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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

89964:2005/06/15(水) 17:57:52 ID:YDETjaZQ
>>851


「蘇留、お前はあんなフォモのどこがいいんだ?」
「弓太の悪口を言うな」
「事実でしょ?アイツビーチバレーの時も男ばっかり見てたし」

初めから分かりきっていたことだ。郁瀬 弓太はフォモ。興味があるのは男だけ。
いつかは克服しなければならない問題だと思っていた。いよいよその時が来たのだろうか。

「美里はどうしたらいいと思う」
「さぁね。フォモの事はわからん」
「雹は?」
「ぼくもわかんな〜〜い」
「ちっ…使えん奴らだ」
「うわ……毒舌ぅ…」

雹が大げさに悲しそうな声を出す。

「事実だろ。役立たず共が」
「む〜〜そこまで言うならぼくが打開策を提案しようじゃありませんか」
「良し。さっさと言え」
「そんな態度だと教えないよ?」
「じゃあ要らん。自分で考える」
「うあ、嘘だよ嘘!ほんとに蘇留ってやりにくいんだからぁ」

やりにくい?こっちの台詞だ。

「で、案は?」
「蘇留の彼氏をなんとかできないなら、その松瀬って人をなんとかするしかないね」
「なんとかって?」
「消すしかないね」

雹はテンションが上がってくると周りが見えなくなるタイプだ。冗談なのかマジなのか分からない事が多い。
やはり、"天才電波"を通り名に持つような女にこんな相談すること自体がおかしかったようだ。

「ははは、冗談だよ冗談」
「当たり前だ」
「じゃあこれから案考えるからちょっと待ってて」

そう言って雹はノートとシャーペンを取り出して計画を練りだした。
一方の美里はと言うと、ガーガーと豪快ないびきを立てて眠っていた。

・・・

「蘇留〜〜できたよ〜〜」
「見せろ」

『蘇留のラブラブ大作戦』

ノートの最初のページにはデカデカとそう書いてあった。

(これは消しておこう…)

ノートには10数ページに渡って綿密な計画が書かれていた。
分単位で組まれたデートのスケジュール、一挙手一投足に至るまで事細かに書かれた行動。
予期せぬトラブルの回避法など抜け目もない。

「ほんとにこれで大丈夫なんだな?」
「ふっふっふ…これは精神分析理論の観点に立った超合理的な恋愛論…
 いくら蘇留の彼氏が特異な性格であっても人間である以上はこの理論が適用されるはずだよ…」

なんかいつもの雹らしくなってきた。電波モードだ。

「例えばこの吊橋理論なんかは有名だよ。他にもぼくが考案した全く新しい…」
「もういい。わかった。助かったぞ雹」
「ふぁ……とにかくこの赤井式恋愛理論に従って動けば100%間違いないから〜〜……」

そう言うと雹はすやすや眠りに落ちていった。

…残念ながら、弓太はいまだに緒土に執着を見せている。
今度こそ完全に私に惚れさせてやるんだ。明日が勝負だ。


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