動き、乳房がゆさゆさと前後に揺れる。
これだけ激しく動いているのだから、生きていれば嬌声を上げただろうが死体となった今の彼女には無理な話だ。
調理室にはパンパンという肉が当たる音と美作の息遣いだけが存在していた。
美作の股間に強烈な快感がこみ上げ、堪らず緋沙子の膣内に射精する。
相当な量の精液がもう子を成すことのない子宮に注ぎこまれる。
膣からモノを引き抜いた彼は緋沙子の顔を抱えあげ唇を奪う。おそらくファーストキスだろう。今となっては確認する術はないが。
間近に鬱血し、白目を剥いた死に顔がある。再び股間に熱さを感じたが、そろそろ血抜きを行わなくてはならない。今回は我慢することにした。


392 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:24:19 ???
いよいよ食材の処理にとりかかる。まずは調理台のシンクの上にまな板を載せ、その上に精液を洗い流した彼女の頭を載せる。
続いて包丁を彼女の首筋に入れ、切り落とす。このときに頚椎の関節の部分で切り落とすことを心がける。
骨の部分で切ると包丁の刃こぼれに繋がってしまうからだ。
彼女の首を切り落とすと、血が流れ出す。既に心臓は止まっているため勢い良く飛び出すことは無いがそれでも相当な量だ。続けて両手首も切り落とす。
生首を冷蔵庫に入れ、首と掌を失った体の足首を持った美作は、逆さにして排水溝の近くに持っていく。
逆さにすることで一気に血が流れ出し、排水溝に吸い込まれていく。
血抜きが終わったら次は内臓の除去だ。首のない彼女を調理台の上に仰向けに横たえ、腹を縦に裂き、左右に開く。
余分な脂肪のついていない健康そうな内臓が姿を現す。心臓、肺、胃、肝臓、大腸、小腸…次々と彼女の体から奪い、臓器ごとにボウルに分けていく。
同時に背骨や肋骨、骨盤などの骨も取り除く。骨はスープを取るのに使うためにとっておく。
最後に子宮と卵巣を取り除き、ボウルにいれ、他のボウルとともにラップをして冷蔵庫に入れる。


393 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:26:03 ???
今の彼女を見て、新戸緋沙子だと分かる人間はまず居ないだろう。
彼女からはあらゆるものが剥奪されていた。
身を包む制服も、美しい頭部も、ありとあらゆる臓器と骨も。
そして命まで奪われ、巨大な鈎を首に通された彼女は今や単なる枝肉にしか見えない。
自分があの誇り高く、凛とした少女をここまで貶めたのだ。
そう思うと美作の勃起は止まらなかった。
冷蔵庫から生首を持ち出し、唇にキスをする。その冷たさが命が無いことを改めて訴えかけてくる。
美作は生首の食道側に肉棒をあてがい挿入する。
食道は氷のように冷たかったが構わず前後運動を始める。
触覚的には対した快感は得られなかったが、普段なら絶対に入れることねの無い場所に入れているという事実に快感が増幅され、あっという間に射精してしまった。


394 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:27:40 ???
生首を洗い、冷蔵庫に戻した美作は早速食材の調理に入る。
まずは乳房を片方切り落とし、まな板に置く。
すでに熱を失った乳房は柔らかさこそ保たれていたが、復元力は失っていた。
乳房を縦にスライスし、細く切った大根に上に載せる。まずは新戸緋沙子のおっぱいのお造りの完成だ。
わさび醤油につけていただく。
うまい!口に入れた瞬間とろけ、脂に甘さが口の中に広がる。臭みはあまりなかった。 絶品だ。


395 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:29:55 ???
次に尻の肉を切り落とし、熱した鉄板の上で焼く。火が通り切る前にひっくり返し、少し焼いてからナイフで切り分け皿に盛る。
緋沙子の尻肉のステーキの完成だ。
まずは素材の味を生かす塩コショーでいただく。
これもうまい!ジューシーで柔らかく肉汁たっぷりだ。おっぱいのお造りにも負けず劣らずと言っていい。


396 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:31:24 ???
緋沙子肉の質に満足した美作は枝肉を地下調理室の横に準備しておいた冷蔵室に移す。
出来うることならもっと彼女を堪能したかったのだが、は〆たてより数日熟成させたほうが旨味が増し、味がよくなるのだ。より美味しくいただくためにはやむを得ない。

美作は思う。この食材ならあの女の子にも、薙切えりなとの食戟にも勝てる。そして勝利の暁に手に入れるであろうものに早くも思いを馳せるのだった。


397 : 名無しさん :2015/07/21(火) 02:32:35 ???
以上です。
お目汚し失礼しました。
気分次第でVSえりなに続くかもしれません。


398 : 名無しさん :2015/07/21(火) 21:08:35 ???
良かったです! 死姦じゃない普通のレイプも見てみたくなりますね… 秘書子のそういう同人とかSSまだ少ないだろうし


399 : 名無しさん :2015/07/21(火) 21:48:40 ???
なかなかに猟奇的で、人を選ぶかもですが、良いSSですね〜


400 : 名無しさん :2015/07/21(火) 22:55:49 ???
>>398
>>399
ありがとうございます!


401 : 名無しさん :2015/07/22(水) 00:55:00 ???
>>370を受けて書いたSS投下します
細かな部分のイメージと違っていたら恐縮ですが……


402 : 特別講演後 :2015/07/22(水) 00:56:14 ???
アメジスト・スワローの特別講演には、来年の春に卒業してシャドウゲイトとの戦いに身を投じる予定の生徒たち、数にしておよそ五十人ほどが集まった。
開始時刻になっても生徒たちは私語を止めようとしなかったので、教師から叱責を受けてしまった。
聴講する彼女たちにしてみれば「授業が一コマが潰れてラッキーだ」という程度の認識でしかなかったというのが、正直なところだったといえよう。
しかし、アメジストスワローが登壇してスピーチを始めると、生徒たちは次第に彼女の言葉に耳を傾けるようになった。
アメジストスワローが静かに語る経験ーーそれは本当に静かで穏やかな語り口だったーーは、生徒たち一人一人がこれから直面するであろう現実を、余すところなく告白していた。

彼女たちが最も印象に残った部分。
それはやはり、彼女が「散華」してしまったことであり、「散華」したその後に降りかかってきた彼女の苦しみとその後の顛末についてのようだった。
シャドウゲイトと戦うために、これまでありとあらゆる訓練を受けてきた少女たち。
しかし、敵と戦う運命を選び取ったその瞬間、彼女たちには或る過酷な運命がついて回ることになる。


シャドウゲイトに敗北すれば、女としての尊厳を奪われる可能性があるのだということ。


アメジストスワローの声は穏やかだ。
しかしそれは苦しみを乗り越えたが故の声ではない。
彼女は今も苦しみ続けている。
しかし彼女は、その苦しみを懸命に背負いながら生き抜こうとしている。
彼女の声の背後には、あまりにも悲壮な決意が滲み出ていた。
それは聴講しているヒロイン達の一人一人の心に、強烈な印象を与えていた。


アメジストスワローが告白しているとき、聴講生たちは様々な反応を見せた。
ある少女は、登壇して勇気ある告白をする先輩ヒロインから一時も目を離さずに、シャドウゲイトを滅ぼす己の決意と使命を改めて胸の奥に刻みつけているようだった。その少女の眼奥には、怒りの色が窺えた。
ある少女は、もともと感受性が強いのか、アメジストスワローが経験したあらゆる苦悶と恥辱を想像してしまい、涙を滲ませて身体を縮こめていた。
それ以外の大多数も、自分たちにも今後襲いかかってくるかもしれない恐怖におののきつつも、アメジストスワローの勇気ある告白を一言一句聞き漏らすまいと真剣な眼差しを向けていた。
隠れてスマホを持ち込んでいた少女も、熱心にメモを取ろうとしていた少女も、手にあるものを忘れて「若ツバメ」の言葉を反芻していた。


講演が終わり、質疑応答の時間となった。
こういった講演を行うと、先生に促されなければ学生たちはなかなか挙手しないものだ。
しかし今回に限っては、すぐに二、三名の手が挙がった。
その質問の多くは、とても些細なもので、改めて聞く必要のない程度のことでしかなかった。アメジストスワローはそういった質問にも、どこまでも誠実に答えていく。
しかし、誰もが一番聞きたかった質問は、誰も口にすることはできなかった。


「初めて散華を受けたとき、どんな気持ちでしたか」


その瞬間のことを、少女たちは誰も考えたくはなかったのだろう。


403 : 特別講演後 :2015/07/22(水) 00:57:27 ???
講演を終えた生徒たちはその場で一日の終礼を行った。解散する前に、教師は生徒たちに一枚の用紙を配った。
今日の講演についての感想を書き、翌朝提出すること。
少女たち全員に課された宿題だった。
やがて終業の鐘が鳴り、少女たちはそれぞれ女子寮に戻りはじめる。一時間ほど前のうるさい私語はすっかり鳴りを潜めていた。
少女たちはそれぞれ放課後の部活動の準備を始めた。

部活動を終えて夜になり、少女たちは浴場で汗を流したあと、食堂に集まり夕食を取った。
その頃には少女たちもいつもの元気を取り戻し、笑顔を浮かべながらおしゃべりを楽しむ姿があちこちに見受けられた。
しかし、自分の部屋に戻れば、配られた白紙が待っている。
すっかり窓の外が暗くなったその時間帯、少女たちは一人一人ペンを持ち、今日聞いた出来事について書かなければならない。



【ここからは、実際に提出された感想文のなかから、三人の少女が書いたものを抜粋する】


404 : 特別講演後 :2015/07/22(水) 00:58:33 ???

Ⅳ組 名前:セスティア
女子ラクロス部所属(キャプテン
かっこいいヒロインになりたい


「アメジストスワローさんの講演を聴いて、私がまず初めに思ったことは、自分がこれから戦おうとする敵は、自分が思っているよりもずっと卑劣なのだ、ということでした。
 そして、卑劣なのは敵だけではないということも初めて知りました。
 ヒロインが散華されると、その姿がインターネットのサイトにアップロードされてしまうと聞いたとき、私はあまりのおぞましさに背筋が凍り付きそうになりました。
 それだけでも辛いのに、全然関係のないアイドルまで巻き込んで、世間で面白おかしく取り上げられてしまうなんて、許せないことだと思いました。
 アメジストスワローさんはとても勇気のある人だと思います。ひとりで敵と戦うなんて、私にはとてもできそうにありません。
 そんなすごい人が、どうしてそんなひどい目に合わなければいけないのか、私にはよく分かりません。
 私は小さいときから、ちょうどアメジストスワローさんのように強くてかっこいいヒロインになりたいと思っていました。
 それなのに、男の人がアメジストスワローさんを、そういう目で見ている人たちが居るのだと知ってとてもショックでした。
 私は今まで、なんとなく、ヒロインになりたいと憧れて頑張ってきました。
 でも今回のお話を聞いて、自分が戦う意味は何なのか、はっきりと分かったような気がします。
 私たちヒロインを散華させて苦しめるシャドウゲイトに絶対に負けないように、今まで以上に頑張りたいです。
 誰よりも強くなれるように、努力していきたいです。
 そして、もし私の大切な友達がそんなひどい目にあったとしたら、その人のことを支えてあげようと思いますし、敵討ちをしたい、と思いました」


405 : 特別講演後 :2015/07/22(水) 00:59:50 ???

Ⅰ組 名前:リデル
生徒会所属 現職;書記長
困っている人を助けたい


「アメジストスワローさんの講演を聴き終えたとき、私はうまく言葉にできない気分になりました。
 なんだか身体の具合も悪くなって、部活の練習も休んで、ベッドで横になっていました。
 アメジストスワローさんはとても物静かな人だと思いました。
 そして、その話し方があまりにも落ち着いていたのて、とても怖くなりました。
 まるで他人事のように淡々と話している様子は、まるで感情を奪われた人形みたいに見えました。
 ヒロインが散華されるのは、そういうことなのだと、私は思いました。
 私は、絶対に散華したくありません。私には好きな男の子がいます。私の初めては、その男の子にあげたい。絶対に、初めてを敵に奪われたくない。
 だけど、私には自信がありません。私は他の人よりも成績が悪く、訓練の結果も良くありません。そんな私が戦いに赴いたりしたら……アメジストスワローさんと同じ目に遭ってしまうかもしれない。
 そう思うと、とても怖くなります。
 卒業したくないです。戦いたくないです。とても、怖いです(筆跡が震えているのが確認される)
 でも、これは試練なのだと私は思います。卒業を控えた自分が、敵と戦う覚悟を決めるための試練。
 私は必ずこの恐怖に打ち勝って、他の誰よりも強いヒロインになりたいです。
 そして、アメジストスワローさんのような、悲しい思いをするヒロインたちが居なくなるように、シャドウゲイトに全力で立ち向かっていきたいです」


406 : 特別講演後 :2015/07/22(水) 01:01:16 ???

Ⅳ組 名前:ルチア
所属:絵画部
特になし


「私はスワローさんの大ファンでしたので、今日の特別講演をずっと楽しみにしていました。
「謎の若ツバメ」のニュースはよく覚えています。本当にツバメのように次々と敵をなぎ倒していく様がとても印象に残っています。
 あの編木流子さんの事件のことについてもそうです。テレビの映像で流れたテロップ「アメジストスワロー処刑中継」の文字を、私は絶望的な思いで目にしていたことを今でもよく覚えています。
 アメジストスワローはとても強くて、シャドウゲイトなんかに絶対負けるわけがないと信じていました。
 でもその放送では、シャドウゲイトがアメジストスワローになんだかよく分からないことをしていて、私は意味もわからないままずっとその映像を見ていました。
 ただ、そのよく分からないことというのは、殴って攻撃するよりもひどいことなのだということは、幼かった私にもなんとなく分かりました。
 当時の私が、散華という言葉を知っていたはずもありません。でも私は、アメジストスワローがされていることを食い入るように見つめていました。
 その後、本物のアメジストスワローが現れてシャドウゲイトを倒したとき、私は悪夢から覚めたようにハッとして、何故か涙が出ました。編木流子さんだけではなく、私も救出されたのだと思います。

 しかし、私はその日初めて、ヒロインとして戦うことの過酷さが分かりました。
 たとえアメジストスワローてあったとしても、思わず目を背けたくなるようなひどいことをされてしまうかもしれない。
 私はアメジストスワローさんが散華されたときどんな気持ちだったのか知りたいです。
 どれほど辛いことだったのか、どれほど苦しいものだったのか。
 それをある程度でも知っておけば、もし自分が散華されたときの心の準備ができるかもしれないと思いました。
 そう思った私は、アメジストスワローさんが散華されたときの映像がまだネットに残っていないか、探してみることにしました。


(ここで用紙が埋まり、裏面に続く)


 講演で聞いたとおり、アメジストスワローの非公式ファンサイトはもう見つかりませんが、その代わり別のサイトを見つけました。
 ネット記事のまとめサイトで、ヒロインが活躍してシャドウゲイトを倒したニュース記事が、丁寧にまとめられていました。
 どのヒロインが何月何日にどこで誰を倒したか、動画も付いて簡単にアクセスできるようになっています。そこにはアメジストスワローさんのまとめページももちろんありました。

 私はそのサイトに裏のページがあることをすぐに突き止めました。そのページを見るにはパスが必要らしいのですが、私のような新参者にパスが分かるはずもありません。
 しかし、私は裏のページが何を意味するのか、もう見るまでもないと思いました。
 私は表ページのアメジストスワローが、勇敢に敵と立ち向かって勝利する動画を見ながら、今日聞いたことをずっと思い出していました。
 私は自然と、昔見た編木流子さんの散華を、今日お逢いしたスワローさんと頭の中で結びつけていました。
 スワローさんがどんな風に苦しんだのか。はじめてを奪われたときはどんな気持ちだったのか。
 なんとなく、子供を生むことと似ているな、という気がします。
 新たな生命を生み出すときの苦しみがどんなものか知らなければ、私は子供を生むことができそうにありません。
 それと同じように、散華されたときのことが分からないまま、戦場に立つことはできないような気がします」


407 : 特別講演後 :2015/07/22(水) 01:06:22 ???
生徒が書いた感想文は、すべてアメジストスワローの元へと手渡された。
生徒たちが感じた思いを、一人一人が真剣になって自分の言葉として書いていた。
どの言葉にも、戦場に赴く兵士が家族に言葉を残していくときのような凄みがあった。
ほとんどの感想文に書かれていたのは、散華に対する怒りと悲しみであり、必ずシャドウゲイトを倒してみせるという強い決意であった。

アメジストスワローは懐かしさを覚えながら、少女たちの無垢な言葉を噛み締めていた。
かつての自分もこのような強い使命と覚悟を胸に戦っていた。
彼女たちならば、たとえどんなにつらい目に遭ったとしても、傷ついたとしても、それを乗り越えていくことができるに違いない……。


ある一枚の紙を読んだところで、紙をめくる指を止めた。


――「私はアメジストスワローさんが散華されたときどんな気持ちだったのか知りたいです」




アメジストスワローは足を組んで優雅にコーヒーを飲みながら、その少女の名前を見た。

「もしもし、私だけどーー」

講演の時と同じ穏やかな声で、しかし口元に笑みを浮かべたまま電話口に話しかける。

「ええ……そうよ、見つけたの。あなたもそろそろ若い子の血が欲しいでしょう? 私みたいな年増じゃなくて」

暖かなコーヒーで潤した喉で、自嘲的な笑みを含みながら。


408 : 名無しさん :2015/07/22(水) 01:09:46 ???
以上です
リョナか? と聞かれると、そうじゃないかもしれない(ぇ
ただ、こういうのはなんか好きですね

ノシ


409 : 名無しさん :2015/07/22(水) 07:06:53 ???
>>397
>>408
素晴らしい


410 : 名無しさん :2015/07/22(水) 14:48:03 ???
>>408
感想文!なるほど、そういうのもあるのか!


411 : 名無しさん :2015/07/22(水) 19:05:29 cfukTwmU
歪んだ情熱の料理人と感想文、どちらも素晴らしいですね。
上げましょう


412 : 名無しさん :2015/07/22(水) 22:03:38 ???
お腹に小パンを食らって崩れ落ちるだけの超短編を書こうと思うんだけど、キャラ希望ありますか


413 : 名無しさん :2015/07/22(水) 22:58:43 ???
小パンという所にこだわりを感じる


414 : エリスリポート_特別講演会 :2015/07/23(木) 00:13:43 ???
>>408
ありがとうございます!
後日談、非常においしいです!


415 : 名無しさん :2015/07/23(木) 13:10:34 ???
昔漫画版呪怨で顎を抉られた少女(ここまでならビデオ版だか劇場版だかでもある)の母親がカヤコだか俊雄だかの呪いにあてられその娘を料理してグツグツ煮込むのがあった… 顎が外れた顔半分と骨を鍋から顔出して… えりな料理版あったら次はグツグツのシチューお願いします!!


416 : 名無しさん :2015/07/24(金) 11:28:06 ???
バイオ2でマービンにやられるクレアなんてどう?


417 : クラスメイトのトンチンカン :2015/07/24(金) 15:47:24 ???
キートン山田「さて,皆さんはガマグチ財布というものをご存じだろうか.
知っている人はイメージして欲しいのだが,もし自分の顔と同じくらいの大きさのガマグチ財布を開けなければならないとしたら,どうやってそれを開ければいいだろうか.
閉じた口の隙間に手を入れて,上下の口の端に指を引っかけて,そうして腕を外向きに広げて,ようやく財布を開けることができるだろう.
今,ちびまる子ちゃんの同級生として日本一有名な池沼である山田が城ケ崎さんに対してやろうとしているのはこれと同じことなのである.


山田「んぎぃぃぃいいい!!! みんなよく見てるんだじょ!! オイラはこんなことだってできるんだじょ〜〜〜」
山田は城ケ崎さんの口に手を突っ込んで顎を砕こうとしていた.
やり方はシンプルで,前歯の裏に指を引っかけて,上顎と下顎を反対方向に思いっきり広げようとしていた.

城ケ崎「ひがぁああっ!!」
山田「きひひっ!! すぐにお前も裏っ返してやるじょ!!」


418 : クラスメイトのトンチンカン :2015/07/24(金) 15:49:00 ???
〜回想〜
山田「ねえねえみんな見ておくれよ、コレ 一体なんだかわかるかい」
クラスメイトのトンチンカン、山田笑太がなにやら不気味な物を持ってきた。
どうみても動物の肉。血管が浮き出た赤くて丸まった肉塊を。

城ヶ崎「なにアイツ、きも」

山田「あはは、コレはねー 猫なんだじょ」
球状の肉塊の穴に山田が手を突っ込むと、ズバンと球の表面が広がって裏返った。
すると、その裏面、つまり本当は表だった面が露になる。
それは猫の死体を裏返したもので、今まで見えていたのは猫の胃の内側だったのだ。
猫は顎の関節や首の骨がグシャグシャに破壊されており、だから口を大きく広げて裏返せたのだった。

小杉「なんでぇ食いもんじゃねえのかよ」

たまえ「ちょっと悪趣味だねー、まるちゃん」
まる子「ほんと呆れた馬鹿だねえ、山田はさぁ」

山田が猫の首を持って振り回す。
すっぽぬけて飛んだ猫がべしゃりと城ヶ崎の机に落ちた。

城ヶ崎「ちょっと山田 なにすんのよ」

山田「あはは、ごめんよーオイラ手が滑っちゃってねぇ」
ニコニコ顔の山田が城ヶ崎のにゆっくり近づく。
がしっと猫の後頭部に指を差し込んで掴むと、山田はごく自然に猫を城ヶ崎にパスした。

城ヶ崎「ひっ」
城ヶ崎が悲鳴をあげ口を大きく開けた。
そして、山田はその隙を逃さなかった。

〜回想終わり〜


419 : クラスメイトのトンチンカン :2015/07/24(金) 15:50:34 ???
山田「アンギャアアアアア!!!」
大口を開けて目を血走らせた山田が力こぶを膨らませながら力んでいた。
しかし、大野君や杉山君といった男子達が山田の腕に組み付いて抑えているため、なんとか城ケ崎さんは持ちこたえていた。

とはいえ池沼とはこれほどの力を持つものなのか、6人以上の男子に羽交い絞めにされながらも
城ケ崎さんの顎はジワジワと開かれていってしまう。
口の開ける角度など底が知れているので、城ケ崎さんが壊されるのも時間の問題だった。

ブー太郎「ブゥゥウウウ!! こ、こいつまだ力が出るのかブー! 人間じゃねえブー!!」
山田「きひひひひっ!! オイラはスーパーマンだじょ〜!! マ”アアアアアアア!!!」
奇声とともにより一層勢いをつけた一撃がついに炸裂した。
下に捻り込むように腰に力を入れて真横に振りぬかれた右腕と左腕。
頚椎を粉々に砕きながら城ケ崎さんの頭骨はだらりと背中に向けて転げ落ちた。
皮で繋がっているからブラブラと振り子のように頭が揺れている。
力を入れすぎたのか、下顎は山田の指が貫通してしまって前歯が歯茎ごとどこかに飛んでいってしまっていた。


まる子(山田に殺されるなんて城ケ崎さんは一体なんのために生まれてきたのかねぇ・・・)

キートン山田「その後、城ケ崎さんは邪魔な骨を砕かれて猫同様に肉の団子にされてしまうのであった。
それにしても、まるちゃんに人生を哀れまれる城ケ崎さんって一体・・・」


420 : 名無しさん :2015/07/24(金) 18:48:09 ???
なんかエラいものを見てしまった


421 : 名無しさん :2015/07/24(金) 21:33:12 ???
ひぇ……


422 : 名無しさん :2015/07/26(日) 08:44:12 ???
リョナ板の闇は深い


423 : 名無しさん :2015/07/26(日) 17:04:57 ???
池沼に絡まれて悲惨な目に遭うエピソード特有の何とも言えないこのかんじ
この世の理不尽さというか、サルに殺されるような屈辱感というか、なんというか言葉にできん


424 : 名無しさん :2015/07/26(日) 22:59:10 pQG89lts
もう少ししたらソウルキャリバーのタキのリョナSS投下します


425 : 名無しさん :2015/07/26(日) 23:21:11 ???
タキは悪党の城に潜入し、天井から広間に着地した。
長年前線を張ってきたベテランくの一だ。
今回の暗殺に失敗は決して許されない。タキはベテランであるが故に責任の重い任務を任されていた。
しかしタキはどのような任務であれど常に成功を納めてきた。
彼女がこの年までくの一を続けていられるのも、その圧倒的な実績と信頼があったゆえだ。
逆に言えば、女の盛りを過ぎた彼女が任務に失敗し、他の若いくの一程度の仕事しかできないのであれば、彼女の存在意義は皆無に等しい。


すでに年は29歳となり、熟した媚態をくの一装束越しからほのかに放っている。
下半身を小豆色のタイツで覆い、口元を仮面で覆った姿。馬の尾のごとき髪は毛先の長さが揃っていないが、それがむしろ力強い印象を与える。

わずかに腰をかがめてジリジリと近寄るタキ。
その腰の使い方と間合いの詰め方は長年の経験と勘に裏付けされた巧みなものだ。

「世を乱す悪党め、覚悟っ!」

悪党は驚きに目を開く。タキの存在にここまで全く気づかなかったからだ。気配を断つ忍びの力はさすがである。

隙だらけだーータキは悪党に迫り滅鬼丸で首を凪ごうとしたその時。
ガキン、と金属音が鳴り火花が散った。

「ぬぅっ……」

タキは素早く連続バク転して距離を取る。
タキの目の前に現れたのは、異様な姿をした同じくの一だった。


426 : 名無しさん :2015/07/26(日) 23:22:12 ???
異国の人間らしく金髪にウェーブのかかった髪に、顔の右目の周りが機械化されている少女。しかし顔の残り部分は舶来ものの化粧をしており、フレグランスを付けて口紅を塗っている。
年齢はタキよりもずっと下の、幼い顔立ち。成人すらしていないことが伺える。

その少女くの一も小刀を握っていた。柄に派手な宝石を散りばめて、うさぎの人形のストラップがぶら下がっている。刃は新品同様の鋭い輝きを放ち、汚れというものを知らないらしい。
タキも目の前のくの一に向けて己の刀を構える。長年携えてきた刀。これまで数多くの血を吸いながらも、凄みのある冴えた輝きを放つ刀。

「何奴……何処の里の者だ」

タキは少女に問いかける。このような格好をするくの一などタキは知らない。

「サト? あははっ、なにそれ? 古っ! それがこの国のデントーってやつ?」
「質問に答えろ、小娘!」

少女はあからさまに小馬鹿にした嘲りの笑いを浮かべながら答える。

「ここで殺される時代遅れのくの一に教えてやる筋合いはないわ、おばさん」

ブーツを吐いた足のつま先をトントンと叩きながら、ウェーブ髪を後ろにかきあげて挑発する少女。

「邪魔だ、失せろ!」

そう言ってタキは素早い動きで相手を翻弄しながら、一気に少女に近づき、軽く飛び上がりながら鋭い蹴りを放ちーー。

「…………ガッ………?」

蹴りは外れていた。
その代わりに、少女は長い爪を伸ばした人差し指と中指の二本で、タキの鳩尾を軽く付いた。
軽く突いただけの攻撃。
それなのにーー。

蹴りをかわされたタキがさらなる連続攻撃を加えようとしたその瞬間、タキは自分の意思と関係なく跪いた。

「おっ…………がぁっ…………!?」

タキは前屈みのだるま態勢となり、尻を突き出しながらビクンビクンと美肉を震わせた。タイツ一枚で覆われただけの尻は、二十九歳の肉体の輪郭をありありと露わにする。

「ぁっ、ガァ……っ、ッブブブっ……」

全身から汗が吹き出し、口から僅かに泡を吹くタキ。そんなタキを見下ろしながら少女は見下ろす。

「すごいでしょ? 人体の急所と呼ばれるところがワタクシの国の最新研究で分かったの。今私が突いたのはその部分なんだけど、立ち上がれるかしら? おばさん」
「ぉ……の、れっ……!」
「ほら、さっさと立ち上がりなさいな。ワタクシの計算では、まだ立ち上がれる程度の体力は残っているはずだけど? まあ、敵がこんな年増な女とは思わなかったから、ちょっと計算に狂いがあるかもしれませんけどw」

タキはゆっくりと立ち上がる。タキの倒れたところの畳は汗を吸って色が変わっている。

「おまえは、この国の者ではないのか……」
「ええ。ワタクシはこのクライアントに雇われたボディーガード。あなたのような蝿を追い払う仕事を任されたの♪ そういうわけだから……」

少女の目の色が変わり、機械化された右目が赤い光を放つ。

「さっさと駆除させていただきますわ」

タキはその台詞が背後から耳にした。


427 : 名無しさん :2015/07/26(日) 23:23:56 ???
「なにっ……!」

素早く振り返って背後を凪いだが、もうその瞬間にはそこに少女は居なかった。
少女が刀を鞘に納めるチンという音を耳にしただけ。

「ワタクシのブーツの機動力を舐めてもらっては困りますわね」
「……っ……ぁ、ガハっ……!」

タキは口から血を一塊吐き、尻餅を着いて地面に仰向けに倒れた。

「ぐ、は……ぁ、ぅぐっ……!」

仮面で口もとを隠しているタキの吐血は、首筋を伝い落ちていく。タキは脇腹を深く斬られて血を流していた。
その部分のタイツが裂けて丸い穴が空いている。

「あーあ、クリーニングに出さなきゃ」

少女は返り血を浴びた自分の服を見て嘆息をつくと、倒れているタキに近づきーー結った髪をつかんだ。

「ぬぐぅっ……!」
「お仕置きの時間よ、おばさん」

タキは額に汗を流しながら少女を睨みつける。しかし少女はそんなタキを鼻で笑うと、片手で思い切り頬をビンタした。

バシッ!

叩かれて横を向いたタキに、逆方向から手の甲で叩く少女。

バシッ!バシッ!バシッバシッバシィッ!

思い切り強く頬を叩くと、タキの口元を覆う仮面が外れて飛んでいく。口元を血で汚したタキの顔にさらなるビンタをする少女。

バシンッ! バシッ! ベシッ! ベシンッ!

「ぅくっ……!」

タキの顔が赤く腫れはじめる。
二十九歳の女が、みるみるうちに無様な顔へと作り替えられていく。

「キャハハ! なんでおばさんなのにこんなに弱いの? ワタクシ、まだ戦い初めて1ヶ月ぐらいなんだけど?」
「舐め、るな……貴様っ、ぅがあぉあっ!?」

ゲシッゲシッ!

少女はブーツのつま先でタキの臍の辺りを蹴った。髪の毛を掴まれたタキは後ろに倒れることもできず、上半身を前のめりにさせる。

「ぅぐっ……ごほ、ごほっ、げほっ」
「舐めてるのはどっちよ? 貴女、今さっきワタクシのことを小娘って言ったわよね?」

そう言うと、少女はブーツのかかとをタキの腹に押し当てて、ぐりぐりとねじ込むように執拗な腹責めを始めた。

「ぅがァっ、がっ! ァアァアッ!」

タキの甲高い悲鳴が時折交じる。脇腹をすでにやられている今の状態でかかとをねじ込まれるのは言うまでもなく辛い。

「なに、小娘って? あんたが無駄に年食ってるだけでしょ? 年上ってだけで偉そうに……しかも、こんなに弱いなんて、ね!!」

ボゴッ!!

「ァアァアアァアんッッ!!」

タキは思い切り蹴られて吹き飛ばされ、壁に背中を打ちつけて倒れた。
なんとかタキは起きあがろうとするが、顔をあげたその瞬間に少女の容赦ない追い討ちの足が来た。

「ゴファあっ!」

タキの唾液と血の飛沫が宙を飛ぶ。鼻を思い切り蹴られて骨を折られ、だらりと鼻血を流しているタキ。
横に倒れてもがくタキに、まるでサッカーボールを蹴るように思い切り足を振りかぶってキックを入れる。タキは痛みから逃れるように地面を転がり、うつぶせになったり仰向けになったりを繰り返す。


428 : 名無しさん :2015/07/26(日) 23:30:15 ???
やがてタキはぐったりと上体を脱力させると、仰向けのまま動かなくなった。細められた両目の瞼がピクピクと痙攣している。

「気を失ったの? じゃあ目覚めさせてあげるわ。来なさい、お前たち!」

少女がそういうと、男の忍者が何人も現れた。それらは普段のタキでは眼中にも入らないほどの取るに足りない下忍たちだ。

「計算では、意識は残っているけど、もう身体は動かせないはずだから。後はおまえたちで好きにしなさいな」
「い、いいんですか!? こんな強いくの一なんかを……」
「溜まっているんでしょう? あなたの股間がもう膨らんでいるのだけど」


下忍たちがタキに群がる。

「くそっ、触るなっ! この下忍風情がっ……!」

ビリッ、ビリビリビリイッ

「や、止めろっ、やめろぉおっ!!」
「声に余裕が無くなっているわよ、おばさん」

装束の内側に隠していたタキの身体をがかれていく。タキは四肢を拘束され、若作りのためにこまめに剃り上げている腋をペロペロと舐められ、胸を揉みしだかれる。

「はぁあ……腋の臭いと汗……うめぇな」
「加齢臭半端ねぇな。おばさんになりつつある女の加齢臭嗅ぐと興奮してくるわ」
「はなぜっ……このぉをっ……!」
「すうはぁすぅはあ……マ○コの臭いもすげぇぞ。タイツ一枚で蒸れまくってる」
「俺もう我慢できないわ。先に入れるぞ」
「なっ、待て! 待てっ! こんなことをしてただで済むと思うなっ」
「うるせえよババア。その歳で抱いてもらえるだけ有り難いと思え、バーカ」
「うぅう”っ、う”アアァア、アッ、アアッ!」

ズズンっ!!
タキは目の前のずっと年下の少女の目の前で、女の顔をさらけ出した。年増忍者の阿鼻叫喚はしばらく続き……タキは顔面に思い切り精液をぶちまけられた。

ぶぶりゅっ!ビュルルルッ!

真っ白に染め上げられた顔をだらりとうなだれて、タキはそのまま捉えられた。


<MISSION FAILED>



タキは地下牢で、仰向けに倒れたまま荒い呼吸を繰り返す。
片足を曲げてもう片足をピンと伸ばし、タイツは無数の精液で汚され、ボロボロに引き裂かれていた。
タキの意識が次第に閉ざされていく――。

<CONTINUE?>



<GAME OVER>

熟女の性器から白い汁が漏れ出ていった。


429 : 名無しさん :2015/07/27(月) 04:52:42 ???
良かったです!! 次は人妻ソフィーに小娘シャンファ姉御ソン・ミナをお願いします!!


430 : 名無しさん :2015/07/27(月) 04:55:30 ???
29歳のタキが熟女かと言われると若干微妙な気がするが… まああの時代的には熟女かな… しかもタキの性格的に熟した感じもあと押しして… アイヴィーは文句なくキャリバーベスト熟女ですけど


431 : 名無しさん :2015/07/27(月) 07:40:31 ???
イイですね!
カサンドラみたいな小娘にボコられるアイヴィーおばさんも見たいです


432 : 名無しさん :2015/07/27(月) 11:22:34 ???
自分的には逆にアイヴィーに小娘カサンドラやシャンファ、タリムが痛ぶられる方がいいかな… と言うかリザードマンとかバーサーカーみたいな人外のが好みかな


433 : 名無しさん :2015/07/27(月) 19:54:24 ???
自分はやっぱりソフィーティアやアイヴィーみたいな年増がボロ負けして欲しい


434 : 名無しさん :2015/07/27(月) 20:14:07 ???
お読みいただきありがとうございます。
実はもう次の作品も書いていまして……。
アカメが斬る!のアカメ拷問に手をつけてます。
シチュリクスレのアイデアも借りながらなので、ややソフトなものになるかと思いますがよろしくお願いします


435 : 名無しさん :2015/07/27(月) 20:31:26 ???
ソフィーティアで集団リザードマンかな


436 : 名無しさん :2015/07/27(月) 21:08:35 ???
エイミがアスタロスに叩き潰されちゃうのとか見たいな…


437 : 名無しさん :2015/07/27(月) 21:59:04 ???
初投稿させて頂きます。
オリジナルのくのいちが何か触手で滅茶苦茶に犯し殺されます

「あがっ...はぁっ...!」

扇情的な忍装束に包まれた豊満な身体が意識を失い、がに股の無様な格好で倒れる。古くから妖かしの類いと戦い続けてきた退魔の忍者集団...その最後の生き残りだった。
彼女の名はセンカ。一族を滅ぼした魔物を追い、仇を討とうと戦いを挑み...返り討ちにあった哀れなくのいちである。
まだ少女と言える年齢と、とてもそうは見えない発達した肢体。
邪魔にならないよう後ろにまとめられた絹のように美しい黒髪。
大きく、柔らかく、仰向けになっても張りを失わない胸の双丘。
うっすらと腹筋が浮かびほっそりとくびれた腹から腰の線。ぷりぷりと愛らしくもいやらしく脂肪ののったお尻。引き締まっているがすらりと美しい脚。身体の要所をなめし革の様な、だが違う極薄の赤みがかった黒の布で覆い、それ以外が編み状の物でできた衣装。
股間からはぷしゃあぁぁぁ...と音を立てて生地越しに黄金水を吹き出していた。

それを見下ろすは巨大な眼球と無数の触手を蠢かす醜悪な魔物。
魔物は痙攣を続けるセンカの股間に彼女の太股はある触手をあてがうと、一気に捩じ込んだ。
めぎぃっ!!ぎちぎちずぼぉっ...!!!
「あぎゃあぁぁぁぁぁっっっ!!!!?」
突然の極太挿入に覚醒し絶叫するセンカ。身体が勝手にのけ反り、形の良い見事な爆乳がぷるるんっと揺れ動く。
「がっ...あがはぁぁぁっ...」
目は半ばも白目を向き、赤い舌を突きだし泡を吹きこぼしながらセンカは悶絶する。だがこの程度序の口でしかない。
触手が叩き付けられる。膣を抉り、子宮口をこじ開け子宮の奥まで一気に。
センカの網に包まれたお腹がぼっこりと膨らんだ。
「ぐはぁっ!!」
そして触手が彼女の股間を破壊せん勢いで激しい前後運動を始める。
どごん、どごんととても姓行為でしてはいけない音がセンカの腹から響き渡る。
センカは既に限界に近く、ショック死してないのが不思議な位だ。
だが魔物はこの程度では満足しなかったらしい。彼女のアナルまで犯し始めた。本来入れる穴ではないそこはあっさりと引き裂かれ、股関節がとうとう破壊されてしまう。
「!!!!!!!!!!」
もはや声にならない悲鳴をあげるセンカ。お腹にぼこぼこと音を立て二つの膨らみが定期的に盛り上がる。
やがて触手から大量の精液が彼女の体内にぶちまけられた。
ぼごん、ぼごんっ、ぼごんっ...
肉を叩く音と共にどんどん膨らむセンカの腹。妊婦のそれを通り越し丸く大きくて膨れて行く。
尻に射精された精液は一瞬でくのいちの身体を駆け巡り、口から噴水の様に逆流していた。悲鳴すら許されなくなったのだ。
「ごぼぼぼっ!!おげげげぇぇぇ!!!がっばぁぁぁぁっ!!!!」
目を白黒させ、全身をがくがくと痙攣させながら白濁液を吐きちらかすセンカ。魔物は一向に触手を抜かず射精も止まらない。やがてのたうち回るセンカの動きも鈍くなっていく...。


438 : 名無しさん :2015/07/27(月) 22:01:01 ???
ぱたり、とのたうち回っていた四肢が力なく倒れる。扇情的な忍装束越しの健康的な肉体をひくひくと弱々しい痙攣でふるわせ動かなくなっていき・・・触手から流された高圧電流で再び暴れだした。

「が!!!げぼっげぼぼぉっ!!!」

強制的に息を吹き返した哀れなくのいちは汚ならしい音を立て白濁液を吐き散らかす。胃の中の精液を出し切ると命乞い混じりの悲鳴が上がった。

「おぎゅあああ!!!だずげでえぇぇぇっ!!!ひががががっ、あががががしんじゃ、うぎぎぃっ!!!ぎゃああああ!!!」

強烈すぎる苦痛にただ泣き叫び、全身をびくりびくりと痙攣させながらぶしゃあっ、ぶしゃあっと音を立て激しく失禁する無様で無惨なくのいち。
その後も体内を精液で埋め尽くされては電撃で叩き起こされる異常な姓拷問行為は続いた。
センカもやがて力尽き、股間から壊れた水道管の様に黄金の飛沫がとまらなくなった。
まだ息はあるがとうとう限界を迎えたのだ。
何をされてもぐえ、げえ、と呻き声ですらない声帯が圧迫された音しか立てなくなったのだ。
途端に興味を失ったのだろう、魔物はセンカを乱暴に打ち捨ててその場を立ち去った。最後にセンカの体内に大量の卵を残して。
しばらくして声も出せなかった筈のセンカの喉からすさまじい絶叫が迸る。
孵化した触手達が身体の中を蹂躙し、膣、尻、そして口から溢れだしたものと一緒にくのいちとして、そして人間として最後の抵抗と言えるもの。
断末魔の悲鳴だった。

「!!!!!ぐげっべえええええええ!!!??ごぶっぐげ、ごんな、ごんなじにがだいやぁぁぁぁぁぁっ!!!!!わだっ、わだじのながっ、なががぁっ!!あばれぇっ!!だずげでぇぇぇっ!!だれがぁぁぁっ!おぐっげ!!!げぼぶあっ!?ごぶぷぅ!?おぶぶぶぶ・・・!!!」

口からは精液、触手、命乞い、悲鳴。びきびきに張った乳首から母乳、股間から大量の愛液と黄金水が迸る。
びくりびくりと手足をのたうちまわらせ、美しい指が何かを掴むように無意味にわななく。
無意識にそして必死に生にしがみつくセンカに構うことなく体内から触手達は溢れ、外からも再び潜り込む。

「むぶぅえっ!!!!」

一際汚ならしい悲鳴を最後に完全に白目を向き、今度こそセンカは力尽きる。
無論、その程度で魔物の蹂躙は終わる筈も無かった。

センカの復讐の旅は仇の性玩具にされ、挙げ句の果てに魔物の巣として終わった。


439 : 名無しさん :2015/07/28(火) 15:28:44 ???
最後の断末魔の「むぶぅえっ」ってのがいいね
触手が殺到して窒息死っていうのはありそうでなかった


440 : 名無しさん :2015/07/28(火) 18:03:09 ???
これはイイ!


441 : 名無しさん :2015/07/28(火) 22:39:16 ???
今夜も何か投下されないかな…


442 : 名無しさん :2015/07/29(水) 04:19:05 ???
読んでいただきありがとうございました。
エロよりだったので正直場違いじゃないかと不安でしたがいいと言って頂けて嬉しいです。


443 : お医者さんカバン :2015/07/29(水) 05:37:27 ???
1レス短編です
-----------------

のび太(小原乃梨子)「う”わ”ぁああああ!! ぎんもぢぃ↑いいいいんっ!!」

ハンディタイプの極細電動ドリルを片手にのび太が唸っていた。
のび太は自分の耳にドリルを入れたままスイッチを押していた。
これはドラえもんの道具などではなく普通の工具だ。
だが、ご存知の射撃の腕前の賜物か、絶妙なバランス感覚でいつも怪我には至らない。
鼓膜と耳道スレスレの位置で高速で回転するドリル。
振動による爆音と風圧、そして緊張感が堪らない快感であったのだ。
――そして、これは普段は当たり前すぎてクローズアップされることもないのび太の一面にすぎない。


タイトル
ドラえもん『お医者さんカバン〜』


うっすらと霧がかかり、ピンク色の明かりで照らされたしずかの部屋。
のび太はしずかから勉強を教えてもらったついでにクッキーをもらっていた。
のび太「う”わぁぁあ! ヴぉーいし〜! これしずかちゃんが作ったの〜」
しずか「そうよ、今日はのび太が来るからいつもより頑張ってつくったの」
のび太「ヴぁあああああ! ありがと〜ん、しずかちゃ〜ん」
もちろんこれは夢だ。
昼寝をしていたのび太が見た夢の中での出来事だった。

そして目が覚めたのび太はドラえもんにお願いをする。
のび太「ねぇ〜んドラえも〜ん、僕しずかちゃんにお礼がしたいんだけどなんかいい道具ないー?」
ドラえもんに抱きついて頬ずりをするのび太。

ドラえもん「お礼? それは自分で決めなきゃだめだよ」
のび太「でも僕しずかちゃんが何したら喜んでくれるかなんてわかんないよ」
ドラ「自分がされて嬉しいことをすればいいんだよ」
のび太「自分がされて嬉しいこと……そうか、確かにそれもそうだ! ちょっと借りてくよ!」
のび太は四次元ポケットから素早くタケコプターを奪うと窓から去っていった。

おしまい


444 : 名無しさん :2015/07/29(水) 06:50:15 ???
逃げてー!しずかちゃん逃げてー!


445 : 名無しさん :2015/07/30(木) 00:01:18 ???
たまに自炊スレとかシチュリクスレでアナログ絵描いてる人です
ノエルの人のSSに触発されてオリエのリョナ絵描いたんですがこっちに投稿してもいいんですかね?
自炊スレなら大丈夫かと思ってあっちにもう貼ってあったりはするんですが


446 : 名無しさん :2015/07/30(木) 13:04:59 ???
そんなことをされて、喜ばない作者はいねえ!


447 : 名無しさん :2015/07/30(木) 20:49:21 ???
>>446
喜んでいる作者です。

細かなところまで、拙作通りに再現されてくださいましたね!
しっかり読んでいただいたことが伝わってきて、とても嬉しいです。
スマホでちまちま書いたかいがありました!


448 : 名無しさん :2015/07/30(木) 20:50:35 ???
トリを間違えてしまいました
>>445さん、ありがとうございました!


449 : 名無しさん :2015/07/30(木) 23:31:12 ???
向こうだけだと気づかない人もいてそうですし一応こっちにも貼っときます
http://i.imgur.com/3M1quxO.jpg

>>447
そういっていただけるとこちらも嬉しいです
投票の時にこっそりUNI組に投票してたんですけど読んでみてたまらんかったのでつい描いちゃいました


450 : 名無しさん :2015/08/01(土) 10:57:21 pQG89lts
催眠で自由に操るネタを思いついたのですが、これはリョナの内に入りますか?


451 : 名無しさん :2015/08/01(土) 14:52:28 ???
操ってナニするか次第じゃないかな?


452 : 名無しさん :2015/08/01(土) 18:21:52 ???
すでに上がってる作品だって変化球のやつあるし、ヘーキヘーキ


453 : 名無しさん :2015/08/01(土) 19:20:07 ???
真面目な話、漠然としすぎてそれだけじゃ判断できないですね。
はよ、投下はよ!


454 : 名無しさん :2015/08/01(土) 19:41:32 ???
ノエルの人です

オリエさん以降、なかなか次の作品が書き出せずにいましたが、今日やっと二つほど滑り出しました。

まだ完成の見込みはないのでキャラが誰かは秘密ですが、拷問ものと催眠ものが近々投下されると思います。


455 : 名無しさん :2015/08/02(日) 09:01:45 ???
あかねの人さんはどこに行ってしまわれたのか?


456 : 名無しさん :2015/08/02(日) 13:32:31 ???
>>437
亀レスだけどいいですねー
自分も絵を描いてみたくなりました


457 : 名無しさん :2015/08/02(日) 17:13:11 ???
>>456
ありがとうございます、作者です。
描いていただけるならこちらも凄く嬉しいですねぇ。


458 : いろは電気責め :2015/08/02(日) 20:58:03 ???
「ヒッ……お止めくださいっ! 誰かっ……むぐぶっ!」

いろはは服をビリビリに破られて、手首足首を縛られた状態で逆さ吊りにされている。
彼女には透明の吸入口を口に装着され、そこから伸びるホースを皮膚の上に這わせる。
そのホースの先端を膣に入れるために、男はいろはの性器に愛撫を始めた。
豊満な胸と同様にたっぷりと肉が付いた太ももと腰回りが、ビクンっ、ビククンッ、と跳ねる。

「あ、あッ……んっ……だっ、だめぇえっ……旦那さまぁあっっ……」

自らの主人にすら舐められたらことのないいろはの陰部を男は絶妙な舌でゆっくりとほぐしていく。いろはの皮膚が次第に熱を持ち始めて、固く結ばれていた陰口がゆっくりと解けていく。
男の唾液がいろはの下の口に落ちて、とても小さな湖ができる。こんこんと粕酒のような色の白くにごった愛液がこぼれ落ちる。
男はさらに、いろはの膣内に舌を差し入れて、ゆっくりと緊張をほぐしていく。四肢に媚肉をふんだんに付けたいろはの身体が、男の愛撫でいやらしく弓形に反り返る。

「ァアッ、ぁはぁあんっ! ぁっ、アッ!!」

いろはの声が次第に高く鋭くなっていくのを男は耳にすると、ここぞと言わんはかりに舌を抜き、膣を指で開く。
露わにされた女の構造を男は熟知していた。ホースの先端を、いろはの尿道口へとゆっくり差し込んでいった。

これで、いろはの尿道口と口が繋がった。
もし失禁などしてしまえばどうなってしまうのかーーいろはは恐怖に怯える。


そんないろはの目の前に現れたのはーー。

赤色と青色の電気プラグだった。
男が機械のレバーを引くと、を入れると電流が流れ、プラグの先端どうしがバチバチと音を立てて電気が走る。
初めて見る科学兵器に、いろはは緊恐怖に怯えて歯を打ち鳴らす。

そして二本のプラグは、いろはの両耳に入り込んでいくーー。
いろははあまりの恐怖に目を開き、首を左右に動かす。
もしこの状態で電気などが流れでもしたらーー。

「ぃ、ぃやぁ……怖い……怖いですっ……! 助けて旦那さまぁっ……!」」

消え入るような声で助けを求めるいろは。
しかし彼女の想いが届くはずはない。
男がレバーに手をかけると、いろははあまりの恐怖に失禁してしまった。
失禁した尿は透明なホースに流れて、いろはの口に流し込まれていく。

「ぉぐっ、もぐぉぐぉぐぉぶっ!」

いろはは自分の尿を口に流し込まれ、その匂いで吐き出してしまう。しかし口に流し込まれる尿は止まらず、いろはは鼻から尿を垂れ流した。

勝手に失禁して勝手に苦しんでいるいろはの姿を男は目で見て楽しんだ後、男はレバーを引いた。

バリバリバリバリビリィ!

「おぉおおをぉおおをおぼぉおおっ!!!」

いろはの脳に直接伝わる電流に、淫猥な身体が激しくのたうち回る。腰を何度も前後に動かし、完全に白目を向いてしまう。おかわりとでも言わんばかりにいろははさらに失禁し新たな尿がホースに流れる。あまりに激しく暴れるために吸入口が外れて、だらだらと口から尿が漏れ、白目を向いたいろはの顔にだらだらと滴り落ちた。

男はレバーを放し、さかさに吊った縄を切った。
いろはは床に落ち、口から尿色の泡を吹きながら、アンモニア臭が染み込んだエロい肉塊をブルブル震わせていた。


終わり


459 : 名無しさん :2015/08/02(日) 22:48:00 ???
>>454
拷問に催眠・・・! 楽しみにしてます!
救いが無い最期を期待しつつgehehe


460 : 名無しさん :2015/08/03(月) 18:20:44 ???
ストライクウィッチーズのエイラーニャが謎の人型ネウロイに虐待されるSS投下します。
スカ描写、キャラの発狂などありますので苦手な方はご注意を


461 : エイラーニャ虐待発狂 :2015/08/03(月) 18:22:41 ???
 サーニャ・V・リトヴャクとエイラ・イルマタル・ユーティライネンは、得体の知れない空間へ閉じ込められていた。
 いつもの通りに出撃し、ネウロイを追って――気づけば、一面黒色で覆われた箱のような部屋の中。
 閉じ込められた。そう思って脱出しようとするも、エイラとサーニャがどれだけ壁を壊そうとしてもびくともしない。ただ疲れるだけだった。

「う゛ー……どうしような、これ」
「その内助けが来るといいんだけど、この空間をみんなが感知できるかどうかね」

 助け。
 外からでは恐らく見えないだろうこの場所を探し当てるのは、確かに至難だろう。
 そもそも、此処がどこで、一体誰の作ったものなのかすらエイラたちには分からない。
 ネウロイが関係しているのは間違いないだろうが、奴らがこういう手段を取るなんて話に覚えはなかった。どうすれば――途方に暮れていると、黒い部屋の隅に、靄のようなものが立ち込め出す。

「さ、サーニャっ!」
「なに……あれ……?」

 やがてそれは、人の形を象っていった。
 その見た目を形容するなら、強引に人の形へ変化させたネウロイといったところか。
 故に体の節々は歪にゆがんでおり、エイラとサーニャをして得体の知れなさに恐怖を覚える。しかし、逃げ場はない。当然、ストライカーユニットを使用できるほどの広さもない。
 しかし、二人にはわかった。
 この存在は、明らかに危険だ。明らかに、自分達へ危害を加えようとしている。
 意外にも――最初に武器を取ったのはサーニャ。

 狭い部屋の中で響く爆音は相当なものだったが、サーニャの一撃は無事に人型ネウロイを直撃。
 ……したの、だが。

「え」

 爆風の中から飛んできた鋭い蹴りが、サーニャの武装を一瞬にして破壊していた。
 その向こうに見えるのは、まったくの無傷でこちらを向いている人型ネウロイの姿。
 呆けるサーニャ。その顔へ、ネウロイが右手を振るった。

「ぷぴゃッ!?」

 単なるビンタ程度の一撃。
 しかし、サーニャの体は大きく撥ね飛ばされ、壁に側頭部から激突してしまう。
 サーニャの打たれた右頬は赤黒く変色し、腫れていた。脅えた瞳ではあはあと息を吐き出し続けるサーニャ。それをみて、エイラの怒りが爆発する。

「っ――お前、よくもゲヒッ!!??」

 下品な悲鳴を上げて、エイラは天井まで打ち上げられた。
 腹を殴られたのだ。猛烈な威力だったからか、彼女は飛び上がりながら、そして床へと落ちながら嘔吐をする。その頭へ、ネウロイは足を乗せた。

「や、やめてぇ!」

 サーニャの悲鳴。
 エイラの頭が石榴のようになるところを彼女は想像したが、意外にもそうはならない。
 ネウロイは嗜虐を覚えているようだった。エイラの顔を彼女の吐き出した吐瀉物に擦り付け、美少女の顔をドロドロにする。やがて髪を掴まれ、そのままサーニャの隣へと投げ飛ばされた。
 エイラの顔は全面吐瀉物にまみれ、もはやのっぺらぼうのようになっている。

「エイラ……っ」
「ヴ、ぉえ……ッ、なん、だ、あいつ」

 二人はネウロイを睨み付けるが、そこには戦意よりも怯えの色が強かった。
 嗜虐を知り、武器が効かず、おまけに力の強い相手。まずエイラたちでは勝ち目はないのは明白だ。
 何か手立ては――そう思うサーニャ。しかし考え付くよりも先に、

「ぴゃッ!?」

 彼女の鼻を、ネウロイが掴み、サーニャごと引き寄せた。エイラの髪をもう片方の手で掴み、彼女も同じようにする。エイラの髪はそれでごっそりと抜けたが、そんなことは気にもならなかった。
 
 ネウロイは二人の後頭部を掴み直すと、――あろうことか。二人の唇と唇を、密着させる。

「んむっ!?」
「ん!? んー!!」

 エイラとサーニャは、周りから見ても非常に仲の睦まじい友人関係にあった。
 それはあくまで友人止まり。
 ――いや、正確には違った。
 エイラもサーニャも、言い出さないだけで、心の底では相手へと特別な感情を抱いていたのだ。
 それが、こんな状況で。


462 : エイラーニャ虐待発狂 :2015/08/03(月) 18:23:50 ???
「んあ………」
「さ、ぁ、にゃあ……」

 唾液と唾液が交換され。
 二人は、淫猥な声を出し始める。
 エイラもサーニャも、要するにバカだった。
 こんな状況なのに、目先の色欲に優先されてしまった。そして、この虐待者がそんなことを顧みるわけもない。二人が異変に気付いたのは、後頭部を押す力があまりにも強くなった後。

「ん゛ッ!? ん゛ーッ!」
「い゛……い゛あ゛ッ」

 やがて、二人の口許で嫌な音が連続した。
 ベギッ、ゴキッ、バキバキッ、ボリッ。
 ネウロイは手を離す。二人は地面に呆気なく墜落し、起き上がったその口許は真っ赤になっていた。
 そこから、ぽろぽろと落ちてくるものがある。

 歯だ。
 サーニャもエイラも、今の強制接吻で前歯を全て失った。互いの前歯と前歯を全力で押し付けあうことで歯が砕け、それどころか彼女たちの上顎、下顎にもヒビが入っている。

「いひゃい……痛いぃ……」

 泣き出したのはエイラだった。
 それを鬱陶しく思ったネウロイが髪をまた掴みあげ、サーニャにしたようにビンタをする。

「うああああああん!! 痛いぃ!! いだいいいいいいいいゲブウウウウウッ!!!!???」

 泣き止まないエイラの両腕を、ネウロイは木の枝でも手折るような気軽さでへし折る。
 汚い悲鳴と共に、エイラは遂に白目を剥いた。気付け代わりに、サーニャに向けて渾身の力でエイラが投げ付けられる。優しいサーニャはそれを避けられず――

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

 顔面で、エイラの後頭部を受け止めることになった。
 サーニャの鼻が、醜く潰れる。
 見れば、白目を剥いたままのエイラは失禁していた。後頭部はネウロイに髪を掴まれたせいで所々が禿げ上がり、両腕が奇妙な形に曲がり、口からはぶくぶくと泡を吹いている。
 ネウロイは、気絶したエイラの手を持った。
 もう片方の手でサーニャの頭を掴み、――そのまま、エイラの手をサーニャの顔に叩きつける。


463 : エイラーニャ虐待発狂 :2015/08/03(月) 18:24:50 ???
「ぴぎぇっ!?」

 叩きつける。

「や、や、や゛め――」

 叩きつける。

「ぷぴゃぁ!?」

 叩きつける。

「ビェェッ!?」

 叩きつける。

「ぱびゃッ!」

 叩きつける。

「ウギイイイ」

 叩きつける。

「ぴ――」

 サーニャは、遂に泣き出した。
 ボコボコに腫れ上がった顔をグシャグシャに歪めて、子供のように泣き始めた。
 いや、それは最早奇声だった。
 サーニャの心は、限界だったのだ。

「ぴええええええええッ! やだぁ! もうやだぁ! 死にたくない! 痛いのやだぁ!」

 叩きつける。
 叩きつける。
 叩きつける。

「あ――あぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ……うぇふぇふぇえ……」

 サーニャは発狂していた。
 だが。
 ネウロイは、そこへ。

 叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける。叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける叩きつける。


464 : エイラーニャ虐待発狂 :2015/08/03(月) 18:26:14 ???

「あ……」

 エイラはやがて、目を覚ました。
 彼女を出迎えたのは、激痛。
 片手が、潰れたように痛い。
 それを確認しようとして――自分の目の前に、見知った髪と服を着た、肉が現れた。


「あ…………」


 サーニャ?
 いや、そんなわけがない。
 だって、これじゃ本当にただの肉だ。

 サーニャの顔は、当初の倍ほどに膨れていた。
 顔の真ん中は陥没し、顎は曲がり、前歯のあるべき場所が喉の近くにある。
 部屋の中に、ネウロイはもういなかった。
 鬱憤を晴らし終え、もう興味を失ったのか。
 それとも、エイラをサーニャの変わり果てた姿と対面させることが目的だったのか。

 それは分からない。
 ただ、確かなことがある。


「あ」

 エイラは、失禁した。
 屁が鳴った。
 びちびちと音をたてて、肛門から汚物を垂れ流す。
 彼女の心も、

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ――――――!!!! ぎゃああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――――!!!!」

 ――完全に、壊れてしまったということだ。


465 : 名無しさん :2015/08/03(月) 18:27:23 ???
以上です 次があればエーリカあたりを


466 : 名無しさん :2015/08/03(月) 21:14:41 pQG89lts
いつも仲良しな二人の強制キス……
興奮しました!


467 : 名無しさん :2015/08/04(火) 05:53:46 ???
サーニャヲソンナメデミンナー(モットヤレ)


468 : 名無しさん :2015/08/04(火) 21:58:24 ???
ハム子の人さん戻ってこないかなぁ
あかねの人さんもだけど


469 : 名無しさん :2015/08/04(火) 23:20:57 ???
エリスさえ戻ってきたんだ、まだまだ、待てる。


470 : 名無しさん :2015/08/06(木) 02:34:26 ???
オリジナルのエルフが触手に滅茶苦茶に犯されちゃうSS投下させて頂きます。


471 : 名無しさん :2015/08/06(木) 02:35:27 ???

昼間でも薄暗い迷いの森を一人の少女が駆ける。
首から股間にかけての肌にぴったりと密着した若草色のレオタードは彼女の猫や小鹿を思わせる華奢で小柄だが引き締まったボディラインをくっきりと浮かび上がらせている。
スレンダーなボディの割に走る度にぽよん、ぽよんと弾む二つの張りと大きさを保った乳房はいやでも目につく。
更に肩から腰まではざっくりと布地が無くお尻のぎりぎりまで露出しており、レオタードと同じ色のニーハイブーツとロンググローブに包まれたほっそりとしているが適度に肉付きの良い手足。
扇情的だが外見の若さもあり健康的な色気を振り撒く衣装と言えよう。
幼さが残るが気の強さを感じさせるやや吊り気味の赤目に整った顔付き。腰まで伸ばした薄桃色の髪。そして特徴的な長く尖った耳から彼女が森の民であるエルフであることがわかる。
彼女の名はメルティア。エルフの中ではまだ百歳にも満たない若者だが弓の腕前と強大な魔力は里の中でも上から数えた方が早い実力者だ。

彼女の住む隠れ里の長から密命を受け、ある人物へ密書を届けに向かっていたのだが...。


大事な使命に気を取られていたのだろう。普段なら歯牙にもかけない魔物の集団に接近を許してしまい、倒しきれなかった魔物の触手に捕らえられてしまったのだ。

「うっ、あっ、ひっ!? やめっ、そこはっ……!」

 触手に絡みつかれ、空中に磔にされて豊かな胸と華奢なボディを身悶えさせる扇情的な衣装の少女エルフ……淫靡な光景だが、するすると伸びた触手が女の秘所へと伸び、無造作に貫く。

「ひぎぃぃぃぃぃっ!!!」

濡れてもいないそこを普通の人間の男根の倍程もある太い触手に乱暴に貫かれたメルティアが顔をのけぞらせて悲鳴を上げる。

「ひぐっ、あっ、あぐううぅっ! 動かっ、ないでっ、うぐああああああぁっ!!」

 グネグネと蠢く触手による陵辱……生理的な嫌悪感と痛みとに涙を浮かべて女が身体をのたうたせ、悲鳴を上げる。何とか拘束から逃れようと激しく身体をくねらせるが、それは見る者を楽しませる淫靡なダンスにしかならない。本能で犯してる魔物を除いて、この場にいれば、であるが。


472 : 名無しさん :2015/08/06(木) 02:36:59 ???
「やっ、やだっ、やめっ……おごああああああぁっ!」
 更に、別の触手が女の肛門を強引に押し広げ、体内へと侵入する。ぶちぶちと肛門の括約筋が裂け、血が滴る。初めて物を受け入れる場所の痛みと嫌悪感とに女を今まで支えていた矜持が潰え、宙に磔にされた女の口から悲痛な絶叫が溢れた。
「あぎぃぃぃぃぃっ! もう、いやっ、やめてっ、許してっ、ひぎゃぁぁぁぁぁ!?」
 ぼろぼろと涙をこぼして激しく首を振る女の口から、魂消るような絶叫が溢れる。既に一本の触手を受け入れ、蹂躪されていた秘所へと別の触手が強引にもぐりこんだのだ。もちろん、そこは既に満員だ。新たに潜り込んだ触手はぶちぶちと女の秘所を引き裂き、鮮血を滴らせる。
「ひぎっ…いひっ...ぎぃっ...んああ...!!」
 あまりの痛みにこぼれおちんばかりに目を見開き、切れ切れの悲鳴を上げて身体を震わせる女。だが、無情にも三本目の触手が血を滴らせる女の秘所へと伸び、潜り込む。ビクンっ、ビクンっと女の身体が痙攣し、背骨が折れんばかりに背筋が反り返る。

「ぎゃひっ!!!あががががぁっっっ!!」

 触手がうねくるたびにぶちぶちと秘所が引き裂かれていく。快感など微塵もなく、意識が飛びそうなほどの激痛に責め苛まれるだけだ。

「はっ、はっ、はぁっ……んぎゃああぁぁぁぁぁ!!」

 弾かれるように身体を痙攣させ、必死に呼吸するエルフ。そんな彼女の口からまた凄絶な絶叫が溢れる。肛門と秘所、その双方に一本ずつ、新たな触手が潜り込んだのだ。内側から触手に押し上げられ、少女の腹が膨れ上がる。ぼこんと盛り上がった腹がグネグネと蠢き、その度にメルティアの身体が跳ね、悲痛な叫びが上がる。

「あがっ……うぐぁあっ…ひぎぃぃぃっ……あぎひっ…いやあああ!」

 口の端に泡を浮かべ、半ば白目を剥きかけて身悶える女。しかし、更に二本、女の秘所へと触手が追加された。
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!ひぎゃ、がががががっ、ぐげげっ、ごげぇぇぇぇぇっ!!!」
 妊婦のように腹を大きく膨らませた女エルフの口から、獣じみた凄絶な絶叫が上がる。うねうねと内部で蠢く触手の形に不規則に盛り上がる丸く膨れ上がった腹。ややつり目だが可愛らしい目をくわりと見開いているものの、とめどなく涙を流し殆ど光が消えている彼女の瞳にはもはや風景など映ってはいない。意識の全てが、痛みだけに支配されているはずだ。
あまりの苦痛に股間からの失禁は止まらず、千切れんばかりに絞り上げられる豊かな乳房の先端からぴゅくぴゅくと母乳が溢れだしてしまう。
そんないつ死んでもおかしくない哀れなメルティアに大量に侵入している触手とは別の巨大な触手がぬう、とエルフの顔面に押し付けられた。

「んぎゅうぅぅ!???」

彼女の胴回り程も太い極太のそれは先走り液を少女の整った顔に擦り付けると、他の触手同様、彼女の膣めがけて飛び込んだ。既に触手がぎちぎちに入り込んだそこへ。

「がはぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」

エルフの華奢な身体が歪なYの字に変形した。腹越しの超極太触手が少女の胸の上まで到達してしまったのだ。
目はもう焦点が合わず、口からはぶくぶくと泡を吹き、病的な痙攣が止まらない。あまりの激痛に意識を失うこともできず、ただただ悶絶することしかできないのだ。
勿論極太触手はただ挿入しただけで澄ます筈がない。メルティアの腹を突き破る勢いでピストン運動を開始した。

「ぎゃっ!ぎゃああああああっっっ!!!あがっぐ、しぬっ!しんじゃ...!!!!も、もうやめてぇっ...!!!」
森にメルティアの哀願混じりの悲痛な悲鳴が木霊する。
それに答えたのは触手の凄まじい量の射精だった。

「あがーーーーーーっっっっ!!!!!!」

これ以上は膨らまないだろうと言う程のお腹が更にボムッと膨らんだ。いっそひとおもいに破裂してくれた方が苦痛は少なかっただろう。
射精は数分間にも及び、注がれる度にメルティアは激しい痙攣と病的な悲鳴を繰り返すしかなかった。

やがて射精が終わる頃には哀れなエルフは完全に白目を向き、口から泡を吹き、大量に触手をぶちこまれた股間からは白、赤、黄の液体を滴らせ、病的に身体を震わせるだけの肉袋と化していた。
更に触手が彼女を犯そうと股間に集まっている事から完全に力尽きて死ぬか腹が破裂するのは時間の問題だろう。

里にその人ありと謳われた凄腕少女エルフは使命も果たせずに触手の精液袋として、その生涯を終えた。


473 : 名無しさん :2015/08/06(木) 02:38:04 ???
以上です。


474 : 名無しさん :2015/08/07(金) 22:33:50 ???
前にオリジナルのくノ一書いた人?
乙でした


475 : 名無しさん :2015/08/09(日) 11:34:36 ???
はい、そうです。読んでいただきありがとうございます。


476 : 名無しさん :2015/08/09(日) 17:58:28 ???
>>437
勝手な想像で描いてしまいました。。
http://imefix.info/20150809/401215/rare.png
>>471もいいですねー。
触手姦に目覚めかけている気がしますw

>>458
短いながらもいいっすね
耳に電流がいい感じっす!


477 : 名無しさん :2015/08/09(日) 21:58:41 pQG89lts
新作絵アップ&新作SS期待age


478 : 名無しさん :2015/08/09(日) 22:30:01 ???
>>476
作者です!!イラストにしてもらえるだけでも嬉しいのに私の理想の触手エリョナ絵がここに!!
もう感謝の気持ちで一杯です!
ご覧いただきありがとうございました。


479 : 名無しさん :2015/08/09(日) 23:02:38 ???
>>476
すげぇ
ここまで描けるようになりたいわ


480 : 名無しさん :2015/08/12(水) 01:59:40 ???
ノエルの人さんの首吊りssがどうしても読みたいのですが、どれもリンク切れです。
再うpしてもらえないでしょうか。


481 : 名無しさん :2015/08/12(水) 02:47:15 ???
不破さんと矢田さんだっけ?
あれは良かったなぁ
また首吊りSS描いていただきたいw


482 : 名無しさん :2015/08/12(水) 03:07:56 ???
オリジナルの魔法少女が指とか腕へし折られて例によって触手で犯し殺されちゃうSSができたので投下させてもらいます。


483 : 名無しさん :2015/08/12(水) 03:12:20 ???
異次元から現れ人々を襲い、時に犯し、時に貪り食らう邪悪な怪物、ディメンションモンスター、通称デモン。
闇夜に紛れ、世間の陰から人々を脅かす彼らを人知れず退治する一人の魔法少女がいた。

地面から少し浮いた黒い多面体。この不気味な怪物がデモンだ。
その表面から本体の無機質さからは意外な生々しい無数の黒い触手を蠢かし対峙する白い光を纏った美少女を捕らえんとする。
しかし純白の少女は空を背中に魔力で編んだ光の翼で優雅に舞い触手をかわし、時には細指から放たれる光線で撃ち落としその身に触れる事を許さない。

銀髪のセミロングヘアに白き羽飾り。
新体操選手やバレリーナを彷彿とさせるほっそりとしているが引き締まったボディ。
胸元からおへそまで大胆に開いた純白のレオタード。
きゅっと括れた細いウェストの周りには大胆に前面がざっくり空いたスカートの様な腰布が装着されている。
彼女こそデモンと戦う美しき魔法少女、白翼戦姫フォーゲルリリィだ。

向かってくる触手を避け、撃ち落としていたリリィだがデモンは弱るそぶりも見せず、それどころかどんどん増える触手の数にとうとうリリィは捕らえられてしまった。
純白の衣装に包まれた美しい手足にぎしりと嫌な音を立て黒い触手が巻き付く。

「くうっ!放しなさいっ、このぉっ!!」

拘束されながらも切れ長の赤い瞳がデモンを気丈に睨むリリィ。
彼女の両手に触手が巻き付いたかと思うと突然潰れんばかりの力を入れた。
ぱきぱきと何かが、美しかったリリィの指が無惨にへし折られる音が響いた。デモンは引きちぎるつもりだったのだがどのみち魔法少女の戦闘能力は奪われたのだ。

「きゃひぃっ!?」

突然の激痛にぽろぽろと涙をこぼし勝手に華奢なボディがびくりびくりと痙攣してしまう。
思わず失禁してしまったのだろう、白レオタードの股間がじわりと黄色く染まり黄金の雫が滴り落ちた。
だが彼女にはそれを恥ずかしがる暇は無かった。
触手が股間に、それも両方の穴にあてがわれたのだから。

「いやっ、やめて、入ってこないで、ぇっ...!!!」

かたかたと無様に震える美少女に構わず、両の穴に触手は挿入された。両穴の処女喪失の痛みは魔法少女としての頑強さが軽減してくれた。では愛すべき人ではなく触手に奪われた心の痛みは?幸か不幸かリリィはそれ処ではなかった。十数本はあろうかと言う大量の触手が膣にあてがわれたのだ。

「ひぃっっ!?そ、そんなに沢山入りませんっ!!裂けてしまいますっ!!やめてくださ...!!ひぎゃあぁぁぁぁっ!!!」

ぎちぃっ...!!!ずぼぼぼっ!!!
リリィの必死の哀願も虚しく大量の触手が挿入され、子宮まで一気に入りこまれ、スレンダーなお腹がぼごぼごと歪んでしまった。
ぶしゃあぁぁぁっと激しく尿が噴き出した。
前の穴の惨状に可愛らしい目の焦点が合わないリリィだが、突然の吐き気が彼女を襲った。
否、何かが身体の中からかけ上ってくる...!
アナルに入り込んだ触手が。

「ぶげぇぇぇぇぇぇっっ!!??」

ずるり。と少女の小さな口から触手が飛び出した。

「ごげぇっ、ぐるじっ...おげごぁぁぁ...!」

彼女の尻から内蔵を態々器用に通り抜け口まで貫いた触手により呼吸困難に陥ってしまうリリィ。
全ての指がでたらめな方向を向いた両手で喉をかきむしり、それから口から生えた触手を掴もうとして...邪魔だ。と言わんばかりに腕に巻き付いていた触手に凄まじい力を加えられた。
並の人間なら千切れ飛ぶ圧力を加えられ、ごきりと嫌な音が魔法少女の両腕から鳴り響いた。間接が増えた、とでも言えばいいのか純白のロンググローブ越しの細く美しかった腕はあちこちが曲がってしまった。

「!!ぶぎゅっっっ!!!」

儚い抵抗すら封じられ、くぐもった醜い悲鳴しかあげられない哀れで無惨すぎる魔法少女。この時点で股間の失禁は止まらなくなっていた。
大きくのけ反り白レオタード越しの小振りだが形の良い美乳がふるんっと可愛らしく揺れ動く。
頂点の乳首がつん、としこり立ち小刻みに震えてる姿は堪らなく扇情的でどこか上品な色気を感じさせるものだ。
...怪物に性交とすら言えない異常な拷問行為をされてなければ。


484 : 名無しさん :2015/08/12(水) 03:13:21 ???
更にびくんとリリィの身体が跳ねる。
膣に詰め込まれた触手が大量に射精したのだ。入り口でぎっちり栓をされている為あっと言う間にリリィのお腹は妊婦の様に膨れてしまった。それどころか本来は漏れるだろう隙間からも漏れず全ての精液はリリィの子宮に注ぎ込まれどんどんお腹が膨れ上がって行く。逃げ場の無い精液は子宮を、腹を限界以上に膨らますが、破裂には至らない。しかしへし折られた腕同様痛みまで封じる事は出来ない。いや、腹の内側から与えられる強烈すぎる圧迫感と割り裂かれそうな激痛は骨折のそれよりも異常な苦痛だった。事実魔法少女でなければ腹はとうに裂け無惨に腸をぶちまけて死んでいた筈なのだ。
その方が楽だったろうが。
普段は心強い変身により強化された身体がうらめしいとさえ一瞬思ってしまうが、全身を襲う苦痛がそれを吹き飛ばす。
勿論デモンはそんなリリィを気にもせず、ただ具合の良い使い捨ての道具を楽しむ。
やがてへそから白濁液が染みだしかと思うと勢い良く噴き出した。
これだけでもショック死しかねない異常な責めだが前に出したのならば当然、後ろも...太い触手が貫通したお尻の穴にも容赦なくぶちまけられた。

「!!!!!ごぼぼぼぼぅあっっ!!」

逆流した精液が口と触手の隙間から溢れだし、魔法少女を白濁の汚液に染めあげる。
喉がもう塞がれていたと言うのに精液まで注がれいよいよ呼吸自体ができなくなる。
がくがくと激しい痙攣は酷くなる一方で、失禁の勢いも増す。
やがてリリィの美しい赤い瞳がくるりと白目を向き、魔法少女の意識が闇に堕ちる...寸前で異変が起きた。

「おごぅぁがっ...が!げ...ぶぶぶっ...」

魔法少女を貫通した触手とは別の触手達が射精しながら尻から口までかけ登ってきたのだ。リリィの美しい喉が、頬が、ぼこぼこと醜く膨れ上がり、顎を外して多数の触手が飛び出した。

「!!んむぅぐげごぼぼぼぉぉぉぉっ!!!」

その美貌からは想像も出来ない汚なくくぐもった断末魔。最後に激しい痙攣と途切れ途切れの失禁を最後に魔法少女は完全に動かなくなった。
別の小さめの触手が忘れてた、とばかりに尿道や乳首まで挿入し犯し始めた。命ある内に味あわずに済んだ彼女唯一の幸運であった。
その後もデモンは魔法少女の残骸を味わい尽くした。


美しき魔法少女、白翼戦姫フォーゲルリリィの最期は、腕を滅茶苦茶にへし折られ、子宮を触手と精液で一杯にされ、尻から口まで溢れた触手で溺れ死に、更に遺体を何日も犯され続けるというあまりにも無様で悲惨なものだった。


485 : 名無しさん :2015/08/12(水) 03:14:21 ???
以上です。


486 : 名無しさん :2015/08/13(木) 13:31:39 ???
ノエルの人です
催眠ものを頑張って書いてます
どちらかと言うとエリョナ寄りですが……この盆休みに投稿できたらいいなぁ
あとシチュスレでリクを拾ってもらい、そのSSも書き上がりそうです
こちらも完成次第投下したいと思います

>>480
再投下リクありがとうございます
今晩にでも再うpします

>>485
容赦なしのえげつない触手が素敵です
もし次があるなら、今度は活躍しているシーンから敗北するところも見たいです


487 : 名無しさん :2015/08/13(木) 21:02:11 ???
>>486
感想ありがとうございます。こちらも新作を楽しみにしております。
活躍シーン、書きたいんですが面倒くさかったり早くヤりたかったりでどうしても省略しちゃうんですよね。
今回は一応名残はあるのですが...w


488 : 名無しさん :2015/08/13(木) 22:24:05 ???
>>480
不破優月&矢田桃花陵辱首吊り(暗殺教室より)
妄想編&実行編二本立て
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org465493.txt.html


>>487
活躍シーン書くのめんどくさいのよく分かりますw


489 : 名無しさん :2015/08/14(金) 00:41:07 ???
>>488
再うp快く応えていただきありがとうございます。
やはり命乞い失禁首吊りの組み合わせは最高でした。


490 : 名無しさん :2015/08/14(金) 02:48:54 ???
エリスたん……


491 : 名無しさん :2015/08/14(金) 13:54:24 ???
催眠SS書いてるんだけど、責めかたに猟奇度(?)が足らないせいかリョナっぽくなくて何か物足りない…
羞恥を煽る屈辱系ばっかりになってただのエロになってしまってる

リョナラーなら催眠かかった女の子にどんな命令するのか参考に聞きたい


492 : 名無しさん :2015/08/14(金) 15:17:35 ???
催眠と一言にいっても度合いがちょっとわからないので何とも言えませんが、何々をしなさい系で良いんですよね?
本人の意識が残ってるのかそうでないかでも変わってきますが。

で、普通に自傷行為でよろしいかと。焼き鏝とか電ノコとか明らかにヤバイ物を脅迫的にやらせるとか。


493 : 名無しさん :2015/08/14(金) 15:38:27 ???
抵抗が薄いわけだから、徐々に時間をかけてダメージを与えるようなものが良いのではないかと
毒薬ジュースを飲ませたり、血を少しづつ抜いていったり
戦闘力の高い子なら、弱体化やエナジードレインの呪文をじっくりと全身に描き込んでいくとか


494 : 名無しさん :2015/08/14(金) 15:41:34 ???
>>488



495 : 名無しさん :2015/08/14(金) 15:45:46 ???
>>488
暗殺教室の岡野ひなた、速水凛香、倉橋陽菜乃あたりの絞殺もしくは斬首SSもぜひ描いていただきたい!!


496 : 名無しさん :2015/08/14(金) 17:24:08 ???
なんか、このスレのまとめができる夢を見た。


497 : 名無しさん :2015/08/14(金) 17:59:34 ???
>>495
上手くかわいいこを


498 : 名無しさん :2015/08/14(金) 18:21:15 ???
>>494
すみません
上手く投稿されてませんでした

正しくは
494→ありがとうございます!僕も見られていなかったので嬉しいです!
497→うまく可愛い子だけを抽出しましたね笑

です


499 : ミナ電気責め :2015/08/14(金) 19:02:20 ???
いろはを処刑した男は、ピクリとも動かなくなった彼女の足を掴んで引きずった。いろははうつぶせのまま引っ張られた。黒いニーソックスとひしゃげた巨乳がズリズリと床を擦れる音を立てた。尿まみれになったいろはが引きずられると、床にぬらぬらとした液体を薄く広げた。

部屋の端までやっていろはを放置すると、別の男が次の処刑者を連れてきた。

次に処刑されるのは、琉球に住む退魔師ーー真鏡名ミナである。
彼女は人間不信の性格であり、特に男性には肌を触れられることにすら嫌悪感を露わにする。
しかし連れてこられてきた真鏡名ミナは
ーー毛嫌いする男の前で女の汁を噴き出していた。

「……っ……ッッ……!」

ヴヴヴ、と鈍い振動音が男の耳に入ってくる。ミナは車輪付きの椅子にくくりつけられた状態であり、女の象徴である三カ所にバイブを押し当てられていた。
彼女が身に纏う薄手の白装束がその振動を弱める力を果たすはずもない。胸の布と褌の上に付けられたらピンクの小型バイブに、目隠しをして轡を嵌められたミナはくぐもった声で悶える。
びちゃびちゃになったミナの下腹部。褌が陰唇と陰核にぴったり張り付き、布越しに彼女の性器の形がはっきりと伺える。

「当代随一の退魔師も、所詮は女か……」

ミナは首を仰け反らせると、男の目の前で女の性欲を爆発させた。腰と腹を動かして身悶えながら、かすかに車輪付きの椅子を動かしながら絶頂した。

絶頂後も、背もたれに身体を預けながらビクビクと身体を震わせるミナを、男は解放した。しかし逃げることはできず、口を大きく開きながら絶頂の余韻に浸っている。
男はミナの長い白髪をつかんで引っ張る。車輪の椅子が倒れて、ミナはアハァアハァと喘ぎながら引きずられる。

「いやっ……やだっ……!」

かすかに声を上げて抵抗するミナだが、バシンと一発頬を叩いたら大人しくなった。ミナは身体を大の字にして壁に張り付けられると、男は少し離れて、ボウガンを手にした。

背中のど真ん中に当たれば満点だ。

ヒュン、ドスゥッ!!

「ヤァアアアアァア!!」

ものすごく高い声で悲鳴をあげ、固定された両手足をガタガタ震わせる。ミナの丸出しの背中にボウガンの矢が突き刺さり、滑らかな褐色肌に血が流れる。
男は卑劣な笑みを浮かべながら、己の肉棒もまとボウガンの矢のようにガチガチに固く膨らませて、二発目を用意する。

ヒュンっ、ドスゥッ!!

「アアァアァアッ! アッッ! アァアアッ!!」

男は次々とボウガンを放ち、ミナの背中にドスドス矢を突き刺す。背中のみならず、肩や腕にも突き刺さる。
背中には幾筋も血が流れ落ち、肩甲骨が浮き上がる。
自由な頭をぐるぐる動かしてミナは痛みに絶叫する。背中から流れた地は腰に流れて、尻を隠す褌や股下を隠す帯に付着する。

男はとどめとばかりに、先ほどいろはの時に使用したプラグを伸ばす。
いらはの絶叫する口の中にプラグをねじ込み、もう一本を下の口の中へ……。

「いやっ、イヤ! イヤ!! 離してっ!!」

激しい嫌悪を口に出すミナは、しかしレバーを降ろすと……。

ビリビリビリビリビリビリ!!

「おぼぼぼぼぼボボボブビョオオッッぅう!!」

何の意味もない畜生じみた声をあげてミナの口から性器へと電流が流れて、腰をバンバン壁に打ちつけながら悶絶した。
背中に刺さったボウガンが滅茶苦茶に動く上半身の筋肉の動きで自然と抜け落ち、パラパラと足元に散らばる。
数秒間、電撃を与えただけで、少女はいとも簡単に崩壊した。

「ぁ、へひゅ……っ、へぇえぇ……っ」

ぶるる、と身体を震わせると、ミナは失禁していた。舌を突き出してアヘ顔をさらしたミナは、電撃を食らっている間に壁をベロベロ舐めていたようだ。鼻からは黒い煙が黙々と上がり、目は完全に白眼を剥いている。

がちゃり、と両手足を固定する金具が外れると、尻を突き出すようにして座り込み、仰向けに倒れた。まだ一本だけ刺さったままのボウガンが貫通し、へそからズブリと矢が伸びた。
褐色の女退魔師は胸を丸出しにしたまま、ぷくぷくと泡を吐き、動かなくなった。


500 : 名無しさん :2015/08/15(土) 05:59:49 ???
サムスピなら腐れ外道見てみたい


501 : 名無しさん :2015/08/15(土) 09:29:25 ???
>>500
前スレの>>634>>642にナコルルと鈴姫の外道もの書いているので、良かったらどうぞ


502 : 名無しさん :2015/08/15(土) 22:22:51 ???
ノエルの人です
催眠SSですが、今回も長い作品になっています
今回は一括ろだで投下するのではなく、何回かに分けて投下したいと思います
すでにプロローグと催眠一日目が完成しているので、ここまでの分を明日投下します

今回の受けキャラですが
「終わりのセラフ」より「柊シノア」です
まだまだ知名度低いキャラですが、是非ともよろしくお願いします


503 : 名無しさん :2015/08/16(日) 22:15:21 pQG89lts
投下します
柊シノア催眠SS

キャラ公式画像
ttp://pic.prepics-cdn.com/b36a2b9217236/44605082.gif
ttp://pic.prepics-cdn.com/b36a2b9217236/44605038.gif


・原作を知らなくても楽しめる内容だと思います
・マイナー寄りのキャラなので、続き投下するかは未定です


504 : 名無しさん :2015/08/16(日) 22:19:03 ???
本文
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org471112.txt.html


505 : 名無しさん :2015/08/17(月) 16:17:00 ???
ヒロインの小悪魔さがいい感じに伝わってきて、wktkを隠せない!
普通だったらエロエロコースですが、主人公?の思考がいい感じにリョナに傾いてて先が楽しみ


506 : 名無しさん :2015/08/17(月) 18:23:18 ???
バイオの女キャラとゾンビの大群希望


507 : 名無しさん :2015/08/17(月) 20:04:30 ???
こういう催眠系のエロどっかで見たことある気がするなぁw
しかしヒロインがいい感じに性格が悪くてリョナりたくなる


508 : 名無しさん :2015/08/17(月) 21:36:05 ???
>>505>>507
ありがとうございます。
シノアさん催眠はエロとか陵辱とかの屈辱系メインの内容になると思います

もう一つ書いているものがありまして
「アカメが斬る!」の「アカメ」が
カプコン「ヴァンパイア」の「ビシャモン」と血で血を洗う死闘を繰り広げる……なんてのを考えています
こちらは流血や猟奇表現メインで行こうと思ってます


509 : 名無しさん :2015/08/17(月) 23:17:34 ???
シノア陵辱楽しませて頂きました。元々の性格が性格だけに木偶のようになったときのギャップがいいですねー
候補にあった翡翠リョナも期待。こっちも地味に吸血鬼モノですな


510 : 名無しさん :2015/08/18(火) 23:22:00 ???
シチュリクスレ>>335様へのSS
「BTOOOM!」ヒミコ惨死




511 : 名無しさん :2015/08/18(火) 23:30:23 ???
「ぅ、ぁあああっ!! 離してっ……はなして!!」

森の茂みから飛び出してきたプレイヤーにのしかかられてしまったヒミコ。

「離せっ……離せっ離せぇええっ!!」

思い切り両手足を暴れてもがくヒミコ。
彼女は過去にレイプされかけた経験がある。その時の世にもおぞましい感覚が思い出されてきて、ヒミコは必死に暴れた。
しかし男の力には尋常ならざるものがあった。まだ15歳の少女であるヒミコの腕力では、到底叶わない相手だった。男は血眼になりながらヒミコを力でねじ伏せ、片手でヒミコの顔をつかみ、地面に後頭部を押しつけるように固定させる。
シャツのボタンを引きちぎり、桃色のブラジャーを着けた柔肌の上半身が白日の下にさらけ出された。ヒミコは顔を押さえつけている腕を片手でつかみ、爪で引っ掻いて抵抗する。

「っっっ………!!」

ヒミコはもう片方の手をポケットの中に入れて、BIMと言う爆弾を手にする。しかし男は素早くその仕草に反応し、ヒミコの手から無理やりBIMを奪い取った。

「しまっ……!」

男はサバイバルナイフを腰から抜く。そしてその刀身に自分の唾液を滴らせる。
その唾液が、露出したヒミコの腹に落ちる。その冷たい感触に、ヒミコは息を呑むような反応を見せる。いっそう激しく暴れるヒミコ。腰を浮かせて尻を動かそうと懸命にもがくがーー。

次の瞬間。


ドスゥッ!!


鈍い音がしたと思うと、ヒミコの白いシャツに鮮血が飛び散った。
ヒミコの腹やへその辺りに血がいく筋も流れ落ちるーー。

「ぁ、ぁぁああぉぉお、ゴボッ」

顔を押さえつける手から染み出してくるヒミコの吐血。それが頬や首筋を伝って静かに流れ落ちる。ヒミコの両手足から力が抜けてブルブルと震え始める。それを見計らって男はヒミコの顔から手を離した。
ヒミコは僅かに首を上に向けながら、パクパクと口を動かしたかと思うと、粘っこい血を吐き出した。

「ぉ、ぉぉぉぉっ、ぅ……ぅぐぶっ」

ガクガク、と腰を揺らすようにして痙攣するヒミコ。脇腹にはナイフが突き刺さったままになっている。
男は自分の腰に巻いたベルトを緩める。そのときに鳴るカチャカチャという音に、ヒミコは絶望の色に染まりきった目を開く。

犯される
おかされる
オカサレルーー。

「ぃ、ゃ……!」 

ぼろり、と男の肉棒が露わになると、ヒミコの局部を覆うショーツを横にずらした。
そしてーー。

ズズゥン!!

幼い秘裂が、第二のナイフのよに深く突き刺さった。
その瞬間にあげたヒミコの発狂した声。

「アァアァアアアアアアア!!!」

ヒミコは自分の腹部の出血も忘れて、顔を滅茶苦茶に動かしながら叫び狂う。その間も口からの吐血は止まらず、ヒミコは溺れているような声を上げる

「グァバグァボグァバっ……ぉ、ゴボォっ……ま、ママァ……っ!! ぃやっ! ィヤァアアアアアア!」

男はヒミコの狂乱を物ともせず、黙々と抽挿を繰り返す。さらに、ヒミコから取り上げたBIMを、叫んでいる口の中に入れて奥まで押し込む。
ヒミコの絶叫はくぐもった声に変わる。その代わりに、男は腰の動きをさらに激しくさせた。
男は女の躰に飢えていた。
喰えるのならば、たとえ15歳の未成熟な躰であっても良かった。
命の修羅場をくぐり抜けた男は野生の本能を思い出し、理性を失って目の前の女を襲う。
ヒミコは運悪く、その餌食とされてしまった。

男は次第に込みあがる射精感に酔いしれながらラストスパートをかける。
股間のあたりに飛び散る経血が、その光景の悲惨さを物語っていた。
そして。

ビュルっ、ビュルルルゥウッ

男は獣の欲望を少女に注ぎ込んだ。その瞬間、ヒミコは首をのけぞらせて、上体を激しく痙攣させた。
目から急速に光が失われていく。極限状況のなかで、辛うじて彼女の生をつなぎ止めていた何かが、今ゆっくりと消えていくのが分かった。涙をとめどなく流しながら目を見開いていたが、すでにその目には何も写し出されていないであろうことが容易に伺い知れた。
彼女が見ているのは、全ての光が閉ざされた圧倒的な闇。

ヒミコはその瞬間ーー成人にすら届かないその年で、生涯を閉じた。


512 : 名無しさん :2015/08/18(火) 23:31:31 ???
男が肉棒を引き抜き、再び中に突き入れる。しかしもうヒミコは何の反応も示さない。壊れた人形のようになってしまい、突き上げる衝撃で尻と胸が少し弾んだ。
しかし、先ほどまで絶叫していたヒミコが、いまや何ひとつ物を言わなくなった。
膣を乱暴に突き入れて蹂躙しても、中学生とは思えないほど豊満に発育した胸を舌で舐めあげても、ビクリとも反応を示さない。
死んでしまった以上、ヒミコはいかなる抵抗も不可能だ。死んでしまった彼女の身体は、彼女自身のものではなくーーこの女を殺して抱いた男のものとなった。

男は獣じみた性欲処理を終えたらしい。男は立ち上がって自慢のものを仕舞い込むと、タバコを咥えて吸い始めた。
足元には壮絶な表情を浮かべたまま事切れている少女には気にも止めない
男は少女のすぐ側にタバコを落とし、踏みつけて火を消すと、何事もなかったかのようにその場から去っていった。

ヒミコの口に入れられたBIMが作動し、カウントダウンが始まる。
やがて立ち去る男の背後で激しい爆発が起きた。
生暖かい物体がかなりの高さまで弾け飛び、その残骸がべちゃりと地面に落ちた。
服を破られたヒミコの臍の上にも降りかかり、生前の白く透き通った肌を汚す。
白煙とともに、ヒミコの金髪の切れ端が宙を舞っていた。

男は一度も振り返らなかった。
脱落した者の死を悼む者などいない。
生けるものは争い、死せるものは捨て置かれるーー
首から下のみとなったヒミコの腹や股に小さな虫が這い、死を嗅ぎつけたハエは円を描きながら飛び回っていた。

終わり


513 : 名無しさん :2015/08/18(火) 23:37:02 ???
>>512
翡翠は感応能力があるということなので
低級モンスターを育てる肥料として壊れるまで輪姦してあげたいですね

汗も愛液も血も涙も、道具みたいに搾れるだけ搾り取って
何も出なくなったら全身を喰わせて処理……


514 : 名無しさん :2015/08/18(火) 23:38:34 ???
上のレス>>509の間違いです


515 : 名無しさん :2015/08/19(水) 07:44:01 ???
>>513
あくまで道具として扱われるってのはグッとくるシチュエーションですね!
最初は抵抗したり泣き叫んだりしてたのが、段々呻くだけになったり…


516 : 名無しさん :2015/08/21(金) 02:34:21 ???
オリジナルのくのいちが触手生やした忍者に犯し殺されるSSができたんで投下させてもらいます。
一応>>437の子と同じで内容も似てますが見てなくても問題ないです。
>>476の素敵なイラストで思わずこの子をもっかいリョナってしまいました


517 : 名無しさん :2015/08/21(金) 02:37:01 ???

合戦によって打ち捨てられた廃城。
持ち主のいなくなったそこに野盗等悪漢の類いが住み着くのは珍しい事ではない。だがこの城に住み着いたのはそれらが妖かしや魔物、それも複数の集団。
この危険な魔物の巣となった廃城に彼らを討つべくひとりの退魔くのいちが遣わされた。

「グゴオッ!?」

中庭を警備していた鬼型の魔物の脳天に手裏剣が突き刺さりその巨体を地に横たえる。
その異常に気付いた他の魔物達が何かしようとするのとそれら全てが手裏剣で倒されたのは同時だった。

静かになった庭に音も無く降り立つのは殆ど裸といっても良い露出度の衣装の少女だ。その大きいだけで無く張りもある見事な双丘は必要最低限の布と網状のもので覆われ裸よりも扇情的だ。
退魔の里のセンカ。彼女はこの要塞と化した廃城の魔物を殲滅するべく単身乗り込んだのだ。

しかし、この城の主となった魔物はいかにセンカが手練れでも一人で敵う相手ではなかった。

「ぐっ...こいつ強すぎる...!!これほどの妖かしがこんな所にいるなんて...!」

城の天守。この城の魔物をあらかた片付け城の頂上で待ち受けていた主である魔物と対峙したセンカだったが思った以上の力に押されていた。
その妖かしは一見人間、それも忍者の格好をした特異な魔物だった。だが近くで見れば装束は自前の皮で、手足に凶悪な鉤爪を生やし、顔面は鉢金と一体化した一つの眼球をギョロつかせ、面頬にみせかけた牙を鳴らしていることから人でないのは明らかだ。
見た目だけで無くその技も忍者のそれで魔物の膂力で振るわれるそれはセンカの腕前をもってしても一人では分が悪かった。

(他の魔物は片付けた...!一旦出直して応援を呼びこいつを確実に仕留めなければ!)

自らの力だけでの撃破は困難。ならば撤退し数を揃えるべし。その判断は間違ってなかっただろう。攻撃に混じり煙玉を溢し煙幕をはったのも見事だった。
だが魔物はセンカが煙に包まれるのと同時に全身から触手を高速で伸ばしたのだ。天守を包む程の煙から飛び出る無数の触手。短い呻き声。

「げうぅっ!!ぐはぁっ!!おえぇっ...!!」

煙が晴れるとそこには、触手に強打されたのか尻を突きだした格好で倒れスレンダーな腹を両手で押さえながら吐瀉物を吐き散らす無様なセンカの姿があった。

戦闘力を殆ど失った哀れなくのいちにゆっくりと怪忍者が歩み寄る。余裕と警戒を持って。無防備に近づいたならばなんとかなったのかもしれなかったがそううまくは行かない。

「テコヅラセオッテ...シカモ我ノ手下マデミンナ殺シオッテカラニ。コレハ責任ヲトッテモラワネバ。」

魔物が耳障りな声でそう言うと身体から伸ばした触手で悶絶するセンカを大の字の形で宙に吊し上げた。
センカの美しく引き締まった両手足からぎしぎしと嫌な音を立て触手が食い込み、身じろぎする度に豊かな胸がぶるるんっと震えた。
眼の端に涙を浮かべながらも気丈に魔物を睨みつけるセンカ。
視線だけで人を殺せそうなそれを受けても怪忍は意に介さない。

「フム、マズハ名前ヲキコウカ?」

忍者は質問と同時にくのいちの両腕に巻き付いた触手を無造作に捻り、締め付ける。
めきぼきばきり、と骨が砕ける音が響いた。

「!!ぐ、ぐわあぁぁぁっ!!!?」

網と小手に包まれた両腕をあらぬ方向に向け、センカは思わず失禁しながらすさまじい痛みに絶叫した。
ちょろちょろと装束越しに尿を溢しながら悶える少女に構わず魔物は質問を続ける。

「オヌシの名前、教エテオクレ。我ニハ無イガ。」

全身にどっと脂汗をかき荒い呼吸を上げるくのいちは非常に艶かしいが、彼女の受けてるそれは愛撫などではなく拷問だ。ぽろぽろと涙をこぼしながら、歯を食い縛り、痛みに耐えようと必死だ。
しかし魔物が折れた腕に力を込めると、あまりの痛みに思わず名前を口走ってしまう。

「うぎゃっぐぅ...!!セ、センカ...!退魔の里のセンカだ...!!」

厳しい修行の末頭領から賜った名前を魔物に拷問に耐えかね明かしてしまった屈辱は腕の痛み以上に心を痛めつけた。
そして名前を聞いた程度でこの拷問は終わらないだろう。センカは更なる苦痛と死を覚悟した。
しかし魔物の言葉はある意味意外な物だった。

「ソウカ、センカ。良い名前ダ。アア、モウキキタイコトハナイゾ。」

次は何を聞かれるのかと身構えていたセンカだったが魔物の言葉に拍子抜けし...己の股間に集まった物を目にして顔を青ざめた。


518 : 名無しさん :2015/08/21(金) 02:38:03 ???
彼女の太股ほどもある触手が三本、秘所に押し当てられていたのだ。いや、肛門にも二本、待機している。

「後ハ適当ニ犯スカラ死ニタクナケレバ耐エテクレ。」

実に無責任な事をぬかした後怪忍者は座布団を懐から取りだし座る。彼から伸びた触手は別の生き物の様に勝手に動き出し哀れな敗北者の蹂躙を開始した。

殆ど濡れていないセンカの膣を触手は股間の装束をずらすと容赦無く一瞬で子宮口どころか子宮の奥まで貫いた。センカのむき出しのほっそりとしているが引き締まりうっすら腹筋が浮かんだ下腹部がぽこんと盛り上がる。
びくくっと痙攣しながら悶えるセンカに更に触手が侵入しようと既に太いモノをくわえこんだそこに殺到する。

「ぐはぁっ...!!くるしっ...!?うそやめてぇ!もう入らないからぁっ!!」

センカの哀願空しく触手は無理矢理膣にねじ込もうとし、無理と見るやくのいちのむっちりと脂ののった美脚を限界まで引っ張り股関節を外した。

「ぎゃっひぃぃぃぃっっ!!?」

舌を突きだしぶるんぶるんと乳を暴れさせながら仰け反るセンカ。股間から激しく失禁する彼女に全く気にせずゆるくなったそこへ触手はねじこまれる。ついでとばかりにアナルにも。
両穴がぶちぶちと音を立てて裂け、ほっそりしていた腹はぼごぼごと音を立てて触手の形に膨らむ。
あまりの激痛にセンカは殆ど白目を向き動かせない筈の腕を勝手に反射的に動かし泡を吹いて悶絶するしかない。
しかしこの程度序の口でしかない。
どかどかと凄まじい音を立て両方の触手がピストン運動を始めたのだ。

「!!!ぎゃっ、ぎゃがあぁぁぁぁっっっ!!」

岩をも砕く力で触手を突き込まれセンカは悲痛な絶叫を上げ泣き叫ぶ。何回か目で骨盤が砕け散るが魔物は気にしない。

「ごっ、ごわれっ、ごわれるっ、だずげでぇっ!!しんじゃうぅぅっ!!」

「ダカラ死ニタクナケレバタエロトイッタロウ。イキテレバチリョウモシテヤッテイイゾ?」

あまりの苦痛に飛び出た命乞いに呑気な様子で魔物が返すがセンカの耳には届いていない。すでに彼女の意識は苦痛一色なのだから。
そしてようやくセンカが解放される時が来た。前後合計五本の触手が一際強い突き込みをいれたのだ。

ずどん!!

まるで雷か大地震の様な轟音があろうことか少女の身体から鳴り響いた。

「うげはぁっっっ!!!」

全身の骨、背骨までもヒビが入る異常な一撃の後触手は悶絶する瀕死のセンカに大量に射精した。
膣に出された精液はあっというまに子宮まで満たし、センカのお腹を妊娠したかの様に膨らませた。

「うげぇぇぇ...わた、わたしのおなかぁっ...やぶげぐぶぅぅ...!!」

そして肛門の精液も直腸を、胃を、食道を通り抜け勢い良く逆流した。

「ごげげげっ!!!おげげげっ!!げぼばぁっ!!」

幸いにも逆流しはじめた辺りでセンカの命は尽きた為窒息死だけは免れた。

両腕はあちらこちらに曲がり、引き締まりながらも脂の乗ったおみ足は真横に大開脚され、スレンダーだったお腹は見る影もなく膨らみ、時々触手が腹越しに乳房を持ち上げる。そして口からはごぼごぼと下水の様な音を立て白濁液を流し続ける。


519 : 名無しさん :2015/08/21(金) 02:39:05 ???

そんなおぞましい死にかたをしたセンカを魔物は満足そうに見届け、彼女に近づいた。
いつのまにか触手は完全に彼から離れ、センカの亡骸を自動で犯し続けていた。
近づく怪忍者の背丈は縮んでおり、センカと同じ位になっていた。鉤爪も無くなっている。

「センカ、センカだったか。良い名前と見た目だ、殺すのは勿体無かったかな?」

魔物の地獄の底から聞こえる様な不鮮明で低い声は高く美しいそれになっていた。
いや、声だけで無い。忍頭巾状の頭部の皮がずるりと落ちると美しい黒髪が翻った。鉢金の単眼と面頬牙も既に無く、代わりに美少女の顔がそこにあった。
その顔はセンカと瓜二つなのだ。
本物は白目を向き精液の噴水と化して事切れたひどい有り様だが。

「どうせなら同じ姿をした女に犯し殺される方が面白かったかな、早まったなぁ。」

顔だけでなく魅力的なボディと装束も完全にセンカの姿となった妖怪忍者はそんな事を呟きながらセンカの腹を踏みつけた。
ぶば、と汚い音を立てて吐き出された精液が、センカの無惨な死に顔を白濁で染め上げ覆い隠す。

「まぁ良い。名前と知恵を得た礼だ。お前の仲間も近い内に送ってやる。」

美しき少女となった魔物忍者『センカ』が風の様に消え、後には精液をごぼごぼと吐き出し続けるがに股ボテ腹のくのいちだったものだけが残った。


数日後、退魔の忍者集団においてひとりの若きくのいちが下克上を起こし里を乗っ取った。その後魔物を従える恐るべき外道の忍びとして闇社会を長きに渡り支配する事になる。

くのいちセンカの末路は誇りを、命を、名前を、故郷を、存在すら全て奪い去られる悲惨すぎるものだった。


520 : 名無しさん :2015/08/21(金) 02:41:24 ???
以上です。


521 : 名無しさん :2015/08/21(金) 21:31:20 ???
惨い末路がたまりませんな!
他のくノ一さんたちを悪センカちゃんがどう嬲って行ったのかも気になります


522 : 名無しさん :2015/08/22(土) 23:54:48 ???
>>521
お読み頂きありがとうございます。
そこはご想像にお任せします。と言うことでw


523 : 名無しさん :2015/08/23(日) 09:05:24 ???
>>513
真っ白&下手ですがシチュから妄想して描いてみました
http://imefix.info/20150823/611203/rare.jpeg


524 : 名無しさん :2015/08/23(日) 21:33:07 ???
前後の落差いいね


525 : 名無しさん :2015/08/23(日) 23:21:50 ???
某スレでuniが流行りはじめていて嬉しい
良いキャラ多いし書きたいけど良いシチュが浮かばないんだよなぁ


526 : ハム子の人 :2015/08/24(月) 23:28:07 thpQsgBo
お久しぶりです
今回はハム子ではなく、遊戯王のモンスター『魔導法士 ジュノン』
http://www.projectcore.jp/data/project-core/product/redujp020.jpg
のリョナ小説を書いたので投下します。

溶解液&弱小モンスターで屈辱を味わって欲しかったので『湿地草原』
http://www.ka-nabell.com/img/card/card73708474_1.jpg
の効果範囲になるモンスターでリョナりました
お楽しみいただければ幸いです


527 : ハム子の人 :2015/08/24(月) 23:30:19 ???
本文の前に登場するモンスターの画像貼っときます

スター・ボーイ
http://www.ka-nabell.com/img/card/card100001137_1.jpg

ヒトデンチャク
http://blog-imgs-59.fc2.com/h/y/o/hyoukekkai/20140117223917633.jpg

アメーバ
http://www.ka-nabell.com/img/card/card100001037_1.jpg

それでは本編をどうぞ!


528 : ジュノンの受難1 :2015/08/24(月) 23:32:25 ???
ここは、とある世界にある湿地帯。
青々と生い茂る水草の草原を年中、絶えず雨を降らす雨雲が覆う異様な土地である。
水辺で暮らす生物にとってはまさに楽園とも言える土地だが、それ故人間を糧にする凶悪な水棲生物も多数生息しており、
迷いこんで命を落とす冒険者も後を絶たないという。



そんな湿地帯に、突如緑色の魔法陣が現れる。
草の陰に潜む者の内、見慣れない光景にある者は怯え、ある者は新たな得物の到来かと胸を高ぶらせる。



「…ここが依頼にあった湿地帯ね」



『魔導法士』の異名を取るジュノンが、今この湿地帯に降り立った。
長く伸びたピンク色の髪に、露出度の高い白い法衣、白い長手袋に白いブーツ…
ジメジメとした湿地帯に似合わぬ清楚、かつ官能的な姿をした彼女だが、
仕事場である魔導院からの依頼で、転送の魔法を用いてやって来たのである。



何人もの犠牲者を出した湿地帯だが、その中には魔導院の人間も含まれていた。
ある者は薬の材料に必要な道具を取りに行ったまま戻ってこなくなり、ある者は魔物達に無謀にも腕試しを挑んで無残にも返り討ちにあった。
同胞の犠牲はジュノンにとっても心苦しく、そんな折、魔導院から湿地帯の調査依頼が来たのである。



「さて、まずはここの魔物達の力を調べなくては」



彼女の目的は、湿地帯に住む魔物の正しい力量を調査すること。
調査データを元に魔物討伐隊を組織し、これ以上の犠牲者を出さないようにするのが魔導院の狙いなのである。
これには魔導院の力を誇示するという目的もあるのだが、どの道魔物の討伐隊を組織することに賛成だった彼女は喜んで依頼を引き受けた。



そう言うと、ジュノンは持参した魔導書を開き、両手を掲げ、瞳を閉じて集中する。
そして、周囲の生物たちの力を探る呪文を唱え始めた。



(暫く隙を晒すことになるけれど…防護呪文があるから、なんとかなりそうね)



ジュノンの身体は薄い魔法のベールに覆われており、自身より力の低いものからの攻撃はシャットアウトできるようになっている。
降り注ぐ大量の雨も、彼女のベールにより身体を濡らす前にかき消されていた。



「…どうやら、私の戦闘力に敵う魔物はいないみたいね。
 私と同クラスの魔導師は数が少ないけれど、この程度なら少し下位の魔導師たちでもうまく対処できそうだわ」



そう言うと、目的を果たしたジュノンは探知の魔法を解いた。
後は戻り、報告をして討伐隊組織の手伝いをするだけだ。



ほっと息をつき、安堵するジュノン。



だがその『隙』を、魔物たちは待ち望んていた。


529 : ジュノンの受難2 :2015/08/24(月) 23:33:43 ???
「うぐっ!?」



突然、ジュノン両手首と両足首に痛みが走る。



「あぐぅあ!?」



更に、後方に手足を無理やり引っ張られるような痛みが走る。
痛みのあまり魔導書を取り落としてしまうが、ジュノンはそれでも状況を確かめるため、首を思い切り後ろへ向ける。



「こ、いつら……スター・ボーイ……!?」



ジュノンの背後には、星形の頭から無数に触手を伸ばした魔物が2体居た。
それぞれがその触手で頭を支えながら、ジュノンの手足を締めあげている。
2体とも動けぬジュノンを大きな単眼で見つめ、ギザギザした歯を覗かせながら彼女を馬鹿にするように笑っていた。



「しまっ、た、こいつらには、強化、能力がっ………!!!」



本来、スター・ボーイはジュノンには到底敵わぬほどの弱小モンスターである。
だが水棲生物であるため湿地帯のお陰で異様に強化され、更に自身の能力でお互いを強化しあっていた。
その結果、高位の魔術師をも凌ぐ力を手にしていたのである。



(犠牲者の中にはかなりの手練の者も居たはず…まさか、こいつらに……!?)



ジュノンがそう考えた瞬間、スター・ボーイ達は自身の触手を大きく振り上げ―



「あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」



ジュノンの身体を、遥か後方へと投げ飛ばした。
ジュノンは為す術無くもんどりを打ちながら宙を舞い、背中から湿地帯に叩きつけられた。



「がはぅあ!?  げほっ、げほっ、げほっ………」



水草は大したクッションにはならず、激しい衝撃が彼女を襲った。
一瞬息のできなくなった彼女は、背中を襲う痛みに悶えながらも咳き込む。
立ち上がることすらままならない彼女に、さらなる受難が襲い掛かる。



「ひっ!? っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」



茂みに潜んでいたヒトデとイソギンチャクの合成モンスター・ヒトデンチャクの吐いた溶解液がジュノンに覆いかぶさった。
鉄が溶けるような音と共に激痛が彼女を襲い、思わず身体を仰け反らせ、喉から絞り出すような悲鳴を上げた。



湿地とスター・ボーイにより強化された溶解液はジュノンの全身を包み、溶かしていく。
ブーツと手袋はボロボロになり、露出した肌はただれ、灼けるような痛みにジュノンは悶え苦しむ。



「はぁ、はぁっ、かはっ………あぁっ…………」



溶解液によりジュノンの体力と魔力は著しく失われ、美しい衣装と成熟した身体は見るも無残な姿に成り果てていた。
体を覆う魔法のベールの光も弱々しくなり、最早魔物相手には役に立ちそうにはない。
それどころか力を失ったベールは雨を防ぐことも出来なかった。降り注ぐ雨が身体を濡らし、ジュノンの体力は更に奪われていく。


530 : ジュノンの受難終 :2015/08/24(月) 23:34:49 ???
そんな絶望の中、何かが這いずり寄るような音がジュノンの耳に届く。



「もう、やめ、て……」



涙を流し、情けない声で命乞いをするジュノン。だがそんなものが魔物たちの耳に通じるはずもなく。



「んぶっ!?」



突然、ジュノンの視界に半透明のフィルターがかかり、同時に顔全体を粘ついた感触が襲う。
湿地帯の弱小モンスター・アメーバがジュノンの顔に覆いかぶさったのだ。



「ん゛、ん゛む゛っ、ん゛っ………!?」



(息が……できない……)



口と鼻が粘膜で覆われ、呼吸を封じられたジュノン。
なんとか引き剥がすために痛む身体に鞭打ち、身体をよじらせ、手で引き剥がそうとするも、
魔力を失ったジュノンはただのか弱い女性でしか無く、低位の魔物に為す術も無く手を滑らせるだけに終わった。



「…………んっ………」



やがて、ジュノンの腕は力を失って地面に落ち、彼女は全く動かなくなった。
弱々しく残っていたベールの光も、完全に掻き消えてしまう。



そして酸素の供給を絶たれたジュノンの身体は、着実に死へと向かっていった。



(私が……どうして、こんな、奴らに……)



薄れ行く意識の中、ジュノンは自分の心までもが砕けて行くのを感じていた。
低位の魔物たちによって踏みにじられる、高位の魔術師としてのプライド。だがそれを取り戻す術は無い。



そして、彼女が意識を失うと同時に、再び彼女の身体は動き出す。


…不随意に。



ピク……ピク……



最初はボロボロの白手袋とブーツに包まれた手足が小刻みに震えだし、



ビクッ、ビクッ、



やがて跳ねるように全身が跳ねるように動き出し、



ビクンッ!!!



最後に身体を大きく仰け反らせ、同時に彼女の股間から黄色い液体が派手に放出された。



それを合図とするかのように、魔物たちの晩餐が始まった。
アメーバはジュノンの顔を溶解液で溶かして吸収し、スター・ボーイは鋭利な歯で手足を食いちぎり、
残った胴体は、ヒトデンチャクの巨大な口の中へと収められた。



こうして、魔導法士ジュノンは死んだ。
だが魔物たちによって跡形もなく食われたことにより、魔導院は彼女の死を確認できず、
ジュノンは墓も作られないまま、人々の記憶から忘れ去られたという。


531 : ハム子の人 :2015/08/24(月) 23:39:53 ???
以上です 相変わらず駄文ですいませんorz
似たようなシチュをハム子でやりたかったのですが、舞台がタルタロスと路地裏しか思い浮かばず…
マンネリになってしまうので、同じく白手袋とブーツがセクシーなジュノンをリョナってみました。

強化された弱小モンスターに高位のモンスターがやられるシチュが好きです
ヒトデンチャクとかフレーバーテキストがそそる奴なら、尚更ですね!


532 : 名無しさん :2015/08/25(火) 03:48:59 ???
お手本のようなジャイアントキリング無惨楽しませていただきました!
高位の魔導師が戦わせてすらもらえず、ただの小娘のように斃れる姿が最高!


533 : 名無しさん :2015/08/30(日) 05:25:13 ???
ダンジョン飯の二巻のヤドカリミミックが面白かったのでそんな感じのヤドカリにエロい格好の盗賊がビリビリされたりハサミ突っ込まれた挙げ句食べられるSSが出来たので投下させてもらいます。
念のため、ダンジョン飯のリョナでは無いです。
それっぽいですが一応オリジナルです。


534 : 名無しさん :2015/08/30(日) 05:27:10 ???

ミミック。擬態の名を冠するこの魔物は厳密には箱等に擬態する魔物達の通称である。
大きく分ければ2種に分けられ、箱自体に魔法を掛けその物が魔物となったものと小鬼やスライム等が巣や殻として住み着いたり着込んだ物とがある。
どちらも多種多用だが厳密にはミミックと呼ばれる魔物は前者が正しいとされる。
とは言え、冒険者にとっては襲ってくる魔物には変わり無いし、どうでもいいことだが。
ついでに言えば魔法生物で無い後者の方が冒険者の被害も多いようだ。
この話は後者の、ある長生きのミミックとその犠牲者の物語である。


ある悪の魔導師が作り上げた地下大迷宮。
いかな目的で作られたかは魔導師がとうの昔に没した為不明だが途方もなく巨大で魔界から直接召喚された魔物や独自の生態系を持つ動植物群、そしてマジックアイテムや金銀財宝...それらを求め連日冒険者達が足を運ぶ。
そして魔物達も冒険者を喰らうべく待ち構えているのだ。

地下迷宮深層、沢山ある足を忙しなく動かし落ち着きの無い様子で何かをさかしてる一匹の巨大なカニの、いやヤドカリの魔物。
只のヤドカリと侮るなかれ、齢100年を生きた彼の全長は4メートル半ば程。
人間一人余裕で掴めそうな大きさのハサミと、黒ずみ所々に凶悪な棘が生えた分厚く立派な甲殻。
見るからに強力で本来低級種族でありながら単純な戦力ならこの階層よりも更に下に生息する高位の悪魔やドラゴンにも匹敵する魔物である。彼自身この辺のヌシと言う自覚もあり、自分よりも大きい人食い鬼や一つ目巨人が避けて通る事からも明らかだ。
ついでに100年生きてるだけあって甲殻類の割にはかなり頭も良い。

さて、彼は強大とは言えヤドカリである。前の『ヤド』が小さくなったため引っ越しをしたいのだが中々良い物件が見つからなかった。
だが彼の飛び出した眼がお目当てのヤドを見つけた!この大きい身体がすっぽり入る立派な大きさで、蓋まで付いてしかも頑丈な一番良いあれだ!しかも食べられないが綺麗なキラキラが入ってる事も多い!
だが待て、良く見たらヤドの向こう側からキラキラが大好きな『小さめ2本足』が歩いてくるじゃないか。
あいつらは中身目当てでヤド自体には興味が無い。乱暴に扱って蓋をもいだりキラキラを取った後は粉々に壊したりするのもいる。
ヤドによっては『ドッカン』するのもあるからあいつらをその前にやっつけないと!
彼は急いで、しかし気付かれないように2本足...人間の冒険者達に向かって駆け出した。

「おお、すっげえ宝箱!」

騎士、戦士、魔法使い、盗賊の四人パーティが大部屋の宝箱を発見して警戒しながらも駆け寄る。
この迷宮を一番に踏破するのでは、と呼び声も高い一流の冒険者パーティである。
リーダーの全身鎧の騎士、皮鎧におお斧の戦士、地味なローブの魔法使い。ここまでは全員それなりの見た目と歳の青年だ。目を引くのは紅一点でもある盗賊の少女。
絹の様に美しい銀の長髪を左右に纏め腰まで伸ばしたロングツインテールの髪型。
活発さと妖艶さを同居させた褐色の肌と無駄な脂肪の無い細いながらも引き締まった、しかし女性的な部分は十分肉が付いた魅力的な身体。その誘惑的な身体を殆ど隠さない踊り子の様な衣装。胸は首飾りから交差した薄布だけで隠れ乳首を少し浮かばせている。
股間は紐パンツとシースルーの腰布。
三人と比べれば場違いと言って良い華やかで扇情的な衣装だがその身のこなしは彼女が商売女の類いでは無い事を物語る。
彼女の名はセティア。このパーティに加わるに辺り様々なドラマがあるのだがこの話では無関係なので割愛する。
セティアは素早く宝箱に近づくとシーフツールをとりだしはやる気持ちを抑えながら箱を慎重に調べ...罠の存在に気づき、解除にかかる。
危険な電撃の罠だ。食らえば良くて身体が痺れて麻痺、最悪感電死してしまう。仲間と自分の為にも確実に解除せねば...。

「...!?セティア!危ない!


535 : 名無しさん :2015/08/30(日) 05:32:00 ???

「え?」

仲間の声に鍵穴から顔を上げた彼女の目に宝箱の両脇を掴む2本の黒いハサミが映る。
いつの間にか宝箱の後ろに現れた巨大な甲殻類の魔物に対し彼女が咄嗟に飛びずさろうもするが、それよりも魔物...地下11階のボスが箱を開ける方が早かった。
装置が作動し、封じ込められていた雷の魔法が前方のセティア目掛けて放たれた。

「...ま、まって!!ひぎぃぃゃがぁぁぁぁっっっ!!!?」

強烈な電撃に美少女盗賊は無様にのたうち回る。全身を襲う激痛に身体が勝手に痙攣し、その度にぷくりと乳首が浮いてしまった豊乳が揺れ動く。

「あぎぃあがぁぁぁっ...あはぁぁぁっ...」

電撃と苦悶のダンスが終わるとがくり、と力無く膝から崩れ落ちるとそのまま股間を強調する仰向けの姿勢で倒れ、下着越しにぷしゃあっ、と音を立て失禁した。
ずしゃり、と魔物がセティアに一歩近づく。
仲間の危機に騎士が盾を 、戦士が愛用の斧でもって突撃し、魔法使いが呪文を詠唱する。

「うぐあっ...み、みんなっ...」

闇に染まりゆく視界に黒い甲殻の怪物に勇敢に突撃する仲間の姿が映り...そのままセティアは気を失った。
間違いなく幸運だったろう。
彼女のパーティはこの後何ら有効打を与える事無く全員一撃の元葬られる無惨な姿を見ずに済んだのだから。

「あ、あっぐぅ...いぎぃぃぃぃっ...み、みんなは...?」

全身を襲った痺れと激痛から意識を取り戻し、顔を上げた彼女の目に信じられない物が飛び込む。
真っ赤に染まった床。その上に散らばった赤黒い何か。見覚えのある誰かのの脚。ボロ布に包まれたぐずぐずの肉塊。
そして密かに恋い焦がれていたリーダーの胴鎧部分...中身入りで他の部分は部屋の隅に散らかったもの。

「あ、あぁぁぁぁっ!?い、いやぁぁぁぁぁっ!!!?」

起き抜けに見せつけられたあまりにも残酷な光景に恐怖と絶望の悲鳴をあげるセティア。
再び失禁してしまうが、今度は恐怖によるものだ。
仲間が殺された今次は自分だ...!
小水をちょろちょろと流しがたがたと震える盗賊だが一向に死は訪れない。と言うよりあの魔物の姿が無い。あるのはあの豪華な宝箱と仲間の細切れ肉だけ。


536 : 名無しさん :2015/08/30(日) 05:33:57 ???

「ど、どこに行ったの...?」

濃厚な血と死臭のする中セティアはよろつきながらも立ちあがる。
せめて自分だけでも脱出しなければ。
体力はまだ回復してないが一人なら何とか地上まで行ける筈。
そう思いながら宝箱の前を通ろうとした途端、腹に激痛と、押し潰されそうな圧迫感が襲った。

「げはぁっ!!?」

箱の隙間からあの魔物のハサミがセティアの細い腰を掴み、潰れない程度に締め付けていたのだ。

なんだ!折角撒き餌と生の良い餌を用意したのに何もかかってないじゃないか!しかも生き餌は逃げようとしてるし!もういいや、今日のご飯はこれにしよう。もって帰って食べよう。血や体液が新品のヤドに付いたら嫌だから...

「おぶえっ!うぶえあっ!!」

内蔵を圧迫され激しい嘔吐感から口を両手で抑え胃液が指の隙間から溢れ落ちる。もし吐瀉物が宝箱にかかっていたら激怒した魔物に引き裂かれた所だ。
必要最低限の薄布の装束を汗と涙、吐瀉物と尿で濡らした無様なセティアの股間に魔物の右のハサミが宛がわれた。
いったい何を...セティアが疑問に思った瞬間、彼女の半透明の腰布とその奥のパンツごと、膣に挟みが捩じ込まれたのだ。

「おぐぎゃっがががががあぁぁぁぁっ!!?」

先端は彼女の腕ほど、根本は胴ほどもあるハサミを挿入され、凄まじい激痛に獣の様な悲鳴をあげるセティア。
勢い良く突入したハサミはざらざらしてる上に丁度返しの様に生えた棘で膣壁をがりがりと抉り、子宮口をこじ開け、子宮の奥まで到達した所で止まった。
ハサミが腹の皮越しに乳房の間まで届く異常な苦痛に白目を向き、激しく痙攣しながら失禁するしかないセティア。
なぜこんなことをわざわざしたのか。
答えは単純で彼女の穴にハサミをはめることで挟むより楽に巣まで箱を汚さずに持ち帰る事ができるからである。

さあ、帰ろう。ご飯は貧相だけどこのヤドは大当たりだ。自分が後二人は入るしとても頑丈。キラキラも沢山!

ウキウキ気分のミミックは箱から出したハサミにセティアをぶら下げたまま帰路へと着く。
尿を垂れ流し絶叫するセティアに構わず。

「こんなのいやぁぁぁっ!だれかぁっ助けてぇぇぇっ!!リーダァァァッ!」

セティアの助けを求める声は迷宮に消えていく。いや、この声を鬱陶しがった魔物がハサミを開いた。セティアの腹を破かない程度に、しかし中から押し広げる。

「!!!??げぐがぎゃがががががっ!!!??」

奇妙な絶叫をあげながら滅茶苦茶に手足を振り回し壊れたスプリンクラーの様に失禁して悶絶するセティア。
...巣に着く頃にはセティアは発狂し廃人となりはてていた。

「へひゅえええっ、えぎゅっ、えぎゅっ、ふへぇぇぇっ...!」


光の消えた目で泡を吹きながら泣きながら半笑いを浮かべる美少女に天才的な盗賊の面影は最早窺い知れない。
そして魔物は『調理』を開始する。食べやすくする為、膣にハサミを嵌めたまま床にセティアを叩きつけ始めたのだ。

「げひゅっ!?あぎゅう!!いぎゃあっ!!!」

肩の間接が外れ、腕が折れ、膝が逆を向いても彼女の反応が無くなるまで叩きつけは終わらない。その時が食べ頃なのだ。

完全に白目を向き褐色のスレンダーボディと大振りの胸を小刻みに震わせる哀れな盗賊少女。まだかろうじて息はあるが、全身の骨を砕かれた彼女はもう助からない。
ハサミがゆっくりと口まで運ばれる。

いただきます。

ミミックの溜め込んだ小国位なら起こせる程の財宝に囲まれ、生きながら彼に食われ、果てた。

ごちそうさまでした。やっぱりあんまり美味しくないな、これ。

今日も一流の冒険者パーティが深層で消息を絶った。迷宮の踏破を期待されていたが良くあることとして次の日から人々の話題から消えてなくなった。


537 : 名無しさん :2015/08/30(日) 05:35:30 ???
以上です。


538 : 名無しさん :2015/09/04(金) 06:20:21 ???
ウィザードリィやってた時の妄想を思い出しました
面白エロかった


539 : 名無しさん :2015/09/05(土) 11:21:51 pQG89lts
新作期待age


540 : 名無しさん :2015/09/05(土) 11:42:35 ???
>>538
作者です。見ていただきありがとうございます。
私も書いてる時wiz辺りの妄想を思い出しておりましたw


541 : 名無しさん :2015/09/11(金) 22:33:38 ???
最近書き込みも無いね...


542 : 名無しさん :2015/09/12(土) 08:26:12 ???
なにか希望のシチュとかありますか?


543 : 名無しさん :2015/09/12(土) 09:04:49 ???
四肢の間接を外すか手足をへし折って身動きがとれなくするみたいなのが見たいですね


544 : 名無しさん :2015/09/12(土) 13:05:21 ???
>>543
了解です
受けキャラも決めたので早速書き出してみます


545 : 名無しさん :2015/09/12(土) 13:17:02 ???
>>544
おお、ありがとうございます。楽しみに待っております。


546 : 名無しさん :2015/09/12(土) 21:08:24 ???
一時期を知る人にとっちゃ十分にぎわってるんだよなぁ


547 : 名無しさん :2015/09/12(土) 21:25:27 ???
今はシチュリクスレとか絵の方に人が流れてる感じかな
SS書きさんが戻ってきてくれるといいのだけど


548 : 名無しさん :2015/09/12(土) 22:02:16 ???
日が空いてるとは言え一人だけ連続で投下するのも気まずいし...


549 : 名無しさん :2015/09/13(日) 15:00:54 ???
ノエルの人です

景気づけに近々新作投下します
四肢破壊のD会ものです
早ければ今日の夜にでも投下できそうです
ターゲットはお楽しみに


550 : 名無しさん :2015/09/13(日) 16:10:30 ???
おお久々


551 : 名無しさん :2015/09/13(日) 21:02:49 pQG89lts
今夜0時ごろ投下いたしますので、お知らせいたします。

victim
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552 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:00:05 ???
ニトロプラスの格ゲー
鬼哭街の瑞麗(ルイリー)の四肢を破壊してみた





「ここ、どこ……?」


松葉を思わせる緑色の拳法着に黒い胸甲を着けた少女が、その空間の中央に立って辺りを見回していた。
出入口はない完全な密室。
天井には一定間隔で監視カメラが着けられている。
カメラは自動で首が動き、少女の姿を常に捉えている。
彼女の姿はあらゆる角度から撮影されていた。
年頃の女性であれば、物言わぬカメラの視線に少なからぬ不快感を露わにするだろう……だが、今居る彼女はまだ年端もいかない子どもだった。
薄水色の髪を、いかにも子供らしいお団子頭のツインテールで結っている。
履いているブーツはごつごつとした黒いものであったが、下半身には子供用の無地ショーツを一枚穿いているだけだ。
袖がしなやかに垂れた大きい拳法着の裾がわずかに尻周りを隠しているだけである。
白く滑らかな脚は女性的な肉の質感とはまだ程遠く、生育途中の若枝のように細くしんなりと伸びている。


少女の名は瑞麗(ルイリー)。
瑞麗は黄水晶の大きな瞳を泳がせた。


「あにさま……どこですか……?」


彼女にとってかけがえのない存在である兄を呼ぶが、その声は灰色の壁に吸い込まれて消えた。
彼女ほどの幼さであれば泣き出してしまっても不思議ではない。
しかし瑞麗は、この異様な状況に追い込まれても取り乱すことはない。
瞳に不安の色が浮かんではいるが、あくまで平常心を保ったままでいる。
彼女の身体に埋め込まれるようにして身につけた中華拳法のおかげだろう。


553 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:01:07 ???





その小さな肢体を、画面ごしに食い入るように見ている男がいた。
その男は、VIP会員の証である黒いチケットを握りしめながら動機を高鳴らせていた。

外見の年齢が低ければ低いほど、発生する料金も高く着く傾向にある料金システム。
男は特級クラスである瑞麗を指名し(これだけで高級腕時計一つが優に買えるほどの金が動いている)さらに様々なオプション料金を付けていた。


腹パンチ+四肢破壊+殺害
オーバーキルルームでの事後観察+衣服持ち帰り(下着込み)


昔、男は此処でレイファンという少女が目の前で強殺されたのを見た。
知人の紹介でこの会に案内されたのだ。
その日から、男はカッと視野が急に開けたような気分になった。
今までの自分の人生の中で足りなかったものが見つかったような気がした

男はその後もクーラ・ダイアモンドという少女の陵辱屠殺劇にも参加し、VIP会員になった。
VIP会員は無期限有効のパスとカタログが渡される。
会員になればこの狂楽の宴を指定の時間で開くことができるようになり、闇サイトにて公開されているカタログから自分の気に入った少女を指名することができる。
そのカタログを見ながら、男は自分の欲望が疼きに疼いてくるのをこらえていた。
これがいいーーと思った少女は何人かいた。
しかし、彼女たちにはどれも、見ただけで諦めが付いてしまうような莫大な金額がつけられていた。
当然といえば当然であった。
人身売買も同然の行為をしているのだから。

しかし、そんな少女たちも、次見たときにはカタログから抹消されていた。
誰かが指名したのだろう。
誰かが買って楽しめば、もう二度とその少女がカタログに掲載されることはない。
理由は単純だーーどんな存在も生命は一つしかないのである。

しかし、そのカタログの中でも、彼が最も欲していた少女がいた。
ガイノイドである彼女は、男が初めて眼にしたときの幼い身体を保ったままーー特級クラスとして登録され続けていた。
まるで男を待ち続けていたかのように……。
戦闘中の凛々しい顔で太極拳のポーズを取った写真と、いかにも純粋な少女らしい輝きを眼に宿した写真。
恐らくはその値段ゆえに、今まであらゆる男が手に入れようと欲して、ついに叶うことができなかったのであろう少女。


瑞麗ーー。


男は彼女のために全てを犠牲にすることを誓ったーー。





男はまさに血のにじむような思いで金を貯めた。
少女を手に入れるための障害となるものは一切手に着けなかった
。酒も遊びも恋愛も、男にとっては金を食う愚物でしかなかった。
現在の職では到底手に入れられないことに気づいて転職もした
。株に走ったこともあったが、損失したときのあまりの怒りに自分が抑えられないことを悟り、徹底的に貯蓄していった。


ーーそして男は、実に十年ぶりにこのD会へと足を踏み入れたのである。


それでも男はオーバーキルルームでのオプションを妥協せざるを得なかった。
本当は殺害後、オーバーキルルームであの白い足を隅々まで舐め尽くして、男のモノなどまともに受け止めきれないであろう蜜壺に怒張を突き立てて我が物にし、永遠の眠りについた少女の襞の感覚を味わい尽くしたかった。
しかしそれを味わおうと思えば、定年後もずっと常に働き続けても手に入れられるかどうかの金額が必要になる。
今回貯めた金額で楽しめるのは、あくまでその身体を見るだけーー触ることは一切許されない。
男は涙を呑むような思いで諦めるしかなかった。
しかし、遺品を全て持ち帰ることはできるのだ。
それがあれば、陰嚢が枯れて不能になるまで永久に楽しめる……男はそれで自分を無理やり納得させた。


「はぁ……はー……はー……ルイリーちゃん……ずっと待っていてくれたんだね……ルイリーたん……いま殺してあげるからね……ハァハァハァハァハァ」


十年間、禁欲的に社会奉仕して金を稼ぎあかした男は、もはや己の性欲をいささかも隠すことなく、欲情していた。
男は瑞麗の背後を写すカメラアングルに画面を切り替えてズームアップすると、足先からゆっくりとなで上げるように画面を動かしてその姿形を堪能する。
カタログには背後からの写真が一枚もなかった。
男は瑞麗の膝の裏に走る薄肌の皺や、わずかに首を動かすだけでふるふると揺れるツインテールや、髪をまとめあげてくっきりと現れているうなじの部分に惹きつけられていた。


この少女が今から目の前でーー。
十年の間に進化を遂げたD会の設備。
男の胸に、長らく忘れていた興奮が蘇った……。


554 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:03:12 ???







ーーーーヴォォオオォオンンンンンンン………ーーー。



耳にするだけでその質量を連想させる鈍い転送音が瑞麗の居る密室に轟いた。


「っ!」


すぐさま振り返ると、反射的に片足を上げて構えた。
恐怖で気を張っていたせいか反応がとても素早い。
やや沈黙があって、「それ」は足元から現れたーー。


瑞麗は驚いてはっと息を呑み、大きな目をさらに大きく見開く。
幼いせいか感情表現が豊かだ。
瑞麗のすぐ目の前に、何もない空間が縦に裂けるとーーズゥン、と音を立てて朱色の肉塊が地面に降り立った。
瑞麗が胴体だと思ったものーーそれは、脚であった。


ズシン、ズシィン、ドシィン……。


一歩踏み出すたびに、身体を形成する肉の塊が窮屈そうにひしめき合う。
鋼鉄の肉体が床を踏みしめるたびに、その足音が少女を威圧する。


「…………ルイリ、こんなのみたことない…………っ」


言葉を失っていた瑞麗が口を開く。
その声は、現れた異形の怪物に怯えて、微かに声が震えていた。


現れた怪物は、鋼鉄のように固く引き締まった朱色の肉が全身を覆い尽くした、人型の裸体であった。
身長は小柄な瑞麗の二倍はあるかと思われるほどの巨体である。
浮浪者のようなボサボサの髪と脇からはみ出した毛、そして剛毛と呼べるほどの陰毛が生えている。
ちょうど瑞麗の顔の高さに怪物の男性器があり、勃起を始めているそれは瑞麗の顔へと真っ直ぐに突きつけられていた。
ナイフで威嚇しているかのように男は腰を微かに突き出すと、唸りながら小さな肢体を眼に入れた。


しかし瑞麗は、銃口を向けられているかのようなその肉棒にもたじろがなかった。
拳法で精神を鍛えられた賜物と言えるが、単にまだ幼すぎて羞恥心が芽生えていないだけであるとも言える。
あるいは、ガイノイドである彼女には性に対する嫌悪感や羞恥心を剥奪されているのか……。
下半身に下着以外何も穿いていない彼女は、性的なものに対する興味はほとんど無いのだった。


しかし、その映像を見ている男は、羞恥心を些かも顔に出さない瑞麗に、むしろ性的な興奮を覚えていた。
彼女は肉棒を見たことがないのだ……仮にあったとしても、それが何を意味するのか理解できない。
その鉄砲のような肉棒に向かって凛々しい表情を浮かべて立ち向かおうとする瑞麗……
それに勝てる、とでも信じているかのように。


グルルルル……グルルルゥ……。


怪物は巨体の口から獣の呻き声を出す。
異様なまでに姿勢の良い怪物は両手足を微動だにさせずに直立不動を維持していたが、その男根は明らかに性的な昂りを示している。

瑞麗はいっそう、両目に闘争心を宿らせる。
両手の指をピンと伸ばして、その細腕で強力な掌底を繰り出そうとしている。
しかしそれは、異形と対峙している恐怖に由来する闘争心にすぎない。
彼女は明らかに恐怖で緊張している……
男が見ているディスプレイの画面端には、殺害オプションを付けたときだけ、リアルタイムで脈拍数が表示されるのだ。
瑞麗はガイノイドであったが、擬似的な循環器系を搭載されている。
RUILIと表示された文字の隣には、ハートマークと数字が動いている。
初めは水色で表示されていた脈拍が、緊張で高まってくるにつれて色が変わっていき、今は黄色に変わっている。
脈拍が高くなっているのだ。
幼いために平時の心拍数も高いのだが、今の彼女の心臓は健気に血を供給させているのが分かる。

ごくり、と男は唾を飲んだ。
画面に移る瑞麗と怪物。
二人は対峙したまま動きを見せない。
しかしーー。


瑞麗の方は、僅かに内股を擦らせるような動作をした。
実は彼女は、こんな状況であるにも関わらず尿意を覚えていたのである。
生死の瀬戸際とも言えそうな重大場面であるにも関わらず、瑞麗はおしっこに行きたくなっていたのだ。


「ぅ……」


怪物が肉棒を勃起させて先端から透明な汁が滲み出している……それを見て思い出したかのようにトイレに行きたくなったらしい。
愛玩人形ではあるが、生体機能のあらゆる部分が再現されている彼女は、そういったプレイが出来るように排泄行為をすることもできるのであった。
しかし、密室に閉じ込められているため、我慢するしかない。
瑞麗はキュッと我慢しながら、怪物から一瞬たりとも目を離さない。


555 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:04:23 ???
『クスクスクス……』


灰色の部屋。そして映像を見ている男の個室に、この会の主催者である女の声が響いた。


『おしっこに行きたいのなら、部屋の隅っこでしてしまいなさいな』


トイレに行きたいことを言い当てられた瑞麗は、ぎくっとした表情を浮かべて片足を上げる構えを解いた。
風のない水面のような顔に朱がさした。
気まずさと恥ずかしさが彼女の中に生まれたのか、両手で裾をつかんでもじもじとしながら、少しうつむきがちになる。


『そうしないと満足に戦えないのでしょう? 大丈夫、用を足している間はこの怪物も襲ったりしないから……まだちっちゃな女の子なんだから、仕方がないもの……ねぇ?』


動こうとしない瑞麗。
聞こえてくる女の声は、明らかに幼い自分を小馬鹿にしているかのような口振りだった。
それに彼女は、性交に関してはさしたる反応を示さないでいたが、排泄行為が恥ずかしいことであるという認識はしっかり持っているようだった。
生身の幼い少年少女と同じである。
性器に対する感覚はあくまで年相応のものだ。


「ルイリはべつにおしっこになんかいきたくない」


その少し強がった声に、画面を見ている男は薄ら笑みを浮かべた。


『ふふっ、分かったわ……でもそんなに小さな貴女がこんな怪物に挑むなんて、いくらなんでも酷すぎるかしらね。少し手加減してあげたほうが良さそうかしら?』
「てかげんなんていらない。ルイリはつよい。だからはやくあにさまのところにかえして」
「良いわよ、勝てたら返してあげる……でも負けたら……あなたはここで壊れてもらいますわ」


先に動いたのは瑞麗のほうだった。
身軽で素早い動きはすぐに巨人の足下へと接近し、裏拳を巨人の膝に食らわせるーー


グォオオオオ………!!


巨人が悲鳴をあげるが、瑞麗は攻撃の手を緩めない。
彼女の背丈では足にしか攻撃できない。
しかし瑞麗は足の構造を熟知していた。どこを打てば強いダメージを与えられるのかよく分かっている。
瑞麗は片足を軸にして腰をくるりと回転させると……。


「臥龍尾(がりょうび)っ!」


鋭い回し蹴りを巨人の脛に放った。
二度悲鳴を上げた巨人は、痛みに喚くように大声を発しながら、両腕を思い切り瑞麗の頭から拳骨を食らわせるように思い切り振り下ろす。
その破壊力で床が割れたが、瑞麗は素早くバク転を決めて回避――両足を着地させると、そのまま流れるように屈みこみーー。


「やあーーーーっ!」


思い切り飛び上がった瑞麗が足を伸ばして、華麗な飛び蹴りを巨人の腹に決めた。
弾丸のように早く飛んだ瑞麗は、巨人の腹にその足を深くめり込ませて、その反動で後ろに飛ぶ。
そのまま宙をくるくると回転しながら床に柔らかく着地した。
両腕を横にピンと伸ばす瑞麗。
確かな手応えを感じて、瑞麗がゆっくりと立ち上がると……。


巨人は、そのゆっくりとした鈍重な動きのまま、背中から床に倒れた。


ズズズゥンン…………!!


途方もなく大きなものが倒れた音。
その衝撃で瑞麗のツインテールが後ろへ流れたが、しっかりと唇を結んだ凛々しい表情のまま、天井の辺りに目を遣った。


556 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:06:07 ???
「これでたおしたの。ルイリをあにさまのいるところにかえして」


瑞麗はその跳び蹴りで、己より遥かに大きな巨体を一撃で仕留めた。
あまりにもあっけない幕切れ……瑞麗は己の勝ちを確信したのか、先ほど聞こえてきた声の主に話しかける。


「やくそくをまもらないひとのこと、ルイリはきらい。ちゃんとやくそくまもって」


瑞麗が口を開いた次の瞬間ーー。


仰向けに倒れていた巨人が突然足を動かして、膝を抱きかかえた体勢で丸まった。
倒し切れていないと瞬時に判断した瑞麗はすぐさま両手両足を構えたが……その時。


ブゥウウゥウッッ!!
「きゃんっ……!」


ガードしようと両手を十字に固めた瑞麗であったが、それは意味のないことだった。
瑞麗に向けて放たれたのは、巨人の肛門から吐き出されてきた、うっすらと赤味を帯びたガスである。
瑞麗はそれを吸い込んでしまい……たちまちその効果は現れた。


「ん……ぁ、え……! げほっ、ごほ、ごほぉっ……えほっ、えほっ!」


がくん、と素肌を晒した両足が崩れ落ちて、床に手をついてしまう瑞麗。
片手で口を抑えながら、とても苦しそうに何度も咳き込んでしまう。
まともに呼吸することもままならないほど激しい勢いだ。


「ゲホゲホゴホッ、ぇほっ、ゲホッ……ぅえぇっ……がはっ、カハッ!」


喉が枯れそうなほど激しく咳き込みながらうずくまってしまう。


「ぐっ……くひゃ、い……! ごほごふっ……ぁ……」
『クスっ……この子の屁には催涙効果があるの……』
「はひ、はひっ……はぁ、ぁっ……」
『あなたが本当の人間であれば、今頃涙をボロボロ流して、鼻水も涎も顔にダラダラ流れて、それはそれはみっともない顔になってしまうのだけど……ふぅん……』


瑞麗は、唾液と鼻水で顔をぐしょぐしょにしてしまうのを、しきりに手の甲でぬぐい取っていたが……その目には涙がなかった。


『造り主も残酷ですわねぇ……泣きたい時だってあるでしょうに……例えば、今とかねぇ……』


息を整えるのに必死な瑞麗は、自分の身体が大きな影で包み込まれたことに気づいた。
瑞麗が顔をあげると、そこには先ほどの肉の巨体が、跪いた瑞麗を見下ろしていた。
瑞麗の腕ほどもある股間のものが、斜め上に力強く屹立していた。


巨人はわずかに腰を沈め背中を丸めて、瑞麗の顔に己の顔を近づけた。

「ひっ……!」

瑞麗の頬にポタリと雫が落ちる。
それは巨人の口から滴り落ちる唾液だった。
瑞麗は再び恐怖に身を強ばらせる。己の二倍はあるだろう巨体が目の前まで来てのしかかってこようとしているーー。


「とりゃあ!」


瑞麗は近づけてきた巨人の顔面に、渾身の一撃である掌底を決めた。
不意打ちに巨人は一瞬怯んだが、それは状況を覆す攻撃にはならず……むしろ怒らせてしまった分、状況はさらに悪くなった。
しかし瑞麗は巨人の反応に構わず高く飛び上がると、落下して足を伸ばす。
巨人の顔を踏みつけようとしているのだ。
これだけ幼い少女でありながら、自分より遥かに大きな相手を倒そうと健闘する姿……画面を見ている男は口元を釣り上げた。
男は脈拍数が上がっていくのを画面上で確認しながら、ズボンのチャックを下ろした。


「ルイリーたんの可愛い顔……可愛い怯え顔……凛々しい顔……めちゃくちゃにしてあげるね……ハァハァハァハァハァ」


今にも暴発しそうな男の竿が、ピィンとチャックから伸びて……男はゆっくりとそれを握った。
同時に、巨人も握った。


「あうっ?!」


557 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:07:14 ???
巨人は、先ほどまでの緩慢な動作とはかけ離れた素早い反応で、空中を舞う瑞麗の上体を掴んだ。


ギュウウッ!


「きゃ……ぁっ…が……! は、はな……して……!」


瑞麗は奥歯を食い縛るようにしてその痛みに耐えようとする。
巨人は少し力を込めたり緩めたりを繰り返す。
力を入れると、喉から絞り出すように苦しみの声を上げるーー。


「ぅ、ぅぎ、ギギィ……ぅぐうぅ!」


そして力を緩めると、弱々しく息を吐いて身体を震わせるーー。


「はっ、はぁ……はひ、はぁ……っんギィッ……!!」


ギリギリギリィ……!!


「ゃ、やめ”っ……やめ”っ……た、ず、けっ……!!」


先ほどまでよりもずっと強い握力で握りしめられている瑞麗は、思わず巨人に助けを乞うてしまう。
巨人は瑞麗の言葉を無視して力を緩めない。
代わりに返事をしたのは女の声だ。


『ダメよ。巨人さんを怒らせてしまったのだから、きちんと謝らないとだめでしょう? ほら、謝るときはなんて言うのかしら……?』
「ぁ、ぁぐぅうう……ッ、ぐ、ご……ごっ、め……ぅぎゃあっ!?」


ギュウウウウウウウっっ…………!


『あらあら、謝ることもできないなんて、悪い子ね。悪い子にはお仕置きが必要ね……クスクス』
「ちっ……ぢがぅのっ……ぢがっ……ごっ、ごめにゃっぁああぁあっっ!!」


パキッ、ぺきっ、ポキッ……!


柔らかな骨が折れる音が聞こえたと同時に、瑞麗は口を大きく開けて、首を仰け反らせながら絶叫する。
普段の彼女からは決して耳にできない苦悶の叫びに、男は己のモノを擦りあげ始める。
男のディスプレイに映し出されている脈拍数は黄色からオレンジに変色して点滅している。
瑞麗が何度か叫んだところで、巨人は力を弱めた。
締め付けが弱まった瑞麗は口からよだれを出しながら、今のうちにと言わんばかりに呼吸を整えようと、ひぃひぃと声を漏らしながら酸素を取り込む。


558 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:08:31 ???
しかし巨人は、そんな瑞麗に、握っていないもう片方の手を近づけるとーー。


「えほっ、けほっ……ぅえ」


すっかり反抗心を失った瑞麗の顔に、巨人はデコピンを食らわせた。



ピンっ!
「へぶっ」



デコピンとはいえ、その体格差から言えば、顎からアッパーカットを受けたのと同じぐらいの衝撃。
その衝撃で瑞麗は意識を失ったのか、がくん、と首をうなだれて口から舌を出した。
大きな目はうっすらと瞳を開けているだけでほとんど閉じている。
鼻に思い切り指が当たったのか、だらだらと鼻水と血を流して口の周りをベタベタにしていく。
そして彼女が我慢していたものも、膀胱から尿道を伝わって股間から流れ落ちていくーー。


ショロロロロロ……
ビチャビチャビチャビチャビチャ……。


下半身にショーツ以外何も穿いていないためか、瑞麗の尿は床へとまっすぐ滝のように流れ落ちた。
ほとんど水のように透明な尿である。
尿は瑞麗が居る真下の床に叩きつけられてあちこちに飛沫を飛ばしながら尿だまりを作っていく。
ショーツのクロッチ部分が受け止めた尿は瑞麗の滑らかな内股を静かに伝い落ちて、大きなブーツの中に入り込んでいった。



男はその両足をズームアップする。
つい先ほどまで、瑞麗はこの細くて滑らかな両足を使って全力で戦っていた。
しかし今は、たったデコピン一撃で尿が括約筋が決壊し、己の尿でこの足を台無しにしてしまっている……。

舐めたい。この尿で汚した足の上に自分の舌を滑らせたい。
男は激しく擦りあげながら、側に置かれているティッシュを自分の手元に引き寄せた。



『あらあら、だから言いましたのに……解放して差し上げなさい』



女の指示通り、巨人は瑞麗の上体から手を離す。
瑞麗は足から床に着地して、がくりと膝をつき、自分の尿だまりの上にうつぶせで倒れた。
上半身の骨格が歪んでしまったのか、さほど大きくもない尻を芋虫のように突き出してしまっている。


『意識を失っているから聞こえていないでしょうけど……悪いけど宴はまだ始まってすらいないの。まずは、その小さなお腹を思い切り殴らせてもらうわね』


559 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:09:55 ???

巨人は指で瑞麗のツインテールをつまみ上げると、ゆっくりと目の高さまで持ち上げた。
常人の神経を持つ者なら、もうすでに目を背けたくなるほど痛ましい状態だ。
両手両足が頼りなくぷらぷらと左右に揺れ、瞳をぐるりと半分裏返して白眼になりながら舌を垂らしている……。


『本当に小さな身体ね……この体格差では腹だけでは済まないかしらね……? やりなさい』


巨人は獣の声をあげると、もう片方の手に拳を作りーー。


ドゴォオオッ!!


腹のみならず、肋骨から恥骨までを一度に破壊できるであろう巨大な拳をめり込ませた。


「ぉっ……ごっ……!!」


全身を丸ごと叩き潰しそうなほどの強烈な一撃を叩き込まれた瑞麗は、無理やり意識を覚醒させられてしまう。
ツインテールを掴まれているだけの身体はパンチの衝撃をまともに受け止めてしまい、まるでサンドバッグと化したようにぶらぶら揺れた。
脈拍数が激しい反応を示して、生命維持が困難になりつつあることを音で示している。


「ぃ、ぃだぃ……ぃだ、ぃぃっ……!」


瑞麗は自分の殴られた身体を自分の腕で抱きしめるようにしながら、まるで蓑虫のように小さく身体を丸める。
しかし巨人はさらにもう一撃を……瑞麗の腹に決めた。


メリメリメリィっ……!


「ゥギッ………ぃや”ぁあああっ!! ごほっ、ごほっ、ごほっ、ごぉっ」


内臓に思い切り衝撃を受けた瑞麗は、真っ赤な血を吐いた。
胸を覆っていた黒い甲に亀裂が走る。


『すごい人形だわ。血なんて吐けちゃうのね。じゃあ、もっと吐いてくれる?』
「かふっ、ガハッ、カハァ……ぁ、にさまぁっ……!」


ベキィイイッ!!


もはや腹への攻撃ではなく、胸骨をも完膚なきまでに破壊し尽くしかねない攻撃。


「んぷぴゃアァアっっ!!」


甲高い悲鳴と共に、未発達の四肢を徹底的な暴力で破壊しつくす巨人。
勝利の余地など欠片も与えないワンサイドゲーム。
今この空間で行われているのは断じて決闘などではない。
幼い少女を処刑し、命を奪う狂楽の宴。
瑞麗は悲鳴とすらも言えない叫び声をあげながら、何度も何度も上体を殴られてしまう。
拳法着は血でべっとりと汚れて黒ずんでいく。
もうやめて、ゆるして、と言わんばかりに瑞麗は巨人に向けて手を伸ばして許しを乞うが、いささかも容赦することなく瑞麗を破壊し尽くしていく。


「ぎゃぴぃいぃいっ! ぷびゃあぁああっ! ……ぁはっ………ぉ、ほっ……」


巨人の拳には血が付着していた。
それでも巨人は攻撃を止めない。
前からも横からも、あらゆる角度から滅茶苦茶に瑞麗を殴りつける。


560 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:11:13 ???
心拍数が危険を知らせている。
画面を見ている男は狂ったようにしごきあげる。
十年もの歳月のなかで、ずっと待ち望んでいたものが手に入った悦び。
男はすでに二度射精していたが、まだ萎える兆しを見せない。
それどころかさらに快楽が増していく。
まともな人生を送っていれば、自分にはちょうど彼女ぐらいの子どもがいるはずである。
それほど幼い少女が、身体全部を使って苦しんでいる様。


そして巨人は、とどめと言わんばかりにーー。


ボゴォオオオッ!!!


今までで一番強力な一撃を、瑞麗の身体に叩きつけた。


ブチチッ!


そのあまりの衝撃に、指で摘まんでいたツインテールが千切れてしまい、瑞麗は思い切り後ろに吹き飛ばされて、灰色の壁に背中から激突した!


「ゲハぁッ……!!」


胸甲も同時に破壊されて、バラバラに砕け散った。
壁に叩きつけられたと同時に、瑞麗は口から血を吐く。
その血が瑞麗の首にだらりと滴り落ちたと同時に、叩きつけられた反動で、頭から落下した。


ドシャアッ……。


ぴく、ぴくっ……!
瑞麗は横向けに倒れながら己の限界を訴えるように、小刻みに身体を痙攣させた。
事実、彼女の心拍数はいつしか赤く表示され、次第に弱まっているのが分かった。
彼女の目には血の涙が一筋流れ落ちていた。
吹き飛ばされて頭を強く打った際にできた傷のせいであろう。


「ひぃ、ヒッ……は、ひっ……」


瑞麗は両手をぷるぷると震わせて、血に汚れた拳法着を床に擦り付けながら、地を這うようにして巨人から離れようとした。
巨人が指で摘まんでいたツインテールの髪を離すと、地面に落ちながらハラハラと解けていった。
そしてゆっくりと瑞麗に近づき、その陰が瑞麗を飲み込んでいく。
ほとんど前に進むことなどできない彼女は、簡単に巨人に追いつかれてしまう。


「も……もぅやめ”っ……ぁ!!」


561 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:12:20 ???
首の辺りを掴まれた瑞麗はまたしても持ち上げられてしまう。
瑞麗はほとんど泣きじゃくった声で呻きながら、手足を暴れさせて健気な抵抗をする。
巨人は持ち上げた瑞麗の身体を、天井のカメラの前まで持ち上げた。
男はすぐさま、そのカメラの画面へと切り替える。

カメラのすぐ目の前に瀕死の瑞麗が映し出される。
しっかりと首を指で摘ままれて、男は生殺与奪の権利を奪われた少女の姿を目に焼き付ける。
巨人はもう片方の手の指で瑞麗の左腕を指で摘まむ。
まるで楊枝を手に持っているかのように。
そしてそのままーー。


ギリギリギリキリィ……!


巨人は瑞麗の腕を指で捻るように回し始めた。
肘と肩の関節が捻られた瑞麗は、身体をビンっと強ばらせて……顎が外れたかのように、ガクガクガクッと口を開ける。
その口からはもはや悲鳴をあげることもできない。
しかし己の身体が完膚なきまでに破壊し尽くされるその感覚を味わい――尋常ではないほどの恐怖と絶望を、その目にありありと浮かべた。


ボキボキボキバキ!!


「っっっーーーーーーーーー!!!!」


空気が喉を通り抜けたような、喉笛のような甲高い悲鳴をあげる。
首を摘ままれていて喉を圧迫されているからだろう。
衰弱した今の瑞麗が、生命を脅かされるほどの激痛に耐えきれるはずもないーー彼女はごぼごぼと蟹のように泡を吐いて、白目を剥き痙攣する。
さらに瑞麗の腕は思い切り力を入れられてねじ曲げられ、人間の腕にあるはずがない関節をもう一つ作ってしまうほどズタズタに折られてしまった。


『聞こえているかしら? あと片腕と両足が残っているかけど、耐えられるかしらね?』


ブランコのように破壊された腕をぷらぷらとさせている瑞麗。
ビククンっ、ビククンっ、とカメラに向かって突き出されている右足を巨人が摘まむと、人差し指で膝を押さえて、前方向にスネを動かし……


バキリッ!!


「ギャアアァアアァアアアアァアアアァアアンンンンッッッッ………!!!」


首を摘ままれているために濁った悲鳴しか出せない瑞麗。
子どもの細足はいとも簡単に関節を砕かれ、膝を逆方向に曲げられてしまった。


『ぁははははっ……もうだめ? もう耐えきれない? まだあと二本残っているわよ?』


562 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:13:50 ???
巨人はさらに瑞麗の右腕の手を握ると、彼女の細い指を握って、手首を折ろうと思い切り後ろに反らせた。
瑞麗は首を左右に滅茶苦茶に振るが、もたろんそんな抵抗など効くはずもなくーー。


ベギベキベキッ、ボキボキっ……グニグニッ!


スピーカーが割れんばかりの悲鳴をあげたと同時に折れてしまい、皮膚から骨と腱が破れ出て激しい出血が手首から迸った。
手首が一八〇度回転して、手の甲がその腕と密着してしまう。


「ぁ…………っ………………ぅ…………う…………」


突き抜けるような叫びが止むと、もう喉が枯れて叫ぶこともできないのか、瑞麗はぐったりした表情のまま、かすれた呻き声をあげた。
内出血を起こした全身が鬱血し始めて、もう意識を留めることもできない。
この幼さでありながらまだ生きていたということが驚異的な生命力といえる。
瑞麗は口を開いて、声に鳴らない助けを求める。
その相手は無論、自分の兄であった。
しかしこの灰色の空間は紛れもなく悪夢に過ぎない。
何人もその夢に干渉することはできず……あらゆる少女の命が紅に爆ぜていく華舞台。


巨人は最後の足を掴んで瑞麗を逆さまにひっくり返した。
両手と片足が歪んでしまった状態で逆さまに宙づりになった瑞麗。
ぐったりとした表情のまま、白眼を剥いて何の反応もしない。
血で汚れた拳法技の裾が捲れて、青痣と血で汚れた裸の上半身が露わになった。
丸いお腹がぽっこりと出た寸胴の上体は、少年のものと見分けがつかない幼児体型である。
しかし、いまやそのお腹は度重なる殴打でベコベコに凹んでおり、脂肪の付いていないその身体が凄惨に破壊し尽くされたことが見て取れる。
薄水色の可愛らしいショーツも丸見えになってしまう。
下腹部と尻にぴったりフィットしていたその下着は、尿で濡れてしまって局部がピッタリと丸見えになってしまっていた。


心拍数が次第に弱まっていき、画面端で激しく点滅している。
男はもう何度目が分からない射精の兆しを陰嚢に感じた。
あの可愛らしい子どもがここまで無残な目にあわされてしまう……これはまさに悪夢に他ならない。
世間では無条件で守られるべき幼き少女が、この部屋では猟奇的な性欲を満たすためだけの餌となってしまう。


「ルイリーたん……もう死んじゃうのかなぁ……ルイリーたんが死んじゃうところ、よぅく見せてね……ふひ、ヒヒヒヒヒッ!」


男が両足を広げて椅子にもたれながら激しく擦りあげるとーー画面に居る巨人は、とどめの一撃を喰らわせた。


ベキベキベキベキベキベキッ!!


巨人は掴んだ片足を握力だけで砕き尽くした。


563 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:15:12 ???
「っ……く……、ぅごっ……ぉ、ぁ……!」


瑞麗は逆さまになった状態で、まるで絶頂を迎えてしまったかのように上体を仰け反らせた。
つん、と尖った乳首を突き出すように反り返らせると、その痙攣で残りの折れかけた肋骨を自ら砕く音を立てた。


そして巨人は……仕事を終えて瑞麗の足を手から離した。
瑞麗は頭から思い切り床に落ちる。



グチャリッ


水気の多い実が潰れたような音を立てて、瑞麗はうつ伏せに倒れた。
どくどくと床に広がっていくのは、彼女の血であった。
しかし首の後ろからは何か電線のようなものが弾け飛んでおり、彼女が作られしものであることを教えていた。

男は馬が跳ねるような肉棒ののうねりを手で握りしめて射精した。
男は心拍数の表示を見る。
真っ赤から真っ白の表示になり、点滅しなくなったまま死を意味する数字が映し出されていた。


この、うつ伏せになったまま微動だにしない少女が、もはや息など無いことぐらい、誰が見ても明らかなことだった。


瑞麗という幼き少女の命に捧ぐ精子を、男は盛大に手のひらにぶちまけたーー。













オーバーキルルーム。
それは宴を終えた少女たちが運び込まれ、今宵の賓客にその肢体をご照覧いただく場所――。
この部屋へ入ることができるのもVIP会員のみであり、その内容もオプションで自由に選択することができる……。
男は鳴り止まない鼓動を胸の奥に秘めながら、手渡された鍵をゆっくりと鍵穴に差し込む。
錠が落ちた鋭い音がして、男はゆっくり息を吸い込みながら、扉を開いた。
重い扉が軋む音を立てながら開かれ――真っ暗な内部に斜めに光が差し込む。


その部屋の中央に……彼女は横たわっていた。


二羽のカラスが少女の周囲を徘徊しており、男が近づくと羽を広げて鳴きながら離れた。
男の足元に居たのは……あの美しい松葉色の拳法着を嘴で啄ばまれた、紛れも無い瑞麗の姿であった。
しかしその四肢は先ほどの暴虐で無惨に破壊しつくされて歪んでおり、趣味の悪い無機的なオブジェのように見えた。

布一枚隠されることなくむき出しにされていた瑞麗の両足。
男の目はそこを凝視する。
カラスに啄ばまれていたのか、薄水色のショーツが太股の辺りまで摺り下ろされている。
膝関節を破壊された右足は、仰向けで倒れているにもかかわらず、うつ伏せから膝を曲げたような状態になっている。
普通動く膝関節とは反対方向に足を折り曲げられているのだ。折れた骨が瑞麗のふくらはぎの辺りに突き刺さって凸部を作り、そこから鬱血を起こしている。
そして巨人に握りつぶされた左足は、ぴんと伸びきった状態のまま暗紫色に変色しきっていた。
膝がわずかに内股になっているのが、どこか儚さを感じさせた。


564 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:16:22 ???
「……ハァ、ハァ、ハァ……」


瑞麗の身体から香ってくる血の匂いが、男を再び獣欲へと駆り立てていく。
男は口から唾液が溢れてくるのをこらえることができなかった。
血肉に餓えた狼のように飢えを感じ、喉が渇いた。
目の前で打ち捨てられている少女を、隅々まで食らい尽くしたい。
飢えと乾きを満たす血と肉は目の前に……鼻先に置かれているのだ。


――しかし、許されているのは見ることだけである。
この肢体に触れることは決して許されない。
柔らかそうな子どもの身体が、すぐ手を届くところにあるというのに……。


男は――愚かな決断をした。


このオーバーキルルームも、先ほど瑞麗が居たのと同じように、灰色の壁があるばかりで何も無い。
カメラが取り付けられている気配も無い。
誰にも邪魔されずに少女を堪能することができるように配慮されているからである。
つまり、誰も見ていない。



「……ふ、フフフフッ……!」



十年もかけて膨大な金を溜めたのだ。
それだけの苦労をして男はこの少女を買い、この夜を買った。
十年間、毎日ずっと、我慢に我慢を重ねてきたのだ。
それなのに、なぜ待ちに待ったこの日にまで我慢をする必要があるというのか。


「フヒヒヒヒヒッ……ヒヒッ……」


男は少女の側で膝をつくと、ぐったりとした表情のままピクリとも動かない瑞麗の顔と、自分の顔を少しずつ近づけていく。
血で濡れた唇はわずかに開かれており、その口の奥から、乳歯が顔を覗かせている。
男の鼻息で、瑞麗の前髪が左右に振れる。


「ルイリーちゃん……初めまして、だねぇ……僕、君のためにずぅっと頑張ってきたんだぁ……ハハハッ……」


男の唾液が口から零れると、瑞麗の口の中へポタポタと滴り落ちていった。


「ルイリーたんごめんね……こんなに苦しませてしまってごめんねぇ……あともうちょっとだけ、我慢してねぇ……ふ、ふひひひっ……ひっ……!」


男は舌を出すと、瑞麗のその無防備な口の中へと差し入れた。


565 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:18:19 ???

ジュルジュルルルッ、ジュルルッ、ジュルゥっ


「うめぇええぇ……ルイリーちゃんの血の味、うめぇええぇええ……!!」


男は狂ったように瑞麗の口内を嘗め回すと、さらに頬や鼻の周りや額をペロペロと嘗め尽くす。
少女の顔面を食い千切る狼のように、上から覆いかぶさるような体勢で啜りつくす。
彼女の顔についた血を全て舐めつくして、嘗め尽くして、たっぷりと唾液を擦り付けて――

男が息を吸い込んだ、その時。




――――「やくそくをまもらないひとのこと、ルイリはきらい」



男の耳元で、生きているはずのない少女の声が聞こえた。



ハッ、と男が気づいたとき、側にいるカラスがけたたましい鳴き声を上げていた。
誰も見ていない、と男が思っていたこの部屋の中には、二羽のカラスの鋭い目があったのだ。
鳴き声が止むと同時に――扉が軋む音を立てて開く。

男は床を見た。
その床に映し出された、一人の少女の影を目にした。






――――「ちゃんとやくそくまもって……と彼女は言っていたわよ、お客様?」






男の視界が一瞬で紅に染まり、何も見えなくなった。






<終わり>


566 : 名無しさん :2015/09/14(月) 00:22:49 ???
以上になります

これを書き終えてからゲーセン行って瑞麗をプレイしてきました
想像以上に幼い感じがして、なんかすごくいたたまれない気持ちになりました
余談です

ピンと来るリクがあれば、また何か書こうかと思います
楽しんでいただける人が居れば幸いです
今後ともどうぞよろしく


ではノシ


567 : 名無しさん :2015/09/14(月) 03:27:08 ???
ISのシャルロット、千冬、真耶の誰か希望


568 : 名無しさん :2015/09/14(月) 09:47:42 ???
乙でした


569 : 名無しさん :2015/09/14(月) 13:37:00 ???
相変わらず凄い描写力だ…
読んでいて男の逸る心と妙にシンクロした気分になってしまったw
責めパートも痛そうな感じが伝わってきて素晴らしかったです
このおっさんある意味幸せな人生だったんだろうな…

個人的にはD会の餌食になって生還する女の子の話が読みたいですね
全身をズタボロにされつつもギリギリで生還して貞操も無事だった
けれど精神もボロボロで生活を続けなくてはならない…みたいな

自力で逃げ切ったと思ったら、実は痛めつけた女の子のその後の
日常が見たい…というオプションが付けられただけだった的な
キャラもごちうさとかアイマス、ラブライブとか戦闘が絡まない作品の子で


570 : 名無しさん :2015/09/14(月) 23:03:26 ???
お読みいただいた方、ありがとうございます
非戦闘キャラでリョナろうと思うと、どうしても物理的暴力のリョナじゃなくて、なぜか精神的なリョナになってしまうところがありますね
あえて生還させる、というのも面白そうです

こういったアイデアやネタやキャラを拾い集めつつ、また何か書いていこうかと思います


571 : 名無しさん :2015/09/14(月) 23:21:49 ???
ノエルの人が以前アンケートとってたSSってもうお流れになったんですかね?


572 : 名無しさん :2015/09/14(月) 23:37:47 ???
>>571
何個も同時進行で書いてるので、お流れにはしていませんよー
ただ、オチが着かなかったりいい責め方が思いつかなかったりで行き詰まっているのも多い……
これだけはどうしても完成させてほしい!というのがありましたら、書き直してでも何とか頑張ってみようかと思います


573 : 名無しさん :2015/09/14(月) 23:59:13 ???
>>570
敢えて生還させる×日常系作品のリョナ、なら
(今まで基準で)弱めのダメージを重ねていくうちに絶望…とかも面白そう


574 : 名無しさん :2015/09/15(火) 00:33:29 ???
>>572
優先順位は高くなかったかもだけど、翡翠のSS見たいな
養分として利用し尽くしたあとは容赦なくって流れみたいで期待しちゃう。
絵描いてた人もいたし


575 : 名無しさん :2015/09/15(火) 01:25:55 ???
ユズリハのやつをひっそりと待っておきます


576 : 名無しさん :2015/09/15(火) 02:45:42 ???
リクスレで見た西澤桃華ちゃんか金阿弥さんの首吊り、SSに書いてみたいと思ったんだけど需要あるかな?


577 : 名無しさん :2015/09/15(火) 12:59:04 ???
書くべき


578 : 名無しさん :2015/09/15(火) 20:32:16 ???
>>574>>575
完成に向けて頑張ってみますー。


579 : 名無しさん :2015/09/16(水) 05:42:09 ???
非戦闘キャラは過程の中でバトルっていう分かりやすい抵抗が描写し辛い分
尚更精神的な敗北のタイミングが重要な気もするな。一度精神的に思いっきり抵抗させてから折るみたいな
そういう意味で一度本人の中で「逃走に成功した」って思わせるのは非戦闘キャラに出来る唯一にして最大の抵抗っぽくて素敵

何とか耐えて逃げるタイミングをうかがう→隙を突いて逃走成功
→かと思ったら逃走した際の防止装置が作動or逃げた先は誘導されてて戦闘キャラ用のリョナルームだった
→絶望しつつ惨殺される
んでD会の人たちはその一部始終を映像として見てて余興として楽しんでました。みたいな


580 : 名無しさん :2015/09/16(水) 21:43:11 ???
首吊り根強い人気だなw


581 : 名無しさん :2015/09/16(水) 23:44:37 ???
>>580
僕の場合、書きやすいってのが一番ですね。格闘ものとか書けないしw


582 : 名無しさん :2015/09/17(木) 00:02:35 ???
>>576
あーそれは是非見てみたいですね
絵よりSSの方が合いそうな気がする


583 : 名無しさん :2015/09/17(木) 04:50:28 ???
D会って今まで寄生系のシチュあったっけ?
無かったらエイリアンのチェストバスターみたいなシチュ読んでみたいです

>>576
文章のほうが細かい描写とか心象映し出せると思うので需要あるかと!


584 : 名無しさん :2015/09/17(木) 23:13:16 ???
本当の気持ちを打ち明ける勇気が出ない先輩後輩の百合カップルが
二人仲良く寄生されてしまう。

死の恐怖に怯える二人は手を繋いで互いに励まし合いながら生き延びようとするけれど
体内に宿してしまった異形をどうすることもできず
ついに二人の胸を食い破って出てきたチェストバスターが
まるで二人のの本心を代弁するかのようにいやらしく身を絡ませあう……

なんかそんなシチュが思い浮かびました


585 : 名無しさん :2015/09/18(金) 20:14:13 ???
>>582
誰かに書いて欲しいな
お願いします!


586 : 名無しさん :2015/09/20(日) 04:45:50 ???
オリジナルのビキニアーマーのお姉さんが手足ぼきぼきにされてでっかいののビッグマグナムで昇天(物理)するお話ができたので投下させて貰います


587 : 名無しさん :2015/09/20(日) 04:48:55 ???

帝国の大闘技場は今日も血と戦いを求める観客で満員だ。
敵国の戦争捕虜に専門の剣闘士は勿論、世界各地から集めた猛獣や魔物、果ては帝国の誇る人造兵器を戦わせ、殺し合わせる野蛮だが今最も帝国で熱い娯楽なのだ。
そして今日もまた闘技場に現れるのは哀れな犠牲者かはたまた栄光を掴む猛者か。
東側の門が開き一人の奴隷剣闘士が入場してくる。剣闘士らしく鍛えられているがかなりの美女といって良い外見で、まだ成人を迎えたばかりの少女らしさも残した若い女だ。
腰まで届く艶かな金の長髪。
ややキツめの印象を与える碧色の瞳。
男ならむしゃぶりつきたくなるような大きめのバスト。
よく鍛えられた腹筋はくっきり浮かびあがっているが女性的な線は確保している腰のくびれ。
引き締まりながらも脂ののった見事なヒップ。
そう、女の格好は殆ど下着や水着と言って良い姿だった。 鍛え上げた身体を守るのは胸と股間の金属製のブラジャーとパンツだけ。本来は服や布鎧等の軽装の防具の補助として付けるものなのだがこれでは防御効果はあまり期待できず、更に意図的にサイズが少し小さいのを渡された為その鍛えられながらも豊満な身体にはきつかった。
特に 剣闘士が動く度にぷるぷると揺れる見事なバストは装甲が食い込んで歪み今にも溢れ落ちんばかりである。
一応手足は肩当てを含めきちんとした防具で申し訳程度に守られてはいるが、かえって露出度の高い格好を扇情的かつ背徳的に見せていた。
そして武器はごく普通な幅広剣と円形の盾。
だが通常の剣闘士が相手する人間や猛獣程度、彼女の腕前ならこの平凡な武器でも相手にはならない。
この女剣闘士の名はレティーシャ。
元はとある王国の兵士見習いだったが数年前に祖国が帝国に攻め滅ぼされ、捕虜として捕らえられたのだ。
ただの見習い兵士がこんな所に放り込まれたのは実に下らない理由で容姿が一定以上の女性だっただけであり、軍事、政治的価値は一切彼女には無くただ美女をなぶり殺しにする見世物にするためだ。
だが、レティーシャもはいそうですかとだまって殺される訳にはいかない。
憎き敵国の見世物になるのは癪だが必死に身体を、剣の腕を鍛え、今まで勝ち残ってきたのだ。

彼女は今日も観客の好奇の視線と無惨に敗れ果てるのを望む罵声と僅かながらの賞賛を浴びながら、試合と言う名の殺し合いに挑む。
いや、それも今日で終わりか。
捕虜となった際一方的に結ばれた闘技場での契約。通算1000試合出場し、死亡していなければ自由を与える...。
剣闘士が狙っていた、そして唯一の目標。この試合に勝てば、最悪死にさえしなければこの地獄から解放されるのだ...!
レティーシャは囚われ奴隷剣士となってからの数年間、長いようで短かった戦いの日々に別れを告げるべく、開いた門から闘技場へと歩を進めた...。
いつしか焦がれた自由を手にするために...。

「最後だから何が出てきても覚悟は決めてたが...こんなのを出してくるとはね...!」

入場した剣闘士を既に闘技場の中央で待ち受けていたのは巨大な異形の姿だった。
その外見は一言で言えば四つ腕の巨人だ。だが像ほどもある巨躯の皮膚はまるで金属の様な質感を帯びており、胸や首元などは頑丈そうな甲殻で覆われている。一際異様なのは頭部で、透明なガラスカバーの中に脳の様な物や複数の眼球が得体のしれない液体に浸かり浮いているのだ。
これこそ帝国の誇る最新式の生体兵器、フレッシュゴーレムである。
魂なき人造巨人は哀れな犠牲者を確認すると闘技場の歓声をかき消す程の雄叫びを上げた。

「ルグォォォォォォッッッ!!!!」

観客が静まりかえる中、至近距離で恐ろしい叫びを浴びた剣闘士は盾を構え、折れそうになる心を必死に叱咤し耐える。

(落ち着け、こんなデカブツなんだ。小回りは効かない筈。身軽さで勝ってる私が手数で攻めれば勝機はある!)

頭の中で冷静に作戦を立て、呼吸を整え、剣を構え戦闘体制に入る剣闘士。
この手の相手の定石と言えるヒットアンドアウェイ戦法ならばこの巨人も打倒できるかもしれない。
だが剣闘士の勝機は儚くも最初から無かったのだ。
ゴーレムの背中がパカリと蓋を開ける様に開き、中から大きな筒が覗かせたと思うと、何かを空に向かって大量に吐き出した。

「一体何を...!?」

ゴーレムが放ったものは大量の石の礫だった。上空に打ち上げられたそれが剣闘士目掛けて落下してくる。
盾を構え落ちてくる礫に対処するレティーシャだがある事に気付いた。気付いてしまった。
ゴーレムはこの礫を未だに撃ちつづけているのだ。つまり、この後も文字通りの礫の雨が降り注ぐ...盾を構えその場に居なければならなくなるほどに。


588 : 名無しさん :2015/09/20(日) 04:50:12 ???
「あっ、ああっ...!?」

恐ろしい事実にかたかたと震える彼女の予想通りスコールの様な石の雨が降り注ぐ。
バチバチと音をたて、盾に礫が弾かれ、衝撃が腕に伝わる。構えを解く程の衝撃では無く耐える事は出来るものの、この場から素早く動くことはできそうに無いし、礫の直撃を受ける訳にもいかない。
ゴーレムの方は自らの礫の猛打を浴びても意に介さずゆっくりと剣闘士に向かって歩きだした。

「やめろっ、くるなぁっ!!」

左手で盾を構えながら右手で剣を振り回しゴーレムを追い払おうとするレティーシャ。無論へっぴり腰で降られた剣はゴーレム所かその辺のごろつきも倒せそうに無い冴えだ。
最早ここにいるのは長年戦い続けてきた女剣闘士では無く、ただ怯えるだけの小娘だった。
礫がやむ頃には無情にもフレッシュゴーレムの四つ腕によって四肢を掴まれ、レティーシャは捕らえられた。

「ぐうっ!はなせっ、この...!!!」

ゴーレムはレティーシャを観客達にも良く見える様に高々と掲げると、その四本の腕を握りしめた。
防具に包まれた剣闘士の鍛えられながらも優美な手足を。
金属のひしゃげる音、その下の肉と骨が破壊される音。そしてレティーシャの絶叫が響き渡った。

「ぎゃがわぁっ!?ぎひっ...!!ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

四肢を一気に破壊されるという今まで味わった事も無い激痛にレティーシャは白目を向き、泡を吹いて悶絶する。
失禁もしたようでアーマーパンツの隙間から黄金水が漏れ出していた。

「うぐっあっ...へぎぃっ...」

かくん、とレティーシャの首が項垂れ、そのまま意識を失う。
だがゴーレムはそれを許さぬと言わんばかりに自らの膝の上にレティーシャの股間を打ち付けた。
ばきゃっと股間の装甲が粉々に砕かれレティーシャの秘部が露になる。ついでに恥骨も粉砕され、激痛により彼女の意識は強制的に覚醒された。

「あぎひぃぃぃっ!!?」

美しい金の長髪を振り乱し泣き叫ぶ美女に構わずゴーレムは股間の剛直めがけて降り下ろした。
岩の様に硬い肉の柱に等しいそれは秘唇を限界を超えた拡張で裂きながら進み、膣壁をえぐりながら子宮口までたどり着き、レティーシャの鍛えられた腹をぼこりと盛り上らせた。

「ぎっ...!!ひぎゃぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」

かはっ、かはっと切れ切れの息を繰り返し未曾有の激痛に悶絶するレティーシャだが、更にゴーレムは肉棒を奥まで捩じ込んだ。
女剣闘士のスレンダーだった腹は妊婦の様に盛り上がり、先端は乳房の前まで到達してしまった。

「うぎぃぃぃぃぃぃっ!!!ごがぁっ!?」

レティーシャはびくんびくんと激しく痙攣し身悶えしながら悲鳴を上げることしか出来ない。あまりの苦痛に気絶すら許されないのだ。
だが恐ろしい事にこんなのはまだ序の口でしかなかった。
ゴーレムはレティーシャを握りしめると乱暴に上下運動を始めたのだ。

「ぐごあがあっ!?ごぎゃっ!!あがぐげぇっ!!」

どかん、どかんと凄まじい音がレティーシャの腹から響き渡る。
そして一際強く肉柱が突きこまれるとどごんっと音を立て剣闘士の腹が爆発したかの様に更に膨れ上がった。

「ぐぎゅぶえっ!!!」

子宮を一瞬で埋め尽くし腹を丸く大きく膨らませているのはゴーレムの精液だ。
ほぼ意識を失いがくがくと痙攣するレティーシャ。
だがゴーレムの凌辱処刑ショーはまだまだ始まったばかりだった。

翌日、闘技場の地下にレティーシャは打ち捨てられていた。

ひくひくと痙攣しながら豊かな胸を不規則に上下させ、ひゅー、ひゅーと弱々しく呼吸している事から彼女はなんとか生きていた。
だが虫の息には変わり無く、瀕死の彼女を気にかける者は誰もいない。
ゴーレムの凌辱を生き延びたレティーシャは契約通り自由が与えられたのだ。
...闘技場の、帝国の保護も無く、身体を破壊され何もできなくなった状態で。
幸いレティーシャには絶望に浸る程の思考も残されておらず、暴れる様に腰を上下させながら激しく痙攣しながら失禁して尿を撒き散らすのを最期に動かなくなった。
自由を夢見て戦い続けた美しき奴隷剣士の末路は敵兵としての処刑でもなく、見世物として惨たらしく殺されるでもなく、ゴミの様に打ち捨てられて終わった。


589 : 名無しさん :2015/09/20(日) 04:54:44 ???
以上です。
ノエルの人の四肢破壊が良かったので私も巨人で四肢破壊を入れて見ました。


590 : 名無しさん :2015/09/20(日) 21:04:36 ???
>>589
おお、乙でした!

ビキニアーマーといえば、ハム子の人はどうしてるかな……


591 : ハム子の人 :2015/09/23(水) 16:49:39 ???
乙です。ビキニアーマーの露出っぷり、そしてそれを着けた娘がやられてしまうというのはとても良いものですね
意識を失い失禁までし尚も傷めつけられる様子が素晴らしかったです

待っていてくれた方が居らっしゃるとは……というわけでできれば今夜に新作投下します
まだ書き途中なのでどうなるかわかりませんが…あ、勿論キャラはハム子ですw


592 : 名無しさん :2015/09/25(金) 00:54:47 ???
>>590
>>591
ご覧いただきありがとうございます。
ビキニアーマーは良いですよね、格好良くてエロいです。
投下してからもっといじめればよかったなぁと後悔してたり
新作もお待ちしてますよ!


593 : 名無しさん :2015/09/26(土) 17:20:53 ???
皆様の作品に創作意欲をすごく刺激されて
私も書きたくなったのでオリジナル設定のを投下させていただきます。
ちゃんとリョナになってるかちょっと不安ですが…。


594 : 名無しさん :2015/09/26(土) 17:28:55 ???
女は一隻の小型ボートを停止させ、海へと飛び込んだ。

所謂、素潜りというやつで女の装備はウェイト(重り)水中眼鏡、手袋に脚ヒレ、それから獲物を取るための水中ナイフと網…と必要最低限のものだ。
着ているのは潜水に多く利用されるウェットスーツではなく、ビキニタイプの水着だ。
地元のこの海で幼い頃から泳いで育ってきた彼女にとっては、体を締め付けるような感覚のするウェットスーツはむしろ窮屈なもので、しかも浮力が発生するとあれば「余計なお世話」でしかない。

女はまだ若かったが、幼い頃の経験と父親の教えによって高い潜水技術を身につけている。
既に両親は他界しており、一人で素潜り漁師としてこの地で生きてきた。

肌は日焼けて、髪の毛は潜水の邪魔だからと短めに切っていた。
ボーイッシュな彼女は、まさに見かけ通りの運動が得意な人物で、若さを武器に男に劣らぬ潜水技術と肺活量で自らの生計を立てていた。

美しい海にビキニ姿のボーイッシュな美女。
当然のように男が放っておくわけがない。
一目惚れし、言い寄ってくる男はそれなりの数が居たが、彼女には異性と付き合おうだとかデートに行こうだとか映画に行くだのといった趣味も興味も無かった。
両親が生きていたら嘆くかもしれないが…。

確かに孤独な存在なのかもしれないけど、女は今のこの生活が好きだった。
大好きな海に囲まれ、大好きな潜水で生活し、豊かの海の幸に囲まれ、誰の世話も焼くこともなく、自由奔放に生きるこの生活には何の不自由も感じなかった。
しかもこの地は一年中が夏だといっていいような気候に恵まれていて、一年中この自由な生活ができるのだから。唯一の苦は、それこそ前述のような観光客の「チャラい」男から言い寄られるくらいであったが、大抵はこっちがそっけない態度をとると引き下がってくれる。

女はしなやかな泳ぎで海底へと近づくと、岩に張り付くアワビを手早くナイフで切り離し、網の中へと放り込んでいく。
アワビというやつは貝であるが以外と手ごわい。
初見一発勝負、そうでなければ岩に強く吸い付いてしまい取れなくなったり、悠長に息継ぎしてもう一度潜ってみると既にその場から逃げ去ってる事すらある。

だが彼女にとっては最早一発勝負どころかただのライフワークだ。慌てず素早く、アワビを引っぺがして網に収めていく。
獲物はそれだけではない、豊かなこの海にはウニやらサザエやら、獲れない物は何も無いとばかりに沢山生息しているのだ。

女がまた大きなアワビを捕らえたが、そのアワビが張り付いていた岩の形に気付いて一瞬だけぎょっとした。
まるで人の顔のような岩で、水中でいきなり見てしまうと海に慣れた彼女でさえ驚いてしまったのは仕方が無い事だといえる。

改めてその岩を見ると、自然にできた物では無いのは明らかであった。
例えるならばイースター島のモアイ像のような岩でできた像だったのだ。

(こんなもんが、あったのか)

地元の育ちである彼女でさえそれを見るのは初めてだった。
彼女の興味はあくまで海の幸だったから、こんなものが沈んでいるだなんて全く気付かなかったのだ。

(そういえば父さんが言っていたな。この海には神様がいるって)

幼い頃の記憶が蘇ってきた。父はこの地の伝説を「昔話」として聞かせてくれたことがある。
海の神「タンガロア」の伝説だ。海を汚す者に神罰を与えるとかなんとか。
本来この神様はこの地と似たような気候と生態系のポリネシアの神様らしく、地域によってその伝説はまちまちだ。タコだとかイカだとかいや魚の竜だとか…。
まあ、所詮は伝説。ただの作り話にしか過ぎない。地域によってまちまちで、他所の国の神様がこんな所に居るなんて事が、この伝説が作り話だという事を証明しているのではないだろうか。
だから彼女は、「これがタンガロアを祭っていた像なんだろうな」程度の事しか考えず、さっさと仕事に戻った。


595 : 名無しさん :2015/09/26(土) 17:32:34 ???
彼女が今日の目標を達成し、この潜水で今日は最後だなと決めた所で、岩陰にそれを発見した。
それは「レアモノ」のイセエビだ。彼女はこのイセエビを本日最後の獲物に決めた。
イセエビは鋭い歯を持つウツボと共生している場合があるので、岩陰に細心の注意を払わなければならない。当然のようにアワビやサザエなどと逃げ足は比べ物にならない。

とは言っても、彼女にとってはお茶の子さいさい。
あっさりとイセエビを手中に収めた。だがもがくイセエビを見ながら彼女は思った。

(…あら。少し小さいかな?)

イセエビに限らず、漁業には規制がある。
それは海の生態系を守るためであり地元の漁師の生活を守るためだ。漁には事前の許可が要るだの、あれはあの大きさじゃないと捕まえてはダメだとか、これはこれ以上の数を獲ってはいけないだとか。
彼女が捕らえたイセエビは、漁業規制によって獲ってはいけないと決められた大きさの個体だった。
成長しきってない子供は繁殖力が無いから、獲ってしまっては個体数減少に繋がってしまうからだ。この程度の大きさだったら、例えば網にかかった場合でも逃がさなければならない。

(……知ったことか。一匹くらい構わないでしょ)

こういう法律は、海水浴のお遊びついでに根こそぎ捕獲していくバカな観光客を罰するための法律だ。
「ひと夏の思い出」「青春を謳歌するウチら」とかで海岸バーベキューなんぞやって、大量の異臭と騒音と汚物を撒き散らす、くそみたいなチャラ夫や汚ギャルのための法律だ。
この海で育った私が一匹捕まえるのを罰する法律じゃあない。
彼女はイセエビを網に放りこんで、浮上を始めた。

「ぷはっ!?」

水面に出た彼女が感じたのは物凄い力で引っ張られる感覚だった。水中に引き戻された彼女の視界は自らの発した泡であふれ、全く何が起こったのか見当も付かなかった。
わけもわからず両手をバタつかせてもがき、大慌てで浮上し水面から顔を出すとゲホゲホと咳き込んで飲んでしまった海水を吐き出した。

「な、何…何なの?」

混乱の中、乗ってきた小型ボートから大分離されてしまっていた。
彼女はとにかくボートに戻らなくちゃと泳ぎ始めたが、異様な感覚に襲われた。

「あ…れ…う、うそ…?」

全く泳ぐことが出来ない、というか脚を動かしても前に進めなかった。
右の足ヒレが取れてしまったのだと思って確認した彼女の目に飛び込んできたのは、膝から下が無くなって骨がむき出しになりズタズタに裂かれてしまった右脚だ。
その先端からはもくもくと煙のように鮮血が噴出して、青い海を真っ赤に染め上げた。

「い、いやああああああああああああぁぁぁぁぁあああああああああっ!!」

右足が無くなった事を認識したとたんに、凄まじい激痛が駆け巡り、彼女は声の限りに苦痛の絶叫を上げた。
そしてそれに反応するかの如く、ずずっと海面に巨大な直角三角形が現れる。

「ひっ…さ、サメ…!?」

別にこの地で育った者じゃなくてもそれの正体は一発で分る。
しかし、そのサメは常識を超えた大きさだった。サメというかクジラのような大きさのとんでもないバケモノだ。
ゆっくりとそいつが彼女の回りを弧を描くように泳ぐと、その動きだけで波が発生して彼女の体はもみくちゃにされてしまう。

「ごぼっ、に、にげっ…」

サメは最初の一撃で出血させ、弱ったところで二回目の攻撃を浴びせてトドメを刺す。その生態は彼女も知っていた。
いくら相手が常識ハズレの大きさだと言っても、同じような行動を取るはずだ。ならば助かるためには、次に放たれるであろうトドメの一撃の前にボートに上がるしかない…。
必死に両手と残ったほうの足をバタつかせてボートに泳ぐ彼女だったがあと少しという所で、巨大サメが突進して彼女の右腕に喰らい付いた。

「ぎゃあああああああああああああ!!止めてえええええ!!放してえええ!」

サメはぶんっと巨大な頭を一振りすると同時に顎を閉じた。
一本一本がナイフのような歯が彼女の右腕の肉をぐちゃぐちゃと切り裂き、骨をバキボキと砕き、ブチっともぎ取った。

「い、いや、やめっ…ごぼ、げぼぼ」

もはや彼女には左半身の推進力しか残っておらず、とにかく残ったほうの手足をバタつかせて必死にボートにたどり着こうとする。
それは今までのしなやかな姿からは想像も出来ない様な滑稽な動きだったに違いない。


596 : 名無しさん :2015/09/26(土) 17:35:54 ???
巨大サメは彼女が無様にもがきながらも残った左手でボートの縁に指をかけた瞬間、三度攻撃を放った。
左の太股の喰らい付くと、一気に口を閉じて彼女の左大腿骨を噛み砕いた。


ばきぼきぐしゃばきべきっ!!


鈍い音が響くと同時に彼女の甲高い絶叫も響き渡る。

「ぎぃいぇああああああああああああああああーーーーーーっ!!誰かあああ!助げでええええ!お願いよぉおおおおおおっ!!」

海水と涙と鼻水塗れになった顔を水面から突き出し喚き散らす。まるで神に命乞いでもしているかのようであった。
だがサメは容赦など一切せずに、続けての攻撃で左腕を噛み砕いた。彼女は四肢を完全に潰され、もはや逃れる術は残されていなかった。

そのバケモノのようなサメは確かに異質…否、異常であった。
最初で弱らせ、次の攻撃でトドメというサメの生態とは明らかに異なる、四肢を一本一本潰していくという行動をとっていた。
そもそもこのサメはまるで人間一人が爪楊枝にでも見えるような大きさであり、普通ならこんな小さな獲物を狙うであろうか。
いや、狙ったとしても、このサメならば彼女など一瞬で丸呑みにできるだろう。

にも関わらず、サメは彼女を痛めつける事を…彼女が苦痛に喘ぎ、もがき苦しむ様子を…楽しむかのように食い千切り噛み砕いたのだ。

「がはっ! ばはぁっ、だ、だずげでっだれがっごぷっ」

彼女をやんわりと咥えたサメは水面近くで漂った。彼女は必死に空気と助けを求めて叫ぶが、サメは暫くすると再び彼女を水中に引き込んだ。
ゴボゴボとあぶくが、血と交じり合って溢れ出す。サメはまた暫くするともう一度彼女を水面へと引き上げて、空気を吸わせた。そしてまた水中へと引き込む。
何度も何度も、甘噛みしたまま彼女を水面へと引き上げたり沈めてを繰り返していく。彼女がいっそう苦しく、いっそう痛みを感じるようにするため、サメは明らかな意思を持って彼女を痛めつけている。

「いやだぁああああぁあああああああっ! 助けてお願い誰かああああああああああっぐきゅぇ」

その絶叫を最後に彼女は二度と水面へと上がってくることは無かった。
サメは彼女を口内に収め、わざと歯が彼女を切り裂かないようにしながら、ぐっちゃぐっちゃと咀嚼する。
熱い鼓動を感じる肉塊が前後から彼女を体を押し潰していく。どうやら、一気に噛み千切って楽に殺す気は早々無いらしい。
四肢を捥がれ砕かれ、最後は散々痛めつけられた挙句に、体内で窒息死。この世でも最上級の苦しみを味わいながら彼女は息絶えていく。

薄れ行く意識の中、彼女が苦痛と共に最期に走馬灯として駆け巡ったのは父のしてくれた昔話だった。

「タンガロアは豊かな海を与えてくれるが、海を汚す者に神罰を与える。常に海への敬意と尊重を忘れてはならないよ。
もしそれを忘れて自分勝手なことをすればタンガロアによって地獄へと落とされてしまうんだ。」

女を飲みこんだ巨大なサメは、三日月状の巨大な尾ひれを動かして、悠々とその場から外洋へと去っていった。
水面には主を失った小型ボートだけが取り残され、波の赴くままに悲しく揺れていた。

〜END〜


597 : 名無しさん :2015/09/26(土) 21:14:16 ???
乙です。容赦は無いけど一思いには殺してやらない捕食が素敵でした


598 : ハム子の人 :2015/09/27(日) 22:47:58 thpQsgBo
乙です。自信家の人が強大な力を持つ存在に一方的に嬲られるのは良いですね

自分もようやく作品ができたので投下します
キャラはハイレグアーマーハム子(名前:朱美ちゃん)で、
メインシチュは丸飲みですが、他にも色々入れてます
お楽しみいただけたら幸いです


599 : 弱(そうな)シャドウVSハム子1 :2015/09/27(日) 22:50:12 ???
「シャドウ……どこに居るんだろう……?」

町中に突然シャドウが現れたとの報を受け、朱美達特別課外活動部はシャドウの探索に勤しんでいた。
それぞれが散り散りとなり、リーダーでひときわ戦闘力の高い朱美は、単身で影時間に包まれた街を駆け抜けていた。

やがて、朱美が神社へと続く長い階段の前にたどり着くと、ナビ役の風花から通信が入った。

『敵の位置、分かりました!! 長鳴神社に居ます!!
 あんまり強くは無いみたいですけど……一番神社の近くに居るのは誰ですか?』
「私、すぐそばにいるよ!」
『ではリーダー、すぐに向かってください!!』

薙刀をしっかりと握り、朱美はすぐ近くにある階段を駆け上る。
階段は思いの外急で、露出の高いハイレグアーマーを着ているにも関わらず、すぐに汗が噴き出してくる。
水着型の鎧の内側が、純白の手袋やロングブーツに包まれた肢体が、次第に汗で蒸れていくのを感じる。
汗で湿ったポニーテールから水滴が弾け飛び、大きく露出した肩や尻の上を滑り落ちる。

「はぁ、はぁっ……見つけた!!」

やがて階段を登り切ると、神社の境内に幾つもの異形の怪物が蠢いているのが見えた。
息を整えながら、朱美は暗闇の中で目を凝らし、敵の戦力を見定める。

(よかった……あんまり強そうなのはいないみたい。
 真ん中に大きいのがいるけど、そいつも大したこと無さそう)

朱美の周囲に居るのは数在るシャドウの中でも一番弱い、黒い塊に無骨な顔の仮面を被ったシンプルなタイプだ。
塊から鋭い爪の生えた腕を伸ばし攻撃することはあるものの、一体一体の力はそれほどでもなく、
大きさも彼女の足元程しかなく、今の朱美なら一瞬で薙ぎ払えるほどだ。

そして、神社の中央にはボスらしきシャドウが居座っていたが、これもお世辞にも強そうとはいえなかった。
身体こそ、雑魚シャドウの10倍程大きいものの、他のシャドウと違い不気味な仮面を付けていないため、素顔が丸出しになってしまっている。
目はどことなくつぶらで、口からだらんと大きな舌を垂らす姿はどことなく間抜けな印象を与える。
動作も緩慢で、はっきり言って大きいだけが取り柄のように見えた。

『敵は多数居ます! 真ん中のシャドウも含めあんまり強くはありませんが、油断しないでください!!』
「うん……でも、すぐに終わらせてあげる!!」

朱美が叫ぶと、暗闇の中に潜むシャドウが一斉に振り向く。
それに動ずること無く、朱美はブーツの内側に隠したホルスターから召喚器を取り出し、頭にあてがう。

「来て、ドミニオン!!」

トリガーが弾かれ、朱美の頭から多量の硝子の欠片のようなものが噴き出す。
すると、長く青い髪をたなびかせ、手に天秤を持った美しい天使が彼女の背後に現れる。
天使の放つ後光に包まれた朱美は、その官能的ながらも清楚な白い衣装も相まってまるで聖女のような雰囲気を醸し出していた。

「マハジオンガ!!」

天使が天秤を高く掲げると、辺り一面に髪の神罰が如き稲妻が降り注ぐ。
稲妻はシャドウ一匹一匹を的確に捉え、次々と消滅させていった。
そして、ひとまず役目を終えた彼女のペルソナも消え失せる。

『流石です!!』
「ふぅ……後はアイツだけだね」

雑魚シャドウが一匹残らず消滅する中、神社の中央に陣取るシャドウだけは生き残っていた。
さしたるダメージを受けた様子はないが、それでいて時に反撃に転じるでもない。不気味ではあったが、単に動きや思考が鈍いだけだろうと朱美は判断した。

そして、全く無警戒に再びペルソナを呼びだそうとした、その瞬間―


600 : 弱(そうな)シャドウVSハム子2 :2015/09/27(日) 22:51:51 ???
「!? なっ!?」

朱美の身体に、シャドウの巨大な舌が迫る。
その舌はシャドウ自体の緩慢な動作からは想像がつかない程俊敏に動き、瞬く間に朱美の身体は絡め取られてしまう。
絡め取られた拍子に、武器である召喚器と薙刀は彼女の足元に落ちてしまう。

「ひあぁぁぁぁぁぁ!?」
『あっ、朱美ちゃんがッ!?』
「いやぁ! 気持ち、わる、い、あぁっ……」

シャドウの舌を覆う唾液が、瞬く間に朱美の身体へ纏わりつく。
金属製のハイレグアーマーは身体を守る役には立たず、唾液は鎧の隙間に入り込み、朱美の乳房や膣内を濡らしていく。
純白のブーツも手袋も唾液にまみれ、ヌラヌラとした光沢を放ち始める。

「はんっ、んっ、くあああああぁぁぁぁぁっ……」
『あ、朱美ちゃん!? どうしたの!?』

時が経つに連れ、シャドウの舌は朱美を締め付ける力を強くしていく。
舌が朱美のしなやかな肉体に食い込む。骨が軋み、激痛が朱美を襲う。顔が苦痛に歪み、強く閉じられた瞳から涙が溢れ出る。
強い締め付けにより肺が圧迫されて、呼吸は段々苦しくなり、顔が真っ赤になっていく。
そして―

「!? きゃあああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
『あ、朱美ちゃーーーーーーーーーん!!!!!』

シャドウの舌は口の中へと巻き取られ、朱美ごと口の中に収まっていく…。

「んぷっ!? うぇ、ぺっ、ぺっ……」

シャドウの口内に収まった朱美は、シャドウの舌の上へうつ伏せに倒れ込む。
ぬるぬるとした手触りの舌になんとか腕を立て、顔を上げ、口の中に入った唾液を吐き出す。

(暑い……それに、ひどい臭い……)

閉ざされた口内は蒸し暑く、朱美の全身とシャドウの口内を覆う唾液の臭いはずっと嗅いでいるとすぐに吐き気を催してしまう程のものだった。
風花のナビも口内へは届かないようで、先程から
それでも彼女は込み上げる吐き気を堪え、なんとか膝を立てて、気丈にも脱出の機会を伺った。
武器を失えども、外へ脱出する手立てはあるはず―そう信じて。

だが。

「!? なっ、あ゛お゛ぉっ!!!」

朱美は突然、内臓が持ち上げられるような感覚に襲われ、思わず喉から絞り出したような悲鳴を上げてしまう。。
舌全体が朱美ごとシャドウの上顎の方へと持ち上がり、そのせいでシャドウの舌が朱美の腹部へめり込んでしまったのだ。

「ごっは゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

やがて舌は上昇し切り、朱美の背中は勢い良くシャドウの上顎骨へ激突する。
口から強く息が吐き出され、朱美は一瞬失神しかける。

「お゛あ゛っ……は゛お゛っ……」

そして、なにかざらついた物が朱美の腹部を撫でるような感触が広がる。
どうやらシャドウは朱美の身体を飴玉のように舐め回し、感触を楽しんでいるようだ。
舐め回すたび朱美の腹部は圧迫され、それにより彼女の胃は何度もいたずらに刺激される。

「う゛……う゛ぶっ………」

漂う酷い臭気。
押しつぶされる胃。
全身を襲う、舌と上顎の骨に挟まれる痛み。
蒸し焼きにされるような暑さ。

(で、でも……耐えなきゃ……!)

吐き気を我慢しろという方が無茶であろう。だが朱美は自分の尊厳のため、必死で喉の奥へ吐き気を押し返す。
だが、そんな彼女に更なる受難が襲いかかる。

「え?……やあぁぁぁぁぁっ!?」

突然、腹部への圧迫が無くなったかと思った次の瞬間、朱美を乗せていた舌は垂直に持ち上がる。

「ぐあぅっ!?」

そして、朱美はシャドウの身体の奥へと落とされ仰向けに叩きつけられる。
落ちた箇所は柔らかい肉で覆われた場所のためさしたるダメージはなかったが、
落ちた衝撃で跳ねた体液が彼女の身体に振りかかる。


601 : 弱(そうな)シャドウVSハム子3 :2015/09/27(日) 22:56:09 ???
「あっ、なっ、抜けな、い……!?」

やがて、朱美の白い手足は柔らかい肉壁の中に入り込んでいき、抜け無くなってしまう。
肉壁はモヂュ、モッヂュと音を立てながら彼女の肢体を取り込んでいく。
肉壁は取り込む力を徐々に強めていき、膨れ上がり、固くなり、彼女の手足を圧迫する。

「あ゛ぁっ、い゛だぁっ!、う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」

朱美の肢体は握りつぶされるような激痛に襲われていた。
目を見開き、口から涎を飛ばして絶叫する彼女。だが肉壁の勢いは留まることを知らない。
メリメリと音を立てていた肢体は、遂に限界に達し―

ボギィン、という音が、朱美の身体の中で響いた。

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!」

右腕、左腕、左脚、右足―
4箇所を同時に、想像を絶する痛みが襲う。

「ウ゛ア゛ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!

骨を折った後も肉壁は圧迫を続け、朱美は断末魔の如き叫びを上げ続ける。

思わず身体がビクンと痙攣し、弛緩した股間から黄色い液体が溢れ出る。
金属製のハイレグアーマーはショーツのように尿を吸収することは無く、何も抵抗もないまま黄色い液体が垂れ流される格好となっていた。

「……う゛っ!?」

そして、先程押し留めたものが再び逆流するまで、そう時間はかからなかった。

「う゛……お゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇっ!!!!!……………ご゛ぅっ………」

朱美の口から、汚泥の如き濁った色の吐瀉物が勢い良く放出される。
最初は大きな塊がシャドウの肉床に勢い良く落ち、次に小さい塊がポトリと一つ。
吐瀉物のついでに涙や鼻水も垂れ流され、綺麗な薄紅色の唇も吐瀉物で汚れ、彼女の顔は見るに耐えない状態となっていた。

「……え………? !! んっ!?」

そして、朱美を覆う肉壁がピクピクと痙攣し始める。
そして、とうとう肉壁の侵食の及んでいなかった胴体までもが埋まってしまう。

(嫌……はなし、て………)

四肢を折られ抵抗する力を完全に無くした朱美は、最早祈ることしか出来なかった。

しかし、意外にも彼女の願いは叶うこととなる。
最も、それは更なる受難の始まりを告げる合図でもあった。

朱美の身体が完全に肉壁に埋まり、肉壁の痙攣が止んだ、次の瞬間―

「! きゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

突如、朱美の身体は肉壁から開放される―どころか、勢い良く飛び出し、
そのまま舌の上をも通過して、シャドウの体内から抜けだしてしまった。
原因は、朱美の嘔吐にあった。尿やら吐瀉物やらを身体の中に撒き散らされたシャドウは気分を害し、
思わず朱美を外に吐き出してしまったのだ。

「がヴッ!? が…………あ゛っ…………」

吐き出された朱美は神社の地面に叩きつけられ、うつ伏せのまま動かなくなった。
遅れて、シャドウの胃に残っていた朱美の吐瀉物が、倒れた彼女の全身に振り掛かる。

(腕が……動かない……)

目の前には、朱美が取り落とした薙刀と召喚器があった。
だが四肢を折られた彼女には、それに手を伸ばす力すら残っていなかった。

『……ちゃん、朱美ちゃん!! しっかりして!!!』
「ふう……か……?」

外に出されたおかげで、漸く風花の声が聞こえるようになったことに朱美は気がついた。

『!! 朱美ちゃん、手足が……誰か、救援を!!
 こんなの……酷すぎる……!!』

ペルソナ能力で倒れた朱美の姿を見た風花は、倒れた彼女の手足がありえない方向に曲がっているのに気付き、
今にも泣き出しそうな声で、救援を要請した。

だが、朱美を待ち受ける現実は更に過酷なものだった。


602 : 弱(そうな)シャドウVSハム子4 :2015/09/27(日) 22:58:05 ???
『う……う、そ………』
「……………!!!!」

朱美は目の前に黒い何かがあるのに気付き、ゆっくりと目の焦点を合わせる。

そこに居たのは、先程飲み込まれる前に倒したはずの、
仮面を着けた不定形の雑魚シャドウだった。

『敵、復活してる………数、多数………』
「うぅ……あぁ………あうぅ…………」

朱美は雑魚シャドウ相手にも関わらず恐怖に打ちひしがれ、逃げるために身体を動かそうとした。
だが少し動かしただけで激痛の走る身体では、立ち上がることすらままならなかった。

そしてー。

「ひぎゃあ゛ぁぁぁぁぁっ!?」

朱美の剥き出しになった右肩がシャドウの爪に切り裂かれ、赤い水飛沫が高らかに上がる。

そして、次々と湧いて出たシャドウが、
先程の仕返しと言わんばかりに朱美を切り刻む。

「ぎゃう゛!? がはぁっ!! ふぎぃ!? あう゛っ!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!」
『や、やめてぇ! それ以上やられたら、朱美ちゃんが、朱美ちゃんがぁ………!!!』

次々と湧いて出たシャドウが我先にと言わんばかりに朱美を切り刻む。
尻に、背中に、腕に、脚に、赤い傷跡が刻まれていく。
風花はその様子を、大粒の涙を流しながら見ることしか出来ず、
朱美も、四肢を折られた身体では何の抵抗もできないまま嬲られ、痛みに喘ぎ、叫ぶしかなかった。

「ぐぼぉオ゛!?」
『イ、イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!』

一匹のシャドウが、朱美の背中に爪を突き立る。そして引っこ抜くと、噴水のように血飛沫が湧き上がった。
朱美は血反吐を吐き、身体をビクンと仰け反らせ、寝転がるように身体を回転させ、
うつ伏せから仰向けの体勢になる。
その様子を見た風花は両手で顔を抑え、泣き叫んだ。

そしてシャドウは、まだ傷の付いてない腹や胸、太腿を切り裂いていく。

「オ゛、オ゛グッ、グボッ、………ガ、ア゛、ヴッ………」

切り裂かれる度に朱美の身体は激しく痙攣するが、悲鳴は段々小さくなっていく―



                *  *  *



影時間が終わり、シャドウが消えた頃。
風花からの要請を聞いて真っ先に神社へ駆けつけたのは、朱美の同級生で親友のゆかりだった。

「あけ……み……」

ゆかりは朱美の変わり果てた姿を見て、呆然とする。

涎でぺったりとくっついてしまった髪。
傷や吐瀉物にまみれた肌。
血で赤く染まり、ズタズタになった白い手袋とブーツ。
無造作に投げ出された腕。
無様に開いた股と、そこから溢れ出るし尿。
光を失い、完全に裏返ってしまった瞳。
血や吐瀉物で汚れ、舌が飛び出たままになっている口。
そして、際限なく痙攣する全身。

「……やらな、きゃ……」

可愛らしい親友の姿とはかけ離れた、汚物のような姿。
回復魔法に長けるペルソナを宿したさせるゆかりが、全力を尽くしたとしても助かる見込みは薄い程の傷。
絶望に打ちひしがれるゆかりだったが、なんとか精神を保ち、震える手で召喚器を額に当てる。

その時、一陣の風が吹いた。

「う゛っ!?」

突然、ゆかりは強烈な吐き気に襲われ、両手で口を抑えてうずくまる。
手を離れた召喚器が、地面に落ち転がった。

(すごい、におい……)

風によって運ばれてくる朱美の、し尿のアンモニア臭やら、胃液の刺激臭やら、全身にまとわりついたシャドウの涎の臭いやら―
それらが入り混じったものをゆかりは思いっ切り鼻で吸い込んでしまい、吐き気に襲われたのだ。

「朱美、ごめ、お゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ………」

朱美に申し訳なく思いつつも、ゆかりは朱美の横で思いっ切り吐瀉物をぶちまけた。
その時跳ねた吐瀉物が朱美の頬を少し濡らしたことに、ゆかりは気づかなかった。

-END-


603 : ハム子の人 :2015/09/27(日) 23:03:40 ???
以上です。お目汚し失礼しました
なんとなく丸呑みが書きたかったのですが慣れてないので色々と付け足してしまった感じです
もっとハイレグのエロさを活かせるようなシチュ・表現を模索していきたいです
ただその前に一回制服ハム子でまた描いてみたいですね 制服はまた違ったエロさがあるので…


604 : 名無しさん :2015/09/28(月) 02:10:54 ???
リオにじっくり食われる両儀式なんてのもありかな?


605 : 名無しさん :2015/09/28(月) 04:29:23 ???
ゾンビにゆっくりじっくり食い尽くされる女の子なんかもいいな…


606 : 名無しさん :2015/09/29(火) 19:13:32 ???
リョナ・腹パン小説のサイトを発見しました

http://noberu.blog.shinobi.jp/


607 : 名無しさん :2015/09/30(水) 21:08:52 KJHPEffk
地獄の悶絶さんまた名前変えたんですね
今日も自演宣伝ご苦労様です


608 : 名無しさん :2015/10/05(月) 15:07:21 ???
めちゃくちゃ強いキャラがオシッコ我慢しながら戦う羽目になり尿意のせいで集中できず敗北しておもらしという肉体的にも精神的にもズタボロになるssが欲しいなあ


609 : 名無しさん :2015/10/06(火) 23:20:43 ???
尿意便意のせいで格下に大苦戦はいいよね
恥ずかしさも倍増で大好物だ


610 : 名無しさん :2015/10/08(木) 12:08:13 ???
ぴっちり全身スーツの女スパイが肉の塊に肩外されたり犯されたり身体の中を一杯にされて死んじゃうSSができたので投稿させてもらいます


611 : 名無しさん :2015/10/08(木) 12:09:17 ???

とある国際的犯罪組織がある絶海の孤島に秘密裏に建設した研究所。
そこでは日夜非合法で非道な実験が行われ、組織の尖兵となる兵器や生体科学による怪物が作り出されているという。
その悪魔のごとき施設に各国の諜報機関等が研究所、ならびに組織の手がかりや陰謀を掴むべく工作員を送りこんでいたがいずれも失敗に終わっている。
そんな悪名高い場所に、一人のエージェントが送り込まれた。
その実力と美貌は裏の世界に轟きながら特定の所属に付かない凄腕フリーエージェントの女が。

研究所の下水施設を音もなく走るのは首から下の全身をぴったりと覆う漆黒のボディスーツが特徴的な長身の美女だ。
特殊な合成繊維とナノマシンでできたスーツは強靭で、装着者の身体強化や生命維持装置を搭載したハイテク機能を持ちながらも極薄で、装着者の動きを全く阻害しない優れものだ。その都合上下着はつけられず、身体のラインがはっきりと見えてしまうのが欠点と言えば欠点か。基本的に黒一色だが腹や二の腕、背中などの一部は透けており、ただでさえ強調されるボディラインを更に扇情的に見せていた。
さて、その密着スーツに包まれたボディは見事の一言に尽きる。
まず目を引くのは片手では掴みきれない大きさを持ちながら張りを保つ双丘だ。彼女が走るたびにぶるんぶるんと揺れ動き、もし見てる者がいれば釘付けになっていただろう。その砲弾型の胸の先端にはにはぷくりと乳首の形がうっすら浮かんでいるのだから尚更だ。優美なS字ラインを描いたくびれに引き締まった腰と腹筋がうっすら浮き上がった腹部。良く引き締まりながらもぷりぷりとした可愛らしいヒップ。
むっちりと脂が乗りながらも引き締まったおみ足。
緩やかなウェーブのかかった藍色の長髪、垂れ目がちでおっとりとしているものの意思の強さを感じる碧眼。
彼女こそフリーエージェント・ミュリアである。
事前の情報が確かなら警備の手薄なこの下水道からなら研究所内に容易く侵入できるハズ...!
今まで幾度と無く危険な依頼をこなしてきた彼女もこの高難度のミッションに若干の緊張を隠せない。
一瞬の油断が命取りなのだ、ミュリアは慎重にしかし素早く歩を進めるが...不意にその動きが止まった。


612 : 名無しさん :2015/10/08(木) 12:10:19 ???

意図的にでは無い、何かに足を取られたのだ。

「な、なにっ!?」

突然の出来事に驚愕しながら自分の足元を確認するミュリアに異様な物が目に入った。
先程までコンクリートだった床が得体の知れない赤ピンクの肉塊としか言えない物体に変わり、エージェントの足を絡めとっていたのだ。
床だけでは無くこの付近の壁も天井も同様の肉塊に変わっていた。
この研究所で産み出され下水道の警備用に放たれている生体改造兵器だ。
改造生物がいることは百も承知だったがこんな生き物離れした者がいるとは思わなかったミュリアは対処が遅れた。愛用のハンドガンを抜く前に天井から触手の様に伸びた肉塊がエージェントの優美な両腕を万歳の姿勢で拘束したのだ。
グラマラスなボディ、特にその爆乳が強調されるポーズだが肉の怪物が次に取ったのは恐るべき行動だった。
ミュリアの両腕を限界まで引っ張りあげ一瞬で肩の間接を破壊したのだ。

「ぎひっ...!んくぅああぁぁぁぁぁっ!!?」

鈍い音が肩から響き、全身にどっと嫌な脂汗をかき、あまりの激痛にぽろぽろと大粒の涙が溢れてしまう。
失禁までしたのか美女の股間がじわ、と濡れ黄色い滴が肉の床へと滴り落ちた。
鍛えられた身体と精神力、スーツの強化能力で失神は免れたのだがこの場合は裏目に出てると言えた。

「ぐうぅっ!!この、レディにはやさしくっ...!?」

精一杯の強がりの軽口は最後まで言えなかった。
ミュリアのふともも程もある肉塊が彼女の股間にあてがわられていたのだ。

「えっ...?うそまさかっ...おねがいやめ」

ミュリアは己の予想が外れているのを祈ったがその思いも虚しく肉塊は股間のボディスーツごとミュリアの膣を破壊する勢いで挿入された。
みちみちと肉を抉る音、股関節が外される鈍い音は続いたミュリアの絶叫にかき消される。

「おぐぎゃああああぁぁぁぁぁ!?」

一瞬で肉塊は子宮口は無論子宮の奥まで突き進み、ミュリアのスレンダーなお腹をぼごんと膨らませた。

「が、がはぁっ...!!」

通常なら味わうことの無い圧迫感と苦痛に垂れ目がちな目を白黒させ、形の良い口の端から泡を吹きながら赤い舌を突きだし悶絶する漆黒スーツの美女。膣を押し広げられて生地越しにくっきりと浮かび上がり引くつく尿道から今度は勢い良く黄金水が迸った。
強化スーツを着てなければ本来即死していたであろうから無理は無い。
しかしミュリアの受難はまだ始まったばかりでしかなかったのだ。
膣を貫く肉塊が一旦秘唇の入り口まで戻ると一気に最奥まで再侵入したのだ。
性行為の様なピストン運動だがセックスなどではなくそれこそミュリアの股間と腹を破壊するべく丸太を打ち付ける様な非道な責めだ。
無論一回では無く何回も。打ち付けられるたびにミュリアは涎と涙を、時おり胃液を撒き散らし苦痛に泣き叫ぶ。


613 : 名無しさん :2015/10/08(木) 12:11:20 ???

「 ぎゃぁぁっ! がぁっ、ぐあぁぁぁっ!あぉぉぉぅ! 」

激しく打ち付けられる度にぶるんぶるんと暴れる巨乳の先端の乳首がスーツ越しにぷっくり膨らみ、布越しに母乳が吹き出ていた。妊娠もしたこともないのだが生体兵器の仕業かスーツの副作用か。それとも瀕死の際の本能か。

すでにいつ死んでもおかしくないミュリアだがトドメとばかりに肛門にも肉塊は伸びていった。当然ミュリアに気づく余裕は無い。
慎ましやかなアナルがみちみちと音を上げて裂けると最早言葉にならないミュリアの絶叫が上がった。

「!!!!!!!」

それからも執拗な破壊ピストン運動は続いた。これだけで内蔵は元より骨にまでヒビが入り美女に致命傷を与えていく。ミュリアは最早解放されても助からないダメージを負ってしまったのだ。スーツのおかげで即死はしないが緩やかな死しか待ってない最悪のパターンである。

「うげぇ! ぐぇぇぇ! ぎゃぅぅっ!」

しかし幸いにも怪物は終わらせる気の様だ。肉塊には射精という終わりは無いが変わりに今まで侵入していたのと同じ質量の肉塊をミュリアの体内に詰め込んできたのだ。彼女のお腹が爆発でもしたかの様にぼごぉんっと膨れ上がった。

「ぶごげべぇぇぇっ!!!がぼあがっ、ぶぼぼぼっ....」

ミュリアの体内を埋め尽くす肉塊が更に内側から暴れ、膨れ上がったお腹がぼごぼごとまるで別の生き物の様にぐねぐねと蠢いた。
より一層激しく痙攣するミュリアの口から胃液がゴボゴボと吐き出される。
尻から侵入した肉塊が腸から胃へと、そして食道まで昇って来たのだ。

「おぶぅっ!!げぼろぉぉぉっ...な、なにかきて...!?や、やべでぇっ、だれがぁだずげげぼぉっ!!!」

ミュリアの細い喉がぼこっと盛り上がり頬が膨らむと太い肉塊がずるりと飛び出した。

「ぶごげばっっっ!!!ぶ、ぶごぉぉぉぉっっっ...」

己の尻から口まで貫通した肉の柱を激痛と窒息に霞む視界に捉え絶望と驚愕に目を見開くミュリア。
完全に呼吸を封じられ最早無様な呻き声をあげながらがくがくと痙攣することしかできない。
やがてエージェントの瞳がくるりと白目を向くとがくりとグラマラスボディから力が抜ける。いままで散々漏らしていた尿も一際長く激しく飛び出していた。
鍛えられた肺活量もハイテクスーツの生命維持機能も虚しくミュリアは窒息死したのだ。
事切れ、尿を垂れ流しながら小刻みな痙攣を残す肉塊をパンパンに詰め込まれた疑似妊婦腹の美女スパイだったものが肉塊に沈んでいく。

わずか数秒の間にミュリアがこの世にいた形跡は消え失せた。

ミュリアを雇った組織は彼女を作戦中の行方不明として処理した。元々フリーなので捨て駒としても問題は無いのだ。
研究所側に至っては彼女を生体兵器が捕らえ、処分した事にすら気付いていない。

誰にも省みられること無く一人の女スパイが死んだ。それだけだった。


614 : 名無しさん :2015/10/08(木) 12:12:22 ???
以上です


615 : 名無しさん :2015/10/08(木) 12:25:23 ???
GJ
バイオハザード6のエイダに変換して楽しんだ


616 : 名無しさん :2015/10/14(水) 16:16:22 ???
しちゅりくすれ


617 : 名無しさん :2015/10/14(水) 16:21:51 ???
シチュリクスレ8の608のSS化をお願いしたいですねぇ
素敵な絵もありますし


618 : 名無しさん :2015/10/19(月) 00:44:28 ???
>>615
作者です、お読みいただきありがとうございました。キャラ変換!そういうのもあるのか!
バイオ6は知らなかったけど確かにそれっぽいですね


619 : 名無しさん :2015/10/20(火) 20:37:08 ???
過去のSS見返してたけど第2巻の747いいな


620 : 名無しさん :2015/10/20(火) 22:40:24 ???
過去作振り返るのも面白いね


621 : 名無しさん :2015/10/20(火) 22:45:47 ???
DOAのやついいな
やっぱり年増が小娘に負けるのが好きだわ


622 : 名無しさん :2015/10/21(水) 00:08:23 ???
>>619
気になって見にいったら好みの奴だった ありがとう


623 : 名無しさん :2015/10/21(水) 04:09:48 ???
>>596
タンガロアって調べてみたら本当にある神様なんだ…リョナ的にも物語としても良かったです。


624 : 名無しさん :2015/10/22(木) 00:08:14 ???
昔のやつなら第1巻の577とか好きだったなぁ ソフトリョナ派だからあれはすごい好みだった
続きに期待してたんだけどなぁ……


625 : 名無しさん :2015/10/25(日) 22:35:38 ???
新作来ないかなぁ


626 : 名無しさん :2015/10/25(日) 23:03:47 ???
オリジナルのエリョナで良ければ今から書き始めますが何かこんなキャラが良いとかありますか?


627 : 名無しさん :2015/10/25(日) 23:09:34 ???
>>625
ニトブラの瑞麗とかGGのジャムみたいな、素足丸出しで穿いているか分からない拳法少女でお願いしたいです
無防備な股間に電気按摩攻撃をして必死に抵抗するところを見てみたいです


628 : 名無しさん :2015/10/25(日) 23:21:20 ???
>>627
了解です、丁度その手の子を書いてみたかったんですよね。
私の趣味で電気按摩→そのまま子宮にシュウー!超エキサイティン!→死亡
ていう感じになると思いますが宜しいですか?


629 : 名無しさん :2015/10/25(日) 23:36:28 ???
受ける子の年齢にもよりますね
ロリクラスだったらヒクヒクと泣いてしまう程度までで許してあげてほしいですけど
それなりに成長した高校生〜大人とか熟女クラスなら死亡まででも

どっちかというと、ロリっ娘を泣くまでいじめるほうが読みたくもあるけど、作者さんの都合もあるかと思いますので


630 : 名無しさん :2015/10/25(日) 23:47:34 ???
了解です、では書いてきます。
ロリを泣かす程度ですますのは苦手なので大人を殺す方になりそうなのでご了承ください。


631 : 名無しさん :2015/10/28(水) 01:26:24 ???
お待たせしました。拳法使いの際どい格好の女の子が触手に電気按摩されて、抵抗したら触手を怒らせて四肢を破壊されて、極太触手でお腹ボコォされたあげくお尻に電撃を喰らって死んじゃうSSが出来たので投稿させてもらいます。


632 : 名無しさん :2015/10/28(水) 01:31:32 ???

「はいーっ!!」

とある山道、野盗らしき複数の男達に囲まれている一人の若い女。年の瀬はまだ少女と言っても良い程だろうか。
特徴的なのはその服装で、拳法着の類いなのだろうかドレスの様に仕立ての良い紅い木地はぴたりとその鍛えられながらも肉感的な肢体に密着しており、身体の線を余すこと無く強調している。下着をつけていないのか頂点の膨らみがぷくりと浮いたかなりのサイズの双丘も、うっすら筋肉の付いたスレンダーなお腹もはっきりと見て取れる。
腰回りに目を移せば裾はかなり短く、前も後ろも必要最低限の布で辛うじて隠れてる程度でちらちらとその下の純白の際どい紐下着が見え隠れしてしまっている。後ろに至ってはヒップラインがぴったり丸見えな上、布が翻れば丸出しのお尻が拝める始末だ。
そこからすらりと伸びるしなやかに引き締まった生足もまた健康的ながらもどこか色気を振り撒く。
背中の方も大胆にも肩から腰までざっくりと開いておりかなり扇情的だ。
艶やかな黒髪は二つのお団子と一本の三つ編みに纏められ、少女が跳ねる度にくるくると動くのが愛らしい。

一見すれば少女が不利な状況だが彼女の周りには既に倒れている野盗達の方が囲んでいる者達よりも多く、今その中に一人追加された。

「ふふん、女の一人旅と思て甘く見たネ?」

そう自慢げに言う少女の構えには隙が一切無く彼女が相当の手練れである事を伺えさせる。

少女の言う通り野盗には扇情的な格好をした小娘などカモにしか見えなかっただろう。故に襲いかかったのだがその実虎だった訳だ。
拳法の使い手であった少女の前にあっという間に大半が地に倒れ伏す結果となっていた。

少女の名はメイファと言う。
赤子の時にある拳法の達人の老師に拾われ実の娘の様に育てられた彼女は本来弟子を持つつもりのなかった老師から物心付いた時から拳法を習い、皆伝まで極めた天才拳士なのだ。
そして少女が女と呼べる程の外見になる頃には、老師が寿命を迎え一人となり、彼女は授かったこの拳法で何か人の役に立つべく各地を渡り歩いているのだ。
野盗退治はその中の基本と言えた。

「ち、畜生!このアマっ!!」

野盗の男が今度は二人がかり、青竜刀と樫の長棒を持って襲いかかるもあっさりと返り討ちにあい、地面に転がった。
メイファは汗ひとつかいておらず息も上がっていない。まさに赤子を捻るが如しだ。
気付けば残る野盗は一人だけ、一番弱そうで事実今までずっとおろおろしていた小太りの男しか残っていなかった。
「さあ、後はアンタだけあるよ!」

鈍い肥満男目掛けてメイファが風の様に一瞬で距離を詰め、でっぷり膨らんだ腹に拳を叩き込む。

拳を喰らった男の上半身が吹き飛んだ。


「...えっ?」

これに驚いたのは他ならぬメイファだ。
確かに免許皆伝まで極めた拳はその気になれば樹すらへし折る自信もあるが人体を粉々にするほどの威力は無いし意識を刈り取るつもりではあったが力加減もしていた。

あまりの出来事に呆然としていたメイファの視界が突如ひっくり返った。咄嗟に受け身を取った為ダメージは無いが何かに足を取られ仰向けに倒された様だ。

メイファの裾から覗く美脚には不気味な赤黒い触手が巻き付き自由を封じていたのだ。そしてその持ち主、触手は先程の太った男の下半身から生えていた。
下半身からはメイファを捉えた触手以外にも大小様々な触手が蠢いており、特にメイファを見つめ下卑た視線を送る眼球を備えた複数の触手は一際異様だった。

男の正体は時に人に化け時に人を襲って喰らう邪悪な妖魔変化だったのだ。


633 : 名無しさん :2015/10/28(水) 01:35:10 ???

「お、お前化生の類いだたか!」

メイファもまさか只の野盗に妖怪変化の類いが混ざってた等予想外にも程があり、驚愕するしかない。
それよりもこの妖魔に捕まった状態は非常に不味い。
何せ相手は人外の怪物だ。嬲られ、犯され、売られあるいは殺され...野盗の同じ事よりも酷い目に遭うのは想像に堅くない。
最悪の予想に冷や汗を垂らすメイファがずるずると妖魔の元まで引き摺られていく。

「こ、この離すあるっ!」

脚を触手で恥ずかしいM字に拘束され、妖魔からは拳法着の裾から覗くその下の純白の紐パンツが丸見えだ。
まだ人間のそれを残す下半身、その右足がメイファの股間に押し当てられた。
「ちょっ、なにしてっ!!や、やだそこやめてぇっ!!」

健康的な美脚を指のある触手でがしりと掴まれ紐パンツ越しの大事な所を踏まれメイファは羞恥に顔を染めながら叫ぶ。
妖魔は触手の先端に付いた眼球を不気味に細め嘲笑うと、右足から振動を与え始めた。
俗に言う電気按摩だ。
さすがに野外で怪物に電気按摩されて快楽を感じると言うことは無いが女性にとって最も大事で敏感な場所を刺激され、電気按摩特有の強烈なくすぐったさがメイファを襲う。

「んくっ、いい加減にするネっ!さもないと...!」

上半身を持ち上げ抵抗しようとしたメイファの動きが止まった。
股間を刺激された事で尿意を催したのだ。このままだと妖魔の前で漏らしてしまう...!
そんな彼女の様子に気づいたのか妖魔は振動を更に激しく、時に緩急を付け刺激のバリエーションを増やす。
メイファの顔は羞恥と刺激、尿意の我慢で既に真っ赤だ。
秘所も彼女の意思と関係なくひくつき始めていた。

「ふくっ、いやぁ、このままだとぉっ、で、出ちゃうあるぅ...」

しかし彼女も何もしない訳ではない、自由な腕で手近にあった大きめの石を握るとそれを妖魔の眼球触手目掛けて放ったのだ。

「いい加減にするネ!この変態妖怪!!」

びしり。狙い違わず放った石が妖魔の眼球のひとつに命中した。

「!!ギギッ!!」

人知を超えた妖魔と言えど眼球への攻撃は堪えたようだ。傷が付いたのか白目の部分が真っ赤に染まり涙がぼたぼた溢れだしていた。

「んんんっ...ざ、ざまぁみるネ!い、今のうちに抜け出さないと、本当に漏れちゃう...」

触手の拘束が緩み、脱出を計るメイファ。
だが、この投石は起死回生の一撃では無く、触れてはいけない逆鱗だった。
一瞬緩んだ触手はすぐにメイファの脚に巻き付くとそのまま思いっきり引っ張り彼女の脚の間接を2本同時に破壊してしまったのだ。

「ぎっ!?いぎゃぁぁぁぁぁっ!!アタシの脚がぁぁっ!!」

ぱしゃしゃしゃしゃ...
突然の激痛に目を向き絶叫するメイファ。あまりの痛みに羞恥所ではなく勝手に失禁までしてしまう。
だが妖魔の怒りはその程度では収まらない。脚をやったのだからと言わんばかりに腕にも触手を巻き付け肩間接にも同じ末路を辿らせる。

「ひっ!?や、やだやだやめてゆるしっ!!!ぎゃぁぁぁぁっ!!うでっ、うでがぁっいたいよぉっっっ!!!」

肩の間接まで外され天才美少女拳法家からただの肉達磨へと成り果てたメイファが子供の様になきじゃくる。

そんな彼女を全く気にせずに妖魔は玩具を弄る子供の様に間接の外れた手足をぐいぐいと引っ張った。


634 : 名無しさん :2015/10/28(水) 01:37:11 ???

「おぎゅぅあぁぁぁぁぁっ!!!!?」
それだけで引き千切れそうな痛みがメイファを襲い、形の良い唇の端に泡を浮かべながら絶叫した。

「ぎぃぃぃっっっ...だ、だずげでぇっ...もういたいのいやぁ...」

強烈な苦痛と恐怖で全身をがくがくと痙攣させながらメイファが哀願する。
しかしその瞳が更なる恐怖と絶望に見開いた。
股間に押し当てられていた下半身の脚が巨大な触手、(脚だから触脚か?)に変わっていたのだ。
その大きさたるやメイファの太股はあろうかというほどだ。

「...!!!?い、いやぁぁぁっ!!やめてゆるしてっ!なんでもしますからぁっ!!」

滑稽なまでに怯えるメイファを無視して無慈悲に超極太は挿入された。

「づあぎゃぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」

少女の絶叫も無理は無い、極太触手は一瞬でメイファの一番、大事な所、子宮の奥まで到達し、うっすら筋肉の付いた拳法着越しのお腹をぼっこりと膨らませたのだ。

「あ、あぎっ...あがぉっ...ごへぇっ...!」

四肢を破壊され、腹を異物で妊婦の様に膨らませられたあまりにも無様で無惨な拳法少女。
ほぼ死に体だが武道家として鍛え上げられた肉体はこの有り様にも耐えてしまっていた。

「だ、だれか...たすけてぇ...」

がくりと項垂れ少女はとうとう意識を失う。誰かに救いを求めながら。

だが妖魔は一時の休みすら認めない。
失神し尿を垂れ流すメイファに新たな触手を伸ばしたのだ。
その触手は金属の質感を帯びており先端付近が管を巻き付けた様な異様な形状をしている。
その剣呑な触手の狙いは痙攣を続けるメイファの形の良い丸い尻。凌辱を免れていたその小さい菊穴だった。
膣に捩じ込まれた触脚ほどではないがそれでも大人の腕位はある金属触手にはメイファのアナルは狭すぎた。
勢い良く貫くとみちみちと尻肉を割り裂きながら哀れな少女拳士の直腸を蹂躙していく。

「ぎっひぃっ!?おぐげがぁっ!?お、おじりぃぃぃぃ!?」

無論異物を入れた事も無い尻穴を太く硬いそれで抉られ強制的に覚醒されたメイファは堪らず泣き叫ぶ。
だが妖魔の責めはこんな物では無かった。金属の触手は特別製...電撃を流す為の物なのだ。

バヂィッ!バリバリバリバリィッ!!

「げぴぃっ!?いぎゃががががががっっっ!!!??」

突然の電撃に覚醒し奇妙な悲鳴を上げて悶絶するメイファ。
電撃で内蔵から焼かれる異常な激痛に三つ編みを振り乱し破壊された手足が反射で勝手に暴れる。
ぶしゃあっと凄まじい勢いの失禁も止まらない。
電圧により拳法着の所々が少しずつ裂けていきメイファの肌が露になっていく。右胸の生地が裂け、電撃の苦痛でしこりたった綺麗なピンク色の乳首が顔を覗かせる。
妖魔の気まぐれの電気責めはメイファから煙と焦げ臭い臭いが立ち込めた辺りで終わった。

唐突に飽きたのだろう。妖魔はほぼ虫の息のメイファを投げ捨てるとどこかへと立ち去った。また適当な悪漢の群れに紛れ込み悪事を繰り返すのだろう。

しゅうしゅうと未だ黒煙を上げる哀れな美少女拳法家は白目を向き、穴という穴から体液を垂れ流しながらびくびくと震えることしかできない。
涎や涙、尿は勿論、乳首からは母乳まで溢れだしていた。電圧で露になった右胸からはぴゅっ、ぴゅっと音が聞こえそうな勢いで飛び出してさえいた。
何度も漏らしていた股間の黄金水に至っては未だ止まらずちょろちょろと音を立てかなりの水溜まりを作ってしまっている始末だ。
ひくひくと弱々しい痙攣が収まるとそのまま二度とメイファは動く事は無かった。
その内、獣や烏に貪られメイファの痕跡は無くなるのだろう。


天才少女拳士の世直しの武者修行はあまりにも惨たらしく、無意味な物で終わった。


635 : 名無しさん :2015/10/28(水) 01:40:58 ???
以上です。
リクエストの部分の電気按摩より私の趣味が多分に出てしまいましたが、ご容赦下さい


636 : 名無しさん :2015/10/30(金) 19:58:03 ???
電気あんまいいね


637 : 名無しさん :2015/11/01(日) 00:43:41 ???
D会は今どうなってるのかな・・・ 
公開予定の対象とか教えてくれたら嬉しす


638 : 名無しさん :2015/11/01(日) 10:49:08 ???
エリス……もうやらないのかなぁ


639 : 名無しさん :2015/11/01(日) 13:34:00 ???
>>637
つ【剣巫&優等生】


640 : 名無しさん :2015/11/03(火) 22:10:15 ???
結果的に死ぬとか重傷とかハード過ぎると抜けないんだが
ソフトな感じのオススメないかな?


641 : 名無しさん :2015/11/04(水) 21:42:05 ???
基準は人それぞれになっちゃうからラインを理解できないとおすすめするのって難しいよね


642 : 名無しさん :2015/11/04(水) 23:06:37 ???
個人的にはですし結局は好みの話だと思いますが書く方としてはハードの方が描写的に楽なんですよね。


643 : 名無しさん :2015/11/08(日) 00:38:54 ???
>>637
比較的短いものになりますが
早ければ明日、新作投下します


644 : 名無しさん :2015/11/08(日) 17:26:45 ???
今晩投下します。
電撃勢の二人です。

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ttp://cdn.wiki.dengekionline.com/theme/dengekionline/dengekibunko-ftg/images/character/miyuki02.png


次こそ翡翠やユズリハ頑張ります……orz


645 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:01:15 pQG89lts
寒いーー。
皮膚が粟立つような感覚を覚えながら、少女は目を開けた。


「ーーーー」


どれぐらいの時間、眠っていたのだろう。
確か自分は、突然目の前に現れた異世界のホールに吸い込まれて……。
少女……姫柊雪菜が記憶を探ろうとするが、それよりも今自分が置かれている状況の異様さに戸惑わざるをえない。

雪菜は両腕を上に挙げた状態で手首どうしを拘束されており、両足首も同様に捕まれている。
雪菜を拘束するのは地面から伸びている腕のオブジェだ。
大きな腕のオブジェが雪菜のすぐ後ろから手首をつかみ、小さな二本の腕が足首を掴んでいる。
そして大きな腕は、二の腕のところから小さな腕が生えており、それらが雪菜の身体を嫌らしく撫でさすってくる。


「……っ……何の真似ですか……これは……っ」


動きやすい青と白のセーラー服では、いやらしい腕の動きを拒む役割を果たすこともない。
雪菜が嫌悪感を露わにしながら、いやらしい愛撫に耐えているとーー。


「つぁ……!!」


撫でさする腕が、雪菜の健康的な素足の上を撫でると、その鋭い爪で太ももを引っ掻き始めた。
ナイフのように鋭利な爪は、張り詰めた無駄のない太股の皮膚を切り裂き、血が滲み出していく。
これには雪菜も堪えるのか、声を絞り出しながら両脚を内股がちにする。


「くぅうぅう……っ!」


致命的なダメージではないがゆえに、ただひたすら痛みに耐えることを強制される雪菜。
両脚の傷から流れ落ちる血は、彼女の健康的な素足を溶かしていくように股から膝、やがて脛へと幾筋も滴り落ちる。
両脚が灼けるように熱くなっていくのを感じながら、雪菜は頭を上げて前を見る。
ジクジクと染み渡る両脚の疼痛に首筋が汗ばむ。


「うふふふ……」


雪菜は自分の前方に、ひとりの少女が居ることに気づいた。


「だ……誰ですか、あなたは……っ」


その少女ーー繭羅は名前を名乗らず、一方的に会話を始めた。


「……貴女、運が悪かったわね」


運が悪い?
その言葉の意味が理解できなかった雪菜だが、さらに新しいところを引っかいてくる腕に、奥歯を噛みながら耐える。


「っっっ……!!」
「今回のお客様は元教師なのですわ……それも、あなたのような中学生や高校生を教えていた……ね」
「なんの……話ですかっ! いい加減にしないと……!」
「いい加減にしないと、どうするおつもりかしら?」


雪菜は両手両足を思い切り動かしてみる。
武術も心得ている彼女だが、腕の拘束ほとてつもなく頑丈に出来ている。


「残念♪ その程度の抵抗で壊れるわけないでしょう?」
「離しなさいっ、離してっ!」
「口の聞き方がなっていませんわね? まずはその舌を調教してさしあげますわ」
「何を言ってーーむぐぶっ?!」


すると雪菜のすぐ横から手が伸びて、人差し指と中指の二本を口の中に差し入れた。


ジュポジュポジュポジュルジュル


「ん、んんンン……ッッッ!!」


雪菜は頭を動かして抵抗するが、それは彼女の前髪が横に振れるばかりで状況は変わらない。
さらに脚を引っ掻く腕はさらに追加されーー雪菜の足首の拘束を外すと両膝を持ち上げた。


646 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:07:42 ???
「なっ……!?」


雪菜の顔が、恥辱のしるしである朱色に染まる。
彼女はM字開脚を曝してしまい、まだ綺麗な太股の裏側が露わになった。


「こういう格好のことを、『いやらしい』って言うんですわ。ご存知でしょうけど……クスクス……」


挑発する繭羅に、雪菜はまだ心が折れぬ様を見せつけるように強気の視線で睨みつける雪菜。
しかし口は相変わらずじゅぽじゅぽされているため、口角から唾液が滴り落ち、いやらしく顎が濡れていた。
そして腕はM字に開いた両脚のスカートをちらりと捲る。
青と白のセーラー服のイメージからは想像もつかないほど可愛らしい、桃色のレースの下着。
その下着の上から局部を撫でられた雪菜は、びくんと身体を反応させると、怒りの色をますます強く滲ませて繭羅を睨む。

繭羅は固定するための三脚とハンディーカメラを用意して、M字雪菜の前に固定して、録画ボタンを押した。


「当分の間その腕と遊んでいなさい……三時間、たっぷりとね……」


三時間。
それが雪菜に突きつけられた時間。


「じゃあ、楽しみにしてますわ♪」


647 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:08:55 ???
その三時間のあいだに、繭羅はもう一人のショーを始めることにした。
雪菜が居る部屋から少し歩いたところにある別室である……。


その部屋に居るのは、雪菜と同じくまだ学生の少女。
黒く長い髪に雪の髪飾りを付けて、ワンピースと丈の長いブレザーを纏っている。
彼女はあまりにも美しい顔立ちをしていた……可憐で無垢な美しさを雪の結晶で静かに閉じ込めたような、玲瓏な少女。
彼女にかけられた金額は相当の額であったが、今回彼女を指名したのは、国立魔法大学学長と、その一人息子である……。


国立魔法大学附属第一高校に通う、容姿端麗の才女ーー司波深雪。


「おっ……お兄、様っっ……誰かっ……!」


想像を絶するほどの大金が動き、いまや彼女はーー


「イッ……いや”あ”あ”あ”あ”!!」


生まれてきて一度も挙げたことはないであろう、汚濁した甲高い叫びをあげていた。

少女は両手足を太い触手に絡めとられ、いやらしい粘液を服の上から全身に擦り付けられた。
わずかに触れることすら躊躇われた彼女の姿態を、触手は暴力的なまでに絡みつき、長いワンピースの裾から幾本も内部へと侵入していく。
彼女の長い黒髪の一部は粘ついた触手に付着してしまい、その触手は髪に巻き付いてくる。
さらに触手は、美彩に象られた深雪の顔に、腐卵臭のする黄色っぽい粘液をどろりと垂れ流していく。


「止めてっ! お顔がっ……あぁああぁあぁあんんんん!!」


思い切り臭い粘液を顔に塗り込められ、ズリズリと肌が擦れる音を立てる。
そして彼女もまた雪菜と同じように、無様なM字開脚を強制させられる。
触手が脚に巻き付いて脚を開けようとするが、なかなか脚が開かない。


「こっっ、こんなあぁあっっ……こんなことっ……ぁあぁっっ」


ロングワンピースの生地が横に引っ張られる。
彼女の服装の構造からして、思い切り足を横に広げることができないのだ。
学園一の才女でありエリートである彼女がそのようなはしたない格好をすることは絶対にない。
ありえないことなのだ。
しかし触手は無理やり力を込めるとーー。


「みないでっっ、みなっ……あぁああァアアアンン!!」


ビリビリビリィっ!!


彼女のロングワンピースを思い切り横に引き裂いた。
ガムテープを剥がしたような音を立てて、シルクを思わせる生地が縦に大きく裂けた。
股間部のパンスト姿が埃っぽい蛍光灯の下に晒される。
すでにストッキングは触手の粘液と激しい蠕動により一部が断線してしまっていた。


「イヤ! イヤ! お願いだからやめてっ! イヤイヤイヤアアアアアア!!!」


誰も目にできるはずがなかった彼女の下着。
その下着はずいぶんと大人びていた。
破れたストッキングの穴から、今日の司波深雪の下着の色も拝見できる。
深雪が今日穿いていた下着は、ダークブルーのレース入りのもの。
色気と高貴さを醸し出す絶妙な色。


648 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:09:56 ???
ここで繭羅が、あることに気が付いた。


司波深雪の、ほとんどヒステリックと言えるほどの嫌がり方に、繭羅は何か違和感を感じ取っていたのだが……。


「ヤメてっ!! ィヤァアアァアアアアァアアァアアァア!!」


髪を振り乱しながら泣き叫ぶ深雪。
繭羅はカツカツと靴音を立てて深雪の下着を見つめた。




ーー何かが入っている。




繭羅は鼻を鳴らすように笑うと、クロッチを横にずらして中にある物をするりと引き抜いた。


ショーツの中に隠されていたのは、一枚の写真。


彼女の長い黒髪と同じ色をしたちぢれた毛が一本だけ付着している。その写真に映し出されていたのはーー。



「あはっ、アハハハハハハ!!」



繭羅は腹を抱えて爆笑した。
絶対に気づかれてはならない秘密を暴いてしまった繭羅は、早速言葉で責めてやることにした。
耳許で囁くように、心の弱い部分を絡め取るような声で。


「あなたって変態なのね?」


深雪は顔を俯かせる。
頬に流れ落ちる涙の輝きをじっと見つめながら繭羅は続ける。


「こんなに露出の低い格好をしているなら、確かに誰も気づくはずはありませんわ。この写真をマ○コに貼り付けていたって、だーれも分かりっこありませんわね?」


深雪は絶望に打ちのめされたかのように、しゃくりあげながら両手で顔を覆った。
見られた。
知られてしまった。
しかも兄ではなく、深雪の知らない少女に。


「ね? 変態なんでしょ?」
「違うのっ……これはっ……!」


ヒュウッ
バシィイン!!


「ャハァアアァアっっ!!」
「は? 何が違うの? まだお淑やかな少女でいるつもり? そのだらしない下半身、めちゃくちゃにしてあげようか?」


繭羅がそう言うと、今まで深雪に絡みついてきた桃色の触手とは別の色のものが一本地面から生えてきた。
それは青い色をしており、深雪の股間に先端をチョンと乗せるとーー。
繭羅が離れる。
その瞬間ーー。


ジリリ……バチバチバチバチバチバチ!!


「あっっっ、アアぁアアあァぁアァア!!!」


股間から電気ショックを食らった深雪は腰を思い切り跳ね上げるように浮かせて、縦に裂けたワンピースをさらに深く破いてしまった。
触手に擦り付けられたら粘液がさらに全身を感電させてしまう。
びくっびくっと両手の指先を痙攣させて、舌を垂れ流しながら、両目がピクピクと白目を剥きかけている深雪。
耳や目から肉の焦げた煙をあげる深雪。
拘束していた触手が拘束をほどいたが、ピクリとも動かない。


649 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:11:31 ???
「にぃひゃま……おぃひゃま……」


深雪はすでに意識を失いかけていたが、その名前だけは呟き続けていた。


「あなたの好きな人の名前は?」
「おぃひゃま……」
「あなたが尊敬している人は?」
「にぃ、ひゃま……」
「1+1は?」
「ぉにぃひゃま……っ」
「この国の首都は?」
「ぉい……ひゃま……ぁっ」


繭羅は兄の写真をちらつかせて、深雪の口元の辺りまで持って行く。
唇で触れるか触れないかのところまで近づいてきた兄の凛々しい姿の写真。
意識が朦朧としているなか、深雪はゆっくりと舌を伸ばす。
繭羅はほとんど呆れたように微笑んだ。
この少女は自分の兄の、しかも写真に映し出された兄に向けて舌を伸ばしている――。


羞恥心を感じることすらできないほど脳にダメージを受けた深雪は、賢明に舌を伸ばしてその写真を舐めようとする。
繭羅はわざと舌がギリギリ届かないところで兄の写真を見せた。
その写真に夢中でーー深雪は青い触手が全身に絡みつきつつあることにすら気づけない。


触手の準備が整ったのを確認した繭羅は、その兄の写真をーー


ビリビリッ


深雪の目の前で破った。


プツン、と糸が途切れたように、深雪は無表情に変わる。


「ぇ…………?」


繭羅が指を鳴らした瞬間ーー深雪は思い切り上体を仰け反らせていた。


バリバリバリバリバリバリ!!


「きゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」


絡められた四肢に思い切り電撃を食らった深雪は断末魔をあげてへそを高く突き上げるように激しく仰け反った。
可憐な衣装が背中から燃えあがり、長いブレザーがパチパチと音をあげて火の粉が飛ぶ。
彼女は全身をぐねぐねと暴れさせてその電撃に悶絶した。
白いワンピースのラインが波のようにうねり、背中から黒く焼け焦げていくーー。


「あ”あ”がががっーーガヒュうっっ……ゴボッ」


その電撃の時間は数秒のものだったがーー心身ともに汚れなき深雪を粉砕するにはそれで十分であった。
電撃を受けた深雪は小刻みに痙攣し、その動きに合わせて長髪が儚く揺れる。
深雪は頭をだらりと後ろに倒した。
乙女としてのせめてもの抵抗なのか、片腕で自らの顔を隠した。
その首筋に透明の唾液がいくつも滴り落ち、その美しき姿態から生々しく分泌された体液が、ポタポタと音を立ててコンクリートの床に落ちた。


ジョロジョロ……ッ
ビチャビチャビチャビチョビチョびちょ


両脚をピンと伸ばしたハの字の状態で固定されたまま、深雪は生まれて初めてであろう、失禁という恥ずかしい姿を曝した。
そのあまりの恥ずかしさに、反射的に膝を閉じようとする深雪だが、ふるふると膝が震えるか弱い抵抗を示しただけに終わる。
露出の低い衣装であるために、破れたストッキングを幾重にも連なりながら尿が伝いおち、淫靡な音と臭いが立ち上がってきた。


650 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:13:48 ???
完全に拘束を解かれた深雪は前に放り出された。そのままバランスを崩して膝をつき、頭からうつ伏せに倒れた。


ドサァッ
ピク…………ピピクッ…………


失禁で濡れた尻を覆うワンピースの部分は灰色に染まっている。背中のワンピースはまだ燃えていたが、やがてその火も静かに治まっていった。
繭羅は手の中で破いた写真を、はらはらと紙吹雪を散らすように深雪の後頭部へとふりかけた。


桃色の触手が再び伸びてきて深雪に近づくと、その背中に大量の濁液を吐きかけた。
さらに別の触手が深雪の清廉な髪にいやらしく絡みつきながら顔を持ち上げる。
深雪はエビ反りのような体勢にされてしまうと、微かに開かれた口に思い切り触手を挿入された。


「ぅぐぶぅウウヴヴヴっ、ぐふっ、ぶふフゥッ」


内臓を叩きつけられるようにして強制的なフェラチオをさせられた深雪は、すでに白目を剥きかけながら失神する瀬戸際まで追い込まれていた。
口角から精液の混ざった白い泡をこぼしながら、深雪はなすがままにされつづけていたーー。
そして触手は深雪の深奥までも汚しぬこうと、彼女の秘所に忍び寄り……。


ズブズブッ、メリメリメリィ……


前と後ろから貫かれた深雪は二本の触手によって身体をわずかに持ち上げられてしまう。
手足に力はないために両手足がだらりと枝垂れたまま浮き上がる深雪。
深雪は悲しむことすらもできないまま自らの秘所を貫かれ、処女喪失を伺わせる純潔の紅が、床にポタポタと滴り落ちた。

繭羅はその姿を見遣りながらーー先ほどの雪菜のもとへ向かった。


651 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:14:48 ???
「さぁ……気分はどうかしら?」


あれからずっと放置されていた雪菜。
その衰弱ぶりは著しいものがあった。


「ーーーーぁーーーーっ」


傷一つなかった両脚は、いまや無数の切り傷によって赤く染め上げられていた。
特にM字開脚されて露わになった太ももの裏側は、静脈が透き通って見えるほど薄くて白い皮膚に覆われていたが……今は縦に引き裂かれた傷の痛みにびくびくと跳ねながら喘いでいた。
ぐったりとしたままの雪菜だが、時折口からクチっクチっと水音を立てている。
口の中に差し込まれた指がまだ雪菜の口内をかき回しているのだ。

彼女の青と白の制服は、ボロボロになるまで引き裂かれていた。
スカートの裾もセーラーの裾もビリビリに破かれて不揃いになっている。
特に胸元は損傷がひどく、彼女の桃色のブラジャーが横から見れば丸見えな状態になっていた。


「ふふふ……」


繭羅は微笑みながら雪菜の顔を持ち上げる。
顔にはすでに覇気はなかった。
部屋を出る前に見せた反抗的な顔も今は見る影もない。
辛そうに息を荒げているだけで、反応が鈍くなっているようだ。


「貴方……激痛で叫んだらどんな声で鳴くのかしらね?」


繭羅が問いかける。
雪菜は答えない。
答えないで黙っていることが、彼女ができるわずかな抵抗らしかった。


「ねえ、黙ってないで答えたらどう?」


パシィンッ


「うぁああっ……はぁ、はぁっ……はぁあっ……」


雪菜は頬を軽く叩かれてしまい、頭が頂垂れて首筋をさらした。
繭羅はその首筋につけられた何かの跡を指でなぞって確かめるとーー指を鳴らした。


652 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:15:54 ???
二本の手がゆっくりと雪菜のもとに伸びた。
うち一本はスカートをめくり、さらなる恥ずかしい目に遭わせようとしている。
そしてもう一本のほうは……ボロボロのセーラー服の裾をたくし上げて、雪菜の腹部とブラジャーを晒した。
繭羅は雪菜のむき出しになった腹をしげしげと見つめる。


「きれいなお臍……華奢なお腹ね……耐えきれるのかしら?」


そう言うが早いか、セーラー服をめくりあげた手は握り拳を作ると……


ドスゥッ!


「っっ、がぁあぁっ……!!」


雪菜の腹にパンチがめり込まれた。
突然の攻撃で雪菜は目を見開く。
さらに別の角度から拳は振り下ろされーー


ボコォオっ!


「うぁあ”あ”っ!!」


雪菜の口から唾液が飛び散る。
ゴホゴホ、とそのまま噎せる雪菜。
さらに別の腕が雪菜の口元を手のひらで覆い隠した。


「んんん、んんんんっ……!」


ドスゥっ!


「んんンンンンンっ!!」
「もっと……殴りなさい」


そのまま腕は何度も何度も雪菜の腹を殴りつけていく。
雪菜は両目を閉じて涙を滲ませながらその執拗な攻撃を耐えようとする。
しかし、その攻撃が急所に当たってしまうと……


「んんごぉっ!!」


両目を見開き、口を抑える腕の指の隙間から唾液が染み出す。
執拗な腹パンチを繰り返した後、ようやく腕は雪菜を解放した。
その場に尻餅を付くようにして、ぐったりと倒れる雪菜。

「では……最後の仕上げに移らせてもらいますわね」
「ここは……どこなのっ……せん、ぱぃ……たす、け……」
「ここはあなたが見ている悪夢よ。だから誰も来ないわ。あきらめなさい♪」


雪菜は繭羅にセーラー服の襟元を掴まれて無理やり立たされると、すでにボロボロにされたスカートを無理やり破いて脱がせていった。


ビリビリ、ビリリィっ!


「無様な姿ね……ふふふっ……」


スカートは完全に脱がされて下半身は下着姿となり、上はボロボロのセーラー服を着たままの状態。
そのまま繭羅は雪菜を地面に放り投げる。
ぐったりと仰向けに倒れた雪菜のピンクのショーツに手をかけて、勢いよくショーツを下にずらした。

「あらあら、こんないやらしい姿をさせられて、悔しくないのかしら?」

繭羅の煽り言葉に、雪菜は奥歯を噛み締めて睨もうとするが、それも無駄な抵抗に過ぎない。
片手で自分の顔を隠し、もう片方の手を辛うじて自らの局部に持って行って覆い隠すのが精一杯の様子だ。

「っ……みなぃで、くださぃ……っっ」
「こんな状況でもわざわざ敬語を使うなんて礼儀正しいわね」
「うる……さいっ……!」


カシャッカシャッ ウイーン……


「ぃやぁっ、うそっ……ぃ、やぁあ……っ!」


カメラのシャッターが切られる音に反応して、雪菜は身をちぢこませる。
しかし繭羅は雪菜を足蹴にしながら、地面に転がる少女のあられもない姿をファインダーに納めていく。
上半身は制服を着ていながら、下半身は何も身につけていないフェティッシュな格好の雪菜を……。


653 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:17:08 ???

「ふふっ……じゃあ仕上げと行きましょうか」


何枚か写真を撮った繭羅はカメラをしまうと、繭羅は大きな槍のようなものを手にした。
雪菜の武器である雪霞狼だ。


「お客様曰わく……あなたがいつも背にしていた楽器ケースの中にある武器で、マ○コから頭部まで貫いてほしい、そうよ……やはり武器っ娘は自分の武器と一緒に散ってこそ美しい……ですって」
「なっ…………!」


雪菜は絶句する。
もはや言葉も出せず、歯をかたかたと震わせる。
圧倒的な死の恐怖に飲み込まれる雪菜。
そして繭羅は、その瞳に狂気の色を宿しーー雪菜の股関すぐ下に、思い切り雪霞狼を突き立てた。


「あなたの初めて、これて奪ってあげる……クスクスクスっ……アハハハハハハ!」






〜〜〜〜〜〜〜






血まみれになった繭羅は、雪霞狼の柄を手から離した。
あれから雪菜は失禁と同時に死に物狂いで暴れて抵抗したが、筋弛緩剤と多幸剤を投与すると大人しくなった。
身体から力が抜けて、自分が自らの武器に殺されていくことをこの上ない幸せであると錯覚した雪菜は、繭羅の凶行に自ら協力するように両足を開いた。
しかし恐怖心は収まらないため、雪菜は笑いながら恐怖の涙をとめどなく流し続けた。

貫通はいともあっけなく終わった。
一度目に突いた時は途中で何か堅いものに引っかかったが、繭羅が思い切りもう一度突くと、あっけなく破壊されて雪菜の首筋まで到達し、見事に貫通した。

槍の先端には何らかの内臓の欠片が突き刺さったままになっており、雪菜の内股は鮮血がとめどなく滝のように流れ落ちた。
死にかけた魚のような瞳は次第に下へと落ちくぼんで白眼をさらし、大量出血による痙攣もすぐに止んだ。

繭羅は雪菜の返り血を全身に浴び、串刺しにされた雪菜の姿をうっとりとした目で見つめる。


「おいで」


繭羅は自らが飼っている不気味な筋肉人形に雪霞狼を握らせて持ち上げさせる。
その人形は台座の上に槍の先端を深く突き刺した。


雪菜は逆さまの状態にさせられたまま、まるでオブジェのように飾られた。


重力の関係でズブズブと次第に下へとずり落ちる雪菜。


その隣に、繭羅は別室で始末した深雪を転がした。
目隠しされ、口をガムテープで抑えつけられ、全身を縄で縛られたあげくに股間から精液をこぼす深雪の姿。


「雪菜と深雪……偶然ね、二人とも名前に雪がついていますわ」


繭羅は二人のもとに近づき、その最期の姿をじっくりと見つめる。


「雪のように清らかな部分は……もうどこにも見る影はないけど……クスクスクス……」


繭羅はそう笑いながら、ゆっくりと忍び寄る下等生物たちに命令する。


「もういいわ……好きなだけ食べなさい」


そう言い残し、繭羅は血にまみれた服装のままその部屋を去り、シャワールームへと向かうのであった……。



〜終わり〜


654 : 名無しさん :2015/11/09(月) 00:20:25 ???
以上になります。
この二人はなぜか書くのが難しかったです
そして翡翠さんもなぜか難しい……良い責めかたが思いつかないorz

また何かキャラやシチュが浮かんだら書こうと思います
ではでは


655 : 名無しさん :2015/11/09(月) 01:42:54 ???
2人とも終始無様でめっちゃ興奮しました!あられもない姿にされる描写が細かくてとても良かったです・・・
ブラ姿の描写とかM字開脚にさせられるだけでなく、普段挙げない声を上げてしまうってのが尊厳踏みにじる感ありますね
言葉攻めや処刑後の無残な姿の描写などそのキャラの「らしくなさ」の描写が丁寧でご馳走様でした
単にアヘったりとかエロに走るのではなく、キャラを失わずにかつ無様さをかもし出せるのはすごいと思います
今後のキャラでも処刑執行中や処刑後での「らしくない」姿が見れるのを楽しみにしています!


656 : 名無しさん :2015/11/09(月) 02:20:17 ???
通常時の姿と比較しての下着姿よかったので、さらに移行して胸を晒された時の反応や言葉攻めも見てみたいですね
翡翠も深雪同様ロンスカで露出が少ないので、無様な姿が引き立ちそうなので期待。

あと、胸を攻める描写とかあまり無かったと思うので胸を抉ったり噛み千切って目の前で咀嚼したりとかどうでしょうか


657 : ハム子の人 :2015/11/10(火) 22:19:48 ???
GJです
最初から最後まで丁寧にリョナられていて良いですね。自分もこういうSS書きたい…
次回作も楽しみに待ってます

自分も久々に新作できたので投下します
今回はハム子と、大橋舞子という幼女キャラもリョナってみました(精神リョナメインですが)
二人の画像は↓です
http://i.imgur.com/UXr8Ytn.png
左が舞子で右が朱美(ハム子)です


658 : ようじょとハム子 1 :2015/11/10(火) 22:21:20 ???
象徴化―
影時間において、ペルソナ適性の無い一般人は黒い棺の姿に変わる。それが象徴化。
そして、影時間が終われば何事もなかったかのように元の姿に戻り、影時間を体験すること無く終わる。
だがそれは戦う術を持たぬ者にとって、闇に蠢く者共から身を守るための手段でもある。

だが時として、その救いを得られぬ者も居る。
シャドウは救済からあぶれた者の精神を喰らい、生き延びているのだ…。

――――――――――――――――――――――――――――――――

僅かな電灯だけが頼りの、薄暗い路地。
時間は既に深夜0時前を回っており、塀の向こうにある家々からも光は消えている。

「………」

その中を進む、小さな人影。
まだ齢10にも満たない少女、大橋舞子は無言で夜の街を歩いていた。
ピンクのヘアゴムで作られた2つのシニョン、ピンクの生地に虹の模様がプリントされたTシャツ、
デニム生地の小さなミニスカートに上着、小さな白いソックスに靴、そして背には赤いランドセル。
手には、家庭科の授業で作った小さな手提げ袋。
彼女の姿は、どこにでも居る小学生の女の子そのものだった。

彼女は、虐待などで家を追い出された訳ではない。自発的な家出である。
自分を無視して夫婦喧嘩をする両親に疲れ果て、家出を企てたのである。
両親に見つからないよう、敢えて人気の少ない道を選び、できるだけ遠いところへ逃げようとしていた。

(もう、あるけない………)

だが、舞子の体力と精神は既に限界を迎えようとしていた。
硬いコンクリートの地面を延々と歩いたせいで足は限界を迎え、
人気も無く暗い道を歩くという不安は、幼い彼女の精神を酷く不安定にさせていた。
唯一の支えだった手提げ袋一杯のお菓子も、既に食べ尽くし今は袋しか残っていない。

(おうち……かえりたいよう……!)

あれだけ嫌になっていた自宅での光景が、今では愛おしく感じられる。
罵声を浴びせ合う両親、しかし彼女の身体は温かい布団に守られていて。
何より、その空間には『人』が居た。頼るもの、縋るもの無い辛さを、幼い彼女は痛感する。

「ひっく……ひぐっ……」

とうとう、舞子は塀にもたれかかるように座り込み、泣きじゃくり始めた。
僅かな明かりである電灯が、心身ともに追い詰められた哀れな姿を照らしだす。
普段は優しかった父母の顔を思い出しながら、上着の袖を涙で濡らす。
孤独感から来る悲しみは、抑えようのない涙として溢れ出て止まることは無く。

「ひっく……ぐすっ……」

5分程経った頃だろうか。ひとしきり泣いた舞子は腫れ上がった瞳で手元の腕時計を見る。
女児向けのキャラクターのプリントをバックに、針は23時59分を指していた。

その時、右方から乾いた足音が聞こえてくるのを舞子は聞き逃さなかった。

「!!」

見ると、暗がりの中にスーツを着た若い男性が歩いているのが見える。
革靴の立てる乾いた音が、次第に舞子の方へ近付いてくる。

(あ、あのひとなら、たすけてくれるかも……!!)

近づいてきた男性の姿が徐々に明らかになってくる。
疲れた顔をしているが、顔つきは精悍で、真面目そうな雰囲気。
知らない人について行ってはいけません、と学校では教えられたが、舞子は彼なら大丈夫だと判断した。
舞子は立ち上がり、男性の方へ身体を向ける。

「ん……!?」

疲労の色が濃かった男性の顔が、見る見るうちに驚いたような顔になる。
子犬のような瞳で男性を見つめる舞子、君、どうしたの?と声を上げる男性。

その時、舞子の悲劇の幕が上がった。


659 : ようじょとハム子 2 :2015/11/10(火) 22:23:05 ???
「え……」

一瞬の出来事だった。
唯一の明かりだった電灯は消え、周囲が深緑の暗闇に包まれる。
男性は黒く大きな棺桶へと姿を変え、道路には所々鮮血を撒き散らしたかのように赤く塗られる。

『象徴化』という救いを得られずに、舞子は一人、影時間に落とされていた。

「あ、あぁ……」

周囲の変化を受け入れられず、舞子は膝を折られるように地面に座り込んだ。
膝に硬い衝撃が地面から伝わるが、舞子はそれを痛がる余裕も無かった。
そして、呆然としながら目の前にできた棺桶を見上げる。

かんおけ
たしか、しんだ人がいれられるやつだっけ

舞子はボンヤリとそのことを思い出していた。

じゃあ、あのおじさんはしんじゃったの?
まいこは、どうしていきてるの?

少女の頭は段々と混乱してくる。
やがて目の前のものを『死』の象徴とみなした舞子は、それから目を背けるように道路の端に目を見やる。
だが、そこに映っていたものは、もっと残酷なものだった。

「ひぃぃぃぃぃぃ!?」

そこにあったのは、鮮血を思わせる大量の赤い水たまり。

ち、ち、ち、ち!!!!!
ちが、いっぱい!!!!!!

本当に血かどうかは定かではないその水たまり。
だが、注射も、血を見るのも苦手な子供の舞子が恐怖するには十分なものだった。

「ひ、ひぃ、ひぃぃぃぃぃぃ!?!?!?!?!?」

それから舞子は、ランドセルにもたれかかるように尻餅をつき、
身体を震わせながら後ずさりをする。
脚を開くのはみっともなくていけません、と以前母親に注意されたことを思い出す余裕は無かった。

「ひぃ、いっ、あぁ……」

辺りに散りばめられた『死』の象徴、誰も居ないという絶望―
幼い舞子の心は、『恐怖』の許容量を超えていた。

「あぁ………」

舞子の意識も、闇の中へと落ちていく―


――――――――――――――――――――――――――――――――

「うぅ……」

舞子が再び目を覚ましたのは、それから30分程経った後だった。
薄く目を開けると、目の前には相変わらず血溜まりのような赤が広がり、
棺桶と化した男性もそのままだった。

(もう、やだっ……!!)

舞子は、現実から目を背けるように強く瞳を閉じた。
さっきのは夢で、きっとこれはただの夢の続きだ、そう思い込みながら。

だが舞子はこの後、影時間に落ちたものが体験する
真の恐怖を知ることになる。


660 : ようじょとハム子 3 :2015/11/10(火) 22:25:02 ???
グジュルルルルル………


「!?」

聞いたこともない、重苦しい呻き声。
舞子は驚いて目を開ける。
そして、声の聞こえた右方に目をやると、そこには恐ろしい光景。

「ひっ!?」

男性の棺桶から黒い塊のようなものが、蓋からはみ出るように3つ、ビチャリと音を立てながら地面に落ちる。
異形で、汚らしいそれを見た舞子は戦慄する。

そして―

ズボォ!!

そのうちの2つから、紫色の仮面と黒い腕が生える。
影時間の怪物―シャドウが舞子の前に姿を表したのだ。

(ば、ばけもの……!!)

舞子はそれが何なのか理解できなかったが、危険な生物であることは容易に察知できた。
二匹のシャドウは、ゆっくりと這いずるように舞子に迫る。

「い、いやぁ、あっ」

舞子は必死でお尻を引きずりながら後ずさるが、そのような動きで逃げられるわけもなく、
シャドウは徐々に距離を詰めてくる。

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

舞子は身体を捻り、なんとか膝をついて立ち上がり駆け出した。
何度か足がもつれて転びそうになるが、必死で踏ん張り、疲れていたことも忘れて一心不乱に走る。

だが、舞子の逃走劇は僅か数秒で幕を閉じた。

「ぎゃう!?」

突然、舞子の全身に痺れるような痛みが走る。
舞子はバランスを崩し、半回転しながら仰向けに倒れこんだ。

「あ、あうぅ、うぅ」

シャドウが弱い電撃魔法を放ち、舞子の身に浴びせたのだ。
舞子は再び立ち上がらろうとするも、手足がピクピクと痙攣している状態で、まともに力を入れる事ができない。
ランドセルのおかげで頭を打たなかったのは幸いだったが、シャドウに捕らえられるのは時間の問題だった。

やがて舞子の小さな足を、なにか冷たくて柔らかい物が当たる感触が包み込む。

「ひ、い、いやぁ………!!!」

一体のシャドウが身体を大きくうねらせ、舞子の全身をその黒く不浄な身体で覆い尽くそうとしていた。

もうだめ
たすけて
たすけて

舞子は死を覚悟し、瞳を閉じ、頭の中で何度も「たすけて」という言葉を響かせた。

その時。

「ペルソナッ!!!」

聞き覚えのあるような声。

エメラルドグリーンの光が、舞子の前で風のようにうねる。
驚いた舞子は両腕を組んで顔を覆う。

特に痛みは無い。
恐る恐る腕の構えを解き、視界を開く。
自分に覆いかぶさらんとしていた怪物は、赤黒い霧を上げながら消滅していた。

そして、シャドウの死骸が消えたその先には。

「お、おねぇちゃん……!!」

風にはためく、アップ気味に結われた明るいブラウンの髪。
暗闇の中でも輝く大きな真紅の瞳。
綺麗な身体に映える水着型の鎧。
肢体を覆う純白の長手袋とロングブーツ。
手には薙刀と、銀色の銃。

おねぇちゃんがたすけにきてくれた!


661 : ようじょとハム子 4 :2015/11/10(火) 22:26:24 ???
特別課外活動部リーダー・黒鷺朱美…舞子にとっての『おねぇちゃん』が、そこにいた。
普段、両親に代わって公園で遊んでくれる時とはまるで別人のような姿だが、
逆に今は、それが頼もしく見えた。

「舞子ちゃん、今助けるからね!!」

その言葉に舞子はハッとする。もう一体のシャドウが舞子の傍まで近寄っていたのだ。
未だに体の痺れが残る彼女の身体では、立ち上がることもままならず為す術もない。

「や、やぁっ……」
「させない!!!」

朱美は舞子の方へと駆け、シャドウの方へ詰め寄る。
シャドウは朱美が武器を振り下ろす前に彼女に気付いたが―遅すぎた。

「やぁっ! はいっ!」

一太刀、また一太刀と薙刀の一撃がシャドウに加えられる。
シャドウはなんとか原型を保っていたが、最早虫の息であることは舞子の目から見ても明らかだった。

「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」

そして、朱美は身体を回転させながら跳躍し、その勢いを利用して薙刀を振り下ろした。
勢いを増した薙刀は、シャドウの身体を真っ二つに寸断する。
くぐもった声を上げながら、シャドウは赤黒い霧を上げて消滅した。

「お、おねぇちゃん……」

朱美は息をつくと、舞子の方を振り返る。

「大丈夫? ケガはない?」
「お、おねぇちゃん……うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

安堵、喜々、様々な感情が綯い交ぜとなり涙として溢れ出る。
朱美は薙刀を置いて跪き、舞子を胸に抱いた。
舞子の鼻は汗の混じった、だがどこか良い匂いを感じ取る。

「うっ、えぐっ、うわぁぁぁ………」
「怖かったね。もう大丈夫だから。」

朱美は舞子が落ち着くまで、何度も彼女の頭を優しく撫でた。
舞子はその感触を何度も噛み締めた。。
白い手袋を着けた朱美の手は、いつもの手と違いすべすべしていて、どこか心地良い。

その後、落ち着いた舞子はもう大丈夫だよ、とばかりに朱美の顔を見上げてはにかんだ。
お互いに立ち上がり、まじまじと見つめ合う。

そして、舞子は先程からずっと気になっていたことを尋ねた。

「おねぇちゃん、どうしてそんなかっこしてるの?」
「うっ、えっと、それは……」

朱美は答えに詰まる。やむを得ぬ事情があるとはいえ、特別課外活動部の部外者である彼女にシャドウと戦う所を見せるのはあまり好ましくないことであった。
また、自らの格好が戦いのためという大義名分なものであったとしても、いささか破廉恥すぎることも自覚していた。
自分より6つ以上は年下の子供の前で太ももや尻肉、肩や胸を大きく露出した衣装を着ているのだから。

「いいよ、こたえにくいなら。みんなにはないしょね!」

舞子はニッコリ笑ってそう言った。家庭環境のせいか、彼女は少しませたところもある。

「それに…かっこよかった、よ」
「…あ、ありが、とう」

舞子も朱美も、少し照れながら言った。
舞子の言葉は、お世辞ではなかった。女性として魅力的な部分を惜しげも無く出した格好で、美しく舞う朱美の姿を。
それを、一生忘れない思い出として刻みこむことを舞子は決めていた。

「……ふふっ、おねぇちゃん強いでしょ?」
「うん! ぜんぜんしらなかっ……た……」
「?」

だがその憧れの姿が、すぐに崩れ落ちてしまうことを舞子は後に知ることとなる。

舞子は気付いていた。
朱美の背後の電灯から、
それまで気づかれることになかった3匹目のシャドウが、こちらを狙っていることに。

「おねぇちゃんあぶない!!!!」
「えっ?」

遅すぎた。

舞子が叫んだ後、黒い塊が朱美の顔にボトリと落ちる。


662 : ようじょとハム子 5 :2015/11/10(火) 22:28:33 ???
「!? ん、んむぅ!?」

粘性の黒い塊は朱美の顔を一瞬で覆った。
そのシャドウは先ほどのシャドウより身体の透明度が高く、
驚き、苦悶する朱美の顔が舞子にもはっきり見えた。

「お、おねぇちゃん!!」
「むっ、んむっ、んんーーーーーーーっ!!!!」

朱美は苦しみもがき、身体を振り回してシャドウを引き剥がそうとするが全く剥がれる気配はない。
気持ち悪さ、息苦しさが朱美の身体を支配し、彼女の身体から大量の汗が吹き出す。
手で引き剥がそうとしても、純白の手袋を汚すだけに終わった。

「ん、んむぅ、ん゛っ………」
「お、おねぇちゃん! そんなやつにまけないで!!」

次第に呻き声も弱々しくなっていく朱美を舞子は必死で鼓舞するが、耳を塞がれている彼女にそれが届くことは無い。
やがて朱美の足がふらつき始め、膝がガクガクと震え始める。

「んんぅ…………」

朱美はとうとう意識を失い、足をがに股に開いて仰向けに倒れた。

「お、おねぇちゃーーーーーん!!!!」
「………」

舞子の叫びんだ後、朱美の身体がピクピクと小刻みに痙攣した。
その後顔にへばりついていたシャドウが朱美から離れ、彼女の首の方へと動いた。
塞がれていた彼女の口から大量の唾液が零れ出る。

「ひっ……」

舞子は瞳を潤ませ、次は自分の番かと身震いする。

だが、シャドウは意外な行動に出た。スライム状の怪物は朱美の膨らんだ胸の辺り迄来ると―

バチィ!!

「!?」

突如、放電した。
電気によるショックのせいか、朱美の身体はビクンと反り返る。図らずもハイレグの鎧に包まれた股間を、舞子の方に見せつけるような形で。
その光景に舞子も驚いて後ずさりする。

「……かはっ!? げほっ、ごほっ……」
「お、おねぇちゃん!?」

突然目を覚ました朱美を見て舞子は再び驚く。
乱暴に蘇生された朱美は激しく咳き込み、道路に彼女の唾液が飛び散る。

「かはっ、はぁ、はぁ、はぁ………」
「だ、だいじょうぶ!?」

だが、蘇生された彼女は荒々しく呼吸をするだけで全く動く事が出来なかった。
窒息から回復したばかりの身体では、うまく力を入れることが出来ない。

「くっ、ま、またっ……!!」

シャドウは我が物顔で、再び朱美の顔の方へと向かった。
先程までの苦しさと粘ついた感触を思い出し、朱美は必死でもがこうとするが、震える手足が動くことはなかった。

そして、再び朱美は受難に見舞われる。

―先程よりも激しい苦痛を伴って。

「うくっ!?」
「お、おねぇちゃん、どうしたの!?」

またもや、シャドウは意外な行動に出る。
シャドウは朱美の顔を覆うことはせず、
自らの軟体を生かして、朱美の首に巻かれた金属製の防具の隙間に入り込んだのだ。

「うぅ………あぐぅっ!?」
「お、おねぇちゃん!?」

朱美は最初気持ち悪さに悶えるだけだったが、突然ブーツに包まれた脚をばたつかせ、苦しみ始める。

シャドウが、身体の固さを変化させ朱美の首を締め始めたのだ。


663 : ようじょとハム子 6 :2015/11/10(火) 22:29:57 ???
「う゛あ゛ア゛あ゛ぁっ!!! ぐぎゅウ゛ぅ!?」
「ひぃ!?」

朱美の顔は見る見るうちに真っ赤になり、目を見開き、喉から絞り出すような悲鳴を上げる。
舞子はその悲鳴に、思わず恐怖し身体を竦ませる。
朱美は首に手を当てがい引き剥がそうとするも、先程と同じように無駄な抵抗に終わった。

「あう゛ウぅっ、かはァ、あう゛う゛ウ゛う゛う゛ッ!?、ゲホォ!?」

時々力が緩んでいるのか、たまに乱暴に息を吐かせられながら朱美は首を締められ続ける。
一思いに失神出来ない分、苦悶の時は長く続いた。
時間が経つに連れ脚の動きは乱れ、腕に力が入らなくなる。

先程まで無敵の強さを誇っていた朱美が、為す術もなく苦しみ喘いでいる―
舞子はその光景にすっかり怯え、尻餅をついてガタガタと震え始める。


「ア゛あ゛ぁぐグッ、ウ゛ッはァア゛ッ…………」

遂に終わりの時は来た。シャドウが止めとばかりに力を強めると朱美の脚はビクン、ビクンと跳ねた。
腕もガクガクと震え始め、次第に朱美の首から離れていき、小刻みに痙攣し始める。

「グア゛ぁッ………アウ゛ッ………」

再び、朱美は意識を失った。
だらしなく開いた口から舌を出し、白目を剥いた状態で。
先程よりも開かれた脚はピクピクと痙攣し、時々ピクンッ!!、と大きく跳ねる。

「あ……あ………」

無残な朱美の姿に、舞子はすっかり言葉を失っていた。
彼女の敗北を信じられず、ただ呆然と無様に失神した朱美の姿を眺めていた。
だが直後、更に信じられない光景が舞子の前で繰り広げられた。


チョロチョロ……


朱美の股間から、黄色い液体が流れ出る。

おもらし。

舞子とて小学校、いや幼稚園に入ってからは晒したことのない醜態。

それを、高校生の朱美が、
大人の女性の象徴である、ヒールの高い靴を履いた朱美が、
先程自分を助け出してくれた、朱美が。

舞子は、言葉で言い尽くせない程のショックを受けていた。

「ごボっ、ボっ、ごぼボぼッ」

シャドウが漸く朱美を締める力を緩めると、朱美は口から大量の泡を吐いた。
自らの体液で汚れていく朱美の醜態に、舞子の『おねぇちゃん』に対するイメージはどんどん崩れていく。

そして、壊れそうな舞子の心に訪れた更なる悲劇。

シャドウは、緩く朱美の首に巻き付いたまま―

バチバチバチバチバチバチバチィッ!!!!!!

激しくスパークする電流を放った。


664 : ようじょとハム子 7 :2015/11/10(火) 22:31:35 ???
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!
 う゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァン゛!!!!!!!!」
 
先程よりも激しい電流が朱美を襲った。
激しいショックにより無理やり戻される朱美の意識。そして、響き渡る絶叫。
全身はこれでもかというほど激しく痙攣し、股間からはものすごい勢いでし尿が吹き出した。

舞子はその場から動けず、アンモニア臭のする液体を全身に浴びながらその地獄絵図を呆然と眺めていた。
『おねぇちゃん』の凄惨な悲鳴を、耳で塞ぐことも出来ずに。

「ア゛ア゛ア゛ァァァァァッ!!! ヤ、ヤメ゛ェェェェェェェェェェェェェェッ!!!!」

全身が炎で炙られるような痛み。
朱美の口から命乞いの言葉が出る。
だが、その言葉を聞いたのは何も力の無い舞子だけだった。
命乞いをする朱美の姿を、舞子は絶望と失望の入り混じった瞳で呆然と見つめていた。

「い゛ヤ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!」

ビクンッ!! ドサァッ! ビクビクビクッ!! ビクンッ!

絶叫後、朱美の身体はこれまでにないほど大きく跳ね、その後大きな音を立てて地面に崩れ落ちた。

三度、朱美は意識を失った。
もう、電流によるショックで目覚めることも無いだろう。いや、最早生きているのかどうかさえ解らない。
白い肌や明るいブラウンの髪は焼け焦げ、全身からは黒い煙が上がっている。
スラっと伸びた肢体は絶え間なく痙攣し、それを覆う白いブーツや手袋は所々破け、防具としてもファッションとしても使い物にならなくなっていた。
彼女の股間には撒き散らされた小便の池が出来、エナメル質のブーツが焦げた匂いも相まって近寄りがたいほどの匂いを放っていた。
残されたのは、舞子一人。
助かったはずだった。何時もより素敵な『おねぇちゃん』の姿も見れたのに。
目の前に居るのは、汚物同然と化した『おねぇちゃん』の姿だった。

「……おねぇちゃん」

問いかける舞子。だが朱美は何も喋らず、ただピクピクと跳ねるのみ。

「う゛っ………ん゛っ、お゛え゛え゛え゛え゛ッ」

辛すぎる現実と耐え難い匂いのせいで、舞子は膝を付き、吐瀉物を思い切りぶちまける。
完全に壊れた舞子の心には、悲しみすら宿っていなかった。
涙はこぼれているが、これは吐瀉物と一緒に出てしまっているだけ。

ビチャ………ビチャ……

吐瀉物を掻き分けるように、朱美の首から離れたシャドウがやってきた。

もう、いいや。 

このこに、たべられてしまおう。

帰るべき場所も、尊敬する『おねぇちゃん』への幻想も失った一人の少女が選んだ道は。

怪物に、自らのを精神を差し出すことだった。

――――――――――――――――――――――――――――――――

とある病院の一室。
シャドウに精神を食われた舞子は、ここに運び込まれた。
彼女は誰の話にも応じず、眼と口をだらしなく開きながらあー、と呻くだけ。
隣のベッドには、奇跡的に一命を取り留めたものの、
全身を包帯で巻かれほぼ植物人間状態になった朱美が横たわっている。

駆けつける舞子の両親。
母親はヒステリックに泣き叫び、隣で眠る朱美に向かって呪詛の言葉を吐く。
父親がそれを制すが、それが引き金となり二人は口論を始める。

――――――――――――――――――――――――――――――――

そんな現実世界から逃げた舞子は、夢を見ていた。
黒い空間で一人泣いている舞子。そんな時、いつもどおりの制服に身を包む朱美の後ろ姿を見つけた。
可愛らしいポニーテールに、彼女であることを確信する舞子。
だが振り向いた朱美は、白目を剥き涎と小便を垂らしながら舞子に襲いかかった。
必死で逃げる舞子。朱美は追いかけるも途中で転び、地面を這いずり始める。
その光景から目を逸らし、舞子は彼方へと逃げ出し、また一人となった。


朱美も夢を見ていた。
ハイレグアーマー姿で大衆の前に磔にされ、凄まじい量の電流を浴び、小便を漏らしていた。
大衆から沸き起こる嘲笑。その中に舞子の姿が混じっているのを朱美は見逃さなかった。
『こうこうせいのくせにおもらしなんて、はずかしいよおねぇちゃん』
どんな民衆の嘲笑よりも、舞子の言葉が胸に深く突き刺さる。
やめて、やめてと懇願するも、そんな朱美に次なる電流が加えられ―

結局夢の世界にあっても、彼女達に安息が訪れることはなかった。

-END-


665 : ハム子の人 :2015/11/10(火) 22:32:47 ???
以上です。お読みいただいた方ありがとうございました。
幼女の前で惨たらしくリョナられるハム子と、精神崩壊する幼女を書いてみたつもりでしたが…
精神だけでなく肉体も崩壊させたほうが良かった気がします。あと無駄に長くてすいません。


666 : 名無しさん :2015/11/11(水) 08:05:24 ???
乙でした
やっぱ少しでも頑張る所があるとリョナが映えるな


667 : 名無しさん :2015/11/11(水) 20:22:07 ???
特にバトル物は最初から最後までやられっぱなしよりもある程度ヒロインの見せ場もあった方が良いね


>>640
ダメージ描写はどのくらいまでが好みなのか気になる
切断とか内臓破裂とかは無しで打撲から骨折辺りまで?
肉体を破壊するよりも敗北感とか屈辱感とかの精神的苦痛を伴うシチュエーション重視?


668 : 名無しさん :2015/11/11(水) 20:55:50 ???
>>667
擦り傷、切り傷、打撲くらいかな
骨折は…相手にボキボキに折られるとかは無理
自分でちょっと限界突破したらヒビ入っちゃった程度が許容範囲かな
そうだね、シチュエーション重視かな…肉体ボロボロであまりに可哀想過ぎると抜けないんだよ
できれば最後に逆転勝ちしてくれるくらいの緩さがすきなんだけど

>>632さんの関節破壊前まではドストライクな感じ


669 : 名無しさん :2015/11/11(水) 21:10:15 ???
ノエルの人です

>>655>>656
お読みいただきありがとうございます! 翡翠も頑張ります。

>>ハム子の人
お久しぶりですね。悲惨な目にあっているのにゆかりや幼女にゲロ吐かれてしまうハム子が哀れで萌えますねw

>>668
私のはハード寄りなのが多いので
ソフトリョナでの作品も書いてみたいですね
SS書く側からすると、ソフトリョナは肉体のダメージよりも状況描写が鍵なんだろうなと思いますね


670 : 名無しさん :2015/11/11(水) 23:50:14 ???
ハム子の人乙でした。
非常に読み応えがありました!
上の方も言われてましたが、頑張るところがあるのは良いですね。
憧れの人が無様な姿を目の前で晒すってのは見せられる方の精神リョナも兼ねてるんですね


671 : ハム子の人 :2015/11/12(木) 00:26:00 ???
感想ありがとうございます
リョナ対象の子が尊敬されていたり強かったりすると
やられた時の無様さ&周囲に居るギャラリーの絶望感が増して良いのかなと

>>ノエルの人
そちらこそお疲れ様でした 制服姿の女の子が壊されていくのは良いものですね
前回ゆかりにゲロ吐かせたのを完全に失念しておりましたw
私もハード一歩手前ぐらいのシチュが殆どなのでソフト書いてみたいですね
プロットが一個思い浮かびましたので時間ができたら挑戦するかも


672 : 名無しさん :2015/11/12(木) 06:58:21 sO7bUO1o
個人的にはハードな方がそそられるので
女の子は最終的に見る影もない(いろんな意味で)方が好きだな

ノエルの人が描かれた雪コンビのラストも補食される描写とかちょっと見てみたかったかも
グロい演出が好きというより、肉塊に成り下がるってのが背徳感を感じる


673 : 名無しさん :2015/11/12(木) 07:18:04 ???
ハード系は精神的なキャラ崩壊と肉体的なキャラ崩壊で二度おいしいよね
両方しっかり描写して妄想させてくれる書き手の技量が本当に凄い

個人的にはボロボロの姿でオブジェや剥製、巨人の武器やアクセサリーの一部に加工されて
元作品のまだ正気のキャラとご対面するのが最高のシチュエーション


674 : 名無しさん :2015/11/12(木) 11:28:43 ???
家族や仲間に見せつけるのいいよね…
オブジェ化もいいけど生首だったり上半身だけだったりで
明らかな死亡表現に加えて地面に無造作に投げ捨ててたりとかも好き

徹底して尊厳踏みにじる感じ


675 : 名無しさん :2015/11/12(木) 17:20:50 ???
>>668
あー、自分もそれに近いかも
直接的な肉体破壊描写よりもシチュエーション重視っていう感じで

負けた後のヒロインが再起してリベンジとかする後日談とかを想像して楽しんだりもするから
ラストは死亡したり再起不能だったりしない方が好みだったりする


676 : 名無しさん :2015/11/12(木) 23:50:52 ???
もう知ってるかも知れないけど>>668位の描写が好みの人には「弱そうな奴に嬲られるシチュ」がオススメ
そのスレに投下されたSSのダメージ描写はほとんどが骨折未満だったと思う
他にも衣装の破壊スレとかがある


677 : 名無しさん :2015/11/13(金) 22:32:28 ???
やはり、人の数だけリョナがあるな・・・

そいやSS読んでて思ったんだけど
戦闘キャラと非戦闘キャラでリョナの見所?ってちょっと違う気がする

例えば戦闘キャラだとリョナられるリスク自体はあるけど追い詰められる過程とか
最後の無様な姿の普段とのギャップとかにグッとくるのかなと

でも非戦闘キャラだと多分普段戦闘や負傷のリスクが少なくて、痛みや恐怖に慣れてない
だから恐怖が先にきて、そっからいかに絶望するかってのがキモなのかなーと・・・

非戦闘キャラのリョナが難しいイメージあるのはリョナという暴力に対してまず恐怖・絶望から入るからなのでは
戦闘キャラほどではないにしても、非戦闘キャラもリョナられる中で何か希望を持ったり
頑張って反撃or脱出の糸口を見せるとかして持ち上げてから落とすとか・・・
演出次第だけど非戦闘キャラは最初の恐怖と最後の無様な姿でリョナターンが2度あって美味しいとも言えそう


678 : 名無しさん :2015/11/14(土) 08:27:03 ???
非戦闘キャラのリョナって結局ただの蹂躙でしかないからな
相手がどの程度強いってのも分からないまま終わるから、一方的でしかなくなる
逆転できない程度の反撃自体がリョナ妄想に繋がることもないし
やり方次第で、本当にただの蹂躙だったりで終わるから難しい


679 : 名無しさん :2015/11/14(土) 12:31:56 ???
非戦闘キャラをどんな風にリョナるかもう少し具体的に聞きたいな
SS用のネタ提供スレとかあれば良いんだけど


680 : 名無しさん :2015/11/14(土) 17:31:26 ???
非戦闘キャラの場合だとまず前提としてリョナなれる側のキャラに勝てる要素はほぼ無いってなると思うんだけど
そうなると上の人が言われてたようにリョナる側のキャラも戦闘キャラとの対峙違って戦闘ではなく蹂躙になる
そうなるとすぐに殺したりせずいたぶったりして反応を楽しむとかで舐めプするのが序盤かなーと
個人的には蹂躙は蹂躙で衣服が乱れたりで哀れさ無様さを引き立てるのに良いかなと思う
非戦闘キャラは戦闘キャラと違って普段ダメージ受けた時のリアクションとかしないし、未知の部分
だからこそ戦闘キャラよりもリョナられてる際のリアクションのギャップが引き立つのでは

リョナは持ち上げて落とすところに興奮が生まれるのかなって個人的には思うので、
やはり何らかの形で持ち上げないといけない。だからリョナる側のキャラに序盤舐めプにさせてスキを演出するとか
んで死なない程度のダメージだったが故に非戦闘キャラが一矢報いるというか窮鼠猫を噛むというか
蹂躙するだけだった相手に一本とられて本気になったリョナキャラによって始末されるとか・・・
終盤のリョナは少し希望を持たせてからの圧倒的暴力の前に無力って展開で最期のリアクションが美味しいのでは

非戦闘キャラがリョナキャラに素でダメージを与えられる反撃なんてできっこないから、そこは頭脳プレイとか機転とかで
環境を利用する形で反撃したり、脱出寸前まで逃走するとかそういう形で「出し抜く」意味での反撃がしっくりきそう
キャラ次第で「らしい」そういうことを考えないといけないわけだけど・・・

自分が考えたのはこんな感じの流れでした。でも非戦闘系でもこういう流れが考えにくいキャラもいると思います
引くほどの長文になってしまってすまない


681 : 名無しさん :2015/11/15(日) 13:19:31 4gyawQvM
希望を持たせるって展開自体がリョナる側が
わざとやったたことってのもいいんじゃない?

掌で踊らされてた→絶望


682 : 名無しさん :2015/11/15(日) 15:16:32 ???
自分としては内容はなんでも良いからエロい格好のヒロインが悶絶(死)してくれれば良いかな


683 : 名無しさん :2015/11/17(火) 19:41:22 ???
オリキャラの登場シーンと敗北シーンを妄想して書けばソフトリョナのSSになるんかな


684 : 名無しさん :2015/11/17(火) 22:38:21 ???
>>683
十分なりますとも。さあ、試しにやってみましょう


685 : 名無しさん :2015/11/18(水) 23:41:15 ???
戦闘キャラは生き恥晒す意味で絶命までいかないのもありだけど
非戦闘キャラなら無残に殺害されちゃったほうがゾクゾクするな


686 : 名無しさん :2015/11/19(木) 00:34:01 ???
>>685
ああ、一般人とかオペレーターとかの子が何が起こったのか理解してない顔で事切れてんのとか良いよね


687 : 名無しさん :2015/11/19(木) 01:23:39 ???
うむ、あとは死して尚おもちゃにされてたり 晒し者にされてたりとか・・・
ぞんざいな扱いであればあるほど引き立つ


688 : 名無しさん :2015/11/21(土) 00:40:50 ???
シンプルにただただ絞殺されたり斬首されたりするのも興奮する


689 : 名無しさん :2015/11/21(土) 01:52:00 ???
巫女っぽいレオタードのヒロインが触手の物量に負けて例によって触手にボコォレイプされて精液で1杯にされて死んじゃうSSができたので投稿させてもらいます


690 : 名無しさん :2015/11/21(土) 01:53:36 ???
草木も眠る丑三つ時、とある町外れの山奥にぽっかり開いた洞窟の前に一人佇む少女。
艶やかな黒髪をボブカットに纏めつぶらな瞳が特徴的な整った顔の美少女だ。歳はまだ幼いと言って良い程であるがその割りには背も高く、実年齢よりも少し上に見られるであろうか。

歳の割りには鍛えられ引き締まり、それでいて性的な部分は肉感的になりつつある女になりかけの発展途上の身体も相まって。
だがその発達中のボディを包む服装は一風変わっていた。

まず目につくのは純白のレオタード。
下着をつけて無い上に生地が薄いのかささやかな膨らみの頂点に浮いた布越しの乳首、ほっそりくびれたウエスト、うっすらと腹筋の浮いた健康的なお腹、その下の少女の最も大事な割れ目までくっきり浮かび上がってしまっていた。

しなやかで引き締まった下半身を包むのは赤いタイツ。女性らしさがつき始めたぷりりとした丸いお尻、その下の健康的な美脚を赤い薄布で覆っている。足は白の頑丈そうなブーツ。
さて、もっとも奇妙なのはほっそりとした腕を包むロンググローブの途中、二の腕から手先までを包む垂れた長い袖だ。

その腕の袖と紅白の出で立ちから巫女装束に見えない事も無い少女だが実際に彼女はある神社の巫女であり、彼女が身に付けてる巫女もどきのレオタード衣装もその実、薄いながらも強靭で動きやすい戦闘用の実用品だ。

彼女は神の加護を持って闇より人々を脅かす妖魔を討ち払う退魔巫女なのだ。
名をユリカと言う。
生まれつき強力な法力を持ち、物心付いた時から修行に明け暮れ、退魔師として活動するや否や僅か二年でトップクラスの退魔師に躍り出た若手の天才である。

今宵も妖魔を滅ぼすべく使命感を持って油断なく洞窟へと入っていったユリカだったが...。

「くっ...まさか大物じゃなくて大群だったなんて...!」

洞窟へ侵入したユリカを待ち受けていたのは夥しい量の低級の妖魔だった。
低級妖魔は見た目こそ異様な蟲や触手の姿をしてるが小動物程度の大きさしかなく、中級以上の妖魔に使役され数に任せ相手を押し潰す位の事しかできないと言う退魔師達にとってはそれこそ群れた小動物に毛が生えた程度でしかない。
一般人ならともかく退魔師、ましてや最強の一角であるユリカに纏わりついた所で雑魚妖魔の貧弱な力では文字通り歯が立たず精々足止め程度の存在。

だが洞窟内に巣くっていたのは中級はおろか上級の妖魔と誤認される程の魔力量が検出される程の大群だったのだ。
かなり広い洞窟で天井も10メートル程の高さもあるのだが大きいものでも精々30センチ程しかない妖魔が地面から天井まで積もる程、山の様な数の下級妖魔の群れ。

ユリカが洞窟の中程へと進み彼らに気付いた時には遅く、下級妖魔の群れが回り込みその身体で持って入り口に蓋をする。

「囲まれたかっ...!だが所詮は雑魚の集まり...!魔の者は祓うまでっ!!」

触手や節足を蠢かせにじりよる醜悪な妖魔に臆する事無く勇ましく愛用の御幣を構え戦闘態勢に入るユリカ。
やがて目にも止まらぬ速さで妖魔の山に飛び込むと突進の勢いだけで数十匹の妖魔達が残骸となって吹き飛んだ。


戦闘が始まり二時間が経過した。

「はあっ、はあっ、はあっ...ど、どれだけいるの...?」

戦闘巫女は1000匹に近い妖魔を屠ったのだが妖魔の山は一向に小さくならない。既に地面が死体で埋まっているにも関わらず。
並の退魔師なら二時間も戦えず物量に押し負けていた所だろう。ユリカだからこそどちらにも対処できたと言える。
しかし消耗も激しくこのままではジリ貧だ。それならば奥義を持って一気に消し飛ばす!
本来なら上級妖魔用に使用する取っておきの破壊法術が込められた札を取りだし、妖魔の攻撃をかわしながら集中する。
大技が飛んでくると見た妖魔達もユリカに向かって殺到する。
そして。


691 : 名無しさん :2015/11/21(土) 01:56:40 ???
「破ぁぁぁぁぁっ!!」

閃光、そして轟音。深夜の洞窟が真昼の様に明るくなった。

威力だけなら小規模の核爆発に匹敵する太陽の護符。これを食らえばいかな存在といえども無事ではすまない。
しかしユリカにとっても奥の手でありこれを使用すると言う事は殆どの力を使い果たす事でもある。
消耗し、がくりと方膝をつく退魔少女。
はあはあと息も荒く全身は玉の汗でぐっしょりと濡れそぼっていた。

「はあーっ、はあーっ...まさか低級妖魔にこれを使う事になるなんて...塵も積もればってやつかしら?だけどこれで...」

終わりだ。そう思いながら顔を上げたユリカの目に飛び込んできたのは...。
一瞬にして燃え付きた下級妖魔の灰の山...それを崩して残り三割となった生き残りの妖魔の群れの姿だった。
ユリカの術はたしかに強力だったが妖魔の数はそれを上回っていたのだ。

判断を誤ったユリカの華奢な手足に妖魔達の触手が絡み付き、とうとう彼女を捕らえた。

「そ、そんな...!はなしてぇぇぇっ!!!」

妖魔は只の小娘となったユリカのレオタード、その股間に触手を伸ばしぐい、と横にずらした。

「ひぃっ!?お願い、それだけはやめてぇ...!」
妖魔の触手が無様に震える少女巫女のタイツ越しの祕所に殺到する。その尋常ではない量に布事祕唇はぶちぶちと嫌な音を立てて引き裂かれ、子宮口をこじ開け、その奥まで犯される。

「いやぁっ!いやいやいやぁっ!?あがぁおぉぁぁぁぁっっ!!」

うっすらと腹筋の乗った退魔装束越しの腹を触手が盛り上がらせた。だが、妖魔はその程度で満足する筈もなく、更に大量の触手を涙を溢しながら首を振り拒絶する少女の小さな肉穴に詰めこむ。
そして。

「あぎぃぃぃっ!私のお腹ぁぁぁぁっ!!!!」

ユリカの腹が触手によってボコボコと蠢き、とうとう退魔服を破るほど膨れ上がってしまったのだ。
今まで経験した事の無い圧迫感と苦痛に、泣き叫ぶしかない退魔少女。
が、そんな彼女に構わず触手は激しくピストン運動を始め、巫女の体内から漏れる嫌な音を無視し子宮の最奥に叩き込む。

「ひぎぃっ!ぐっはぁっ、ぎゃはぁっ!!」

未曾有の激痛と苦しみに眼を剥き、舌をつきだして獣の様な悲鳴を上げる戦闘巫女少女。いや、ここにいるのは妖魔に敗北した哀れな肉人形でしかなかった。

どれ程の間、ユリカが蹂躙されていたかは分からない。
だが決して短くない時間犯されていたのは間違いない。
それはねっとりとした脂汗を浮かべた発達途上のボディをびくびくと痙攣させながら口の端に泡を浮かべ、触手に突かれる度に病的な悲鳴を上げている事からも窺える。
既に息も絶え絶えのユリカだが妖魔の責めはこんなものではなかった。
トラックの衝突に匹敵する破壊力がユリカの股間を襲ったのだ。


692 : 名無しさん :2015/11/21(土) 01:58:32 ???

ずどぉぉぉぉん!!!!

「!!!!ぎゃあああああああああっっっ!!!!」

恥骨を砕かれたこの日一番の少女の絶叫に紛れ、触手の凄まじい射精音が混じる。
どびゅるるるるるる!!!

「ぐぅえっ!!」

ぼむんっ、と大きな音を立てて更に腹が膨らんだ。
臨月の妊婦よりも大きく、一瞬で膨らんだそれの苦痛は尋常ではない。
舌を突きだし病的に痙攣する事しかできない退魔師。
だが妖魔はこんなの序の口とばかりに新たな極太触手を巫女のぷりぷりしたお尻に擦り付けながらレオタードをずらしタイツ越しにひくつくアナルにあてがった。

「ひぐっ、あぐぅっ...だれかぁ、たすけてぇ...!嘘!?そこおしりぃ!!やめてぇ、入るわけな、あぎぃぃぃっ!!!」

無論泣き叫ぶ退魔師は無視され、容赦なく肛門に極太触手は突き立てられた。
アナルまで蹂躙され半狂乱になって懇願するユリカの無様で悲痛な叫びはしばらく続いた・・・。

「死んじゃうぅぅーっ!!うげぇっ、お腹っ、おしり、くるし、いた、あぁぁぁぁっ!!!助けてぇ!!!お願いぃぃぃ!!!誰かぁぁぁぁっ!!!」

少女の悲鳴は誰にも届くはずも無かった。

「...お願いします、何でもするからたすけて...あぎぃっ!ぐへぇっっ!!たしゅ、げげぼっ!!!ごっ、ぼぉ...やめっ、げほったしゅけ、ごぼうあっ!?」

恐怖と絶望のあまりに飛び出た命乞いは尻から口まで逆流した白濁によって不明瞭になる。
窒息の恐怖と苦しみに目を白黒させながら何とか呼吸を確保しようと必死に咳き込み、精液を吐き出しながらもがき苦しむユリカ。あまりにも哀れで惨めな戦闘巫女の姿だが妖魔は一切の情けも見せなかった。


693 : 名無しさん :2015/11/21(土) 01:59:43 ???

とめどなく涙をこぼし続けるユリカの瞳が更なる恐怖と絶望に見開かれる。
見せ付ける様にユリカの腕程はある触手が口に飛び込んで来たのだ。
口に捩じ込まれた極太の触手で行き場を失った精液は彼女の体内に戻り、渦巻き柔らかな頬を膨らませ、細い喉をボコボコと盛り上がらせる。
それはまるで餌を口一杯に頬張った小動物にも似た愛らしさだが、只、白濁の行き場が僅かな鼻くらいしか無いだけであった。

「おぶうーーーっ!!むぶぶうーーーっ!!」

くぐもった無様な悲鳴を上げ、手足をバタバタと無意味に振り回し、仰け反り、びくん!びくん!と激しく痙攣する退魔少女。
優秀な法力によって常人よりも強靭な身体は完全に精液と触手に埋めつくされ窒息しても驚くほど長い間、命を繋ぎ止めた。
無論、只苦しむ時間が長引いただけだったが。

「ごげっぼぉ、おぶぶっ、げぽ、むぶぅっ!!」

(いきができない、くるしい、いたい、しんじゃう、たすけて、だれかたすけて)

薄れ行く意識の中、最期まで助けを求めた退魔巫女に救いは訪れなかった。

「ごぼっ、おぷっ、げぶぶっ、ん、んぶぶぶぅぅぅぅっっ...!!! 」

がくんっと弓なりにのけ反る少女退魔師。
生地に包まれたままの控えめな貧乳の頂点のつん、ととがった可愛らしい膨らみが強調される。
何度目かも分からない大量の射精が三つの穴に注ぎ込まれる。
妊婦を思わせる膨れ上がった腹の、へそからとうとう精液が染みだし、溢れ、噴き出した。
少女が耐えれたのはここまでだった。

(だれか...たすけ!!うぎゃあああ!?)

「ぶごげがぁっげごぼぼぉぉぉぉっ!!!!?」

最後の砦と言えた肺の中すら精液に埋まり汚ならしい断末魔を上げながら、僅かな隙間や鼻の穴、おへそから精液を噴き出し死のダンスを踊りはじめるユリカ。

くるんと極上のルビーを思わせる瞳が白眼を剥くと、ビクビクと激しく痙攣するユリカの肢体から力が抜けて行く。
「ごぼぼっ、おぐげぇぇぇぇ...」

ビグビグビグンッ!!!と雷に打たれたかの様に激しく暴れるととうとう動かなくなる。ちょろちょろと音を立て股間から小水を、戦闘服越しに母乳を漏らしながらさざ波の様な痙攣で全身を震わせるばかりだ。

だが妖魔達は死んだ程度で退魔師に安らぎを与える気は毛頭無い。
幾多もの妖魔を屠ってきた若手最強の退魔巫女なら尚更だ。

無数の低級妖魔達が触手を蠢かしなから美少女巫女に殺到していく。
ユリカの姿が触手の雪崩に飲み込まれると乱暴に犯す音に混じり骨や間接を破壊する鈍い音が辺りに響き渡った。
しばらくしてから妖魔の塊から少女が放り出された。

全身の骨を砕かれ、手足がでたらめな方向に曲がり、お腹は臨月の妊婦の様に精液で膨らんだ巫女少女だったものが。
戦闘巫女装束もほぼ原型を留めておらず身体のあちこちに布切れが引っ掛かっている状態で無惨としか言い様が無かった。
巫女だった肉塊はそのまま尿を滴らせながら宙を舞い、頭から地面に落下し、たまたま折られなかった首の骨がへし折れる音を立ててから無様な体勢で崩れ落ちた。
弛緩し完全に力の抜けた股間から大量の精液が溢れ出し...妖魔が無意味に触手を萎み始めた腹に打ち付けめり込ませた。

「ごぼがぼおおおおおおお」

びちゃびちゃと三つの穴から汚ならしく精液が飛び出した。口からは精液に加え声帯が勝手に震えもう聞けない筈のユリカの嘔吐混じりの悲鳴もどきが上がった。
ユリカの亡骸は発見される事無く朽ち果て原型を留めなくなるまで妖魔達に弄ばれた。

まだ幼いが有能だった戦闘巫女少女の最期はあまりにも惨たらしいものだった。


694 : 名無しさん :2015/11/21(土) 02:01:58 ???
以上です。


695 : 名無しさん :2015/11/21(土) 12:33:09 pVT9nPTY
age


696 : 名無しさん :2015/11/21(土) 16:36:25 ???
種付けしてるのに殺しちゃうのはなんか勿体ない


697 : 名無しさん :2015/11/21(土) 18:43:39 ???
いや、精液で汚すことでヒロインの敗北と尊厳破壊に拍車がかかってるからすごくゾクゾクした
征服欲にくる感じが

エロ触手もいいけど、エロを感じる余裕も与えない徹底的に破壊しにいくスタイル大好き


698 : 名無しさん :2015/11/21(土) 23:57:09 ???
作者です。お二人ともお読みいただきありがとうございます。
>>696
ええ、言われてみれば確かに勿体ないですね。意味があってやったとか、馬鹿だったから殺しちゃったとかのせめて何かしらのフォロー文を付けるべきでしたねー。
>>697
ゾクゾクきましたか、こちらとしても嬉しいです。
そして大好き、と。ありがとうございます。私もこういうのが大好きです。


699 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:00:36 ???
アルカナハートの廿楽冴姫vs肉塊を投稿します


700 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:01:52 ???
「また……なの!?」

次元の歪みより現れた異物の排除、
聖霊庁より下された指令は広範囲の聖女へ回され、
御苑女子学園の生徒である廿楽冴姫(つづらさき)にもその役目が伝えられた。
とある入り組んだ路地深く、首尾よく次元の歪みを発見した冴姫は、
その周囲にたむろする赤黒い肉塊へ攻撃を開始したものの、
殲滅には予想外の時間を喰わされていた。

「また増えて……いい加減にしなさいっ!」

冴姫を先刻から襲い続けている赤黒い肉のモンスターがぶよぶよと蠢き、
歪みを閉じさせぬべく行く手を塞ぐ。
大きさは彼女より一回り大きいのみで、動作は緩慢。
時折自身の一部を細長く形成した触手を生やし打撃攻撃を行うに過ぎない雑魚であった。

だが問題はその量であり、倒せども倒せどもすぐさま歪みから追加の肉が湧き出し、
戦闘開始から目に見えて個体数が減少したようにはみえない。
そして肉塊にはもう一点特筆すべき点があった。
その特徴は電撃を無効化し、打撃を受け流すゴム質の身体であり、冴姫にとって最悪の相性であった。
戦闘開始直後に放たれた高圧電撃はその効果を全く視認できず、
そんなハズはないと続けざまに電撃を放った冴姫は余計なの疲弊を強いられてしまった。
誤ちを渋々認め脚による打撃に切り替えたものの、
そのプライドとスタミナは折り取られてしまっていたのだ。

「しっ!てぇえ!このっ!はっ……、はぁ!」

爪先で裂くような鋭い蹴撃が肉を断ち、生命を維持できないほどに細分化された肉が崩れ去る。
次の肉へ視線を飛ばしたその奥で、次元の歪みから補充の肉が生み出されるのを忌々しく眺めるほかない。

(倒しても倒しても歪みから補充が……どうする?一旦退いて体勢を……)

「駄目ッ!」

頭を振って弱気な意志を正す。プライドを崩された冴姫に撤退の文字は無い。
直ぐにでもこの歪みを閉じねば、周囲の民間人にも被害が及ぶであろう。
速度は圧倒的に冴姫が上、モンスターが伸ばす触手をひとふるいする内に冴姫は5発以上叩き込むことができた。
それでもこのモンスターを処理するには20分以上の断続的な攻撃が必要であった。


701 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:05:50 ???
(ダルい……いい加減に、してっ……!)

次第に意識は鈍化し、疲労の積りもあって動きは単調になるが鈍重な肉饅頭相手にはそれでも充分だった。
機械的に思考停止して処理を続ける冴姫は気付かない、蹴り跡に今までとは違う粘液が染み出していることに。
そしてそれが脚中に塗り広がっていることに。
タイツに染み込み汗と混じったソレは、ゆっくりとゆっくりと粘度を増してゆく。
冴姫が違和感に気付いたのは15分後であった。

(脚が重い……疲れって感じじゃない。なにか、タイツが重い……?)

ここで初めて異常を察する。

ねばぁああああああん

タイツを薄く包み、半ば一体化した「何か」が、異常な粘性で脚の動きを妨害していることに。

「なっ!?にぃ!!??」

どろねばぁああああん

「いや嘘ッ!?いつの間に!?」

驚愕しタイツを凝視した一瞬、完全に脚を止めてしまったその隙を触手の一本は見逃さなかった。
下方からねめ上げるように触手がうねり、冴姫の身体を下方からなぞる。
それはオレンジのスカートをはためかせ、しっかりと冴姫の両の脚の間、股関節を捉えた。

じゅりゅりゅりゅりゅ!

「ふぁっはぁあんッッ!!」

不意に股間のデルタゾーンを舐め上げられ、たっぷりの粘液を塗りたくられる。
同時に今までは気にならなかった不快な、魚が腐ったような生臭い臭いが立ち込め、
ツンと冴姫の鼻腔を刺激する。

「んふぅ!んッ!このっ!この粘液ねっ!?」

冴姫は咄嗟に判断する。
これは時間とともに粘性を増す危険な粘液だと。
すぐさまタイツをズリ降ろし、脱ぎ捨てようと。
だがそれは不可能だった。

にちゅ……にゅちゅあぁああ

「くぅ……!なにこの、粘り……!」

(だめっ!タイツが貼り付いて……脱げない!)

あと5分早く気付いていればそれで済んだ。だが今はもうタイツは冴姫を蝕む拘束具と化していた。
脱ぎ捨てようと掴んだ掌にネバネバと粘糸を引かす程の粘性を蓄えて――

ねばねばねばねば

「このっ、こんなっ!ねばねば、なんかでっ!」

諦めずモンスターに向き直る冴姫だが旗色は最悪だ。
粘つくタイツに動きを阻害され唸る触手をかわすので精一杯、右へ左へ全力で動き続けなければすぐにでも肉塊の群れに取り込まれてしまうだろう。


702 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:08:18 ???
「んっ!く!」

だが時間が経つにつれてタイツの粘液は粘度を増し、まるで股まで泥沼に突っ込まれたような重さが二の足にのしかかる。
一歩一歩が重く、地面を踏みしめる度に靴底は貼り付き、大地に縫い止められたかと錯覚しかねない「重み」が冴姫の最後の強みを潰していた。
靴を脱ぐことも一瞬考えたがそれは思いとどまる。
例えタイツに包まれただけの状態になろうとも、この拘束は変わらない。
むしろ攻撃力を失うだけであろうと。

「あし、おっもぉ、いっ!」

疲れ、粘液、臭い、様々な責めに追い立てられ、触手の嵐を捌ききれなくなるのは必然だった。
腕に、背中に、堰を切ったように触手鞭の連打を喰らい、その先端の粘液が全身に塗り込まれ始める。

「ん〜〜ッッ!!」

どろりとした感触が衣服へ染み、粘塊の雫が肌を滑り落ちるたびに悪寒が芯を揺らす。
異臭も強まり、漂う異臭をモロに吸い込んでしまう頻度が増える。

「ン――!?ぶっ!げッ!ェほ!!おぇえっ!!」

嗚咽し、だらしなくよろめく冴姫に容赦なく肉のムチが打たれ続ける。
ダメージ自体は精霊によって保護された聖女である冴姫を一撃のもとに叩き伏せる程度にはならない。
厄介なのは触手表面を覆う粘液と、急所――

「はぁうっ!?」

胸をピシャリとはたかれ上ずった声が漏れる。
ぬるりと湿る衣服は何処に攻撃されたかを示すマーカーのように体中に刻まれ、
臭いと粘りで冴姫を防戦一方、きゅっと脇を締め、右腕で胸を、左腕で股間を。

(でも……このままじゃ、勝てない……!どうにかして、反撃を……!)

「このぉ――ッ!」

苦し紛れに放った前蹴り、ブリューナクは最低の結果をもたらす。
それは突然変異した固体か特別に柔らかく
ぐにゅりと蹴った箇所が沈み込み、左脚を根元、太腿まで咥えこまれてしまった。

「ッ……!?しまっ!?」

一瞬大ダメージを期待したが、違う。

「こいつ!柔らかっ、ぃやぁっ!?」

めり込んだ脚を包み込む肉がぐじゅぐじゅとざわめき、冴姫の背筋に悪寒を走らせる。
まるでアイスキャンディーを舐め溶かすようにもちゅもちゅと肉がすぼみ、
内部では大量の粘液、むしろ溜めた唾液のような緩い液体が充填され
既に粘液で硬化しかけていた黒いタイツをびしょびしょに汚してゆく。


703 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:12:13 ???
「んひぃ!?コイツっ……!はなせっ!はなしてっ!」

咄嗟に肉塊を突いた掌がぐじゅりとめり込みそうになるのを寸の所で抜き、気付く。
手や脚で踏ん張ればそのまま肉の中へ招待されることに。

(だめ!駄目!落ちつくのよ!一旦冷静に……)

「……それで、なに?この程度で私を下せるとでも?」

精一杯強がるが詰んでいるのは変わらない。
もちゅもちゅと細かく注挿され腿や膝裏を内部のぶつぶつがしゃぶりあげてくる。

「ふっ……ン!……ぃやぁああッ!!」

思わず反射的にヴァンリーの力を駆りイナズマを肉塊へとほとばしらすが効果はない。
パチパチと青白い稲光が虚しく弾け、冴姫をより一層の疲労感が襲う。

(なんてことなの……こんな!こと……!ありえない!)

「ぅわ!?」

肉が咥えた脚を持ち上げようと力をかける。
冴姫は必死に身体を後ろに逸らし、飲み込まれまいと必死に抵抗する。
その結果上手い具合に両手を地面に付いて身体は下へ、脚先は上へ。
まるで犬のオシッコのように片脚をピンと伸ばされてしまったが、
冴姫より一周り大きいだけの肉量では持ち上げた脚を保持できず、少しずつ脚が肉から抜けてゆく。

(このまま耐えていれば抜ける……?これなら……!)

「んッ……ンン〜〜ッ!」

だが、肉塊もこのままでは済ませない。
限界まで上下に開脚された狭間で、所在なさげに佇む無防備に突き出された急所――
新たに伸び出した触手がそこへ当たるのももはや必然であった。
ひゅんと鳴る風切り音とぱしんっとまだ幾分か乾きが感じられる衝突音

「ぃやぁああああぁあ〜〜〜〜ッ!!!?」

思わぬ肉の猛攻に、金切り声を上げて悶絶する冴姫。
あまりの痛みと恥辱に背は反り返り、両手はあたふたと宙を掻く。

「ぃやッ!ちょっと!もぅ!!痛ったぁ……!!」

ずくずくと疼く股間にようやく両手をあてがい、全身をぶるぶると悶えさせ、痛みを散らす。

「ひぃ!ひぃ……!ふっ、ハァ!はぁっ……!」

必死に息を整え、襲い来る劣情を耐え忍ぶ。
タイツ越しに伸び広がった粘液はその下にも伝播し、
冴姫の秘所までもをべっとりと濡らしていた。

「ん、ふぅ……!んやぁあッ!?まだっ!?」

必死に股間を両手で隠し慌てふためく冴姫を嘲笑うかの如く、
手の甲に触手がピシャリと叩きつけられる。
二度、三度と乱暴に張られれば、例え手の上からでもその奥に伝わる振動がジワジワと冴姫を苛む。


704 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:15:26 ???
「んッ――!ンはぁ!やめっ――!」

目も耳もなくましてや人の言葉を解せるはずもない肉塊は気にせず攻撃を続ける。
更なる効果的な攻撃を目論み、冴姫を上へ持ち上げる力を瞬間的に強めバランスを崩させる。
咥え込まれた左脚はまた少しその拘束から逃れ今や拘束は足首程まで後退したが
計算通り地に付けていた右足が一瞬浮くほどの力で持ち上げられた冴姫は手のガードを維持できない。
手のガードが外れた一瞬の隙に、今までとは違った一撃が冴姫を穿ち貫いた。

「がっ―――」

ムチ状にしならせた鞭打ではなくスピード重視の直進の突き、さながら男根のようにそそり立った肉の棒が冴姫の身体の中心にブチ当たる。

「ぃやああぁっぁあああぁあ!!!!」

突きの勢いは冴姫を拘束から解放する。
ずぽんと音を鳴らしめり込んでいた脚が抜ける勢いで真横に突き飛ばされた冴姫は地面を数度バウンドし、壁に激突してようやく静止した。

「が……ぁうぅ……!」

力なく四肢を投げ出して横たわる冴姫、その全身は粘液でテカテカと輝き、呑み込まれていた脚は見る影もないほど厚い粘塊に包まれていた。
その先端にあったはずのこげ茶のパンプスは脱げ、肉塊の中に置いてきてしまったようだ。

「あ――ッ……はぁ――ッ…………」

突き抜けるような痛みにと酷い悪臭に息が詰まる。
吹き飛ばされた時や鞭打で打たれた身体の節々も軋み、今や冴姫の全身が悲鳴をあげていた。

「もぅ、むりぃ……!に、げなきゃ……!」

粘液と汗に紛れてその目尻には涙が浮かび、敵を刺すように鋭かった目線は宙を彷徨う。
よたよたと這うように進む冴姫の動きは緩慢で、股間を打たれた痛みで下半身は痺れてしまっている。
ズリ、ズリと地べたを這いずる無様な敗北者と化した冴姫。
当然、そのような痴態で逃げ切れることは能わず……

「いやっ……!こないで!っ!だ、いやぁあっっ!!」

冴姫にのしかかり、全てを取り込もうと蠕動する肉の塊。
タイツ越しの脚裏から膝裏へ、股へ、着々と肉の布団は冴姫を覆い尽くす。

「いやっ!だめ!!もぅ!やめぇえ!ひぅ!?」

お尻を押し潰し、スカートを巻き込んで肉は進む。
取り込まれた内部では内壁にビッシリと生え揃った小型のコブが先ほどの左脚と同じように冴姫の身体を揉み潰してゆく。
その毒牙が下腹部に迫る頃には既に抵抗も弱まり、最後の足掻きとばかりに突き立てる拳も無情にも肉の海に沈むばかり。
冴姫を待ち受けていたのは、深い肉塊の海の底――

「ぃやああああああああ!!」





705 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:19:12 ???
以上です。
久しぶりに覗いたら想像以上に伸びていたので投稿してみました。
批評などがあればお願いします!


706 : 名無しさん :2015/11/23(月) 18:32:49 ???
やばい、何これ。最高!


707 : 名無しさん :2015/11/26(木) 02:25:14 ???
乙でした。
できれば最期の瞬間まで見たかったなぁw


708 : 名無しさん :2015/11/26(木) 21:53:40 ???
>>706
ありがとうございます!
特にどこがよかったなどがありますと参考になります。

>>707
これ以上伸ばしても嬲られ展開しかないからボキャブラリが続かない!
本当は一旦逆転展開もしたかったんですがあまりにも肉がアンチ能力過ぎて逆転の目がありませんでした。

久しぶりに来ると過去のモノが拾えないのが辛いです・・・
個人的にはUNIも好きなので>>328の再うpをお待ちしております。
作者様がお手数でなければどうかよろしくお願いします。


709 : 名無しさん :2015/12/01(火) 13:29:50 o9iFXqHw
えー、オリジナルのエリョナを投下させてもらってる者ですが私や皆さんのネタになれば良いなと思ってこんなスレを建ててみました。

オリジナルキャラをリョナって欲しいスレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1448941945/


710 : 名無しさん :2015/12/03(木) 20:51:03 ???
おひさしぶりです
ノエルの人です

>>708
GJな冴姫SSありがとうございます!
UNIのオリエSS再投下しますね

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org636724.txt.html


>>709
スレ立て乙です
リクエスト等が賑わってきましたら、私もSS供給させていただこうかと思います


年末の仕事ラッシュで長いSSが書けなくて辛い
さくっと読める短いの久々に書きたい……


711 : 名無しさん :2015/12/05(土) 16:29:32 ???
単純な処刑ものとかどうでしょう?
斬首刑とか絞殺刑とかあたりならサクッと終わりそう


712 : 名無しさん :2015/12/05(土) 21:41:17 ???
>>710
再投下ありがとうございます!
やっぱり大量の敵相手に最初は無双する女の子は最高ですね。
足ぐねとか糸とか段々追いつめられてく様子が堪らないです。


713 : 名無しさん :2015/12/09(水) 02:02:19 ???
このスレ的には50kbくらいある長編をアップする際にはuplodaを利用した方がいいですかね?


714 : 名無しさん :2015/12/09(水) 03:55:50 ???
そうだね
後で再うp希望される手間もあるから
他の人が再うpしてもいいかも書いとくと助かる
楽しみだ


715 : 名無しさん :2015/12/12(土) 16:20:40 ???
25000字くらいでしょ。まだまだ投下でもOKな文量だと思うな。


716 : 名無しさん :2015/12/12(土) 16:48:11 ???
別スレで28000字書いた時は大体17レスくらいだった。
SSスレなんだからSSが長くて怒られることなんてないだろうし、
別にいいんじゃないかな。


717 : 名無しさん :2015/12/12(土) 18:10:58 ???
容量制限も事実上無いしねえ。


718 : 名無しさん :2015/12/13(日) 01:24:07 ???
ありがとうございます、できればレスでアップしたかったのでそうさせて頂きます


719 : 名無しさん :2015/12/13(日) 02:29:43 ???
>>711
いいね。
昔は女の磔や死刑の小説サイトもあったんだけど今は完全に廃れているからなぁ


720 : 名無しさん :2015/12/27(日) 13:48:53 ???
年末年始の新作来るー?


721 : 名無しさん :2016/01/01(金) 18:25:35 ???
ストライク・ザ・ブラッドのOVAの後編で、
もしも操られた古城とヒロインの姫柊雪菜が闘ったら
どうなるか?というifストーリーを考えてるんだけど、どうかな?
(もちろん雪菜がリョナられる話)


722 : 名無しさん :2016/01/01(金) 19:34:34 ???
>>719
アニメキャラが首吊りとか斬首とか興奮します


723 : 名無しさん :2016/01/03(日) 14:44:33 ???
ノエルの人です
短めですが、あけましておめでとうSSを投下します。
新年早々物騒な内容だけど許してね(´・ω・`)


724 : 名無しさん :2016/01/03(日) 14:45:58 ???
MUGEN「バーディーVSユーリ・ユーニ」



「任務を開始する」


地下にある闇のパブに潜入したユーリとユーニ。
濃紺のスウェットスーツである戦闘服に略帽を被った二人。
茶色い髪をまとめた切れ長の瞳のユーリ。
ユーリよりやや童顔な印象を与えるショートヘアのユーニ。
二人は入り口の扉を開けて中に入った。
客たちは一斉に二人に視線を向けた。


「なんだテメェら? ここはガキが来るところじゃねぇよ」
「へへへ……エロい格好してんじゃねぇか。俺が女にしてやろうか?」

客の言うとおり、スウェットスーツを着た二人は裸も同然の格好である。
酔いも回って酒に飽きてきた客たちは、格好の獲物が迷い込んで来たと言わんばかりに淫猥な言葉を次々と投げかけた。
しかし二人の少女は些かも顔色を崩すことなくーー。


「戦闘態勢に移行」


二人はファイティングポーズを取ると、同時に前に駆け出して手近な男に蹴りを一撃食らわせた。


「あっ!? このガキぃ! なにしやがる!!」
「この野郎っ、ぶっ殺せぇ!! ぶっ殺して犯れぇ!!」


その瞬間、パブは混乱と狂騒の渦となり果てた。
しかし二人は寸分表情を変えずに次々と客たちを始末していく。
目にも止まらぬスピードと軽快な動きで、非力な少女ながら次々と男をなぎ倒すユーリとユーニ。

二人の目的はただ一つ。
この店に入り込んだバーディーという男を倒すこと。
格闘技を永久追放され酒場の用心棒となったバーディーは、シャドルーに接触を図って入団しようとした。
しかし下っ端になる気など最初からないバーディーは、組織の秘密を握ってシャドルーに揺さぶりをかけていた。
秘密を握った男を生かしておくわけにはいかない。


「へへへ……どうせ俺が目的で来たんだろ……おら、どけ!」


酒場の奥に居たバーディーとは立ち上がると、暴れまわるユーリとユーニの前に姿を現した。


「ベガのダッチワイフどもか。面倒臭ぇから同時に相手してやる、ハハハハ!」
「ターゲット確認。対象を完全に破壊する」


ユーリがそう口に出して一気に詰め寄って蹴りを放つ。
無口なユーニがそれを追うように同時に蹴りを放った。
それを両腕でガードして受け止めるバーディー。


「おお、痛てぇ。ちょっとは楽しませてくれるらしいなぁ。その方が殺しがいがあるけどよぉ!」


バーディーは酒に酔った臭い息を吐きながらその怪力で二人を撥ね退け、攻撃を開始した。


725 : 名無しさん :2016/01/03(日) 14:50:13 ???
数分後、決着はついた。

「オラオラァ!!」

バーディーは何発か鋭い蹴りを受けたものの、致命的なダメージを受けることはなかった。

ガシャアアン!!
「Noォオオっ!?」

腹に痛烈な蹴りを貰ったユーニは全身をコの字の態勢にして吹き飛び、コンクリートの壁に背中を強く打ちつけた。
無口なユーニが声を上げて背中を思い切り打ちつけると、そのままうつ伏せに倒れ込み身体を丸めた。

「ゴホッ、ごほっ……ぅ、ぁ」

痛烈な一撃を食らったユーニは身体を丸めて何度も咳き込む。


同じく大ダメージを受けていたユーリはかろうじて立ち上がったが、右腕が折れたのか左腕で肩を抑えている。

「任務……続行する……」

切れ切れの声でユーリはそう言ったが、バーディーはテーブルの上にあった酒瓶を口に流し込んですでに勝利の美酒に酔いしれていた。
客たちはバーディーの活躍に色めき立つ。
殺せ! 殺せ! 殺せ!
ヤジが飛び交う中、バーディーはユーニのもとにつかつかと近寄る。
ユーニはまだ諦めていないと言わんばかりに回し蹴りを放ったーーが、その蹴りは簡単に弾き飛ばされる。

「なっ!?」

ユーリが態勢を整えようとしたその瞬間に、バーディーは酒瓶を手にとってーーユーリの側頭部に思い切り瓶で殴りかかった!


「あぁああっ!!」
ガシャアンっ!!


酒瓶は割れて中身とガラスの破片が飛び散り、ユーリは横に吹き飛ばされて地面を派手に転げ回った。
観客たちの声はますます大きくなった。


「う……ぁ……っ」


ユーリは頬にガラスの破片で切った血と側頭部を殴られた跡から血を流し、ポタポタと髪先や首筋に浴びた酒を滴らせていた。


その間にユーニも立ち上がろうとしていたが、バーディーがそれに気づくと、口の中に含んでいた酒をユーニの後頭部に吹きかける。
背中の開いた戦闘服のため、バーディーの酒は背中にだらりと流れていく。
肩甲骨を浮かせながら激しく喘ぎ、立ち上がろうとするユーニに、バーディーは敗者の洗礼だと言わんばかりに頭部を思い切り踏みつけた。


グシャアッ!!
「っ!!!」


ユーニは声にならない苦悶を上げて顔を床にめり込ませ、四肢をピンと伸ばした。
尻を突き出した状態で頭を踏みつけられたままのユーニ。
ユーニは腕を伸ばして頭を踏んでいる足を掴むが、バーディーはその両腕を掴みーー。


メキメキメキっ、ベキッ!!
「ぅンンンンーーーっ!!!」


顔を床に抑えつけられたままのユーニはくぐもった絶叫を上げて肩甲骨をびくんびくんと波打たせた。


バーディーがユーリの方に目をやると、すでにそこには何人かの男たちが群がり始めていた。
スウェットスーツをナイフで切り裂かれて全身を傷めつけられたユーリは、上からのしかかってきた男に対して両足を動かして抵抗していた。
しかしその足の抵抗は、もはや年相応の少女らしい、か弱い抵抗に過ぎなかった。

バーディーはユーニの後頭部から足をあげると、思い切り脇腹を蹴った。
うつ伏せから仰向けに変わったユーニ。
その表情はまさに壊れた人形のようで、唇を震わせたまま、虚ろな目を開いて力なく中空を見つめていた。
幼い女の身体を好きなようにできることに、多くの客が悦びの声をあげる。
だがバーディーは、身体よりもその表情に劣情を感じた。
敗者が浮かべる眼差しには言いようのない快感が満たされる。
それが幼い無口な少女であれば尚更であるーー。


「ガキのマ○コに要は無ぇ。後はお前らの勝手にしやがれ」


客たちは嬉々としてもう動けないユーニに群がってその幼肢を堪能し始めた。
バーディーはパブの出入り口の扉に手をかける。
その背後にはスウェットスーツが引き裂かれる音と、男の罵る声が聞こえてきた。


「さんざん暴れ回りやがって お代はきっちり身体で払ってもらうからなぁ」
「おい、胸はこいつの方がでけぇぞ!」
「ヒヒヒ! こっちのガキは泣いてやがるぜ!」
「酒が目から流れ落ちてるだけだろw」


…………


726 : 名無しさん :2016/01/03(日) 14:51:28 ???



夜明け……ユーリとユーニは互いに覆い被さるようにして、スラム街のゴミ捨て場に捨てられていた。
二人とも帽子を取られ、スウェットスーツを破かれていた。

ユーリは主に上半身のスーツを破かれ、ユーニよりやや大きい胸をさらけ出してしまっていた。
下半身は局部が見えそうなギリギリのところまで裂かれていた。
陰毛が生えていないことをバカにされたのか、パイパン娘と下腹部に落書きされてある。
度重なる強制フェラチオのせいで、口や鼻から精液が流れ落ちている。
片目がピクピクと痙攣して、果たして意識が残っているのかいないのか誰にも分からない有り様だった。
痛みに絶叫する様を見ようと、ナイフで執拗に肌を裂かれた痕も生々しく残っていた。

ユーニの方は主に下半身を破かれ、足先から脹ら脛、太股から陰部までの鍛え上げられたら両足が、円形に破れて部分的に露出している。
陰部やアナルから精液をこぼしている様は、いかに凄惨なレイプをされたかを静かに物語っている。
ユーニの方は、まだ一度も処理されたことがないのであろう、産毛のような陰毛が生えていた。
顔はひどく殴られており、何があっても崩れることの無かった無表情がどんな顔だったか、今や想像するのも難しいほどだ。
胸はあまり露出していないが、幼児性愛癖のある何者かが片方の胸の乳首だけを切り取って嘗め尽くした痕もあった。

倒れ込む二人の側に、ゴミ漁りのカラスが何匹か側に寄ってきた。
カラスがゴミ袋を破いて中身を漁り始める。
その時にゴミ袋の山のバランスが崩れ、上に覆い被さっていたユーリの腕がだらりとカラスの側に落ちた。

カラスは驚いて、慌てて跳び去った。
腕はピクピクと、未だ儚い痙攣を続けていた。



終わり


727 : 名無しさん :2016/01/03(日) 14:54:26 pQG89lts
今年も良作が多く投下されますようにage


728 : 名無しさん :2016/01/03(日) 15:06:09 ???
描写が緻密で良かった
次はローズやヴァイパーあたりの年増キャラをお願いしたい


729 : 名無しさん :2016/01/04(月) 22:39:45 ???
>>728
お読みいただきありがとうございます、短いので良ければヴァイパーで書いてみようかと思います
現在はMB翡翠・uniユズリハ・BBΛ-11 ごちうさチノ辺りが進行中です(ボツになるかもですが……)

今年もよろしくお願いいたします


730 : 名無しさん :2016/01/05(火) 00:16:15 ???
短めながら非常に纏まってて、読みやすいしシコれるしですごい・・・
翡翠やユズリハといった芯の強そうな娘が肉体的にも精神的にも、どう折られていくのか楽しみにしています


731 : 名無しさん :2016/01/17(日) 20:25:52 ???
妖怪ウォッチ、星風キララちゃんの首吊りSS
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/c7/d19b81c020ddf69417730767fd9636bd.png
真ん中の子です
完全に趣味真っしぐらなので
投稿するか悩んだのですが、最近あまり投稿されていないようなので、いいかなと(^_^;)
お目汚し失礼します。


732 : 名無しさん :2016/01/17(日) 20:26:57 ???
学校の体育館裏のトイレ。使う人は少なく、お世辞にも綺麗とは言えない。そんな場所に今、全くと言って良いほどこの場にふさわしくないお嬢様が揺れている。

男は星風キララの死体を見る。力なく吊るされぶらぶら揺れている。時々ビクッビクッと痙攣している様だ。
キララに近づき顔を覗く。凄い顔だ。キララの吊り目は大きく見開き白目を剥いて、相当苦しかったことを物語っている。まぶたを持ち上げてみると黒目が覗く。文字通りグルリと白目を剥いているようだ。
鼻の下を伸ばし鼻水を垂れ流している。事切れてもなお、止まらないようだ。
口は酸素を取り入れようとしていたのか大きく、しかし力なく開いている。その為か舌が長くデロンと飛び出している。人の舌はこんなに長いのかと思うほどだ。その舌はヌラヌラ艶かしく光っており先からは飲み込めなくなった涎がとろーっと垂れている。

またキララが痙攣する。

下半身に目を当てると上履きが脱げていた。床を見るとバラバラに上履きが転がっている。男は拾い匂いを嗅いでみる。特に匂いはしなかった。上履きが脱げた足に目を移す。黒のハイソだ。男がキララに目を付けて一ヶ月ほどだが、ほぼ毎日、黒のハイソを履いていた。勿論、毎日同じハイソを履いていたわけではないだろうが。足裏を見ると思ってたより白く薄汚れている。こんなお嬢様がまさか二日連続で同じハイソを履くとは考えられないが、意外と短い間隔で履き回してるのかもしれない。そういえば今日は火曜日、キララのクラスは体育がある日だ。改めて足裏を見ると埃で白くなっているだけでなく汗でも白くなっている。黒で汚れが目立ち、足指の部分が指の形に白くなっているのもエロい。
体育をやった上に今は放課後。一日中履いていて蒸れているはずだ。足の付け根あたりを掴み、足裏を鼻に押し付けてみると柔らかい足裏から汗臭い匂いがした。

床に水が垂れる音がする。足から顔を離し見てみると失禁が始まっていた。すでに相当漏らしたのかパンツから染み出し、床に垂らしているようだ。男は堪らず、スカートの中からパンツを脱がす。と、同時にパンツが少し重くなった。脱糞を始めたのだ。男が支えているパンツの上にどんどん糞を落とす。軟便のようだ。パンツを下から見ると茶色く汚れている。パンツでは受け止めきれなくなり、足の部分からこぼれ落ちてきた。溢れ出た軟便は床に溜まった尿の上に落ちていく。その糞尿溜まりに向かって未だに尿を撒き散らしてる。結構な勢いだ。お嬢様がなんてザマだろうか。


733 : 名無しさん :2016/01/17(日) 20:29:08 WrZodX3.
男は少し遊んでみたくなった。吊られたままのキララの足を掴んで下に引っ張ってみた。
ゴキゴキゴキ!
と、鈍く嫌な音がしキララの首が少し伸びた。結果、ツンと下を向いたつま先だけが少し地面に着く状態となった。そこにはもちろん糞尿があるため、黒ハイソのつま先に染みていく。

男は糞尿溜まりに沈みかけている上履きを拾い上げる。上履きが脱げるなんて、相当バタつかせたのだろう。
糞尿まみれで汚いが、これは彼女の遺品だ。彼女の生きた証。その証拠に中敷きが黒く汚れている。かかとぶずんを触ってみると、少しへにゃへにゃしている。靴から履き替えた時にかかとを踏むからだろうが、それにしても柔らかくなっている。普段からかかとを踏みがちだったのかもしれない。お嬢様の意外な一面を見た気分だ。もしかしてかかとを踏んでる時に首吊りにされたから脱げたのではないか。しかしいくら思い返してもかかとを踏んでたかは思い出せなかった。かかとを踏むだらしないお嬢様も興奮するが、脱げづらい上履きが脱げるほど抵抗した、という方が興奮するかもしれない。
男はキララの首吊りを思い返す。お嬢様とは思えない激しい抵抗と呻き声、情けない命乞い、そしてだらしない断末魔…。

再び顔を見る。相変わらずのだらしない顔だ。舌からの涎が長く糸を引いている。鼻水は大量に口に流れ込んでいる。顔が汗や涎、鼻水で濡れまくっている。
ポチャンと音がした。見てみると、更に脱糞をし、床に糞を落としてる音だった。

さてと…
男は一瞬キララを犯そうかと思った。しかしすぐにその考えを打ち消す。
お嬢様はこのままトイレで発見される方がお似合いだ…。
次のターゲットは誰か。こいつの友達に大人しくて可愛らしい娘がいたな…。こいつのお付きの吊り目の方でも良い。

男はクスクス笑いながらトイレを後にした。


734 : 名無しさん :2016/01/17(日) 20:31:51 ???
駄文お許しくださいまし


735 : 名無しさん :2016/01/18(月) 23:36:43 WrZodX3.
あんまり需要なかったかな笑


736 : 名無しさん :2016/01/21(木) 21:21:07 ???
くじけるな


737 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:31:50 ???
ノエルの人だよ

日曜日終わり、明日から仕事で憂鬱な人のために
一人リョナっておきましたので投下します。
リョナられた子たちの分まで頑張って生きましょう(意味不


738 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:33:11 ???
港のコンテナ倉庫ーー。


「……寒いね、お姉ちゃん。さっさと帰ろうか」


標的を始末したリーゼロッテ・アッヒェンバッハは、人形でありながら姉であるエルフリーデを抱えこむ。
上等なものであるはずの白いハンカチで、惜しみなくエルフリーデの爪に付着した血をぬぐい取る。
その汚れたハンカチごと、ぽいっとトランクケースに放り込む。
彼女の身体には明らかに大きすぎるほどのサイズだったが、彼女はそれを両手で持ち上げて運ぶ。。
足元で倒れている数分前までは生きていた者には一瞥もくれずに、彼女はカツカツとブーツの足音を立てながらその場を立ち去る。


そのときーー


リーゼロッテが足を止める。
車が近づいて、止まった。


「よくやってくれた、リーゼロッテ君」


現れたのは今回の仕事の依頼人。
オーダーメード物の白いスーツに身を纏いながらその姿が全く似合っていないアジア系の男。
金の量と自分の力量が伴わない成金――初めて会った瞬間から、リーゼの眼にはそのように映っていた。


「君の活躍ぶりをこの目で確かめようと、少し見物をさせてもらったよ。一滴の血も浴びることなく奴を葬り去るとは! 誠に恐れ入った」
「……」


リーゼにはすでに男の本心が透けて見えた。


「良い店を予約してあるんだが、これから一つどうかね? 是非とも感謝の気持ちを伝えたくてね」
「要らない」
「まあまあ、遠慮することはない。君の秘密も守るように十分配慮はしてある」
「……聞こえなかった?」


冷たい言葉で男を突き放すリーゼ。


「あなたの裏の顔はよく知ってる。その年で、その見てくれで、その顔で、いったい何人の少女を騙して来たのか知らないけど……なに鼻の下を伸ばしてるわけ?」


男は笑ったまま動かない。
リーゼは鼻を鳴らす。
あの男の脳内で自分が丸裸にされているのだと思うとそれだけで虫酸が走る。


「気色わる。その性癖、死んで治せば?」


リーゼは男に背を向けて傘を開いた。ぽつりぽつりと氷雨が降り始めた。


「指定の口座に報酬を振り込む。貴方がするべき事はそれだけ……じゃあね」


そのまま歩き出したリーゼ。
しかし、ただで帰らせて貰えるはずはないことも、リーゼには分かっていた。


ガチャっ


739 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:34:19 ???
「ーーーーー」


リーゼはすぐさまトランクケースを盾にして身を守る。
刹那、アサルトライフルの銃弾が激しく掃射される音。


ダダダダダダン!!


銃声が数秒続き、銃弾は特注のトランクケースに当たって鋭い音を立てながら弾け飛ぶ。


「ーーーーチッ」


舌打ちをするリーゼ。
右の足首を遣られてしまった。
咄嗟の出来事――トランクケースに隠れていなかった片方の足首が打ち抜かれてしまった。
ズキズキと痛みが広がっていく。
重いトランクケースを支えきれず、リーゼはそのまま倒れ込んでしまった。


白いスーツの男はすぐさま銃を引き抜き、倒れ込んだリーゼの太ももを撃ち抜いた。


パンッ
「ーーーーくぅっ……」


渇いた銃声。硝煙の匂い。
リーゼは、微かながら声を漏らす。
細い太ももから真っ赤な血が幾筋も流れて床に広がる。
広げた傘は開いたまま風の煽りを受けて飛んでいく。
雨は小降りだが、雨粒の一つ一つが雪のように冷たい。


「その両足では満足に動けまい」
「……はっ……馬鹿みたい……これで、勝ったつもり……?」
「まさか。君ほどの実力ならばこの状況をひっくり返すこともできるだろう。しかし、こいつらの相手はどうかな?」


男は胸ポケットから犬笛を取り出し、思い切り吹いた。
人間には聞こえない高音がこの場に響き渡ると……コンテナの影に隠れていた、何十匹もの黒い犬が現れて一斉にほえ始めた。
倒れ込んで動けないリーゼの周囲に、よだれを垂らした犬が何匹も集まってくる。


「臭い犬……東洋の犬はこれだから嫌い……」
「はははっ、どうした?「緋目の人形遣い」の 薄汚れた野良犬の臭いは嫌いか?」
「本当に、馬鹿げてる……お姉ちゃん」


穴の開いたトランクがひとりでに開き、エルフリーデが姿を表す。


「ヒヒヒヒ! これは最低の気分だねえ こうなったら壊れちまうまで暴れてやるかぁ!」


白いスーツの男は車に乗り込み、窓を開けてリーゼに告げる。


「翌日の夜、また来よう。君がどんな風になっているか、楽しみだよ……」


車が走り出したと同時に、犬の獰猛な唸りが一斉に高まり、ひとりの少女へと群がった。


740 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:36:15 ???
次の日の夜ーー。


男は昨日と同じところにたどり着く。


「ほぉ……」


男は感心した。
その場に残されていたのは、ハエが集っている犬の死骸ども。
どれもが鋭い爪で胴体を引き裂かれており、手足が奪われているものもある。
どの犬もすでに息はない。息をしていれば口から白い煙が出るほどここは寒い。
犬どもはどれも生命を停止したぼろ切れのようにされていた。


辺りにリーゼの姿はなかった。
だが……
血の付いたブーツの足跡が残されているのを見つけた。


「ふふ……」


足跡を見るに、その足取りは覚束無いらしい。
ふらふらと真っすぐには動かず、所々に血痕が付いている。
足跡の歩幅はとても短い。
一流の殺し屋である彼女でも、身体の幼さは隠しきれない。
命からがら逃げようとしていることが容易に察せられた。


「リーゼロッテちゃんはどこに行ったのかなぁ……ふふふ……」


幼い少女に呼びかける優しい大人の声でそう呟きながら、男は足跡を追いかける。
そして。


「見ぃつけた……」


仰向けになって倒れているリーゼの姿があった。
黒いゴスロリのドレスは派手に食いちぎられ、ボロボロの布を辛うじて纏っているだけの姿。
大きなスカートは派手に食いちぎられて黒いレースのパンツに包まれた尻が見えてしまっている。
上半身のドレスも食いちぎられて、あの露出度の低い格好から肌が少し見えてしまいうほど激しく引き裂かれ、白いブラウスは血に染まっていた。

吐血してひざまづき、ぜぇぜぇと肩を上下させながら喘いでいるリーゼ。
傍にはトランクケース。しかしそれを持ち上げる体力もないらしい。


「ご、ほっ、げほっ」


口から何度も白い煙を吐きながら辛うじて生きているリーゼ。
しかしまたしても彼女は血を吐いてしまい、真っ赤な血しぶきを飛ばしながら両手を汚した。


「実に愛らしい姿だよ、リーゼロッテ君。君の小さな身体の小さな内臓から、こんなに血が出てくるなんて、ね」


ドゴッ!
「うあああ”ぁっ……!」


四つん這いのリーゼの腹を蹴り上げると、胃をひっくり返したような濁声を上げた。
血は吐かず、白い唾液の筋が滴り落ちた。


「今の悲鳴は実に醜い。緋目の人形遣いにはいささか不釣り合いだな」


そう言うと、男はリーゼの後頭部の髪をつかんで持ち上げた。
その顔をのぞき込むと、リーゼは唇を自分の血で深紅に汚していた。


「見事なルージュだ。早速味見させていただくとしよう」


そう言うと男はリーゼの口に舌を絡ませた。


ぐぢゅる、ぐちゅ、ぐちょおっ


口内を貪られるリーゼはすぐさま抵抗し、男の舌を噛んだ。


「ぬぐっ! っ、このクソガキ!」


グシャアッ!!


リーゼの後頭部をつかんで、顔を思い切り床にたたきつけた。
そのあまりの衝撃に両足が一瞬浮き上がった。


741 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:37:50 ???
ピクピク……
顔面を血だまりに押し当てられたまま、リーゼは小刻みに痙攣する。
男がリーゼの首を掴んで持ち上げた。
リーゼの表情は相変わらず無表情だったが、目元は明らかに力が消え失せて虚ろになっていた。
そして顔に付着した血が、彼女の整った相貌を完全に崩してしまっていた。
パクパクとリーゼが何か言っている。


「…………こ………ろ…………………す…………」


口の動きから男はすぐに言葉を読み取れた。


「残念だが、殺されるのは君の方だ。それも、最も屈辱的な方法で、な」


男は首を掴む腕に力を込める。


「ーーーー、っーーーーーぁ”」


息のできなくなったリーゼは、ここで初めて顔を歪ませる。


「ぁ”っ…………ぐ、カッ…………!」


その状態のまま、男はもう片方の手で器用にリーゼの胸元のリボンをほどく。
ふさり、とケープが肩から滑り落ちる。
そして白いブラウスのボタンをプチプチと外していくと、ほっそりとしたウエストがむき出しになった。

男が首を掴む力を緩めると、ハヒ、ハヒ、と声を上げながら腹が呼吸で膨れるが
もう一度掴んでやると、ビクン、と力が入って強張るのが分かる。


「リーゼロッテちゃんの小さな腹筋とお臍か……ふふふ……」


男は柔らかく撫で回してへその周りを指で弄くる。
リーゼの顔を見ると、相変わらず硬い表情を貫いている。
一流の殺し屋としてのプライドもあるのだろう。


「さ……ゎ……る、な…………っ」
「何を言っているのかな、リーゼロッテ君。触るだけで済むと思わないほうが良い」


男はへその周りをいやらしく舐めた。
ブーツをガタガタと鳴らして抵抗し始めたその瞬間を狙って思い切り首を掴む。


「ぅ、ゲぇええっ…………!」


ぺちゃぴちゃと緋目の人形遣いの臍を舐め回しながら、男はリーゼの口から漏れる苦しみ声を耳にした。


742 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:39:32 ???
男は満足するまでリーゼロッテの臍を嘗め、顔を上げた。
床の上に仰向けに転がったリーゼのお腹に、男の唾液が染み付いて、広がって、港の埃っぽい電灯の光に反射してぬらぬらと光っている。


「……っ、ぁ……ゃ……ゎ……っ」


リーゼは唇をぶるぶると震わせながら声にならない呻きをあげていた。
首を放してやると


「ヵヒュウゥウ……っ」


喉へ一気に空気が入り込む音と同時に、顔を横に向けながら激しく噎せた。


「えほっゲホッ……! ゲホぉッ……!!」


激しく咳き込むリーゼのまなじりに、きらりと光る粒が浮かんだ。


「無力な少女はせいぜい涙をこぼすことしか叶わぬ……私が殺した少女たちは皆そのような目を浮かべたよ」
「…………はっ……はっ…………外……道……」


リーゼはギリリと奥歯を噛みしめながら、かすれる声でそう言った。
男は満足げに微笑む。


「素晴らしい。ここまでされてもまだ毒づくとはね。普通の少女ならそろそろ命乞いをしそうなものだが……」


そう言うと、男は胸ポケットから黒い物体を取り出した。
スタンガンーーそれをリーゼの目の前でパチリと鳴らす。
青い電流がバチリと音を立てて弾けた。


「殺さないで、と言え」


リーゼは何も言わない。
衰弱した表情ながらも、リーゼの意志は折れない。


「死にたくない、でも良いぞ……助けてください、でも良いがな……」


窒息しそうになって意識が朦朧としているはずのリーゼだったが、彼女はそれでも……男のいいなりにはならない。





「…………ばー、か………」



全身からの出血と窒息による酸素欠乏で、もはや仮死状態となりつつある彼女は、それでもなお男に毒を吐いた。
男は、笑った。
こんな少女が一人か二人居ても良いではないか。








「そうか、そんなに死にたいのか。なら死ね」


743 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:40:36 ???
バリビリバリバリビリィ!



「んんんんぅうウウウンゥン”ン”ぅうウウ”ウ”ウ”!!」



これまでの人生で一度もあげることはなかったであろう、生まれて初めての絶叫をあげた。
男の怒りはまだ収まらない。
自分の言うとおりにしゃべらないぐらいならば、二度と何もしゃべれなくなるほど完膚なきまでに破壊し尽くす。
もはやその一事しか頭にないほど、執拗に、何度も何度もーー。


バリバリッッ、ビリビリビリィ、ビリビリッバリバリバリっ、ベリベリバリバリビリっ!ベリベリっっ、バリッ、バリバリバリバリバリ!


「ぅあぁあっ、やぁあああっ! キャアアアああ”あ”っっ!! アァアッ、ゥゥうおお”を”っ」


リーゼはなりふり構わず絶叫しながら、頑なに貫いてきた無表情がめちゃくちゃに歪められ……


「ぉお”お”ぉお”を”ぉおをお”っっっ!!!」


目を大きく見開き、涙を滲ませながら、初めて白目を向いた絶頂顔を男に晒した。
生前の彼女を知る者であれば、見ることは愚か想像することすら叶わない。
そもそも性感すら開発されていないであろう幼い少女が初めて経験するアクメ顔。


「ははは……俺は、俺はあの緋色の人形遣いを破壊した……あの無表情で冷酷な少女を壊してやった……ははははは!」


男が立ち上がりリーゼを見下ろす。
腹部から煙が上がって皮膚が焼け焦げている。
顔は白眼を剥いたままぴくぴくと痙攣しており、鼻血を流しながら口から泡を吹いていた。
両目から流れ落ちる涙は頬に付いた血に染まって緋色の涙と名って首筋に流れた。
まぶたを持ち上げると、美しく輝いた紅の眼は瞳孔が開いて深く黒ずんでいた。
瞳の中に永遠の闇が閉じ込められたかのようだった。









男はリーゼからリボンと帽子を奪い取った。
自分がこの少女に勝利した証として貰っておくことにした。
男はリーゼのふんわり大きなスカートを思い切りめくり上げて、真っすぐ上に伸ばした両腕の手首とリボンで結びつけた。

黒いパンツ一枚を穿いただけの下半身を丸ごと露出しているリーゼ。
男は猟奇趣味があったが強姦する趣味はなかった。
そもそも男が発情するには、リーゼはあまりにも体つきが子供っぽすぎる。
しかし一部の幼児性愛者に高値で売れる可能性は十分にあるため写真は撮っておくことにした。


リーゼの両足首にもリボンをまき、もう片方には重石を詰めたトランクケースを繋ぐ。
あとは港の船に乗せて、しばらく先の沖合いに投げ捨てれば、処理は終わる。



バシャアアアン!



すでに胸の内の灯が消えたリーゼは海底へと沈んでいく。
犬の噛み傷から血が煙のように水中で広がっていく。
コポコポと口から泡を吐きながら音もなく少女は沈んでいく。
無音の闇に抱きしめられていくように……緋目の人形遣いは冷たくなっていきながら意識を閉ざしていく。


お姉、ちゃん……。



ーーーーーー。





終わり


744 : 名無しさん :2016/01/25(月) 00:50:02 ???
夜中にこっそり投下完了

>>713乙でした。リョナかったのはもちろんだけど、なんかちょっと読んでて怖くなったよ

もっと新作投下されるといいな


745 : 名無しさん :2016/01/25(月) 21:26:34 W3jmiK4U
連続投下で賑わって嬉しいね

上げよう


746 : 名無しさん :2016/01/25(月) 22:43:55 ???
エリスの作風が好きなんだけど、続きは来ないのだろうか……


747 : 名無しさん :2016/01/25(月) 23:56:37 ???
ノエルの人乙です
無表情っ子がなりふり構わず悲鳴を上げるというのはいいものだ……
敵をなんとか倒したけれど自身のダメージも大きいって状況中々見ないけど好きなんでとても良かったです

格ゲキャラ好きなので進行中のものも楽しみにしてます


748 : 名無しさん :2016/01/26(火) 22:50:43 ???
普段クールでそつのないキャラほど悲鳴だったり絶望した表情だったりが味わい深いよね
他の子も楽しみです


749 : 名無しさん :2016/01/26(火) 23:21:10 ???
殺し屋キャラが逆に殺されるっていうのは、虚をつかれたみたいで敗北感が出て良い!
貴方の作品をこれからも楽しみに待ってます


750 : 名無しさん :2016/01/27(水) 23:05:31 ???
お読みいただきありがとうございます
絶叫をあげる前に、もうちょっと屈辱的な責めがあったほうが良かったかな
屈辱的な姿を見られた憎い相手の前で、誰にも見せたことのない無様な顔を晒してしまう無表情娘……
格好良いリーゼと辱められたリーゼとのギャップが上手く伝われば幸いです

いろんなキャラをどんどんリョナっていきたいので
何かおすすめのキャラとか、オリキャラのお題とか頂けたら嬉しいです


751 : 名無しさん :2016/01/28(木) 00:00:56 ???
サムスピの鈴姫とか見てみたいですねー。生首になったときの表情が良いキャラでした

MB翡翠・uniユズリハ・BBΛ-11 ごちうさチノ等が進行中とのことですが、こういう責めが見てみたいとか
そういうのはアリですか?


752 : 名無しさん :2016/01/28(木) 00:46:14 ???
>>751
鈴姫は前に外道に食べられるSS書きましたけど
シンプルに斬首されるのも良いですねー
お姫様が斬首刑されるのってどんなシチュになるんだろ

私が妄想すると責めかたがワンパターンになるので、いろいろ希望言っていただくと参考になるかと思いますー


753 : 名無しさん :2016/01/28(木) 01:14:34 ???
最近のキャラでリョナ的に魅力的と思ってるのはFGOのキャラですかねー戦えるキャラ強キャラ然としてるのが好きなので
私はマシュとスカサハ師匠が好みです

ゲーム本編はリョナ要素あんまりないし師匠はそもそも手に入れるのが難しいんですけどね……


754 : 名無しさん :2016/01/28(木) 01:39:29 ???
>>752
ごちうさチノちゃんとかMB翡翠とかですが一般人ポジのキャラが惨殺された後、遺体を晒されてるのとか見てみたいです!
家族とか仲間が変わり果てた姿を見て絶望するとかってのもそのキャラに対してのリョナだと思うので

責め方だと最期に切断系で終わるシチュはあまり無かった気がするので縦真っ二つだったり袈裟懸けで切断
遺体を足蹴にした後で晒したりとか 可能であれば是非


755 : 名無しさん :2016/01/28(木) 10:25:14 ???
解剖シチュとかどうですか?フィクションによくある超人的な特殊能力を持って戦う女の子が
その力の原理を理解して悪用しようとする敵対勢力に捕まって、生きながらに研究モルモットにされちゃう展開とかが個人的に好きです


756 : 名無しさん :2016/01/28(木) 21:56:07 ???
>>753
検索してみましたが、良さそうなキャラですね
格好良さと可憐さの両方を備えているのが好きです
fateは昔からお気に入りのキャラが多いですね

>>754
チノちゃんみたいな幼い子には、命を奪わない程度のいじめをしてあげたいですね
しっかり者の彼女がひっくひっくとしゃくりあげながら泣いているところをいつか書いてみたいです。

>>755
解剖とは違うかもしれませんが、己の能力が吸収されたり奪われたりするのは私も好きです
ベッドに寝かせされたヒロインが全身の穴からチューブを差し込まれて乱暴にエネルギー吸収されたり
アンドロイド娘がAIを掌握されて内部機密まで全部開示しちゃったりとか


757 : 名無しさん :2016/01/28(木) 22:41:03 ???
ヴァンパイアシリーズのモリガンみたいなエロいお姉さんキャラが精液で溺死されるとかはどうでしょう?ただの水とかよりえぐいですし


758 : 吹雪リョナ ◆comQWcf5Bo :2016/01/29(金) 17:08:04 ???
艦これの吹雪リョナSSです。スカ要素あるので注意。


759 : 吹雪リョナ ◆comQWcf5Bo :2016/01/29(金) 17:09:34 ???
 2016年某日――人類は深海棲艦を倒すための新兵器の開発に成功した。
 その効力たるや絶大で、艦娘達が攻めあぐねていた海域は瞬く間に制覇。
 戦艦大和の数千倍もの火力と無限の駆動時間は静かな海を取り戻させ、それと同時に、艦娘という存在がお役御免となることを意味していた。しかし当然、上位互換が出たとはいえども意思を持って行動する兵器などを国家が見逃せる筈もなかった。
 そこで発布されたのが――鎮守府制圧作戦。
 一切の犠装機能を遠隔より停止させ、ただの少女に成り果てた彼女達を国家の派遣員達が管理、支配する。
 そして今。
 ひとりの勇敢な駆逐艦が、仲間達を庇って矢面へと立ち、抗議していた。

「や……やめてください! こんなことが、許されると思ってるんですか!」
「ああ?」

 派遣員はあからさまに機嫌を悪くした様子で、田舎風の純朴な顔立ちを睨み付ける。
 駆逐艦吹雪。
 この鎮守府が健在だった頃には、重要な作戦に携わらされる程の活躍を見せていた。
 彼女は正義感が強い。
 だからこそ、艦娘達の奮戦を無に帰させるような国の方針には到底納得できずにいた。

「私たちは兵器である以前に、人間です!」
「……」
「私たちには、当たり前に生きる権利があるはずです!」
「…………」
「たとえ深海棲艦がこの世から消えたとしても、それで私たちが――みんなが不自由を強いられるなんて、私は許せな゛ッ」
「息が臭えんだよ不細工」

 派遣員の男は、吹雪の顔面に容赦なく拳を叩き込んでいた。
 鼻血を噴きながらよろける彼女の髪の毛を鷲掴みにして引き寄せると、ぶぢぶぢと嫌な音を立ててその髪の毛が抜ける。
 髪の毛ごと体を宙吊りにしながら、彼女の顔面に二発、三発、四発、五発。
 
「ひぎ、あがっ、ぎゃっ、ぶぐっ、いあ゛ぁ、ひっ」

 頬骨が砕け、顎が割れ、歯がこぼれ、鼻が折れて顔が膨れる。
 吹雪の人相は、今や完全に崩壊していた。
 
「ふ、ぶき、ちゃん」
「あ、あ……」
「ゆ、だちちゃん、む、つぎぃ、ぢゃん、に゛げぶばぁぁぁ!?」
「逃げたら同じ目に遭ってもらうぞ」

 震える二隻、夕立と睦月へ淡々と言いながら、吹雪を殴る男の拳は五十を超えた。
 歯は嗜虐のつもりなのか前歯一本だけ残され、目元が陥没してもはや実の親ですら見分けが付かない顔になっており、男が強く髪を掴んでは乱暴に扱うためか、毛髪は所々禿げ上がっていた。
 やがて。そんな痛々しい有り様になった少女の股間からチョロチョロと水の音が鳴り始める。

「汚えな」
「吹雪ちゃん……」

 勇ましい少女は、失禁していた。
 黄色い水が地面に水溜まりを作り、アンモニア臭を漂わせる。
 勇敢な彼女の粗相。
 哀れでみっともない末路に、夕立は思わず崩れ落ちそうになった。

「……じで……」
「あ?」
「ぼぉ……ゆる……じで………ぐだざい……」

 陥没した目元から涙をぼろぼろ流して、吹雪は懇願を始めた。


760 : 吹雪リョナ ◆comQWcf5Bo :2016/01/29(金) 17:11:34 ???
 如何に勇敢な彼女といえども、所詮は年端も行かない女の子。
 これだけの苦痛と恐怖を与えられれば、いずれそれが決壊するのは自明だ。

「ならよ」
「…………ぁ……?」

 疎らになった頭髪の一部を掴んで、男は吹雪の崩れた顔を夕立達へと向けさせる。
 それから、彼は悪魔のような顔をして吹雪へと命じた。
 これが出来たら許してやるよと、そう笑って。

「コイツらの前でクソしろ」
「ぇ……しょ、しょんな……」
「てめえの息にも負けねえような臭っせえ屁ぇこきながらひり出せば許してやる」
「や……やらぁ……」
「口答えするな」

 鈍い音。
 吹雪の髪の毛が、力に任せて引きちぎられた音だった。
 頭頂部が禿げ上がり、その激痛と絶望に催促されて、吹雪は遂に姿勢を屈ませた。
 そして、下着を下ろす。

「ゆぅらちひゃん、むつきひゃん……」
「あ……」
「みない……らぇ………」

 汚ならしい音がして。
 悪臭が満ち。
 駆逐艦吹雪はこの時、完全に屈服した。



(うまくいくもんだな)

 派遣員の男は、足元でぴくぴく痙攣する禿げ頭の少女を見下ろしながら独りごちた。
 腐っても相手は兵器。
 内心はビクビクものだったが、ふたを開けてみれば所詮はこの程度の雑魚だった。
 自分の撒き散らした汚物を、自分の口で「掃除」しているそいつについては、一応医務室まで運んでやるつもりでいる。
 もっとも、顔を戻してやるつもりはないし、汚物まみれの地面にあれだけ顔を擦り付けているのだから、下手をすれば今より酷いことになるだろうが。
 さて。
 男は顔をあげて、ガタガタと震える二隻の駆逐艦へ近付いた。

 彼女達が異変を察知し走り出す。
 二人は止められないか。
 しかし、独りなら余裕だ。
 男は金色の後ろ髪を掴み、絶叫する少女を引き寄せて、その鼻をたたき潰した。
 悪いが、連帯責任だ。仲間の失敗は、皆で責任を取るものだろう。
 泣き叫ぶ駆逐艦「夕立」の人相が変わり果てるまで、あと……


761 : 吹雪リョナ ◆comQWcf5Bo :2016/01/29(金) 17:13:01 ???
以上で終わりです


762 : 名無しさん :2016/01/30(土) 03:53:11 ???
無様すぎてたまりません、GJです


763 : 夕立リョナ ◆gsq46R5/OE :2016/01/30(土) 23:25:28 ???
艦これリョナの続きです
今回もスカ要素多目なのでご注意


764 : 夕立リョナ ◆comQWcf5Bo :2016/01/30(土) 23:26:42 ???
「コンパクト夕立」

 金髪の艦娘、駆逐艦「夕立」は膝を突いて殺さないでと懇願していた。
 その目の前では顔が潰れ、粗相の限りを尽くした彼女の友人、吹雪が仰向けになって気絶している。顔は汚物まみれとなり、羽虫が飛び回っている有り様だ。
 夕立はひどく恐怖して、何度も頭を地面につけた。
 何も悪くないのに、必死に許して許してと喚く姿は、いかに武器のなくなった艦娘が無力で浅ましい存在かを示しているように見えた。
 派遣員は、艦娘という存在が嫌いだった。
 船の記憶を持つ。
 その癖をして、武器がなければこの様。
 皆美少女であるという大前提も、派遣員の価値観からすれば疑わしい。上の下に達している娘すら、二人か三人程度だと思っている。
 先の吹雪やこの夕立などは、彼にしてみれば下の下もいいところの醜女に見える。
 現に吹雪は彼に淫部を晒したが、彼の股間はぴくりとも反応しなかった。

「ヒィ!?」

 土下座している夕立の口に、派遣員は革靴を蹴りに近い勢いでねじ込んだ。
 泥の味が口の中で広がる感覚に顔を歪める夕立へ、男は「舐めろ」とだけ呟く。

「らろ……じゅぷ……びちゃっ…………、……づっ!??」

 艦娘は口が臭い。
 燃料の補給で動力をチャージする機構上、それを取り入れる口腔から食道にかけては常に生臭さに覆われている。
 ちょうどそれは、人間の寝起きの口臭に近い。それが常に漂うのだ。清潔なはずがない。
 靴が臭くなる。
 舐めさせておきながら、派遣員は失礼を働いたと称し夕立の下顎をゆっくりと踏みつけた。顎がごりごりごりと音を立て、

「あ"あ"あ"あ"あ"ァァァ!! いだひっぽいいいいいい″い″い″い″い″」

 割れた。
 顎の形が歪んで滑稽になる。

「あ……あごは……あごかぁ……」

 ぽたぽたと涎を垂らして呂律の回らない声をあげる夕立は、あまりに無様だった。
 ソロモンの悪夢と恐れられた艦娘とは、とてもじゃないが思えない。
 気をやられてもつまらない。
 アッパーカットの要領で彼女の割れた顎を蹴りあげ、強引に叩き起こしてやった。
 
「ら……らに、ふるっぽい……」

 夕立の胸ぐらを掴みあげて、彼女を地面へ落とす。丁度吹雪の上に来るように。
 彼女の今度は頭を掴んで、未だ粗相の痕が残る吹雪の下着と股の間へと押し込み、そのまま下着を上げてやった。

「ん″ー″ー″ー″ー″ー″ー″!!!???!!」

 生理的嫌悪感に加え、酸素を奪って窒息させる意図も当然ある。
 死なない程度に窒息させてやろうと思う派遣員だったが、

「お……おえええええええ!!!!」

 なんと夕立は、嘔吐した。


765 : 夕立リョナ ◆comQWcf5Bo :2016/01/30(土) 23:27:52 ???
 密閉された下着の中で嘔吐したことにより彼女は自分の吐瀉物を鼻で吸い込むことになって、瞬く間に窒息していく。
 しかし派遣員は、止めるのも忘れて笑っていた。
 夕立は吐く前に、確かにこう言ったのだ。
 「汚い」
 「気持ち悪い」と。

 友達にそんな言葉を吐けるあたり、やはり艦娘は薄っぺらな存在だ。
 顔も醜ければ中身も醜いと嘲笑する。
 やがて夕立が意識を失い、黄金水を吹き出した。
 それから程なくして、その尻から茶色いものが溢れだしてくる。
 豪快な一本糞だった。男は笑って、それの乗った下着を脱がせ、とりあえず吹雪の口に大便ごと突っ込んでおくことにする。
 

 夕立は、右足を逆方向にへし折るとすぐに飛び起きた。
 それから更に両手足をきっちりと折り畳んでやると、夕立はスーツケースに収まるのではないかというくらいコンパクトになった。
 作業が終わるまでに彼女は三度失神し、二度泡を吹き、六度失禁した。
 加工に苦労はしたが、手足全てを折り畳まれ、脱がされた吹雪の下着や衣服を一本の縄のようにして縛り付けてやると、なんだかボンレスハムのように見えて滑稽だ。
 夕立はある意味では、吹雪以上にひどい状態だ。
 あちらが見た目の酷さなら、こちらは肉体の損壊が酷い。

「たひゅ……けてぇ……」

 命乞いか。
 浅ましさに失笑したが、しかし。

「たひゅけて……たひゅけてぇ、時雨ちゃん……」

 時雨。
 それは確か、夕立の姉妹の名前だった筈だ。
 男の笑みが深くなる。
 その意味を理解して、夕立は絶望をありありと顔に浮かべた。
 先程まんまと逃げられた睦月。それに、夕立の姉妹である時雨。
 次はこのどちらかを壊し、支配しよう。

「ダメェ! 時雨ちゃんにらけは、てをだふぁなあ″!!!???!」
「息が臭いぞ、不細工」

 夕立の上に、気絶したままの吹雪を掴みながら乗る。
 吹雪は夕立の大便をうまく咀嚼できないのか、鼻から茶色い泡を吹いていた。
 汚いので足だけ掴み、他は引きずらさておくことにした。
 
「走れ、ゴミ虫」

 手足を折り畳まれた夕立を敢えて犬がわりにして、派遣員は彼女の上に乗り、目的地への到達を待つ。
 十分経つ毎に、艦娘一人一人に渡される情報端末から、お前の脱糞シーンをお前の知り合い一人に送りつけるから頑張れよとエールを送ると、夕立は絶叫しながら、折り畳まれた手足を無様に動かして微々たる速度で前進し始めた。
 目的地へ着く頃には、夕立の粗相は鎮守府のすべての艦娘に送信されており。
 当初六十はあった夕立の連絡先リストが、十五ほどに減っていた。

 医務室へ着けば、吹雪を適当なベッドに転がし、その腹の上に折り畳まれたコンパクトな夕立を縛り付ける。
 次の標的を探して、派遣員は歩き出す。
 病室からは、二人の壊された艦娘の惨めな声が聞こえていた。

next:「歯茎艦時雨」


766 : 夕立リョナ ◆comQWcf5Bo :2016/01/30(土) 23:28:55 ???
以上になります


767 : 名無しさん :2016/02/03(水) 10:31:01 ???
乙です


768 : 名無しさん :2016/02/06(土) 18:49:23 ???
誰か新作投下しないかなあ


769 : 名無しさん :2016/02/07(日) 03:26:40 ???
書いてる内に敵の攻撃がより過激になっていって冷静になって読み返すと「なんでこの女生きてんだ……」みたいになっちゃうことがよくある


770 : 名無しさん :2016/02/13(土) 09:28:13 ???
冷静になってはいかん


771 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:00:28 ???
需要ないかもしれませんが……オリキャラものを投下します
鬼畜性癖のお兄ちゃんが妹をリョナろうと奮闘するお話です
申し訳程度にストーリーがあるので、リョナシーンに入るまでが若干長いかもしれません……


772 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:09:35 ???
 夢を見ていた。いつもの夢だ。ワイシャツを着ている小柄な少女がいた。その少女は、柔らかそうな栗色の髪をサイドテールで右に束ねている。
 顔立ちは幼いが精巧な作り物のように整っていて、円らな瞳と健康的な瑞々しい肌は、彼女の愛らしさを強調していた。
 胸は小柄な身体に合わせて小さめだが、形のいい乳房が実っていた。下半身は赤をベースにした女の子らしいチェック柄のミニスカート。
 スカートからはカモシカのような引き締まった脚がすらりと伸びていて、膝下丈の黒ハイソックスは少女の脚線美をより綺麗に見せていた。少女の姿は誰が見ても掛け値なしの美少女だった。
 そんな愛らしく活発そうな美少女が、彼女とは相反する屈強で醜い男集団に襲われている。
 男の降り下ろす剛腕を彼女は華麗な身のこなしでかわすと、動揺する男の隙を突いて、すれ違い際に肘打ちを男の背中に勢いよく当てた。
 男達は狼狽しながらも、彼女に攻撃を仕掛けていく。あちこちから飛んでくる拳や蹴りを彼女は猫のような身軽さで回避する。
 彼女はただ回避するだけでなく、男達が隙を見せると的確に反撃し、着実に敵の数を減らしていく。彼女が激しく動く度に、髪やスカートが風で靡く。
 彼女の戦闘はまるで流麗な舞いのようだった。俺はそんな光景を、助けを呼ぶことすらせず、ほくそ笑みながら眺めていた。
 俺は可憐な制服少女が無様に負けることを期待していた。しかし、俺の期待とは裏腹に彼女は無双していて、男達はいつの間にか数えられるくらいまで数を減らしている。
 だが、彼女の方も長期戦で体力の消耗が見えてきた。呼吸は僅かに乱れていて、汗でワイシャツが透けている。
 スカートやワイシャツや靴下が汗で肌に張り付いているのか、彼女は不快そうに顔を顰めていた。彼女の武器である機動力も段々と鈍りを見せてきた。
 男の一人が彼女に接近すると、丸太みたいな脚で蹴りを放つ。彼女は素早くかがみ込んで、その蹴りを掻い潜る。
 少女がその勢いのまま反撃に転じようとした時、異変が起こった。彼女の足元はぬかるんだ地面で彼女は足を取られて、動作が一瞬鈍ってしまう。
 疲労のせいで集中力が衰えたのか、たまたま運が悪かったのかは分からないが、これまで圧倒的な強さを見せてきた彼女らしくないミスだった。
 彼女が怯えた表情で「あっ」と声を漏らした時には、別の男の爪先が彼女の眼前に迫っていた。もう防御も回避も間に合わない――。
 
「お兄ちゃん、お兄ちゃん。おにーちゃーん。起きなよー」

 目の前にいるのは、夢の中で見た少女と一緒の姿をしている俺の妹。いや、むしろ、こっちがオリジナルか。

(くそっ。いいところだったのに)

 朝六時、大嫌いな妹が僕を起こしにくる。いつもの鬱陶しい光景だ。毎日毎日よく飽きないものだ。
 いい加減に止めて欲しい。両親だってこの俺にとっくに匙を投げているのに。

「お兄ちゃん、今日は天気もいいし学校行こうよ」
「何度も言っているが嫌だ。俺が今更行ってなんになる。笑い者にされるだけだろうが」


773 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:12:03 ???
 俺は高校三年生だが、ほとんど学校に行っていない。いわゆる、不登校な劣等生だ。学校に行かなくなった理由は、一年生の段階で勉強についてこれなくなったから。
 今でこそ不登校だが、これでも俺は小〜中学時代は人並み以上に勉強できて『神童』として周りからもてはやされた。
 名門高校に進学したまでは俺の人生は順風満帆だったが、所詮、俺は井の中の蛙だということを高校入学後に嫌になるほど思い知らされた。己の限界をこれでもかと見せつけられた。
 不登校になりながらも高校を辞めていないのは、俺に残された僅かな意地みたいなものだろう。かといって、家庭学習をするほど殊勝な心もないが。
 神童、二十歳を過ぎればただの人というが、俺は二十歳を迎える前に人以下に落ちぶれている。二十歳になればどこまで落ちぶれるのか。今から楽しみだな。
 

「お前は俺を晒し者にでもしたいのか?」
「私はそんなつもりで言ったんじゃないよ……。このままじゃあ、お兄ちゃんダメになっちゃうよ」
「俺はもう既にダメで手遅れだ」
「そんなことないって」
「お前が何を言っても俺は学校に行かないからな。俺なんかに構ってないで早く学校に行けよ天才様。遅刻するぞ」

 それだけ言うと俺はそっぽを向く。忌々しい妹は何か言いたげだったが、足早に部屋を出ていった。
 俺の言ったように遅刻ギリギリの時間だからな。今日も学校に行かなかった。まあ、いつものことだ。
 俺の一つ下の妹、高峰筑紫は世間で言うところのブラコンだ。俺は筑紫のことが滅茶苦茶大嫌いだが、筑紫は何故か俺を異様に好いている。
 愛らしい妹に好かれるというライトノベルなら喜ばしいシチュエーションなのだろうが、俺からいわせれば鬱陶しいことこの上ない。
 俺があいつを嫌いな理由は二つ。一つ目は『嫉妬』でもう一つは俺の『倒錯した性癖』が原因だ。
 まず一つ目の理由である嫉妬についてだが、筑紫は才色兼備な完璧超人で俺と同じ高校に通っているが、落ちこぼれた俺と違いその成績はトップクラス。
 筑紫は特に勉強しているタイプでもないのにだ(むしろ、よく遊ぶ方だと思う)。俺はほとんど友達を作らず気が狂うくらい勉強したのに、あいつは少ない努力で俺の遥か上をいっている。
 多分、生まれついて要領がいいのだろう。俺は努力が全て報われるとは思っていないが、それでも目の前でこれだけの差を見せつけられて素直に受け入れられるほど俺の器は大きくない。
 高峰筑紫、あの女を見る度に俺の人生全てを否定されている気がして腹が立つ。許せない。
 二つ目の理由である倒錯した性癖だが、実は俺は重度の嗜虐性癖の持ち主だ。当然のことだが、こんな嗜好は生まれつきではない。この嗜好が生まれたのもあいつが原因で、昔の俺にこんな歪んだ性癖はなかった。
 この性癖を自覚したのはつい最近だ。一つ目の理由と繋がるが、ある日、筑紫に嫉妬し過ぎてストレスが溜まっていた俺はある妄想をしてしまう。


774 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:14:17 ???
その妄想とは、筑紫が下校中に通り魔に襲われるという妄想だ。脳内の筑紫は屈強な男に理不尽な暴力を振るわれ苦痛に顔を歪める。
 筑紫は気力を振り絞って抵抗や逃走を試みるがそれらは悉く通用しない。男と女では力があまりにも違い過ぎた。
 やがて、筑紫は身体中に痣を作りながら許して、と何度も何度も涙を流して懇願するが、暴力は止まずボロ雑巾のようにズタズタにされるという女の尊厳全てを否定する妄想だ。
 当初は大嫌いなあいつを妄想の中で痛めつけて鬱憤を晴らすのが目的だった。しかし、俺は妄想中に不覚にも射精してしまう。
 それは普段の自慰などとは比べ物にならず、量も速さも段違いだった。妄想の中とはいえ、完璧過ぎるあいつの完璧さに敗北という醜い傷がつくのは凄まじく興奮した。
ライトノベルや漫画の強いヒロインが悪役に敗北するという、あの絶対にあってはならない瞬間に似ているのかもしれない。
 それとも、実の妹が無残になぶられる背徳感が関係しているのだろうか。なんにせよ、この一件で俺は自分の中に眠っていた性癖を自覚した。
 あの時から今現在を合わせれば、俺は脳内で三桁以上筑紫をいたぶっている。ちなみに妄想中のルールだが、あいつを再起不能にしても殺さないのが俺の拘りだ。殺してしまっては、二度と楽しめないからな。
 いつか俺は必ずこの妄想を現実にしたいと思っている(それもあいつが高校を卒業する前にだ)。あいつが人生の最盛期を楽しんでいる瞬間を、俺のように台無しにしてやりたい。
 しかし、現実的に考えると色々な要因がありかなり厳しいだろう。まずこの法治国家で妄想のような理不尽な暴力が認められるわけがない。
 それに、筑紫は華奢な見た目とは裏腹に全国クラスの空手家だ。高校の空手部でも負けなしで、男子相手でも組み手で勝てるほど強い。
 あいつが自分よりも二回りは大きい大男を倒したのを、この目で見た時は、心底驚いたものだ。本当は俺が直接あいつをぶん殴ってやりたいが、悔しいけど俺では勝てそうにない(昔はよく喧嘩して泣かしてたのに)。
 あいつは頭だけでなく、強さも俺より上だ。だからこそ、俺の狂った妄想も捗るのかもしれない。
 俺の中であいつの存在が大きくなる度に、憎悪や怒りは膨れ上がり、あいつをぶっ壊してやりたいという歪んだ欲求が高まっていく。どんな手を使ってでも、あいつの全てを壊してやる。
 今までの俺はただの妄想に留まっていたが、日に日に俺の欲望は高まりとうとう抑えが効かなくなってきた。
 そこで俺は、かねてより考えていたあるプランを実行することにした。ようやく、長い準備が整ったしな。


 服を着替えた後、俺は何日かぶりに外へ出る。そして、近所にあるコンビニまで行った。


775 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:16:26 ???
 コンビニに行ったのはある目的のためだったが、本棚に置いてあるニュース雑誌に目を奪われた。正確に言うならば、ニュース雑誌の見出しに目を奪われた。
 見出しの内容は『平和な街に出現した連続婦女暴行殺人鬼!』。何とも物騒な見出しだ。
 引きこもりで世間に疎い俺には初耳の情報だった。何となく目を引く内容だったので、俺は目的そっちのけで立ち読みを始めてしまった。
 内容をまとめてみると、俺が平和だと思っていたこの街に、三ヶ月ほど前から恐ろしい婦女暴行魔兼殺人鬼が出没しているみたいだ。
 被害者は二十五人(そのうち十七人は殺害されている)。被害者の年齢は様々だが、全員が女性であるという点だけが共通している。殺されていない被害女性も、深刻な後遺症が残っているらしい。
 被害者の状況や金品の窃盗がないことから、犯人は完全な快楽目的で犯行していると推測されているそうだ。事件は現在進行形で続いており、容疑者は目下不明。
 外国ならばまだしも、この国では結構大規模な事件だな。加えて、女性のみを狙う悪質かつ残虐な事件。俺は今まで少しも知らなかったが、かなり話題性の高い事件みたいだ。というか、こんな凶悪な事件が話題にならない方がおかしい。
 なるほど。行き道にパトカーがやたらと多かったのは、こういう理由だったのか……。
 一瞬、俺は筑紫が街を騒がす婦女暴行魔に襲われる場面を想像してしまった。雑誌に載っている被害女性達と同じ目に遭う筑紫。自分でした妄想だが……やばいな。最高過ぎる。
 お互いがこの街にいる限り、奇跡的に巡り合わせが悪ければ、筑紫と婦女暴行魔が邂逅することもありそうだな……。
 いやいや、それは有り得ないだろう。どんな確率だよ。宝くじで一等当てるより低い確率なんじゃないのか。有り得ないことに期待してんじゃねえよ。
 いかんいかん。立ち読みに時間を奪われて、当初の目的を忘れている……。さっさと用を済ませねば。
 雑誌コーナーから離れ、店内にあるATMで預金残高を確認する。ゼロが五つ、残金は三百万。バイトもろくにしていない引きこもりな俺だが、ある方法でこれだけの大金を一年半で稼いだ。
 その方法とは、妹の盗撮写真をネットで売り捌くことだ。俺としては認めたくはないが、身内贔屓を抜きにしても、筑紫は逸脱した美少女だ。
 多分、実の妹じゃなかったら俺も惚れていた。あいつは未だに彼氏は作っていないが、何度も何度も男子にアタックされている。
 彼氏を作らない理由は、恋愛に対して奥手なのか、俺と付き合いたいとか下らないことを考えているのか――まあ、どうでもいいことだ。
 そんなあいつの盗撮写真は、俺の想像を遥かに越える需要で売れた。実を言うと、俺は筑紫以外の女の盗撮写真も売っているが、あいつの写真が一番よく売れている(本人からすれば不名誉な評価だが)。
 盗撮用に買った無音カメラアプリや小型カメラなどの元は余裕で取れた。
 大好きなお兄ちゃんが盗撮魔だと露ほども思ってないのか、家でのあいつは俺に対して全く警戒していない。


776 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:18:02 ???
 だから、結構際どい写真もいくつか撮れた。もしかしたら、盗撮などしなくても俺があいつに頼めば、写真くらいならいくらでも撮らせてくれるかもしれない(癪に障るのでやらないが)。
 以前、親に「どうやってこんな大金を稼いだんだ?」と聞かれたことがあったが、さすがに妹の盗撮写真で稼いだなんて正直に言えないので、その時は株の売買で稼いだと誤魔化した。
 今にして思えばあからさまな嘘だが、親は俺に対して何も詮索しなかった。筑紫に期待している両親は、全く期待していない馬鹿息子のことなんかどうでもいいのだろう。
 俺はATMを操作して貯金を十万引き出す。 
(多分、これくらいで足りるだろう。まあ、足りなくてもまだまだ余裕はある) 
 これでコンビニには用がないので、何も買わずに店を出た。
 次に俺が向かったのは、町外れにある工場跡だった。田舎である俺の町には、こういった廃墟が無駄に多い。
 市の経済状況も芳しくないのか、あちこちに点在している廃墟郡も壊されずに大半は未だ放置されている。
 このような人が寄り付かない寂れた場所は、悪人共の格好の溜まり場だ。そのため工場跡周辺だけ、平和な町の中でも別の世界みたいに治安が悪い。
 こんなところに好んで寄り付くのは、非行少年か犯罪者くらいだろう。
 こういう最低な場所だからこそ、腐った俺の計画にはこれ以上ないくらいうってつけだった。
 俺は少々迷いながらも、目標地点である小さな工場に辿り着く。
 
(確か、この場所だったな。似たような建物が多くて探すのに少し手こずった)

 工場の鉄扉を開くと、柄の悪い見るからに不良という集団がゴロゴロいた。漫画とかアニメによくいる典型的な不良共――見るからに頭の悪そうな下品な連中だ。
 不良集団が突然表れた俺を訝るように見つめる。中には声を荒げて俺を脅す者もいた。その中にいたスキンヘッドの大男がざわつく不良共を制して、俺に声をかけてきた。

「よう先生。リアルで会うのは初めてだな」
 
 この威圧的な体格の大男は、このグループを束ねるリーダー高坂邦夫だ。俺はこの男とネット上では知り合いだ。いわゆる腐れ縁ってやつだ。
 高坂は俺の盗撮写真をよく購入してくれる得意先なのだ。それだけの関係ではなく、俺は裏で高坂の非行の片棒を何度か担いでやったことがある。
 例えば、他の得意先である高坂達と敵対している不良グループの情報を横流ししたり、他にも俺が稼いだ金で、彼のグループには抗争用の武器をいくつか支給したこともある。
 このような行為は全て高坂に取り入り、彼らに筑紫を潰してもらうためにしたことだ。高坂は俺を信用しているようだが、俺は一切信用していない。
 その証拠に高坂と取引する時の住所はデタラメだし、俺は偽名を使っている。俺が取引に使う携帯も飛ばし携帯だしな。
 俺は高坂に挨拶を返す。不良集団は萎縮せずリーダーと普通に話す俺を大人物だと思ったのか、驚愕の表情を見せていた。汚い不良共が相手とはいえ、羨望の眼を向けられるのは中学以来で悪い気がしない。


777 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:19:38 ???
「この前、話したがイチオシの女がいるんだ。多分、お前なら気に入ると思うぜ」
「ああ、そんなこと言ってたな。で、誰だ? どんな女なんだ?」

 鼻息を荒くする高坂に、俺はスマートフォンを手渡す。画面に映っている筑紫の姿を見て、高坂は上機嫌に口笛を吹く。

「……! こいつはとんでもねぇ上玉じゃねえか!」高坂は上機嫌に言う。「先生よぉ、今までこんな上玉隠してたなんて人が悪いじゃねえかよ」

 この日のため、今まで高坂には筑紫を見せなかった。その効果もあって、思惑通りに高坂は動いてくれそうだ。
 十万は念のため前金として用意したが、この分だと高坂はタダで働いてくれそうだな。性欲しか頭にない獣は、使い易くて助かる。

「おっ、この女見たことあるぜ!」
「可愛いなぁ。押し倒してヤりてぇな」
「優等生ぶっててムカつく女だ。ひぃひぃ泣かしてやりてぇぜ」

 不良達が画像を見て口々に感想を述べる。ムカつく女だというのは、俺も同意だ。

「どうだ? 引き受けてくれるか?」
「先生には何度も世話になってるからな。引き受けてやるぜ。それに最近、外ればっかだったからな。こういう当たりは久々だぜ。コイツらも大喜びだしな」

 高坂は、俺の依頼を拍子抜けするくらいあっさりと引き受けた。一瞬、裏があるんじゃないかと疑ったくらいだ。

「言い忘れてたが、この画面の女、名前は高峰筑紫っていうんだが、こいつは空手の経験者でとんでもなく腕っぷしが強い。ただの小娘だと侮ると返り討ちだぞ」
「先生、冗談きついぜ。ちっとは鍛えてるのかもしれねぇが、中学生くらいの背の女に俺らが負けるわけねぇだろ」
「冗談でこんなことは言わないさ。だが、こいつの強さは冗談じみている。絶対に油断だけはするなよ」
「……マジかよ」

 高坂は俺の言葉を信じたのか、思案顔で黙り込む。そして、数秒後に口を開く。

「……先生がそこまで言うなら、俺らも全力でいく方がよさそうだな。ところで先生、どうやってこの女をここに呼び込むんだ? 何か手はあるのか?」

 最近、廃墟跡の噂は広まっているので不用心にこの場所に来る人間はこの町にもういない。特に女子ならば尚更だ。
 無理矢理拉致するという手もあるが、いかんせんリスクが高過ぎる。だが、そのことなら折り込み済みだ。策ならばある。

「その点は心配しなくてもいい。ちゃんと計画は練ってある」

 俺は高坂に筑紫を呼び込むための作戦を話した。考えたのは俺だが、我ながら非道な計画だな。

「おいおい。たかが女一人のためにここまでやる必要あるのか?」
「あるんだよ。用心し過ぎることはない。ていうか、慎重過ぎるくらいでいい」

 高坂は渋い表情をするが、最終的には俺の計画に賛同してくれた。

「決行日は来週の水曜日だ」
「了解したぜ」

 こうして高坂との取引は終了した。実の妹をあっさりとあんなゲス共に差し出すなんて、俺ほどの屑はこの世にいないだろうな、と俺は自嘲気味に笑う。
 もうすぐで俺の妄想が現実になる日が来る。ああ、楽しみだ。やっと、忌まわしいあいつに取り返しのつかない傷を与えることができる。


778 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:22:37 ???
 家に帰ると、筑紫が居間のソファーでくつろいでいたので、俺は一瞬だけ面食らう。そういえば、今週はテスト期間中で部活はなく、あいつは昼に帰ってくる日だったな。
 今の筑紫は制服姿ではなく、ピンクの半袖Tシャツだ。オフショルダーのシャツは、筑紫の健康的な肩と鎖骨を露出させていた。サイズは筑紫の小柄な身体に対して、やや大きめでぶかぶかだ。
 シャツの袖も腕に対してやや長く、筑紫の手の甲を覆っていた。萌え袖とかいうやつだな。あざとい。
 大きめのシャツに隠れていたため、最初は何も穿いていないように見えたが、下半身は黒のショートパンツを履いていた。身体を動かす度に黒のショートパンツが僅かに覗く。
 今の筑紫は靴下を履いてないので、生足を惜し気なく晒していた。活動的な私服姿は制服とは違った趣があり、これはこれで需要がありそうだ。
 筑紫の隙を見てから、売る用のコレクションを増やすとしよう。

「お兄ちゃん、お帰り〜。どこ行ってたの?」
「お前に教える義務はない」
「え〜。別に教えてくれてもいいじゃんか〜」

 筑紫は唇を尖らせる。子どもっぽい愛嬌のある仕草だ。しかし、筑紫嫌いの俺からすればただただ不愉快だな。

「お前だって俺に言いたくないことくらいあるだろう。それに俺達は特別仲の良い兄妹でもないしな。むしろ、悪い方だろう。お前もろくでなしの俺は嫌いだろ?」

「仲良くない」と言われた筑紫は一瞬悲しそうな表情を見せた。筑紫は嫌いだが、お前のこういう表情は好きだ。もっと見たくなる。

「そんなことないよ。私はお兄ちゃんを嫌いになったりしないよ」
「ふん。どうだかな。今だけだ。お前だって今に、屑過ぎる俺を嫌いになるさ」
「ならないよ」

 筑紫が自信満々に言ってきやがった。あまりに堂々と言ってきたのが、腹に立ったので、俺は嫌がらせをしてやることにした。
 無防備な筑紫に近づくと、俺は行動を迅速に開始する。

「言ったな? じゃあ、これでもか?」
「え? ……ひゃあぁっ!」
 
 筑紫は俊敏な動作で俺から離れると、近所迷惑になりそうな大声を出した。

「なっ、何するんだよっ! お、お兄ちゃん、ど、どこ触ってるのさ!」
「さあ、どこだろうな? 口に出して言ってみろよ。それとも、自分で言えないような卑猥なところなのかな?」
「な、何でこんなことするんだよ! やっていいことと悪いことの区別もつかないのっ!」

 大声で叫ぶ筑紫はマジ泣き寸前だった。大好きな兄が相手でも、超えてはいけない一線や貞操概念はちゃんとあるようだ。 

「う、うっ……ううう」

 筑紫の両目は潤み結界寸前だった。というか、もう泣いているといっていい表情だな。少々やり過ぎたみたいだ。これは非常にまずい。
 筑紫に嫌われるだけならいいが、親にこんなことしたのをチクられたら間違いなく俺は殺される。
 
「ごめんなさい。許してください。俺が悪かった」 
 
 情けないくらい素直に謝った。筑紫は睨むように俺を見るが、いくらか機嫌は治っているようだ。先程みたいに叫び出さない。


779 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:24:33 ???
 筑紫は涙を拭うとぼそりと「分かった。許してあげる」と呟く。あんな最低なことをしても嫌わないあたり、こいつの兄貴愛は俺が思っている以上に本物のようだ。
 それだけに一つ気になることがあった。
  
「なあ、前から気になっていたんだが、何でお前は俺に関わるんだ? お父さんもお母さんも、親戚もみんな俺のことを見捨てたのによ」
 
 俺は今まで気になっていた疑問を筑紫に投げかけた。筑紫を再起不能にする前に、これだけは聞いておきたかったからだ。もしかしたら、口を利けなくなるかもしれないしな。
 桜色の唇の両端を均等に吊り上げると、筑紫は愛らしく微笑する。その時、特徴的な白い八重歯が見えた。

「こんなことを面と向かって言うのは恥ずかしいんだけど、お兄ちゃんは私が一番尊敬している人なんだよね」
「どういう意味だ?」
「言葉通りだよ。私は昔のストイックに頑張っていたお兄ちゃんを尊敬しているんだよ。格好いい自慢のお兄ちゃんだって、ずっと思っていたんだ」筑紫はここで一呼吸置く。「だから、そんなお兄ちゃんに釣り合う妹に私はなりたかったんだよね」
「だったら、今の俺はもうお前の尊敬する兄じゃないな」
「それは違うよ。今も昔も私はお兄ちゃんを尊敬してるんだから」

 なるほどな。筑紫が俺に構う理由にやっと合点がいった。だが、何も心に響かないな。お前は過去の俺を美化し過ぎだし、神格化し過ぎだ。
 お前はとっくに尊敬しているお兄ちゃんを遥かに凌駕している。今のお前に憧れている、と言われてもただの皮肉にしか聞こえないぞ。

「今日は珍しく私に構ってくれるね。お兄ちゃん。どうしたのー? いつもまともに会話してくれないのにさー」

 筑紫は嬉しそうに話かけてくる。俺と話せるのが相当嬉しかったのだろう。

「今は暇だからな。たまにはお前の相手もしてやるよ」
「もう。お兄ちゃんは素直じゃないなぁ。嘘でもいいから楽しいって言って欲しかったよ」
「いや、お前と話すのはやっぱりつまらないな。壁と話してる方が面白い」
「お兄ちゃん、ひどいよ! そんなこと言われたら、私だって傷つくんだからね」

 久しぶりに筑紫と長く話したが鬱陶しくなってきたから、俺から一方的に会話をシャットアウトしてやった。
 筑紫は不満そうだったが、それで今日の会話は終わった。

 


 計画の実行日である水曜日がやってきた。俺は楽しみ過ぎて前日の夜から、ずっと寝ていなかった。
 水曜日の早朝六時、筑紫が俺を起こしに来た。いつものルーチンワークだ。

「おおっ! お兄ちゃん、起きてたんだ! 私は嬉しいよ!」

 今までにないパターンに筑紫は目を丸くしていた。

「ああ。レアなシーンだろ? 先に言っておくが、学校には行かないからな」
「どうしても?」
「どうしてもだ」
「行ってみたら案外楽しいかもしれないよ? それにお兄ちゃんなら、授業の遅れだって取り戻せるよ。私だってできるだけ協力するしさ」

 ふざけるな。お前に手助けされるくらいなら、俺は首を斬って死んでやる。


780 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:26:22 ???
 俺と筑紫の水掛け論がいつも通り始まった。もう何度もやっているが、いい加減にめんどくさい。俺にめんどくさいと思わせるあたり、筑紫の根気は大したものだと思う。
 しばらくしてから、筑紫のスマートフォンが鳴った。

「電話、鳴ってるぞ」
「こんな時間に誰だろう?」

 筑紫は俺との話を一時中断してスマートフォンを手に取る。「雫ちゃんからだ」と筑紫が呟く。
「雫っていえば、確かお前の友達だよな」

 俺は筑紫の友人の姿を思い浮かべる。名前は牧瀬雫。長い三つ編みの黒髪、いかにも田舎娘といった感じの純朴そうな表情。
 筑紫とよく遊んでいる子だ。快活な筑紫とは対象的に大人しい性格で、今時の子にしては礼儀正しくて好感の持てるタイプだった。
 実は彼女は俺の計画にかなり関係がある。むしろ、要といってもいい。残念ながら、一番損な役回りでだが。

「そうだよ。急にどうしたんだろ?」
「もしもし、雫ちゃん。……? もしもーし、聞こえないのかな?」

 電話を手に取っている筑紫の表情が変わる。普段の笑顔が消え去り、険しい表情を見せた。

「え? あなた誰なの? ちょっと話を……!」
「筑紫、どうしたんだ?」
「大変だよ……! 雫ちゃんが誘拐された!」
「誘拐だって? 嘘だろ?」 

 牧瀬雫の誘拐は俺が計画したことだ。筑紫を追い詰めるなら、まずは外堀を埋めようと俺は考えた。
 そのために、筑紫と親しい友人達の行動を下調べし、彼女達の行動パターンを把握し、拉致する候補を絞っていた。
 牧瀬雫が選ばれたのは、単なる消去法で候補達からたまたま選ばれただけだ。正直、彼女を生け贄にしたのは少し罪悪感があるが、俺は悪くない。全て筑紫が悪いんだ。

「さっき電話越しに雫ちゃんの声が聞こえたんだ。凄く怯えた声だった……」
「なぁ、警察呼んだ方がいいんじゃないか? かなりヤバい事件だろ」

 我ながら中々の役者ぶりだと思う。誘拐の共犯者が、被害者を心配するフリをしてるのだからな。
 自分でした提案だが、警察はまずアテにできないだろう。ずっと高坂達のグループを放置していた連中だし、彼らが動くとしても何かあってからで、後手になるに決まっている。

「……残念だけど、それはできないかな。返して欲しかったら、一人で町外れの工場跡に来いって言われたんだ」
「工場跡ねぇ――あの不良共がたむろしてる危険な場所か。女一人であんなところに行ったら確実にタダじゃすまないぞ。お前だって、あそこが街で一番危ない場所だって知っているだろう?」
「……でも、雫ちゃんをほっとけないよ。私、雫ちゃんを助けにいくからね」
 
 筑紫は慌てた様子で駆けようとする。思った通りだ。筑紫の性格なら、自分の身を省みずに友達を助けに行くと思っていた。

「……相手は女を誘拐するような危ないヤツだぞ。やめておけ。危険過ぎるって。何かあってからじゃ遅いんだぞ」
「お兄ちゃんの頼みでもそれは聞けないよ」
「待て。少し頭を冷やせ。お前に何かあったらどうするんだ」
「お兄ちゃん、私を心配してくれるのは嬉しいけど、大丈夫だよ。こう見えて、私って結構強いんだから」

 筑紫は案外頑固なところがある。こうなったら、俺の言葉でも筑紫は折れないだろう。狙い通りの展開過ぎて、思わず笑い出しそうになる。
 その後も俺の思い通りで、筑紫は俺の制止を振り切って家を出た。さて、俺も出るとしよう。さあ、楽しいショーの始まりだ。


781 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:28:27 ???
工場の裏口から侵入すると、俺はすぐにコンテナの影に隠れた。広いが寂れた工場内には、高坂率いる不良グループが十人ほどと彼らに取り押さえられた牧瀬雫がいる。
 彼女の有り様はひどく、制服や髪はところどころ乱れていて、腕や脚には暴行の跡があった。多分、彼女は抵抗したので、その意志を折るために高坂達は彼女をいたぶったのだろう。彼らのその残虐性を筑紫にも発揮して欲しいものだ。
 ただ、不満な点が一つあった。高坂の奴には油断するなと釘を刺したのだが、この前あった時より手下の数が明らかに少なかった。それに武器を持っている者が一人もいない。あのバカ共が、筑紫を甘く見過ぎだ。
 俺より先に出たのに、肝心の筑紫がまだ来ていなかった。あいつも俺がここに来た時と同じように迷っているのだろう。
 俺がいつものように妄想でも始めようとした時、表口の鉄扉が勢いよく開いて、筑紫がやって来た。
 高坂は、筑紫の姿を捉えると嬉しそうに口角を歪めた。不良達も聞くに耐えない下品な言葉で騒ぎ立てる。

「……つーちゃん!? どうして!」

 雫は筑紫の姿を見て目を見開く。彼女は、筑紫が来るとは思っていなかったみたいだ。まあ、普通はこんな危険な場所に女一人で来るとは思わないよな。

「雫ちゃん……!」
「よく逃げずに来たな。高峰筑紫ちゃん」

 筑紫は初対面の人間に名前を呼ばれ、僅かに驚いた表情を見せるが、すぐに高坂達を睨む。

「あなた達が雫ちゃんにこんなひどいことをしたの!? どうして? どうして、こんなことするのよ!」
「ある人に依頼されたんだよ。それに、お前みたいな可愛い子ちゃんと、久々にやりたいと思っていたしな」
「ある人? それって誰なの?」
「そいつはお前が知る必要はねぇ」

 高坂の馬鹿が。余計なことを言いやがって。俺の存在がばれたらどうすんだ。

「抵抗しないで大人しくしてたら、あまり痛くはしないぜ? それにお前の友人も返してやるよ。俺は野蛮そうに見えても紳士なんだ」
「……ふざけないで。あなた達は絶対に許さないから」

 普段の可憐な声ではなく、低く迫力のある声で筑紫は言う。ここまで怒っている筑紫は初めて見た。争いを好まない温厚な筑紫があんな姿を見せるとは。
 ただ、いくらお前が強いといっても、この人数差はあまりにも無謀だろう。さあ、早く屑共に返り討ちにされる遭う姿を見せてくれ。

「ガキが舐めた口を聞くじゃねえか! ああっ!?」

 不良の一人が筑紫に迫ると、蹴りを放とうとするが、それは不発に終わった。不良は「ぐぅっ」とくぐもった声を上げる。
 筑紫のスニーカーが不良の蹴り足を一足早く踏みつけて、蹴りを阻止していたのだ。不良が怯んだ隙に、筑紫はその足で不良の腹部に膝蹴りを食らわした。
 その一撃で不良は、声を上げる間もなく呆気なくノックダウン。
 
「てめえ!」

 怒声を上げながら、別の不良が筑紫に殴りかかる。筑紫はその拳をかわすと、すれ違い際に不良の後頭部に肘打ちを食らわした。

「がっ!?」

 不良はその一撃でくずおれた。相当効いたのか、全く立ち上がりそうにない。筑紫の不意を突いて、背後から三人目の不良が拳を降り下ろす。

「遅いよ」

 筑紫は迅速にその一撃を回避すると、その勢いのまま不良に回し蹴りを放つ。不良は反応できずに、筑紫の蹴りの餌食になった。


782 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:30:03 ???
「ぐぎゃっ!」

 嫌な音を立てながら、不良が倒れた。筑紫の攻撃は、容赦なく不良の意識を刈り取ったようだ。
 しかし、息つく間もなく次の不良が筑紫を襲う。迎撃の時間はなく、筑紫は両手で不良の蹴りを受け流す。
 その後、流れるような動きで不良の背後に回ると、槍のように突き出した拳が不良の背中を貫く。

「ぐげっ!」

 突き飛ばされ立ち上がろうとした不良の横面を、筑紫は何の躊躇もなく蹴り飛ばす。その光景を見て、俺は内心驚いた。筑紫が俺の想定より遥かに強い。
 あいつが強いのは前々から知っていたが、それはルールに乗っ取った試合での話で、ルール無用の実戦では当てはまらないと俺は思っていた。
 それに今の筑紫は、相当キレているのか攻撃に容赦がない。高坂の方も想定外だったのか、呆けて間抜け面を晒していた。

「おいおいおい!? 嘘だろ!」
「まだ続けるの?」

 筑紫が冷たく言い放った。高坂は悔しそうに歯噛みすると、牧瀬雫を拘束している仲間に目配せする。

「クソがっ! こうなったら、もう手段は選ばねぇ!」
「……っ! 雫ちゃん! 今そっちに行くから!」

 筑紫は高坂の思惑を察して、雫の元にの駆け寄ろうとするが、高坂と同じくらい体のでかい不良が立ち塞がる。巨漢の不良は筑紫の腹部めがけて、丸太のような腕を突き出す。

「……邪魔しないで!」

 筑紫は不良の拳を両手で捌くと、不良の腹部を蹴りつける。勢いのついた足がモロに不良の腹部に食い込む。
 しかし、攻撃を仕掛けた筑紫の方が何故だか驚愕の表情を浮かべていた。不良は筑紫の蹴りを受けてもダメージをまるで感じさせず、怯むことなく拳で反撃する。

「あぐっ!」

 回避が間に合わず、不良の拳に横面を殴られて、筑紫は薙ぎ倒される。

「いてぇな。今のは女の蹴りじゃねえぞ。危ねぇ危ねぇ」

 不良が学ランのボタンを開くと、ウレタン製のサポーターを上半身に身に付けていた。確か、あれは俺が高坂に支給した防具の一つだ。俺の用意したものが、筑紫を苦しめているという事実に、俺は無性に嬉しくなる。
 あの不良は他の馬鹿共と違い、少々は筑紫を用心していたみたいだな。
 不良は筑紫に駆けより追撃を加えようとするが、筑紫は迅速に立ち上がり、体勢を立て直す。どうやら、まだまだ余力があるようだ。そうこないとな。
 俺は筑紫の様子を見て、早くも性的興奮を覚えていた。殴られた右頬は赤みを帯びていて、筑紫の両目は僅かに潤んでいる。
 痛みに慣れていないのか、筑紫は懸命に歯を食いしばっていた。強いからこそ、今まで痛い思いをあまりしてこなかったのだろう。
 これから筑紫が更にズタボロなると考えると、射精してしまいそうになる。

「打撃が得意なようだが、防御を固めちまえばただの小娘だな。今謝ればお友達共々、肉便器で許してやるぜぇ?」
「誰がそんなことするもんかっ!」

 筑紫はコンテナを蹴ると、三角飛びを思わせる動作で、不良の目線まで飛び上がる。その勢いのまま、先程の仕返しとばかりに不良の顔を蹴り飛ばした。

「ぐげっ!?」

 一連の動作が流れるように素早く、油断しきっていた不良は反応できず、筑紫に蹴り飛ばされる。「慢心しやがって」と、俺は呆気なく倒された不良を心の中で詰る。
 筑紫が不良を倒して雫を助けに行こうとすると、雫の悲鳴が工場に響く。見ると、雫を押えていた高坂の手下が彼女の首筋にナイフを突きつけていた。


783 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:32:29 ???
「そこまでだ! 動くんじゃねえ! 妙な真似したら、お友達がどうなっても知らねぇぞ?」
「……やめて! お願いだから、雫ちゃんには何もしないで!」

 筑紫は見ていて笑えるくらい、明らかに狼狽していた。

「お前には散々仲間を倒されたからな。どうすっかなー? 俺としては怒りが収まらねぇんだわ」

 自分の悪辣な行為を棚に上げて高坂は言う。高坂の取り巻き達もにやにやと下劣な笑みを浮かべていた。
 お前ら最高だよ。この外道共と組んで心底良かったと、俺は思った。

「……どうすれば許してくれるの?」

 筑紫は渋々といった表情で言う。無理もない。筑紫には非もなければ、何にも謝ることなどないのだから。
 高坂はワザとらしく思案する素振りをしばらく見せてから、醜悪に口角を歪ませる。
 筑紫はそんな高坂の悪意を感じ取ったのか、一瞬だけ怯えた表情を見せた。俺はその最高の瞬間を見逃さなかった。
 しかし、俺が思っている以上に筑紫は根性のあるやつなのかもしれない。こんな悪意に満ちた状況、普通の少女ならば、泣き叫んでもおかしくないのに、筑紫は弱味を見せず忍従している。 
 
「そうだ。おい、お前ら! 倒された連中の代わりに、筑紫ちゃんと遊んでやれや! おっと、分かってるよなぁ。余計な抵抗はすんじゃねえぞ」
「……分かったよ」

 筑紫は構えを解いて無防備な状態になる。まさか、友達の為に本当に嬲られるつもりなのか?
 俺は筑紫の決意を高潔だとは思わない。いい子ぶりやがって。だったら、その下らない偽善ごと惨めに潰されちまえ。
 数人の不良が筑紫に近づくと、その内の一人が筑紫を羽交い締めにし、もう一人が無防備な筑紫の腹部を殴りつけた。

「ぐっ!? が、はぁっ……」   

 筑紫は苦痛に顔を歪ませて、俺が聞いたことのない濁った声を出した。悲鳴を出さないように、食いしばって耐えているところがいじらしい。
 不良達は健気に耐える筑紫の腹部や肩、胸を交代しながら何度も殴りつける。殴られる度に、筑紫は苦悶の表情を見せながら、甲高い悲鳴を上げた。
 可憐な美少女である筑紫が苦しむさまはまともな人間ならば、目を覆いたくなるような残酷な光景だが、生憎この場にそんな良心のある奴はほぼいない。むしろ、嗜虐心や性欲を掻きたてるだけだ。
 にしても、今の筑紫は最高過ぎる。普段している妄想などとは比べ物にならない痛々しさや臨場感が、目の前に広がっていた。
 これだ。俺はこれが見たかったんだよ。

「あ……があぁっ……」

 不良が羽交い締めを解くと、筑紫は小柄な身体を震えさせながらも、倒れないように懸命に耐えていた。
 ふわりとした前髪は汗で張り付いていて、呼吸は乱れに乱れていた。何十発も殴られたというのに頑丈な奴だ。
 まあいい。耐えれば耐えるほど、苦しむのはお前だ。

「つーちゃん、私のことはいいから反撃して! じゃないと……」
「……平気、こんなの全然効かないから」 

 筑紫は汗にまみれた顔にいつもの笑顔を作りながら、いつもの調子で喋る。涙ぐましい友情だが、無意味だ。
 その下らない友愛精神のせいで、お前はこんな目に遭っているんだからな。

「……どうしたのさ? もう満足したの?」

 筑紫は涼しい顔で自分を殴っていた不良達に言う。その様子に優勢であった不良達の方がたじろいでいた。
 何、ビビってんだ。相手は手負いで無抵抗なんだぞ。


784 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:33:37 ???
「くそっ! なんてしぶてぇんだ!」
「どけ。お前らのやり方は温いんだ。こういう生意気な女はこうやって、黙らせるんだよっ!」

 長身の不良が前に出ると、筑紫の股下を容赦なく蹴り上げた。

「がっ……あああぁぁぁっ!!」

 筑紫はこれまで以上に大きな悲鳴を上げ、崩れ落ちると、股を押さえて悶絶する。本日始めてのダウンだ。俺は今まで筑紫が戦いで倒れているところを見たことがなかった。
 あの筑紫が自分より実力の劣る品性下劣の相手にいいようにやられている。
 筑紫は必死に立ち上がろうとするが、痛みがぶり返したのか、股間を押さえて蹲る。そんな筑紫を不良達は嘲笑する。

「あぁぅっ……」
「さっきまでの威勢はどうしたんだぁ? 筑紫ちゃんよぉ?」
「傑作じゃねえかよ。股を押さえて、オナってるように見えるぜ」

 筑紫の両目は涙に滲んでいて、悔しそうに歯噛みしていた。筑紫は涙で潤んだ目で不良を睨む。
 不良の一人がそんな筑紫の反抗的な態度が気に入らないのか、筑紫のサイドテールを乱暴に掴んで、無理矢理立ち上がらせる。

「いやぁっ! 髪触らないでよっ!」

 髪は女の命というが、女性にとって髪を好きでもない人間にいきなり触られるのは、ファーストキスを奪われるのと同じくらい嫌悪感があると聞いたことがある。
 そう考えると、今の筑紫が受けている精神的苦痛は計り知れないだろうな。毎日欠かさず大切に手入れしている髪を無遠慮に引っ張られて、筑紫は不良の手を解こうと狂乱気味にもがく。

「おい、抵抗したらお友達をソッコーでぶっ殺すぞ!」
「うっ……」

 高坂の恫喝で、筑紫の抵抗が止む。何もできない筑紫は不良に髪を引っ張られて、壁際まで無理矢理連れられる。筑紫は髪を引っ張られている痛みに顔を顰めていた。

「俺らも鬼じゃねぇ。今、泣きを入れたらこれ以上痛めつけはしねぇぜ?」
「……い、いやだよ」筑紫は息を切らしながらも途切れ途切れに言う。「あなた達みたいな卑怯者の……思い通りなんか……ならないんだから」
「口の減らねぇガキだな! だったら、これでも食らいやがれ!」

 不良が筑紫の鳩尾を力任せに蹴りつける。今までの攻撃とは違い、筑紫の背中は壁に密着しているため、蹴りの衝撃をろくに逃がすことはできない。
 そのうえ、既に何度も腹部を殴られているので、腹筋の力もあまり残っていないだろう。この後、筑紫を襲う苦痛は今までとは比較にならないはずだ。
 
「ぐっあああああ!?」

 強制的に身体をくの字にされ、筑紫の表情が蒼白になる。筑紫の口からは涎とは違う粘性のある液体が大量に逆流した。

「ぐ、げぇっ、ごおっっ……!!」
 
 筑紫は慌てて口元を両手で押さえるが、吐き気をこらえきれず、嘔吐してしまう。
 小さな手の隙間から吐瀉物が溢れ出し、ワイシャツやスカート、太ももを汚した。

「折角の美少女もゲロまみれで台無しだな。あー汚ねぇなあ」

 不良達は下品な野次を筑紫に飛ばす。
 筑紫は大衆の面前で嘔吐したショックからか、反論すらせず、青ざめた表情で呆然としていた。この上なく無様な醜態だった。
 あんな最高のオカズを見せつけられては、もう我慢できない。俺は自慰行為を始めると、自分でも驚くくらいの早さで射精してしまった。
 まだまだ抜こうと思えば抜けるが、自制心でその欲求をなんとか押さえる。早まるな、俺。お楽しみはこれからだ。


785 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:34:52 ???
「きゃあ!」

 不良は呆然自失状態の筑紫を乱暴に投げ捨てる。投げ飛ばされた時にゴムの髪留めが外れて、トレードマークであったサイドテールが解けた。
 髪が解けたせいだろうか、今の筑紫はいつもの元気で活発な感じと違って、か弱い女子という印象がある。
 筑紫はショック状態から立ち直ったのか、喘息混じりの荒い呼吸をしながら、上体を起こす。眉は弱々しい八の字で、目に覇気はないが、まだ心は折れていないようだった。

「お願いします。もう、やめてください……。つーちゃんが死んじゃう」

 雫は項垂れて高坂に懇願する。優しい彼女はこれ以上、筑紫の公開処刑を直視できないみたいだ。実にもったいない。
 これほどまで面白いショーは中々見れないというのに。健気な少女に懇願された高坂はというと、下品な笑みを浮かべて無視を決め込んでいた。

「私は絶対に……雫ちゃんを……助けるんだから」

 筑紫は立ち上がろうとするが、無情にも長身の不良が筑紫の横腹を蹴りつける。

「あぐぅっ……!」

 筑紫は不良の攻撃で地面に伏せるが、まだ諦めず立ち上がろうとする。だが、そんな筑紫を嘲笑うように、別の不良が筑紫を再び蹴り飛ばす。

「ひ、あうぅっ……!」

 不良は何人かで筑紫を囲むと、立ち上がろうとする筑紫を代わる代わる蹴り飛ばす。起き上がろうとする筑紫を、不良達が蹴り飛ばすという場面が何度もループする。
 ろくに掃除していないであろう汚い床に何度も転ばされたせいか、筑紫のワイシャツやスカート、脚は砂埃や煤で汚れていた。
 不良の囲いの中心にいる筑紫は、身体を丸めて細い腕で不良達の打撃をガードすることしかできない。その腕がだらしなく垂れ下がって、無反応になる場面を俺は早く見たいぞ。

「かふっ……けほっ……。お、えぇっ……」

 蹴り転ばされている筑紫が苦しげな表情で激しく咳き込む。度重なる攻撃に、内蔵にもダメージが及んだのか、筑紫の咳には僅かに血が混じっていた。
 咳き込んでいる最中にも容赦なく攻撃は続くので、筑紫は辛そうにえずく。
 雫は先ほどから涙を流して目を伏せている。今更後悔しても遅いが、やっぱり、彼女は巻き込むべきではなかったかもしれない。
 不良共のリンチが唐突に止む。あいつら根負けしたのか? いや、違うな。あいつらの表情を見るに、まだまだ痛めつけるつもりだ。

「はぁ……はっ……」

 不良の攻撃が突然収まり、筑紫は面食らった様子を見せるが、すぐさま立ち上がろうとする。
 しかし、不良の一人がそのタイミングを狙い澄ましたかのように、筑紫の下腹部を踏みつける。

「がっ、ぐぅああああ……! うぐぅぅぅん!」

 筑紫は足をバタつかせて、甲高い声で呻く。足を激しく動かす度に、スカートが捲れて、薄桃色のショーツが露になるが、今の筑紫にはそれを気にする余裕もないらしい。
 子宮を踏みつけるとはえげつないことをする。性的な部分を蹂躙されることは、肉体的ダメージだけでなく、精神的ダメージも相当だろう。
 このままこの攻撃が続けば、子を宿せなくなることだって有り得るな。筑紫が不生女になることは俺としては歓迎だ。
 そうなれば、女としては再起不能なくらい深い傷が残る。命を失わずして、命と同等以上に大切なものを一つ失う。理想的な展開だ。
 不良は更に力を込めて、より深く筑紫の下腹部を踏みつける。筑紫は涙と汗を撒き散らしながら苦悶の表情を浮かべるが、人質の存在を気にして抵抗らしい抵抗をしない。
 ひたすら耐えることを選択していた。


786 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:36:22 ???
「柔らけえお腹だな。当ったのは子宮のあたりか〜」
「う、がぐぅぅっ……! うぁぁぁっ……!」

 筑紫の口から溢れてきた涎が、ワイシャツの襟元を汚す。赤子を思わせる情けない筑紫の姿に、俺は凄まじい快感を得た。
 もっとだ。もっとだよ。もっと、その苦痛に塗れた表情をよく見せてくれ。お前の醜態を俺の記憶に永遠に刻んでやるから。

「んんんんんんっ……! あぐぅぅあああ……! い、やめっ……」

 筑紫は悲鳴の途中、慌てて口を閉じた。俺は聞き逃さなかったが、筑紫はさっき「やめて」と言いそうになった。あいつの心と身体も限界が近づいてきたのだろう。
 しかし、あいつはすんでのところで踏み留まりやがった。まあいい。頑張れば頑張るほど、足掻けば足掻くほど、敗北シーンってのは輝くものだ。

「ああ? やめて欲しいのかぁ? だったら、その身体で誠意を示せや」

 不良の下品な要求に対して、筑紫は侮蔑を込めた眼で返答する。それを見た不良は青筋を立てて激昂し、筑紫の髪を掴み無理矢理立ち上がらせる。
 
「……きゃああああああああっ!」

 不良は髪を掴むと、たぐりよせるようにして強引に引っ張る。髪を力ずくで掻き毟られる苦痛からか、筑紫が甲高い悲鳴を上げる。
 筑紫の痛々しい悲鳴が響く中、不良は女の命である髪を無遠慮に引き寄せ続ける。筑紫の様子を見るに、この攻撃は相当な苦痛のはずだが、あいつは抵抗らしい抵抗をしない。
 人質の存在もあるが、下手に動き回れば髪が抜けるからだろう。だが、何もしなくても結果は同じだ。結果が遅いか早いかの違いでしかない。
 俺がその時を今か今かと待ちわびていると、やがてその時は訪れた。ぶちぶちと嫌な音がして、綺麗な栗色の髪束が床に落ちる。
 さすがに全部ではないが、結構な数を引きちぎられたみたいだ。筑紫の髪の一部が歪なざんばら切りになっている。
 セミロングヘアーの髪の一部分だけが、雑な切り口で半端に短くなっているので滑稽な姿だ。あれならば、ショートヘアーにした方がまだマシだな。

「おい。あんまり髪は抜くんじゃねえぞ。後でヤる時に萎えちまうだろうが」

 高坂が茶化すように言うと、周囲の不良達が哄笑する。不良から拘束されていない好機にも関わらず、度重なる責苦に耐えかねたのか、筑紫は力無くへたり込む。

「うぇぇ……ひぐっ……」

 両の眼からはとめどなく涙が流れ、嗚咽の声を漏らしていた。ようやく心が折れたのだろうか。
 やはり、女は笑顔よりも泣き顔が一番だな。見ろよあの顔を。普段の笑顔からは考えられない落差だぜ。世界はもっと女を粗末に扱って泣かすべきだ。俺はそう思うね。
 筑紫、お前は知らないが、大好きなお兄ちゃんはお前のおかげで最高の満足を得ているぞ。
 
「どうした? 友達を助けるんじゃかったのか? 女の分際で俺達に逆らうから、こうなるんだよ。分かったか? 雌は雌らしく男に媚びてればいいんだ」

 高坂はズタボロの筑紫に歩み寄る。筑紫に余力がないと確信したのだろう。筑紫は涙を流しながら、高坂の下品な挑発に歯噛みする。
 二人の姿を見て、何故か嫌な予感がした。先程までの絶頂寸前の興奮がみるみる冷却されていく。
 待てよ……。筑紫は今まで無抵抗で攻撃を受けていたが、それは本当に意味なく受けていたのか? それに筑紫は本当に力尽きたのか? まだ余力が残っている可能性は……?
 俺がまさかと思考を張り巡らした瞬間、筑紫は既に行動を起こしていた。筑紫が突然蘇ると、地に手をついた体勢で、回転を加えた足払いを高坂に直撃させた。この場にいる全員の虚を突いた一撃だった。
 くそっ! あいつ、まだあんな力を残してやがったのか!

「がっ!? てめぇ!」

 高坂が転倒した隙に筑紫は一目散に雫の元に向かうと、彼女を拘束していた不良を蹴り飛ばす。やや遅れて、呆気に取られていた不良達が動き出すが、筑紫が雫を庇うように前に立つ。
 ほんの一瞬であっさりと状況が一変した。……あいつただ無抵抗で殴られていたわけじゃなく、連中が完全に油断し、人質が救出しやすいタイミングを待っていやがったのか。


787 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:38:01 ???
「雫ちゃん! 早く逃げて!」
「で、でも……」
「私なら大丈夫だよ。こんな連中なんかに負けないからさ」
「分かった。でも、必ず無事に帰ってきてよ」
「任せて! 学食の時のラッシュに比べたら、こんな戦い楽勝だよ!」
「あはは……つーちゃん、こんな時なのによくそんな軽口叩けるね……」

 雫は筑紫の言葉を受けて、工場から逃げ出した。今更気付いたが、筑紫は無意味に攻撃を受けていたように見えて、雫を逃がすため入り口近くに高坂達を引き付けていたようだ。
 二人の背中側に扉があるため、高坂達は阻止する間もなく、雫の逃走を許してしまう。

「くそっ! 逃がしちまった!」
「雫ちゃんは上手く逃げてくれたし、後は……」

 筑紫は不良集団を見据えていた。当初より数は減っているが、その数はまだ十より多い。人質はいなくなったが、筑紫の不利は依然として変わらない状況だ。

「調子に乗ってんじゃねえぞ! もう一度、こいつを食らって大人しくしてな!」

 長身の不良が筑紫へと猛進する。長身の不良は、長いリーチを生かして再び筑紫の股関を蹴り上げようとする。
 筑紫はその攻撃を持ち前の瞬発力で回避するが、別の不良が背後から筑紫を襲う。筑紫は背後の拳を掴むと、相手の攻撃の勢いを利用して、前のめりになっている不良を投げ飛ばす。

「ぐげっ!?」
「なっ、おい!? がああっ!!」

 筑紫は投げ飛ばした不良を、前方にいる長身の不良にぶつける。これで二人まとめて戦闘不能になった。しかし、息つく間もなく、不良の集団が筑紫を襲撃する。
 こいつらは、さっき筑紫を囲んでリンチしていた連中だ。筑紫は四方からくる攻撃を紙一重でかわす。しかし、消耗からか避けきれない攻撃もあり、筑紫の白陶の肌にかすり傷が増える。
 不良の一人のパンチが筑紫の顔を捉えるが、大振りな拳よりも筑紫の突きの方が早く不良の懐に届く。

「がっ……! あぁっ……」
「この野郎!」

 不良の一人が落ちている鉄パイプを拾うと、筑紫めがけて振り下ろす。筑紫は鉄パイプを避けようと横に飛ぶように回避するが、初動が遅れ、頭を掠めた筑紫は「うっ」と苦しげな声を漏らす。
 見れば、筑紫の頭部から右目の辺りに真っ赤な血が流れていた。しかし、筑紫はそこで怯まない。
 負傷しながらも不良の懐に潜り込むと、筑紫は回避の余勢で不良の腹部に右膝を打ち込む。

「ぐ、がげぇ……!」

 鉄パイプが床に転がる音と不良が崩れ落ちる音が同時に響く。筑紫は足音で察したのか、背後から迫っていた不良をノールックの蹴りで迎撃する。

「さあ、後はあなただけだよ」

 筑紫は右目の血を拭って言う。高坂の手下は一人残らず全滅していた。改めて筑紫の強さに戦慄する。

「くそったれが……。こんなことなら、グループ総出でいくべきだったぜ……」高坂は一瞬だけ悔しそうな表情を見せるが、すぐに下卑た笑みを浮かべる。「まあ、問題ないか。俺が筑紫ちゃんを一人じめにできるし、最初の一発も俺のもんだ」
「女の子を物みたいに扱って……あなた最低だね……」
「最低で下劣な俺の手で、これからお前は墜ちていくんだ」
「そんなの願い下げだよ!」

 筑紫は勢いよく踏み込むと、高坂の頭部を狙ったハイキックを放つ。高坂はその蹴りを左腕でガードすると、空いた右腕で筑紫に反撃しようとするが、筑紫は身体を僅かに反らして剛腕をかわす。
 体勢を立て直した筑紫は高坂に反撃の暇を与えず、蹴りを交えつつ、距離を取りながら突きを連打する。一方の高坂は筑紫の猛攻を両腕でガードし、筑紫に決定打を与えさせない。
 三分ほど経ってから、膠着状態に変化が起きた。筑紫が高坂の頭部を狙ったハイキックを放つが、高坂の腕が筑紫の脚を絡め取ったのだ。


788 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:40:06 ???
「いやぁっ……! は、放して!」

 想定外の事態に筑紫が狼狽える。

「疲れてるせいか、さっきから動きが雑になっていたぜ。いくら早くても、ワンパターンじゃあ意味ないなぁ」

 高坂は筑紫の脚を掴んだまま前進する。片足で立っていた筑紫はバランスを崩し、呆気なく転倒してしまい、高坂にマウントポジションを取られる。
 背中を強く打ちつけた上、散々痛めつけられた腹部に乗りかかられた筑紫は、苦しげに顔を歪めた。 

「こうなっちまえば、非力な女じゃあどうしようもねぇなあ」

 高坂は拳を固く握ると、筑紫の整った顔を力任せに殴打する。

「うぐぅっ……」
「はは、可愛らしい顔が台無しだな」

 高坂が嗜虐的な笑みを浮かべる。筑紫はパンチをモロに受けて鼻血を出していた。
 筑紫はか細い両手で懸命に抵抗するが、高坂は全く意にも介さずパンチの嵐を浴びせる。殴られる度に筑紫の小さな身体は激しく揺れ、血や汗や涙が飛び散った。
 顔には白い肌に似合わない痛々しい痣が増えていく。

「やっ! ぐぁ……うあぁっ! い、あぅ、このおぉっ……!」

 筑紫は上体を起こすと、高坂の拳を頭突きで受け止める。高坂は思わぬ抵抗に拳を痛めたのか顔を歪めた。

「ぐあっ! 女のくせに俺様に歯向かいやがって! 徹底的に痛めつけてやる!」

 高坂は憤怒の形相になると、筑紫の髪を乱暴に掴んで立ち上がらせ、無防備な腹部に丸太のような膝をめり込ませる。

「がぁっ……!」

 両足が地面から離れるほどの威力で蹴り上げられて、筑紫は目と口を目一杯開いて、苦痛の凄まじさを表現する。
 だが、激怒した高坂の攻撃は一撃だけでは終わらない。何度も何度も筑紫の腹部に膝蹴りを食らわせる。
 
「かふぅっ……う……うぅっ……」

 筑紫の呼吸が休まる間もなく、高坂は過剰な攻撃を加えていく。筑紫は殴られながらも弱々しい抵抗をするが、高坂は意にも介さない。
 何度目かになるか分からない高坂の攻撃で、筑紫の身体が小さく痙攣する。

「ごうえぇぇぇぇッ!!」
  
 びちゃびちゃと汚い音を立てて床に粘液が広がってゆく。本日二度目の嘔吐だった。
 一度目とは違い、吐瀉物には赤黒い血が混じっていた。筑紫の表情は蒼白で生気をほとんど感じさせない。
 普段ではまず見れない表情と姿――こんな異常な状況でもない限り、一生見ることのできない醜態だ。……今世界で一番幸せなのは俺だろうな。それを断言できるくらい俺は幸せだ。
 高坂はいくらか気が治まったのか、筑紫を乱暴に放り投げる。自身の吐瀉物の中に頭から放り込まれた筑紫を見て、俺は二度目の射精をしてしまう。こんな最高のオカズ、抑えられるわけがなかった。
 
「はっ……はぁ……」
 
 既に満身創痍にも関わらず、筑紫はまだ立ち上がろうとする。顔は青ざめ、手足はがくがくと震えていて、筑紫の動作は見ていてもどかしくなるくらい鈍い。
その無様な姿はまるで羽をもがれた蝶のようだ。俺の知っている強かった筑紫とは、まるで別人みたいだった。
 ゲスの高坂が黙って筑紫が立ち上がるのを待つはずなく、背中を容赦なく踏みつけと、その後、筑紫の身体を強引に足で引きずる。
 まるで雑巾がけを思わせる動作だ。もっとも、この場合の雑巾は筑紫だが。

「がふっ……うぇぇ……ぅうぅ……」
「おおっ、丁度良いところに雑巾があったぜ。自分で吐いたものくらいは、自分で処理してもらわないとな」

 この女を嬲り尊厳を根こそぎぶっ壊すような行為、高坂は俺の見込み以上の男のようだ。吐瀉物に塗れ地に伏せている筑紫の動きは徐々に鈍くなっていて、目も虚ろになりつつある。
 筑紫の限界ももう近いのだろう。クライマックスの時も近い。幕引きを見たい反面、もう少し嬲られる場面を見たい気持ちもあった。

「惨めだなぁ。友達見捨ててれば、こんな目に遭わないですんだのによ」

 嘲るように言うと、高坂は筑紫の首を締め上げる。筑紫の両足が床から離れ、細い首に高坂の太い指がえげつないくらい食い込む。

「うぅ、い、あぁぁぁぁっ……」

 筑紫は首締めから逃れるため、高坂の身体をじたばたと蹴る。とうに限界だと思い込んでいたが、まだ余力があったことに驚いた。
 しかし、その半端な抵抗が高坂の逆鱗に再び触れた。高坂の爪がより深く食い込み、筑紫の首筋に血が滲む。


789 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:42:59 ???
「がっ……はぁぁ……」
「ぐぁっ! ……いい加減にしろよてめぇ! このまま絞め落としてやる! 今のうちに、生意気な女はしっかりと躾ておかないとなぁっ!?」

 首絞めから逃れようと筑紫は必死にもがく。往生際の悪いやつだ。さっさと絞め落とされろ。俺はお前が完全敗北する場面を早く見たいんだ。
 もうお前は十分頑張った。お前の活躍は十分に見た。後は負けるだけだろうが。
 俺のそんな思いとは裏腹に、筑紫の抵抗は激しさを増す。そして、空を蹴っていた筑紫の爪先がとうとう高坂の顔面を蹴る。しかし、そんな抵抗では高坂は筑紫を放さない。

「この野郎! まだ逆らいやがるのか!」
「ぐっ、うんぅぅっ……ま、負けたくない……!」

 執念の結果か、もがいている筑紫の両足が高坂の首と腕を捉えた。そして、筑紫は首を絞められながらも、高坂に逆転の三角絞めを決める。だが、高坂も負けじと首絞めを続ける。

「がっ!? こ、このクソガキがぁ!」
「あっ……くぅぅぅ……」

 唾液や涙だけでなく鼻水まで溢れさせながらも、筑紫は技を解かない。とても可憐な少女が見せる姿とは思えないな。
 誰にも見せたことのない、その必死過ぎるくらい必死な姿は俺の興奮を最大に高めた。
 高坂の方も締め付けが効いているのか、顔がみるみる真っ赤になっていく。高坂は締め付けながら筑紫を揺さぶるが、筑紫はしがみついて離れない。
 両者の攻撃は効いているが、お互い技をかける力が衰える気配はない。勝負は持久戦の様相を見せていた。

「クソがぁ!! いい加減にくたばりやがれっ!!」
「嫌だぁっ……! ま、負けるのは……あなたの方だよっ……!」

 二人の意地の張り合いが続く。俺は心の中で何度も高坂の応援をする。筑紫を早く倒してしまえ、早く絞め落とせと。
 しかし、俺の期待に反して、先に限界が訪れたのは高坂の方だった。高坂は「がっ」と濁った声を出すと白目を剥く。
 完全に落ちたようだった。高坂の重い巨体がゆっくりと倒れる。立ち上がる気配は全くない。高坂の負けだった……。
 筑紫は「ごほごほ」と激しく咳き込みながらもぎこちなく立ち上がった。筑紫はズタズタで青息吐息だ。だが、そんな有り様でもこの戦いの勝者は筑紫だった。

「……何でだよ。何で勝てないんだ」

 クソっ! ふざけるな! どうして、お前が勝っているんだ!   
 俺は壁を殴りたくなる衝動を抑える。筑紫をギリギリまで追い詰めることはできたのに、それでも勝てなかった。
 だが、俺はこれで諦めるつもりはない……。どんな手を使ってでも必ず……。
 深呼吸をしてから、俺は冷めた気分で筑紫の元に行く。筑紫は俺の存在に気付き、驚愕混じりの間抜けな表情を見せる。

「見た限り、もう終わったみたいだな。来るのが遅かったみたいだ。ていうか、よくこんな大人数ぶっ飛ばしたな」
「……えっ、お兄ちゃん。どうして?」
「お前一人で飛び出して、さすがに心配になったからな」

 もちろん嘘だ。よくここまで嘘をつけるな、と俺は自分に感心する。


790 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:43:59 ???
「そうなんだ。嬉しいなぁ! お兄ちゃんが私を心配してくれるなんて」筑紫は破顔するが、すぐに表情が曇る。「でも、こんな姿の私をお兄ちゃんに見られたくなかったよぉ……」

 筑紫は力なく項垂れる。筑紫の声はか細く震えていた。俯いていて表情はよく分からないが、筑紫が泣いているのだけはなんとなく分かった。
 俺にあんな傷や体液や汚れにまみれた姿を見られたのが、相当ショックだったのだろう。
 五分ほど、筑紫が泣き止むまで黙って待った。ようやく、落ち着いた頃に筑紫が口を開いた。

「……ごめんねお兄ちゃん。落ち着くまで待っててくれてありがとう」
「ああ。おい筑紫、傷は大丈夫なのか?」
「こんなの平気だよ。私、割りと頑丈だしね。……あいててて」

 筑紫は俺に平気だとアピールしようとしたが、身体中の痛みにたえかねて間の抜けた声を漏らす。

「無理するなよ。お前は俺と違って、お父さんやお母さんに期待されてるんだぞ」
「でも、友達を見捨てることなんてできないよ……」
「まあ、お前を止められなかった俺にも責任はあるが……。お前も女なんだしあんまり危ないことに首つっこむなよ」
「分かったよ。もう、これっきりにするから」
「じゃあ、そろそろ家に帰るか。歩けるか?」
「……頑張ってみるけど、家まではちょっと辛いかも」

 案の定、筑紫は帰路の途中で歩けなくなり、俺が筑紫をおぶっている。俺の前だからかなり無理をしていたのだろう。
 傷だらけの美少女を背負う冴えない男、傍目から見れば完全に事案だな。
 少し前までは他愛のない会話をしていたが、筑紫は力尽きたのか、完全に眠っていて、背後からは規則正しい寝息が聞こえる。
 今の筑紫ならば俺でも勝てるが、それでは意味がない。俺が勝ちたいのは、無抵抗の弱い筑紫ではない。完璧で強い筑紫なのだ。
 今回は失敗してしまったが、それが俺の燻る憎悪を更に燃え上がらせる。
 
「次は必ず勝つ。そして、お前に最悪な傷を刻んでやるからな」


791 : 名無しさん :2016/02/17(水) 23:47:39 ???
無駄に長い話でお目汚し失礼しました
ヒロインに勝たせてしまいました。敗北エンドが見たかった人はごめんなさい…
次回があればバッドエンドやりたいなぁとか思ってます(多分)


792 : 名無しさん :2016/02/18(木) 01:12:43 ???
投稿乙です
正義感が強くて喧嘩も強いヒロインが卑怯な手段で多数相手に苦戦するって大好きなシチュなんで最高でした
ソフト目なやつが好きなんで勝ちエンドでも全然良かったです
不良の人達には是非とも数を集めてリベンジしてほしいですねw

次回があるのでしたら続きを楽しみにしときます!


793 : 名無しさん :2016/02/18(木) 22:28:21 ???
>>791
ヒロインは可愛くて主人公もいい具合に屈折してて面白かったです
続編も楽しみにしてます


794 : 名無しさん :2016/02/18(木) 23:35:53 ???
ご感想ありがとうございます!
己の欲望の赴くままに書いたので楽しんでもらえるか不安でしたが、楽しんでもらえてよかったです
まだ先の話になりますが、続編は二つか三つくらいのパターンのバッドエンドになるかもしれません

あくまで予定なので変更になるかも…

①純粋な実力差で負ける(多分、殺人鬼が相手)
②格下相手に搦め手で負ける(不良のリターンマッチ)
③もう一つ何か(思いつけば)

ネタが揃った時に投稿したいと思います


795 : 名無しさん :2016/02/19(金) 15:01:24 ???
2がいいなあ……(涎)
とにかく乙です、最高だよ!


796 : 名無しさん :2016/02/19(金) 16:33:13 ???
2がいいなあ
殺人鬼は怖いから…


797 : 名無しさん :2016/02/19(金) 17:44:03 ???
2、からの逆転にみせかけた1からの3
人外のバケモノに訳も分からずゴミの様に蹴散らされて弄ばれる


798 : 名無しさん :2016/02/19(金) 18:27:50 ???
できれば全部書いて頂きたい…


799 : 名無しさん :2016/02/19(金) 21:05:00 ???
皆様何度もご感想ありがとうございます!励みになりますし、執筆のモチベーションも高まります!
色々と書き進めていますが、②の要望が多いので②のパターンを優先的に書き進めようと思います
まだまだ時間がかかりそうですが、しばしお待ちくださいませm(_ _)m


800 : 名無しさん :2016/02/20(土) 23:56:11 ???
おつおつ
負けた後の拘束陵辱とか


801 : 名無しさん :2016/02/21(日) 02:29:30 ???
尿意に苦しみつつ負けるとか最高まあ俺が見たいだけなんだが


802 : 名無しさん :2016/02/28(日) 22:37:30 ???
新作投下までの話題投下
SS書く人ってやっぱり本読んでるんかな
あと影響を受けたリョナ作品とか


803 : 名無しさん :2016/02/29(月) 00:19:33 ???
最近PIXIVでリョナSS投稿し始めた者だけど
平均よりは多く読んでると思うけど、小説より漫画のほうが多いなw
リョナ作品は単に性癖に沿うものを書いてるだけで、これに影響された、ってのは特にない。
リョナSSは真面目な作品書く息抜きに適当に書いてる。


804 : 名無しさん :2016/02/29(月) 03:34:55 ???
影響を受けたリョナ作品と言えばやっぱり電撃文庫のダブルブリッドですかね……
ヒロインがすごくいい子なのに理不尽なくらい痛めつけられてて萌える
やっぱり女作者のほうが女キャラクターに容赦ない気がする


805 : 名無しさん :2016/03/06(日) 22:52:08 ???
だれかss書いてくれないかな…最近誰もいないし…


806 : 名無しさん :2016/03/07(月) 01:48:56 sc2jklgw
ss 希望


807 : 名無しさん :2016/03/07(月) 13:51:42 ???
せっかくだし何か書こうかと思ってるんだけどネタが思いつかない…
艦これか今期アニメか、個人的に好きなクイーンズブレイド辺りから短いので良ければ書こうかな


808 : 名無しさん :2016/03/07(月) 13:52:57 jObizxgk
>>807
クイーンズブレイド希望!
キャラは誰なのかしら


809 : 名無しさん :2016/03/07(月) 14:09:31 ???
>>808
クイーンズブレイドならアイリを考えてる、一番書きやすそうだし


810 : 名無しさん :2016/03/07(月) 14:15:26 jObizxgk
>>809
そかそか
気が向いた時でいいのでナナエルorメローナにボコボコにされ玩具にされるカトレア、クローデット、シギィ、トモエをお願いしたいです


811 : 名無しさん :2016/03/08(火) 01:07:38 ???
お久しぶりです。オリジナルのシスターっぽいぴっちりスーツのお姉さんがスライムに石でボコボコにされてお腹とかをボコボコの苗床にされて死んじゃうSSができたので投下させて貰います


812 : 名無しさん :2016/03/08(火) 01:10:44 ???
死の沼。

王国の外れに存在する危険なこの場所は凶悪な魔物の住処として知られる。
毒素を含む沼に適応した湿地帯特有の嫌らしい魔物とその犠牲者の成れの果てである不死者達。

王国所か世界有数の危険地帯としても知られ、魔物達の強さは他の地域よりも一回りも二回りも上と言われる。
そしてその死の沼付近の開拓民は沼の強靭な魔物達に悩まされていた。

だが人間側も何もしない訳では無い。
屈強な王国の騎士、恐れ知らずの傭兵戦士、そして冒険者といった勇者達が死の沼の魔物を根絶するべく戦いを挑んでいるのだ。
だが凶悪な魔物の前に倒れる者も少なくない。
今日もまた死の沼に赴くのは勇敢な猛者か、はたまた犠牲者か...。


淀んだ死の沼の入り口に佇むは一人の若い娘。
その頭巾と胸元の十字架が刻まれた服装と首から下がる銀のロザリオ、そして右手のメイスから光の神を信仰する教会の聖職者、それも魔物を討ち滅ぼす修道戦士である事が伺える。


頭巾の下からこぼれる銀糸の様に美しい銀髪のロングヘア。整った顔立ちとややおっとりとした紅い瞳は穏やかながらも凛とした芯の強さも伺わせる

魔物退治を専門にする彼女の格好は動きやすさの為通常の尼僧とは異なっており、その首から下を完全に覆う黒のエナメル質のシスター風ボディスーツだ。

まだあどけなさの残る顔とは裏腹に肉感的ながらも鍛え上げられ細く引き締まった豊満なボディを密着した戦闘法衣は余すこと無くその身体を強調していた。
まず目に付くのはやはりスーツの内側からはち切れんばかりに主張する胸の双丘だ。片手では掴みきれない程のボリュームを持ちながらも抜群の張りを保っており形が崩れていない。

その下に目を写せばほっそりとくびれたスレンダーな腹部。うっすらと筋肉も浮かび女性らしさを保ちながらもしっかり鍛えていることが見て取れた。
お尻も大きすぎないぎりぎりの立派なヒップでむっちりと脂の乗った美脚は白のサイハイブーツに。
右手にメイスを、左手にロザリオを握る両の腕は黒のロンググローブに包まれていた。

彼女の名はシスター・ミリアム。
冒険者ギルドが、名うての傭兵達が、国の騎士達が、死の沼攻略にこまねいてる中教会が送り込んだ精鋭。
教会の退魔修道士の中でも若手最強と名高い彼女は今まで幾多もの悪魔や不死者を退治してきた実績を持つ凄腕だ。

そしてミリアムは神に祈りを捧げるといよいよ死の沼へと乗り込んで行った。


教会の思惑、そしてシスター・ミリアムの予想は外れた。
確かに死の沼はその名の通り強力で大量の不死者が蔓延る場所だ。だからこそ彼女が派遣されたのだが、まるで見計らったかの様にミリアムの前にはゾンビはおろか人魂すら姿を見せなかった。
代わりに襲いかかるのは巨大な蟲やカエル、原始的な粘液生物...魔物の中でも動物が巨大化しただけのもの、はっきり言えば神官戦士と相性の悪い相手だけだったのだ。

おかげで次々遅い来る魔物達に余分に魔力を消耗しミリアムは疲弊していた。


813 : 名無しさん :2016/03/08(火) 01:21:57 ???

「やっぱり噂は本当だったのかしら...?死の沼の魔物は知能が高く、全体で連携を行うっていうのは...」

この事の報告もかねてそろそろ戻った方が良いだろう。そう思い、沼から出ようとしたミリアムの足元がごぼり、と蠢いた。

「しまっ...!!」

気づいた時にはもう遅かった。
突如足元に潜んでいたスライムがその不定形の身体を広げて飛びかかってくる。
メイスを振り回し、打ち払おうとするも粘液状のスライムには殆ど効果が無い。奮闘空しくスライムが覆い被さり纏わりつくのを許してしまう。

「くうぅっ!!この、離れなさいっ!!」

ボディースーツ越しにそしてブーツの隙間から入り込んだスライムの生ぬるい感触に肌が総毛立つミリアム。

あれよと言うまに美しき神官戦士は地に組伏せられてしまい、艶やかな長髪が地面に拡がった。

醜悪な怪物に押し倒され不快感を露にする彼女だが、冷静さと余裕は保てていた。
本来スライムは獲物に覆い被さり、表面を強酸性に変化させ対象を溶かしつつ身体で包み込んで窒息させ捕食する魔物だ。

だが光の神の加護を賜りし彼女達神官戦士は下級の魔物の攻撃には耐性があるし、支給された戦闘法衣も様々な属性攻撃を軽減する魔法や加工が施されている。肌は無論服も溶かす事はこの程度のスライムではできないだろう。

身体をまさぐられるのは屈辱で不快だがより強力な光の魔法で確実に消し飛ばせば良いだけだ。僧侶は左手に首飾りのロザリオを握りしめながら詠唱を開始する。


「天におわす偉大な主よ...我が呼び掛けに力を貸し、魔の者をうちはら...げぼはあっ!?」

だがその詠唱は中断される。僧侶の法衣越しからも線がはっきりわかる引き締まった腹に何かがめり込んだのだ。

それは彼女の頭程もある大きな石だった。詠唱に集中していた為、僧侶は気づかなかったが、スライムは石を絡めとるとそのまま彼女の上、数メートル程の高さ迄身体を伸ばすと腹めがけて落としたのだ。

「げほっ、げほっ!!うぐうっ!!す、スライムにこんな知能があるなんて...!ひっ!?い、いやぁっ!やめてぇ!!」

咳き込む彼女の目が更なる恐怖に怯える。いつの間にか自分の手足は大の字に固定され、そして先程と同じように触手の様に高く伸びたスライムの中に複数の石があったのだ。
スライムの意図を察して恐怖の悲鳴を上げ思わず失禁までしてしまう神官戦士。スライムは情け容赦無く石を落とした。

「きゃあああぁぁぁ!!!」

今度は一回ではすまない、何度も何度も石を落としては上げ、落とすを繰り返す。何故か頭だけ狙われずそれ以外に容赦無く大石は降り注ぐ。

「ひぐうっ!ひああっ!!げほあっ!うごげぼっ!!!」

ほっそり引き締まったお腹に、見事な爆乳に石がめり込む度にスライムまみれの細腕と美脚がビクビクと跳ねあがり、僧侶の悲鳴が上がる。石がめり込むに連れて醜い嘔吐へと移行していった。
石は腹だけでなく手足にも降り注ぐ。数発なら耐えられても何十発もの打撃には耐えられない。
その内に美しかった細指はでたらめな方向を向き、むっちりとしながらも引き締まったおみ足は法衣が所々破け痛々しい青あざを晒してしまう。
いくら神の加護で守られていても限度はある。法衣の下のお腹は痛々しい痣だらけだし、手足に至ってははぐしゃぐしゃにへし折られてしまっていた。

悪夢の様な石の雨が終わる頃には僧侶は白目を向き、吐瀉物混じりの泡を吹いて失神していた。股間からは法衣越しに盛大に失禁してスライムに水音を立ててしまっている。

動きの止まった神官に対しスライムは目的の行動を開始する。


814 : 名無しさん :2016/03/08(火) 01:31:35 ???

彼女の体内目指して。

強大な魔力を持つ魔法使いや聖職者は苗床として最適なのだ。魔力を吸収する事ができる最適な湿度と温度を保った極上の苗床。
がばりと神官の両足を広げると股間の中にスーツ毎ずぶずぶ入り込んで行く。

まるで避妊具の様にスーツも彼女の体内に侵入したが猛烈な勢いで注がれる粘液にやがて屈し、やぶれてしまう。
それと同時に処女のミリアムにも構わず一気に子宮の最奥までスライムは雪崩れ込む。

「おげげげぼぁっ!?」

ぼごんっ!!凄まじい音を立てて僧侶の腹が妊婦よりも膨らんだ。
未だ経験も無いのに子宮をスライムで満タンにされたミリアムは胃液を吐き散らかしながら一瞬で覚醒した。


トドメを刺す様に手足に絡み付いた粘液が勢いよく両手脚の間接も外してしまう。


「ぎぎっひゃぁぁぁぁ!!?いだいっ!いだいぃぃぃっ!!だずげでぇぇぇっ!!かみさまぁぁぁっ!!」

僧侶の必死の主への救いは、口にねじ込まれたスライムによって中断される。


815 : 名無しさん :2016/03/08(火) 01:34:26 ???

「!!!んぶうっ、んんんおぉぉぉーっ!!!」

ただでさえ息も絶え絶えだっと言うのに呼吸も封じられ迫り来る死の恐怖と苦痛にどっと脂汗をかき、美しい銀髪を振りみだしながら暴れるミリアム。
哀れな少女の膣にスライムからピンポン玉程の球体が次々に流し込まれた。


ゼリー状の不定形で一杯だった僧侶の腹が同じ位の量の玉で更に膨れ上がった。破裂しないのが不思議な程に。

「ごがぎゃぼぼぼおごぼぉぅっ!!!」

スライム越しに奇妙で醜いくぐもった悲鳴を上げ、がくがくと激しく痙攣し、股間からは大量に失禁した後、完全に白目を向き、背骨が折れそうな程弓なりにのけぞるとミリアムは窒息を待つ前に激痛で失神した。

無惨すぎる神官少女にまとわりついてたスライムが彼女の全身を呑み込んでいく。のけぞった事で大きさと張りがより強調された豊乳と現在進行系で妊婦よりも大きく膨れ上がったお腹、そして口元を除いて。

全身を呑み込んだスライムは更なる責め苦、いやトドメを与える。
戦闘シスターのスーツ越しのアナル、そこにも侵入を始めたのだ。
先程の前の穴と同じ様にスーツの生地毎スライムが侵入していくが、途中から、太さは彼女の腕程もある大きな石が粘液の中を肛門目掛け突き進む。
そして、無情に慎ましやかなミリアムの不浄の穴は無惨にも石に破壊された。

「ぎひっ!?ぎゃああぁぁぁぁーっ!!!」

完全に引き裂かれた肛門括約筋の痛みに覚醒し、絶叫する美女。
スライムは石をミリアムから引き抜き体外に放出すると膣に詰め込んだ物と同じ球体をアナルに大量に流し込む。

「うげぇっ、お、おながっ、ぐるじぃぃぃっ...!!!」

ミリアムの腹が更に大きく膨れ上がる。ボディースーツの生地とその下の腹の皮もぴちぴちに張り詰め与えられる激痛と苦しみに最早信仰心すら吹き飛ばされる。

「お、お願いじまずっ!!なんでもじまずがらだずげでぐだ...!!ぶぎゃぁぁぁぁぁっっっ!!!」

激痛と死の恐怖から信じるべき主よりも魔物に救いを求めてしまうミリアム。
だが彼女の必死の懇願もさらに球体が注がれ断末魔じみた悲鳴で掻き消される。
これこそスライムの狙いだった。

人間の中でも信心深い者に強烈な苦痛と深い絶望を与え神では無く魔物に助けを求めさせてから惨たらしく殺すことこそ魔物にとって至上の喜びなのだ。

更に極上の苗床にもなるのだから一石二鳥とさえ言える。
ミリアムは弄ばれた挙げ句魔物の繁殖道具にされると言う最悪の死を迎えようとしていた。

「うげぼっ!!!」

口から核が溢れ出す。胃液と共にぼどぼどと小さい口から大量に逆流するスライムの核。

「...おっ、あぼっ...!むぶえっ...!!」

顔を真っ赤に染め必死に呼吸を求めるミリアム。だがそれもできずに無様な呻きを上げる事しかできなかった。

がくん、とシスターの全身から力が抜ける。哀れなミリアムはとうとうと言えるべきか力尽きたのだった。

溢れる程スライムの核を注がれたミリアムの死骸。スライムはやがて彼女の肉体と魔力を養分とし爆発的に繁殖するだろう。

辺境を救おうとした若きシスターの長年の努力は魔物の巣となり、人々を更に脅かす結果に終わった。


816 : 名無しさん :2016/03/08(火) 01:35:31 ???
以上です。途中で修正しておりました


817 : 名無しさん :2016/03/08(火) 06:22:32 ???
知能あるスライムこわっ!
完封っぷりが最高でした!


818 : 名無しさん :2016/03/08(火) 08:32:10 ???
1人で魔物の巣窟に挑んじゃう跳ねっ返りが返り討ちに遭って
魔物を討伐するどころか逆に勢力与えちゃう結果になるのはいいね


819 : 名無しさん :2016/03/08(火) 20:52:32 ???
以前オリキャラの話を投下した者ですが、続きが完成したので投下します
待たせてしまいすみませんでした


820 : 名無しさん :2016/03/08(火) 20:53:48 ???
「どうしたのー? 何か考えごと?」
「何でもない。ていうか、俺なんかに構ってないで勉強でもしてきたらどうだ?」
「たまには息抜きしないといけないんだよ」

 息抜きねぇ。実際にそういう余裕があるのが腹立たしい。それは学校にいた頃の俺にはなかったものだ。
 俺は自身の悩みの種であり怨敵である実の妹――高峰筑紫を一瞥する。筑紫は微笑を浮かべていた。俺と二人きりでいる意味のない時間が楽しいようだ。
 数ヵ月前、俺は筑紫を潰すため、あいつの友人を巻き込み、不良集団をけしかけたことがある。結果はいいところまで追い詰めたがあえなく失敗。
 あの時の非日常的な光景は、今でも脳裏に鮮明に染み付いている。あの後、俺と筑紫は揃って両親に怒られた。あんなに怒られたのは初めてだと思う。筑紫はあの戦いの負傷で三日学校を休んだが、今では目立った傷や後遺症もなく健康そのものだ。
 だが、全てが元通りになったわけではない。筑紫は他の不良グループに目をつけられたのだ。誰がどこで嗅ぎ付けたのかは分からないが、「女子高生が一人で高坂のグループを潰した」という噂はあっという間に広まった。狭い田舎町だ。一度、噂が拡散すれば収束することはなく町中に広まる。
 不良共からすれば、そんな筑紫を倒せば、他の敵対グループに強さを分かりやすくアピールできるわけだ。それに間接的ではあるが、不良の面子を潰されたこともある。
 俺にはよく分からないが、ああいうバカな連中はとかく他人に力を見せたがる。そして、舐められることを何よりも嫌う。実に下らないことだが、その下らないプライドが思わぬ二次災害を生んだ。このことは俺も想定していなかった。
 未だに高坂の時のような大事にはなってはいないが、筑紫は結構精神的に参っているようだ。不良共について何度か俺に相談してきたこともある。まあ、あんな単細胞共を何度も何度も相手にすればそりゃうんざりするよな。
 元々、筑紫は好戦的な性格ではない。高坂の時のように明確に戦う理由があるならともかく、意味もなく暴力を振るうことを筑紫は嫌う。
 だが、筑紫に戦意はなくとも不良共はそうではなく、連中は聞く耳など一切持たない。筑紫は可能な限り穏便な手段で今まで凌いできたが、それもいつまで上手くいくかは分からないだろう。
 近い未来、あの時果たせなかった敗北の光景を見られるかもしれない。その瞬間を俺は見逃したくない。その瞬間を待ち焦がれている。俺の邪な思いに気付かず、筑紫は純粋な笑みを浮かべていた。

 昼過ぎ、俺は家を出た。これくらいの時間に外出するのが、最近のルーチンワークになっている。
 俺は最近、毎日、筑紫の登下校を尾行している。盗撮による小銭稼ぎも目的だが、もう一つ目的がある。むしろ、こっちの目的の方がメインだ。その目的とは、言うまでもないが、筑紫が負けるその瞬間を見ることだ。
 今までは毎日つけるようなことはしなかった。金に困っていた初期の頃ならともかく、今はそこまで金に困ってないしな。というか、毎日こんなことやるのは思いの外面倒だし、体力も精神力も結構使う。
 結果から言うと、大半は徒労に終わっている。筑紫が不良共と遭遇しないことの方が多いし、遭遇したとしても俺の見たい決定的な敗北は見られなかった。
 筑紫が苦戦しズタズタになる姿も、あの時から全く見ていない。いい加減に新しい手を打つべきなのだろうか、という考えが頭をよぎる。
 しかし、高坂の時のような計画は下準備に時間がかかり過ぎる(それにあんな不良共と何度も関わりたくない)。現状から言うと、今の俺は手詰まり状態だった。
 筑紫の通っている学校前に着くと、俺は近くの喫茶店に入り、指定席に座る。何度も盗撮を繰り返していると、いくつか理想のスポットがあることに気付く。ここもその一つだ。
 この店の俺が座っている席は、学生の出入りを一望できる。その上、この店の窓はマジックミラーになっており、向こうからは俺の姿は見えないが、俺からは見放題だったりする。加えて、この片田舎の店には監視カメラなどというセキュリティもない。そのため、この場所は知る人ぞ知る盗撮スポットになっている(今も隣席に同じ目的で来たであろう中年の男が一人いる)。俺の知っているスポットの中で唯一の室内という点もポイントが高い。
 俺は適当な軽食とコーヒーを注文してから店内で時間を潰す。こういう無駄な待ち時間も苦ではなくなった。慣れというのは恐ろしいものだ。
 店内の時間を見るとそろそろ筑紫の下校時間だった。俺は校門の辺りに視線を集中させる。校門から学生達がまばらに出てくる。


821 : 名無しさん :2016/03/08(火) 20:54:48 ???
その人混みの中から、俺は友人達と談笑する筑紫の姿を見つけた。その中には、俺が以前の事件に巻き込んだ牧瀬雫もいた。彼女を見たのはあの時以来だ。
 彼女のことだけが以前の事件で気がかりだったが、様子を見る限りなんともなさそうだ。にしても、ムカつくくらい幸せそうな顔だ。筑紫の顔を曇らせてやりたいと改めて思った。
 筑紫を見失う前に、代金を払って店を足早に出た。


 筑紫から付かず離れずの距離をキープし、俺はあいつの後をつけている。筑紫はおろか、あいつの友人達も俺の存在に気付く気配はない。
 こういう無駄なスニーキングスキルは盗撮で鍛えられた。役に立った試しはほとんどないがな。
 下校路で筑紫の友人が一人、また一人と途中で別れていく。今現在は、筑紫を入れて三人の少女達が前を歩いていた。彼女達の名前は忘れた。牧瀬雫と違い、今時の生意気な女子高生だったことは覚えているが。
 閑静な住宅地を歩いていた頃、筑紫達の前方を見て、俺は驚愕の表情を浮かべる。おそらく、俺の前にいる筑紫も同様の表情を浮かべたことだろう。
 前方にいた集団――それは高坂率いる不良グループだった。彼らには以前と違う点が二つあった。
 まず一つ目は、以前よりも彼らの人数が多いこと。多分、グループ全員がこの場にいる。次に二つ目は、彼らのほとんどが鉄パイプやナイフなどの物騒な武器を持っていたことだ。
 筑紫のいる場所は人通りのほとんどない閑静な住宅地だが、それでも人が全く通らないわけではない。以前の工場と違い、万が一の目撃もあり得る。しかし、連中はなりふり構うつもりはないようだ。

「ひっ……」

 筑紫の友人達が、凶器を持った物騒な連中に気付き、悲鳴を漏らし腰を抜かした。運の悪い子達だ。多分、筑紫もあの子達も無事に帰れないだろうな。
 筑紫は険しい表情で友人達を庇うと、高坂達を見据える。

「よう筑紫ちゃん。久しぶりだな? 俺達の要件は分かってるよなぁ?」

 高坂は相変わらずの下品な表情を浮かべていた。対する筑紫は、「呆れた」と言いたげな表情を見せる。

「……ねぇ、もう止めにしようよ。こんなことしたって何の意味もないよ。私もあんな痛い思いもうしたくないし、あなた達も傷つきたくないでしょ?」

 筑紫は諭すように高坂達に説得する。可憐な少女が真摯に説得をしても高坂達はまともに聞こうとはしない。
 話し合いが通じるような相手なら、そもそも前回の時点で解決している。筑紫は知らないみたいだが、この世にはどうしようもない連中というのがいる。
 そいつらにはいかなる優しさや善意も通用しない。

「そうはいかねぇな。俺達はお前に面子を丸潰れにされたんだからなぁ。その落とし前だけはしっかりつけて貰わねぇとな」

 己の自業自得を棚に上げて高坂は言う。筑紫は尚も高坂達を必死に説得しようとするが、連中はそれを一笑にふした。

「……あなた達の考えは分かったよ。やるしかないんだね」筑紫は落胆の表情を見せる。「でも、私の友達は関係ないよね?」
「いやいや、関係ありだぜ。そんなつれないこというなよ。お友達とも遊ばせてくれよ」
「……やるなら私だけでいいでしょ! あなた達が恨んでいるのは私だけじゃない! どうして無関係の人も巻き込むの!」

 筑紫が声を荒げた。友人達が驚いた表情を見せる。俺は既に知っているが、彼女達はあんな筑紫を初めて見たのだろう。

「ごちゃごちゃ喚くんじゃねえよ。どうせ、お前もお友達も俺達の玩具になるんだからなぁ。まとめて肉便器にしてやらぁ」

 不良の一人が前触れなく鉄パイプを振るった。狙いは恐慌状態の筑紫の友達だった。

「……つぅっ!」

 友人の脳天めがけて降り下ろされた鉄パイプを、筑紫は咄嗟に両腕で受け止める。あまりの衝撃に筑紫はくぐもった声を漏らす。
 筑紫は鉄パイプを掴むと、それを引っ張った。前のめりに引き寄せられた不良の腹部めがけて、筑紫の爪先がめり込む。

「……げがぁ!」

 不良は汚い悲鳴を上げると崩れ落ちた。大の男を一撃でのすとはやはり、筑紫の実力は大したものだ。しかし、筑紫の方も無傷ではないだろう。生身で鉄パイプを受け止めたのだ。
 見た限り骨こそ折れていないが、ヒビが入っていてもおかしくない。
 筑紫は友人達の方を見つめる。どうにか、彼女達を逃がそうと考えているのだろう。だが、そう簡単にいくまい。
 筑紫のお友達は恐怖のあまり腰を抜かしている。それに以前とは違い、敵の数も多いし、高坂達はもう絶対に油断して逃げられる隙を見せないだろう。
 状況はあの時よりも遥かに悪い。進退両難。絶対絶命というやつだ。図らずとも、俺の望み通りの展開になって、思わずほくそ笑んでしまった。
 さあ筑紫、お前はどうやってこの状況を切り抜けるつもりだ?


822 : 名無しさん :2016/03/08(火) 20:57:41 ???
「てめえら! やっちまえ!」

 高坂の号令で、不良集団が一斉に襲いかかる。筑紫は友達を庇いながら、四方からくる攻撃を冷静に捌いていく。筑紫の防御は堅牢で、自身にも友人にも致命打を与えさせない。
 何という集中力なんだ。だが、防戦一方で体力が持つわけがない。いずれ限界を迎えるはずだ。
 しかし、俺の思惑とは裏腹に、筑紫の防御は中々破れなかった。筑紫は消耗から汗を流し、身体に細かな掠り傷は増えてきているが、決定的な一撃はまだ入っていない。
 不良の何人かは痺れを切らして動きが雑になり、仲間に誤爆したやつもいる。……マズい流れだな。
 その様子を見て、俺は再び高坂達が負けるんじゃないか、という嫌な予感に囚われた。だが、運命は筑紫ではなく高坂達に味方したようだった。

「あっ!」

 突然、筑紫がバランスを崩し、片膝をついた。筑紫が先程倒したと思った不良、そいつが筑紫の右足首を掴んでいたのだ。
 最後の力を振り絞った悪足掻きだった。だが、その足掻きが危ういバランスで保たれていた均衡を崩した。筑紫は狼狽した表情で、空いている足で不良を蹴り飛ばす。
 今度こそ不良は沈黙した。再び蘇る気配はない。だが、筑紫は初めて大きな隙を晒してしまった。筑紫が立て直そうとした頃には、鉄パイプが目前まで迫っていて、もう防御も回避も不可能な距離だ。

「うああああっ! うぅっ……!」
「つっ、筑紫ちゃん!!」

 低くなった筑紫の頭に鉄パイプが炸裂し、筑紫は薙ぎ倒されてしまう。無様に横転する筑紫を見て、筑紫のお友達は悲痛な声を上げた。
 うつ伏せに倒れていた筑紫は、ぎこちない動作で立ち上がる。額が割れたのか、頭部から赤黒い血が枝分かれして流れていた。
 流血した血はあの時と同じように、右目の辺りに集中していて、筑紫は右目を閉じていた。掠っただけの以前とは違い、今回は直撃だ。傷口はかなり深く、筑紫が拭っても、血はどくどくと流れ止まらない。
 筑紫の閉じていない左目は不良達を睨んでいた。まだ戦意は萎えていないようだ。しかし、筑紫が怯んだ隙に二人の友達は不良に捕らわれていた。
 
「……葉月ちゃん、梓ちゃん! 絶対に助けるからね!」
「おっと。そうはさせねぇぞ!」

 筑紫が二人に駆け寄ろうとした時、武装した不良達が立ち塞がる。筑紫が歯噛みしながら、不良達に得意の足技を繰り出す。
 一人目の不良は筑紫の攻撃をかわし切れず、間の抜けた声を上げてあっさりと倒された。
 筑紫はその攻撃の勢いのままもう一人、不良を蹴り倒し、助けようとする友達との距離を縮めていく。しかし、このまま筑紫が友達を助けてハッピーエンドとはならなかった。
 なるわけがないのだ。筑紫が目を閉じている死角側から、不良の拳が伸びる。さしもの筑紫も狭まった視野では反応すらできず、不良の拳が前屈みになっている筑紫のお腹に直撃する。
 しかも、不良の拳はただの素手ではなくメリケンサックを着けていた。

「ぐあっ!あっ、うぅうっ……!」

 突然のダメージに筑紫の瞳孔が一気に縮小する。身体をくの字に曲げて、口からは唾液を溢れさせていた。
 不良が拳を引き抜くと、筑紫はよたよたと後退りする。ダウンこそしていないが、ダメージは軽くない。

「まだやれそうだな。そうこなくちゃよ!」

 不良が再び筑紫の腹部を狙ってパンチを放つ。筑紫は不良の手を取りその攻撃を捌く。不良の攻撃は空を切る。
 その上、攻撃の勢いを殺しきれず、バランスを崩した不良は明後日の方向に倒れる。

「ぐかぁっ!?」

 不良が立ち上がる前に、筑紫は倒れている不良の横腹を蹴りつけた。

「ひゅー。相変わらず強いなぁ〜。でもよぉ、いつまで持つのかなぁ?」高坂は醜悪な笑みを浮かべて言う。「それにお友達のこと忘れてんじゃねぇのか?」

 高坂の言葉を聞いて、筑紫の表情に焦燥が混じる。筑紫の方に意識が集中していて、目を離していたが、人質となっていた二人はいつの間にか酷い有り様になっていた。
 縄で手首と足首を縛られ、口には安っぽい布が轡代わりにつけられていた。道理で彼女達の声が途中から聞こえなかったわけだ。

「……っ!? 二人共、待ってて! 今そっちに行くからね!」

 筑紫は焦った表情で二人の元に駆けようとする。だが、そう簡単にいくわけがない。筑紫の敵はまだまだ沢山いる。当然、彼らは筑紫の前に立ちはだかった。

「おいおい。俺らのこと忘れてんじゃねえよ」

 不良が拳を振るうが、筑紫は立ち止まると、紙一重で攻撃をかわす。反撃に移る暇なく、別の不良が有刺鉄線を巻き付けたバットで筑紫を殴打しようとするが、筑紫は背後に飛び退くように回避する。


823 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:01:20 ???
 だが、不良の数はまだまだいるし、攻撃が止む気配もない。筑紫は片目がほぼ使えないにも関わらず、あちこちから押し寄せる攻撃を辛くも掻い潜っている。
 狭い視野に慣れ始めたのだろう。しかし、一向に反撃のチャンスは来ない。不良の大半は長物を持っており、丸腰の筑紫とではリーチの差があり過ぎるのだ。
 更に数の差もある。一人に攻撃を加えても、その隙を突かれる危険が高い。

「はぁ……はっ……」

 筑紫の消耗は激しくなり、肩で息をしている。ワイシャツやスカートや靴下は汗で肌に張りついていた。友人を捕らわれ、状況は徐々に悪化し、疲労も緊張も極限状態なのだろう。
 筑紫の防御にも危ない場面が増えてきた。いつ決壊してもおかしくない。むしろ、今までよく防げていた方だ。
 とうとう筑紫の堅守をすり抜けて、不良のナイフが筑紫の右腕を切り裂いた。

「うぐああああっ!!」
 
 筑紫は少女のものとは思えない荒さの混じった声を上げた。ワイシャツの袖の一部が裂け、露になった白い肌には見るも痛々しい赤い横線が走っていた。
 筑紫は反射的に傷口を押さえてしまう。その隙を突かれ、筑紫は背後にいた不良に羽交い締めにされた。

「へへっ。やっと捕まえたぜ」
「……い、いやぁっ! 放してよ!」

 筑紫は拘束を振りほどこうと懸命にもがくが、次々と他の不良達に取り押さえられた。完全に身動きを封じられて、今の筑紫にできることは身体を捩るくらいだ。
 拘束された筑紫の前に、一人の不良が歩み寄ると、嗜虐的に笑う。

「いいザマだな筑紫ちゃん。分かったか? 女の分際で男に歯向かっちゃいけないんだぜ」
「くぅぅ……」

 不良の舐めた言葉に対して、筑紫は涙目で睨みつけることしかできなかった。

「は? まだそんな目ができるのかよ。まだ、反省が足りねぇみたいだな。まあ、もし反省したとしても、俺らの顔に泥塗りやがったお前は許さねぇけどな」

 不良は言うと同時に、黒い携帯電話のような物を筑紫の胸元に押し当てる。その後、筑紫の身体が陸に打ちつけられた魚みたいにビクリと跳ねた。

「わあああああっ!!」
「いい声で鳴くじゃねえか。どうだ? 服越しとはいえ、スタンガンは中々効くだろ?」
「おい、俺らにも衝撃が伝わるんだぞ! 少しは考えろバカ!」
「わりぃわりぃ」

 不良達は余裕をかましているのか、筑紫をあっさり解放する。絶好のチャンスだが、身体の痺れが取れず、筑紫の足取りは覚束ない。
 よたよたと今にも倒れそうだった。そんな筑紫に次の攻撃を回避も防御もできるはずなく、筑紫の鳩尾に金属バットが勢いよく直撃する。

「……がはぁっ!? げ、げほっげほっ!」

 筑紫はダメージに耐えかねて患部を押さえ、両膝を着いて踞る。口からは胃液と涎を吐き出し、口元やワイシャツを汚した。愛らしい筑紫には似合わない汚い姿だった。
 辛そうに喘ぎながら筑紫は立ち上がろうとするが、片腕は使えず、身体の痺れはまだ残っている。
 立ち上がろうとする意思はあるのだが、筑紫の四肢はがくがくと震え、中々上手くいかない。
 
「辛そうだな。手ぇ貸してやるよ」
「痛っ! 髪、触らないでよぉっ……!」

 不良が筑紫のサイドテールを乱暴に掴んで筑紫を立ち上がせた。筑紫は痛みに悶えながらも、髪を掴んでいる不良に肘打ちを食らわせる。
 しかし、攻撃の当りが浅い。髪から手は離れたが、不良は倒れない。

「いってぇな! 舐めたことしてくれんじゃねぇか!」
「く、うっ……あっ……」

 筑紫の抵抗に不良は激怒すると、筑紫の胸ぐらを掴み、力任せに筑紫の顔や上半身を乱打する。筑紫は断続的な悲鳴を上げて、身体を震わせる。

「ぐっ、あぁ、このぉ……! いい加減にしてっ……!」
「ぐげっ!?」

 筑紫は殴られながらも、不良を蹴り飛ばす。どうやら、身体の痺れは取れたみたいだな。だが、筑紫のダメージは軽くない。
 瞳孔の焦点は定まってなく、頭部や右腕の血は止まらず、口角からも血が垂れていた。
 顔も身体も傷だらけの酷い有り様だが、この諦めない心が筑紫の最も強いところなのかもしれない。だからこそ、その強さを挫いてやりたくなる。

「しつけえんだよ! さっさとくたばれや!」

 不良がナイフで筑紫を切りつけようとする。筑紫はその動きを一早く察知し、ナイフをはたき落とす。

「……い、てぇっ! な、ごはぁっ!?」

 不良が怯んだ隙に筑紫は不良の顎を蹴り上げる。大きな音を立てて、不良が頭から道路に落ちる。
 だが、一人倒しても筑紫の不利は変わらない。まだまだ不利共はいるからな。

「てめぇ! 調子に乗ってんじゃねえぞ!」


824 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:02:27 ???
 怒声を上げながら、不良が蹴りを放つ。しかし、不良の蹴りよりも早く筑紫の蹴りが不良の腹部を貫く。

「げはぁ!!」

 不良をまた一人倒したが、休む暇もなく筑紫の背後にいる不良が鉄パイプを勢いよく筑紫の頭頂部に降り下ろす。
 筑紫は持ち前の反射神経でその攻撃を回避すると、不良の鳩尾に勢いよく貫手を放つ。大振りの攻撃の膠着を突かれた不良は、なす術なく筑紫の攻撃を食らう。

「ぐおぉぉ……」

 不良は叫びくずおれた。相当効いたのか、とても立ち上がりそうにない。
 火事場の馬鹿力というやつか。ここにきて筑紫の強さが増しているように見える。いや、明らかに強くなっている。
 現に今の筑紫は不良の凶器攻撃にも物量にも対応し始めてきていた。今までと同じく不良達は筑紫を包囲しつつ攻撃しているが、筑紫にいいように翻弄され、着々と数を減らしている。
 不良の数はまだ余裕があるが今の筑紫の勢いは危険だ。形勢逆転の可能性は充分ある。まさか、また負けるのか……。

「ふ、二人は……返してもらうよ。邪魔するなら……容赦しないから……」

 筑紫は息も絶え絶えに言う。満身創痍だが、今の筑紫には有無も言わせぬ凄みがあった。その証拠に何人かの不良は情けなくビビって後ろに下がっている。
 だが、不良の頭である高坂はニヤケ顔を崩さない。

「へ、それで勝ったつもりかよ? おい、何か忘れてねぇか?」

 高坂は足元に横たわっている筑紫の友達を乱暴に蹴る。二人の口元は布で覆われた状態だが、それでも周囲に分かるくらいの絶叫が響く。
 高坂はその反応が楽しいのか更に二人を蹴りつける。筑紫はそれを見て狼狽える。

「……梓ちゃん、葉月ちゃんっ!」
「やろうと思えば俺はお前の友達をぶっ殺せるんだぜ? 筑紫ちゃんがお友達の為にやらなきゃいけないことは分かるよなぁ?」

 人質戦法――何から何まで前回と同じシチュエーションに、俺は運命めいたものを感じた。前回と違う点は、高坂に従えば、筑紫の勝機は完全に潰えるという点だ。
 今の勝機を捨てれば、限界寸前を無理矢理こらえている筑紫に挽回する手立てはない。待っているのは惨めな敗北だけだ。
 そのことが分からないほど筑紫はバカではないだろう。さあ、どうする? 下らない友情や偽善の為に自らを滅ぼすか?

「卑怯者っ……!」
 
 筑紫は項垂れて弱々しく呟く。至極真っ当な正論だ。相手は丸腰の女子一人に、数も武器も揃えていて、あげく人質まで使う。
 だがな、そんな下劣で弱い相手に正しくて強いお前は勝てない。なんて最高のシチュエーションなんだ。

「ああ? 聞こえねぇな?」

 高坂は手下に筑紫の友達を拘束させる指示を出すと、筑紫の元へゆっくりと近づく。途中、高坂は筑紫に倒された手下の持っていた鉄パイプを回収する。
 高坂が歩み寄ると、これから起こる苦痛に怯えているのか、筑紫の身体は僅かに震えていた。
 高坂が嗜虐的な笑みを浮かべる。鉄パイプが弧を描くように振るわれるが、筑紫は防御も回避もする素振りを見せない。どうやら、友達を守るため自己犠牲を選んだようだ。

「げぇ、ごうぇぇぇぇ……!!」
 
 遠心力を乗せた鈍器が筑紫の鳩尾に容赦なく食い込む。吐瀉物を撒き散らしながら、筑紫の小柄な身体は、攻撃の威力を抑えきれず、ゴミみたいにぶっ飛ばされる。
 腹部を押さえて悶絶している筑紫に、高坂は容赦なく鉄パイプを振るう。一回、二回、三回――十回、まだまだ続く。

「ひああっ! うぐっ! あっ、やぁっ!」

 筑紫は悲鳴を上げながら、頭を守り亀のように丸まることしかできない。殴られる度、筑紫の柔肌に青痣が増えていく。
 惨めに嬲られる筑紫に俺は劣情を催し、射精してしまう。

「いっ、いやあああああああああああああっ!!」

 枯れ枝が折れたような音がすると、殴られ続けていた筑紫が一際大きな絶叫を上げる。見ると、筑紫の左腕があらぬ方向にひん曲がっていた。

「ぐすっ……う、うえっ……んんっ……」

 筑紫は恥も外聞もなく嗚咽の声を漏らす。今までの凛々しい姿は影も形もない。か弱い少女としての姿だった。心が折れかかっているのだろう。
 だが、筑紫は高坂達に許しを乞わず、諦めるつもりはないみたいだ。その証拠にまだ筑紫の眼は死んでいない。

「どうした? もう終わりか?」
「がふっ! あっ! ああぅ……! ぅぅ……」

 高坂はボロボロの筑紫を蹴り転がす。しばらくそれを繰り返し、筑紫を仰向けに蹴り転がすと、高坂が一息吐く。


825 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:03:42 ???
「さてと、俺は少し休むからよ。お前らも筑紫ちゃんで遊ばせてやるよ」
「高坂さんのお言葉に甘えてそんじゃ楽しませてもらいますか!」
「今から俺ら全員でマワそうぜ!」
「いや、その前に前回やられた分は痛めつけねぇとな。あの時、蹴られた分の借り返してねぇし」

 不良達は筑紫の意思を無視して好き勝手なことを言う。
 一人の不良が抜け駆けし、仰向けで倒れている筑紫のワイシャツの胸元に手を伸ばす。ここまで来れば次の行動は容易に想像できる。
 俺の予想通り、不良はワイシャツを引っ張り、乱暴にボタンを引きちぎった。薄桃色のブラジャーに包まれた小さな双丘や痣まみれの腹部や括れた腰が露わになる。
 
「小さいが揉み心地は良さそうじゃねえか」
「な、何してっ……!? や、やだぁっ……!」

 人生初の性的辱しめに、筑紫の青ざめた顔に赤みが混じる。筑紫は涙を流しながら、動揺し過ぎなくらい動揺していた。
 今の激しく取り乱した筑紫の心境を想像するだけで興奮するな。

「まだ終わりじゃねえぞ」
「いや! いやぁあああ!」

 筑紫の甲高い絶叫を聞きながら、不良は容赦なくブラジャーを引き裂く。眼前には乳首を大衆の面前で晒す筑紫のこの上なく無様な姿が映っていた。年頃の少女にしてみれば、耐えられない仕打ちだろう。
 不良達は筑紫の胸を凝視して、下品な感想を次々と漏らす。 
 容量オーバーの恥辱を味わわされた筑紫は狂乱気味に取り乱し、人質の存在を忘れて不良の顔を蹴ってしまう。

「だっせえな。蹴られてやんの」
「つーか、一々抵抗されたら面倒だな。興醒めだし、抵抗できなくなるまでいたぶろうぜ」
「……い、てぇぇな! この腐れマンコが! あんまり男を舐めてんじゃねえぞ!」

 蹴られた不良は思わぬ反撃に激怒し、ナイフを取り出すと、筑紫の左太ももを切る。粗悪な刃が柔らかそうな太ももの皮膚を切り裂き、血が滲み出す。
 切り傷から流れ落ちる血が、筑紫の足元を赤く汚す。確か、太ももは神経の集まっている箇所だ。刺されれば痛いなんてものじゃない。

「いぎゃあああああああああ!!」 
 
 大口を開いて筑紫が叫ぶ。普段の可愛らしい声からは想像できない獣じみた声だった。ひとしきり悲鳴が落ち着くと、筑紫は荒い呼吸を繰り返す。

「おい。まだ終わってねえぞ」

 不良はナイフを引き抜くと、先ほどと同じように反対側の脚も切り裂く。

「……うっ、あああああっ! や、やめてぇ、痛い痛いっ! 痛いからぁっ!」

 筑紫はとうとう敵方である不良に「やめて」と懇願する。事実上の降伏宣言だった。そういえば、弱音を吐いた筑紫を見たのは初めてだ。
 もし仮に今から不良達と戦闘を再開しても、四肢をほぼ潰された筑紫にもう勝ち目は万に一つないだろう。
 不良達は筑紫の降伏に近い懇願を受け入れるかというと――否、受け入れない。不良達はにたにたと笑い、筑紫が苦痛で悶えるさまを楽しんでいるようだ。
 筑紫の地獄はまだまだ終わりそうにない。むしろ、始まったばかりだな。

「痛っ……! ……こ……こんな、酷い……」

 筑紫は消え入りそうな声で言う。筑紫の言うようにあいつの下半身は酷い有り様だ。傷一つなかった綺麗な両脚には、縦に引き裂かれた歪な傷痕があり、傷口からは絶え間なく血が流れている。
 脚を切り裂くついでにスカートも裂かれてしまい、スカートはその役割をほぼ果たしていない布切れになっていた。
 スカートにできた大きなスリットからは、ブラジャーと同じ色のショーツが覗いていた。
 
「……くうぅっ」 

 手足の使えない筑紫は身体を捩りながら這う。あの強かった筑紫が、今や芋虫のように這い回ることしかできない。
 もう、筑紫の心は恐怖と苦痛で完全に折れていた。今にも壊れそうな表情を見れば分かる。それでもこの場から逃げようとせず、友人達の元へ行こうとするのは流石だと誉めてやる。
 だが、今のお前に何ができるんだ?
 
「待てよ筑紫ちゃん。どこに行こうってんだ?」
「……ぐうぁっ!」

 高坂は這いずる筑紫の背中を容赦なく踏みつける。高坂の足と道路で胸や腹部を圧迫され、筑紫の呼吸が詰まる。
 筑紫は必死に逃れようと抵抗するが、今の筑紫にできることは無様に腰を動かすことくらいだ。見ていて笑えるくらい滑稽な足掻きだった。

「そんなになってまで、お友達を助けてぇのか? だったら、返してやるよ」
「……え?」

 高坂の言葉に筑紫がすがりつくように視線を向ける。バカめ。高坂にそんな慈悲などあるわけないだろうが。


826 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:07:07 ???
「なーんてな。んなわけねぇだろ。おいお前ら。筑紫ちゃんの目の前でお友達ヤっちまえよ」

 案の定、高坂に慈悲はなかった。絶望した筑紫の反応を楽しんでいるようだった。
 高坂の言葉を聞いて、筑紫の抵抗が激しくなる。だが、それでも高坂の踏みつけからは逃れられない。

「あ、あなた達っ……! あの子達は関係ないでしょ……! 二人に手を出さないでっ……!」
「ほら、よく見ろよ筑紫ちゃん。お友達が大人の女になる瞬間をよ」
「やめてっ……! そんなことしないで……! お願い……お願いします……。私が悪かったから許して……」

 筑紫は敵方である高坂達に泣きながら許しを請う。言葉を選びながら必死に謝罪する。実力で劣る連中に卑怯な手段で敗北し、自身や友達を弄ばれるなんて、悔しいだろうなぁ。
 高坂は筑紫の声などシカトし、手下共に指示を出す。高坂のゴーサインを受けて鼻息を荒くした不良達が、筑紫の友人達の身ぐるみを剥がしていく。
邪魔な制服を粗方脱がし終わると、不良達は代わる代わるに若い女子の肢体を惜し気なく弄ぶ。次から次へと迫る魔手に二人は、身体を揺らし抵抗するが、そんなものは僅かな時間稼ぎにしかならない。
 不良達が何回か殴り蹴れば、あっさりと抵抗は止み大人しくなった。
 不良共の卑劣な行為を見て、筑紫が声を荒げて叫ぶが、その度に高坂に蹴られ、黙らされていた。
やがて不良達が前戯に飽きると、連中は本番に及んだ。ここから先のことは語る必要はない。というか、語りたくない。
性行と呼ぶにはおぞましい理性の欠片もない醜悪な行為が繰り広げられただけだ。あまりにも醜くて俺は途中で目を逸らした。
それに、筑紫のオマケであるこいつらは別にどうでもいいし興味ない。どうなろうが知るか。

「し、死ねぇっ……! この外道共ぉっ……!」

 少女達の声にならない声が響く中、筑紫が普段ならば絶対に口にしないような汚い言葉で叫ぶ。叫ばずにいられなかったのだろう。
 正義感の強い筑紫のことだ。友人を助けられなかったことは、自分が傷つけられたこと以上に堪えているはずだ。おそらく、筑紫はかつてない無力感に苛まれている。
 俺が今までずっと味わってきたあの無力感を。

「口の悪いメスガキだな。人生の先輩である俺様が、しっかり教育してやらないといけねぇな」

 言うと高坂は手に持った鉄パイプで這いつくばっている筑紫を乱打する。

「ああぅ! いっ、ぐぁ……! ぐ、くぅ……! うっ……はぁ……ぅぁ……」

 筑紫は断続的な悲鳴を上げる。今度は頭を防ぐことすらできず、されるがままだった。
 唐突に筑紫の声がしなくなった。当りどころが悪かったのか筑紫の頭は垂れ下がったままで、ピクリとも動かない。気を失ったようだ。

「弱ぇな〜。こんなガキに俺らが負けたなんて何かの間違いだな。へっ、思い知ったか」

 高坂が意識のない筑紫の頭に唾を吐き、ぐりぐりと踏みにじる。

「もう抵抗できねぇだろうし、高坂さん、ヤッちまいましょうよ」
「いや、意識のないマグロを犯しても面白くねぇ。俺は女の反応がないと楽しめねぇんだよ」

 高坂は筑紫を仰向けに転がすと、ぶっとい人差し指を立てて、剥き出しの臍に突っ込んだ。……体内を直接責めるなんて、ただレイプするよりもえげつない行為だな。
 こんなことされるくらいなら、普通に犯された方がまだマシだろう。高坂の指が蠢くと、筑紫の重い瞼がゆっくりと開いていく。
 
「うん、ん……? え……? ……ぁぁうああああっ!!」

 筑紫の意識が段々と鮮明になると、苦痛を認識し、耳をつんざくような絶叫を上げる。いつまでも聞いていたくなるような心地いい声だった。

「柔けぇな。筑紫ちゃんの中、気持ちいいぜ」
「あ゙……あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」

 四肢がろくに使えない筑紫は苦しげな表情で身体を捩り、サイドテールを振り乱すことしかできない。
 そんな抵抗にすらならない抵抗など通用するわけなく、高坂は臍責めを続行する。

「うっ……ううっ……んん……!」

 筑紫は目を瞑り悲鳴を押し殺して、高坂の責めに耐える。今まで散々無様を晒してきたが、心までは屈するつもりはないのだろう。

「へー。ガキにしては頑張るじゃねえか。でもよ、そんな反応じゃあ俺様が楽しめねぇんだよ!」
「な……何を……」

 ぶちぶちと嫌な音を立てて、高坂の指が根元まで埋め込まれる。

「うぐぅ……うあああああっ!!」

 高坂の凶悪な責めは、筑紫の健気な意思など吹き飛ばした。小さな身体では受け止めきれない苦痛に、筑紫の身体は激しく震える。筑紫の口角から血が溢れ出し、胸元を汚す。


827 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:08:35 ???
「たまらねぇな。こういう反応が見たかったんだよ」
「んうぅっ……! 痛い……抜いてぇ……!」
「口の聞き方がなってねえぞ。抜いてください高坂様だろ?」
「あぁう……! ぬ、抜いて……ください……。高坂様ぁ……」

 憎むべき相手に許しを乞う屈辱に、筑紫は歯噛みし涙を流していた。高坂はそんな筑紫を見て、満足げに臍から指を引き抜く。小さな臍からは血が流れ出ていた。

「筑紫ちゃんも身のほどを思い知ったみたいだし、そろそろお楽しみといこうか」

 高坂は筑紫の下半身――ボロボロのスカートを見つめる。高坂の次の行動を察し、筑紫の表情が恐怖に歪み、ガタガタと歯を鳴らし、華奢な身体が小刻みに震える。

「お願い……やめて……それだけは許して……」
「よかったな! お友達みたいに、筑紫ちゃんも大人の女になれるぜ!」
「い……いやだよ……私……まだ……」
「ごちゃごちゃ言うんじゃねえ! お前に選択権はねぇんだよ!」

 高坂は筑紫の下腹部を思い切り鉄パイプで殴りつける。

「ごほっ……げえっ……う、おえええっ……!」

 筑紫が苦痛に悶え、赤黒い血の固まりを吐く。剥き出しの腹部は筑紫の呼吸に合わせて激しく上下運動していた。
 よく見ると、痣まみれの腹部の一部が不自然に真っ赤になっている。内出血を起こしたのだろう。
 高坂は筑紫のスカートの中に手を伸ばす。ショーツを膝下までずり下ろした。

「いよいよ御開帳だ」
「あぁ……いや……誰か、助けて……助けてええええっ……!」

 スカートが捲り上げられ、筑紫の秘所が露になる。毛の一品も生えていない一本の閉じた縦筋だった。筑紫は恐怖と羞恥でパニックを起こしていた。
 高坂がズボンを脱ぐと、はち切れんばかりに勃起した肉棒がそびえ立っていた。肉棒の先端からは既に我慢汁が流れている。それを見た筑紫は更にパニックを起こす。全ての準備が完了して、高坂は筑紫に馬乗りになると、行為に及ぼうとする。
 筑紫は身体を激しく揺らし抵抗しようとするが、高坂が殴る素振りを見せると、暴力の恐怖に屈した筑紫の動きが止まる。俺の知っている筑紫とは思えない情けない姿だった。

「よっこらせっと」

 気の抜けた声と共に肉棒が無遠慮に秘所へと侵入する。前戯すらない無慈悲な挿入だった。
 
「……いやぁああああああ! やだ、やめてぇ、痛い痛いっ! 抜いてよおおおぉ!」 

 筑紫が今まで以上に取り乱し泣き叫ぶ。処女を散らした証として、結合部からは血が流れ出ていた。
 こんな望まぬ形で処女を散らされて辛いだろうな、さぞ悲しいだろうな。ざまあみろいい気味だ。
 高坂は筑紫の悲痛な声など無視し、挿入行為を続ける。それは決して愛ある行為などではない。筑紫の負傷した身体を一切配慮しない非常に乱暴な行為だった。
 筑紫には一切の快感などないだろう。内側から引き裂かれるような苦痛しかないだろうな。
 先程の不良共に負けず劣らずの醜い行為だったが、俺は筑紫に釘付けになっていた。鬼畜生に好き放題される筑紫は最高のオカズだった。

「以前からこんな風に犯してやりたいと思ってたが、ようやく念願が叶ったぜ! 可愛い上に中の締まりもいいしマジ興奮だわ!」
「あっ、あああぅぅ! 痛い……っ、痛い……っ! 痛いよぉ……助けて……お兄ちゃん……!」
「へー兄貴がいるのか。可愛い妹が大変な目に遭ってるのに、助けに来ない最低な野郎だなそいつ。そんな腑抜け野郎より、俺の方がお兄ちゃんに相応しいぜ。筑紫ちゃんもそう思わねぇか?」
 
 高坂の言う通り過ぎて、思わず吹き出しそうになった。危ない危ない。
 にしても「助けてお兄ちゃん」か。はは、傑作だぜ。頼みの綱である俺は、お前がやられる様を見てほくそ笑んでいるというのに。

「あ、あなたなんかが……お兄ちゃんを……語らないでよ……」

 筑紫は覇気のない眼で高坂を睨むと、息切れしながら言う。なけなしの力を振り絞り、筑紫は痛めつけられた右足で高坂の無防備な腰を蹴りつける。
 しかし、弱りきった筑紫の攻撃で高坂の拘束は解けても、ほとんどダメージはない。ただ、高坂を怒らせただけだ。

「ぐあっ! しぶてぇんだよ! このクソガキが!」
「あぐぁっ……! や、やめ、うぅ……」

 高坂は筑紫の頭を掴むと、乱暴に何度も何度もコンクリートの道路に叩きつける。筑紫の頭部の流血は酷くなり、血が飛び散り、道路に赤い筋や斑点が広がっていく。
 最初の一撃で筑紫の意識は失っているというのに、怒りで我を忘れた高坂は攻撃を止めない。何度目かの攻撃で、叩きつけられた拍子に筑紫の髪留めは取れて、解けた髪が血で汚れた道路に広がる。


828 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:11:05 ???
やがて、見かねた手下達に止められて、高坂の過剰な攻撃は収まった。筑紫の意識はなく、呼吸はほとんど聞こえないくらい弱い。
 死んでいないことには安堵したが、今すぐ死んでもおかしくないくらい筑紫は衰弱していた。

「危ねえ。犯す前に殺しちまうところだったぜ。おい、起きやがれ」
「……ぅっ」

 筑紫の頬を高坂はひっぱたく。外からの刺激で辛うじて意識を取り戻したが、筑紫の視線は朧気だった。現状を理解できているのかも怪しい有り様だ。
 精神的ショックもあるが、血を流し過ぎたのだろう。

「しまった。やり過ぎちまったな。これじゃあ、ほとんどマグロと変わらねえよ」
     
 高坂は不満げな表情で改めて行為に及ぶ。行為中、筑紫の手足はだらしなく垂れ下がり、高坂に力なく身体を預けている。まるで死体みたいだ。
 周囲にいやらしい水音が響き始めた頃、高坂の肉棒が一際大きく脈打つと、高坂は恍惚の表情を浮かべる。

「喜べよ! これで筑紫ちゃんもお母さんの仲間入りだな!」

 高坂が筑紫の秘所から肉棒を引き抜くと、膣口からは子宮に収まりきらなかった白濁色の精液が溢れ出す。高坂は一度では満足しなかったのか、再び筑紫の中に射精する。その後も何回も何回も中にも外にも射精した。大した絶倫っぷりだ。
 二ケタを超えたぐらいでさすがに限界を迎えたのか、高坂は乱暴に筑紫を投げ捨てた。
 力無く横たわる筑紫は乱れた髪やボロボロの制服や傷や精液だらけの身体も相まって、可憐な少女には似合わない酷過ぎる姿だった。
 これを待っていた! この完膚なきまでの敗北を! ようやく俺の悲願は達成された!
 人生最大の喜びに、激しいエクスタシーを覚え射精した。今までの人生で最高の性的快感だった。自分でも驚くほど激しいオーガズムに思わず腰が砕けそうになる。
 おそらく、今日以上のオカズに巡り会うことは金輪際ないだろう。
 
「おい。初レイプの余韻に浸っているところ悪いが、後がつかえているんだよ。さっさと起きろや」

 高坂の背後には十人近くの手下が控えていた。絶望的な状況だが、半死半生の筑紫は何の反応も示さない。

「ちっ、俺様を無視するなんて無礼な女だなぁ」
「高坂さんがキレて、やり過ぎたせいっすよ」
「ホント容赦ねぇ。俺らも使うってのに」
「ガタガタうるせえな。俺が今すぐ筑紫ちゃんの目を覚まさせてやるよ」

 高坂は手下からスタンガンを借りると、筑紫の鎖骨の間に押し当てて放電する。

「あがが……あ゙あ゙あ゙ああぁぁ…………」
 
 筑紫が言葉になっていない叫びを上げる。意識があるというより、苦痛にただ反射的に反応しているだけだった。 
 筑紫の身体が陸に打ち付けられた魚みたいに痙攣を繰り返す。痙攣が段々と激しくなると、とうとう筑紫は失禁してしまう。
 尿がスカートや脚を汚し、コンクリートの道路の上に、黄色い水溜まりが広がっていく。不良達が嘲笑し、何人かは携帯で写真を撮っていた。
 筑紫はそんな連中を死にそうな眼で見つめるくらいしかできない。

「それじゃ、そろそろ始めっか」
「おい、ふざけんな。次は俺だろうが」
「お前ら何抜け駆けしてんだよ」
「めんどくせぇから、全員まとめて穴という穴犯せばよくね?」
「いいなそれ! 採用!」

 不良達の魔の手が力尽きた筑紫に迫ろうとした時、サイレン音が聞こえた。
 
「やべぇ! サツだ! ……クソが、誰か通報しやがったな! 手前ら、撤収するぞ!」
 
 通行人が通報したか。だが、少々遅かったな。俺にとっては運の良い結果だ。
 高坂の号令で、不良達は三人の少女を置き去りにして逃げ出した。連中の行動は手慣れていてかなり手早い。警察が来るより早く上手く逃げ切りやがった。
 こうして、二度目の戦いは高坂達の勝利に終わった。今日は人生で一番いい日だ。心が晴れやかになる。





 あの事件から一月ほど経ち、入院中の筑紫の面会謝絶期間が終わり、俺は久しぶりに筑紫と対面した。
 患者服を着ていた筑紫の姿は、見れば見るほど痛々しかった。身体のあちこちに包帯が巻かれ、右目には眼帯、左腕はギプスで固定されている。
 筑紫はどこか陰りのある表情で俺と向き合う。

「……お兄ちゃん、来てくれたんだね」 
「具合はどうだ?」
「大丈夫だよ。もう、どこも痛くないしさ」

 筑紫は陰りのある笑顔だが、気丈に笑って見せる。強がりやがって。後遺症が残るくらいお前の傷が深いことを、俺は知ってるんだぞ。
 お前が子供を産めない身体になったこと(妊娠せずに済んだともいえるが)も、頭部を何針も縫ったことも、右目の視力をほぼ失ったことも、両脚に醜い切り傷が残っていることも全て知っている。平気なわけがないんだ。


829 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:13:23 ???
「あいつらの逆恨みで災難だったな」
「……生きているだけマシだよ。あの時は、死んじゃうと思ったし。あー早く怪我直して、学校行きたいなー。入院生活は身体が鈍っちゃうよ」

 俺が思っている以上に筑紫は前向きだった。どうしてだ? 何で絶望しない? 
 お前の友達二人は未だに外に出られないくらい深いトラウマを刻まれたというのに、何でお前はこうも前向きなんだ?
 
「なぁ、お前、無理してないか? 辛いなら辛いって言ってもいいんだぞ?」
「お兄ちゃん、心配してくれるんだ。嬉しいけど、私は平気だよ。だけど、私が弱かったせいで二人は……」
「お前一人じゃ勝てない数だったんだろ。仕方ないことだ。それに、お前が戦わなかったら全員もっと酷い目に遭ってだろ」
「そうかもしれないけど……」

 筑紫は眉を顰めどこか納得していない表情だった。
 筑紫は俺とは違って、根っからの善人のようだ。お前が偽善者ではないことは、ムカつくが認めざるを得ない。
 ……どこまでも不愉快なやつだ。身体はズタズタにしたのに、心が強靭過ぎて折れない。後、一押しで壊れると思うが、アレで懲りないならば、どうすれば壊せる?
 筑紫は思案する俺を見つめて、愛らしく小首を傾げる。俺のどす黒い心には気付いてない。

「……どうしたのお兄ちゃん? 怖い顔して黙り込んでさ」

 筑紫の発言を無視し、思考を張り巡らせ、やがて一つの可能性に辿り着く。筑紫の最後の支えは「俺」ではないのか。俺が「家族」としている限り、あいつは絶対に折れない。
 ……何だ。そんな簡単な話なのか。それならば、簡単だ。俺が筑紫の「敵」になればいいだけだ。高坂達のように俺が直接手を下せばいい。
 やつらが肉体の方は既に壊したから、俺は筑紫の心を壊すとしよう。
 
「……俺はお前に話さなければならないことが一つある」
「急に改まってどうしたの?」
「以前、連中が友達を誘拐した事件は覚えているか?」
「忘れるわけないよ。あの事件が今回の事件のきっかけだし」
「あの時、高坂達に友達の誘拐を依頼したのはこの俺だ」

 筑紫は俺の言葉を聞いて茫然とする。

「……え? 嘘だよね? お兄ちゃん、冗談にしては笑えないよ」

 俺は答えない。ここで冗談だと言えば、ハッピーエンドではないが前向きな終わりにまだ引き返せる。だが、そんなノーマルエンドなど認めない。
 お前が進むべき未来はバッドエンドだ。
 
「……な、何で黙ってるの? ねぇ、嘘だって言ってよ!」

 俺は答えない。この状況での沈黙は肯定と変わらない。
 筑紫は泣き出しそうな眼で、すがるように俺を見つめていた。声もか細く震えていた。
 それだ。俺が見たかったのはこの顔だ。だが、もっとだ。
 多分、今の俺は愉悦の笑みを浮かべている。知らない姿の俺を見て、筑紫は明らかに怯えていた。
 
「俺は前からお前が気に食わなかった。俺が挫折した壁を易々越えたことも気に入らないし、完璧な性格も容姿も気に入らないし、俺の憎悪に気付かないことも気に入らない。
 自分が好きな相手が必ず自分のことを好いていてくれるとでも思ったか? そんな簡単なことも分からない愚かな妹だよお前は。
 俺が頭の中でお前を切って、刺して、殴って、刻んで、潰して、抉って、壊して、犯して、晒して、辱しめ、嬲った回数を教えてやろうか?」


830 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:14:52 ???
俺は早口で一気に捲し立てた。そう言えば、俺は自身の憎悪を筑紫に直接向けたのは初めてだが、思いの外、気持ちがよかった。
 高坂達の事件を経てもあった心のモヤモヤがやっと消え失せた。兄妹のフリなんかせず、最初からこうするべきだったのかもしれないな。

「お兄ちゃんがやったことは誰にも言わないから……そんな酷いこと……言わないでよ……。いつものお兄ちゃんに戻ってよ……」
「よく見ておけ。これが本当の俺だ。まだ信じられないってのなら、俺の憎悪の証拠を見せてやるよ」

 俺は筑紫の頬を容赦なく殴ってやった。それだけでは終わらず、ベッドから転げ落ちた筑紫を容赦なく蹴りつける。
 筑紫は涙を流し蹲っていた。蹲った筑紫に俺は容赦なく追撃を加える。苦痛以上に、俺から明確な悪意を向けられたのは、筑紫にとって耐えがたい事実だろう。
 
「痛い……痛いよ……やめてお兄ちゃん……」
「俺はお前のことが嫌いで嫌いで仕方ないんだよ。ずっとこうやってズタズタにしてやりたかった。今のお前の姿はいいザマだぜ。怪我が治れば昔みたいに戻れるとでも本気で思ってるのか?もう、お前は女としても空手家としても再起不能だろ」 

 言いながら足元にいる筑紫を何度も蹴る。女の子の身体を蹴ったのは初めてだが、思った以上に柔らかい。止められないな。

「……そんなことは」

 俺の攻撃を受けている筑紫の否定は弱かった。

「非処女で不生女。そんな奴を好く男が本気でいると思ってるのか? 学校に行っても浮くだけだぞ。それに片眼はほぼ使えないから、まともな生活は難しいだろうな。普通の人間ができることもできなくなった。完璧なお前は、今や普通以下に落ちたんだ」
「う、ううう……えぐっ、ううっ……」

 筑紫が幼子のように号泣した。先程までの前向きな姿はもうない。僅かな希望すら潰してやった。筑紫の泣き声を背後に俺は病室を出た。
 
 あれから筑紫は退院したが、以前のような快活な性格はすっかり消え失せた。俺のように無気力になり、学校も行かなくなった。
 沢山いた友達とも自ら関係を断ったようだ。俺と筑紫は家にいても関わることも話すこともなければ、お互い顔を見合わせることもない。
 兄妹関係は断絶したも同然だった。以前はうるさくて鬱陶しい妹だったが、いざ俺の願いが叶うと案外寂しいものだ。
 死体みたいに濁った眼をした筑紫は、そろそろ限界で自殺すると思う。一応、兄妹だしあいつのことはそれなりに分かるつもりだ。
 ……その遠くない未来が楽しみだな。


831 : 名無しさん :2016/03/08(火) 21:22:04 ???
バッドエンドの一つ、不良達のリターンマッチ回でした
リョナの過程とはいえエロシーンが若干あるので、純度100%のリョナではないですね・・・
書きたい要素を色々と詰め込みすぎた感じがしますが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです


832 : 名無しさん :2016/03/09(水) 00:42:34 ???
>>807
アイリいいね!期待してる


833 : 名無しさん :2016/03/09(水) 04:18:17 ???
止めまでさすパターンの後味の悪さがたまらんですねw
前回のさっぱりした終わりと真逆なのが心にグッときました!
可哀相なのに興奮してしまう


834 : 名無しさん :2016/03/09(水) 08:34:46 ???
>>830
乙!やっぱ心が折れる瞬間こそ最高なのだよ…


835 : 名無しさん :2016/03/09(水) 22:27:01 ???
前回ももちろん今回のも素晴らしい


836 : 名無しさん :2016/03/10(木) 21:35:26 ???
ご感想ありがとうございます!
完成までやたら難儀しましたが、喜んでいただけて嬉しいです
次回は多分殺人鬼の回(前二作に比べハード寄り)になるかもしれません


837 : 名無しさん :2016/03/11(金) 23:27:45 utMQfn8A
>>819おお、続き待ってました!ありがとうございますm(__)m


838 : 名無しさん :2016/03/12(土) 13:30:07 ???
ストライク・ザ・ブラッドOVAのアナザーストーリーを作りました。
ヒロインの雪菜が操られた古城と戦うシーンを作りました。
もちろん雪菜がやられます。
設定:霊力を封じる特殊な結界の中で、
    雪菜が古城に勝てば古城を解放すると、
    女テロリストに言われ雪菜がこの話にのります。

本編:
「さぁ古城、その小娘をたっぷり痛めつけてやりなさい」
「イエス、マイレディ」
古城はそう言いながら雪菜に向かっていく。
「先輩、必ず助けます」
雪菜はそう言うと、姿勢を低くする。
霊力を封じられているため、呪力による筋力の
強化や霊視による未来視もつかえない今、
雪菜は非力な女子中学生である。
しかし、雪菜は厳しい修練の末身につけた武術の構えを取る。
古城の魔力のこもった拳を雪菜に向けて放つ。
それを紙一重で回避し、雪菜は古城の腕をとり、
関節技に持ち込む。力では圧倒的に劣る雪菜だが、
関節技に持ち込めば、その力の差を埋めることができると
考えたのだ。雪菜の狙い通り古城を組み敷くことができた。
「ぐっ....くそぉ..」
古城は力づくで技から抜け出そうとするが、
雪菜の技は完璧に決まっており、抜け出すことはできない。
「先輩、すみません」
そう言いながら雪菜は腕をねじる力を強め、関節を破壊
しようとする。関節破壊後、手刀で古城を気絶させる、
それが雪菜の狙いだ。
しかし、古城は全身から膨大な魔力の衝撃波を放つ。
古城が2番目に掌握した眷獣の力をほんの一部開放したのだ。
「ぐっぅ..きゃあぁぁぁぁ..」
霊力が封じられているため呪力による防御ができず、
雪菜はその衝撃波に吹き飛ばされ、壁に背中から勢いよく
叩きつけられた。
「がはっ...ぐぅ..あぁぁぁ」
雪菜は全身を襲う強烈な痛みに顔をしかめ、苦痛に呻く。
なんとか立ち上がろうとする雪菜だが、
既に古城が眼前に迫っていた。
古城は雪菜の胸ぐらをつかみ持ち上げる。
その際、雪菜のセーラー服の裾がたくし上げられ
雪菜の生腹が臍とその少し上の部分が露になった。
雪菜は古城の指をつかみなんとか抜け出そうとするが、
古城のボディーブローが雪菜の生腹に突き刺さった。
「がはっぁぁ!!」
雪菜は目を見開き、唾液を吐く。


839 : 名無しさん :2016/03/12(土) 13:37:56 ???
「姫柊の腹は柔らかいな。世界最強の吸血鬼の監視役なら
もっと鍛えないとな。しかし、生の柔腹の感触はいいな。
クセになりそうだ。柔らかすぎて内蔵の感触がよくわかるぜ。」
そう言いながら古城は拳をひねりながらさらに奥につき込み、
雪菜の柔腹を責め立てる。
「がはぁぁ..うぐぁぅぅ..あぁ..」
雪菜は内蔵を蹂躙される苦痛に耐えながらも
精一杯腹筋に力をいれ、古城の腕を掴み
なんとか自分のお腹から古城の腕を引き抜こうとする。
しかし、筋力の強化ができない今、華奢で体格に恵まれていない
雪菜の腹筋や腕の力では古城に全くかなわない。
「苦しそうだな。でも本当の地獄はここからだぜ。」
古城はようやく拳を雪菜の腹から抜く。
「セーラー服が邪魔だな。」
そう言うと古城は、雪菜のセーラー服を破り捨てる。
すると雪菜の綺麗で華奢な生腹の全体が露になる。
「くぅぅぁぁ...せん...ぱ..い...何を」
雪菜は苦痛に耐えながら、羞恥に顔を染め古城に問う。
「そんなの、お前の柔らかい生腹を堪能するために決まってんだろ」
そう言うと、古城は連続で雪菜の生腹に拳を叩き込み始めた。


840 : 名無しさん :2016/03/12(土) 13:53:00 ???
「あぐっぅぁぁ...がはっぁ..ぐふぅぁぁ..うぇぇ..がはぁうぇぇっぇ」
殺さないようにかなり手加減しているとは言え、古城は筋肉質で体格がいい。
そのため、華奢な女子中学生の雪菜の腹筋では何の役にも立たず、
雪菜の内蔵は幾度も歪み雪菜に地獄の苦痛を与える。
そして、古城は雪菜の生腹の殴り心地に興奮し、
雪菜が死なないギリギリまで腹パンの威力を上げた。
「がはぁぁぁ..うげぇぇぁぁぁ..おぇぇぁぁ...」
雪菜の生腹を滅多打ちにしていた拳が、ついに雪菜の胃に突き刺さり、
雪菜は胃液を嘔吐する。その姿を見た古城はさらに興奮した様子で
狙いを雪菜の小さな胃に集中させ、雪菜の胃を滅多打ちにし始めた。


841 : 名無しさん :2016/03/12(土) 14:09:26 ???
「げはぁぁぁぁぇぇ...うげぇぁぁ..げぇぇぇ..やめ..せん..ぱ..い..おぇぇぇぇ」
幾度も胃を潰され、胃液を嘔吐しながらもなんとか古城に問いかける雪菜。
しかし、
「こんなに気持ちいい事やめるわけ無いだろ。でもやっぱり殴るなら思いっきり殴りたいな。
そうだ、俺には癒しの眷獣がいたんだった。なら思いっきり殴ってもいいよな。」
そう言うと古城は、満身創痍の雪菜の背を壁に密着させ、
雪菜の生腹に魔力のこもった渾身の一撃をめり込ませんた。
その一撃は雪菜の生腹にありえないほどに深くめり込み、内臓を潰し骨を粉砕した。
「がふげぇぇぇ..げはぁぁ...がぶはぁぁげぁぁぁっぇぇ」
雪菜は大量の血を吐き、そのまま意識を失った。
おそらくあと数十秒で雪菜の命は消えるだろう。
しかし、それを古城が許さなかった。
癒しの眷獣で雪菜を戦う前の状態に戻す。
そして、雪菜の意識も数秒で回復した。


842 : 名無しさん :2016/03/12(土) 14:18:55 ???
「私は一体...」
雪菜ははじめ、訳が分からずに立ち尽くしていたが、
「別に大したことじゃねーよ。俺の眷獣でお前の時間
戦う前まで少しだけ戻しただけだ。これでまたお前の
とびっきり柔らかい腹を思いっきり殴れるな。」
「っ!!..次こそは負けません」
雪菜は構えを取りながら言った。
しかし、雪菜はそう言いながらも自分の勝率がかなり低いことを実感していた。
関節技で攻めても、古城の魔力の前では意味がないことが先ほどの戦いでわかったからだ。
「それじゃあ、第2ラウンドだな」



........後編に続く。


843 : 名無しさん :2016/03/12(土) 14:22:33 ???
こんな感じですが、いかがでしょうか?
後半はさらに雪菜の華奢なお腹を責め立てるよていですが、
ほかの責めもあったほうがいいですか?

※これをきっかけに、雪菜のリョナ小説が増えればいいなと思います。


844 : 名無しさん :2016/03/12(土) 15:01:19 ???
>>836楽しみにしてます。


845 : 名無しさん :2016/03/13(日) 03:59:47 ???
乙でしたー。

連日の新作ラッシュで良い感じですね。


846 : 名無しさん :2016/03/14(月) 10:40:55 ???
ちょっとアンケートと言うか確認と言うかふたなりとか男の娘ってこのスレ的には需要ありますかね?


847 : 名無しさん :2016/03/14(月) 21:20:48 ZYEDBn6Q
オリジナルの神様系のヒロインが触手にサンドバッグにされた後腹ボコひぎぃお尻から口まで貫通レイプされた揚げ句死なないけど現実を突きつけられて絶望しちゃうSSができたので投下させてもらいます


848 : 名無しさん :2016/03/14(月) 21:34:15 ???
NGワードが含まれてるとの事なので後でアップローダーで上げます。申し訳ありません


849 : 名無しさん :2016/03/14(月) 23:25:45 ???
深夜の町外れ、さびれた廃ビルの立ち並ぶ裏通りにて対峙する二つの存在。

一つは巨大な異形。小山の様な巨体は傍目には人型の巨人に見えなくも無い。
だがその巨体が辛うじて人の形をしてるのは暗褐色の胴部分だけで四肢は無論頭部でさえも大小様々な触手が蠢く醜悪な物だ。胴体だけ逞しい人間の形をしているのが逆におぞましい。
更にその黒々とした身体は黒い霧の様な物で覆い隠されその輪郭を朧気な物にしていた。
通常の生物には到底見えないこの怪物はダークネスと呼ばれる闇の世界からの怪物で、他の数多の世界に攻め込み闇で覆いつくしてきた邪悪な存在だ。

対峙するのは外見はまだ若い少女だった。
あどけなさを残すやや気の強そうで自信に溢れた顔つきは見目麗しくかなりの美少女だ。くるぶしまで届く程長い艶やかな黒髪をツインテールに纏めて可愛らしさをひきたてている。
だが、と言うかその体つきは少女と言うにしては発達したボディラインを描き、しかも身に纏う衣装は露出してる部分の多い扇情的なものだった。

ばん、と大きく張り出した胸の双丘。
つんととがった砲弾型の乳はかなりのボリュームで少女が動く度にぽよん、ぽよんと弾力を保ちながら跳ね回る。
首から下、胸元そして背中は強靭だが軽い不思議な装甲で守られているが先述の通り乳房は強調する様にむき出しでこぼれんばかりの乳を黒の生地で包みこんでいた。

そこから下に目をやれば細く括れながらもしっかりと筋肉がつき、6つに割れた腹筋がぎりぎり浮かんだお腹は丸出しで、少女の大事な股間も際どい赤と白のビキニパンツだけで守られているヒップも少女らしさを残しつつ引き締まった健康的な色気を放つ。

引き締まった美脚は魅惑的な太股を除いて金属性の流麗な曲線を描く脚甲に守られている。

ほっそりとしながらもやはり筋肉のついた腕は指先まで黒のロンググローブに包まれ、金属性の籠手がそれを前腕部を保護していた。

胸元には時おり鈍く輝く大きな結晶。彼女の身体を守る赤のラインが走る白い装甲。
彼女こそ闇の世界から対を成す光の世界からダークネス達を追ってきた正義のヒロイン、太陽の加護を受けた女神。陽光戦姫アポロニアである。
余談だが彼女はこの名前を気に入っておらずロニアと呼ばれる事を好む為以下そう記す。


850 : 名無しさん :2016/03/14(月) 23:48:06 ???
あー、いけると思ったのですがやっぱり無理そうなので後日アップローダーであげます。


851 : 名無しさん :2016/03/15(火) 21:57:23 ???
ご迷惑お掛けしました。できました。


852 : 名無しさん :2016/03/15(火) 21:57:28 sn6VMYbY
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org779874.txt.html


853 : 名無しさん :2016/03/16(水) 08:56:01 ???
面白かったです! 最後の部分かなり好きですw

欲を言うなら最初にヒロインの強さなり経歴なりを知りたかったです。
いきなりボコられて始まることもあり、強いのか弱いのかすら分からなかったのでw


854 : 名無しさん :2016/03/16(水) 13:06:37 ???
>>853
お読み頂きありがとうございます。
最後の部分は何か悪のりですね、気づいたらこうなってましたw
先にヒロインの外見とリョナ部分を作ってから設定を後付けしてるので割と適当なんですよね。だから基本的に何か敵と戦ってて普段は強い程度の認識で問題はなかったりw


855 : 名無しさん :2016/03/20(日) 13:07:44 ???
ノエルの人の新作全裸待機


856 : 名無しさん :2016/03/20(日) 19:13:08 ???
また悪魔城で読みたい
主にキャリーで抜きたい


857 : 名無しさん :2016/03/21(月) 12:51:49 ???
>>855
近々D会ものの新作投下できるよう頑張ってます……気長にお待ちください


858 : 名無しさん :2016/03/21(月) 21:58:42 ???
>>857
おお!期待してます


859 : 名無しさん :2016/03/25(金) 11:20:42 ???
アイリのSSも楽しみだ


860 : 名無しさん :2016/03/25(金) 22:22:24 ???
遅れてしまって申し訳ない、やっとアイリのリョナSS完成したから投下しておくよ
短いけど、週末の足しにしてくれればありがたい

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org792808.txt.html
パスワードは【ryona】


861 : 名無しさん :2016/03/25(金) 22:40:01 ???
>>860
乙です
あのアニメはリョナりがいのあるキャラが多いよね…


862 : 名無しさん :2016/03/25(金) 22:53:47 ???
乙でした。
エロかったけどリョナにしては微妙かも?
エロかったけど(大事な事なので二回)


863 : 名無しさん :2016/03/25(金) 23:33:13 ???
リョナ分少なかったか、申し訳ない
次書くときはリョナ6:エロ4くらいでやってみよう。
一応キャラとしてはメルヘヴンのドロシーを考えてる、結構古い漫画、アニメなんだけと覚えてる人いるかな?


864 : 名無しさん :2016/03/25(金) 23:59:22 ???
割と知ってる。
アニメで見たことあるけど、エロ担当かつリョナ担当だった覚えが


865 : 名無しさん :2016/03/26(土) 00:36:00 ???
ドロシーはなんか敵が股間から武器をだしてきたシーンがすげー覚えてるわ


866 : 名無しさん :2016/03/26(土) 12:36:03 ???
ノエルの人です
アイリのSSとても良かったです!
精気を吸う側が吸われる側へと落とされる瞬間がとても可愛いかった……。
ドロシーも私の好みなキャラなので期待大です

私の方ですが、ギルティクラウンの楪いのりでひっそりと投下されるかと思いますので
その時はまた暖かい目で見ていただけると嬉しいです


867 : 名無しさん :2016/03/27(日) 23:55:57 ???
今まで投下されてきたSSでおすすめのものある?


868 : 名無しさん :2016/03/28(月) 01:50:53 ???
投下されたSS全部見ようぜ!(無茶ぶり)


869 : 名無しさん :2016/04/02(土) 22:42:11 eqJYrND2
唐突なプロローグがSSスレを襲う!
リョナ要素は今の所ない!


870 : カオスヘヴンR :2016/04/02(土) 22:43:22 eqJYrND2

プレイヤーの神経をシンクロしています……
視覚聴覚…味覚…嗅覚……痛覚……運動神経……
シンクロを完了しました……
サーチ中……
右手を上げて下さい……
動作反映速度0.23s……
感覚ギャップ0.03%……
修正中……
修正完了……
脳波正常……

ログインに成功しました……
ようこそakiさん…「カオスヘヴン」へ…

頭に直接響いてくる無機質だが聞き取りやすい音声案内が終わると、私はゆっくりと目を開けた。
思わず目を窄めたくなるほど目映い光が、私の目に飛び込んでくる。
色とりどりの光が私の眼球に射し込んで風景を作り上げていく。
それは、本来感じ得ぬ視覚情報。
地下の研究室にいるはずの私の眼前に、広葉樹の碧が、土の黄土が、煉瓦の渇いた赤が、確かに存在し、見事な森林風景を形成している。

いつもながら、すさまじいわね。

……はぁ。

私は仮想現実……VRへのダイブに成功したことを実感すると共に、不覚ながら、その創られた世界の「クオリティ」に感嘆の息を吐いてしまった。
胸の奥底でくすぶる嫉妬を飼い慣らしながら、大きく息を吸えば、
私の肋骨が膨れ、気道に空気が通っていく感覚と共に、鼻腔を僅かな土の薫りがくすぐっていった。
どうやら、この世界では少し前まで雨が降っていたようだ。
ぬくもりを帯びた湿気と腐葉土の臭いが、私に世界の「存在感」をまざまざと伝えてきた。

実を言えば、都会育ちの私は、「腐葉土」を見たりその臭いを嗅いだりしたことがほとんどない。
小学校の園芸の授業ですら、珈琲豆みたいな人工肥料を用いていたし、道を歩いても「土」がありのままで地面に「敷かれて」いるのは稀だ。
だから、私の嗅覚が今捉えている「土の臭い」が、「本当のリアル」とどの程度の差異があるのか判断することは、私には難しいのだけれど。
「土の臭いが違う」だなんてクレームは聞いたこともないし、これが、腐葉土の臭いに違いないのだろう。
未知の感覚さえもこのように体感できるのが、フルダイブ型ゲームの大きな魅力の1つ。
「ヴァーチャルリアリティ(VR)」と、そこでの仮想体験の魔力が世界を席巻して久しい。

「ヴァーチャルリアリティ」という言葉が、ゲーム業界に初めて出て来たのは西暦1900年の末。
コンピューターグラフィックが映像媒体の材料として現実的役割を担い始めた、少し前のことだと、新人研修で先輩から聞いたような気がする。
老舗として知らぬ者はない、任天堂の発売したバーチャルボーイ。
売上だけ見ればお世辞にも成功したとは言い難い企画だったけど、その意義は大きかった。
赤いゴーグル型の形状は今日用いているダイブゴーグルに通じるものがあるし、仮想現実の中で自由に遊びたいという人類の夢を実現するにはどうしても通らなければいけない道だった。
現存しているものは少ないけど、若き日の社長が骨董品屋で見つけ、学費をちょろまかして買った「バーチャルボーイ」は、今も企業博物館に展示されている。
さらに、今日でもその名を冠したソフトが提供され続けているバーチャファイターも同時期に発売された。
そこから、ゲームのヴァーチャル化現象が到来した。
ドットだった画面は3Dが主流となり、2度の世界大戦を経ての技術革新。
そして、ゲームの主流は仮想現実へと流れていった。

え?ウィキったら2年の隔たりがあるだって?歴史の流れでは些細な違いだわ。
もう150年も前の話なのよ?

さて、話を戻せば、リアリティへの渇望はゲームを、文字通り別の次元へと押し上げた。
第3次大戦時に大きく進歩したシミュレーション技術と感覚同調技術は、戦後、広く世界に普及した。
宇宙工学では、重機器と手先の感覚を同調させることにより、深海でのケーブル接続や大気圏外での人工衛星の修理なんてことさえも、地上にいたまま目の前で作業するかのように行えるようになった。
前時代の人が今の生活を見たら、まるで異世界であるように感じるでしょうね。

技術革新の波。
それはゲーム業界も例外ではなく。

機器を用いて意識を情報電子空間にダイブさせ、まるで現実世界を旅するかのようにゲームの世界を歩き回る……「フルダイブ型シミュレーションゲーム」が登場して、全ての据え置き機を過去にしてしまったわ。


871 : カオスヘヴンR :2016/04/02(土) 22:46:45 eqJYrND2

私の身体は今、頭に「ダイブバイザー」を被った状態で研究室の卵型装置の上で横になり、意識を深いレベルで仮想現実にダイブさせている。
身体の恒常性を保つ機能以外はほとんどの神経を「こちら」に飛ばしてしまっているから、眼球の受け取った視覚情報さえも今の私の脳は処理していない状況。
さすがに、誰かが私の身体を思い切り叩きでもしたなら、緊急措置が働いて私の意識は強制的に現実へと引き戻されるでしょうけど。
私は五感と脳髄をフルに使って、人気企業「RAYON」が制作・管理している仮想世界……「カオスヘヴン」を楽しむことができるというわけ。
ファンタジー世界に飛び込んだような、いえ、それ以上のリアルを私は体感している。

ん、楽しむ?

……ふふ。いいえ、違うわね。

私は、ライバル会社である「RAYON」の商品を分析するためのモニターとして、このカオスヘヴンにログインしたの。
残念ながら、私の勤めるゲーム会社「トラストミー」は、フルダイブ型シミュレーションゲーム業界において長らくRAYONの後塵を拝している。
私はRAYONの技術を研究し、良いところをパク……もとい、参考にするため、五感情報を記録する、企業用の特殊なダイブ装置を用いてこの世界へとやってきているというわけ。

さて。
ここでアバター……つまり、この世界での私の身体についての話をしましょう。
VRの大きな魅力の1つとして、自分の分身、いえ、もう一つの身体であるアバターは本人の望むままに選び、作り上げられるということがある。
老人が子どもに、男が女に、女が男に、貧乳が巨乳に、ガリガリがムキムキになって冒険するのも思うがまま。
感覚までアバターの能力としてリアルに、まるで自分の身体が変身したかのように体感することができる。
ゲームCMで、当時の大関力士「中錦(なかにしき)」が、VRで絶世の美少女アイドル剣士「なかちゃん」となって冒険している様子が放送されてバカ受けだったみたい。
私の生まれる前の話だけれど度々懐かしの映像として目にする機会があるわ。

最近では人間どころか、犬や鳥になれるというアバターやゲームも登場している。
ワーウルフとか、獣人となって肉を食い散らかしたりなんてことも流行っているわね。
獣人なんて本当はいないんだから、その感覚が「本当のリアル」と呼べるのかはわからないけれど、体験した同僚によると「サイコーに気持ちいい」らしく、世間の評判もなかなか好評みたい。
まぁ、その人外化の分野はあろうことかこの憎っくきライバル会社RAYONが他社を大きくリードしている状況なのよね……

で、今回の私のアバターなんだけど。
選ぶ観点や考え方はいろいろあると思うんだけど、私はゲームにより深くシンクロするために、実際の自分の体型と変わらない女性型アバターを作成したわ。
水泳で慣らしたプロポーションに自信がないというわけでもない。
私はゲームを自分にすり寄せてより臨場感を味わいたいタイプなのよね。
ハンドルネームのakiも、本名の明菜からとっているわけだし。
研究という観点から「レンジャー」という、ダンジョン探索に便利なアビリティを多く取得しているジョブを選んで。
短く切った赤髪に緑のバンダナ、赤い極薄のアンダーウェアの上に緑色をしたセパレート型の探検着を纏い、短パンから健康的な白い太股を伸ばしている姿は、華美ではないが健康的でチャーミングに仕上がっている。
服装については、絵本のピーターパンみたいな格好が対抗馬として上がっていたんだけど、私のプロポーションではあまりに官能的過ぎて却下となったわ。
今回のプレイはそれ自体が研究材料。もちろん報告だってしなくちゃいけないんだから。公序良俗は考慮しないとね。
ちなみに、もっとロールプレイじみた中世の鎧だとか大剣、重装備もふんだんに実装されているし、仮想現実の特権として、その重みを反映しないで負担なく装備することだってできる。
十二単みたいに着るのに難儀しそうな服だって一瞬で纏うことができる。
現実であって、現実ではない。
プレイ進行やエンジョイのための配慮が随所でなされているというのも、VRという世界の特徴と言えるかもしれないわね。


872 : カオスヘヴンR :2016/04/02(土) 22:48:06 eqJYrND2

そう。
仮想現実は完全な現実を再現しているわけではない。
都合と目的のために想像された虚数空間なのだ。
炎に身を焼かれても地獄の苦しみを味わうことはないし、雷に打たれても軽く痺れるくらいで、本当の感電を起こすことはない。
水中で息が切れることはないし、切れるような設定であっても窒息やチアノーゼに至ることはない。
剣で斬られても出血しない仕様にすることもできるし、斬られたとしても、痛覚は現実で受けるものと同等ではない。
「ゼロ」にすることだって容易にできるし、むしろそれが主流だ。

ライトな感覚。娯楽として、混沌としたファンタジー世界を体験できる。
それが多数派の望み。
需要。

しかし……

このゲーム、いや、RAYONの創造するゲームには、もう一つの顔がある。

「いくわよ……」

私は、自分の顔を平手でパチンと叩いて気合いを入れた。
「もう一つの顔」……それが、今回の私の調査対象。

より過激に、臨場的に、ゲームの世界を楽しむことができるという隠された「モード」の存在が、まことしやかに囁かれているのだ。
秘密の手順を踏むことにより、そのモードは適用される。

「スタッフロール」

私が口にしたと同時に、目の前に「画面」が浮き上がり、つらつらと文字が浮かび上がっていった。

このゲームに明確なクリアは存在しない。
ゲームの住人になって商売するもモンスターとなってプレイヤーと闘うも自由というマルチなプレイスタイルが存在しているがゆえに、終わりは存在しない。
一応、メインとなるストーリーが用意されてはいるけれど、
それを終えて、ようやくゲームとしては初心者卒業くらいの立ち位置なので……

私はスタッフロールのペラペラ下に動かしていく。
目が滑るような文字の羅列を1分ほど流していくと、最後に企業ロゴが現れ、「THANK YOU」のレタリックでロールが締めくくられる。
私は、その企業ロゴを長押しした。
5秒ほど押すと、企業ロゴはくるりと一回りして、ロールが消えると共に目の前にデカデカと「RAYON」の文字が現れる状態へと変化した。

私は、その5文字に手を当てて、ゆっくりと腕を左右に動かしていく。
アルファベットが、私の手の動きに合わせて、動いていった。

情報通りだ。

私は静かに胸を高鳴らしながら、5文字のアルファベットを動かし、別の言葉へと並び替えた。
かつて世界に網のように張り巡らされた情報網の中で生まれた、嗜虐志向の一派を指すスラング。
文字を並び替え、腕を引けば、アルファベットは妖しく赤い光を放ち、目の前から大気に溶けるかのように消えてしまった。

Rモードに切り替わりました……
ようこそakiさん、カオスヘヴンRへ……

機械音が頭に響く。
私は掌から発汗していることに気付き、服になすりつけてそれを拭った。

「本当にあったんだ……」

私は呟き、唾を飲み込む。
Rモード。
失神するほどの苦痛さえもダイレクトに感じることができる、危険なゲーム形態。
トラップもよりえげつなく効果を発揮する上級者向けのモードでもある。

私は、この謎に包まれたRモードをプレイし、その実態を眼前にさらけ出させて、研究室にデータを提供しなければならないのだ。
その仕掛け、苦痛の程度。それを、探検し、暴いてこいというのである。

「探検するのはいいけど、普通にクリアしてしまってもよいのでしょう?」

データを受信しているであろう研究室にいる同僚に向けてそう言うと、マップを目の前に出現させて探索可能なエリアを検索する。

さあ、どこへ行こうかしら。

童女のように高鳴る鼓動を聞きながら、これから始まるであろう一味違うゲームプレイを想像し、含みのある笑みを浮かべた。


873 : カオスヘヴンR :2016/04/02(土) 22:52:31 eqJYrND2
いやあ、自分で上げるの恥ずかしいよう……
見切り発車。
設定だけ考えて展開を迷ったとも言う。

こんな感じの、一応、オリジナル?
需要はあるのか……
RAYONの名前の元がどこから来たのか分かる人はいるのだろうか……

たまにはこんなものも良いかも、なんて思いました。
反響やご要望がありましたら続きも書いてみたいなと思います。
では、プロローグだけ見切り発車して今回は失礼します。


874 : 名無しさん :2016/04/02(土) 23:59:42 ???
>>867
エクソシスターズのライトな感じは好み
デュエルマスターズのやつとかもすっごいヒロインや
モンスターが無様にやられてて大好きだったんだけど見つからないな。ここじゃなかったかなぁ


875 : 名無しさん :2016/04/03(日) 18:11:54 ???
ふとlittleladyを思い出して読み返した
当時はあまりピンと来なかったけど、なかなか良いじゃないか。


876 : 名無しさん :2016/04/04(月) 22:39:10 ???
性感帯からのエナジードレイン+軽度暴力程度の凄くライトリョナでほぼエロなSSでも投下して良いのかな。。。


877 : 名無しさん :2016/04/04(月) 23:01:42 ???
遠慮なくどうぞ
最近ssなくて寂しいよ


878 : 名無しさん :2016/04/05(火) 19:42:15 ???
むしろそういうの待ってる


879 : 名無しさん :2016/04/05(火) 20:29:42 ???
同じく
ここじゃマイノリティだと思うけど
物理的な破壊よりも毒とかエナドレの方が好物だ


880 : 名無しさん :2016/04/05(火) 21:05:10 ???
この前のファントム・ワールドのキスで能力奪うやつよかった…あれ好き


881 : 名無しさん :2016/04/06(水) 00:56:42 ???
>>880
ビクンビクンしてたよな
俺も興奮した!


882 : 名無しさん :2016/04/06(水) 04:13:41 ???
りょ

 月の無い、誰もが外を出歩かぬような深い夜。
 明かりの消えた、豪奢な館の敷地内。森の一角に、薄いランタンの明かりが格子の被せられた窓から漏れる、振古い石造りの小屋があった。
 かつては拷問に使われ、掃除がしやすいように小さな排水口まで備え付けられたそこは、この領地の今代の領主となった男にとってまさにおあつらえ向きの場所だった。
 四メートル四方の、鉄のドアが付いた石室のような部屋の中。一脚の金属製の椅子と、それと比べれば暖かみのある皮のベルト四肢を固定された少女が、縋るような目で男を見ていた。
 空のように青い瞳。広大な麦畑を思わせる、元は一房に括られていた肩口までの金の髪。指先や手には小さな火傷の跡等――町娘や農村の娘に多い――が残っているが、それがまた美しいと思わせるような白亜の肌。

「お願いします……」

 花弁のような唇から紡がれるのは、胸の中で甘く囁けば男が我慢できなくなるような透き通った声。男は不思議と口角が上がるのを自覚した。
 田舎の娘らしい土に汚れた服を向いたその下が、この正に美術的な均整と輪郭を合わせ持つ肢体を見せる妙齢の少女だ。こんな掘り出し物を、どこかに売られる前に手に入れられてよかったと。
 長いまつ毛。滑らかな輪郭を描く顎。血色の良い頬。髪から覗く形の良い耳。
 身体を見れば真っ先に目に入る、ありがちな育ち盛りの栄養のたり無さを匂わせない形のいい乳房。程よく筋肉が付いた四肢と腹筋は、男の網膜を魅了した。
 後ろに周り、右手を伸ばして髪をかき分けようとすれば、抵抗するように頭が揺れる。
 見かねた男が抑えるように手のひらを後頭部を優しく当てると、少女は数秒の抵抗の後に大人しくなった。

 満足そうな様子を見せた男は、そのまま手で、左側に髪をかき分ける。ビクり、と身を震わせたが少女は何も行動を起こさなかった。
 姿を見せたのは、産毛の薄い綺麗な項。感触を噛み締めるかのように親指の腹でなぞり上げると、再度肩が震えて動いた。

「許してください……お願いします。家事でも、夜のお世話でも何でもやりますから。どうか……!」

 目に涙を浮かべ、救いを乞う少女。象牙のように滑らかな肌をした両肩に手を起いた男は、安心させるための抑えた声で言葉をかけた。
 きちんと弔ってあげるから何も心配しなくていい、と。


883 : 名無しさん :2016/04/06(水) 04:15:01 ???

「お願い! やめて!!」

 甲高い声を上げ、縋るような目で少女は男を仰ぎ見た。
 男は只、満足そうに微笑みながら頷くのみ。二段構造になっている小さな台車のようなものを、部屋の隅から、少女の正面に移動させて軽快な笑い声を発した。
 ズラリと並ぶは、使い古された金槌や鋸、ノミなどの大工道具。その中でも、雑多に置かれた僅かに曲がった鉄釘の数々を目にした彼女は、甲高い悲鳴を上げて暴れ始め。

「来ないで!! 来ないで!!!」

 ガチャガチャと、拘束しているベルトの金具が声を上げ。男も堪え切れない笑い声を上げながら、台車の下段から黒塗りの寸動鍋のようなものを慎重に持ち上げて椅子の真横に置いた。
 そして言う。この寒い部屋も、これから暖かくなるからと。

「ひっ――――!」

 見えない位置で鉄鍋の蓋が開けられたのを、少女は感じた。少し離れているのだが、確かに部屋の中に立ち上ったその熱気で。
 それはではなく、火種コンロとも呼ばれる炭を高熱のまま保つ容器だった。中には木炭が大量に入れられ、赤々とした明かりが少女を照らし出す。
 ゴリ。ゴリ。と、男が火かき棒をその中へと差し入れ、熱されるのを待つ間。彼女はひたすら手足の拘束を解かんと、獣のように暴れ続けた。
 だが、ましてや少女の力で革のベルトが裂ける可能性など、万に一つもありはしない。男はその様子を待ちきれないといった様子で、手もみしながら火かき棒が十分に熱される時を待つ。

 だが、それを待たずして彼女は疲れたようで。荒い息を吐き出し始め、その呼吸音が男を沸き立たせた。

 革のブーツの足音を踏み鳴らし、背後に回りこんだ男は荒々しく彼女の首を両手で掴み、側面にある血管を押し潰すかのように力を込める。

 ひゅう、という音を手で感じた。絞り出すような咳と共に、彼女の身体が大きく飛び跳ねてギチンとベルトの金具が音を立てた。

「めっ……! やめ、て や、め――――」

 意識が遠のくのを彼女は感じた。
 耳の奥や頭の中の一部を大きな手で掴まれ、ゆっくりと握り込まれるような。そんな締め付ける感覚と共に、彼女の意識は瞼が降りるように閉ざされた。


884 : 名無しさん :2016/04/06(水) 04:17:19 ???
こうして書き込むのが始めてなのでテストも兼ねて途中投下させて頂きました
続きも書け次第、投稿できたらと思います。需要がなければ……


885 : 名無しさん :2016/04/06(水) 07:08:24 ???
どんとこい


886 : 876 :2016/04/06(水) 21:58:09 ???
ごめんなさい。実はまだ想像しているだけですが、下記の感じで最強魔王が性感帯から魔力を吸い尽くされるSSを投下しようと思います。

日曜日には投下しようと思いますので、宜しくお願いいたします。

↓以下 冒頭のみですが。。。
「ほれ…どうした?その程度か?この程度で、漆黒の魔姫ジルベール・ヴァン・シュタインを討てると思うたか?」

荒れ果てた荒野の中、幼げな呟きが響く。

漆黒のドレスを纏った、幼い美少女であった。人間ならば十代前半、小柄な身体も無垢な顔立ちもあどけなく可愛らしい。

黒衣に包まれた肉体はどこまでも未発達でありながら、くびれた柔腰やドレスから覗く四肢など折れそうなほどにか細かった。
儚げな幼姿にも関わらず、真紅の瞳にはどこまでも愉悦の輝きが灯っている。

唇を三日月のように吊り上げ、眦を細め、地べたに張り付いた亡骸をみて愉快気に哄笑する。

少女は強者であった。生まれながらの魔王。古代の血脈を引き継ぐ暴君。古の翼を引き継ぎ者、漆黒の魔姫オーギュスト・フォン・リュリシール。

弱者を踏み躙り、恐怖で支配する、最強最悪の魔王であった。

足元で、地べたで、再び蠢くゴミが見える。

ニィと頬が上がる。今宵の玩具は素晴らしい。なぜなら2回も遊べるからだ。

「くくっ…まだ蟲が残っておったか。ほれ、存分にあがいて見せよ…虫けらが!!」

魔王の指先から漆黒の火球が迸る。並みの魔族なら触れるまでもなく蒸発する火力。もう少し弱い魔法が使いたいが、彼女にはこれが最弱であった。
爆炎-そして轟音。鼓膜を張り裂くばかりの衝撃の中、未だに揺れる影を見て気色ばむ。まだ遊べることに喜びを隠せない最強の美姫。

-何故彼女の魔法が通用しないのか?

この疑問に気づけたらなら、彼女は最強のままでいれたであろう。だが最強たる彼女には己が敗れる未来など考えも出来ず、想像など出来るはずもなかった。

自分のありとあらゆる戦闘能力が完全解析され、無力化された挙句、自慢の魔力を一滴残らず搾りつくされる未来など、彼女には想像できなかったのだ。


887 : 名無しさん :2016/04/07(木) 20:51:00 ???
ハードよりもソフトの方が人気あるんかー


888 : 名無しさん :2016/04/07(木) 21:13:02 ???
人気というかハードルが低い


889 : 名無しさん :2016/04/07(木) 21:25:59 ???
筑紫ちゃんの人の続編待ってます


890 : 名無しさん :2016/04/07(木) 21:37:40 ???
途中投下の作品が三つもあるとは……
新しい書き手が増えてきたんかな


891 : 名無しさん :2016/04/07(木) 23:12:50 ???
ハードは描写しづらいのかも


892 : 名無しさん :2016/04/07(木) 23:20:26 ???
ハード突き抜けるとグロになっちゃうもん
元々はハードはあくまで派生というか、そういうものだったはずだし


893 : 名無しさん :2016/04/08(金) 02:13:38 ???
>>882です。投下します


894 : 名無しさん :2016/04/08(金) 02:14:46 ???

 真上に浮かんだ太陽に照らされ、緑色に輝く水面を見上げながら底を漂う夢を少女は見た。
 微睡みの心地よい浮遊感に包まれて。安心の中、彼女は寝返りをうとうとして。足を撫でる高熱に、胸を反らせて飛び起きた。

「あッ!!?!」

 頭痛がする。それより、何より足が痛い。
 痛みを理解した少女は、状況を理解しようと正面を見た。そして「おはよう」という、軽快な声を耳にして。悪夢にうなされ、起こされた子供のように甲高い悲鳴を上げた。

「お願いします! 許してください! お願いします!! お願いします!!」

 お願いします、と。涙を流しながら繰り返し、懇願する少女に男は笑みを深くした。
 可能な限り、椅子から身を乗り出すように願う少女。目の前で熱された火かき棒を片手に笑みを浮かべていようと、縋り付けるのなら縋り付いただろう。
 その期待を、生存への欲求を当然の如く男は裏切った。何気ない動作で下に持ったまま突き出された赤熱する火かき棒が、彼女の左の脇腹を先端の僅かな部分をもって撫上げた。

「い゛っ……!!」

 身体を折り曲げるような勢いで、左の脇腹を引っ込める少女。その限界を測るかのように、ジリジリと男は広がった火かき棒と少女の肌を近づける。
 うっすらと、朱色を筆に付けて線を引いたように赤くなった脇腹の一部。それとは対象的な、ほんのりと赤みが差したミルク色のキャンパス。
 歯を食いしばり、恐怖に歪んだ瞳に涙を浮かべ、必至に固定された椅子の右側に少しでも身体を寄せる少女が本当に美しく見えた。
 そしてそのまま。再度、愛撫するかのように白い肌にゆっくりと触れさせる直前、男は少女の目を見た。

「やめ――――」

 制止の声を発させた時。彼女の、恐れから食いしばっていた歯の間が空いた時。
 男は躊躇うことなく嬉々とした表情で、熱された金属を吸い付くような柔肌に押し付けた。

「つ゛あ゛っ!!?!?」

 短い悲鳴。というよりは、叫び声にもならぬ、苦痛から一瞬で漏れ出た息で声を発そうとしていた声帯が震えただけのもの。
 悦を得た男はもう堪えられぬというように、火かき棒を。その煽情的なくびれをなぞるように、まだ白い肌を焼くために。

「ああああああああ!!!」

 少女は涙をこぼしながら絶叫した。うっすらとかいていた冷や汗が、偶然火かき棒の上に落ちた涙が、肌の上で沸騰する音がした。
 獣のような叫び声ならどれだけよかったか。美しい声を発する喉から出た悲鳴は、叫び泣きのようなものであれど少女らしい儚さを伴っていた。
 身を捩らせ。手足を痙攣させているかのように暴れさせ。肺から空気が無くなっても、何かを喉から絞り出そうとする少女。
 当てていた時間は、数秒もなかっただろう。だが、少女にとっては数えるような理性などあるはずもない時間が過ぎて。ようやく男は火かき棒を彼女から引き剥がし、部屋の隅へと乱暴に投げ捨てた。


895 : 名無しさん :2016/04/08(金) 02:16:00 ???
 安堵か。それとも叫び、悶え疲れたのか。少女肩を落とし、背を曲げ、顔を俯かせて荒い呼吸ばかりを繰り返す。
 一方の男は感極まった、あるいは恍惚とした様子で。少女の可愛らしいつま先を踏み潰すのではないかという距離まで近づいた。
 覗きこめば、汗の滲んだ脇腹には朱色の線が一本。二倍ほどの太さのやや赤み等の色が濃いものがその下にもう一本。
 壊死するような重度の火傷ではないが、完全に消えることはないだろう。

「う…………」

 痛みに苛まれ、より一層の汗を滲ませる少女。汗に濡れ、艶かしさを醸し出す肢体。いつの間にか、座る椅子の足元が濡れていた。
 臭いからして失禁でもしたのだろうが、よくある事だ。

 その様子がとても愛しくて。

 頬に手を添えながらも、男は乱暴に顔を引き上げてその顔を見た。
 やや虚ろな、精も根も尽き果てた顔。瞳に恐怖の色を濃くしながらも、目を逸らせずに嗚咽混じりに小さな声で「やめて」と請い続ける少女。
 その頬を優しく右手で包み、ゆったりと撫でながら男は言った。「よく頑張った、今日はゆっくり休むといい」と。
 少女が何かを言うことはなかった。その直前に、男が握りしめていた拳をもって思い切り少女の顔を殴りつけたからだ。
 声もなく、ただ血飛沫を口から飛び散らせ。それこそ死体になったように、彼女は再び意識を断ったのだ。


 このまま椅子に縛り付け、一晩で殺すのは勿体無い。男は心底そう思ったのだ。


896 : 名無しさん :2016/04/08(金) 02:19:47 ???
>>882です
こういったのを妄想すれども書くのは初めてで、描写が色々難しいですね
また、元はこのまま一夜で、と思ってたのですが延びる形になってしまいました
これからも書け次第投稿すると思うので、お付き合い願えればと思います


897 : 名無しさん :2016/04/08(金) 17:06:45 ???
そろそろシンプルな絞殺SSとかも読んでみたいな


898 : 名無しさん :2016/04/08(金) 19:09:09 ???
>>895
がんばってください
全裸待機


899 : 名無しさん :2016/04/09(土) 08:22:39 ???
>>897
どんなキャラがいい?


900 : 名無しさん :2016/04/09(土) 14:21:22 ???
>>899
ヴァンパイアシリーズのモリガン


901 : 名無しさん :2016/04/10(日) 00:25:09 t/9QfAWg
筑紫ちゃんの人の続編待ってます!


902 : 名無しさん :2016/04/10(日) 01:58:06 rkdNllKo
>>899
特定のキャラが思いついたわけではないけど、何か普通の女の子が良いね


903 : 名無しさん :2016/04/10(日) 02:22:43 ???
最近たくさん投下されて嬉しい


904 : 名無しさん :2016/04/10(日) 02:23:45 ???
>>899
ちょっと特殊だけど妖怪ウォッチのふぶき姫とかお願いしたい
見た目は完全に人間だから…!


905 : 名無しさん :2016/04/10(日) 15:49:35 ???
>>901
待たせてしまいすみません・・・
大分仕上がってきたので、多分、来週中には投下できると思います
もう少しお待ちくださいませ・・・


906 : 名無しさん :2016/04/10(日) 21:38:57 ???
ノエルの人です。
最強魔王の人が本日投下予定とのことですが、ひとまず先に即興SSを投下いたします。
(D会はもうちょっと表現に懲りたいのでしばらく先になりそうです)
筑紫ちゃんの人や拷問の人など、新しい人が増えてきてますね! 
筑紫ちゃんみたいな「天真爛漫 正義感の強い格闘娘」は私があまり書けないので……次作も楽しみです。

>>897を受けた絞殺ものです。
>>902の「普通の女の子」ということで、被害者はヒカルの碁の奈瀬明日美にしました。


907 : 名無しさん :2016/04/10(日) 21:40:29 ???
【この人を捜しています】

名前:奈瀬明日美(16) 1984年5月10日生まれ
特徴:身長160センチぐらい 体重50キロぐらい 頭髪長め茶系
衣装:上衣 ジャージ(黒 袖にピンクの三本ライン)シャツ(白 英字プリント)
下衣:ショートパンツ(青 デニム地) ニーソックス(黒) スニーカー(白)

状況:平成12年○月◇日(日) 碁会所へ外出後、帰宅せず行方不明

  
平成12年○月×日
△△県警察




某公園ーー。
簡単な間仕切りがされただけの、ほとんど屋外とも言えるような古いトイレ。
低くて小さな小便器が並んでいて、その便器の中に枯れ葉が入ってきているような簡易トイレである。
「みんなのトイレを綺麗に!」「差別的な落書きを許すな!」そんな鋭い文言が水色のタイルに貼られているが、衛生状態が良いとはとても言えない。公衆便所特有の、アンモニア臭が滞った空間である。
そんなトイレに、大便器の扉が一枚だけ半開きになっているーー。
その扉の前には、白いスニーカーが一足横向けになって転がっていた。
その扉に指をかけてゆっくりと開くーー。


PM9時13分頃、奈瀬明日美(16)はここで殺害された。


「…………」

奈瀬明日美は洋式の大便器に座って、両脚を横に広げた態勢で、後ろの手洗い付きタンクに上体を預けていた。
スニーカーは片足が脱げて黒い靴下を履いた足が床に着いている。その足指は、きゅっと丸まったまま動かない。
床には手提げ鞄がの中身が散らばっており、碁会所の手帳や囲碁定石研究の本、財布と携帯電話が散らばっている。携帯電話は着信を知らせる光が点滅していた。
年頃の少女であれば恥ずかしくてできないであろう、両脚を横に開いた格好にさせられた明日美。ショートパンツは尿を染み込ませて青黒いシミを作り、裾の部分から太ももを伝って便器の内外へと排尿していた。その太股の上に蠅が一匹止まって蠢いていたが、すぐに飛び回ってくるくると円を描いた。

便器の中には丸まったトイレットペーパーが残されていた。これは鑑識によって分析され、精液が付着していることが後に確認された。
上半身は下に着ていたシャツだけが胸元までたくしあげられ、ブラジャーが露出していた。上から羽織っていたジャージは肩から滑り落ちて、ぶらぶらと力を無くした両腕の袖だけが通された状態のまま残されていた。
首にはビニール紐が巻き付いたまま残っており、首に強く締め付けられたら跡が残っていることから、死因が絞殺であることは明らかであった。
頭を脱力させて後ろにもたれかかっている彼女の虚ろな表情は、尋常な神経を持つ人間であれば直視できないほど無惨なものだった。
ほんの少しだけ口から飛び出している舌。
顔に血が昇ったせいか鼻からは血を流し、開いているのか閉じているのか分からないぐらいに細められた両目。
そしてタンクの手洗い口から流れる水で彼女の髪を濡らしていた。

「…………」

プロ棋士を目指して囲碁に情熱を捧げていた奈瀬明日美。
しかし彼女の未来はーーある男による残忍な凶行によって、脆くも奪われてしまったのであった。


908 : 名無しさん :2016/04/10(日) 21:41:46 ???
1レス駄文失礼いたしました。
ではノシ


909 : 名無しさん :2016/04/10(日) 22:27:54 ???
>>907
投下乙お久し振りです
君(タンク)が今僕(奈瀬)を支えて〜♪


910 : 名無しさん :2016/04/10(日) 22:46:15 rkdNllKo
素晴らしいですね!!
今後も時々この手のシンプルリョナを書いていただけると嬉しいです!


911 : 名無しさん :2016/04/11(月) 21:01:33 ???
興奮した


912 : 名無しさん :2016/04/11(月) 21:27:02 ???
絞殺ええなぁ…
便器に座って事切れてるってのは新しい感じで最高


913 : 名無しさん :2016/04/12(火) 22:33:41 ???
>>909-912
お読みいただきありがとうございます!
長い作品と平行して、シンプルで短い作品もちょくちょく投稿できるよう頑張ります
個人的には、敗北陵辱や溺死などにも手を出してみたいところです。良いキャラがなかなか浮かびませんが……


914 : 名無しさん :2016/04/12(火) 22:48:25 ???
敗北凌辱!敗北凌辱!


915 : 名無しさん :2016/04/13(水) 00:36:10 ???
溺死!溺死!


916 : 名無しさん :2016/04/15(金) 22:47:48 ???
>>846
ちょっと遅レスになっちゃうけど男の娘は好きだわ
でも好みの別れる属性なので堂々と語れるスレが無いんだよね
強いて言うならショタリョナスレ辺りかな


917 : 名無しさん :2016/04/16(土) 00:58:49 ???
薄い本読んでてもふたなりだけは萎える…


918 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:05:03 ???
お待たせしました。ようやっと完成したので筑紫の話を投下します
今までとは違いハード寄り(死亡シーン有り)な話なので苦手な人はごめんなさい

最近は新しい人が増えて嬉しいですね。人の作品を見ていると、自分にはない発想ばかりで創作欲が刺激されます


919 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:07:52 ???
 平日の夕方、俺は盗撮のために散歩していた。現在、金には困っていないがあるに越したことはない。無職な俺の唯一の収入源だし。街の盗撮スポットに行くため俺は路地裏に向かう。生ゴミ臭くてあまり通りたくないが、このジメジメした路地裏は近道だ。
いつものように路地裏を通過して、いつもの場所に行く。いつも通りの行動だ。だが、今日はいつもと違った。巡り合わせがとてつもなく悪かったのだーーいや、悪いなんてものじゃない。『最悪』だ。
 路地裏の中程に先客が二人いた。俺はその二人を視界に捉えた瞬間、即座に近くの建物の陰に隠れる。
 一人は長身の女性。年齢は二十代半ばくらいだと思う。身体は出るところはちゃんと出ていて、俺の中学生みたいな妹とは大違いで、大人の女性といった感じだ。
 スタイルはそこらのモデルよりいい。高身長のわりに顔つきは幼いが、それも彼女の美点になっていた。
 服装はコートのように裾の長いデニムジャケット、デニムのパンツに男性用っぽい編み上げブーツ。髪は腰まで届くくらい長い綺麗な赤色のロングヘアー。
 街ですれ違ったならば、十人が十人とも振り返るような美女だった。
 だが、そんな美女には異様な点があった。彼女の右手は、女性には似合わない無骨なスレッジハンマーを握っていて、ハンマーの先端は鮮血で染まっていた。
 あの細腕のどこにそんな力があるのか、彼女はスレッジハンマーを片手で難なく振り回す。その姿を見て、推理するまでもなく彼女が街を騒がしている最悪の殺人鬼だと確信する。
 まさか、こんなところで噂の殺人鬼に出くわすとはな……。あの殺人鬼が女性だとは露ほども思わなかったが……。殺人鬼だと知らなければ普通に惚れている容姿だ。
 彼女に気付かれていない今のうちに、通報するなりこの場から立ち去るなりするべきなのだが、俺はただただ立ち尽くしていた。恐怖によってではない。殺人鬼がどのように人を殺すのかという好奇心が勝ったのだ。
 殺人鬼の足元にはもう一人の先客ーー彼女の餌食になっている黒髪の女子高生が這いつくばっていた。
 筑紫と同じ制服を着ていたので辛うじて女子高生だと分かったが、その子は酷い姿だった。全身は打撲傷だらけな上に、何か鋭いもので刺されたのか身体中に小さな穴が開いている。
 穿たれた穴からは止めどなく血が流れ、路地裏に赤い河を作っていた。特に腹部の穴が酷く、血だけでなく臓物が溢れていた。人の臓物を生で見たのは初めてだが、人間の身体にはあんなものがたくさん詰まっているんだな。
 手足はへし折られ、あり得ない方向に曲がっている。顔も考えうるあらゆる攻撃でズタズタにされており、元が女子だと言っても誰も信じないだろう。
 哀れな犠牲者である女子高生の傷口は取り返しがつかないくらい深い。今すぐ治療を受けても、彼女はもう絶対に助からないだろう。声が小さ過ぎて聞き取れなかったが、被害者の少女が血を吐きながら何か呟いた。
 その言葉を聞いて鉄仮面な殺人鬼は、明らかに落胆した表情を見せる。

「……不合格。美しくないです。少々は期待していたのですが、醜い命乞いをするなんて、君も今までの人間と変わりませんね」

 歌みたいに透き通った声で言うと、殺人鬼は黙々と解体作業を始めた。殺人鬼は馴れた作業で、少女を肉塊に変えていく。
 哀れな被害者はハンマーで段々とミンチにされた。最初は悲鳴を上げていたが、途中から声すらなくなった。
 加虐性癖の俺でも見ていて気分の悪くなる惨状だったが、非現実的な光景に眼が離せなかった。無音カメラで俺は目の前の殺戮シーンを撮影する。俺の性欲発散とスナッフフィルムとして売るためだ。
 ハンマーの音だけが路地裏に響いていたが、しばらくするとその音が止む。どうやら、殺しは終わったみたいだ。
 もし、殺される対象が筑紫だったら……。妄想すると興奮する反面、どこか違うとも思う。俺は妄想で何度も忌まわしいあいつをいたぶっているが、殺したことは一度もない。俺の中では殺すことは越えてはいけないラインだったのだ。
 殺人鬼の殺戮が終わると、被害者はまるで原型を留めていなかった。一人の人間が人間に見えなくなるくらい完膚なきまで解体されたのだ。
 殺人鬼は周囲を真っ赤に染めながらも武器以外には、一滴の返り血を浴びていない。その事実に思わず固唾を飲み戦慄する。
 とんでもない手際の良さだった。道理で今までずっと捕まらなかったわけだ。

「……さて、もう一人始末するとしましょうか。目撃者を出すなどあってはならない失態ですからね」 

 殺人鬼は一部の狂いなく俺のいる方向に視点を向ける。
 ……気付かれていた! こんなことなら変な色気を出さず逃げるべきだった!


920 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:10:30 ???
 逃げようとしたが、恐怖で足が震えて動けず、逃げるどころか腰を抜かしてしまう。心音が高鳴り全身から嫌な汗が流れた。
 誰か助けを呼ぼうにも、人通りの皆無な路地裏では、助けなど期待などできない。俺が何もできないでいると、殺人鬼は互いの姿を捉えられる位置まで近づいてきた。

「……まさか、見られるとは思いませんでしたよ。今まで一度も目撃者を出すヘマなどしなかったのに。君の様子を見るに恐怖で動けないみたいですね。……君も中々に運が悪い。目撃者を出してしまったのは、私の落ち度ですし、楽に殺してあげましょう」

 殺人鬼は歩み寄ると、ハンマーを振りかぶる。巨大な鉄塊の前では、両腕などなんの意味もないが、俺は反射的に頭を庇う。
 その際、手に持っていることすら忘れていた携帯を落とす。

「……これは」

 死を覚悟した瞬間、殺人鬼の手が止まり、携帯に映っている画面を彼女は訝るように見つめていた。画面に映っているのは、さきほど撮影した惨殺シーンだ。
 
「……私が言えるセリフではないですが、ハッキリ言わせてもらいますよ。君はろくでもない人間ですね」

 振りかぶっていたハンマーを下げ、殺人鬼が溜め息を吐く。侮蔑の表情だった。人間失格のゴミクズだとでも言いたげな眼。
 俺が落ちぶれてから何度も周りに向けられた眼だ。舐めやがって。人でなしの殺人鬼風情がそんな眼で俺を見るな。

「ダメですね。君は殺す価値がありません。見逃してあげますから、早く私の前から消えて下さい」

 冷蔑の視線を俺に向けて、殺人鬼は言う。殺されないことに安堵し、恐怖は取れたので動こうと思えば動けるが、俺は動かない。

「何のつもりですか? 私は見逃してやると言ったのですよ。私の気が変わらないうちに逃げた方がいいと思いますよ。君もまだ、死にたくないでしょう?」

 俺はしばし逡巡するとある言葉を口にしようとする。それは言えばもう二度と引き返せなくなる言葉だ。
 越えてはならない一線を越えて、目の前の殺人鬼と変わらない人ではない怪物に俺はなろうとしていた。

「……お前に殺して欲しいやつがいるんだ」
「は? 君は自分が何を言っているのか分かっているのですか? それって殺人教唆ですよ」
「そんなことは分かっている。これはお前にしか頼めないことだ」
「目上の人間にものを頼む態度とは思えませんね。一応、私は君より年上ですよ。敬語くらい使いなさい。学校で習わなかったんですか?」
「俺が殺して欲しいのは、高峰筑紫って女だ。お前が今さっき殺した女子高生と同じ高校に通っている」

 殺人鬼の小うるさい説教を無視して俺は続けた。俺は舐められることが何より気に食わないんだ。

「……無礼者が。一応聞かせてもらいますが、どんな子ですか?」

 苛立ち混じりで殺人鬼は質問してきた。とりあえずは俺のペースになってきたな。

「身長は中学生くらいの明るくて活発な女だ。文武両道加えて容姿端麗な完璧超人であり、クラス委員長でクラスの中心人物だ。性格は天真爛漫で人当たりがよくて人望もある。部活は空手部に所属していて、空手は全国クラスの腕前を持っている。簡単にまとめると強い、可愛い、優しいの三拍子が揃っている校内でもトップクラスの有名人だな」
「話を聞く限りだと、今時では珍しい良い子ですね。誰かに恨まれるタイプではない。君はどうしてそんな子を私に殺してと依頼するのですか?」

 俺は筑紫に対する憎悪や自身の歪んだ性癖を全て包み隠さず殺人鬼に語る。全てを語った理由は、目の前の殺人鬼が俺と同類の人間だと思ったからだ。

「全て君が悪いじゃないですか。自分が堕ちるだけならまだしも、君に寄り添ってくれる妹の足を引っ張ろうとするなんて救いようのないゴミクズですね。反吐が出る」

 殺人鬼に正論を言い放たれた。彼女が俺を見る目は今までで最も棘々しかった。

「俺が最低なことくらい俺が一番分かってる。だが、俺はあいつが苦しむさまが見たいんだよ。俺は自分の嗜虐心を満たすために、あいつが理不尽に痛め傷つけられるところが見たい。そのためならば、俺はどんな手でも使うつもりだ」
「手を汚す覚悟もない人間がべらべらと喋るな。君の言葉は何も響かないが酷く不愉快だ。私も大概ですが、ここまで救いようのない人間は初めて見ました。君は私より遥かにおぞましいな」

 殺人鬼は俺のことが嫌いなのか、先ほどから俺に対してやけに辛辣だ。
 くそっ、見込み違いだ。こいつは俺と同類などではない。似ているようで、俺とは絶対に相容れない存在だった。


921 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:11:51 ???
「……君の依頼に対する返答ですが、君の願いは叶えてあげます。君は不愉快でつまらないが……高峰筑紫、実に興味深い。ここでの殺しの締めに相応しい標的だ」
「締め?」
「言葉通りの意味ですよ。私、この街での殺しはそろそろ終わろうと思っていたのです」

 殺人鬼は不気味に笑うと、スレッジハンマーを唐突に振りかぶる。俺は殺人鬼の行動の意味を一瞬理解できなかったが、理解してしまった。
 この場で彼女の標的になりうる人物など俺しかいない……。彼女は俺を狙っている……。
 殺人鬼の意図を察して俺は全力疾走で走る。俺は決して足の速いほうではないが、十メートルも走ってないうちに追いつかれ、彼女は俺の前にいた。
 重そうなハンマーを持っているのに、彼女は俺より遥かに速く動ける。それは絶望的な事実だった。しかも、彼女は俺と違って息一つ乱れていない。
 踵を返してもう一度逃げるが、再び追いつかれる。どうやっても逃げられそうにない。根本的にスピードが違っていた。

「おい……なんのつもりだよ……俺は殺さないんじゃなかったのか……!」
「そのつもりでしたが、気が変わりました」殺人鬼は淡々と言う。「高峰筑紫の殺害において君は邪魔だ。いない方が都合がいい」
「お、俺はお前の邪魔をしない……信じてくれよ……!」
「存在が邪魔です。先ほどのように君の下らない性癖で、私の神聖不可侵な殺戮を汚されては興醒めだ。私の美学に反しますが君はここで殺す」

 全開の殺意を向けられ、俺は再び腰を抜かしてしまった。恐怖のあまり両の眼からは涙が溢れ、視界がぼやけ、情けなく失禁してしまう。
 この絶望的な状況を切り抜ける方法を必死に模索するが、都合の良い妄想じみた案しか浮かばない。

「いやだ……死にたくない……」

 ふざけるな。俺はまだ死ねないのに。あいつを傷つけ絶望させるまで、こんなところで死ねないんだ。待てよ。頼む。やめろ。やめろやめろやめろやめてくれーー。
 



 
 栗色のサイドテールを揺らしながら、高峰筑紫は焦燥混じりの表情で、雨降る夜道を走っている。傘も鞄も持たず雨に濡れた制服姿の少女は、庇護欲をくすぐる反面、どこか扇情的な魅力を放っていた。
 筑紫の背後を影のように付きまとっているのは、街を騒がせている殺人鬼だった。筑紫が殺人鬼につけ狙われたのは、部活帰りの下校途中で、逃げている最中に傘や鞄はどこかに落としてしまった。
 赤色の殺人鬼は物騒なハンマーを持ちながら筑紫をしつこく追い回す。距離は二十メートルほど離れているが、足を止めればすぐにでも追いつかれてしまう。 
 筑紫は逃走しながらしきりに背後を振り向くが、殺人鬼は筑紫の視界から消えず、付きまとっていた。

「はぁっはぁっ……」
(まずい……家からどんどん離れてるよ……)

 筑紫は殺人鬼を撒きながら家に逃げ帰るつもりだったが、殺人鬼の予想外の速さに筑紫の目論見は崩れて、家とは真逆の方向をずっと走らされている。
 筑紫は運動が得意で足は速いほうだったが、筑紫のスピードをもってしても殺人鬼を振り切ることができないでいた。かれこれ三十分近く走り続けていて、筑紫の疲労は着々と溜まっていた。
 疲労だけでなく、雨水を吸った髪の毛や制服や靴下が筑紫の機動力を奪う。それに足が地を蹴る度、ぐちゃりと不快な感触を濡れた靴下が足裏に伝え、筑紫は不快感に顔を顰める。

(どうしよう……このままじゃ逃げられない……。捕まっちゃうよ。何とかしないと……)

 このままではジリ貧で、いずれ体力が尽き動けなくなる。筑紫の心を焦りが支配するが、具体的な解決策は浮かばない。
 豪雨の夜道、助けになりそうな通行人はまず期待できそうになかった。かといって、このまま逃げ切るのもかなり厳しい。

(こうなったら……)

 筑紫は殺人鬼に対峙しようとし思い直す。筑紫は武道の心得はあるが、武器持ちの危険人物と戦うなどあまりに無謀過ぎる。

(何考えてるんだ私は……冷静にならないと……)
「うそっ……! そんな……!」

 住宅地の路地裏を逃げていると、筑紫の眼前に絶望的な現実が立ちはだかった。無我夢中で逃げ込んだ先は行き止まりだったのだ。
 筑紫の足音に遅れて、硬いブーツの足音が聞こえた。筑紫が「はっ」と慌てて振り向くと、ハンマーを構えた殺人鬼が姿を現した。

「よく粘りましたが、追いかけっこは終わりです」
「……」

 濡れた前髪が表情を隠していたが、筑紫は険しい表情をしていた。
 筑紫は動揺を隠しながら殺人鬼の隙を伺うが、目の前の敵に決定的な隙はない。とても逃げられそうになかった。

「私を相手に逃走は最も正しい選択ですが、逃げられなかった場合も考えておくべきでしたね」


922 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:13:43 ???
 殺人鬼が一歩一歩前に進むと、筑紫は恐怖を押し殺し口を開く。
 目の前の殺人鬼は自身にとって因縁深い相手で、筑紫には一つ彼女に確かめたいことがあったのだ。

「……あなたがお兄ちゃんを殺したの?」
「君のお兄さん? 知りませんね。いちいち殺した人間のことなど覚えていませんよ」

 殺人鬼の台詞は真っ赤な嘘だ。彼女は今まで殺した相手のことを全て覚えているし、筑紫のこともリサーチ済みだ。彼女は筑紫の反応を見るためにワザと挑発した。

(許せない……お兄ちゃんを殺したことすら覚えてないなんて……)

 筑紫は殺人鬼の台詞を聞いて煮えくり返る思いだった。筑紫は一月前に兄を街を騒がせている殺人鬼に殺された。
 筑紫は直接見てはいないが、酷く傷つけられた惨たらしい死体だったそうだ。最愛の兄がいなくなった時、悲しみや怒りやら色々な感情が頭の中でぐちゃぐちゃになった。少女は若くして癒えない心の傷を負ってしまったのだ。
 大好きな兄を殺した殺人鬼は、今度は自分の命を狙っている。筑紫は身体の震えを抑えて、両の拳を強く握る。
 目の前の殺人鬼を倒して、是が非でも兄の敵を討ちたかった。眼前の相手と対峙するべきではないと理性の声が聞こえたが、湧き上がる感情を抑えられなかった。

「心配せずとも、君ももうすぐお兄さんのところに行けますよ」

 筑紫は全速力で殺人鬼に迫り、殺人鬼の鳩尾めがけて蹴りを放つ。先手必勝。単純かつ有効な手だった。殺人鬼の不意を突いたので、ハンマーを使う間などない。
 攻撃が決まったかと思われたが、筑紫の蹴りが当たる寸前、殺人鬼は尋常でない反射神経で飛び退く。不意を打ったにも関わらず、筑紫の攻撃は僅かに爪先を掠めただけだった。

(今の私を仕留めようとした動き……この子はあの不愉快な男が言った通り、中々戦い慣れしていますね)
「……ふむ。素人の動きではありませんね。私を相手に怖じ気つかず戦う人間は君が初めてです。この藍原斬子が殺すに相応しい標的だ」

 斬子は高揚を隠さずに言う。殺人鬼が本名を明かすなどメリット皆無の行為だが、斬子にとって高峰筑紫はその愚行を犯してもいいと思える相手だった。
 藍原斬子は世間で報じられているような無差別殺人鬼でもなければ快楽殺人鬼でもない。彼女は殺人に独自の美学を持っている。
 彼女が殺すのは清廉潔白な美しい女性だけだ。その中でも特に敬意を持てる人物を殺すのが最上の悦びだった。
 敬意と殺意という矛盾した性質。この相反する性質を併せ持つのが藍原斬子という殺人鬼だ。
 彼女からすれば、恐怖に屈せず家族の敵討ちをしようとする高峰筑紫は極上の獲物で、今すぐに殺してやりたくなった。しかし、斬子は昂ぶる殺意を押えつける。

(……楽しみはとっておかないと。ここまで良質な相手をすぐに殺しては勿体ない)

 斬子は不敵に笑うと、右手に持っているハンマーを捨てた。ハンマーが鈍い音を響かせて地に落ちる。

「……武器を捨てるなんて、何のつもりなの?」
「愛する兄の敵討ち。実に美しい。君の勇気に敬意を評して、君の土俵である素手で戦うことにしました。……もちろん、抵抗できなくなるまで痛めつけた後、ちゃんと殺しますよ」
「……あなたはどうして人を殺すの? 私にはあなたのこと理解できないよ」
(理解できないと言いながらも私の方へ歩み寄ろうとする。本当に優しい子ですね。私のことを殺してやりたいくらい憎いはずだろうに。……あの性根の腐った男の妹とは思えませんね)
「君の純粋な疑問に答えるならばこう答えましょうか。敬服する人間を私の手で殺したいからですよ。敬意を持った人間の最期は私の手で美しく彩りたくなる。生まれつき私はこういう性分の人間でね。まあ、自分が狂っていると初めて自覚したのは、君と同じくらいの歳でしたが」

 筑紫は固唾を飲んで斬子の話を静聴していた。話を聞けば多少は理解できる人間ではないのかと、淡い期待を抱いていたが、それはすぐに霧散した。
 話を聞けば聞くほど斬子が異常であると理解させられただけだ。斬子が自分と同じ人間だと思えなかった。
 
「……さて、話はこれくらいにしてそろそろ始めましょうか」

 斬子が戦闘態勢に入ったことで、筑紫も構えを取った。斬子が脱力した状態でゆっくりと歩み寄る。

「えっ……?」

 あまりにも隙だらけで無防備な姿勢。大胆かつ不敵な行動に筑紫は面食らうが、得体の知れない不安を感じた。
 相手のあらゆる攻撃を想定し、筑紫は全神経を張り巡らせながら警戒する。ゆっくりと歩いていた斬子が不意に勢いよく加速すると、長い爪を突き出しながら目潰しを狙う。


923 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:15:55 ???
 精神を集中し警戒していたはずなのに、斬子の速さは筑紫の想定を遥かに上回っていた。筑紫は咄嗟に横によけようとするも、反応が遅れ、爪が左頬を掠めて乳白色の皮膚を切り裂く。

「あっ……!」

 痛みに目を閉じそうになるがこらえて、筑紫はすぐさま斬子の足首を狙いをつけて蹴りを放つ。しかし、斬子は尋常でない瞬発力で回避すると、彼女も蹴りで反撃をする。
 筑紫は姿勢を低くすることで、その素早い一撃を辛うじて回避する。その後、斬子の攻撃の隙を突いて筑紫も負けじと反撃するが、斬子は涼しい表情で攻撃を捌く。
 守勢から転じて斬子が再び攻勢に入る。筑紫は斬子の繰り出す攻撃をガードしつつ躱す。筑紫もやられっぱなしではなく、隙を見つけては反撃する。
 距離を取りながら二人の攻撃の応酬がしばらく続くが、お互い決定打になるような一撃が中々決まらない。
 膠着状態が続くかと思われたが、突然、筑紫が逃げるように距離を開けた。

「くぅっ……!」

 筑紫は突然痛みが走った脇腹を押さえる。斬子の繰り出した全ての攻撃を捌いたつもりだったが、躱しきれていなかったようだ。
 それに斬子の攻撃はガード越しでも重く、未成熟な身体はあちこちが鈍い痛みを訴えていた。
 
(速い……それに何て重い攻撃なの……)

 筑紫は一瞬の攻防で相手の強さを理解した。相手は自分と互角ーーいや、自分よりも遥かに格上だ。パワーもスピードも負けている。
 既に全力を出している自分に対して、相手は明らかに底を見せていない。それでも実力差がある。格闘家として優れているばかりにその残酷な事実を嫌でも理解させられた。
 武器を捨ててくれてよかったなどという甘い考えは一瞬で吹き飛んだ。

(相手は私より強いけど……お兄ちゃんのためにも絶対に負けたくない……)
「もう終わりですか? 来ないのなら私から攻めさせてもらいますよ」

 斬子が地を蹴り動き出した。凄まじい瞬発力に圧倒されそうになるが、筑紫は腹部を狙った突きをギリギリで捌く。
 一回目の攻防に比べて斬子の攻撃はギアが上がり、格段に早く重くなっていた。矢継ぎ早に突きや蹴りが襲いかかるが、筑紫は小さな身体を精一杯使い防御する。
 斬子の攻撃は素早く不規則だが、筑紫は持ち前の身体能力で辛うじて対応できていた。だが、攻撃の隙を見て反撃しようにも、苛烈な攻撃を掻い潜れそうにない。肉体への被弾を防ぐのに精一杯だ。
 一向に好機は訪れず、筑紫の身体のあちこちに擦り傷が増えていく。両腕が痺れガードが崩れかけそうになるが、筑紫は気力で持ち直す。

(ダメだ……このままじゃいけないのに……)

 焦燥感が筑紫の心を支配しかけた時、右太ももに鈍い痛みが走った。筑紫の反応が僅かに遅れ、斬子の蹴りが掠めたのだ。
 痛みに屈して、体勢が崩れそうになるが筑紫はなんとか踏み止まる。斬子は筑紫の防御が僅かに綻んだことを見逃さず、更なる攻撃を仕掛けた。

「あぐっ……!」

 斬子が筑紫の顔を狙った裏拳を放つ。あまりの衝撃に悲鳴を漏らすが、筑紫はその一撃を辛くもガードする。
 しかし、その一撃は本命ではなく囮。顔への攻撃を防ぐために、筑紫は両腕を使ってしまった。がら空きになった筑紫の腹部に蹴りがめり込む。

「あうぅ……! けほっ、げほ……」

 苦痛に屈して筑紫は腹部を押さえてよたよたと後退りしてしまう。内蔵が無理矢理圧迫され腹部を中心に強烈な吐き気を催すが必死に堪える。口からは涎があふれ出ていた。
 たったの一撃だったが、以前不良達に腹部を責められた時とは比にならない激痛だった。斬子の追撃の前に、筑紫は苦し紛れに右足を上げて、蹴りを放とうとする。しかし、その行動は予測され、斬子が筑紫の足を踏みつけて阻止する。

「ひぐぅっ!」

 足を硬いブーツで思いきり踏みつけられ筑紫は痛みに怯む。筑紫の体勢が整う前に斬子は更なる攻撃を始めていた。
 下腹部を狙った膝蹴りが迫るが、怯んだ筑紫にはどうすることもできず、華奢な身体に膝が深々とめり込む。少女の小さな身体が受けきるにはあまりにえげつない攻撃だった。

「うっ……ぐあぁぁっ……!」

 口の端からは唾液が溢れ、身体が前屈みになり崩れ落ちそうになるが、筑紫は耐えて斬子を突き飛ばす。
 筑紫の目元は涙で潤み、脚はがくがくと震え今にも倒れそうだった。骨にヒビが入ったのか、踏みつけられた右足の甲も鈍痛が止まらない。
 構えを取り斬子を見据えた筑紫の目は死んでないが、彼女のダメージは決して軽くない。切り裂かれた左頬の出血も止まらなかった。
 突き飛ばされた斬子はダメージなどなく平然と立ち上がったが、彼女は内心では僅かに動揺していた。


924 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:17:26 ???
(本気でなかったとはいえ、あんな少女が私の攻撃に耐えると思いませんでした。……少々いたぶれば折れると思っていましたが、侮り過ぎましたか)
「やりますね。君のように強い意志を持った子は殺し甲斐がある。その意志がどこまで持つか見物ですね」

 斬子は自分よりも格上の相手だが、どこか自分を試しているところがある。付け入る隙があるとすればそこしかないと筑紫は考えた。
 筑紫は呼吸を整えると、重い身体を懸命に動かし、斬子との距離を詰めていく。一歩一歩近づいて蹴りが届きそうな距離になると、筑紫は持ち前の運動能力を活かして加速する。
 加速の後、その勢いのまま最高速で筑紫は斬子の死角に跳躍した。斬子の視界からは筑紫が消えたようにしか映らないだろう。
 事実、斬子の眼は筑紫の動きに対応し切れず、視線は泳いでいた。斬子の虚を突いて、頭部を狙う勢いのついた踵落としが迫る。
 小柄な身体と強靭なバネを活かした筑紫の得意技で、常人ならば反応すらできず、蹴り倒されている大技だ。しかし、斬子は常人ではなかった。筑紫の蹴りが斬子の頭部に直撃する寸前、足首を掴まれ勢いを完全に殺されたのだ。
 筑紫は狼狽えて、脚を引き抜こうとするが、斬子の力は凄まじくぴくりとも動かない。

「そんな……」
「中々良い攻撃でしたが、私には通用しません。視界に映らずとも君の攻撃は素直過ぎるのですよ。だから、容易く予測できる」
「あっ……! きゃああっ!」

 突然、視界が反転し筑紫は悲鳴を上げる。一瞬遅れて、斬子に掴まれた足を利用され逆さ吊りにされたのだと理解した。
 不自然な体勢で髪が乱れ、ワイシャツやスカートが重力に従って捲り上がり、白い素肌や下着が露になる。
 
「ううっ……放してよぉっ……!」

 筑紫は拘束を解こうともがくが、元々の力が負けている上に不利な体勢では解けそうにない。筑紫はそれでも諦めずにもがいていると、突然、浮遊感を覚えた。
 斬子が筑紫の足を放したのだ。無防備に落下する筑紫の腹部を斬子のブーツが抉る。

「ぐああぁぁっ!!」

 蹴り飛ばされた筑紫は泥の溜まった水溜まりに落ちると、腹部を押さえて蹲る。
 頭では立ち上がらなければいけないと分かっていたが、苦痛は収まらず痛みにのたうつことしかできない。

「が、はぁっ……う、うう……」
 
 斬子がゆっくりと筑紫の方へと近づいていく。足音を聞いて、制服や脚を泥水で汚しながらも筑紫は立ち上がる。
 しかし、ダメージは深くろくに構えることすらできない。

「はっ……はぁっ……」
(お兄ちゃんの為にも……負けない……負けたくない……)

 筑紫は憔悴した表情で苦しげな呼吸を繰り返す。瞼が落ちかかった眼からは大粒の涙が零れていた。
 腹部は今まで経験したことないような苦痛を断続的に伝え、全身が鉛のように重くただ立っているだけでも辛かった。
 だが、大好きな兄の為にも倒れるわけにいかない、と筑紫は意識を強く持つ。

「まだ立てますか。ですが、根性だけでは実力差は覆せませんよ。……君も所詮は今まで殺してきた相手と同じだ」

 斬子が弾丸を思わせる速度で駆けると、筑紫の胸部めがけて掌底を放つ。
 攻撃が目前まで迫っているが、消耗しきった筑紫の反応は平時より遥かに鈍く、ガードすらおぼつかない。

「うぐぅっ……!?」

 斬子の掌底が筑紫の胸部を押し潰す。拳とは違い派手な外傷はないが、掌底は衝撃を逃がさず体内にダメージを与える技だ。その上、斬子は正確に心臓を狙っていた。
 筑紫は今までとは違う苦痛に、瞳孔が一気に縮小し、大きく開いた口は胃液混じりの涎を吐き出した。心臓震盪こそ起こさなかったが掌底の威力に一瞬呼吸が止まる。

「かっ……はぁ……」

 斬子は攻撃の手を休めず、今度は満身創痍な筑紫の鳩尾をピンポイントに突き上げる。内蔵を滅茶苦茶な位置に押しやられ、筑紫の表情が蒼白になっていく。

「が、ごふっ……。お、おぇぇぇっ……」

 胃が限界まで圧迫されて、筑紫は嘔吐してしまう。青息吐息の筑紫に斬子がとどめを刺そうともう一度拳を放つ。
 乾いた音が響くが、先ほどとは僅かに違う手応えに斬子が拳に視線を映すと、斬子の拳を筑紫が受け止めていた。
 どこにそんな力が残っているのか、筑紫は斬子の手を力一杯引くと、前のめりになった斬子の腹部を蹴りつける。
 腹部に強烈な一撃を受けた斬子は、派手な音を立てて突き飛ばされた。

「やったよ……お兄ちゃん……」

 倒れ伏している斬子を見て、緊張の糸が切れたのか、筑紫は力なくへたり込む。
 身体中に激痛が走り、呼吸は乱れに乱れ、心臓は狂ったように脈動し止まらない。長時間雨で濡れた身体も肌寒かった。


925 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:19:29 ???
 今すぐ眠りたいくらい激しく消耗していたが、筑紫は危険な殺人鬼を警察に通報するために、スカートのポケットの中にあるスマートフォンに手を伸ばそうとする。

「……前言を撤回します。君は今までのどの相手よりも強く高潔な人間だ。敬服しますよ」
「どうして……確かに手応えはあったのに……」

 斬子は服に付着した泥水を払いながら立ち上がった。その動作によどみはなく、斬子は一切のダメージを感じさせない。安堵の表情は消え失せ、筑紫は怯えた表情で復活した斬子を見つめる。
 防御しているならまだしも、自分の蹴りが直撃して立ち上がる相手など初めての経験だった。
 斬子の底知れない強さに筑紫の心を絶望感が支配する。筑紫の心は折れそうだった。「藍原斬子には何をしても絶対に勝てない」という負の思考が芽生え始めたが、筑紫は首を振って否定する。
 
「さあ、第二ラウンドを始めましょうか。ただし、ここからの私は本気を出すのでお覚悟を。先ほどの私と違い、慈悲も死角も甘さも一切ない。格闘家としてではなく殺人鬼としてお相手しましょう」

 斬子の全開の殺意を感じ、武器こそないが、相手は本腰を入れて自分を殺しに来ると筑紫は本能的に理解した。
 今までのように自分を試すことはもうしないだろう。筑紫は全身の痛みに苦悶しながら立ち上がって斬子と再び対峙する。
 地を蹴る音が聞こえた。今までの斬子も常軌を逸したスピードだったが、更に早くなっている。これが斬子の全開なのだろう。
 対する筑紫は疲労困憊で身体は思うように動かない。緩慢な動作で斬子を蹴りつけようとするが、斬子の爪先の方が早く筑紫の左脹ら脛を射抜く。

「ひあぁっ……!」
 
 鋭い痛みに甲高い悲鳴を上げ、筑紫はダウンこそしなかったがバランスを崩す。
 斬子は一瞬で間合いを詰めると、手をお椀形にし筑紫の右耳に向けて勢いよく打つ。斬子が放った技は空気圧で三半規管を損傷させ鼓膜を破るイヤーカップという技だ。

「うああああっ!!」

 鼓膜が損傷したのか、右耳からは血が流れ出て、筑紫は獣じみた声で絶叫する。平行感覚が狂いふらつく筑紫に対して、斬子は攻撃の手を休めず、長い脚を筑紫の腹部へ食い込ませる。
 身体が折れた筑紫の胸部めがけ、斬子は反対側の脚で蹴り上げた。その後も斬子は攻撃を続け、腹部に突き、顔面に裏拳を食らわせる。
 攻撃が当たる度、血や涙が飛び散って筑紫はされるがままだった。何もせずともダウンしていたが、斬子は最後に筑紫の足を払う。

「あ゙ぇっ……」
(痛い……苦しいよ……身体が動かない……)
 
 うつ伏せに倒れた筑紫から嗚咽の声が漏れる。顔面から水溜まりに飛び込んだため、口内に泥水が入り、呼吸が詰まるが今の筑紫に動く力などもうない。
 動こうとする意思はあるのだが、意思に反して身体はもう限界だった。手足は弱々しく震えるだけで、立ち上がることなどできなかった。
 斬子は動けない筑紫を蹴り転がして仰向けにすると、筑紫の腹部に腰かける。

「まだ諦めていない目をしていますね。君は最高だ。君のような人をずっと殺したかった」
「ひっ……」

 斬子がジャケットからサバイバルナイフを取り出す。鈍く輝く刃を見て筑紫の表情が恐怖に歪む。
 ナイフの冷たい刃先が筑紫の白い頬に触れ、一筋の血が流れ出た。

「うあぁぁっ……! や、やだ、痛い痛い痛いっ!!」

 斬子はナイフを器用に動かして、筑紫の顔に細かい傷を作っていく。筑紫は目を見開いて泥水を吐き出しながら叫ぶ。
 少女の命と同等といえるくらい大切な顔を切りつけられて、筑紫は激しく抵抗するが、斬子にマウントを取られているためどうすることもできない。
 筑紫が抵抗する間もナイフが柔肌を容赦なく切り裂き、あどけなさの残る顔は痛々しい切り傷まみれになった。
 このままナイフで顔の皮を剥ぐかと思われたが、斬子は唐突に手を止める。

「殺す前に顔の皮を剥ごうと思いましたが、やめにしましょう。君の可愛いらしい顔はなるべく傷つけない方が楽しめそうだ」

 顔をこれ以上傷つられないことに筑紫は安堵するが、一瞬でその安堵は消え失せた。斬子は筑紫の右手を掴むと、手の甲を上向きにし、指を開かせる。

「私が今まで殺してきた被害者達のことは知っていますよね? これから君は死んだ方がマシなくらい酷い目に遭います。もし、自殺を試みても阻止しますからね」

 斬子は筑紫の親指の爪をナイフを使って無情にも剥ぎ取った。

「え……? あ゙あ゙あ゙あ゙ あ゙っ!!」 

 一瞬遅れてから、この世のものとは思えない痛みが襲いかかった。筑紫は痛みを少しでも散らそうと、手足を激しくばたつかせる。あまりにも激しく暴れたせいで、両足のスニーカーが脱げてしまった。


926 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:22:28 ???
 しかし、筑紫がいくら暴れても斬子は絶妙な力加減で腰かけており、斬子を振り落すことはできない。斬子はそんな抵抗など意にも介さず、筑紫の人指し指の爪を剥ぎ取りにかかる。
 筑紫は恐怖に取り乱しながら、斬子の腕を掴むが、握力はほとんど残っておらず抵抗にすらならない。

「うっ……ああああああっ!!」

 筑紫の叫び声を心地良さそうに聞きながら、斬子は続けざまに中指、薬指、小指と爪を剥いでいく。
 息つく間もなく連続で激痛を与えられ、筑紫は喉から無理矢理悲鳴を絞り出された。

「う、あ……ぅ……」

 右手の爪を全て剥がれた筑紫は掠れた声を漏らす。筑紫は虚ろな目で右手を見て、大粒の涙を流す。
 意識を失えば楽になれるのに全身の激痛がそれを許さない。

「まだ左手も残っていますよ?」
「い、いやっ……」

 斬子のセリフを聞いて、筑紫の小さな身体ががくがくと震える。
 斬子は腕を掴んでいる筑紫の左手を外すと、先ほどと同じように左手の爪を剥ぐ。まずは親指。

「あっ……ぎゃあああああぁぁぁぁ!!」

 六度目の爪剥ぎだったが、身構えたところで耐えられる痛みではなく、筑紫は枯れかかった喉を酷使して叫んでしまう。斬子は筑紫の悲鳴を楽しみながら爪剥ぎを再開し、人指し指、中指と続ける。
 薬指の爪を剥ぎ終えた時、筑紫の下半身がびくびくと痙攣する。筑紫の赤いスカートを中心に尿が広がり、雨水とは違う黄色い水が道路を汚す。
 しかし、息も絶え絶えの筑紫は失禁に羞恥を感じる余裕もない。

「おやおや。愛らしい君に似合わない醜態ですね」斬子は最後に残った小指の爪を剥ぐ。「さて、次はこうしましょうか」

 斬子はマウントを解き、愛用のスレッジハンマーを拾うと、筑紫の胸元めがけて勢いよく降り下ろす。

「おっ……がふっ……!?」

 ボキボキと嫌な音が響き、鉄のハンマーが筑紫の小さな胸を押し潰す。

「が、げぇぇ……げほっ……ご、ごふっ……」

 ハンマーの衝撃でのけ反った筑紫の口からは、赤黒い血の塊が噴き出す。一度吐いても足りず、咳込みながら何度も吐血し、口元やワイシャツを汚す。肋骨が折れたせいで、呼吸の度に胸元が痛んだ。

「人間の肋骨は全部で二十四本ありますが、今ので何本折れたでしょうかね。先に言っておきますが、今の一撃は即死しないようにわざと加減しています。君は簡単には殺しません」

 言うと同時に、斬子はスレッジハンマーを持ち上げると、筑紫の右脚に鉄槌を振り下ろす。

「ぐっ……うううぅぅっ!!」

 あまりの痛みに筑紫は歯を食いしばる。新たな痛みに苛まれて、汗に塗れた顔は更に汗を滲ませていた。斬子の攻撃で骨折こそしていなかったが、右脚の感覚はほとんどない。
 だが、筑紫の地獄はまだ終わりではない。息つく間もなく、左脚にもハンマーが振り下ろされる。

「いっ……あああああああっ!!」
 
 痛みに耐えかねて筑紫は絶叫する。肋骨が折れているにも関わらず叫んだため、胸がきりきりと痛んだ。
 今度の攻撃は先ほどよりも全力に近かったのか、筑紫のすらりとした左脚は容赦なく潰された。左脚は繋がってはいるが、もう使い物にならないだろう。

「はぁっ、はぁっ、げほっ、げっ、ぼっ……!」

 玉のような汗を流しながら、筑紫は弱々しく吐血する。

「まだまだ終わりませんよ」

 斬子は筑紫の右腕に狙いを定めると、今までと同じようにハンマーを振り下ろす。

「ゔゔあ゙あ゙あ゙あ゙ あ゙っ!!」

 ハンマーの圧倒的な破壊力は、筑紫の右腕を玩具のパーツみたいに容易く折る。肉が潰れ骨が砕ける苦痛に筑紫は、少女のものとは思えない悲鳴を上げた。
 斬子の拷問はまだまだ終わらず、筑紫の左腕にも攻撃を加える。右腕以上に左腕の損傷は酷く、肘より下は潰れてなくなっていた。潰れた左腕からは、鮮血がどくどくと流れる。
 
「はぁっ…………はぁっ…………うぅっ…………」
(もういや……だよ……誰か……)

 辛うじて意識を保ってはいたが、筑紫の意識は朧気で明らかに反応が鈍っていた。視線もどこを見ているのか曖昧だ。
 混濁する意識の中、筑紫は「舌を噛み切って死のうか」とすら思っていたが、それを実行に移す体力すらもうない。
 じわじわと自分の身体を破壊され、精神も壊れそうになり、いっそ殺して欲しいとすら思い始めてきた。
 
「……末期の瞬間が近づいている表情。恐怖や無力感に支配されていて、良い反応ですね」

 斬子は再びナイフを使うと筑紫のワイシャツを引き裂く。瀕死状態の筑紫にろくな抵抗はできなかった。


927 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:25:12 ???
 露になった少女の上半身は、痣や内出血まみれで目を伏せたくなるくらい痛々しい有様だった。斬子は筑紫のブラジャーをナイフで剥ぐと、右乳房の付け根に刃を押し当てる。
 筑紫は斬子の意図を察し「やめて」と言おうとするが、血で喉が詰まり言葉にならない。斬子は衰弱した筑紫の反応を楽しみながら、ナイフを持つ手に力を込めていく。

「ごふっ……うん……う、ううううっ……」

 刃が乳房の薄い皮膚に食い込み、徐々に進み半ばほどに到達した。切り口からは血が止めどなく流れ、脂肪が漏れ出て、乳房が歪な形に歪む。
 冷たい異物が体内に入り込む感覚に筑紫は怖気を覚えた。しかし、刃の侵入は止まらない。

「あ、うううぅぅぅ……」

 筑紫の小柄な身体が震え喘息じみた声を漏らす。加速度的に激痛のレベルが上がっていき、胸を刺す痛みに意識を失いそうになる。
 そして、ついにその時が訪れる。激痛はやがて喪失感に変わり、少女の母性の象徴であった乳房は、あるべき場所から切り離された。斬子は悪魔じみた所業をやってのけたのだ。

「ぅ……ぁ……」

 筑紫の身体の動きが段々と弱くなり、とうとう筑紫の瞼が完全に落ちる。もう限界だ。今すぐ死にたかった。
 
(お兄ちゃん……私……勝てなかったよ……)

 思考が鈍り、全身の痛みが薄れ、ベッドで眠っている時みたいな心地良い感覚に包まれる。だが、そんな多幸感は一瞬でなくなった。
 胸部を新たな激痛が貫き、筑紫の朦朧としていた意識が覚醒していく。

(私……何して……?)

 意識は戻りつつあるが、心身のダメージは既に限界を越えて、筑紫は正常な思考すらもうできなかった。気を失う前後のこともよく思い出せない。
 先ほど意識を覚醒させた激痛もほぼ感じなくなっている。指先から段々と冷たくなって体温が下がり、痛覚が鈍りつつあった。

「目を覚ましましたか。気を失っている間に左胸も切り落としましたよ。もっとも……今の君に私の声が聞こえているか分かりませんが」

 筑紫は斬子の声に答えず、「ごほごほ」と吐血混じりの咳を繰り返す。斬子は血塗れの乳房だったものを筑紫の隣に投げつける。ぐしゃと音を立てて小さな肉塊が崩れた。

「あ、う……ぅ…………」
(あれ……? 左目が……見えない……?)  

 筑紫は左目の視界だけが真っ黒なことに気付いた。何も見えない。暗闇しか見えなかった。
 パニック気味に視線を泳がせていると、右側の視界が、信じられないものを捉える。斬子の右手には赤みがかった茶色の眼。
 斬子は右手で眼球を弄んでいた。あれが誰のものかは明白だった。

「宝石みたいに綺麗な目だ。記念に持ち帰るとしましょう。……おっと、見惚れている場合ではないですね。そろそろ仕上げにかからないと、この前のような余計な邪魔が入りかねない」

 一人の獲物にここまで固執したのは久しぶりだと斬子は思う。もっと殺しを楽しみたいが、長引けば長引くほどリスクが生じる。
 名残惜しいが、そろそろ引き際だろうと、一流の殺人鬼である斬子は本能的に感じていた。斬子はナイフを使って慣れた手際で筑紫の腹部を切開する。解剖の最中、筑紫は僅かな呻き声を上げることしかできなかった。
 斬子の切開作業が完了し、普段は薄皮に隠れている少女の血肉や臓腑が晒された。それは常人では直視できないくらいグロテスクな光景だった。体内に雨水が浸み込み、筑紫は弱々しい痙攣を繰り返す。
 斬子は開いた下腹部に手を突っ込み何かを探す。斬子の手は筑紫の体内を乱暴に掻き回すが、筑紫には何の痛みも感じなかった。
 その事実が筑紫には信じられず、とてつもなく恐ろしかった。緩やかに死が近づき、自分が段々と壊され消えていく感覚。恐怖に泣きじゃくることしか筑紫はできなかった。
 斬子は筑紫の下腹部から手を引き抜く。斬子の手には、赤い筒状の臓物が握られていた。

(赤ちゃん……産めなく……なっちゃったな……)

 眼前に映っている摘出された臓物は子宮だ。確か、保健の教科書で見覚えがあった。
 子宮を抜き取られるなど、これから死ぬことに比べれば、些細なことだが筑紫は傷心する。
 筑紫も普通の女の子らしく、いつかは愛する人の子を産むことを夢見ていたが、それは永遠に叶わないものとなってしまった。

「う、ぁ……あぁぁ……」
(私……死ぬのかな……)

 次々と引き摺り出される大小様々な臓物を、筑紫は他人事みたいに見つめていた。このまま惨めに最期を迎えるかと思われたが、走馬灯のように今までの思い出が唐突に蘇る。


928 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:28:40 ???
 両親に愛され幸せな生活を送ったこと、兄の背中を追いながら努力を重ねて兄と同じ高校に行けたこと、幼なじみの雫ちゃんと毎日のように遊んだこと、楽しい学校生活、色々なことが一瞬で蘇った。
 死を受け入れつつあったが、過去の思い出に触れ、生への渇望が湧き上がり、死にたくないという思いが強くなってきた。

(いやだ……まだ死にたくない……)

 筑紫はまだ生を諦めたくなかった。どうしても諦めることができなかった。
 死の淵に立っていた筑紫が突然蘇ると、折れていない右足で斬子を蹴り飛ばす。想定外の反撃を受けて、斬子は目を丸くする。

「まさか、まだ動けるのですか……。ですが……」

 斬子は迅速に起き上がると、筑紫を正視する。筑紫は唯一壊されていない右足を使って立ち上がった。
 筑紫の上半身は血塗れで、臓物の一部やおびただしい量の血が溢れ出て太ももを伝い、足元に血だまりを作っていた。目も虚ろで焦点が合っていない。
 明らかに致命傷で、斬子が手を下さずとも五分もしないうちに筑紫は死ぬだろう。

「ここまで私を楽しませてくれたお礼です。最期くらいは君に選ばせてあげますよ。このまま苦しみながら一秒でも長生きしたければ、何もしないでください。
 それとも今すぐ死にたいのならば、抵抗の意志を見せてください。苦しむ間も与えずとどめを刺して上げますよ」

 斬子は自分を最も楽しませてくれた獲物に、自分なりに僅かな温情を与えた。
 筑紫は斬子の元へと進もうとするが、壊れかけた身体でそれは叶わず転んでしまう。筑紫の呼吸と心音が段々と弱くなっていく。
 筑紫はもう一度起き上がろうとするが、指一本動かす力すら残っていない。大量失血で筑紫の身体の機能はほぼ失っていた。

(お父さん……お母さん……お兄ちゃん……ごめんなさい……)

 筑紫は涙を流しながら心の中で家族に何度も謝った。両親の期待に応えられなかったこと、両親を悲しませてしまうこと、愛しい兄の仇を討てなかったこと、筑紫の心を悔恨が満たした。
 筑紫の意識が深い闇の中に消えていく。もう二度と筑紫が目を覚ますことはない。

「……ここまでのようですね。最期まで諦めずによく頑張りました。私は君のことを一生忘れないでしょう」

 斬子は仰向けに倒れている筑紫の胸元めがけて、スレッジハンマーを降り下ろした。二撃目のハンマーの衝撃は凄まじく、折れた肋骨が心臓を始めとした体内の臓器を刺し貫く。
筑紫の口からは絶え間なく血反吐が零れ出す。小刻みに動いていた筑紫の身体は、しばらくすると全身を弛緩させて、全く動かなくなった。
 筑紫の死体は無残な姿だった。生前の太陽のような笑顔は消え失せ、表情は苦痛と恐怖に染まっていた。顔のあちこちも可憐な少女には、似合わない細かな切り傷だらけだ。空洞となった左目からは、血が涙のように流れている。
 胸部は乳房を切り取られ、血塗れの切り口を晒している。腹部からは赤黒い内臓が漏れ出て、異臭を放っていた。

 健康的な色の素肌は見る影もなく、真っ青を通り越して真っ白で、血の気がすっかり消え失せている。血だまりの上で倒れている筑紫は、正常な神経の人間では卒倒しそうなくらい凄惨な姿だった。
 斬子は物言わぬ屍と化した筑紫を一瞥すると踵を返す。祭りが終わった後のような寂しげな表情だった。



 後日、雨にうたれている少女の惨殺死体が見つかった。手口の残虐性から犯人は町を騒がせている殺人鬼と同一人物とされたが、筑紫を殺害した犯人は捕まっていない。


929 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:34:17 ???
以上になります。ハード系は難しい……
殺人鬼のキャラは当初はもっと下劣なキャラだったのですが、不良達と被るので今回のような感じになりました

次回作はソフト目な年下の悪ガキにやられる話か、以前レスにあった「尿意に苦しみつつ負ける」という話を書いてみたいなぁとか思っています
あるいは全く別の話(ファンタジー系)も書いてみたいとかも考えてます


930 : 名無しさん :2016/04/17(日) 19:35:03 ???
さ…最高だ!
君のssはすばらしかった!キャラ設定も!シチュエーションも!だが、しかし!これで筑紫シリーズが終わってしまうと思うと寂しいんだよねぇ!(泣)


931 : 名無しさん :2016/04/17(日) 20:36:43 ???

でも正直男の失禁描写とかは気持ち悪いのでやめてほしい・・・


932 : 名無しさん :2016/04/17(日) 21:25:26 ???
結局兄貴も死んだんだよね…
もっと妹を陥れてボコボコにしてから死んでくれよなー頼むよー


933 : 名無しさん :2016/04/17(日) 23:12:02 ???
ご感想ありがとうございます

>>930
年下にやられる話と尿意の話は筑紫の話で、筑紫の話はまだ続けようと思っています
次回作ではなく次回と書くべきでした。誤解を招く書き方をしてしまい申し訳ないです……

>>931
配慮不足でしたすみません……。最初に注意書きしておくべきでした

>>932
今回の話ではお兄ちゃんは不遇だったので、そのうち彼を救済する話も書きたいですね


934 : 名無しさん :2016/04/18(月) 01:41:39 ???
乙です
尿意のことを書いたものですまさか書いてくれるとは思いませんでしたw楽しみです


935 : 名無しさん :2016/04/18(月) 05:12:00 ???
オリジナルのレスラーっぽい格闘家の女の子がボコられて負けた後あそことかに何か詰められちゃうSSができたので投稿します。


936 : 名無しさん :2016/04/18(月) 05:13:02 ???

非合法の地下格闘場のリングの上で対峙するのは屈強な大男と、それに比べて不釣り合いな小柄な可憐な少女。

つぶらな瞳は透き通る様な蒼。
やや童顔だが整った顔立ち。
艶やかな桃色の髪は腰まであるロングツインテールに纏めた可愛らしい髪型。
丸く形の良い美乳にきゅとくびれた腰のライン、なだらかでうっすら筋肉の浮いたお腹。むっちりと重量感のある大きな尻と肉付きが良いが引き締まった太もも。
その魅力的なボディはやや露出の高い白とピンクのレオタードに包まれ、手足も同じ色のロンググローブとサイハイブーツ。
激しく動き回っていたせいかレオタードは豊満な尻の割れ目に食い込んで余計に扇情的な外見にさせていた。

少女の名は麗奈。表では年の割にそれなりの腕前を持ち、見た目の美しさもあって人気の格闘少女だ。
生き別れの兄を追って出場したとか何からしいがこの格闘場においてはどうでもいい事だ。
そして麗奈の運命はここで見世物として散るようだ。
男の強烈な一撃が顎を掠め、麗奈の身体がリングに沈む。

「あっ...!?」

一瞬意識を失い、仰向けのがに股の情けない格好で倒れた麗奈。
霞む視界に対戦相手がコーナーポストの上に乗るのが見え、必死に身体を動かそうとするが、今までのダメージが押し寄せビクビクと痙攣する事しかできない。

大男がコーナーから飛び降りそのまま屈強な膝が麗奈の腹を押し潰した。

「!!げごぎゃあっ!!!」

美少女が上げてはいけない汚ならしい悲鳴と嘔吐を上げビグンっと雷に打たれた様に手足がはねあがった。

「ぐごぁぁぁぁっ...あげぇぇぇっっっ...!」

盛大に吐瀉物を撒き散らしリングを汚した可愛らしい小さな口はだらしなく舌を垂らし、つぶらだった瞳は完全に向いてぶくぶくと泡を吹きながらほっそりとしていながら筋肉質で肉も十分付いたエロティックなスレンダーボディを激しく痙攣させる麗奈。
あまりの苦痛に乳首がレオタード越しにしこりたち、股間からは壊れたように失禁が止まらない。

誰がどう見ても既に勝負は付いてるが、相手はおろか審判すらも止めない。
勿論、観客達も止める声はなく、むしら歓声は増すばかり。
この地下格闘場において敗北者でしかも美少女等惨たらしく散る事こそ望まれる存在なのだから。

大男は気絶しかけてる麗奈の腕めがけ容赦なく踏みつけた。
ぐしゃり、と嫌な音をたて美少女格闘家の右腕が曲がってはいけない方向に折れた。

「ぎゃひっ!!!」

哀れな悲鳴を上げる小娘に構わず左腕も踏みつける。

「ぐ!がぁっ!!!」

両腕を破壊され、漸くというか無事な脚だけで起き上がろうと脚をバタつかせるが男は無情にそのむっちりした太ももを掴むと麗奈を逆さに持ち上げる。
脚を真横に開かれた恥ずかしい姿勢だが息も絶え絶えの少女にとってはそれ所ではない。逆立ったピンクのツインテールと壊れた両腕がぶらぶらと揺れる。

そして男は渾身の力を込め、麗奈の脚を真横に引っ張り股関節を破壊した。

「ぐっぎゃぁぁぁぁぁぁっっっ!!!?」

股間を襲うあまりの苦痛に断末魔じみた悲鳴を上げる麗奈を大男はリングの外、観客席へと放り投げる。

「げうっ!!」

ゴミの様に観客席へと投げ捨てられた麗奈。
哀れな敗北者に興奮した観客達が殺到していく。


数時間後、女性選手の『ゴミ捨て場』
。今日敗北し、無惨な姿を晒し何人かは冷たくなってるそこに新たに麗奈が打ち捨てられた。
完全に白目を向き、手足は滅茶苦茶に折られた全身に痣が浮いた惨たらしい姿だがビクビクと痙攣している事から辛うじて生きているようだ。
しかし何よりも悲惨なのはその腹だ。
少女の膣と肛門にガラス瓶や角材と言った大量の異物が無惨に挿入され、あろうことか奥の奥までねじこみお腹を妊婦の様に歪に変形するまで詰め込んだようだ。
しかもコスチュームはずらした後が無くそれ毎ねじ込んだ様だ。
まだ生きてはいるが間違いなく危険な状態だし仮に助かったとしても日常生活に戻れるとはとても思えない。

ビグンビグンと尿を漏らす無様な肉塊となった格闘美少女、麗奈。
その後の彼女の行方は誰も知らない。


937 : 名無しさん :2016/04/18(月) 05:14:31 ???
短いですが以上です。


938 : 名無しさん :2016/04/18(月) 07:17:58 ???
乙!朝からいいもの見せてもらったぜ…


939 : 名無しさん :2016/04/19(火) 21:11:21 I6sGdtgs
大学生のチカは大学生活を満喫していた。

新しい知識、友達、そしてアルバイトにも励み、このまま楽しく充実した学生生活を送って社会に飛び出して行くという希望にも満ち溢れ、そして明るい自分の将来像をも思い浮かべていた。
その日アルバイトを終えて自宅アパートに帰って来たのは夜の10時頃だった。
バイトが終って電車を1駅だけ乗り、地元の駅で降りた後に自宅アパートの近くのスーパーで半額の弁当を買って帰る。
特にいつもと変わらない当たり前の日常の狭間に、その事件は起こった。

玄関のドアを開け、明かりのスイッチを入れ部屋が明るくなったと同時に目の前に人影が現れ、その瞬間に記憶は途切れた事だけは、辛うじて覚えていた。
気が付くと知らない部屋の中にいた。
部屋というよりは診察室のように見える。
モニターのある机、薬品や包帯などが収まっているスチール製の棚、診察ベッド、ただよく見ると上からぶら下がっている鎖や硬そうな金属の台、やはり金属で出来た椅子など診察室にしては違和感のあるの物も多々あった。

「気が付いた?こんにちはチカちゃん 」

目の前には白衣を着て大きなマスクで顔の半分を隠した女性が立っていた。

「な…、何…なの?ここ…どこ? 」

靄が掛かったように朦朧としている頭でチカはそれだけを言い、逃げようと身体をよじる。そこではじめて自分が拘束されている事に気付いた。
チカは一人掛けのソファーのような椅子に拘束されていた。少し傾斜がありやや足を挙げて腰を落とすように深く座らされている。
座面は膝までしかなく、自然と膝が曲がるようになっていた。両手は頭の後ろで組むように縛られているがそんなにきつくは感じなかった。
しかしチカが動こうとしても身体に力が入らず上手く立つ事が出来ない。

「どう?動けないでしょう。その椅子は座面が傾斜してて凄く柔らかいから深く座ると立つ時の支点が効かないの。だから両手を支えにしないと立てないんだけど、その両手をちょこっと縛っちゃえばその椅子からは脱出できないのよ 」

「……!?何なんですか?どうしてこんな事するの?あなた誰?帰してください!ここは何処なの?何なのっ? 」

チカはパニックになって矢継ぎ早に質問を繰り返す。何かよくない状況になっているのだけは本能的に
察知していた。心臓の鼓動がどんどん早くなっているのを感じながら必死にもがいた。

「 嫌ぁぁ!ほどいてぇ!誰かぁぁ!助けてぇぇ! 」

ありったけの声で叫ぶが、ただ汗だくになり声が枯れただけだった。

「ごめんね。ここは防音が凄くいいの、オーケストラが演奏しても誰にも聞こえないわ 」

「 はぁはぁ…一体何を…何をするの…? 」

チカは怯えきった顔で尋ねた

「 大丈夫。チカちゃんが想像する中の最悪な状況にはならないわ 」

「 ………? 」

白衣の女性はややぎこちなく歩きながらチカに近づいてきた。

「 例えば、チカちゃんの手足を切断してバラバラにするとか・・・お腹を切って内臓を売るとか・・・・最終的に殺しちゃって何処かに埋めるとか・・・ね 」

そのセリフを聞いた瞬間。
「 ひっ……ひはっ……はっ……はっ……はっ……かひっ……かひっ…… 」

あまりの恐怖に、チカは過呼吸をになり発作を起こしてしまった。

「 あらあら 」

白衣の女性には冷静に呟くと、酸素マスクのついたスプレーをアカネの口にあて、呼吸を整えさせた。

「 はあぁぁ……はぁ……はぁ…はぁ…はぁ 」

「 大丈夫よチカちゃん。ここは大概の医療器具はそろっているから 」

口を大きく開け涙を流しながら、呼吸を確かめる千香子に淡々と告げる。

「 安心して、千香子ちゃんはちゃんと生きて帰れるわ。」

「 ……それじゃ……何……を? 」

不安と恐怖にかられながら千香子は質問をした。

「 ふふっ、チカちゃんのその綺麗な右脚を壊すのよ。殺したりはしないから安心してね 」

チカのうなじが総毛立った。

「 ひっ!嫌っ…何で…嫌だっ!、助けてっ!止めてっ…… 」

チカは椅子の座面からぶら下がる脚の膝下をバタバタさせ、必死に抵抗をするが逃げる事は出来ない。
マスクの女性はチカの右脚を両腕で抱えるように持ち上げ、真っ直ぐに伸ばすと今度は足を伸ばしたまま踵を抱えた。

「 やっ!嫌ぁぁ!止めてっ、何するの、嫌だぁぁ! 」

そんなチカを感情のない目でじっと見つめながら、伸ばしたままの右脚の踵を思い切り内側に捻った。
”ブヅッ”
膝の内側から靭帯の千切れる音が響く、内側の側副靭帯はあっけなく断裂してしまった。

「 !?…っぃぎゃああああ!!」

チカの悲鳴を皮切りに右脚の破壊劇が始まった。


940 : 名無しさん :2016/04/19(火) 21:15:45 I6sGdtgs
「 うふふっ、良い声ね 」

「 ぎいいいいぃぃ!…いあああああぁぁ!! 」

「 どうかしら?痛い?苦しい? 」

女性にの質問などチカには聞こえない。

「 ぐがぁぁ…うあああ……やめて……あぐぅっ……や…止めて……下さい……ひぅぅ……

「 だめよ、まだ終わってないわ 」

マスクの女性は淡々と答え、再びチカの脚を伸ばして足首を引っ張った

「 やめてぇ……ぎゃぐぎゃあああああぁぁっ!……ぎぁあああああぁぁっ!… 」

すでに靭帯が千切れている膝を強引に伸ばされた瞬間。真っ赤に焼けた火箸を膝に突っ込まれたような熱
さと激痛がチカを襲った。
「 うああああぁぁ!……痛いぃぃ…ぎゃあああああぁぁ!」

「 はい。これで膝関節脱臼、外側の側副靭帯も完全断裂ね 」

そう言うとマスクの女性は少しだけ目を細め、今度は足首を外側に捩じる。
そのまま膝を支点に自身の身体を預けると全体重を掛け、強引に捻り曲げた。
”ゴリュッ”
”バツンッ”
「 ぐぎゃっ・ぎゃあああああああ!!…ぎゃいいい!!…あがあああああぁぁ!」

今度は脚の横に周り上から支えるように右脚の脛の当りを右手で抱えた。
左の掌はたった今破壊した膝蓋骨の上に添えてある、とても慣れた動きだった。
「 あぐぅぅ……ひぐうぅぅ……もう…やめてぇ… ひううぅ…痛いよぉぉ…」

痛みに晒されながらチカは、目でマスクの女性の行動を追っている。
襲い来る痛みと強烈な寒気に、カチカチと歯を噛み合わせて懇願をするが、その瞬間は無情に訪れた。
女性は再び何の躊躇もなく左の掌をテコにしたまま、滑らかに体重移動を使って、チカの右脚を膝から
思い切り逆側に折った。
”ビシッ”
”ゴリゴリッ”
”ゴキンッ”
「いぎぃぃ…ぎぎゃあああああぁぁ!ぐぎゃああああぁぁ!があああああ! 」

更に決定的な音が膝の内部に走った。
膝の中の靭帯が切れる音。骨が折れる音。軟骨等が破壊される音と共にチカの絶叫が響き渡る。

「 はいこれで脛骨、腓骨の両顆骨折ね。今、チカちゃんの靭帯は前後の十字靭帯も全部断裂してるし、半月板もかなり損傷させたわ。分かる?今、チカちゃんの膝はブラブラになってるのよ、つまり膝下は皮膚と筋肉で繋がっているだけって事ね、あとちょっとだから、もう少し頑張ろか 」

マスクの女性はこの惨劇がまだ終わらない事をチカに告げた。

「 あうぅぅ……ひぐうぅぅ…もう…やめて…ぐがぅぅ…おね……がい……だから……ひううぅ… 」

今度は長い板を取り出す。
そして膝の形すら分からないほどに腫れ上がった右脚の下に敷く、板を敷く為に脚を少し上げた時、チカの膝に痛みが突き刺さる。

「 う゛ぁあああああぁぁ……ひっ…はぁ…はぁ… 」

痛みはチカの口を閉ざす事を許してくれない。

「 うああっ……はぁはぁ…うぐぅぅ……ああああ……ぐうぅぅぅ…… 」

チカは身体中を汗で濡らし、呼吸も荒く目も虚ろになっている。
悲鳴を上げ続けた口は閉じる事も出来ず、半開きのまま端から涎を垂らしていた。
濡れてグシャグシャになった髪は束になり顔にべっとりと貼り付き、涙や鼻水も垂れっぱなしの状態に
なっていた。

「 あらあら、可愛い顔が台無しよ 」

マスクの女性の言葉は、相変わらず抑揚がない。
虚ろになっていたチカの視線に光る物が飛び込んできた。その瞬間恐怖に怯え再び身体を捩り逃げよう
ともがく。

「 はっわわ……いや、いや、いや、いや……いぎっ……ああぐぅ…… 」

「 気が付いた? 」

手には金槌を持っている。
チカの目はこれ以上ない位に見開き怯えの色一色になっていた。

「 今からチカちゃんの膝のお皿を粉々になるまで砕いてあげるわね、時間をかけてたっぷりとね」

そう言うと金槌を腫れ上がった膝に降り下ろす。チカの膝は腫れ上がり変形していたにも関わらず
マスクの女性は正確に膝蓋骨を金槌で粉砕していく。
「 いひあっ・・・やめ・・て・・もう・・・おね・・が・・やめっ・・ううう・・ぎゃあ! 」

チカの懇願は届かなかった。
”ガツンッ”
「ぎゃうっ!」
”ガツンッ”
「あぎっ!」
”ガツンッ”
「はがぁっ!」
“ガツンッ”
「ぎぐぅぅ!」
”バキンッ”
「ぎゃぐが…いぎああっ!」
チカの膝に何度も金槌は降り下ろされ。その度にチカは短い咆哮を上げ、失神し次の瞬間には正気に戻される。最後に金槌を打たれた時には白目を剥きぐったりとなって身体をビクビクと痙攣させていた。
何度も金槌を降り下ろされた膝は、肉や靭帯が潰されて、関節がむき出しになり、粉砕された膝蓋骨の欠片が鮮血と共に飛び散り無惨な姿になっていた。


941 : 脚フェチ :2016/04/19(火) 21:26:55 I6sGdtgs
脚だけですが こんなんで良かったら目を通してみてくださいm(__)m


942 : 名無しさん :2016/04/19(火) 21:28:57 ???

オリキャラ?


943 : 脚フェチ :2016/04/19(火) 21:31:56 I6sGdtgs
ちなみにこれ他のサイトに載ってたSSをアレンジして載せただけなんですけど…こいうのでもいいんですかね(汗)

雑過ぎてすいません(汗)


944 : 名無しさん :2016/04/20(水) 05:14:52 ???
いいわけないでしょ・・・


945 : 名無しさん :2016/04/20(水) 06:14:47 ???
パクりカスかよ


946 : 名無しさん :2016/04/20(水) 07:39:28 ???
俺はありだと思うけど


947 : 名無しさん :2016/04/20(水) 07:47:00 ???
許可とったならあり


948 : 名無しさん :2016/04/21(木) 01:25:30 ???
元サイトが知りたい


949 : 名無しさん :2016/04/21(木) 06:03:39 ???
無断で改変転載したってんなら刑法に引っかかる
良いとか悪いとか聞くまでもなくアウト
本人ないし許可取ってあるものの改変投下なら問題ないけど、書き方が誤解しか生まないから気を付けるべき

その書き方であれば前者にしか見えないから、無自覚に犯罪犯してる高校生のTwitterレベル


950 : 名無しさん :2016/04/21(木) 10:07:13 ???
万人が見てるわけでもないし俺は良いと思うが

もし本当のプロの方が自分が書いたって言って本とかに載せたら問題だけど

てんで素人がやったやつでしょ、これ

ネットの中のコピペなんていくらでもあると思うがね

掲示板の中だけで楽しめればそれで良いんじゃないの


951 : 名無しさん :2016/04/21(木) 13:38:35 ???
いいぞー
もっと争えー


952 : 名無しさん :2016/04/21(木) 14:57:20 ???
伸びてると思ったら論争


953 : 名無しさん :2016/04/21(木) 16:11:10 ???
>>950
お前さん、馬鹿みたいだからしらないみたいだけどさ
創作物の無断借用の頒布は非親告罪レベルの刑犯罪だぞ?
ネットで公開されてるからとか、プロの商業物じゃないから丸パクしていいなんて法律はねえし、判例的にも余裕のアウト
マナーとしても論外
小学生の道徳からやり直せ


954 : 名無しさん :2016/04/21(木) 16:58:10 ???
>>953
無断転載が悪いことは知ってる

ただここは犯罪とか刑法とか話すとこじゃないから

そういうことは心の中だけで思ってようぜ

書いた本人も悪いって分かったら二度とやらんだろうよ


955 : 名無しさん :2016/04/21(木) 18:30:29 ???
>>954
良し悪しで適当に良しとする奴に悪しの根拠を説明したに過ぎないだろ
知ってるなら良しとする発言なんて出来ないだろ
自分で一切創作したこと無いのかな?


956 : 名無しさん :2016/04/21(木) 18:46:01 ???
>>955
創作した事は無いよ。
ただ俺は転載とか転載じゃないとかは気にしなくてその作品が良ければそれで良いんじゃね?ってだけですよ。

気に触っなたらすまんね。これ以上は言う事無いからさ。


957 : 名無しさん :2016/04/21(木) 18:47:11 ???
ここはごちゃごちゃ争う場所じゃないよ
なぜパクリはいかんね、もうやるなよで終わらせられないのか


958 : 名無しさん :2016/04/21(木) 21:33:13 ???
>>957
倫理的にも法律的にも駄目だよって説明されてるのに「俺は良いと思う」とか言い続ける馬鹿がいるだけだよ


959 : 名無しさん :2016/04/21(木) 22:17:01 ???

駄目なのは分かったから落ち着けよ


960 : 名無しさん :2016/04/21(木) 22:44:59 ???
露骨に話題変えたいのもあるのですが
次のSSはオリジナルの西部劇っぽいガンマン娘をヤろうと思ってるのですけど、服装をどうしようか迷ってます。
レオタードか上ビキニの下ホットパンツで決めかねてるのですがどちらが良いでしょう?
これ以外にもこんな格好とか責めとか要望があればお聞きします


961 : 名無しさん :2016/04/21(木) 22:55:54 ???
ビキニ希望


962 : 名無しさん :2016/04/21(木) 23:07:58 ???
レオタードが好きなので
レオタードがいいです


963 : 名無しさん :2016/04/21(木) 23:11:49 ???
ビキニホットパンツとか最高やな


964 : 名無しさん :2016/04/21(木) 23:13:51 ???
金髪碧眼 ベストとデニムパンツのへそ出しスタイル 
足やお腹を銃で撃たれてビクンビクン希望


965 : 名無しさん :2016/04/21(木) 23:18:42 ???
西部劇ならぴっちりした皮やジーンズ生地のホットパンツがいいな


966 : 名無しさん :2016/04/21(木) 23:29:05 ???
レオタードで


967 : 名無しさん :2016/04/22(金) 00:46:59 ???
ホットパンツで


968 : 960 :2016/04/22(金) 02:06:33 ???
ふむ、みなさんありがとうございました。
レオタードの方には申し訳ありませんが頂いた意見を元に皮のビキニとデニムホットパンツで行こうと思います。
しばらくお待ち下さい。


969 : 名無しさん :2016/04/22(金) 03:30:32 ???
>>882です。投下します


970 : 名無しさん :2016/04/22(金) 03:32:35 ???
 少女の淫靡な、喘ぐような荒い声。男の獣のような息の音。
 豪奢な窓掛けをも通して入る月光は亀裂のようにうっすらと室内を照らし、寝台の天蓋から垂れ下がる純白の絹の覆いに重なる二人の影を投影した。

「な、ぁ――――」

 両の掌の底を、ぶつけ合わせたような鈍い音を男は聞いた。馬乗りのように見える姿勢で、その下で暴力を受けるしかない少女には、重く鋭い痛みばかりが頭に残った。
 痛々しく避けた絹地のように滑らかな唇。覆いに、シーツに、彼女の乱れた髪を鮮やかな血飛沫が濡らした。

 二度。三度。四度。

 繰り返し、繰り返し鈍い音と痛みを受けども。少女と男は少しも離れることはなかった。
 殴り、殴られ、彼女がベッドの上部へ逃げるように僅かにズレようとも、それに従い男も移動するのだ。引きずられるように。
 なぜなら、男と少女の下半身は繋がり、抵抗するための四肢は使えぬように拘束されているからだ
 目の前の男に叩きつけたい両の手は、手首から先を革の手錠で包むように繋がれて。逃れようと藻掻きたい足は、深く繋がった相手の太ももの腰骨に膝近くが沿うような状態で。
 それぞれが繋ぐための黒塗りの鎖の長さは違えども、彼女の腹から肉棒が抜けるほど離れぬよう保つベルトによってガッチリと繋がれている。
 「そうすれば殴らない」とでも囁いて、抵抗を緩めさせて付けたのか。失神させている間にこの"準備"を済ませたのか。
 「お前を絶対に殺してやる」。そう刻みつけるためというように、少女の肉にの中に自身を差し込んだ男は加減を見極めながら両の拳を振るい続けている。


971 : 名無しさん :2016/04/22(金) 03:33:36 ???

「ぁ――――」

 殴り、そのまま腰を彼女に沈める度。血か、愛液で濡れているのかわからぬ秘所が掌で包むように締め付けるのだ。
 逃れようと。救いを求めようと。そうしたい朦朧としきれぬ意識を保たされながら、少女は血か唾液かもわからぬものを垂れ流すように撒き散らし。頬や目元が砕けそうな鈍痛や、下腹部の裂けるような痛みと、内臓をかき回すような重みに男にとっての喘ぎ声を上げ続ける。
 徐々に、殴る力は強くなり。徐々に、のしかかるような獣の注入で抉り突き上げられる肚。
 そして断続的に降っていた拳が止んだ時。男の両手が、彼女の細い首に回された。

「か――――――」

 逃れようと、咄嗟に背筋を反らせる麗しの娘を逃さぬように。
 男は飛びかかるように腰と手で少女を突き上げ、ベッドは枕元の木板が砕けたのではないかという大音を立てて血の付いた覆いごと大きく揺れた。

「か……ぁ……!」
 
 絞め上げられる力からの逃げ場を失い口からは血と涎を溢れさせ、覆いかぶさるように膝を上げた男に吊り上げられて浮いた腰。
 下半身の全ての体重と共に深く深く突き刺さった肉棒が、少女の腹を内部から突き上げてポコリとさせた途端に根本から大きく膨れ始めた。
 そして、背骨を折るかのような勢いで。男は少女の首を両手で握り絞める。

「――――――」

 声すらでなかった。意識すら、遠のいて消える寸前だった。
 だが、彼女の膣は意識などと関係なしに、奥の奥を容赦なく押し潰している男根を。その射精を促すかのように、きつく搾り取るように締め上げ続けた。
 何度も、何度も握り直し。睾丸の中身を、全て愛しい彼女の中に吐き出すために。


 光のない目でベッドの天蓋を見つめる少女。美麗な顔は裂けて腫れ、口から赤い泡を吹く少女。必死に握りしめた手が、そのまま解かれることなく固まっている少女。
 それでも彼女は生きている。まだ深々と"繋がっている"男にはそれがしっかりと分かった。
 愛しい彼女が、目を覚ました時に自身の血と唾液で窒息して死なないように。
 男は覆い被さるように口を重ねた。


972 : 名無しさん :2016/04/22(金) 03:36:48 ???
>>882です

書くのって難しいですね。愛着湧いてもっと色々したく、中々死なせたくなくなってしまいます
短く、リョナ成分も少ないですが、試行錯誤しながら頑張りますので見守って頂けるとありがたいです


973 : 名無しさん :2016/04/22(金) 23:47:32 ???
ノエルの人です

生意気ですが、ちょっと専門的な話をします

いろんなリョナSSを書いてきましたが、リョナ表現にはいくつかの「お約束」というか「ツボ」のようなものがあるのかなと感じます
どの書き手も「お約束」「ツボ」を押さえようとするから、結果として似たり寄ったりな表現になってしまうんですよね
でも、似たり寄ったりの表現だけで書き上げられたSSって、それこそテンプレなわけで、キャラの名前を変えればどんなキャラでも話が通ってしまう
だから、今までのSSにはない表現や、リョナられるキャラの個性とか内面とかを丹念に追いかけることが、これからますます大事になるんだなあ、と近頃しみじみと感じる次第。

つまり何が言いたかったかというと、また新作を投下できるように頑張ります!


974 : 名無しさん :2016/04/23(土) 00:25:44 ???
ノエルの人一番好きだわ
いつまでも待ってるよ


975 : 名無しさん :2016/04/23(土) 18:18:28 ???
筑紫ちゃんには実に楽しませてもらいました。もうちょっと長身で出るとこ出てる子のほうが好みだが、描いてみようかな。

兄貴はあえてダチョウ倶楽部方式で殺人鬼に当たれば助かったんじゃね? とも思うw
徹底的にバカのふりして、「筑紫にだけは手を出さないで、お願いします」って


976 : 名無しさん :2016/04/23(土) 21:09:22 ???
>>975
マジですか!?自分は画才が皆無なので描いてもらえるとかめちゃくちゃ嬉しいです!
お兄ちゃんはコンプレックスの塊のくせして無駄にプライドだけは高いので・・・
人を利用することはあっても、嘘でも人に媚びることはできないかもしれないですね


977 : 名無しさん :2016/04/23(土) 22:00:31 ???
需要があるかはわかりませんが・・・
オリジナルキャラをリョナって欲しいスレにて筑紫のキャラ設定を晒してみました
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1448941945/l50
第一作目を書く前に作った設定ですが、本編でまだ使ってない設定とかあるのでそのうち出してみたいですね・・・


978 : 名無しさん :2016/04/23(土) 23:21:13 ???
ノエルの人さんはpixivとかのアカウントを持ってないのでしょうか?
もし過去作品がまとまった形で読めるなら嬉しいのですが


979 : 名無しさん :2016/04/23(土) 23:45:47 ???
>>973
テンプレな作品もそれはそれで良いと思います。
逆にそれを外そうと画策して何度轟沈したことか……
でも、やっぱテンプレに添って作ろうとしてもその人の趣向とか、キャラの選択とかで
個性は良くも悪くも出てしまうと感じます。
要は、作品としてスレに書きこめば何かにはなるということ。

私も新作を投下したいなぁ。まぁ、その前に完結が先か(笑)


980 : 名無しさん :2016/04/23(土) 23:52:43 ???
(筑紫ちゃんてつくしって読むんだ…)


981 : 名無しさん :2016/04/24(日) 00:12:33 ???
私は開き直ってテンプレのしか作らないです。
だって腹ボコエリョナのSS自体が少ないもの!w


982 : 名無しさん :2016/04/24(日) 00:49:58 ???
なんだかんだ、一時期のうち捨てられた廃墟状態が嘘みたいに作品投下されているのが嬉しいね
そこらへん、ノエルの人の功績も大きいと思うな


983 : 名無しさん :2016/04/24(日) 01:12:28 ???
ほんと、最近たくさんssがきて嬉しい限りだね


984 : 名無しさん :2016/04/24(日) 22:27:50 ???
>>978
アカウントは有りますが、リアル友人にそのアカウントは知られているので、リョナラーだとバレてしまうのがちょっと……
また私自身、この板のこのスレを見ている人の為だけに書きたい、という思いがあるので、あんまり他のサイトに載せることは考えてないです
例えばD会のノリとかも、このスレの住人だからこそ受け入れられていただいているのだと思うのですが、どうなんでしょうね?

>>982さんのようなことを言っていただけるのは本当に嬉しいです。でも私の作品って、正直それほどすごいものでもないと思いますよ。>>973で偉そうなこと書きましたけどお前が言うなって感じですし。
でも楽しみにしてくれている人がいると、すごくモチベーションが上がるので、まだまだ新作書いていけそうな気がします!
次の作品は投下するにしても次スレになりそうですね

長文失礼しました。


985 : 名無しさん :2016/04/24(日) 22:39:38 ???
GW中に1本、途中にしてしまっていたやつの続編を頑張りたい


986 : 名無しさん :2016/04/24(日) 23:34:44 ???
リョナ2板はすべてを受け入れます…
それはそれは残酷な話ですわ


987 : 名無しさん :2016/04/25(月) 06:46:58 ???
しかし、このスレで受けきることは厳しい残りかもしれない


988 : 名無しさん :2016/04/25(月) 07:15:03 ???
次スレ…


989 : 名無しさん :2016/04/25(月) 16:03:39 p6rOEFyw
自分が立てよう、次スレを


990 : 名無しさん :2016/04/25(月) 16:05:53 p6rOEFyw
制限にかかって作成できなかったので
テンプレだけ落として他の人に任せます。



リョナSS総合スレです
仲良く進行していきましょう

保管庫はありませんので、保存は各自でお願いします


ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第1巻 ーーー
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/37271/1176397637/
ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第2巻 ーーー
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1312390724/
ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第3巻 ーーー
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1395500752/
ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第4巻 ーーー
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1431002347/

旧板スレ
ttp://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/ryonani/1145776314/l50

↓関連スレ

オリジナルキャラをリョナって欲しいスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1448941945/


991 : 名無しさん :2016/04/25(月) 23:15:13 ???
代理で次スレ立てました

ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第5巻 ーーー
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/37271/1461593381/l50


992 : 名無しさん :2016/04/26(火) 06:51:16 ???
>>991
立て乙ー


993 : 名無しさん :2016/04/27(水) 20:59:09 ???
ちょうど一年ぐらいで完走か


994 : 名無しさん :2016/04/28(木) 21:13:50 IzOe2If2
埋め


995 : 名無しさん :2016/04/28(木) 21:20:10 ???
埋めちゃうか


996 : 名無しさん :2016/04/28(木) 23:30:42 ???
レオタードの女の子が触手にボコォされて死んじゃう短編ができたので埋めネタがてら投稿させてもらいます


997 : 名無しさん :2016/04/28(木) 23:31:44 ???

巨大な眼球から無数の触手を蠢かす醜悪な魔物。
太古より気ままに人々を襲い、殺し、食らい、弄ぶ邪悪な存在。
その触手に捕らえられた一人の少女。
まだ10代の前半であろうその美少女は小柄で華奢ながらも中々の体つきをぐったりと触手に預け気を失っている。
髪は艶やかな薄緑のセミショートヘア。
華奢だが女性らしい出る所は出た健康的ながらもいやらしい身体は白のレオタードに包まれていた。
レオタードはかなり大胆なデザインで肩から背中はざっくりと剥き出しで歳の割には大きい胸元も上半分を見せつけていた。
お腹から腰回りは大きめのピンクのリボン。少女の大事な秘所がぎりぎり見えそうな股間からすらりとした生足。
足は靴ではなく白と赤の布を巻いたフットラップだ。
彼女はこの魔物を退治する様依頼された冒険者でそれなりに名の知れた魔法剣士だった。

そして返り討ちにあったのだ。

魔物はこの妖精のごとき美しい少女の股間に腕ほどもある触手を4本、何の前触れも無しに挿入した。

「ぎっ!?ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!??」

突然の、最悪の処女喪失に覚醒し、悲鳴を上げる少女。
挿入はおろか自慰もろくにしたことの無い、濡れてもいない股間から今まで味わった事の無い激痛に舌を突きだしビクビクと痙攣する魔法剣士。
魔物はまだ序の口とばかりに更に触手を追加する。倍の数を。

みぢみぢぃ...ばきり!!

「がっ!!ひぃぃぃぃっっっ!!!」

膣が裂け、股関節が外れる。
ボコボコと哀れな少女のお腹が触手の形を浮き上がらせ膨らんでいく。
奥の奥、少女の大事な子宮まで犯されてしまったのだ。

「ああああ!!おねがっ、たすけっ、しぬっ、しんじゃうっ、からぁっ!!」

魔法剣士の必死の命乞いに魔物は答えた。

彼女の太股程もある極太触手を秘所にあてがうことで。

死ね。お前は只の性処理具だ。

幸い、痛みで訳の分からなくなっている魔法剣士にそれに気づく余裕は無かった為、絶望を味わうことは無かった。

代わりに死を前提とした苦痛を股間から、子宮から味わう事になった。

「ごぎゃあ!?が、あがーーーーーーっっっっ!!!!」

お腹が胸元まで盛り上がり、少女が激しく仰け反り獣の様な悲鳴を上げる。
極太触手のピストン運動が開始され少女の体内が破壊されていく。

魔物の射精によってお腹が臨月の妊婦よりも膨らむ頃には少女は白目を向き、泡を吹いて事切れていた...。


998 : 名無しさん :2016/04/28(木) 23:32:45 ???
以上です。次スレでもお願いします。


999 : 名無しさん :2016/04/28(木) 23:45:17 ???

埋めssいいね


1000 : 名無しさん :2016/04/29(金) 00:15:07 ???



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