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「Sammy社立ギルティ専門高等学校5時限目」

533名無しさん@2周年半:2007/06/16(土) 14:28:44 ID:ijda6FSQ

彼女は、昼休みになってようやく登校してきたかと思うと、私の顔を見ながらこう言った。
「君さ、今すんごくつまんなそうな顔してるよ」
大きなお世話だと思ったが、それよりも、至近距離でまじまじと顔を見られるのを気恥ずかしく感じて
「私はいつもこんな顔だよ」
わざとぶっきらぼうに返してそっぽを向いた。
それがおかしかったのか、くすくす笑う彼女の表情は、おそらく私とは対照的であろう、爛漫な笑顔だった。
釣られて私も笑いそうになったが、私の美意識がそれを許さなかった。
そのまま私が何も言葉を発しないでいると、
「ねぇ、今日の帰り、遊びに行こうよ」
そういって彼女は私の顔を覗き込んだ。


そのころ、私にとって学校は、あまり居心地のいい場所とはいえなかった。
なじめないクラスメイトや、リアリティの無い言葉を漂わせるだけの教師には学校生活初日からうんざりしていたし、
初っ端からそういう目で周りを見てしまった私がそこに溶け込むことは不可能だった。
そんな、生ぬるい孤独を孕んだ学校生活で、唯一私の友人といえたのが、彼女だった。
彼女がいたおかげで、私は毎日せっせと学校に通っていたのだと思う。


そんな私と彼女の共通の趣味が、ギルティギアだった。
普通女子学生が「遊ぶ」といえば、買い物やらカラオケやらを指すのだろうが、
私たちの間で「遊ぶ」といったら、ゲームセンターへ行く、ということと同義だった。


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