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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

909 名無しさん :2011/02/03(木) 05:44:42 ID:m7KgF2xA0


リトルウィッチは小瓶の中身が本当の「惚れ薬」などでないことを知っていた。
だが彼女はそれを本当の「惚れ薬」だと信じ込もうとした。

バレンタインデーに、惚れ薬を混ぜたチョコレートを。

「惚れ薬」は偽物だ。だから効き目が現われることはない。
だけど「惚れ薬」は本物だ。「惚れ薬」を混ぜたチョコレートですらままならなかったのだから、
彼がなびいてくれなくても、それは仕方ないのだ。

仕方ない。
それこそが、彼女が50万ゴールドという大金と引き換えに望んだ「根拠」だった。

(バレンタインデーの夜、私は彼を誘い出し、綺麗にラッピングしたこのチョコレートを差しだす)

リトルウィッチは小瓶を捻り、ボウルの上で傾ける。

(彼は優しいから、きっと受け取ってくれる)

思ったよりとろみのある薬品が、瓶の口へ向かって流れ始め、丸く滴を作る。

(そして次の日彼は何食わぬ顔でホールに現われて、いつもみたいに挨拶して、あの人と狩りに出かける)

(それで、おしまい)


しかし怪しげな色の薬品が滴り落ちる前に、無色透明な滴がボウルに落ちた。

「あれ」

 おかしいな、とリトルウィッチは笑った。
後悔などしていない、と思う。悩んだが、それで良いと決めたのだ。
溶かしたチョコレートに惚れ薬を混ぜて、型に流して固め、デコレーションし、
それを包んで当日を待てばいいだけ。簡単な計画だった。割り切ったはずだった。
なのに、彼にやんわりと断られる場面を想像すると、何故か途方もなく悲しくなり、鼻の奥がツンとする。
何でもない振りで笑い飛ばそうとした。しかし、次々と溢れてくる涙は止まらない。

この期に及んでまだ好きか。
いじましくもこんな薬に縋って、言い訳を作らねば諦めが付かないほど、好きか。
自分でも馬鹿馬鹿しいと散々思う癖に、どうしても惹かれて仕方ないほど、好きか。

好き。好き。大好き。

でも。


「ふ、ふふ、ははは…っ」

 笑いが止まらない。服の袖で目元を覆いながらリトルウィッチは声を上げて笑った。
そしてひっく、と大きくしゃくりあげたかと思うと、その場に崩れ落ちた。
まるで子供のような嗚咽が漏れてきて、堪えようとするのにできない。
口元を抑えて、冷たい木製の開きに縋りつきながら、彼女は咽び泣き続けた。



-----------------------------------

おしまい。



リトルウィッチは病んでない…です。
ネガティブになりすぎてとてつもなく絶望的な気分になってるだけ。
でも自分でも薄々このままじゃいけないなーと思って区切りをつけようとするんだけど
やっぱり諦められないみたいな感じみたいな。

予想以上に場所とりました。
ぐだぐだで本当ごめんなさい。


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