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名無しさん
:2014/12/23(火) 06:19:53 ID:qK4deIhE0
ストーリーに共通してあるのは、前半で悪いやつが徹底的に悪いことをして、いいやつが徹底的に被害を受けるってところです。
ここで大切なのは、いいやつは「いいことをする」というよりも、被害を受けるのです。
そこで見ている私たちは、「こいつ(悪役)は殺されるだけでは足りない」と思うほど、怒りとリベンジに震え、
最大限に攻撃性を放出させるようなストーリー展開にするわけです。そして最後に、悪役はやられるわけです。
でも、よーく考えてみると、最後に悪役のやっつけられ方のほうが、最初彼らがやった加害行為よりも数倍ひどく残酷なやられ方(殺され方)だったりするわけです。
アンパンマンだってそうです。バイキンマンは決して、アンパンマンやその仲間を、お山の向こうにぶっとばすようなパンチをおみまいしたことはないはずです。あわれ、バイキンマン…。
一時期アンパンマンの教育的価値がうたわれた時期がありましたが、わたしはアンパンマンのメッセージには少し注意も必要だろうと思っています。
確かに「正義」をテーマにしたストーリーではあります。しかし、基本的にあれは「正義」を活用した、攻撃性放出ストーリーだと思います。やっつけるためのストーリーなんですよね。
もう少しいえば、「これが正しい」とか「正しいことをやろう」っていうストーリーというよりも、「お前は悪い」っていうストーリーのほうがどうしても強調されてしまっている。
「お前は悪い」だからリベンジっていうスタイルのストーリーは、「正義」がテーマであっても、「正しいことをやろう」っていうストーリーにはなりにくいことがあります。
実際にアンパンマンで行われる正しい行為のなかで一番インパクトがあるのは、やっぱり「アンパンチ」(=リベンジ=攻撃性)なんです。
知名孝(ちなたかし)
NPO法人ぺあ・さぽーと理事長/沖縄国際大学人間福祉学科准教授。
http://www.okinawatimes.co.jp/cross/?id=180
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