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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

897 ドワーフ :2010/09/28(火) 23:43:46 ID:HW/cTXWU0
マルチェドと復讐の傷跡

 そこは郊外の霊園。墓石が規則正しく、どこか寂しげに立ち並ぶ場所。穏やかな日差しの下で、男は苦しみ悶えていた。
 頭の禿げ上がった初老の男。貴族のような美麗な装いで、地に膝をついて喉の奥から振り絞るような声で何か喚いていた。
「ううぅぅぅぅ……。うぅぅぅ。アルジネフぅぅ。よくも……、よくも」
 胸からおびただしい量の血を垂れ流し、彼はひたすらに憎悪を訴えていた。止め処なく溢れ出る赤い血は、不思議なことに地面に滲むこと
もなく、ただただ地の底へ滴り落ちるように地面に消えていた。
「よくもぉ!よくもぉぉ……、娘を…裏切ってくれたな……」
 強烈な痛みに悶えるようにその身に爪を立て、掻き毟る。魂の叫びは響きこそすれ、誰にも届くことはない。
 いや、一人だけ例外がいた。
 小さな、ぶかぶかのコートでその身を覆う人物。灯台のような兜の奥から哀れむ様な声がした。
「それは違います」
「ぐぅぅぅぅあ゛あ゛ぁぁぁぁ……」
 コートの人物の名はマルチェド。彼は何の益があってか、嗚咽を漏らす男に話かけ続けていた。
「フェレネンドさん。フェレネンドさん。僕の話を聞いて下さい」
 しかし、いくら話しかけても男はマルチェドを無視し続けた。まるで見えていないかのように。
 マルチェドはそっと男に近づくと、その透き通った身体に触れた。


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