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304
:
風見鶏
:2015/12/19(土) 22:45:54
アルスが眠っている間に、マリアは洗礼を受け、シスターになっていた。
「ここで、兄や皆さんの無事をお祈りしていきます……」
「(祈るって……。まぁ確かにマリアは戦闘向きじゃなさそうだけどね……)」
アルスは思う。
もしも父親が死なずに奴隷にならなかったら……。
もしもお化け退治や、妖精の国に行かなかったら……。
もしも母親が誘拐なんてされなかったら……。
極々普通の家の娘として、サンタローズで過ごして、年頃になったら結婚して……、家族の無事を神に祈り、日々の平和を神に感謝して……そんな普通の生活も出来たのだろうかと……。
「(まぁ、考えたってしょうがないけどね……。とっくの昔に、そんなの無意味だって……分かったハズなのに……)」
因みに、目覚めた時にいたシスターの名前は、
「フローラと申します……。ここへは花嫁修業で来ました……」
なんと、幼い時に一緒に妖精の国を冒険し、春を取り戻した少女だったのだ……。
「(でもフローラは私には気がつかないだろうなぁ……。私は随分変わっちゃったから……。)」
自身を『勇者』だと信じ、光輝いていたあのアルスはもういない……とアルスは思っていた……。
ふと……、古傷はそのままだが(ヨシュアの説明では)滝壺から落ちて流れついた割りにはあまり目立った外傷が無いことに気がついた。
何気なくそれを気にするように呟くと、
「それは私が……。頑張って『ベホイミ』を覚えた甲斐がありましたわ!」
フローラがそう返答した。
::::
因みに、服は子供時代のモノにところどころツキハギが施されていて身体にピッタリだった。
なんでもこの修道院では自給自足が当たり前らしいので自然と身につくそうだ。
そんな修道院の手厚い看護を受け、1日でも早く調子を取り戻そうとリハビリに励む中、ヘンリーとデールの兄弟はというと……。
ヘンリーは奴隷の服のままで、デールは……ピエロの恰好をしていた。
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