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【一期】大航海時代Onlineのちょっといい話【一会】

75名も無き航海者:2005/12/01(木) 10:59:18 ID:5YwZHbSc
昨日の話し。

リスボン滞在3日目。
フランスのモンペリエという片田舎から出てきた俺は途方に暮れていた。
リスボンという街は活気にあふれ非常に多くの人でごった返していた。
そんな中俺は「織物秘伝・高級生地の書」を探していた。
銀行前の露天や商館を訪ね歩いていた。
売っていない。そして3日が過ぎていた。
何度尋ねても道具屋の親父も売ってくれない。
親父の後ろの棚には「織物秘伝・高級生地の書」が並んでいるのに
売ってくれない。

やはり田舎物には売ってくれないのか・・・
途方に暮れる俺。
しかし、家で待っている嫁のため、
そして縫製で一財産築いてやると家をでた手前
手に入れるまではモンペリエには帰れない。

そこで俺は考えた。
田舎者には売ってくれないが
都会人である地元の人間には売ってくれるのではないかと。

道具屋に立ち寄るポルトガル人に狙いを定め話し掛けてみる。

「すみません、XXさん」

反応が無い。そして無言のまま立ち去ってしまった。
普段使わないポルトガル語が通じていないのだろうか・・・

「すみません、○○さん」

何人に声を掛けただろう、しばらくしてようやく1人から反応があった。
事情を話すとその人は道具屋の親父となにやら話しを始めた。

「売ってくれるそうですよ」

なんと道具屋の親父は地元の人間で
少なからず地元の発展に貢献している人になら売るということらしい。

その方は、道具屋の親父から「織物秘伝・高級生地の書」を買うと
そっと、俺に手渡してくれた。
お礼も含め代金を渡したのだが受取ってくれない。
どうしてもお礼がしたかったので、引っ込めないでいると
その人は、高級生地の書にそっと3枚の書類を挟んでくれた。
それは繊維が発注できるらしい書類であった。

「世知辛いリスボンですけど、頑張ってくださいね」


優しいその言葉に男泣きしそうになったが、他人の前では涙はみせれない。
行為に甘え、高級生地の書と発注書を受取った
お礼を言うと、俺はそそくさとその場を立ち去った。
そして路地裏でそっと涙を拭くのであった。

ありがとう。ooooさん!
ちょっと脚色してるとこもあるけども本当に嬉しかったです。


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