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すぱろぐ大戦BBS・SS投下スレ

202アルメイ2c:2008/05/06(火) 15:13:40 ID:SI289spA
アリオン「(……取りあえずアルティス見付けたら小一時間ほど問い詰めてみるか)
   成程な、事情はだいたい分かった。
   取りあえずお前らのやるべきことは、あれだ、見守ることだな。あったかくな」
フェル「えー。なんだよそれ」
フォルカ「もっと具たい的におしえてくれないか?」
アリオン「具体的に、と言われてもだな……
   まあ、他言無用と口出し無用と手出し無用、この三つを厳守してりゃ、おおごとにはならんさ」
フォルカ「それは分かってるんだ。知りたいのは、なぜそうすべきか、なんだ」
フェル「にーちゃんもいってたぜ。『本しつ』をしらないと大失ぱいするんだって」
アリオン「確かに、物事の本質を見誤れば取り返しの付かん事態にはなり得るわな……って、どした二人とも?」
フェル「なんか今、アリオンがちょっとかしこくみえた」
フォルカ「ああ。何だか『ちてきないいまわし』だったな」
アリオン「おいおい。お前らな、もーちょっと修羅神繰者に対して敬意ってないわけ?いいけどさ別に。
   まあともあれ……つまりは、あれだ。お前ら、羅国式戀殺法って知ってるか?知らんだろう?」
フェル「ラコクシキレンサッポー?」
フォルカ「ら国式れんさっ法?……どんな武じゅつなんだ?」
アリオン「ふっふっふ。要するに、大人じゃなきゃ使っちゃいけない闘法さ。
   ある年齢に達するか、修羅神を繰れるようになるか、それが会得の条件だ。
   本来は、未熟者にはその存在を知ることすら許されないとゆー恐ろしい奥儀だったりする」
フェル「ええ!?知っちゃったぞ」
フォルカ「そんな、『せいさい』されるのか?」
アリオン「はっはっはー心配するなお子様たち。制裁はねえよ。
   お前達ら、もう修羅神に触っても即倒しなくなったじゃねえか。
   そんな連中は未熟とは言わねえ。そうだな、あえて言うならば半熟か」
フェル「はんじゅく…?」
フォルカ「あまりほめられた気がしないけど」
アリオン「で、半熟なお前らには、未熟者とは違ってもうちょっとだけ知る権利がある。
   その羅国式戀殺法の壱の奥儀が、さっきまで話してた、その接吻だったりするわけよ」
フェル「そうなのか」
フォルカ「おうぎ、なのか」
アリオン「で、話が逆になるがな。
   軽々しく口にしちゃいけねえ戀殺法の技の一つである以上、
   接吻の話題もまた同じくおいそれと話題にしちゃいけねえ、って理屈よ。理解できたか?」
フォルカ「なるほど。わかったような気がする」
フェル「う、うん。しゃべっちゃダメなんだろ!」
アリオン「(理解したとゆーより納得したって感じだな)
   うん、まあ、分かればよろしい!今日の授業はここでお仕舞いです!礼!」
フェル「れい!」
フォルカ「れい!」
アリオン「じゃ、そろそろ行こうぜ。昇進祝いもあるしな」
フェル「あるしな!にーちゃんも『せーしきにふたつなをはいりょー』したし」
フォルカ「うん。メイねえさんも、ごう級修ら神にえらばれたんだって」
アリオン「ああ、ペイリネスだろ?これでお嬢ちゃんも部下持ちか。まだ十三なのにな。
   こりゃー、ひょっとしたらひょっとするぜ?数十年ぶりの女将軍が誕生するかもな」
フェル「あのさ、ペイリネスも『しんか』するかな」
アリオン「神化?あー。出来るんじゃねえのかな。だが正直俺としては………………
   俺にしても、命削るよーな真似はさせたくねえな。全体的に、女子に関しては、誰でもだが」
フォルカ「アリオン?」
アリオン「何でもねえよ。で、やっぱ二つ名は『閃光』で決まりだったんだろ、アルティスのやつ」
フェル「うらやましいのか?」
アリオン「別に肩書きなんて羨ましかねえさ」
フェル「ふーん」
「ふーん」
アリオン「あー。いい加減腹減ったな」
フォルカ「へったな」
フェル「へったぞ」
アリオン「それじゃあ行くとしますかね。
   いや、お前らは先行ってろ。俺は厨房をちょっと覘いてくるからさ、忘れてたわ」
フェル「おう!それじゃあ、さきにいってるぜ!」
フォルカ「あ。アリオン、『うたげ』は庭でやるっていってた」
アリオン「そっか、ありがとなフォルカ!んじゃまた後で……
   ってこら!廊下は走るんじゃありません!、って、聞いてねえし」


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