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第2回東方最萌トーナメント 九本目

29名無しさん:2005/01/30(日) 09:32:58 ID:koXBntHE
 戦う前に情報収集はしておいた。
 それが……

「吸血鬼? 何それ? 高く売れるの?」
「売るな。あー……あれだ。血を吸ったり水や日光に弱かったりする生き物のことだ」
「蚊みたいなものかしら」
「ああ。だが、蚊に血を吸われると病気になることがあるが、吸血鬼に血を吸われるともっとヤバい」
「や、ヤバい? どういうこと?」
「危なくて怖いってことだ」
「知ってるわよ! 言葉の意味じゃなくて!」
「ふふん。知りたいか?」
 魔理沙は、にやっと笑うのだった。
 この顔を見せるときは大抵、ロクなことを言わない。
 ……なんてことを、残念ながら、チルノは知らなかった。まだ。
 頷くチルノの耳元に、魔理沙は口を近づけて、声を潜めて。
 耳元に軽く息を吹きかけてから。

「吸血鬼に血を吸われると……癖になるくらい、すっ――ごく、キモチイイんだ」


 チルノはしばらく固まる。
「え……あ……?」
 少々パニック。
 魔理沙はすっと身体を離して、相変わらずニヤニヤとチルノを見つめる。
「……き……気持ちいい?」
「おお。あんたが夜やってることよりずっとな」
「〜〜〜〜〜〜っ!?」



 そんなこんなで。
 チルノは対戦相手の顔もまともに見れらない有様。
http://az.ralt.jp/thbbs2/data/IMG_000056.png
 その牙がちらりと口元から覗くだけで、想像してしまうのでありました。




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