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「Sammy社立ギルティ専門高等学校5時限目」
40
:
名無しさん@2周年半
:2006/06/27(火) 12:38:47 ID:KrSfq7E.
『罠』
「……柚刃」
「は、はいっ?」
「……あのガンマレイ…どっから出したんだろうな。手品みたいだったよな」
はぁ…。
少しだけ期待していた柚刃は、小さく溜め息を吐きながら「そんなことですか…」と呟いた。
「えっと…メイジタンに所属している人はみんな、服の下に武器を隠してるんですよーっ♪」
「ふ、服の下…っ!?スカートとかブラウスとかッ!?」
「はいっ。下着の中に隠したりもするんですよ?…………そう、こんな感じに」
すっ…。
「………え?」
ぎらりと夕日を弾く、銀色のフライ返し。
それが、何で、僕に突き付けられている…?
「ふふっ…驚いちゃいましたか?」
「え……柚刃、まさか」
「正直、いつ気付くのかヒヤヒヤしてたんですけどね♪
前に一緒にお風呂入ったでしょっ??…あの時に私の体型、見られてたから」
「嘘……だよ…」
「ほら、見て。いつもよりブラウスもスカートも膨らんでるでしょ??」
「………嘘だ」
「嘘じゃない。私、明示さんが大好きだから」
「こんなの、嘘だ…」
「嘘じゃない」
「……嘘だって言ってよ、柚刃…」
ぎゅっ。
頭を、抱き締められる。
柚刃の胸が目の前にある。心臓の鼓動も、呼吸のリズムも分かる距離に、ある。
どうしてだろう。こんな状況なのに、安心感すら覚えてしまう。
すっ…と、柚刃が腰を落とす。
目と目が合う。
にっこり微笑む。
「………キス、しよっか」
僕の返事を待たない…有無を言わせない、強引な口付け。
ねっとりとしていて煽情的な舌使い。
唾液と唾液が絡み合い、舌と舌が求め合う。
もっと奥へ、もっと奥へ…と、僕の中に入ってくる柚刃。
「っ……はぁ…!!」
唇が離れる。
白い喉がこくり、と動く。
口の端から零れた唾液が、その喉にキラキラと輝く線を作る。
艶やかで色っぽい仕草に、いつもと違う柚刃を感じる…。
(……僕は、何を信じればいい…?)
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