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カブキ伝について語るスレッド

1菊池★:2005/05/27(金) 19:23:08
「天外魔境 風雲カブキ伝」について語るスレッドです。

「最も売れた天外」ですね(笑)。
個人的には天外復活以降の広井氏の口から出る
カブキ伝についてのコメントがネガティブなもの
ばっかりなのが気になります。
リメイクは有り得るのか…?その場合の阿国の声優は…?

2菊池★:2006/04/04(火) 01:39:45
レボリューションのダウンロード販売でひっそりサルベージされるのかも。

3名無しのヌンチャク野郎:2008/05/13(火) 23:11:45
http://www.hudson.co.jp/gamenavi/psp/pce-best/index.html
http://16shot.jp/blog/archives/2008/05/pc_1.html
http://16shot.jp/blog/archives/2008/05/post_919.html
公式サイトとか

4名無しのヌンチャク野郎:2008/05/15(木) 01:30:27
http://www.youtube.com/watch?v=89G2x2yLbe8

5名無しのヌンチャク野郎:2011/11/09(水) 20:05:23
@tamori_is_taru 風雲カブキ伝というゲームの敵キャラ募集で、小学生が「宇宙外人」というインパクト大なハガキを送ってきました。絵はメチャクチャでしたが、名前が素晴らし過ぎるので、今もそのハガキを持っています。
http://twitter.com/#!/BIKKURI_MAN/status/134084297853378561

6名無しのヌンチャク野郎:2012/02/04(土) 11:17:44
PCエンジンのグラフィックで1番綺麗なのは風雲カブキ伝のジェットモグラのシーン このシーンはソルジャーブレイドのメカデザインやドットを担当したDOH氏によるもの PCエンジンでここまで綺麗に絵が書けるのかと驚愕したもんですわ http://twitpic.com/8f0mvx
http://twitter.com/#!/rurabou/status/165304711900172289

@highmafuyuno これ45色しか使ってないんですよ 凄すぎですよねw おそるべし
http://twitter.com/#!/rurabou/status/165306500837937153

7名無しのヌンチャク野郎:2012/02/05(日) 17:41:20
一言で片付けるコーナー。個人的にカブキ伝は「創造」。黙示録は「破壊」。そういう役割でした。若いっていいですね(笑)。
http://twitter.com/#!/BIKKURI_MAN/status/165621455864872960

8名無しのヌンチャク野郎:2012/04/21(土) 19:54:40
カブキ伝感想文コンテスト投稿作

私が「天外」のスタッフにスカウトされるきっかけになった「風雲カブキ伝感想文コンテスト(月刊PCエンジン主催)」の受賞作を公開します。規定は「400
字詰め原稿用紙2枚程度」でした。規定枚数に収めるため、テーマ別に3本書きました。3本目は、先の2本が固くなりすぎたので、雑誌のカラーに合わ
せて、わざと文体を変えて書いたものです。紙面には「その3」のみが掲載されました。(やはり雑誌のカラーを考えることは重要だということだ)

その1  その2  その3  その4

「その4」は「その1〜3」の3本の内容をまとめて、補足を加え、後日同人誌に発表したものです。


その1

カブキというキャラクターに関して、「こんなわがままな男に感情移入はできない」という声を多く聞いた。だが、私は、「正義」などという可
変的で不確かなものの為に立ち上がることのできる人間の方が信用できない。

「正義」や「平和」といった抽象的な言葉は美しい。人々はその大義名分のために、「個人の幸福」を「犠牲」にすることが当然だと感じて
しまう。だが、それはひとつ間違えば、世界征服を企てる魔王とたやすく入れ替わることのできる危険を孕んでいる。カリスマは、簡単に
次代の独裁者に変貌するからだ。

カブキは常日頃から、刹那的、享楽的な生き方を誇ってはばからない。彼はおよそ「正義」などという概念には興味がない。だが、それこ
そが本当は重要なことなのだ。

「2」で百々地三太夫が死んだとき、彼は激怒した。それは、彼自身が「運命」や「宿命」といった「個人の意志を犠牲にしても従わなけれ
ばならないもの」の存在に、強く反発しているからだろう。彼はホラ吹きだが、自分自身の気持ちには正直だ。自分と、自分が大切だと思
った事のためになら、いつでも熱くなれる男である。彼はあくまでも「個人」なのだ。

カブキが「三太夫のために」「ジュリアのために」「世阿弥のために」と言うとき、そこには紛れもない真実の感情がある。彼の「個人」と
しての愛情がある。それは私の心を真っすぐに揺さぶる。だから私は、「カブキ伝」を完全にカブキに感情移入してプレイした。

私は「正義の味方」になどなりたいとも思わない。だが、カブキのように、「自分の大切なだれかのために」心から怒り、戦うことのできる
人間にはなりたいと思う。本当に。



その2

人は皆、醜く年老いて死ぬことを恐れる。死んだ後、「無」になってしまうことを恐れる。永遠の生命、不老不死。それはたやすく人間を
魅了する。だが、人は本能的に、それが自然の摂理に反することだということも知っている。

「カブキ団十郎」と言うキャラクターの象徴しているものは「現世の幸福と快楽」であると思う。彼の刹那的、享楽的な生き方は、「永遠
の生命」と真っ向から対立する。一瞬一瞬が楽しく幸福であればよい、それはすなわち、幸福な「一生」を終えることができるということだから。

そして「世阿弥」は、「吸血鬼と契約した者」である。「吸血鬼」が人からすすりとっていく「血」は、女が月経で流す血に対応している。女
が月毎に流す血は、やがて母体の中で次世代の生命を育むが、吸血鬼に血を与える者は、自らが「永遠に死ねない死体」となること
によって、生命の循環の輪から切り離されるのだ。

カブキがジュリアに叫んだ「お前も女だろ、子供を生むんだろう?」という怒りの言葉は、実はEDへの確かな伏線なのである。彼が抱
いた女たちの幾人かは、彼の子供を産むだろう。彼が死んでも、その血と、そして思い出は残る。それが本当の「永遠」なのだ。

世阿弥の「花は枯れるから美しい」という言葉は、本当の「永遠」が、その生命の循環と人々の記憶であるということを指している。彼自
身は子孫を残すことはできなかったが、死して自然に還ることによって、その循環の輪に組み込まれることを選んだ。

ジパングから女をさらうという企みから始まったこの物語は、そして男と女の交合の儀式で幕を閉じる。「死」を恐れ「永遠」に焦がれる
人々の心が生み出した魔王は、人の歴史が始まって以来続いてきた大いなる力によって滅ぼされるのだ。そしてそれは、天外全てを
貫くテーマでもあるのではないだろうか。

9名無しのヌンチャク野郎:2012/04/21(土) 19:55:50
その3

カブキちゃんは、人に恵まれていると思う。あたしは、あの子と性格がそっくりだから判るんだ。

目立ちたがりやでホラ吹きで、女たらしのろくでなし。口が悪くて、金遣いも荒い。でも、カブキちゃんの周りにいる人々は、皆、「そういう
カブキだから」好きだ、と思っているのよね。とりまきの女の子たちや、まつりも、阿国も、世阿弥やオロチも。度を過ぎたときは怒った
り、たしなめたりするけれど、誰も決して、彼を束縛しようとか、矯正しようとか思ってはいない。

皆ちゃーんと判ってるんだな。あの子が本当は、シャイで熱血で、淋しがり屋だってこと。自分を愛してくれる人をちゃんと知ってて、そ
の人のためならきっといつでも飛んできてくれるってこと。

本当は、ああいうタイプはなかなか上手くは生きて行けないものです。誤解され、いつのまにか「ワルイ奴」のレッテルを貼られて、枠に
はめられ「普通の」人にされてしまう。

あたしは、いつまでも、カブキちゃんがカブキちゃんでいられるような、そんなジパングであって欲しいと願わずにはいられません。きれ
いな着物が欲しい、いい女と寝たい、愛されたい、地位も名誉もほしい。どれもどれも当たり前のことだもの。わがままなんかじゃない
よ。悲しいことや不幸なことは、「いい男」になるための糧になる程度で充分。ずっとずっと幸福で、大声で笑っていられますように。

いつか年をとって、どこかの宿屋のぐうたら亭主にでもなるかしら。近所の悪ガキどもを集めて、昔の自慢話を大ボラもまぜながらいつ
までもしゃべっていたり、若い女の子のお尻をなでて殴られたりするクソジジイになりそうだけど。(あっそれじゃただのヘビ仙人か!)

カブキちゃんも、彼が愛して、そして彼を愛した人々も、ずっと幸福でありますように。いつまでも、いつまでも、そこがあたしの夢の国で
ありますように……

10名無しのヌンチャク野郎:2012/04/21(土) 19:58:42
その4

そもそも「役者」「踊り子」「力士」という存在は、どれも皆、その発生と歴史を逆上ると「巫子」にたどり着く。

日本神話の有名な「アマテラスの岩戸かくれ」。激しい怒りと悲しみに身を隠した太陽神を再び呼び戻すため、神々は宴を催し、女神ア
メノウズメが歌い踊る、という話は、すなわち、古代の日本人たちが、神の怒りを静めたり願い事をしたりするときに、神へ捧げる「舞」を
舞った、ということを示している。また、この時のウズメの舞は明らかにエロティックなもので、それはつまり「多産」「豊かな実り」への祈
りの象徴となる。(ウズメは漢字を産巣女とあてる) 加えて、「役を演じる」ということは、自分の体に他者を乗り移らせる───神を降
ろす、ということであり、それは同時に「神と性交渉をもつ」ということでもある。

「力士」も発生は同じである。もともと「相撲」はそれぞれの土地の代表者が力比べをし、最も強いものの出た土地の五穀豊饒が約束さ
れる、という宗教的な行事である。それゆえに「力士」は「子孫繁栄」の象徴となり、「子供の守り神」と言われるのだ。いまでも地方巡業
に来た力士に子供を差し出し、抱いてもらったり頭をなでてもらったりするお年寄りがいるのは、力士を神の使いと見て、子供の健康を
祈っている訳である。

さて一方で「吸血鬼」という存在がある。吸血鬼=ドラキュラと考えがちだが、「ドラキュラ伯爵」は、作家ブラム・ストーカーが、実在した
トランシルバニアの領主ヴラドをモデルに作った創作上の人物であって、「吸血鬼」そのものの代名詞ではない。

本来「吸血鬼」は欧州各地に残る民間伝承に、黒死病(ペスト)の大流行とキリスト教の強い「性」に対するタブーが加わって出来たもの
とされている。キリスト教は、その布教に際し、本来その土地に根付いていた民間宗教を滅ぼすため、「キリスト教の戒律を破った者
は、死して後、吸血鬼となって墓場から蘇る」と説いた。当時ペストが大流行し、おびただしい数の死人が出て、人々は感染を恐れるあ
まり、まだ死に切っていないものを墓に埋めたり、死体を集めて燃やしたりした。従って当然、墓場からうめき声が聞こえたり、土の中で
息を吹き返し、自力ではい出して来たりする現象も多かったのだ。それらは全て「キリスト教に従わなかったため」魔物となって蘇った
のだと言われ、ペストが感染するように、吸血鬼に咬まれたものもまた、吸血鬼になるという迷信が生まれた。

ご存じのように、キリスト教の「性」に対するタブーは厳しい。同性愛、近親相姦はもとより、正式な婚姻を結ぶ前の性交渉も、異教徒同
士の婚姻も、配偶者以外と関係することも一切が罪となる。 このように禁止事項にからめとられた人々は、生命本来の性欲と信仰の
理性と恐怖の間に、夜な夜な寝室を訪れ、首筋に接吻して「血」をすすっていく「蘇った死者」のイメージを作り上げることになるのであ
る。

吸血鬼に咬まれた者は吸血鬼になる。「永遠の生命」を得るというより、「死なない死体」になるのだ。

生き物は皆、必ず死ぬ。だが、その子供から孫へ、「生命」は伝えられて行くものだ。人と、人とが愛しあい、子供を育て、あるいは思い
出を語り伝えて行くこと、また、死体はやがて土に還り、その上に花が咲くこと。それらもまた、「永遠の生命」だということができるはず
である。

女は胎内に「血」を満たし、子供を産む。だが、吸血鬼にその「血」を与えてしまうということは、自らが「永遠の生命」を手に入れるのと
引き換えに、「新しい生命を伝えて行く」という大きな自然の循環から切り離されることになる。

11名無しのヌンチャク野郎:2012/04/21(土) 19:59:48

「風雲カブキ伝」は、「次の世代を産ませなくするため」ジパング中の女を攫う、という企てで幕を開ける。解決に乗り出すのは、男と女
の「役者」、つまり「子孫繁栄」を神に祈る役割をもった「巫子」である。かつて吸血鬼と契約し、永遠の若さの誘惑に負けたことを恥じる
者は、その償いのために生命を賭けて彼らを導き、その遺志を継いだ「力士」───同じく産まれてくる生命の守護神たる「巫子」──
─を加えて、彼らは「魔王」に戦いを挑む。

最後の戦いが「舞台」の上で行われるのも意味深長である。「舞台」はまさに「祭壇」であり、人々の祈りが巫子である舞人を通じて神に
捧げられる場所だからだ。

そして、物語は、男と女の交わりの儀式で終わる。生命が誕生してからずっと続いて来た営みの力の前に「魔王」は敗れ去るのであ
る。 「天外魔境」シリーズは、「1」からずっと、「生命賛歌」を歌い続けて来た。「絶対の悪」は存在するかに見えて、実は存在せず、物
語の結末はいつも「魔物」は人間の心に棲んでいることを告げる。だが、その魔物を滅ぼすのもまた、「人間」の心の強さであり、生命
のたくましさなのだ。

ジパングの人々は現実の日本人よりずっと開けっぴろげでおおらかだ。彼らはいつも恋を語るのに正直だった。今回の外伝は、主人公
がカブキだっただけに、それが一番はっきりと出ていたと思う。阿国も、世阿弥も、敵も味方も、皆誰かを強く愛することを知っている。そ
れによって生まれる喜びも悲しみも、皆受け止めて飲み込んで笑うことのできる強い人々ばかりだ。彼らが生き生きと語り出すのを見
るとき、制作者側の「理想の国」が見える気がする。

12名無しのヌンチャク野郎:2012/04/21(土) 20:50:43
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/22908/1117285649/23-

13名無しのヌンチャク野郎:2012/08/13(月) 16:29:22
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/22908/1117234803/27-


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