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すぱろぐ大戦BBS・SS投下スレ

210名無しのも私だ:2008/05/25(日) 13:48:25 ID:cVm4xK3g
>>209の設定から、結婚式が行われた日の夜のカズマとミヒロ


連合宇宙暦107年、カズマ・アーディガン24歳、ミヒロ・アーディガン18歳。
2人が結婚式を挙げた日の夜、彼らはふたりだけの時間を過ごしていた。

「いよいよ私達の新しい生活が始まるのね。お兄ちゃん、ううん…あなた」
「ああ、そうだな。だけど俺達、ずっと家族として一緒に暮らしてたんだから、大して違わないだろ?」
「それはそうだけど、気持ちとしては全然違うよ…。私、あなたのお嫁さんになったんだから」
「そうか…。お前はもう俺の妹ではなく、俺の妻なんだもんな…」
「そして、この子のお母さんになるんだよね、私…」

ミヒロは、自分のお腹にそっと手を触れた。

「…なあ、本当にこれで良かったのか? 赤ちゃんが出来たこと、本当に後悔してないのか?」
「うん…。この子はね、神様からの授かりものだって思ってるから…。あなたと私の為の…」
「…だけど、あの日の夜、お前があまりにも愛おしかったんで、俺は、つい、お前を…」
「…いいのよ。私、あなたの気持ち、とっても嬉しかったの。こうなることも、心の中で望んでいたから」
「ミヒロ…、ありがとう…。俺は、お前のことを、誰よりも愛するよ! そして、この子も…!」
「うふふ。あなたはこの子のお父さんになるんだものね。ほらほら、触ってみて」
「ああ、元気のいい子が産まれるといいな…」

カズマは、ミヒロの肩をそっと抱き寄せた。

「あなた、今まで、いろんなことがあったね…」
「そうだな…。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、苦しいこと…、本当にいろいろあった。
 だけど、そのどれもが、今では大切な思い出だ。
 そして、これからも新しい思い出を作っていく。ミヒロと、この子と共に…」
「あなた…、私達、ずっとパートナーだよね…?」
「そうさ。俺達は、この宇宙で最高のパートナーさ! 今までも、これからも…!」
「…ねえ、あなた。もう一度だけ、昔の呼び方で呼ばせて。私にとって、特別な人の呼び方を…」
「ああ、わかったよ」
「『おにいちゃん』……」
「ミヒロ……」

ふたりは、静かに唇を重ねた。

彼らの子供が宇宙を救う希望の光となるのは、ここから更に先のことである…。

おわり


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