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ネタ出しスレ

1名無しさん:2008/10/17(金) 01:16:37
ネタはあるけど文章に落とせない……書きたいのにネタの神様に見放されてる……
ここはそんな人たちのためのスレです
丸々一話分のプロットからクスリとくる小ネタ、没ネタのリサイクルなどネタ投下に関して特に決まりはありません、好き勝手やっちゃってください
ただし、ネタを出したからといって必ず書かれるわけでもなく、少し形を変えて利用される可能性もあるということを忘れない、秘蔵のネタを出されても泣かない
以上のルールが守れる人だけ自己責任で利用してください

2名無しさん:2008/10/20(月) 02:08:57
せっかく立ったので小ネタを少々
もうブレンが大破しちゃったから出来なくなったけど、130話のような展開の後、ネリーブレンとヒメブレンで再リバイバルをやらせようと思っていたのも私だ
他に没ネタといえば……シャアにナデシコを乗っ取らせようと思ってた時期もあったw
シャアがナデシコに単身潜入、比瑪が指示を出すペガスと戦闘に
比瑪、シャアを殺さないように手加減して戦うようペガスに指示
ペガスがシャアに会心の一撃を繰り出すも、核ミサイル用パイスーを着ていたシャアはなんとか持ちこたえる
シャアがペガスにしがみつくことで乗換え成立、ペガスをお供にナデシコ鎮圧みたいな

どちらも今更やれないネタだけどねw

3名無しさん:2008/10/22(水) 00:29:37
小ネタとも言えない代物だけど

名簿が無いんだし偽名や入れ代わりがあってもいいかなって
ユが死体に自分の仮面と長衣を着せて偽装工作
→次の放送まで行動の自由を確保みたいなネタ浮かんだ事がありました
それで咄嗟に名乗る名前がイングラムとか

だが素顔を晒してまでそうせざるを得ない事情がまるで思い付かなかったぜ!


加えて脈絡なく下りたネタなので突っ込む所満載
偽装ってどうすんだ?焼く?潰す?仮面でしか判別出来ない絶妙な加減で出来る?
…あれこれ考えていたら気分悪くなったw

4名無しさん:2008/10/28(火) 20:36:01
実はアルフィミィをレプリカのガンエデンに乗せるつもりだった時期があったり。
んで、レプリカのバラルの園を会場上空に浮かべて、張らせた結界で空間管理させようとしてたのも私だ。

5名無しさん:2008/10/29(水) 00:30:24
アルフィミィが会いたいと言っていることだし、以前没ったメディウス使った次元越えもアリになった感があるなぁ

6名無しさん:2008/10/29(水) 20:45:33
ユの字に会いたがってるわけじゃないからユーゼスが飛んできたらうざがるだけのような気がw

7名無しさん:2008/11/29(土) 12:16:37
誰かキラとかアイビスとかのネタをくれ……
遭遇ネタやりたいなーと思いつつも話の中核になるネタが思いつかない

8名無しさん:2009/01/31(土) 02:20:01
カミーユとアムロの初遭遇時に「アムロさん……のお兄さんですか?」と言わせようと思っていたのも私だ。

9没ネタ:ミィvsロジャー:2009/06/29(月) 23:18:01
背後で蒼の紅が差された小さな唇がそっと開き、微笑み、言の葉を紡ぐ。

「お待ちしておりましたの、ロジャー・スミス」

透き通る程澄んだ蒼い水色の髪。大きくはっきりとした栗色の瞳。よどみなく、背筋を張った凛とした立ち姿。
いつか見た神秘的な雰囲気を纏う少女が、そこにはいた。
その姿は、目立ち過ぎるでもなく、控え過ぎるでもなく、ほどよい緊張感と存在感を場に与えている。
いつの間に現れたのか、気づけばそこにいたことに苦笑い半分驚き半分の表情を浮かべる。

「君がここにいるということは、私がここに辿り着いけたのも君のお陰ということかな?」

問いかけに片腕が差し出され、掌が開かれる。すると、大小二つの球体が姿を現した。
それを指し示してアルフィミィは、ここはどこそこと軽く説明を添えていく。

「あのままではあなたは、ここに辿り着くこともなく、永遠に何もない空間をさ迷うことになっておりましたの。
 随分と無茶な行いをするものですの」
「ふむ……ということは、私はあちらから来たのかな?」
「こちらですの」

あらぬ方向を指差したロジャーに対して、即座に修正が入った。
一瞬固まり、取り繕いの咳払いをする。
それを丸っきり無視して、空を掴むような仕草でアルフィミィが掌を閉じると、二つの球体の姿が消える。

「見事なものだな。まるで手品にでも魅せられているようだよ」
「ごまかしましたの」
「……それでその、私を呼び寄せたのだ。私に何の用かな?」
「用があるのは、そちらじゃありませんの?」

腕を組み眉間に皺を寄せて見下ろす視線と、腰の後ろで腕を組み挑戦的に見上げる視線。
共に逸らされる事なく、二つがかち合う。

「どうしてそう君は生意気なのかな」
「さあ、どうしてですの?」

どうにも馬鹿にされている。そんな気がした。
私は、若くて美しい女性には深い尊敬の念と信条を持って接することにしている。
だが、このお嬢さんには一つ苦言を差し上げるべきだろう。
何もムキなっているのではない。
これはあくまで教育の一環であり、今後の彼女のことを思えばこその行為。
決して私の信念に反するものではない。

そんなことを考えながら口を開きかけた瞬間、すっと視線が逸らされた。
そのまま回れ右で背中を向けたアルフィミィが、踵で床を蹴る。
硬質に渇いた靴音は、がらんどうの空間によく響いた。
その詰らないと拗ねた子供のような態度のまま、アルフィミィは誘いかける。

「お茶を用意致しましたの」

肩口から露になっている細くしなやかな腕がスッと水平に伸び、軽く指を弾く。
するとその先に、白い瀟洒なテーブルと椅子が一揃い現れた。いや、この表現は正確ではない。
それらは初めからそこにあった。あったが慎ましく気配を殺しており、目立たずひっそりとしていた。
それがアルフィミィの合図を受けた瞬間、その存在感を表したというべきだろう。
異形の力とはまた別の、指先の細かな動きの一つに至るまで洗練された立ち振る舞いの為せる業である。

「いかがですの?」
「折角のお招きだ。いただくとしよう。
出来ればもう数年先、君が年頃であれば私も言うことはなかったのだがね」
「そのころには、あなたはもうおじ様ですの」

お手上げとでも言うように手の平を上に向け、肩を竦めてみせる。不思議と怒る気は失せていた。
椅子に腰掛けると紅茶が差し出される。
その良く透き通った赤は、白地に濃い青の縁取りが鮮やかなトルコ陶器に良く映える。

「何か心境に変化でもあったのかな?」

10没ネタ:ミィvsロジャー:2009/06/29(月) 23:18:52
手にしたカップと受け皿の間で、カチャリと小さく音が鳴った。その様子を観察する。
まずは反撃成功といったところだろうか。
しかし、見せた反応はそれだけ。直ぐに柔和な笑顔で問い返してくる。

「どうしてそう思いますの?」
「何、最初の扱いに比べて随分と変わったものだと思ってね。説明を行なっていたときの君からは少し想像の付かない変化だ」
「扱いに?」
「例えば私をここに呼び寄せたことがそうだな。
 始めの私の質問を一顧だにしなかった君ならば、私の首は飛ぶか、そうならぬまでもあの空間へ送り返されているはずだ」

互いの心の根を探るように、視線を交わす。空気がピンと張り詰めるのがわかった。
しかし、重くはない。むしろどちらかと言えば、軽い。
まるで冬の大気のように冷たく鋭く、それでいてどこまでも透き通っているかのようなそんな空気。
逸らすことなく真っ直ぐに突きつけられたその視線に、僅かばかりの違和感を覚える。

――焦り……かな?

ぼんやりと思った。右手を傍らのカップへと伸ばすと口元へと運び、赤い液体を飲み下す。
所定の位置へとカップを戻し、ことさらにゆっくりと視線を戻した。

「となれば、私でなくとも君に何か心境の変化が生じたと見る。原因はいくらか考えられるが、そうだな。例えば……」

そして、伏せたカードをゆっくりと一枚ずつめくりあげ、観察する。僅かばかりの変化も見逃さまいと。

「あのインベーダーという化け物の襲来」

変化なし。次……

「ガロード・ラン、クインシィ・イッサー、流竜馬の逃亡」

変化なし。次……

「アムロ・レイの放った光」

変化あり。次……

「キョウスケ・ナンブの変貌」

変化あり。最後……

「ユーゼス・ゴッツォの空間干渉」

変化なし。見せた変化はアムロ・レイとキョウスケ・ナンブの二点。
どちらの変化も眉の端が動いた程度の些細なものだが、受けた印象は大きく異なる。
どこか喜色を感じさせたアムロへの反応に対し、キョウスケへのそれは冷淡な印象と真逆。
ならばどちらから突付くべきか、と思案を奔らせようとしたその瞬間――

「よくそこまでご存知ですの。ご賞讃に値することといい子いい子してあげますの」

――拍手と共にアルフィミィが口を開く。

「褒められるほどのことではない」
「そうでもありませんの。あの箱庭の中のどこで何が起こっているか分からぬまま死んで行く者は少なくありませんの。
 それにそこまで知っているのでしたら話は早いですの。ロジャー・スミス、あなたに一つ依頼を申し込みますの」
「それが私をここまで呼び寄せた理由……というわけか」
「買いかぶり過ぎですの。あなたを呼び寄せたのは、あくまで箱庭を飛び出してきたからですの。
 そのような無茶をしなければ、私が動くことはありませんでしたの。
 もっとも空間転移に空間転移を重ねた結果、僅かな時間跳躍が生じてしまいましたが……」
「なるほど……それが君の依頼というわけかな。とどのつまり私はメッセンジャーというわけだ。
 我々の情報は筒抜けだった。次元の綻びによるあの空間からの脱出。それも君が自在に空間転移を行なえる以上意味がない。

11没ネタ:ミィvsロジャー:2009/06/29(月) 23:19:53
もう我々には無駄な抵抗はやめて殺し合いに乗り最後の一人を目指すしか道はないと。そう伝えればいいのかね?」
「物分りがよろしくて助かりますの」

にっこりと微笑む少女。その言葉をそのままの額面どおり受け取るには、どこか違和感がある。
なるほど確かにここへ誘われたのは自身の無謀な行いが引き金だろう。
だが、メッセンジャーただそれだけの為に、時間にブランクが生じる不公平を生じさせてまで呼び寄せた意図が読めない。
自在に空間を操り、綻びの出口も自由自在というならば、態々それをメッセンジャーに伝えさせる必要は特にない。

「箱庭におられる方々は、素直に私の言葉に納得するような方々ではありませんの。
ですので、実際に無駄を体験された方、それもあなたのようなお味方からの証言が必要ですの」

こちらの思考を読んだかのような言葉に「なるほど」と納得しかけた頭の底で、否定の意思が声を上げる。
何かがおかしい。
その正体は掴めずとも違和感はしっかりと感じ取れる。
声の抑揚や高さではない。もちろんの仕草の変化でもない。それらに変化は微塵もない。
それでも、何かが変わったという印象を受けた。

「なるほど……君の考えは理解できた」
「お返事は?」
「それに答える前に一つ私の頼みを聞いてはもらえないかな」
「ギブ & テイクというわけですの? 言ってみますの」
「この、今君が行なわせている殺し合いを止めてはもらえないかな」
「無理ですの」

予想内の当たり前の答え。それに合わせて、ロジャー・スミスは自身最大の手札を切る。

「君もあの化け物の犠牲者だとしてもかね?」

キョトンと目が丸くなる。
『何分けのわからないことを言い出すのだ、この黒服は』とかそんな事を考えていそうな顔だった。

12没ネタ:ミィvsロジャー:2009/06/29(月) 23:21:03



〜(中略)〜




「……私は私がわかりませんの」
「私も同じだよ、アルフィミィ。自分自身のことを理解しきっている人間など、そうはいない。
 もっとも、した気になっているだけの者なら大勢知っているがね」
「それでもあなたは、自分で自分の為すことを決め、ここまでやってきましたの。
 私にもそういうモノはありましたの。私が生み出された理由、それを私は信じていましたの。
 でももう……わかりませんの。今、何のために私が存在しているのか、生きているのか……わかりませんの。
 ロジャー・スミス、あなたならば教えてくれる…………そんな気がしましたの。」
「私はそれほど親切ではない。君が口にした悩みは、生きていれば誰もが感じている悩みだ。
 その答えを探し、見つけ、見失い、また探す。そうやって答えを探し求めることこそが、生きているということだ。
 だからこそ、私に答えることは出来ない。君が、君自身の手で見つけるべきものに他ならないからだ」
「優しくありませんの」
「だが、手助けは出来る」

返した言葉に、キョトンと目が丸くなる。

「アルフィミィ、君が君の道を見失っているように、私も私の道を見失っていた。
 だが、一人の少女が私に私と言う存在を思い出させてくれた。
 誇りを捨て、容易く力に頼る事を選んでしまった私に対し、力を否定して、自らの理想を信じその身一つで抗おうとする彼女の姿が、だ。
 それが私に本来の私を、誰にも縛られず自分の運命を自分で選ぶと決めた私自身を思い出させてくれた。
 アルフィミィ、君に聞く。君は、君自身が生み出された理由を知っていると言った。何のために存在し生きているのかわからないと言った。
 だが、それが何だ。いかにこの世に生を受けたかと、一人の人間としての生き方は、別なのだ。
 生み出された理由に縛られることはない。君の生い立ちにどのようなどのような事情があろうとも、好きに生きていい。自由とはそういうことだ。
 今、君は何をしたい? 何を考え、どう生きていきたい? 生み出された理由に関係なく、君が感じ考えていることこそが君なのだ」

視線が両の手に覆われたカップへと注がれる。赤い水面に映る幼い顔。
早過ぎる悩みだと思った。子供が考えるようなことではない。そして、子供にするような問いかけでもない。
だが、ロジャーは今アルフィミィを一人の人間として扱っている。
早熟な悩みであろうと、問いかける必要があったと、自らの行いを信じていた。
何を考え苦悩しているのか、眉間の皺が深くなる。
そのまま無言のときは静かに流れ、溜息を吐くように言ったものだ。

「わかりませんの……それに、誰もがあなたのような考え方を出来るわけではありませんの」
「今はわからなくてもいい。そうやって悩むこともまた大切なことだ。もう一度言う。
 この、今君が行なわせている殺し合いを止めてはもらえないか。君が充分に考えるだけの時間を得るためだ」

再び黙り篭り、考え悩む。カップを握り込む両の手に力が加わり、キュッと丸まった。

「……できませんの」
「よく考えて欲しい。君は既に迷い始めている。でなければ、私をこんなところに呼んだりはしないはずだ」
「何を言おうとできませんの」
「事が終われば、私は君を私の屋敷に招待しよう。君はそこでゆっくりと己の在り方を考えるといい。
 それに、君と引き合わせたい者がそこにいる。彼女は君のような人ですらない。だが彼女は魂を持ち生きている存在だ」
「R・ドロシー・ウェインライト」
「よくご存知で。私は、君と彼女が出会えば互いに良い方に転がると信じているよ」

13没ネタ:ミィvsロジャー:2009/06/29(月) 23:21:58
「それは素敵な申し出ですの。でも……やっぱり無理ですの」

困ったように儚げに笑い。それでも彼女は、否定の言葉を口にする。
それを見て、いつの間にか前のめりに力の入っていた姿勢を崩して、椅子の背もたれに体を預けた。
肩の力を抜いて体を楽に。焦りすぎだと自戒するのと同時に、残りの紅茶を飲み干した。

「今すぐに決めろというのも酷な話だったかな。どうやら私は少し結論を急ぎすぎていたようだ。
 君が無理と思うのなら、それが君の本心からの答えならば、それもいい。だが、まだ君の心は悩んでいる。
 私は、君の本当の答えをゆっくりと待つとしよう。
 その代わりと言ってはなんだが、ノイ・レジセイアのところまで私を案内しては貰えないか」
「……それもできませんの」
「後の話は私がつける。案内してくれるだけで構わない」

無言のまま、首を左右に振られた。徒労感と失望感に肩が重くなる。

「駄目……か」

何のためにここまで来たのか、という思いが圧し掛かり、こめかみを押さえるように掌を被せた。
そのままの姿勢で少し考え、視線を空のカップへと落とす。その仕草には、どこか疲れた雰囲気が漂っている。

「……だがこれだけは信じて欲しい。君は私の敵ではない。」
「いいえ、敵ですの。あなたは私の敵であり、私はあなたの敵ですの」
「確かに私は、君の敵なのかもしれない。だが、君が私の敵ということはない。それは君が決めるべきことではない。
 この私、ロジャー・スミスが、私自身の名にかけて決めることだ。君が私の敵であるなどということは、有りはしない」
「ロジャー・スミス、あなたは一つ思い違いをしてますの。
 この宴を開いたのは主――ノイ・レジセイアではなくこの私。だから――」

そこで体を強張らせ、息を呑み込み、そして彼女は口にした。

「――もうあなたの声は……聞きたくありませんの」

それは事実上の破談を意味する。
彼女が席を立つ、せまいと声をかけようとして、水面下を巨大な蛇が通り過ぎていくような気配を足元から感じ取る。
瞬間、全身の血の気が引き、怖気立つのが分かった。
地鳴りのような音を伴って地が揺れている。それが段々と大きくなり、床が割れ、そして――

「何だ、こいつは!?」

――獣の様な咆哮を上げて悪魔が姿を現す。
ガウルンが、アムロ・レイが、巴武蔵が乗り込んでいたガンダムと呼ばれる機体の特徴を持った巨大な頭部。
しかし、不気味に割れた口が大型の肉食獣のような獰猛さを醸し出し、続いて現れた異様な程盛り上がった赤い胸部と両肩が、その力強さを物語る。
ガンダムと呼ばれる機体のスマートさからは懸け離れた姿。
その下に続くのは、胸部と両肩の装甲から比べれば不釣合いな程細い蛇腹。
そして最後に異常なほど大きな頭が、土台のように現れ、周囲には頭部を持った根がうねりのたうつ。
脚部は見えない。全容としては球根から伸びた植物のように、丸く巨大な頭から上半身が生えている。
異形の姿に気を呑まれ、瘧がかかったかのように体の震えが止まらなかった。
逃げろと本能が叫んでいる。

14没ネタ:ミィvsロジャー:2009/06/29(月) 23:22:29
その隙に、伸びた一つの根がアルフィミィを誘い、本体の胸部が大きく左右に裂ける。
それは、赤いよく熟した石榴の実が裂けたような感じだった。その熟した果実にアルフィミィの下半身は納まり、沈み込んでいく。
美女と野獣。古来より人は、相反する物の組み合わせに美を感じることがある。
これがまさにそうだった。
異形の樹木に生る赤い石榴の実に、その身を喰われていく少女。どこか背徳的なその絵面に、思わず息を呑む。

「ロジャー・スミス、あなたの言葉は私を惑わせますの。だからここで……」

見下したかのような冷淡な視線と、人の情が入り混じった湿った視線。その二つを同時に受けた。
それでようやく思考を取り戻すも、時既に遅し。アルフィミィの姿は閉じた胸部装甲の向こうに押し隠された。

「なんとかならず……か。いや……この程度諦めていては、私のクライアントに笑われてしまうな。
まだ私の交渉は終わりではない」

だが、どうあがき、何を叫ぼうとも今の私は、巨大な脅威の前に晒された一匹の蟻んこに過ぎない。
力が要る。
例え交渉の場に武力を持ち込む結果になろうとも、目の前の脅威に抗い、言葉を吐き続けられるだけの力が要る。
これは賭けだ。
勝算の極めて低い分の悪い賭けだ。だが、私はこの行為に賭けざる得ない。
ここで交渉を終わらせてしまわないために。
なによりも、自分の運命を自分で選ぶと決めた私が、私として生きていくために、ロジャー・スミスはこの賭けを選択する。
左腕の袖を捲り、白と黒のモノトーンから成る腕時計を口元へ。
そして、喉を震わせて力の限り呼んだ。彼は彼の相棒の名を――

「ビィィッグオーーーゥ! ショォォーーウタァァァァーーーイム!!」







Last Negotiation ― Big-O Show Time ! ―

15没ネタ:ミィvsロジャー:2009/06/29(月) 23:23:04
再び、地が揺れた。いや、白き魔星と呼ばれたホワイトスターそのものが、震撼している。

「まさか……ありえませんの。あれは完全に機能を停止していたはずですの」

重い音。重音にして轟音が地響きに続き、足場が瓦礫へと姿を変えて吹き飛ぶ。
赤い天蓋が地中を貫き、そのままの直立姿勢で徐々に競り上がるように、黒鉄のメガデウスが姿を現した。
細い上腕に対して異常なほどに巨大な前腕。黒く重厚なその姿にアクセント加えている赤い頭頂部。
間違いない。大いなるO――ビッグオーがその真なるドミナスの呼び声に応じたのだ。
コクピットに飛び乗り、左右に並ぶスイッチを手馴れた様子で弾き、降りてくるリング状の操縦桿の中、ロジャー・スミスは両腕をクロスさせる。
目の前には円形のディスプレイ。そこに流れてくる文字は――



“CAST IN THE NAME OF GOD”

“YE NOT GUILTY”



そして、彼は告げる。神の鋳造せし巨人に、生の息吹を与える言葉を。

「ビィィッグオーーーゥ! アァァァーークションッッッ!!」

左腕を真っ直ぐ前に突き出し、右腕を腰溜めに。その体勢に構えたビッグオーの両眼が光を得て瞬いた。

16名無しさん:2009/06/29(月) 23:23:58
以上、中途半端にGWに書きかけた半端な没ネタでした。
お粗末さまでした。

17本スレ551:2009/11/25(水) 01:25:42
旅の恥は書き捨て、せっかくだし脳内予想してた最終回を書いておきますね

アキトが統夜を道連れにボソンジャンプで両者アウト
ディミナスはあっさりレジセイアに返り討ち
カミーユとアイビスが戦うけど動けないカミーユを庇ってアイビスが死亡
カミーユがぶちぎれてアイビスやら死亡者の魂を吸ってハイパー化
ロジャーも合流、追い詰められたレジセイアが魔星と同化して形勢逆転
逆に追い詰められるが最後まで希望を捨てなかった為にフェニックスエールがドロシーの姿で登場
ファイナルアタックでレジセイアを撃破
最後にビッグヴィヌスが来てロジャーが交渉、リセットかけてロワ自体を無かったことにしてエンド
でもちょっとずつ世界に影響出てたりとか

ディミナスになって戻ってくるくらいなら竜馬が戻ってきてもおかしくないとか思ってました
…そして正直マジですまんかった、俺もリセットされてくる


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