【銀河系最強】ロズスレ【カイ使い】

152：赤肉伝説外伝～銀河系最強の男ロズ　二章～：2008/02/29(金) 20:13:33: >>74の続きです。

　あまりにも静かだった……。
普段はとても賑わっているモンテカルロもこの時だけは静寂を保っていた。

　だが、その光景は穏やかさとは無縁だった。
その場を異様なプレッシャーが支配していたからだ。
そのプレッシャーの中、数十人はいるであろうプレイヤーの誰一人として動けはせず、
また誰一人として声を出すことも出来なかった。

　悠久に続くと思わせるほど長い数秒の後、プレッシャーの中心にいる男の口がゆっくりと動いた。

「初心者しかいないな」

　重く、そして穏やかな声だった。
侮蔑的な一言だったが、その一言に込められた膨大なオーラの前に誰一人として反論することは
出来なかった。

　男の登場を見ていたロズの額には汗が浮かんでいた。
ロズはポケットからハンカチを取り出し、汗を拭きながら隣にいる青年に話しかけた。

「……どなたですか？」

「……天の覇王赤肉様です。誰一人として赤肉様に勝てた人はおらず、
　それどころか勝負になった人すらいないことから宇宙最強の男と呼ばれています」

「宇宙最強の男、赤肉ですか……」

　汗を拭き終わったロズの顔には笑みが浮かんでいた。

「……面白いですね」

「……ふむ」

　赤肉様と呼ばれた男は、ゆっくりとロズと反対側の台の席に腰掛け、５０円を投入し、
赤いポチョムキンを選んだ。

「どぉれ、ちょっと試させて頂きましょう……」

　ラウンドの開始直前にそうロズは呟き、

「くらいなさい……ギャラクシィィィ！！」

気合と共にガッツポーズを決めた。
―――と、同時にロズの体から数多のコスモが湧き出てきた。

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