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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

232国道310号線:2008/06/29(日) 06:06:42 ID:Wq6z33060
気を失っている主人、ランクが落ちてしまった自分達、おまけにここは人が寄り付かぬ魔境の地下深く。
道具類が入っているカバンは何処かヘ吹き飛ばされたようで見当たらなかった。
絶体絶命の危機的状態を打開しようと、召喚獣達は知恵を絞る。
「こういう時はチャットで助けを呼ぶぜ!」
「ケルビーにしては冴えてるやんけ。」
ケルビーは早速チャットを試みたものの、やり方が分からず眉間にシワを寄せる。
ミモザが楽しげに会話しているのを見ていただけで、彼自身やったことがなかったのだ。
こう、目を瞑って精神を統一して…、そこからの手順が全く分からない。
それはウィンディも同じだったようだが、何か思い出したようにバッと顔を上げた。
「アレや! 半角スラッシュの後に名前+半角スペースや!」
「…何言ってんのか全然分からねぇぜ。」
意味不明の暗号を唱え始めるウィンディにケルビーは、平常を装っているが実はべらぼうに焦っていやがるなと思った。
そんなケルビーの冷めた視線に気が付いたのか、焦ったようにウィンディは空高く飛び上がる。
「エエか、わしが助けを呼んでくるさかい、ミモザを頼むで!」
そう言い残し、彼は闇の彼方へ消えていった。
しばらくウィンディが去った方向を見ていたケルビーは、横たえさせたミモザに視線を移す。
熱っぽい息づかいで胸を上下させている少女に、彼は静かに寄り添うと地に伏せた。
(こいつが辛い時に、また何もしてやれねぇのか…)
ケルビーの脳裏に昔の苦い思い出が蘇る。
彼は己の歯痒さにケッと息を吐き出すと、そびえ立つ漆黒の壁を忌々しげに見上げた。



つづく


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修正に手間取ってしまい投下が遅れました、すみません。

>黒頭巾さん
投稿のお許しとお心遣いありがとうございます!
あんなあらすじで良ければいくらでもリスペクトしてください。(笑
隠れ黒頭巾ファンの私が本人からファンと言われた日にゃあ、赤面爆死しそうですよ。
武道サマナ小説はにへにへしながら熟読させていただきました。
歌からSSシリーズは2曲目は知らない曲だったのでチェックしてみました。
原曲の端から見たらギャグなのにリアルでありそうなうすら寒い世界観が赤石の世界と見事に融合しています…

>68hさん
先のチャットでいただいた68hさんのリクエストもあり、
今までとは違うシリアス色の濃い作品を目指しました。
しかし、キャラ付けのために方言を使ったせいか初っ端からギャグの臭いがプンプンします。
力不足を反省しつつ、いつの日か完全シリアスものでリベンジできればと思います。

>スメスメさん
クエストで狩りに行った蟲の洞窟のカニに苦戦した懐かしき思い出が蘇りました…
騒ぎながらも夢を語り合ったアイナーが変貌してゆく様が物悲しいです。
アルとキリエの2人組みの冒険談を楽しみにしています。
スメスメさんの一人称の書き方は場面の見せ方が好きで参考にしています。

>みやびさん
初めまして、ひよっこ小説書きの国道と申します。
メインクエ関連データの書き出しありがとうございます。
私もメインクエは進めてはいるものの、記憶は薄れつつあるのでとても助かります。
リレー小説の企画立ち上げもお疲れ様です! 丁寧な書式やキャラ設定の話はとても参考になりました。
私はご覧の通りの遅筆のため、リレー小説参加は難しいかと思います… 草葉の陰からヒッソリ応援しております。


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