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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

285 白猫 :2008/07/05(土) 22:34:16 ID:W4Rh7kXM0

 「っ〜〜〜…………」
目を丸くして頬を抑えたルヴィラィを睨み、しかしルフィエはすぐに目を背ける。
 「ほんとは詰め所に連れて行きたいけど……その傷で詰め所に運ぶのもアレだし。私がするのは、これだけ」
 「…………そう」
ルフィエの言葉に微笑んだルヴィラィは、再び目を開いて辺りを眺める。
最後に確認した灯は、サーレとプリファーのものだけ。デュレンゼルの灯が消えたのは、恐らくルフィエの仲間か――パペットに打ち倒されたのだろう。
自分が意識を失ったからか、イグドラシルも崩壊を始めている……この調子なら、数分で跡形もなくなるだろう。
と、
 「!」
突然、自分の体に微量だが魔力が流れ込んだ。
慌てて見れば、ルフィエが自分の腕を掴み、彼女の残った魔力を自分に流し込んでいた。
何を、と言いかけた口を塞ぎ、ルフィエは小さく呟く。
 「……これで、傷口くらいは塞げるでしょ。此処から逃げて――無様に這いつくばって、孤独に生きて」
 「……私に、生きろって? 正気?」
ルヴィラィの怪訝な言葉に、しかしルフィエは軽く答えた。
 「少なくとも、あなたよりは」
ルフィエの言葉にクスリと笑い、ルヴィラィは「違いないわね」と呟いた。
簡単な治癒魔法で傷口を塞ぎ、ルヴィラィは何十年かぶりに"娘"と向き合う。ルフィエもまた、ルヴィラィの――"母"の視線を受け止め、言った。
 「私にはまだ、やることがあるから」
"やること"――ルフィエのその言葉に、ルヴィラィはまた笑う。
自分ならばさっさと逃げおおせるところである。それなのに、全くこの子は。
本当に、自分ではなく"彼"に似てしまった。どこまでも真っ直ぐな志を持った、彼に。
 「そうね……あなたはその方がいいわ。"らしい"もの」
そのルヴィラィの言葉にルフィエは応えず、マペットを握り締め、大穴の中へと飛び込んだ。
崩壊の進むイグドラシルの中、久々に一人になったルヴィラィはそっと目を閉じ、思い返す。
 (――やっぱり、駄目ね)
穴の縁へ立ったルヴィラィは、心中でそう呟いた。








 「――ぉ、おッ!!」
自分を押し潰さんとする"何か"を睨み、ネルはグングニルを捻り、弾き飛ばす。
正確にはグングニルの[爆風]により、自分の体を吹き飛ばしたのだが。それほどまでに"それ"は、重量があった。
クラクラする頭を振り、ネルは最下層らしきフロアの中心に降り立った。
ボロボロの体に喝を入れ、グングニルを払い戦闘体勢に入り直す。
その目の前、まるで黒い銃弾のような形をした2mほどの"それ"は、突然空中で回転を始めたかと思うと、

パン、という音と共に、ネルの目の前で弾け飛んだ。
勿論、ネルはその程度の現象には何の感情も抱かない。ただ目を細めるだけ。
弾け飛び、黒い布のようなものが舞う視界の中、ネルはようやく"それ"を捉え、不敵な笑みを浮かべた。
 「……"それ"が、お前ですか」
そのネルの視線の先。
黒いショートの髪、真っ黒のクロークを被った姿。時折覗く肌は、人のものとは思えないほど白い。
そして、その瞳。
例えるならば――"血を腐らせたような紅"、である。見ているだけで気分が悪くなるような色の瞳が、じっと自分を見据えていた。
間違いない。
この魔力は――パペットのものだ。
 【ああ、やっと戻れたよ……本来のボクに】
わざとらしく首を捻るパペットを見、ネルはゆっくりとグングニルを構え直す。
援護は期待しない方がいい。あくまでも単身で、こいつを打ち倒す覚悟で臨まなければ。
早くも臨戦態勢に入ったネルを見、パペットは溜息を吐いて手を天に翳す。
 【喧嘩っ早いねぇ……まぁ、いいけど? お前を殺したら、次はマペットを奪うだけだし】
 「……それは無理です。お前はここで、僕が破壊する」
 【エリクシルを破壊できるのはその槍だけ……ボクはエリクシルから生まれたから、ボクを殺したかったらその槍で攻撃しないとね】
ご丁寧に倒し方まで教えるパペットに目を細めるが、しかしネルは次の瞬間、目を見開いた。


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