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302
:
風見鶏
:2015/12/19(土) 21:11:16
神殿が完成次第、奴隷達は口封じに殺される計画だと説明するヨシュア。
「そうなったら当然妹のマリアまでもが……。本来は死体を捨てる為の方法だが、このタルに入って滝壺から脱出するんだ!!」
そこには縄に繋がれたタルが3つあった。
「3つ?」
「少々キツいと思うが、男同士、女同士で何とか入れるハズだ……」
「もう1つのタルは?」
「コレには君達とマリアの荷物を……。そして縄を切って僕が飛び乗る。どの道独断で勝手な事をした僕は無事じゃいられないだろうからな……!」
「ほら、時間が無いんだから早く!!」
グイグイと強引にヘンリーとデールをタルの中に押し込んだ。
そして、アルスは素早く縄を切ってしまった。
「……」
「さ、アルス様も早く!」
「待って!」
「えっ!?」
「マリア……。あなたがこっちの荷物用に入りなさい!」
「どういう事ですか……!?」
「野暮なこと聞かないでよ。言ったでしょ?私はこのヨシュアの妻になったの。つまりアナタの義姉になったの。……新婚早々別々なんて嫌よ……」
「アルス……。……マリア……」
「……分かりました……。でも、必ず後から来て下さいね……」
マリアは荷物用のタルに入り込み、ヨシュアは祈りを込めて縄を切った。
「……さてと……」
「どうした?先に入れ……」
「笑わせないでよ……。本当は1人で残る気だったんでしょ?」
「……」
「言ったでしょ?脱出するなら一緒。残るのも一緒……」
抱きついてきたアルスをヨシュアは抱き締め返す。
その次の瞬間、アルスの首筋に強い衝撃が上から降ってきて、アルスは意識を失ってしまった。
「すまない……。アルス……」
::::
手刀でアルスを気絶させ、ヨシュアはアルスを残りのタルに押し込み、願いを込めて縄を切った。
「自棄になるな……。こんな酷い男の事は忘れて、もっと相応しい……。幸せにしてくれる相手の妻になれ……!」
何とかアルス達を脱出させる事に成功したヨシュアの肩を、誰かが叩いた。
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