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おちゃめくらぶ掲示板
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GPD MicroPCは令和版ウルトラマンPCか
自分へのクリスマスプレゼントとしてUMPCを買ったにょ。
https://twitter.com/ochame_nako/status/1474957871205220354
今回買ったのはGPD MicroPCで中古で25800円だったにょ。
通算55台目のノートPCにょ。
ちなみに過去に買ったPCは自己紹介ページにすべての機種を記載しているにょ。
http://ochameclub.web.fc2.com/shokai.htm
まずは私がGPD MicroPCを買った経緯を書いておくにょ。
私は80年にポケコンを買ったことから始まり小型の端末(コンピュータ)が大好きにょ。
それは90年代にはPDAに目が行きポケコンライクなDOSマシンHP200LXに非常に興味が沸いて
しまったにょ。
しかし、日本語化するためには10万円以上かかってしまいさすがに手が出なかったにょ。
その後1995年にカラー液晶搭載の超小型DOS/VマシンであるIBM PalmTop PC110(通称
「ウルトラマンPC」)が発表されたにょ。
このPCは上位モデルはスマートピコフラッシュ(現在のコンパクトフラッシュ)にWin3.1を
インストールしたモデルが用意されているにょ。
つまり、ハガキサイズの超小型Windowsマシンとして使えるにょ。(Windowsを使うには
非常に貧弱なスペックだったけど)
96年には東芝からVHSビデオテープサイズのLibretto 20が発売されたにょ。
当時はUMPCという言葉は無かったけどまさにUMPCと呼べる存在だったにょ。
という流れの中で私が96年に買ったのはザウルスPI-6500だったにょ。
どこにザウルスを買う流れがあったのかは謎だけどシャープのポケコン、シャープの
電子手帳を使ってきたのでシャープのザウルスに流れたのは自然な結果と言えるにょ。
本当はHP200LXが欲しかったけど予算的に無理というのもあったにょ。
そして、その後99年にパワーザウルスMI-610Pを買ってモバイル環境下でのインターネット
接続も可能になったにょ。(当時は2Gケータイに接続もしくはグレー公衆電話に接続
していた)
2000年代に入りザウルスのOSが独自OSからLinuxに変わったのでリナザウであるSL-C750を
買ったにょ。
しかし、ザウルスシリーズもそれから数年後に消滅してしまったにょ。
それにはスマホやUMPCの登場が影響していると思われるにょ。
まぁザウルス自体がスマホやUMPCに進化できていたら歴史は変わっていたかもしれない
けどね。
まだ、初代iPhoneが登場する前、2005年に日本においては画期的なスマホであるW-ZERO 3が
発売されたにょ。
これが日本で発売された初の本格的なスマホ(=初のスマホではない)といえるにょ。
大々的にニュースで採り上げられたものの当時は一部の人しか受け入れられなかったにょ。
このW-ZERO 3が発売された翌年2006年にマイクロソフトから発表されたのがOrigamiにょ。
コードネーム「Origami」は今となっては知る人ぞ知る名称だけどこれは要するにマイクロ
ソフトが提唱したUMPCのことにょ。
UMPCというのは2005年頃にIntelが提唱していたにょ。
当時UMPCのコンセプトモデルの動画がYouTubeにかなり出回っていて私がYouTubeを見始めた
のも2005年頃からにょ。
UMPCのOSはWindowsだけではなくLinuxも考慮されていたのに対してマイクロソフトの
Origamiは広義にはUMPCに含まれるもののWindowsかつタッチパネル採用という点が異なって
いたにょ。
つまり、2005年はスマホとUMPCの元年といっていい年だったにょ。
2006年にはソニーから4.5インチ液晶を搭載した超小型PCであるVAIO Type U UX90Sが発売
されたにょ。
これはUMPCブームに乗って出た機種というよりも2004年に発売されたVAIO Type Uの後継
モデルだったにょ。
つまり、UMPCとかOrigamiとか言う前にソニーはすでにそんな感じの製品を発売していた
というだけのことにょ。
私はVAIO UXを買ったもののやはりこのサイズでCore Solo(初代Core系CPU)を搭載した
のは無理がったのかバッテリーが全然持たないし、ストレージが1.8インチHDDという激遅
HDDだったためせっかくCPUはそこそこの性能であっても体感速度がすごく遅かったにょ。
VAIO UXにはWindows機において初めてと言えるSSD搭載モデルが用意されていたものの
当時は16GBしかなくしかも非常に高価でとても手が出なかったにょ。
IntelもUMPCを推しているし、これから訪れるスマホの時代に対応すべく省電力CPUを
開発していたにょ。
その第1弾として登場したのがIntel A100とA110というCPUにょ。
これはすでに発売されていたDothanコアのPentium Mの動作クロックを落としてTDPを
下げたものにょ。
しかし、本命となったのはIntelが本気でARMの市場を狙いにきたAtomというCPUにょ。
みんなご存じ「低性能」の代名詞ともいえるAtomだけど当初は性能が高かったという
わけがなく安価で低消費電力がウリのCPUだったにょ。
AtomはスマホやUMPCの市場を狙っていたためPC用に使うことは想定されていなかったにょ。
そのためDirect Xとの相性はあまり良くなかったにょ。
しかし、低価格というのを武器にして当時ノートPCのチップセットで主流だった945GMの
ダウングレード版である945GSEと組み合わせることによる(当時としては)恐ろしく
低価格の小型ノートPCである「ネットブック」は大ヒットとなったにょ。
これは当時はネットブックに用いられているWindowsは悪評高いVistaではなくXPだった
ことやモバイルルータとのセット販売で実質100円とかで販売されたことも影響して
いるにょ。
私も初代Atom搭載機としてはLOOX U/G90を買ったにょ。
私が買ったのは上位モデルであるAtom Z550(2GHz)搭載機だしSSD搭載ということもあって
Atom機なのに定価13万円くらいだったにょ。
それでもWin7はもっさりで実用にならずドラクエXベンチは640x480の低設定でも紙芝居
状態でベンチを完走させることさえできなかったにょ。
Atom登場後たくさん発売されいたキーボード付きのUMPCだけど2010年頃にはほとんど
見かけることがなくなり、第2世代のAtom(CloverTrail)を搭載したUMPCは発売される
ことがなかったにょ。
そんな低性能の代名詞とも言えるAtomが見直されたのが第3世代のBayTrail登場後にょ。
2013年はすでにiPadも登場しており空前のタブレットブームになっていたにょ。
新しく発売されたWindows 8はタブレットに特化したWindowsで従来ユーザーには不評だった
もののそのお陰で安価なタブレットPCが多数販売されたにょ。
新型AtomであるBayTrail採用である廉価タブレットPCが多数発売されたものの従来のAtom
ではWindowsはもっさりしていて実用にならなかったのにBayTrailではそこそこ普通に
使えるレベルの速度になったにょ。
それに当時大人気であったPCゲームの「艦これ」が廉価タブレットPCの売上に大きく
貢献したにょ。
実は艦これはFlashで作られた(※FlashはすでにGoogle Chromeでもサポートが終了して
いる)ゲームであるためPCでなくても動作は可能だけど当時のスマホではFlashは動作
しなかったので安価でそれなりの性能のPCというのは需要が高かったにょ。
私はBayTral時代のタブレットPCだけで9台持っているものの当時は2GBあればWindowsは
それなりには動いていたし4GBあれば重い作業をしなければ問題なく使えていたにょ。
しかし、この世代でもキーボード付きのUMPCが登場しなかったにょ。
ところが、2016年に突然新たなUMPCが登場したにょ。
それがGPD WINにょ。
キーボード付きのUMPCとしては久々でありしかも3DS LL並に小さくしかもクラウドファン
ディングでは39800円程度で安価だったにょ。
小さいもの好きの私は当然GPD WINに飛びついたにょ。
筐体サイズは満足したもののキーボードが非常に使いにくいし動作自体が不安定だった
ためまともに使えるレベルに達してなかったにょ。
その後UMPCはたくさん出たけどなかなか手を出せなかったにょ。
そんな中で私が買ったのはOneMix 2Sだったにょ。
小さいは正義!Windows 10ポケコン!? OneMix 2Sを手に入れた
https://6407.teacup.com/ochame/bbs/5165
OneMix 2Sはサイズ感はUMPCとしてはギリギリ許せるサイズであり、その後どんどん
大型化、高価格化が進んでいたUMPCとしては私が許せる7インチまでというサイズの
中で最も高性能なCore m3-8100Yを搭載しているという点が良かったにょ。
少なくともドンキのUMPCを買うよりは高い満足度を得られたと思っているにょ。
とはいえ、実際に半年間使ってみるとやはり立った状態で両手で持って使うには
サイズや重量が大きすぎるという問題を強く感じてしまったにょ。
私がUMPCに求めているものはスマホとノートPCの中間のものであり、ノートPCでは
実現できない機動性(立った状態でも使用可、バッグ無しでも持ち歩き可)があり
スマホでは実現ができない自由度やキーボードによる文字入力にょ。
だから、OneMix 2Sより大きかったり重かったりしたらいくら高性能であろうと私の
用途を満たすことはできないにょ。(ノートPCの方を置き換えるというのであれば
話は別だけど)
というわけで今回GPD MicroPCを買ってみたというわけにょ。
買った理由は粗方分かったと思うのでとりあえずスペック紹介とベンチ結果を
書いておくにょ。
スペックはCPUがCeleron N4100、メモリ8GB、ストレージがSSD(SATA接続)128GBと
なっているにょ。
これはraytrektabの10インチモデルと同一であり、今となってはほぼ最下層に近い
性能となっているにょ。
Celeron N4100は話題のGIGAスクール構想の廉価PCで採用されることも多いけどメモリ
4GBでeMMCという劣悪な環境で子供たちが使っている場合が多いためそれよりはマシな
性能といえるにょ。
というわけでベンチ結果は下記の通りにょ。
比較対象としてCore m3-8100Y搭載のOneMix 2Sの結果も併記しておくにょ。
GPD MicroPC OneMix 2S
CineBench R15
マルチ 240cb 241cb
シングル 67cb 121cb
CrystalMark 2004
MARK 166691 196545
ALU 48826 40180
FPU 35442 35999
MEM 29910 42436
HDD 33688 48215
GDI 9180 15649
D2D 3514 4246
OGL 6131 9820
ドラクエXベンチ
1280x720標準 2717 6235
CineBench R15を見てみるとマルチコアのスコアは240cb対241cbでほぼ互角であることが
分かるにょ。
しかし、シングルコアのスコアを見ると67cb対121cbで半分強のスコアになっているにょ。
これがWindowsを普通に使っている時の体感速度の差になっているにょ。
マルチコアをフルに使ってくれるようなアプリを動作時はCore mと互角になるけどそう
ではない時は体感で分かるくらいの速度差があるにょ。
とはいえ、Atomのように極端に遅いものではなくWin10が使えるくらいの性能は十分に
あるにょ。
Celeron N4100はGemini LakeだけどこれはAtom系列のCPUではあるものの純粋なAtom CPU
としての最終モデルであるCherryTrailと比べると2世代も新しいためにょ。
GPD MicroPCとOneMix 2Sが大きく差が開いているのがストレージ性能とゲーム性能にょ。
ストレージは両方ともSSDとはいえSATAとPCI-Eではさすがに差が大きいにょ。
あとGPU性能においてはOneMix 2SはIntel HD Graphicsであるため低めであるとはいえ
世代が新しい分だけ順当に進化しているのに対してGeminiLakeに内蔵のGPUはCherryTrailの
頃からほとんど進化していないためドラクエXに関しては半分以下の性能になっているにょ。
GPD MicroPCは基本性能においてはOneMix 2Sと比べて大きく劣るとはいえ10年前のミドル
クラスのノートPC(SandyBridge Core i5、SSD搭載機)に匹敵するくらいのCPU、GPU、
ストレージ性能でありながら超小型で安価というのが魅力となっているにょ。
では、サイズ面でどれくらい優れているのかというと横幅でいえばGPD MicroPCはOneMix 2Sと
比べて5?くらい小さく奥行はほぼ互角となっているにょ。
この5?の差は非常に大きいにょ。
そのため無理なく両手に持ったまま親指でタイピングが可能になっているにょ。
サイズ面でいえばOneMix 2Sよりも3DS LLに近い感じにょ。
奥行は3DS LLよりも大きいものの横幅は3DS LLよりも若干小さいくらいにょ。
サイズでいえば上記の四半世紀前の最小サイズのPCである「ウルトラマンPC」と同レベルの
大きさであり、そこから1?くらい薄型化されている感じにょ。
実際にウルトラマンPCを手に取ったことがあればサイズ感は分かると思うにょ。
https://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/1166/289/html/9_o.jpg.html
まさに令和のウルトラマンPCといった感じにょ。
GPD MicroPCはこの小ささでありながらUSBポートはType Aが3つ、Type Cが1つの合計4つ、
フルサイズのHDMIポート、有線LANに加えてシリアルポートまで備えており拡張性に優れて
いるにょ。
そして、キーボードにおいては初代のGPD WINとは比べ物にならないくらい打ちやすいにょ。
親指タイプであれば十分に合格点が与えられるレベルのキーボードにょ。
テーブルにおいて使うならばサイズの小ささからタッチタイピングは困難だけど3本指で
ならば高速にタイピングできそうな感じにょ。
あと、OneMix 2Sと比べて地味にうれしいのが5V充電に対応している点にょ。
OneMix 2Sは充電のためには12V、2.5Vが必須だったにょ。
これはスマホ用のPD充電器では対応していないだけではなく最新の65Wとか100Wの充電器
でも充電できる保証はないにょ。
それは、12V自体がPD2.0まではサポートされていてPD3.0ではサポート外になったためにょ。
そのため充電器やモバイルバッテリーをかなり選んでしまうという点が問題だったにょ。
だから、スマホ用のPD充電器ではなく100円ショップで売られている安価な5V2.4Aくらいの
充電器でも問題なく充電ができるGPD MicroPCは充電のしやすさという面では非常に
優れているにょ。
OneMix 2Sを購入時はGPD MicroPCとどちらを買うのか迷ったにょ。
迷ったためデザイン的に好きな方であるピンクのOneMix 2Sを買ったにょ。
もちろん、デザインだけではなくギリギリ許せるサイズで最高性能という点も魅力的に感じた
ためにょ。
ところが私が使うシーンではOneMix 2Sでは大きいと感じることが意外に多かったため
GPD MicroPCを買い増すことを考えていたものの買おうと思った時には中古市場ではGPD
GPD MicroPCは品薄状態になり、OneMix 2Sを買おうとした時よりもGPD MicroPCの価格は
高騰してしまっていたにょ。
時期を逸したためより高性能な最新のCeleronであるJasperLakeを搭載のGPD MicroPCが
発売されるのを待つことにしたにょ。
ところが、GPD Pocket 3の予想外の進化を見る限り、GPD MicroPC 2の発売はほぼ無いと
感じてしまったにょ。
ということで、お買い得なGPD MicroPCを探していてこの度ようやくめぐり合うことが
できたため購入に至ったというわけにょ。
コスパを度外視すればもっと早く変えたのだけど待つことで5000円くらいは安く買う
ことができたにょ。
PCは欲しい時が買い時とはいえ、それはコスパを考えない場合の話であり、コスパを
ある程度考えるならば相場価格の変動は見据える必要があり、いくらまで下がれば
即決購入するという「判断の早さ」が必要になってくるにょ。
これで、待てばさらに安くなるだろうと考えていると安い本体が売り切れてしまい
結局待った上に割高な本体を買うか買うのを諦めるかという最悪の二択を迫られることに
なるにょ。
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