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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

523二郎剤 ◆h4drqLskp.:2006/10/09(月) 00:53:09 ID:jTXZSVHM
「まぁだまだ!」
地の槍を抜き、姿勢と軌道を変える動き、それをシヴィルは果たす。
上昇により引き抜き、そしてそのままの勢いで逆上がり、振り抜いた槍は追いすがるエルヤへと向き。
「っ!」
剣のような軌道をした槍は、エルヤの斧が止める。
二人の加速は力となり、鍔迫り合いの形。
「ああ……やばいよエルヤ」
「ははは……シヴィルって……面白いなぁ」
「あたしも。模擬戦で熱くなったのは初めてかもしれないなぁ……」
「いいね。神様も笑ってくれる、みんなも!」
声と同時、鋭い膝蹴りはエルヤから、未だに上下逆さのシヴィルの羽根へ。
「甘ェ!」
両手を緩めた。
速度のつかえのないシヴィルはエルヤの横を飛び去り――、
「長さを利用したっ?!」
穂先に近い柄を持ち、再び槍の乙女へと戻る。
その様をエルヤは逃がさない。無理な姿勢ではある、それでも斧を振り。
「居ない……!」
速度はシヴィルと共にあった。だから、
――もっと遠くへ!
斧を手放し、それを投擲。
「っととぉ!」
横へ避ければ、エルヤが居た。
「減速はいけないね!」
彼女は拳を握り、槍の届かぬ懐へ。
「っ!」
拳を避ければ膝が来る。
「うわっと!」
「徒手戦闘も習ってるんだい!」
狙われたのは槍を握る手、それを離せば槍は落ちた。
「小手先も上手……ってかぁ……!」
笑っている。
シヴィルも、エルヤも。
歯を見せた、力強い笑み。


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