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DQBR一時投下スレ

725その翼、絶望か希望か ◆qpOCzvb0ck:2019/01/02(水) 20:45:13 ID:Z.uZw2LI0

(ここは……?)
おわかれのつばさが発した強い光に、まだ目がくらんでいる。


一瞬、首輪を確認する。
大丈夫だ。特に変化はない。

「ピサロ様!?」
懐かしい、とは言っても1日ほど聞いてなかっただけの声が、耳に響く。


「ロザリー!?無事だったか?」

「ピサロ様こそ、そんなに慌てて、どうしたのですか?」

徐々に目が慣れている。

間違いない。ここはロザリーヒルの塔の中。
そして目の前にいるのは、ロザリー。

鈴のように透き通った声、きめ細やかな肌、宝石のように綺麗に輝く赤毛。

間違いなく彼女だ。


心を安堵が芯まで包み込む。
エビルプリーストの魔の手から、今度は彼女を守れたようだ。

「大丈夫だ。もう安心しろ。」


「安心しろって……どういうことですか?」

「聞いてくれ。ロザリー。あの忌々しい魔導士、エビルプリーストが復活したのだ……。」

だが、こうして戻れた以上、ロザリーに指一本触れさせることはない。

「そんな……。勇者様と、倒したのじゃなかったのですか?」

「何故かは分からん。だが、今はロザリーを守ることが先だ。」

「……ピサロ様、その首輪、一体何ですか?」

首輪。
今もなお動かずに首下で留まっている
今までは脱出することばかり考えていたが、これもどうにかしなければならないだろう。

だが、一たびエビルプリーストの作った鳥籠の中から逃れられれば、直す方法なんていくらでも思い当たる。


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