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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

259憔悴:2008/07/05(土) 17:23:49 ID:Wv5HCA4E0
夜。
暗く風の冷たいリンケンの夜が来た。
チェルはあのまま、町の中を調査していた。
一つ気になったことがあったのだ。
跡継ぎの居なかった町長が死んでいたこと。
そして、見たことの無い少女がそのあとを継いでいた。
名前は、リーネというそうだ。
話を聞くと、リーネは町長がある日リンケンの東にある砂漠で倒れていたところを拾ってきたらしい。
町長の家へいくと、リーネは一言も話さずチェルの髪を見ていた。
緑色の髪のビーストテイマーなんて珍しいのだろうか、
それとも自分と同じ"異種の職"だと思っていたのだろうか。
チェルは表面テイマーと名乗っているが、
他人の回復、治療、蘇生というビショップに似ている技術が備わっていた。
極稀に、親がもし、テイマーとビショップならばそういった技術を持った子が生まれるらしい。
そして、リーネも同じく、中世の姫君の様な姿はしているが、髪がピンクだった。
聞く話、プリンセスとリトルウィッチに加え、高度な移動速度上昇や、炎の付加ダメージをつける技…
ウィザードの技も備わっているらしい。
もしかしたら、あの子は…
「チェルちゃん…」
ふ、と呼ぶ声がして振り返る。
其処には、鬼が居た。
しかし、声は確かにアレナだった。
「…鬼ですわね」
「…いくらチェルちゃんでも、こんなに早く仲間を見つけてしまうとは思わなかったわ…」
「仲間…?」
アレナ…いや、鬼は町長の家を指差す。
「リーネは貴方と同じ、異種職…私達に困る存在。消去しなくてはならない人物」
「異種職…気づいてらしたのね」
「リーネは一言もしゃべらない…殺す前に聞こう、お前らは地下界を調査して何をしようとしている?」
地下界…あの地下遺跡に入ったことについてらしい。
「…地下界はもう壊滅したのでは?記憶を失ったネクロマンサーや悪魔が放出されてるのはそれのせいでしょう?」
「まだいるさ…ネクロマンサーと悪魔の頭は天上界を襲うことに反対したが…我々鬼は違う…バカな事を考え追放されただけの奴らとは…」
と、鬼は空を見上げる。
「誰にも気づかれぬよう、この世界を鬼の住みかにし…後は…」
「…なんですの」
「4人いる異種職を殺すのみ。お前を含め、異種職を殺す前に探し出すもの…いや返してもらうものがある」
指で楕円を作ってみせると、それを4つ手に乗せる仕草をする。
「天上界の野郎達は…俺達の源を奪った後、検討もつかねえ所に隠しやがった…」
悪魔の住処に。
自分達の住処に隠された源は、つい最近それについて気づいたらしい。
しかしそこをあける4つの鍵は天上界のものによって、より力の強い者4人に渡された。
それが、異種職。
異種職はただ2つの職が混ざってるだけではなく、天上界のお偉いさんが考えて作り出したらしい。
たとえばプリンセスのただでさえ早くて痛いボトルにさらにダメージが乗り、速度が増したら。
ただでさえ本体は倒せないテイマーに、仲間の回復や蘇生ができたら。
4人がもし一緒に戦うようなことになったとしたら、強豪になるだろう。
「いくら人数がある鬼でも…倒せないだろう?あいにく記憶は無いようだから一人ずつ殺そうと…おもったわけだ」
「だから………私達を一人ずつリンチするわけですのね」


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