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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

235黒頭巾:2008/06/29(日) 22:31:53 ID:fou9k2gM0
ふぁみりあいーえっくすシリーズ番外編?
 未知との遭遇2 〜国道310号線さんチのコの場合〜

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僕の名前はふぁみりあーえっくす。
とってもとっても(中略)とーっても素敵なごしゅじんさまのぺっとだ。
僕のごしゅじんさまがどれだけ素敵かお話しだしたら止まらなくなっちゃうから……気になる人は過去ろぐ参照で!
今日はそんなごしゅじんさまとお買い物に来てるんだよ!
おあしす都市ありあんは、今日も盛況だ。
ごしゅじんさまは僕が逸れないように、抱っこしてくれてる。
途中でばんへせるさんのお店に寄って、きゃんでぃーを買ってくれたごしゅじんさま。
目指す装備を売ってる露店を探して、裏通りを歩く。

「うーん、惜しいなぁ……これじゃ、ちょっと補正が足りない」
「あちゃー、それは残念だなー。 ねーちゃんの探してる補正のもん、見付かるの祈ってるよ!」
「ありがとう」

露店主さんと会話しながら、露店をぐるぐる。
たまにはこんなお買い物も楽しいね。

「あ、いいかも」
「はい、らっしゃーい」

このお店は、気さくなごきぶりさんのお仲間さんがお店番。

「これ、ちょっと気になるけど……ちょっと勉強してくれないかな?」
「お、お嬢ちゃんプロだねぇ。 わかった、ちょっと座りーね」
「交渉おっけーなのね、ありがとう!」

難しい数字のお話をしだしたごしゅじんさまのお邪魔にならないように、僕は近くをきょろきょろ。
あれ、ちょっと離れたとこに何かある。
何だろう?
恐る恐る近寄ってみたら、何か茶色い塊。
じーって観察してみたら……あ、動いた。
ってことは、生きてるのかな?
僕の視線に気付いたのかぱちりと目を覚ました茶色いこは、浮かび上がろうとして……落ちた。
まるでお腹が空いて元気が出ないみたいに、しおしおやつれてる。
それを見詰める僕の手の中には、大好きなごしゅじんさまがくれたきゃんでぃー。
食べたい、凄く食べたい……けど。
目の前のこのこの方が、凄くお腹が空いてるみたい。
だから。
はい、どうぞ。
僕が差し出したきゃんでぃーを眺めて、茶色いこは困ったように空中でくるんと回った。
遠慮しなくていーよ?
そう言ったけど、茶色いこはふるふる首を振るだけ。
困ったなぁ。
そこに、ご用事を済ませたごしゅじんさまがほくほく顔でやってきた。

「あら、ファミちゃん……そのコ如何したの?」

そこで行き倒れてたの。
僕の答えにごしゅじんさまの目が驚きに見開かれた。

「……捨て子?」

必死にぷるぷる首を振る茶色いこ……何処にそんな元気があったんだろう。
あ、やっぱりへろへろ地面に落ちた。

「ご主人様と逸れたのかな? お腹空いてるのね」

きゃんでぃー差し出してるのに、食べてくれないのー。
虫歯さんなのかなぁ?

「ファミちゃん、このコはミニペットって言って、キャンディーは食べれないのよ」

ご飯は装備品なのよー、だって。
おー、このこが最近噂のみにぺっとさんだったんだね!
確かに、ごしゅじんさまの言葉通り……茶色いこの目線は、僕の槍に釘付け。
こ、これは代わりがないからだめ!
可哀想だけど、僕は槍を後ろに隠した。

「あ、さっきの狩りで出た店売り品、まだあるよ」

ごそごそ鞄を漁ったごしゅじんさまは、防具をいくつかと武器をいくつか並べた。

「うーん、このコ……何型なんだろ」

悩むごしゅじんさまの姿に、僕は前に聞いたお話を思い出した。
みにぺっとさんは何種類かあって、種類によってご飯が違うって事を。

「いつもご主人様に貰ってる系統のを選んで食べてくれる?」

ないすなごしゅじんさまの言葉に茶色いこは頷いて、全部を取り囲むようにぐるぐる回った。

「あら、雑食なのね。 はい、どうぞ」

ごしゅじんさまの差し出す剣を、茶色いこはんごんご飲み込んだ。
凄い……びっくり人間しょーみたい。
人間じゃないけど。


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