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東方出鱈目コンテスト 第一会場

348 TYLOR :2004/05/21(金) 23:14 ID:y/FdVSpU
鏡の森の奥深く


絨毯が敷き詰められた廊下を男が一人走っている。
足取りはすでに重く、息は乱れ、髪の毛は汗に濡れ、それでも男は走り続ける。

何かに怯えているように、男は背後を振り返る。
そこに何も見えないことに安堵し、男はやっと足を止めた。
廊下の隅に座り込み、荒れた息を必死に抑える。

  くすくす…

息を落ち着かせる男の耳に、少女の笑い声が響く。
男は驚いて立ち上がり、辺りをきょろきょろと見渡した。

  廊下の壁には鏡が並ぶ
  だれかが男を呼んでいる
  鏡の森の奥深くから

見られている。
狙われている。
ガタガタと震える体を無理矢理操り、男は再び走り出す。
どこまでも続く廊下をどこまでも走る。
声はどこまでも追ってくる。

  時間よりも遠くから
  声だけ届かせながら見つめている
  走り続ける男の脳裏に
  キラリと光る何かが映る

男は必死に走り続ける。
足はすでに言うことをきかず、それでも必死にその足を動かす。
心臓はすでに限界まで早く鼓動を打ち、それでもさらに早く酸素を送る。
廊下の壁には鏡が並ぶ。
どこまでも続く廊下を、どこまでも走る。

  いちど迷い込んだら
  そこから出ていく術はない
  その扉は外へは
  開かないから


   ★


「お嬢様、ネズミ捕りに獲物が一匹かかりましたよ」
「あらそう…。美味しそう?」
「残念ながら。お嬢様の趣味には合わないと思いますよ」
「そう。じゃあ、後の処理は任せるわ」
「承りました」


   ★


少女が話す声が聞こえた気がする。
しかし男には、すでにそれを考える余裕はない。
男に出来ることは、ただ足を動かし走るだけ。
鏡が並ぶ廊下を、どこまでもどこまでも。

  時間よりも遠くから
  声だけ届かせ見つめている
  鏡の森の奥深くから
  声だけ届かせ見つめている…


#誰への支援だよ…。
#一応アレだ、時間と空間のネイティブさんである咲夜さんの支援ということでひとつ。

というわけで、<<十六夜咲夜>>さんに一票デス。


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