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羽娘がいるからちょっと来て見たら?

410 二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/08/30(水) 02:08:02 ID:W7Ssoff.
沈黙はわずかに、夕子がそれを乱し。
「合間、ですから」
「合間?」
夕子は一息、紅茶のカップに口を付け。
「戻ってきても、来なくても。今は秘めている時期なのですわ」
「中尉は強いですね」
「いいえ? 弱いから決断ができませんのよ」
「思い切りが無いんですよ、私って」
素直な笑みを、夕子に向けた。セリエの笑顔は柔らかい。
「似てますね」
「違いますわ」
即答され、沈黙が再び。
夕子が席を立ったからだ。
パブの奥にある、それは簡素なステージ。楽器がなければただの段差として扱われそうな、簡易な物だ。
彼女はステージに上がり、そこにある椅子へ腰掛け。
「お付き合い下さいませ」
声を店内にかける夕子は、店に備え付けられたアコーディオンを準備している。
数人の客が席を立ち、店内のざわめきが少しずつ収まっていた。
席を立った者はめいめいに楽器を持ち、それを調整する。
ステージに立った一同が目配せし、うなずき一つで、全員の胸に指揮棒が踊った。
曲が始まり、そこで雑音は完全に消え、すべてが楽器と息づかいで染められる。
暖かな店内の空気に、音の色彩が乗った。
練習を繰り返していたのか、淀みなく、連携は十二分の演奏。
わずか数分の一曲だが、拍手で締められた。


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