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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

528二郎剤 ◆h4drqLskp.:2006/10/09(月) 23:20:16 ID:jTXZSVHM
「えっとね」
一言は孝美より。翌日の朝でした。
「協議とかあって、一応来週一杯になったわ」
「おお、早いね」
「大統領、羽根伸ばしてる」
「くけー!」
「でも、何するの?」
「さぁ?」
「お話くらいでいいのでは?」
「それでいっか」
寒いし、とのまとめは皆の意見で。
初めて見る雪も、こう毎日では飽きてしまうようでした。

「寒い」
「はは、ごめんね。こっちの国はこんな奇行だよ」
エルヤと真理、屋根の上に二人は立ち。
「お話、何」
「大統領だっけ? 可愛がってるみたいだね」
「ん」
雪に指を走らせるのは真理で、そこには大統領らしき絵を描いておりました。
「いつもこんな感じなんだね。君は何を使うの?」
「刀」
あと、とは淀みなく続く言葉で。
「罠」
「いつ仕掛けるのさ……待ちの場面でしか意味が無さそうだけど……」
「いつでも。隙があれば」
ぽん、そんな音はいつもの波乱を生みまして。
「うわ、花ッ!」
「隙が無くても、このくらい余裕だから」
「はは……怖いなぁ。君の飛ぶ所、すっごいんでしょ?」
「練習したから。でも」
「でも?」
薄く笑うのは、意地の悪さではなく。素直に真理は笑いまして。
「あなたの飛行も面白いから、真似する」
「面白いんだ……」
ようやく、頭上の花を真理へ返しました。造花ではなくこの国で取れる花で。萎れていない所に仕込みの手早さが光っていました。
「振り回しの利用と、反発」
「よくわかんないなぁ。自然に飛んでるから」
「頭、使ってるの」
「……あやかりたいね」
改めて、計り知れない無表情に、別の寒さを感じていました。


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