したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

797名無しさん:2009/07/07(火) 00:39:43 ID:jbYrN6dg0
これは僕が子供の頃の話だったかな
僕はマダ6才。アヤも確か5才だった気がする
そのころはまだコボルトに病気が蔓延してなくて
危険だと噂され、ブルンネンシュティグからはでちゃいけなかった
西の方の共和国の領地もコボルトが歩き回っていて
僕たち子供はいってはいけなかった。
それでも、僕たちは子供だから、悪いことをしてみたかったのもあるんじゃないかな。
「あの日」の数日前、僕とアヤはある計画を練っていたんだよ。

−これはある少女と少年の、小さな小さな物語−

「コボルト」


−ブルンネンシュティグの保護施設−

「おい、アヤ。最近ヒーローってのが流行ってるじゃないか。」

僕は前髪にメッシュを子供ながらにかけている女の子、アヤに話し掛けた。
アヤは周囲の様子を見渡し、ため息混じりに言葉を返す。
「そうだね。みんな井戸前でよくショーをしてる戦隊の真似事ばかり
私はあまり興味ないな。格好良くないんだもん」

アヤは5才の割には大人のような思考などを持っていた。
何でも、テストをしてみたら、14才くらいの精神年齢らしい
親が何かの偉い人だっていうからその影響なのかも知れない。
僕もアヤと同じくらいの精神年齢らしいけどよくわからない。
だって、精神年齢とか、高いからってなんのデメリットもメリットもないし

まぁ確かに、その戦隊はあまりかっこいいものではなかった。
格好も陳腐な物だったし、良く親に連れて行かれて、本格的な
ショーを見に行ってた僕は目が肥えてしまっていて
全く興味は持っていなかったのだ。
しかし、他の皆は、悪い奴をやっつける。というヒーロー的行為に
あこがれを抱いていたらしく、その戦隊に夢中になっていた。

この話はそのときはここで終わった。しかし、その翌日のことだ。

昨日のように、休みの時間にアヤと二人で話していた時のこと
周りは昨日と同じように戦隊物の真似事で
やれ「ガキーン」だとか「ちゅいーん」だとか
言葉で効果音を発して遊んでいる奴らばかりだった。

(全く、あれはただのショーだろう。本物のモンスターを倒した方が
よっぽどヒーローってもんだぜ)

ふと、そんなことを想ったのだ。想ったことをすぐに口にしてしまう性分だった。
僕はそれを口にした。しかし、アヤがそれに非常に強い反応を見せたのだ。
目を輝かせ、素晴らしいことを思いついたのだろう。
そしてすぐにその内容を身を乗り出しながらしゃべってきた。

「てことはさ、私たちがモンスターを倒したら、ヒーローになれるんじゃない?」




全く思いつかなかった。そうか、それならば自分の自慢話も出来る。
他の奴らの上に立てて、優越感にも浸れる。
すぐに、その話は決まった。モンスターを倒そうということになったのだ。

しかし、問題は倒すモンスターだった。
最近じゃ墓地にバインダーなんてモンスターが出ていて
何人もの強い人が犠牲になっているとか。
あまり強いやつを相手にしても返り討ちにあって死ぬだけだ。
まだ6年しか生きていない。死ぬのは嫌だ。
僕はその旨をアヤに話した。

「う〜ん。私たちでも倒せそうなモンスターか〜・・・・」

アヤは10秒ほどだろうか。腕を組み考えた後に
「あっ」といって此方を向き又しゃべる。

「じゃぁ、コボルトはどう?先生達が「危険だから」っていってるやつ。
私聞いちゃったんだけどさ、そこまで危険じゃないらしいんだ。
モンスターの中でも一番弱い方らしいよ。」

コボルト    確か悪魔系のモンスターだと聞いたことがある。
あまり頭は良くなく、槍を使って小さな獣を捕って食べているとか
たまに人間も襲うらしいが、確かに危険な目にあったなんて話は聞いたことがない。

話は決まった。僕らは「コボルト」を倒そうと計画を練ることになった


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板