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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

63ESCADA a.k.a. DIWALI:2008/05/17(土) 11:18:23 ID:OhTl4zsk0
「きゃぁああぁぁああぁぁぁぁあぁぁっ!!!?!」
攻撃の全段がヒットしたエレナの断末魔が響き渡る・・・彼女はゆっくりと地面に膝を付き
傾くように前のめりに倒れた。やや露出度の高いコスチュームは破れ、腕や太ももに大小それぞれの切り傷が。
かろうじて意識は保っているが、起き上がるのだけは困難なようだ。そこへラティナが歩み寄って、静かに座り込んだ。
「…大丈夫?」「うぅっ…ふふふ、負けましたわ…悔しいっ、悔しいけどっ…後悔はしていませんわ。」
何かから開放されたように微笑むも、涙を流しながら小声でエレナが口を開く・・・ラティナは無言で頷いていた。
「それで…エレナちゃん、どうしてわたしのお父さんが…わたしを連れ戻そうとクエストバーに依頼したの?」
「そうですわね…バーのマスターによれば、彼が依頼したのもあなたとその奇妙な槍を取り戻すためだそうですわ。
 ラティ…いいえ、あやねさん。あなたもしかして家出してきたんじゃなくて?」心配そうな表情でエレナが尋ねる。

「うん…わたしの故郷はこの大陸の遥か東にある島国、この大陸の知識人は『ジパーヌ』って呼んでる島なの。
 そこはとても狭いから、わたし子供の頃からここに来てみたいって思ってたの。だけどお父さんが強く反対してるし
 娘離れもできない人だから、ちょっと反発心もあって・・・ほぇ?どうしたのエレナちゃん?」
上を見上げて口をパクパクと開いているエレナに彼女は尋ねるが・・・何者かの影が二人を覆っていることに気付くと
即座に振り向いて青龍偃月刀を手に構えを取った!!!だが、見覚えのある影の主にラティナ、いや・・・あやねは
動揺と旋律を覚えた・・・影の主は身長2メートル程もあろう巨漢、長く伸びきった黒い髭を携え、異国の衣装に身を包んでいる。

「探したぞあやね・・・さぁ、パパと一緒に帰ろう、なっ?」

野太い声が彼女に向かって投げかけられる・・・・


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