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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

140之神:2008/05/29(木) 17:30:53 ID:BygKvBUA0
◇―― リレー企画 ――――――――――――――――――Red stone novel[4/5P]


「お前、いい加減にしろ」
数分前まで自分に向けていたダートを、空中に向けた。

―「いい加減じゃ無いわ。可能な事よ」

「親にどんなしつけされたか知らねえが、もう関わるな」

―「…親。…まぁいいわ、貴方が死にたくてしょうがないなら、私も諦める」

「そういうことだ、もう俺は疲れたからな」

―「そうね、そのままこの人生を送れば、とても疲れるわね」

―「ここにポータルを開けておいてあげる」

突然、白いモヤモヤが現れ、そこから外の景色が見えた。

「出ねえよ、外なんて…」内心不思議だったが、表に出さないように俺は言った。

―「この部屋を、この星の時間尺度で30秒後に爆破させるから、貴方、死ねるわよ」

―「そこのポータルに入れば安全よ。そのまま外だから」

「何勝手に進行してんだよ」

―「死にたいんでしょ?それなら、私が作った縁だから、私が葬ってあげる」

―「待ってるわ……、最後に」

「最後だろうな」もうどうにでもなれ、だ。

―「人生を諦めちゃ、ダメよ」




声がするのはようやく無くなり、また静寂な牢屋へと戻った。ただ、白いポータルとカウントされる数字を残して。
「…どうせ嘘だろ、爆破なんて…」

と口では言ってみたが、実際に俺はというと…これまでを振り返ったりしていたのだが。

カウントも残り少ない。

「なんか…この家にさえ生まれなければ、好きな事できたのにな…」

5

「まぁ6年経った今更、どうでもいいことだけど…」

4

「……。」

3

「…。」

2

「やっぱり…俺は…!」

1





町中に響き渡る爆音と共に、そのとき小さな牢屋は吹き飛んだ。


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